JPH06196100A - ジャイロトロンのコレクタ構体 - Google Patents

ジャイロトロンのコレクタ構体

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Publication number
JPH06196100A
JPH06196100A JP34502892A JP34502892A JPH06196100A JP H06196100 A JPH06196100 A JP H06196100A JP 34502892 A JP34502892 A JP 34502892A JP 34502892 A JP34502892 A JP 34502892A JP H06196100 A JPH06196100 A JP H06196100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collector
gyrotron
target plate
heat
body structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP34502892A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Sakamoto
慶司 坂本
Masaki Tsuneoka
まさき 恒岡
Atsushi Kasugai
敦 春日井
Tsuyoshi Kariya
強 假家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Research Institute
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Japan Atomic Energy Research Institute filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34502892A priority Critical patent/JPH06196100A/ja
Publication of JPH06196100A publication Critical patent/JPH06196100A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、許容熱負荷が高くコレクタの局部
溶融を防止することが出来るジャイロトロンのコレクタ
構体を提供することを目的とする。 【構成】この発明のジャイロトロンのコレクタ構体は、
コレクタ21内の電子ビ−ムが集中して衝突する領域
に、高融点金属からなるタ−ゲット板24がサ−クル状
に配置されてなり、上記の目的を達成することが出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジャイロトロンのコ
レクタ構体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にジャイロトロン装置は、周知のよ
うにサイクロトロンメ―ザ作用を動作原理とする電子管
で、ミリ波からサブミリ波帯における高周波大電力源と
して利用されつつあるが、最近、ブラソフ変換器によっ
て電子ビ−ム路と高周波の行路とを分離することが可能
なブラソフ変換器内蔵型ジャイロトロン装置が提案され
ている。この種のジャイロトロン装置は、図3に示すよ
うに構成され、同図の符号1は中空電子ビ―ムを発生す
る電子銃部である。この電子銃部1のビ―ム下流には、
次第に径小となるテ―パ状電子ビ―ム導入部2が配置さ
れ、この電子ビ―ム導入部2の下流には、共振空胴部3
が連続的に設けられている。この共振空胴部3の下流に
は、ブラソフ変換器4が設けられ、このブラソフ変換器
4の下流に複数のミラ−5、6、7が設けられている。
最後のミラ−7に対応して透過窓8を有する出力部9が
管軸に直交する方向に突設され、ミラ−7のビ−ム下流
にはコレクタ部10が設けられている。又、電子銃部1
からブラソフ変換器4へかけての外側には、外部磁石1
1、12が配置され、各部に所定の磁界を与えている。
さて動作時には、電子銃部1から出射した電子ビ−ム
は、外部磁石11、12により発生した磁界及び電子銃
部1のアノ−ド・カソ−ド間に印加された電界により、
サイクロトロン周波数を持つ旋回運動を行なうようにな
る。そして、電子銃部1から共振空胴部3に向かって緩
やかに増大する磁界により旋回速度を増加させながら共
振空胴部3へ入射する。共振空胴部3において、励起さ
れた高周波電磁界と相互作用を行ない、電子の運動エネ
ルギは高周波エネルギに変換される。共振空胴部3で発
生した高周波は、ブラソフ変換器4によってガウシアン
ビ−ムに変換される。そして、ミラ−5、6、7により
高周波の進行方向を変えて、出力部9を通って外部回路
へ導かれる。用済み後の電子ビ−ムは、Cuからなるコ
レクタ部10の内壁面で捕捉され、そこで発生した熱は
Cuの熱伝導率に従いコレクタ部10の外壁に伝熱され
る。通常、コレクタ部10の外壁には、放熱フィンが設
けられており、強制水冷や蒸発冷却により除熱される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にコレクタ部10
の内壁は電子ビ−ムの熱負荷により発熱し、熱応力が発
生する。そこで、従来はこの熱を速やかに伝導させて放
熱させるために、熱伝導率の高いCuによりコレクタ部
10を構成していた。このCu製のコレクタ部10はジ
ャイロトロンの高真空を維持する真空壁を兼ねており、
熱応力によるコレクタ内壁の破損を避けるため、電子ビ
−ムによる熱負荷は長パルス動作又は連続動作のジャイ
ロトロンでは0.5KW/cm2 程度以下に抑える必要
があった。この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、コレクタ内に高融点金属からなるタ−ゲット板をサ
−クル状に配置することにより、許容熱負荷が高くコレ
クタの局部溶融を防止することが出来るジャイロトロン
のコレクタ構体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、コレクタ内
の電子ビ−ムが集中して衝突する領域に、高融点金属か
らなるタ−ゲット板がサ−クル状に配置されてなるジャ
イロトロンのコレクタ構体である。
【0005】
【作用】この発明によれば、電子ビ−ムのエネルギがタ
−ゲット板に吸収され、より高い熱負荷に耐え、コレク
タの局部溶解を防止することが出来る。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
【0007】この発明によるジャイロトロンのコレクタ
構体は図1および図2に示すように構成され、図1は横
断面図であり、図2は図1のA−A′線に沿って切断し
矢印方向に見た縦断面図である。図示のように、外周に
複数の冷却フィン20が突設されたCuからなるコレク
タ21の内壁には、電子ビ−ムが集中して衝突する領域
にタ−ゲット支持体22が密着して接合されている。こ
のタ−ゲット支持体22はリング状にして内面に複数の
突起23が一体に形成されており、タ−ゲット支持体2
2,突起23共にCu,Mo等からなっている。そし
て、各突起23にそれぞれMo,W,Ta,又はNbの
ような高融点金属からなるタ−ゲット板24が接合保持
されている。従って、複数のタ−ゲット板24がサ−ク
ル状に配置されていることになる。
【0008】図中の符号Bが接合部であるが、接合に当
たっては溶接,ねじ止め等が考えられ、熱伝導の少ない
結合状態の方が良い。図示のように接合部Bは、タ−ゲ
ット板24からタ−ゲット支持体22への熱流入を出来
るだけ小さくするように、熱抵抗を大きく熱接触面積を
小さくする構造になっている。又、タ−ゲット支持体2
2は、熱容量を大きくするため、ある程度の大きさを有
する構造になっている。このタ−ゲット支持体22とコ
レクタ21内壁との接合部Cは、タ−ゲット支持体22
からコレクタ21内壁への熱伝導量を多くするため、接
触熱抵抗を小さく(熱導電率を大きく)し、出来るだけ
広い面積で接合されている。
【0009】さて、動作時にはタ−ゲット板24に入射
した電子ビ−ムのエネルギは熱となり、タ−ゲット板2
4を加熱する。タ−ゲット板24の温度はタ−ゲット板
24自身の熱容量と、僅かではあるが接合部Bからの熱
伝導により、タ−ゲット板24の融点以下に抑えられ
る。タ−ゲット板24の温度が900℃以上となると、
熱輻射によるタ−ゲット板24自身の放熱冷却の効果も
大きくなる。
【0010】タ−ゲット板24は可成りの高温に加熱さ
れても、高融点金属からなっているため、溶融の可能性
はない。又、接合部Cには強い熱応力が生じるが、真空
維持には寄与しておらず、多少の亀裂等の破損が生じて
も問題はない。タ−ゲット支持体22は、自己の熱容量
とコレクタ21内壁への熱伝導により適当な温度に保持
される。高真空を維持するコレクタ21内壁への伝達熱
量は、タ−ゲット板24やタ−ゲット支持体22の熱容
量等により十分小さく抑えることが出来、コレクタ21
内壁の熱負荷は問題のない値である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
コレクタ内の電子ビ−ムが集中して衝突する領域に、高
融点金属からなるタ−ゲット板がサ−クル状に配置され
ているので、電子ビ−ムのエネルギがタ−ゲット板に吸
収され、より高い熱負荷に耐え、コレクタの局部溶解を
防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るジャイロトロンのコ
レクタ構体を示す横断面図。
【図2】図1のA−A′線に沿って切断し矢印方向に見
た縦断面図。
【図3】一般的なブラソフ変換器内蔵型ジャイロトロン
装置を示す概略縦断面図。
【符号の説明】
20…冷却フィン、21…コレクタ、22…タ−ゲット
支持体、23…突起、24…タ−ゲット板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日井 敦 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の1 日本原子力研究所那珂研究所内 (72)発明者 假家 強 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須電子管工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ内の電子ビ−ムが集中して衝突
    する領域に、高融点金属からなるタ−ゲット板がサ−ク
    ル状に配置されてなることを特徴とするジャイロトロン
    のコレクタ構体。
JP34502892A 1992-12-25 1992-12-25 ジャイロトロンのコレクタ構体 Pending JPH06196100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34502892A JPH06196100A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 ジャイロトロンのコレクタ構体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34502892A JPH06196100A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 ジャイロトロンのコレクタ構体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06196100A true JPH06196100A (ja) 1994-07-15

Family

ID=18373799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34502892A Pending JPH06196100A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 ジャイロトロンのコレクタ構体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06196100A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103179775A (zh) * 2013-02-28 2013-06-26 中国科学院高能物理研究所 超导加速器、用于超导加速器的超导腔及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103179775A (zh) * 2013-02-28 2013-06-26 中国科学院高能物理研究所 超导加速器、用于超导加速器的超导腔及其制备方法

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