JPH0619614Y2 - 除雪機における除雪部の姿勢表示装置 - Google Patents

除雪機における除雪部の姿勢表示装置

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JPH0619614Y2
JPH0619614Y2 JP1987177139U JP17713987U JPH0619614Y2 JP H0619614 Y2 JPH0619614 Y2 JP H0619614Y2 JP 1987177139 U JP1987177139 U JP 1987177139U JP 17713987 U JP17713987 U JP 17713987U JP H0619614 Y2 JPH0619614 Y2 JP H0619614Y2
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JP1987177139U
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Inventor
矢吹  誠
秀勝 今井
勲 赤沢
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は除雪機における除雪部の姿勢表示装置に関し、
特に左右傾動する除雪部の水平姿勢を表示させるための
ものである。
(ロ)従来の技術 後部に操縦部を具備せしめた機体主体部の前部に、操縦
部からの左右傾動操作が可能となされた除雪部を配設し
てなる除雪機は、従来より、周知である。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、上記の如き除雪機にあっては、操縦部から除雪
部を左右傾動させ得る構成としているにも拘らず、その
左右傾動時の姿勢を操縦部箇所に表示させるための装置
までは設けていないのが実情である。
このため、例えば左右傾動させた除雪部を水平姿勢に復
帰させて平坦面の除雪作業を行いたい場合等において、
操縦者は、除雪部を正確に水平姿勢に復帰させるため
に、機体の前部まで行って除雪部の姿勢を確認しては操
縦部箇所に戻って除雪部の左右傾動操作を行うといった
ことを繰り返さざるを得ず煩に耐えないという不都合が
ある。
本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもので、除雪部
そのものを一々確認しなくてもこれを簡便に水平姿勢と
することを可能ならしめる除雪機における除雪部の姿勢
表示装置を提供することを目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため、本考案は後部に操縦部を具備
せしめた機体主体部の前部に、操縦部からの左右傾動操
作が可能となされた除雪部を設けてなる除雪機におい
て、前記除雪部の水平姿勢を機体進行方向で且つ操縦者
前方の操縦部箇所で目視により判別可能とした姿勢表示
装置を設けたことを特徴としている。
(ホ)作用 操縦者は操縦部箇所で除雪部の姿勢を判別しつつ除雪部
を左右傾動操作することができ、したがって、操縦部箇
所において迅速且つ正確に除雪部を水平姿勢とすること
ができる。
(ヘ)実施例 以下、本考案の具体的な一実施例を図面により詳細に説
明する。
図は本考案を実施した除雪機に係り、(1)は機体主体
部で後部に操縦部(2)を具備して成り、これの前部に
は除雪部(3)が配設されると共に下部には走行部
(4)が配設されている。
前記除雪部(3)は操縦部(2)からの左右傾動操作が
可能となされており、具体的には第4図に示す如く機体
主体部(1)を構成するシャーシ(5)の前部に鍔付案
内筒(6)を固定する一方、除雪部(3)の背後面には
被案内筒(7)を固定して鍔付案内筒(6)に被案内筒
(7)を外嵌させるように成し、且つこれら両筒(6)
(7)が定位置でのみ回転するように適宜箇所に複数の
係止部材(8)・・・を設け、さらにこれら各筒(6)
(7)に固定した支持部材(9)及び(10)間に渡っ
て油圧シリンダ装置(11)を架設して成るのであり、
この油圧シリンダ(11)を、操縦部(2)の操作レバ
ー(12)を操作することにより伸縮作動させ得る構成
としてある。この除雪部(3)にはオーガ(13)、ブ
ロワーケーシング(14)及びシュータ(15)等が配
設されており、オーガ(13)が積雪を掻き取ってはブ
ロワーケーシング(14)内に送り、この雪をブロワー
ケーシング(14)内のブロワーが撥ね飛ばし、シュー
タ(15)を通じて機外遠方に投棄する。シュータ(1
5)はブロワーケーシング(14)に対し回転変位自在
に起設されており、その先端には投雪距離を調整可能と
するリフレクター(16)が具備されて成る。
しかして、このシュータ(15)を操縦部(2)から回
転操作可能と成さしめるシューター回転操作装置(1
7)を装設するのである。即ち、この回転操作装置を構
成するに、操縦部(2)に操作ハンドル(18)を配置
し、これを二つの支持筒(19)(20)で支承させる
一方、シュータ(15)の基部にはリング状のホイール
ギア(21)を固定し且つこれに噛合するウオームギア
(22)をブロワーケーシング(14)に装設するので
あり、且つウオームギア(22)の中心軸(23)と前
記操作ハンドル(18)とを連結軸(24)及び二つの
ユニバーサル・ジョイント(25)(25)を介して連
動連結させ、これらウオームギア(22)、連結軸(2
4)及び操作ハンドル(18)を一定態様に配設するこ
とにより除雪部(3)の左右傾動に対応して操作ハンド
ル(18)がその回動中心軸(18a)方向に前後動す
るように成さしめてある。
他方、(26)は操縦部(2)に配した延長コード(2
7)の先端に固定せしめた挟持式安全スイッチで、作業
中に操縦者の衣服等を挟持させておくものであり、操縦
者が転倒等するとこの挟持式安全スイッチ(26)が衣
服等から外れ除雪機の作動を停止させるのである。した
がって前記延長コード(27)にはかなりの引張力が作
用するものとなり、このため延長コード(27)を前記
引張力に耐え得るものとするべく相応の固定構造(2
8)が構成されている。即ち、第5図及び第6図に示す
如く機体主体部(1)の構成部材であるパネル(29)
にブッシュホルダー(30)を固定すると共に、前記パ
ネル(29)に設けられた溝(29a)に延長コード
(27)に外嵌させた公知のグロメット(31)を嵌合
させ且つ前記ブッシュホルダー(30)に設けられた溝
(30a)には延長コード(27)に予め外嵌固定させ
た公知のコードブッシュ(32)を嵌合させるようにす
る。これにより延長コード(27)は特に挟持式安全ス
イッチ(26)の側からの引張力に対して強固に対抗し
得るものとなる。なお、かかる構成とすれば延長コード
(27)にグロメット(31)及びコードブッシュ(3
2)を取り付ける他、挟持式安全スイッチ(26)やカ
ップラー(33)までも取り付けた後に、パネル(2
9)及びブッシュホルダー(30)に固定させることが
可能となり、組立等に便宜となるのである。
しかして、概略上記の如き除雪機に前記除雪部(3)の
水平姿勢を操縦部(2)箇所で目視により判別可能とな
さしめる姿勢表示装置(34)を設けるのであり、本例
では除雪部(3)の左右傾動に対応して変位する部品
(即ち操作ハンドル(18))を有して成るシュータ回
転操作装置(17)を利用している。即ち支持筒(1
9)の一部をその中心軸方向に切り欠いて溝(19a)
を形成すると共に、支持筒(19)と、操作ハンドル
(18)の回動中心軸(18a)との一定箇所に目印
(35)(36)を付すようにし、除雪部(3)が水平
姿勢状態のときそれぞれの目印(35)(36)が合致
するようにしておくのである。
次ぎに上記除雪機の作動を説明する。操縦者は挟持式安
全スイッチ(26)を衣服に挟持させた状態で操縦部
(2)を操作しつつ除雪作業を行う。そして積雪の状況
に応じて操作レバー(12)を操作し除雪部(3)を第
2図の如く左右傾動させてオーガ(13)と積雪面とを
好適に対応させるようにする。この場合、除雪部(3)
が正面視右周り(f1)に傾動するとウオームギア(2
2)の位置が操縦部(2)から離反するように変位する
ため操作ハンドル(18)が前方へ変位されて目印(3
6)が支持筒(19)の目印(35)よりも前方へ変位
するものとなり、他方、除雪部(3)が正面視左周り
(f2)に傾動するとウオームギア(22)の位置が操
縦部(2)に近接するように変位するため操作ハンドル
(18)が後方へ変位してこれの目印(36)が支持筒
(19)の目印(35)よりも後方へ変位するものとな
るのであり、かかる目印(36)の変位を目視すること
により操縦者は操縦部(2)箇所に居ながらにして、ま
た機体の進行方向を向いたままで除雪部(3)の姿勢を
判断することができる。なお必要であれば操作ハンドル
(18)を回転操作することにより、シュート(15)
の投雪方向を変更するようになす。
しかして例えば積雪が殆ど排除された後、平坦な路面上
の残雪を除去せんとする場合等においては、操縦者は姿
勢表示装置(34)の目印(35)(36)を目視しつ
つ操作レバー(12)を操作して除雪部(3)を左右傾
動させ、各目印(35)(36)を合致させるようにす
るのである。これにより、操縦者は挟持式安全スイッチ
(26)を衣服から取り外した後、機体主体部(1)の
前方まで行っては除雪部(3)の姿勢を確認するといっ
た煩わしいことをしないでも除雪部(3)を正確且つ迅
速に水平姿勢とすることができるのであり、平坦な路面
上の除雪作業に迅速に移行し得るのである。
(ト)考案の効果 以上のような本考案によれば、操縦部(2)において姿
勢表示装置(34)を目視することにより除雪部(3)
の姿勢を判断しつつ除雪部(3)を左右傾動させること
ができるのであり、これがために除雪部(3)を水平姿
勢とするさい、一々機体主体部(1)の前方まで行って
は除雪部(3)の姿勢を確認する等といった煩わしいこ
とをしないでも、正確且つ迅速に除雪部(3)を水平姿
勢とするこどができ、除雪作業を能率的に行うことが可
能となる。
また、操縦者は後方を振り返って確認することなく、前
方を向いたままで除雪部(3)の左右傾斜状態を確認し
ながら、姿勢表示装置(34)の目視判別が可能であ
り、視線が大きく離れないので、安全に能率よく作業を
することができる。
例えば、除雪機による除雪作業を、除雪部(3)の左右
傾動姿勢から水平姿勢に変更したり、または、その逆の
状態で使用するとき、除雪部(3)が機体主体部(1)
に対して左右回動するため、重心位置が移動し、特に硬
く踏み固められアイスバーン状になっている雪の除雪作
業は、機体がすべりやすく細心の注意を必要とする。そ
の様な場合でも非常に操縦性に優れ安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る除雪機の側面図、第2図は除雪機
の要部を示す正面視説明図、第3図は支持筒周辺部の拡
大図、第4図は除雪部の背後を示す斜視組立図、第5図
及び第6図は各々、延長コードの固定構造を示す斜視図
と平面視説明図である。 (1)……機体主体部 (2)……操縦部 (3)……除雪部 (17)……シュータ回転操作装置 (18)……操作ハンドル (34)……姿勢表示装置 (35)……目印 (36)……目印

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部に操縦部(2)を具備せしめた機体主
    体部(1)の前部に、操縦部(2)からの左右傾動操作
    が可能となされた除雪部(3)を設けてなる除雪機にお
    いて、前記除雪部(3)の水平姿勢を、機体進行方向で
    且つ操縦者前方の操縦部(2)箇所で目視により判別可
    能とした姿勢表示装置(34)を設けたことを特徴とす
    る除雪機における除雪部の姿勢表示装置。
  2. 【請求項2】姿勢表示装置(34)が、除雪部(3)の
    左右傾動に対応して変位する操作ハンドル(18)を具
    備したシュータ回転操作装置(17)であることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の除雪機にお
    ける除雪部の姿勢表示装置。
JP1987177139U 1987-11-19 1987-11-19 除雪機における除雪部の姿勢表示装置 Expired - Lifetime JPH0619614Y2 (ja)

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JPH0184320U JPH0184320U (ja) 1989-06-05
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