JP2923872B2 - 進行波管 - Google Patents

進行波管

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JP2923872B2 JP31511896A JP31511896A JP2923872B2 JP 2923872 B2 JP2923872 B2 JP 2923872B2 JP 31511896 A JP31511896 A JP 31511896A JP 31511896 A JP31511896 A JP 31511896A JP 2923872 B2 JP2923872 B2 JP 2923872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は進行波管に関し、特
にヘリックス形進行波管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロ波通信の中継局、衛星通
信地球局用の電力増幅管として使用される進行波管は高
出力、高効率、低消費電力、小型軽量化及び衛星搭載時
の宇宙環境での耐環境性の向上、高信頼性等が要求され
ている。また特に出力を飽和時の約半分にしてリニア領
域で使用される進行波管もあるため飽和点では高出力と
なりやすい。高出力になると高周波損失によりヘリック
ス出力端で発生する熱は大きくなり、発熱によりヘリッ
クスが熱膨張し、変形するため電気的抵抗が変わり、そ
のため回路損失が大きくなり出力の低下をひきおこす。
また発熱によりマイクロ波管構成部品の吸蔵ガス放出に
よる金属円筒真空外囲器内の真空度の低下が問題とな
る。
【0003】はじめに従来技術について図2を用いて説
明する。図2は従来形のヘリックス形進行波管の軸を含
む側断面図を示すものである。電子ビーム13を放射す
る電子銃7は、円筒状スリーブ内に螺旋状のヒータ9が
埋設されその頂部に円筒状の熱電子放射層を有するカソ
ード10、中心穴のあいた円盤状でカソード10より放
射された電子ビーム13を加速するアノード11、イオ
ンの衝撃からカソード10を守る電位障壁のイオンラッ
プ12および擂り鉢形状の集束電極であるウエネルト1
9で構成されている。カソード10から放射された電子
ビーム13は高電圧を印加したアノード11により加速
され、ビームシェーバ14を通って遅波回路部2に入射
する。ビームシェーバ14とは正常な軌道から逸脱した
電子が通過するのを阻止するために設置される所定開孔
径を持った電極である。すなわち、電子銃7から放射さ
れた直後の電子ビーム13は高圧ON−OFF時あるい
はカソードエミッション状態の変化時等の場合に正常な
ビーム軌道から逸脱した乱れを生じることがありこのた
め電子ビーム13の一部がヘリックス16に衝突してヘ
リックス16を加熱蒸発させそれが誘電体支柱3に蒸着
して進行波管の出力が低下する恐れがあるが、ビームシ
ェーバ14はこれを防ぐためのものである。電子ビーム
13はヘリックス16内径部を通過する際、セラミック
スにより封止された入力窓15から入力されたマイクロ
波と相互作用を行い、電子ビーム13の進行に伴いマイ
クロ波は徐々に増幅され、出力窓4より取り出される。
ヘリックス16を通過し、マイクロ波との相互作用を終
えた電子ビーム13はコレクタ8に入り、コレクタ電極
18によって捕捉される。このときのコレクタ8の役割
は電磁波との相互作用を終えた電子ビーム13を捕捉す
るとともにその結果発生する熱を放散することにある。
【0004】遅波回路部2は、やきばめ方式などにより
金属円筒真空外囲器1に誘電体支柱3とヘリックス16
とが固く締結固定され構成されている。やきばめ方式と
は金属円筒真空外囲器1を不活性ガス雰囲気内で加熱
し、内径を熱膨張させた状態でヘリックス16及び誘電
体支柱3を挿入し、挿入後温度を下げて、熱膨張差によ
る圧縮力により保持固定することを利用した方法であ
る。
【0005】ところでヘリックス16は高出力になると
出力窓4付近で高周波損失によりヘリックス6の温度が
上昇する。また電子ビーム13がヘリックス16の出力
端部に当たり熱を発生することもある。ヘリックス16
の出力端部で発生した熱は誘電体支柱3を通り金属円筒
真空外囲器1を伝わり周期磁界磁束装置17により放散
されるが、特に高出力の進行波管で発熱量が多いにもか
かわらずヘリックス16と金属円筒真空外囲器間1の熱
抵抗が大きい場合は、ヘリックス16の温度が異常に上
昇し、電気的抵抗が大きくなり、そのため高周波損失も
大きくなり出力の低下をひきおこす。また発熱によりマ
イクロ波管構成部品の吸蔵ガス放出を生じ、管内真空度
の低下をひきおこすなど、性能および信頼度に大きな影
響を及ぼす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はヘリックス1
6で発生した熱を誘電体支柱3を介して金属円筒真空外
囲器1さらには周期磁界磁束装置17に、低い熱抵抗部
を構成することにより高効率で放熱する事にある。熱放
散の改善策として従来技術で2つ示されている。ひとつ
めは特開平4−248226号公報に開示されている。
しかしこの方法では図3に示すように誘電体支柱3の延
設部分の内側に金属リング20を挿入するので回路の全
長が長くなる。なお図4に示すようにヘリックス16と
誘電体支柱3との接着性を向上させるため金属リング2
0に切りかきをいれてバネ状の部品としている。これら
の例では金属リング20は金属円筒真空外囲器1には当
接していないため、熱はヘリックス16を伝わり誘電体
支柱3だけを通って金属円筒真空外囲器1に逃げる。よ
って誘電体支柱3を金属円筒真空外囲器1に押さえて熱
を逃がす方法には限界がある。
【0007】ふたつめの従来技術の特開昭56−198
51号公報にヒートパイプをもうけ冷却する方法が開示
されている。この方法では冷却できるが重量増となり軽
量化の面で問題がある。
【0008】本発明の目的は、進行波管の遅波回路部の
放熱を改善し、信頼性の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、遅波回路のヘ
リックスと同軸出力端子との接続部分に誘電体支柱の側
面に接触する放電部品を挿入することにより遅波回路部
出力端の放熱を改善することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、誘電体支柱の側面と接触
することによりヘリックスで発生する熱を低い熱抵抗で
放熱し、出力の低下の防止や真空度の低下を防止するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0012】図1(a),(b)及び(c)は本発明の
一実施の形態の進行波管の遅波回路の要部断面図、その
A−A′線断面図及び放熱部品の斜視図である。図1
(a),(b)及び(c)に示すように、本発明の一実
施の形態の進行管のヘリックス16は、あらかじめ加熱
膨張させた金属円筒真空外囲器1内に120度に等配し
たBN(窒化ホウ素)等で形成された3本の誘電体支柱
3とともに挿入され、加熱による熱膨張差により、冷却
後金属円筒真空外囲器1内部に保持される。金属円筒真
空外囲器1に3本の誘電体支柱3の側面に完全に接触す
る切り欠きを入れた放熱部品6は、金属円筒真空外囲器
1内に挿入し誘電体支柱3と接触させることにより冷却
の改善を図るとともに、同軸内導体5とヘリックス16
の端部とのインピーダンス整合をとるための部品であ
る。
【0013】この放熱部品6における切り欠きは誘電体
支柱3の側面と完全に接触しているため、放熱部品6を
挿入することによりヘリックス16から発生する熱を誘
電体支柱3からだけでなくこの放熱部品6からも熱伝導
により放熱することができるのでヘリックス16端の温
度低下に大きな効果がある。さらにスリット部分を入れ
ることによりバネ状の反発する力が金属円筒真空外囲器
1と接触をより強いものとする効果がある。従って遅波
回路部2の出力部においてこの放熱は従来技術に比べ有
効に作用し、ヘリックス16を低い温度に保つことがで
きる。このため、出力の低下や金属円筒真空外囲器1内
の真空度の低下を防止し、進行波管の出力を安定化させ
ることに効果がある。
【0014】
【発明の効果】遅波回路部の熱伝導を向上させることが
できるので、進行波管の動作を安定にすることができ、
長寿命化を図ることができる。すなわち、ヘリックスで
発生する熱の伝導線路の断面を大きくできるので低い熱
抵抗で放熱をすることが可能となり高周波損失による温
度上昇、電子ビームの一部の衝突エネルギーによる温度
上昇を制御することができ、出力や真空度の低下を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)及び(c)は本発明の一実施の
形態の進行波管の遅波回路部の要部断面図,そのA−
A′線断面図及び放熱部品の斜視図である。
【図2】従来形のヘリックス形進行波の軸を含む側断面
図である。
【図3】(a),(b)及び(c)は従来の進行波管の
遅波回路部の一例の要部断面図,そのA−A′線断面図
及び金属リングの斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は従来の進行波管の遅波回路
の他の例の横断面図及び金属部品の斜視図である。
【符号の説明】
1 金属円筒真空外囲器 2 遅波回路部 3 誘電体支柱 4 出力窓 5 同軸内導体 6 放熱部品 7 電子銃 8 コレクタ 9 ヒータ 10 カソード 11 アノード 12 イオントラップ 13 電子ビーム 14 ビームシェーパ 15 入力窓 16 ヘリックス 17 周期磁界収束装置 18 コレクタ電極 19 ウェネルト 20 金属リング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅波回路部のヘリックスが少なくとも3
    本の誘電体支柱により絶縁固定されるヘリックス形進行
    波管において、金属円筒外囲部の内壁に当接する外周部
    と前記誘電体支柱のそれぞれの2つの側面及び一方の端
    面が接触する少なくとも3つの切り欠き部とを含み一体
    構造の放熱部品を前記遅波回路部の出力端に挿入したこ
    とを特徴とする進行波管。
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CN113579391A (zh) * 2021-07-15 2021-11-02 南京三乐集团有限公司 空间行波管热辐射器真空回流焊设备

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