JPH06196482A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH06196482A
JPH06196482A JP34428192A JP34428192A JPH06196482A JP H06196482 A JPH06196482 A JP H06196482A JP 34428192 A JP34428192 A JP 34428192A JP 34428192 A JP34428192 A JP 34428192A JP H06196482 A JPH06196482 A JP H06196482A
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JP
Japan
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layer
titanium nitride
semiconductor device
orientation
wiring
Prior art date
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Application number
JP34428192A
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English (en)
Inventor
Kenji Kaizuka
塚 健 志 貝
Hiroshi Jinriki
力 博 神
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体基板に対するバリア性と配線の高信頼性
とを併せもつバリアメタルを第1金属配線層に備えた半
導体装置およびその製造方法。 【構成】第1金属配線層がアルミニウムまたはその合金
層を含む積層配線であり、少なくともその下層にチタン
ナイトライド層を含む半導体装置において、該チタンナ
イトライド層が下層に(200)配向層、上層に(11
1)配向層を有する積層構造であることを特徴とする半
導体装置。この半導体装置にさいし、チタンナイトライ
ド層がチタン化合物とアンモニアを含む系を原料とする
CVD法により形成され、前記チタン化合物とアンモニ
アの分圧比を変えることにより配向性を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に係り、特に半導体基板に対するバリア性と配線
の高信頼性とを併せもつバリアメタルを第1金属配線層
に備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化、高集積化が進むに
つれて浅い拡散層において配線材料であるアルミニウム
の拡散層へのスパイクや基板シリコンのアルミニウム配
線への析出などの問題が生じてきた。そのため、電極配
線材料としてアルミニウム中にあらかじめ1%程度のシ
リコンを混入させたアルミニウム合金の使用、および、
アルミニウム合金とシリコン拡散層のコンタクト部にア
ルミニウムとシリコンの相互拡散を防ぐために拡散バリ
ア層(バリアメタルと呼ぶ)を用いるようになった。
【0003】バリアメタルとして現在最も有望な材料と
考えられているのがチタンナイトライドである。バリア
性に優れているのみならず比較的低抵抗であること、同
じチタン化合物であるチタンシリサイドによりシリコン
基板との低抵抗コンクトを容易に実現できるため成膜に
連続性がもてること、コンタクト孔にタングステンプラ
グを適用する場合タングステンとの密着性に優れている
こと等がその理由である。チタンナイトライド膜の成膜
法としては従来反応性スパッタリング法またはチタンを
スパッタ成膜したのち窒化して行っていた。
【0004】アルミニウムのエレクトロマイグレーショ
ン(EM)耐性には(111)に配向した膜が優れてい
るといわれており、そのための方法として特開平3−2
62127号には、チタンナイトライド膜を(111)
に配向させてその上にアルミニウム配線層を形成する方
法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、チタンナイトライド膜が(111)に配向
することにより、バリアメタルの本質的な目的である拡
散バリア層としての機能が悪くなる。すなわち、バリア
性はチタンナイトライド膜が(200)に配向した膜が
最も優れていると言われており、上記従来技術の(11
1)配向ではバリア性および半導体装置の信頼性が低下
するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決することであり、拡散バリア性と配線の高信頼性と
を併せ持つバリアメタルを第1金属配線層に備えた半導
体装置およびその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ところで我々はCVDに
よるTiN成膜の研究を重ねたところ、TiCl4 /N
3 /H2 系において、原料ガスの分圧比を変えること
でTiN膜の配向性を制御できることを見いだした。6
50℃、0.1Torrの条件でTiCl4 :2sccm、H
2 :10sccmとしたとき、NH3 の流量が80sccmのと
きは図1(a)に示したX線回折パターンのようにTi
Nは(111)配向を示す。一方、NH3を40sccmに
減らすと図1(b)に示すように(200)配向を示
す。これまで報告されているCVD−TiN膜は(20
0)配向が圧倒的に多く、また成膜条件によって配向性
が変わってもどちらかの配向膜の膜質が悪く一方の配向
膜のみしか配線に適用できなかった。ところが今回得ら
れたTiN膜はどちらの膜も電気抵抗率等の膜質に大差
はなく共に配線に利用できる。
【0008】そこで前述の課題を解決するために、本発
明は、バリアメタルとしてのチタンナイトライド膜が基
板シリコンと近い下層に(200)配向膜、アルミニウ
ムと接する上層に(111)配向膜をもつ積層構造であ
ることを特徴とする半導体装置を提供するものである。
【0009】同時に本発明は上記構造をもつ半導体装置
を製造するに際し、チタンナイトライド層がチタン化合
物とアンモニアを含む系を原料とするCVD法により形
成され、前記チタン化合物とアンモニアの分圧比を変え
ることにより配向性を制御する半導体装置を提供するも
のである。
【0010】
【作用】下層に(200)配向膜をもつことによりチタ
ンナイトライドがもつバリア性を最大限に引き出せる。
上層に(111)配向膜をもつことによりその上のアル
ミニウム配線も(111)に強く配向するため配線とし
ての信頼性が向上する。よって、本構造を適用すること
によりバリア性と配線信頼性を両立したバリアメタル構
造が得られる。
【0011】また、このようなチタンナイトライドの積
層構造がCVD法においてガスの分圧比を変化(たとえ
ば流量比を変化)させるのみで実現できるため、新たな
CVDチャンバーを用意することなく、かつ、容易に上
記積層構造が得られる。
【0012】
【実施例】次に本発明に係る好適実施例について説明を
行う。チタンナイトライドの成膜法としては減圧熱CV
D法を採用した。原料系は四塩化チタンとアンモニアと
水素の系とした。成膜条件は以下の通りである。
【0013】(200)配向チタンナイトライド成膜条
件(以下条件1という) 反応ガス:四塩化チタン 2sccm アンモニア 40sccm 水素 10sccm 全 圧:0.1Torr 基板温度:650℃
【0014】(111)配向チタンナイトライド成膜条
件(以下条件2という) 反応ガス:四塩化チタン 2sccm アンモニア 80sccm 水素 10sccm 全 圧:0.1Torr 基板温度:650℃
【0015】条件1で500Å成膜した後同一チャンバ
ー内で条件2により500Å成膜したチタンナイトライ
ド膜上にアルミニウムをスパッタした試料のX線回折パ
ターンを図2に示す。チタンナイトライドは(200)
面と(111)面がともに現れていることがわかる。し
かしアルミニウムの配向は(111)が強く現れてお
り、(200)はでていない。このことは既に述べたよ
うに、チタンナイトライドの上層つまりアルミニウムと
接する層は(111)が強く配向していることを意味す
る。同一チャンバー内で成膜したにも関わらず条件2で
成膜したチタンナイトライドは下地の(200)配向に
影響されることなく、(111)配向を示したものと思
われる。断面SEM写真で確認したところ、単独条件で
成膜したチタンナイトライド膜は膜厚方向に1つの柱状
晶をなしているが、2条件で連続成膜したチタンナイト
ライド膜は膜の中央で分離される2つの柱状晶になって
いた。下側の粒が(200)配向、上側の粒が(11
1)配向しているものと考えられる。
【0016】以上のようにNH3 の流量のみを変えるこ
とによりTiCl4 とNH3 の分圧比を成膜途中で変え
た結果、得られるチタンナイトライド膜は分圧比を変え
る前後で異なる配向性を示すことがわかった。
【0017】次に上記の成膜条件を用いて形成したチタ
ンナイトライドをバリアメタルとして有する配線パター
ンを形成した。チタンナイトライドの全厚は300Åに
統一し、条件1を用いた配線を試料1、条件2を用いた
配線を試料2および、まず条件1で100Å成膜した後
条件2で200Å成膜した(計300Å)チタンナイト
ライドをもつ配線を試料3とした。これら3種類の配線
に関してEM試験と接合リーク電流測定を行った。
【0018】図3に配線の耐EM試験を行った結果を示
す。試験環境温度は170℃、電流密度は2E6A/c
2 で行った。配線抵抗が10%上昇した時点で故障と
みなした。この結果、チタンナイトライドに(200)
のみを堆積した配線(試料1)が最も寿命が短く、他の
2つ(試料2、3)は同程度の寿命を持つ。既に述べた
ようにアルミニウムの配向は下地のチタンナイトライド
の配向に影響を受けるため、試料1のアルミニウムは
(200)配向を示す。アルミニウム(111)の方が
(200)よりEM寿命が長いことは良く知られてお
り、この結果は従来の結果を追試したに過ぎないが、本
発明の構造がEM耐性を悪化させないことがわかった。
【0019】図4に接合リーク電流測定の結果を示す。
1μm 径のn+ コンタクトで逆バイアス10Vで測定を
行った。試料は425℃、475℃、525℃で60分
の熱処理を行い、熱処理前後のリーク電流の変化を見て
バリア性の判断とした。図よりいずれの配線パターンも
475℃までの熱処理ではリーク電流は十分小さくかつ
熱処理前後であまり差がないためバリア性は十分である
と思われる。しかしながら、チタンナイトライド(11
1)のみを堆積した配線(試料2)では525℃の熱処
理後のリークが著しく大きくなり、この温度ではバリア
性が保たれないことがわかる。一方、他の2つ(試料
1、3)は525℃でもリークが少なく良好なバリア性
が示された。この結果バリア性に関しては(111)配
向膜より(200)配向膜の方が優れていることは従来
通り確認できたが、本発明のように基板のシリコンに接
する側が(200)に配向していれば上は(111)配
向でも同等の効果が得られることがわかった。
【0020】以上見てきたようにチタンナイトライド膜
の配向性に関して、配線の信頼性では(111)、バリ
ア性では(200)が有利なことがわかった。そして、
下層に(200)、上層に(111)配向を示すチタン
ナイトライド膜を採用することで信頼性とバリア性の両
面でチタンナイトライドが元来持っている最高の特性を
発揮できることも示された。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
によれば、バリアメタルとしてチタンナイトライド層を
下が(200)面、上が(111)面に配向した積層構
造にすることにより、バリア性は従来のチタンナイトラ
イド(200)をバリアメタルにしたときと同等、アル
ミニウム配線の信頼性はチタンナイトライド(111)
をバリアメタルにしたときと同等なレベルが達成でき
た。
【0022】この結果、バリア性と配線信頼性を両立す
る配線構造が得られた。また、本発明の半導体装置の製
造方法によれば、上記の半導体装置が単独のCVD装置
で原料ガスの分圧比(またはガス流量比)を変化させる
のみで得られる。その結果、新たなCVDチャンバーを
用意することなく従来の装置構造のままで、しかも容易
に上記の配線構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 チタンナイトライドのX線回折パターンであ
る。
【図2】 本発明のチタンナイトライド構造/アルミニ
ウムの積層膜のX線回折パターンである。
【図3】 チタンナイトライド/アルミニウム積層配線
のEM試験結果を示す図である。
【図4】 熱処理前後におけるリーク電流の測定結果で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1金属配線層がアルミニウムまたはその
    合金層を含む積層配線であり、少なくともその下層にチ
    タンナイトライド層を含む半導体装置において、該チタ
    ンナイトライド層が下層に(200)配向層、上層に
    (111)配向層を有する積層構造であることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】第1金属配線層がアルミニウムまたはその
    合金層を含む積層配線であり、少なくともその下層にチ
    タンナイトライド層を含む半導体装置の製造方法におい
    て、該チタンナイトライド層がチタン化合物とアンモニ
    アを含む系を原料とするCVD法により形成され、前記
    チタン化合物とアンモニアの分圧比を変えることにより
    配向性を制御することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記チタン化合物がハロゲン化チタンであ
    ることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方
    法。
JP34428192A 1992-12-24 1992-12-24 半導体装置およびその製造方法 Pending JPH06196482A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000071446A (ko) * 1999-03-17 2000-11-25 니시히라 순지 질화티탄 박막의 제작방법 및 제작장치
US6548402B2 (en) * 1999-06-11 2003-04-15 Applied Materials, Inc. Method of depositing a thick titanium nitride film

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000071446A (ko) * 1999-03-17 2000-11-25 니시히라 순지 질화티탄 박막의 제작방법 및 제작장치
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010130