JPH0619720U - 病院用の多機能車椅子 - Google Patents

病院用の多機能車椅子

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JPH0619720U
JPH0619720U JP3751092U JP3751092U JPH0619720U JP H0619720 U JPH0619720 U JP H0619720U JP 3751092 U JP3751092 U JP 3751092U JP 3751092 U JP3751092 U JP 3751092U JP H0619720 U JPH0619720 U JP H0619720U
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seat
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hospital
chassis
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紘 鈴木
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紘 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 病院用の車椅子で患者のベッドとの移動を楽
にし、各種付属品の取付けを可能にして座したまま診療
を受けられ、特に重症患者を座姿勢に固定してX線撮影
を可能にし、診断の適確さに寄与する事を目的とする。 【構成】 座席と背部を前の2本脚のみで支持するため
その脚を、四隅にキャスターを装着した車台の四角枠の
前辺両端に固定した柱に、高さ調節装置を介して差し込
み、座席下に空間を設けて、そこにベッドを挿入し、肘
置きを外して患者の移動が楽になるようにした構造に、
各種部材を固定して診療用器具の取付けを可能にし、座
席に座したまま診療、検査を受けられるようにシートベ
ルトを備え、特にX線撮影を座姿勢で行い得るよう、フ
ィルムカセッテ受枠を背部裏面に取付けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は病院内で患者のベツドからの移動を楽に行える外、他場所への移行を 初め、診察、処置、検査、治療の一部まで、座ったまヽ実施できる便利な車椅子 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車椅子には大きな車輪が付いていて足の不自由な人が自分で車輪を回し 、又身障者が他の人に押してもらったりして、建物の内外での移動を主目的とし て作られている。現在の病院にもこの式の車椅子は勿論用意されてはいるが、そ れは病院内で足の不自由な患者を移動するためのものに過ぎず、移動先では大抵 は降りてベッド等に移り、用が済めば再び車椅子に乗り移らなければならない。 例えば診察室では車椅子に座ったま、診察できる場合もあろうが、寝た姿勢を採 る時は車椅子を降りてベッドに上がる必要がある。そこから検査室に回されたと すれば、そこでも車椅子を降りてベッドに上がることになる。 患者にとっても介添人にとっても病院内の移行は何の苦もないが、車椅子とベ ッド間の移動は特に介添人にとって極めてきびしい労働である。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は従来の車椅子とは異なり、ベッドとの乗換えをより楽にすると共に、 膝関節が曲がらない人も利用でき、点滴用器具の取付け、血圧測定または静脈注 射用腕置台や薬品または測定器置台及び食卓等の取付け、胸部腹部のX線撮影等 を座席に座ったままで可能にする病院用車椅子を提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
本考案の車椅子は従来式の大きな車輪を廃止し、座席の後脚をなくし、座席下 の前側の2本の座席脚を、車台となる四角枠の前部の柱に座席高さ調節装置を介 して差し込み、上記四角枠の四隅にキャスターを取付けた構造にして、座席下空 間にベッド挿入を可能にし、水平な肘置きに代えて、座席背部の脇下部と座席脚 の上部を連結する斜め部材を設け、これを必要時に脇下部側で外して座席脚上部 のピンを中心にして回転し、前方に突出して下記の底付きパイプ上縁により係止 させ、上記座席脚に沿って底付きパイプを固定し、四角枠の前部の固定足置台の 上方に折畳み式足置台を座席脚前面に設け、更に座席背部の後面にレントゲンフ ィルムカセッテを上方から差し込む枠を取付けた構造のものである。尚、上記四 角枠には底の浅い皿状箱を取付ける。
【0005】
【作用】
立つことの出来ない患者を移動するために、ベッドから車椅子に移すことは大 変な労働で、一人の患者に対し2〜3人の看護婦が必要であったが、本考案の車 椅子は座席下の空間が空いているので、調節装置で座席高さを調節し、肘もたせ を前記のように外し、後ろ向きにその空間にベッドを入れて座席をベッド面上に 乗せるようにすると、ベッドから車椅子に移す場合は、先ず下半身を車椅子に乗 せ続いて上半身を起こせば良い。人身を半分づつ扱い、その上持ち上げる動作が ないので力は半分以下ですむ。車椅子からベッドに移す場合は順序が逆になるだ けで楽になることは同様である。
【0006】 座席脚に取付けた底付きパイプは2本設けられているので、座卓の患者側の2 本の脚を差し込めば座卓は固定され、食事用にもなれば治療用器具の置き場にな る。また上身も不安定な患者が転落しないように、2点シートベルト以外に、2 本の底付きパイプにコの字形のパイプを差し込み、前側に柵を付けることができ る。しかし底付きパイプの1本に1本脚の台を使用すれば窮屈さを感ずることな く、血圧測定や注射時の腕乗せ台として使用できる。特に喘息治療は座姿勢に限 られるので、1本脚台にスプレー発生器を置いて操作し、あいている手で吹込み 器を口元に支持することができる。最も便利なことは点滴瓶の柱を底付きパイプ に差し込めば病院内の移動が容易に出来る。
【0007】 前記斜め部材を前方に倒せば、底付パイプ上縁に係止して座席と同じ程度の高 さに停止するので、2本の先端部に板を取付けて足置台を臨時に作れば、脚の曲 がらない人も使用出来る。また座席の前下部には固定足置台の上方に折畳み足置 台が設けられているが、これは調節装置により座席が高くなった時に使用する。 車台の四角枠に設けられた皿状箱は単に物置台に過ぎないが、非常に役に立つ場 合がある。 更にこの車椅子のまヽレントゲン線発射装置の前に行けば、座席の後面にフィ ルムが入っているので、患者は動くことなしに胸部腹部の撮影が可能である。こ れは医療上画期的方法であって、従来は立つことの出来ない患者は寝た姿勢で撮 影するため、心臓が偏平に写り正しい診断ができなかったが、本考案により立姿 勢の写真が得られることになり、胸水、腹水のレベルがはっきり見え、肺炎、腸 閉塞、胃穿孔などは歴然と分かるようになった。また交通事故などで両足骨折の 重傷者でも内臓検査が可能になった。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の車椅子の全体斜視図である。座席1、背部2及び患者の重さは 座席前部にある2本の座席脚3により支持される。車台4の四隅下にはキャスタ ー5が取付けられ、またその前辺の両端には柱6が固定され、座席脚3の下端が 差し込まれ、座席脚3の両脚を結ぶ部材の中央と車台4の間にはジャッキ7が装 着され、座席1の高さを調節することができる。背部2の脇下の位置と座席脚3 の上部にあるピン8を結ぶ斜め部材9が肘置の代わりに設けられ、肘置と同じよ うな役目をしているが、患者がベッドに移る時には邪魔になるので、脇下側の端 を外し座席脚3上部のピン8を支点にして上方に回転すれば、略水平位置で下記 の底付きパイプの上縁に係止して、患者の移動が可能になる。この状態で前方に 突き出した2本の斜め部材9の先端部を板で連結すれば、脚の曲がらない患者も この車椅子を利用することができる。
【0009】 座席脚3には並行に底付きパイプ10が座席脚3の上部付近を上端にして固定 され、斜め部材9を前方に突き出した時にその先端を水平より低く係止させる、 底付きパイプ10には前記のように台類の脚を差し込むことにより、各種機材 を患者の手元において治療をすることができ、また高い柱を立てて前記点滴を継 続しながら移動ができる。図2は背後から見た斜視図であるが、背部2の後面に はX線フィルムカセッテを上方から差し込めるフィルム受枠11を設け、患者は 座したまま撮影してもらう事ができる。 車台4には皿状の浅い箱12を固定して、患者の所持品などの運搬に利用した り、屑の捨て場にしても良いが、小形酸素ボンベを運ぶこともできる。 尚、車台4に固定されている足置台13のみでは、座席1を上げた時に足が宙 に浮く場合は、座席脚3の前面に設けられた折畳式足置14を広げて使用できる 。
【0010】
【考案の効果】
本考案によれば病院において患者をベッドから車椅子へ、車椅子からベッドへ の移動が非常に楽になり、看護婦不足の幾分かを緩和するものであり、この車椅 子に乗ったままでテーブルや台を取付けることによって、多種類の診療行為が実 施できるし、診療ベッドへも楽に移動できる。また移動しながら点滴等が継続で きる。特に上半身を座位姿勢でなければ出来ない治療、例えば喘息等が実施でき る。最も重要な事はどんな重症患者でも、上半身を座位姿勢で固定でき、簡単に 胸部、腹部のX線撮影が可能になったことで、重症診断に新しい分野を開いたこ とである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案車椅子の全体斜視図である
【図2】X線フィルム受枠を取付けた車椅子の背面斜視
【符号の説明】
1 座席 3 座席脚 4 車台 7 ジャッキ 9 斜め部材 10 底付きパイプ 11 フィルム受枠 14 折畳式足置

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 病院内で使用する車椅子として、従来式
    車輪を廃止し座席の後脚をなくして、座席下の前側2本
    の座席脚を、車台となる四角枠の前部の柱に座席高さ調
    節装置を介して差込み、上記四角枠の四隅にキャスター
    を取り付けた構造体にして、座席下空間にベッド挿入を
    可能にし、肘置き水平部材に代えて座席背部の脇下部と
    座席脚上部を連結する斜め部材を設け、これを必要時脇
    下部側で外して座席脚の上部の取付けピンを中心にして
    回転し、前方に突き出して係止させる病院用の多機能車
    椅子
  2. 【請求項2】 上記構造体の座席脚に沿って底付きパイ
    プを固定した請求項(1)記載の病院用の多機能車椅子
  3. 【請求項3】 上記構造体の座席背部後面にレントゲン
    フィルムカセッテの差込み受枠を設けた請求項(1)記
    載の病院用の多機能車椅子
  4. 【請求項4】 上記構造体の車台となる四角枠に浅い皿
    状箱を取付けた請求項(1)記載の病院用の多機能車椅
  5. 【請求項5】 上記構造体の座席脚の前面で、上記車台
    の四角枠前部に固定された足置台の上方に、折畳み式足
    置台を座席脚に設けた請求項(1)記載の病院用の多機
    能車椅子
JP1992037510U 1992-04-17 1992-04-17 病院用の多機能車椅子 Expired - Lifetime JPH0746251Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0619720U true JPH0619720U (ja) 1994-03-15
JPH0746251Y2 JPH0746251Y2 (ja) 1995-10-25

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ID=12499535

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115363897A (zh) * 2022-08-05 2022-11-22 苏州大学附属儿童医院 一种胸腔积液穿刺治疗体位辅助支撑装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03186264A (ja) * 1989-12-18 1991-08-14 Paramaunto Bed Kk 患者移送用椅子
JPH03188853A (ja) * 1989-12-19 1991-08-16 Kiyoshi Kitahama 車椅子

Patent Citations (2)

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CN115363897A (zh) * 2022-08-05 2022-11-22 苏州大学附属儿童医院 一种胸腔积液穿刺治疗体位辅助支撑装置
CN115363897B (zh) * 2022-08-05 2024-04-05 苏州大学附属儿童医院 一种胸腔积液穿刺治疗体位辅助支撑装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0746251Y2 (ja) 1995-10-25

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