JPH06197154A - ネットワ−ク構成管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手を介さずにネットワ−クの構成定義を行
うことができ、人為的誤りをなくして信頼性を向上させ
る。 【構成】 ネットワ−クを介して接続される複数の情報
処理装置と、これらの情報処理装置の状態を監視する監
視装置と、監視装置から取得した固有情報を共通情報に
変換するネットワ−ク構成管理部とを具備する。また、
ネットワ−ク構成管理部では、複数の監視装置から得ら
れた固有情報を共通情報に変換し、その共通情報から関
連ドキュメントを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネットワ−クの構成情
報を人手を介さずに生成・変更することができ、かつそ
れらの情報および関連ドキュメントを管理・生成するこ
とができるネットワ−ク構成管理システムに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】ネットワ−ク構成、つまりネットワ−ク
ア−キテクチャは、コンピュ−タ、端末、通信ネットワ
−ク等の要素からなる通信システムに対して、各要素の
接続条件や要素間を通信する際の約束（プロトコル）を
体系的に定義したものである。従来、ネットワ−クの構
成定義や、ネットワ−クに関連するドキュメントの管理
においては、どうしても人手を介するので、誤りを皆無
にすることはできなかった。しかしながら、ネットワ−
クを管理する上で、高信頼性を保つことは重要なことで
ある。従来の構成定義方法としては、例えば、特開昭６
２−７９５２４号公報に記載されている方法がある。こ
の方法では、ネットワ−ク構成の位置関係を定義者が意
識した上で、構成定義パラメ−タを定義者自身が作成し
ていた。また、特開平３−１８２９３１号公報に記載さ
れている構成定義支援方式があるが、この方法では、デ
ィスプレイ上に示されたネットワ−ク構成図に対して、
定義者がマウス等のポインティングデバイスで構成要素
を指定することにより構成定義を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
いずれも構成定義時に発生し得る人為的な誤定義という
点については、何も配慮されていなかったため、定義情
報の信頼性に欠けるという問題があった。本発明の目的
は、このような従来の課題を解決し、構成定義を行う場
合に、定義情報の信頼性を確保し、かつ定義時の操作性
を向上させることができるネットワ−ク構成管理システ
ムを提供することにある。また、本発明の他の目的は、
実際の定義情報と関連するドキュメント等の情報との整
合性を確保し、ドキュメント等の信頼性を高めることが
可能なネットワ−ク構成管理システムを提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のネットワ−ク構成管理システムは、（イ）
複数の情報処理装置と、情報処理装置を結合するネット
ワ−クとを有する情報処理システムにおいて、ネットワ
−クに接続され、ネットワ−クおよび情報処理装置の状
態を監視する監視装置と、監視装置に接続され、予めネ
ットワ−ク構築時に定義される各情報処理装置およびネ
ットワ−クの状態を示すパラメ−タでかつ監視装置固有
の情報を、複数の監視装置に共通の情報に変換するネッ
トワ−ク構成管理部とを設置することを特徴としてい
る。また、（ロ）ネットワ−ク構成管理部は、複数の監
視装置から取得した固有情報を共通情報に変換し、共通
情報に基づいて情報処理装置とネットワ−クに関連する
関連ドキュメントを生成することも特徴としている。

【０００５】

【作用】本発明においては、定型化された入力画面上で
入力された情報を対象となるネットワ−ク監視装置の情
報に変換する機能と、監視装置へのオンライン接続によ
る情報のダウンロ−ド機能を実現する。上記情報変換機
能は、入力情報から監視装置への情報に変換する機能で
あり、また上記ダウンロ−ド機能は、構成管理システム
で定義した情報をネットワ−ク監視装置にダウンロ−ド
する機能である。上記情報変換機能もダウンロ−ド機能
もプログラムで作成し出力するので、人手を介する機会
を減少させることができるとともに、オペレ−ションの
操作性を向上できるので、信頼性を高めることができ
る。さらに、本発明では、共通デバイス（ＭＴ）による
デ−タの共用を可能にするとともに、ネットワ−ク監視
装置からの情報のアップロ−ド機能と、ネットワ−ク監
視装置の情報を関連ドキュメント情報に変換する機能も
備えている。また、管理対象の変更、作成するドキュメ
ントの仕様変更、あるいは仕様追加については、情報変
換機能の変更を行うことにより対応することができる。
これにより、やはり人手を介する機会を減少させ、かつ
オペレ−ションの操作性を向上させるので、信頼性を向
上させることができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図１は、本発明の一実施例を示すネットワ−
ク構成管理システムの全体ブロック図である。図１にお
いて、１はネットワ−クを定義し、変更するネットワ−
ク構成管理部、８はネットワ−ク構成管理部１に接続さ
れて、複数の情報処理装置の状態を監視するネットワ−
ク監視装置、９はディスプレイ、１０はキ−ボ−ド、１
１はプリンタである。ネットワ−ク構成管理部１には、
構成情報分析・制御部２、入出力制御部３、デ−タ制御
部４、ネットワ−ク構成情報ル−ルデ−タベ−ス５、顧
客情報デ−タベ−ス６およびドキュメント情報デ−タベ
−ス７が内蔵されている。図１には示されていないが、
ネットワ−クを介して複数の情報処理装置が接続されて
いる。ネットワ−ク監視装置８は、実際にネットワ−ク
の接続状態、流れているデ−タの量、および障害等を監
視している。ネットワ−ク構成管理部１で定義した情報
をネットワ−ク監視装置８にダウンロ−ドする機能、お
よび監視装置８で作成した情報をネットワ−ク構成管理
部１にアップロ−ドする機能が備えられている。ネット
ワ−ク構成管理部１は、監視装置８が作成した情報を関
連ドキュメント情報に変更する。そして、ネットワ−ク
構成管理部１は実際の定義情報と関連するドキュメント
等の情報との整合性をチェックし、整合性を確保する。

【０００７】図２は、図１におけるネットワ−ク構成管
理部が新規に構成定義を行う場合の処理フロ−チャ−ト
である。図１のディスプレイ９の画面において、新規に
構成定義を行う場合、先ずオペレ−タは本システムに接
続されているディスプレイ９およびキ−ボ−ド１０か
ら、対象となるネットワ−クの構成情報を入力する（ス
テップ１０１）。構成情報としては、コンピュ−タ、端
末、通信ネットワ−ク等の具体的要素を対象として、そ
れらの接続条件や通信規約を体系的に定めたものであ
る。次に、オペレ−タは、キ−ボ−ド１０により対象と
なるネットワ−ク監視装置の種別を入力することによ
り、構成情報の変換指示を行う（ステップ１０２）。ネ
ットワ−ク構成管理部１は、入力された監視装置８の種
別をキ−としてネットワ−ク構成情報ル−ルデ−タベ−
ス５の検索を行い（ステップ１０３）、その監視装置に
対応した情報変換テ−ブルを取り込む（ステップ１０
４）。情報変換テ−ブルの主な構成要素は、本システム
内のロ−カルな名称であり、各種監視装置の情報の中で
共通の意味を持つパラメ−タを表わす共通名称と、各監
視装置の内部で定められた固有の意味を表わす固有名称
である。

【０００８】図３は、本発明で使用されるネットワ−ク
構成情報ル−ルデ−タベ−スのデ−タ構成例を示す図で
ある。図３において、上方のテ−ブルはデ−タベ−スの
デ−タ構成であり、下方のテ−ブルはデ−タベ−スに格
納されている情報変換テ−ブルである。図中、２０１は
監視装置の種別、２０２はテ−ブルポインタ、２０３は
サイズ、２０４は共通名称、２０５は固有名称である。
キ−となる監視装置種別２０１に対応するテ−ブルポイ
ンタ２０２があり、このテ−ブルポインタ２０２が示す
場所の情報変換テ−ブルに共通名称２０４およびこの共
通名称に対する固有名称２０５が格納されている。ディ
スプレイ画面９において、オペレ−タが構成定義の際に
使用するパラメ−タは共通名称２０４であり、情報変換
テ−ブルにより監視装置固有の情報に変換されるときの
パラメ−タが固有名称２０５である。例えば、図３にお
いては、あるパラメ−タについて、監視装置１ではＡ
１、監視装置２ではＡ２、監視装置３ではＡ３等と表わ
されている。本システムでは、そのパラメ−タを共通名
称Ａで表わすことを示している。

【０００９】図２に戻って、情報変換テ−ブルの取り込
み（ステップ１０４）が終了したならば、次に本システ
ムが持つ共通名称２０４から対象機器向けの構成情報を
作成する（ステップ１０５）。このようにして作成され
た構成情報は、本システムが既に持っている情報、ある
いはオペレ−タからの指示により受け渡し方法の判別を
行うことにより（ステップ１０６）、対象機器への情報
転送を行う（ステップ１０７）。ここで、受け渡し方法
とは、例えばオンライン接続によるファイル転送、ある
いは磁気テ−プを経由した転送等を言う。このようなダ
ウンロ−ドにより、ネットワ−ク構成管理部１で定義し
た定義情報を、各ネットワ−ク監視装置８に対して磁気
テ−プを経由した転送等により転送する。各監視装置で
は、この定義情報に基づいてネットワ−クや各情報処理
装置の状態を監視する。

【００１０】図４は、本発明の他の実施例を示す構成情
報から関連ドキュメント作成の動作フロ−チャ−トであ
る。本システムのネットワ−ク構成管理部１において、
対象となるネットワ−クの監視装置から取得した構成情
報を元にして関連ドキュメントを作成する。そのため
に、先ず構成情報を監視装置８からアップロ−ドにより
取得する（ステップ３０１）。ここで、構成情報の取得
方法としては、例えば、磁気テ−プ経由によるファイル
の転送である。オペレ−タは、キ−ボ−ドにより対象と
なるネットワ−ク監視装置の種別を入力することによ
り、ディスプレイ画面に対象機器の種別を表示し、構成
情報の変換指示を行う（ステップ３０２）。本システム
は、入力された監視装置の種別をキ−としてネットワ−
ク構成情報ル−ルデ−タベ−ス５を検索する（ステップ
３０３）。次に、その監視装置に対応した情報変換テ−
ブルを取り込む（ステップ３０４）。このようにして得
られた情報変換テ−ブルにより、ネットワ−ク監視装置
から得た固有情報２０５を共通情報２０４に変換する
（ステップ３０５）。次に、オペレ−タからのドキュメ
ント種別指示があると（ステップ３０６）、システムは
ドキュメント情報デ−タベ−ス７を検索する（ステップ
３０７）。ドキュメント種別は、例えばネットワ−ク構
成図やネットワ−ク接続状態図等の種別である。ここ
で、デ−タベ−ス７を検索することにより得られる情報
は、例えば目的とするドキュメントの作成フォ−マット
等である。これらの情報から、必要とするパラメ−タ情
報の選択を行い（ステップ３０８）、目的のドキュメン
トを完成させる（ステップ３０９）。このドキュメント
は、定義情報と整合されていることは勿論である。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
構成定義をある唯一の規則に従って行うことができるた
め、操作性が向上する。また、全てプログラムにより行
うので、人為的な誤定義がなく、定義情報の信頼性を確
保することができる。さらに、実際の構成情報から関連
ドキュメントを作成することができるので、ドキュメン
トの信頼性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すネットワ−ク構成管理
システムの全体ブロック図である。

【図２】本発明の一実施例を示す新規の構成定義動作の
フロ−チャ−トである。

【図３】本発明におけるネットワ−ク構成情報ル−ルデ
−タベ−スのデ−タ構成モデル図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す構成情報より関連ド
キュメント作成の動作フロ−チャ−トである。

【符号の説明】

１ ネットワ−ク構成管理部 ２ 構成情報分析・制御部 ３ 入出力制御部 ４ デ−タ制御部 ５ ネットワ−ク構成情報ル−ルデ−タベ−ス ６ 顧客情報デ−タベ−ス ７ ドキュメント情報デ−タベ−ス ８ ネットワ−ク監視装置 ９ ディスプレイ １０ キ−ボ−ド １１ プリンタ ２０１ 監視装置種別 ２０２ テ−ブルポインタ ２０３ サイズ ２０４ 共通名称 ２０５ 固有名称

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の情報処理装置と、該情報処理装置
   を結合するネットワ−クとを有する情報処理システムに
   おいて、上記ネットワ−クに接続され、該ネットワ−ク
   および上記情報処理装置の状態を監視する監視装置と、
   該監視装置に接続され、予めネットワ−ク構築時に定義
   される各情報処理装置およびネットワ−クの状態を示す
   パラメ−タでかつ該監視装置固有の情報を、複数の監視
   装置に共通の情報に変換するネットワ−ク構成管理部と
   を設置することを特徴とするネットワ−ク構成管理シス
   テム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のネットワ−ク構成管理
   システムにおいて、前記ネットワ−ク構成管理部は、複
   数の監視装置から取得した固有情報を共通情報に変換
   し、該共通情報に基づいて情報処理装置とネットワ−ク
   に関連する関連ドキュメントを生成することを特徴とす
   るネットワ−ク構成管理システム。