JPH0619592B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0619592B2
JPH0619592B2 JP58225922A JP22592283A JPH0619592B2 JP H0619592 B2 JPH0619592 B2 JP H0619592B2 JP 58225922 A JP58225922 A JP 58225922A JP 22592283 A JP22592283 A JP 22592283A JP H0619592 B2 JPH0619592 B2 JP H0619592B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、昇華性もしくは気化性染料を含有する発色性
粒子を含む画像形成方法に関する。
詳しくは、像受容体上に配列された画像形成粒子を圧着
加熱し、発色性粒子に含まれている昇華性もしくは気化
性染料を像受容体に昇華転写もしくは気化転写して顕像
を得る画像形成方法に関する。
従来の構成とその問題点 この分野の画像形成方法としては、例えば米国特許第4
124384号,同第3386379号,同第4145
300号あるいは特開昭52−60135号公報等で種
々提案されている。
発色性粒子の加熱方法には、非接触法と接触法とがあ
る。
非接触法とは、例えば赤外線ランプの照射もしくはオー
ブン中で発射性粒子を加熱する方法である。この場合、
発色性粒子への熱伝達効率が低い欠点がある。一般に、
熱源で消費される電力は多く、このためこの分野の記録
装置を実用化する場合には重大な欠点となる。
そこで熱源の消費電力を少なくするには、熱源と発色性
粒子との距離を短くする方法が有効である。
しかし、この方法よりも発色性粒子にヒータを接触して
加熱する接触法が最も効率がよい。さらにヒータを圧着
する程効率が良くなる。
したがって、実用化を考慮した場合、ヒータを圧着して
加熱する接触法が有効である。
しかし、この接触法では、面圧もしくは線圧を一定に加
えるため、粒子密度により発色性粒子個々に加わる圧力
が異なる。
つまり発色性粒子1個当りに加わるヒータの圧力は、粒
子密度の低いハイライト部の方が粒子密度の高いシャド
ウ部よりも大きくなる。
前述したように、発色性粒子に加わる圧力が高い方が粒
子への熱伝達効率が高いため、像受容体への昇華性もし
くは気化性染料の転写効率が高くなる。
したがって、1画素の大きさはハイライト部の方がシャ
ドウ部より大きくなり、かつ1画素の濃度もハイライト
部の方がシャドウ部より高くなる。
1画素の大きさと濃度はプリントの粒状性に影響を与え
るため、ハイライト部の粒状性が目立ちやすくなる問題
点があった。
さらに、ハイライト部の画素の方が大きく、かつ高濃度
になるため、プリント像の調子再現範囲が狭くなる問題
点があった。
発明の目的 本発明の目的は、このような従来の問題点を克服し、プ
リント像の粒状性を改良して調子再現範囲を拡大する画
像形成方法を提供することである。
発明の構成 本発明は、上記目的を達成するために、昇華性もしくは
気化性染料を含有し像受容体に定着されない発色性粒子
と、昇華性もしくは気化性染料を含有しなく像受容体に
付着しなく、かつ発色性粒子の粒径以上の粒径を有する
補助粒子とを含む画像形成粒子を像受体上に配列し、こ
の画像形成粒子を圧着加熱し、発色性粒子に含まれてい
る昇華性もしくは気化性の染料を像受容体に転写して顕
像を得ることを特徴とする。
本発明によると、前記の補助粒子の粒径は、発色性粒子
よりも大きいため、像受容体上で圧着加熱する際に、発
色性粒子に加わる圧力を粒子密度に依らずほぼ一定にす
ることで上記目的を達成できる。
実施例の説明 本発明の画像形成方法に用いる画像形成粒子は、昇華性
もしくは気化性染料を含有する発色性粒子と、染料を含
有していない補助粒子とを含む。発色性粒子も補助粒子
も像受容体に定着されない粒子であり、像受容体に形成
される像は、発色性粒子から昇華転写もしくは気化転写
された染料像である。
第1図は、本発明の画像形成方法の要部である昇降転写
もしくは気化転写の工程の一例をモデル的に示した図で
ある。像受容体1上の発色性粒子2と補助粒子3とをヒ
ータ4を圧着して加熱している様子を示す。5の部分は
シャドウ部、6の部分は白地部、7の部分はハイライト
部を再現する。
ここで、補助粒子3は発色性粒子2よりも大きいため、
ヒータ4の圧力は補助粒子3にかかる。したがって、発
色性粒子2にはヒータの圧力がかかっていないため、発
色性粒子2は全て同じ条件で加熱される。よって発色性
粒子に含まれている昇華性もしくは気化性染料の昇華も
しくは気化条件は全て同一であるため、像受容体1で形
成される染料像の1画素当りの濃度も画素径もほぼ同じ
となる。
第2図は、像受容体1上に粒度分布をもつ発色性粒子8
及び9と、発色性粒子8の内の最大粒径(図中粒子9)
と同じ粒径の補助粒子10とをヒータ4で圧着して加熱
している様子を示す。第1図と同様に5,6および7は
それぞれシャドウ部白地部およびハイライト部である。
この場合も第1図で説明したように、ヒータ4の圧力
は、補助粒子10および発色性粒子9にかかる。補助粒
子10は、像受容体1上でほぼ均一密度で分布してい
る。よって5および7のように粒子密度が異なっていて
も、ヒータ4による発色性粒子8および9の加熱条件
は、発色性粒子の粒径にのみ依存し粒子密度には依存し
ない。
以上の説明から明白なように、本発明の画像形成粒子
は、昇華転写もしくは気化転写の際の条件は粒子密度依
存しないため、発色性粒子の粒径が同じであれば、粒子
密度の低い部分(ハイライト部)における1画素の大き
さは、粒子密度の高い部分(シャドウ部)の1画素の大
きさと同じとなる。また、発色性粒子の粒径が同じであ
れば、ハイライト部もシャドウ部の1画素の濃度が同じ
になる。よって粒状性が改良されると共に、ハイライト
部とシャドウ部との濃度差が拡がるため、調子再現範囲
も拡大する。
次に、本発明の画像形成方法に供する画像形成粒子に要
請される項目について述べる。
本発明の画像形成方法では、ヒータの圧力は補助粒子に
加える必要がある。したがって補助粒子の粒径は発色性
粒子の粒径以上にする必要がある。
しかし、補助粒子の粒径が大きく、すなわち補助粒子と
発色性粒子との粒径差が大きくなる程、発色性粒子への
熱伝達効率は低下する。
したがって、補助粒子の粒径は、発色性粒子の粒度もし
くは粒度分布により異なるが、通常補助粒子の粒径は発
色性粒子の粒径の1倍から3倍が好ましい。
本発明の画像形成粒子は、補助粒子の割合が多い方が、
ヒータの圧力を加えられる。このため補助粒子の割合が
多い方が画像形成粒子との密着度を向上させることが出
来、熱伝達効率が高くなる。
しかし、プリント像を発色させる昇華性もしくは気化性
の染料を含有しない補助粒子の割合が多くなると、プリ
ント像の未着色面積が増すため、プリント濃度が低下す
る。
以上のことから、補助粒子の数は発色性粒子の数の0.
01〜20%が好ましい。
また、本発明の画像形成方法では、補助粒子が像受容体
上に均一密度に分布することが好ましい。したがって、
補助粒子と発色性粒子との比重はほぼ等しいことが好ま
しい。また、導電性の発色性粒子を使用する場合は、補
助粒子と発色性粒子の比抵抗の差は1桁以内に揃えるこ
とが好ましい。
次に、本発明に用いられる画像形成粒子の材料について
説明する。
発色性粒子および補助粒子は、一般的には樹脂から構成
される。この樹脂としては、例えばポリビニルアルコー
ル、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、メラミン樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体およびゼラチン等が挙げられ
る。
次に、発色性粒子に用いられる昇華性もしくは気化性染
料としては、次のような染料が挙げられる。
まず、代表的な有色の昇華性もしくは気化性染料の例と
しては、シアン色としては、C.I.ベーシックブルー
5,C.I.ソルベントブルー2,C.I.ディスパー
スブルー1などがある。またマゼンタ色としては、C.
I.ベーシックバイオレット14,C.I.ディスパー
スレッド4などがある。またイエロ色としては、C.
I.ベーシックイエロ2,C.I.ディスパースイエロ
2などがある。
また、昇華性もしくは気化性カラーフォーマとは、常態
では無色もしくは淡色を呈しているが、加熱すると昇華
もしくは気化し、しかも例えば活性クレー,酒石酸,
4,4′−ジフェニルプロパンなどの顕色剤と反応して
発色する染料であれば何れでもよい。
その代表的な例は、例えば、3,7−ビス−ジエチルア
ミノ−10−トリクロルアセチル−フェノキサジン,4
−(1,3,3,5−テトラメチル−インドリノ)メチ
ル−7−(N−メチル−N−フェニル)アミノ−1′,
3′,3′,5′−テトラメチル−スピロ[2H−1−
ベンゾピラン−2,2′−[2′H]−インドール],
N−(1,2−ジメチル−3−イル)メチリデン−2,
4−ジメトキシアニリンなどがある。
さらに、発色性粒子は、前述した樹脂に着色剤を添加す
ることにより、選択的に光を透過(色分解)するように
も構成できる。
その代表的な着色剤の例を挙げると、赤光透過用として
は、C.I.アシドレッド6,14,18,42などの
酸性染料、あるいはC.I.ピグメントレッド17,4
8,81などの有機顔料がある。また、緑光透過用とし
ては、C.I.アシドグリーン9,27,40,43な
どの酸性染料、あるいはアイゼンスピロングリーンC−
GH(保土谷化学工業(株)製)などの含金染料あるい
は、C.I.ピグメントグリーン2,7などの有機顔料
がある。また、青光透過用としては、C.I.ソルベン
トブルー48,49などの油性染料、あるいはC.I.
ダイレクトブルー86などの直接染料、C.I.アシド
ブルー23,40,62,83,120などの酸性染
料、C.I.ピグメントブルー15などの有機顔料があ
る。また、その他の所望の分光特性を得るには単品もし
くは複数種の着色剤を必要に応じて混合することにより
得られることは勿論である。
また、前述したように昇華性もしくは気化性カラーフォ
ーマは、常態では粒子の色分解機能に影響をおよぼさな
い。したがって、粒子に色分解機能を付与させる着色剤
の補色に発色する昇華性もしくは気化性カラーフォーマ
を、前記着色剤と共に加えることも可能である。
本発明の画像形成方法のプリント像は、昇華性もしくは
気化性染料の染料像であり、通常の電子写真のようなト
ナー粒子の定着像ではない。したがって、本発明の画像
形成粒子は、像受容体上の画像部に一層に粒子像を形成
していても、充分高濃度のプリント像が得られる。ま
た、こうすることにより画像形成粒子の消費量は大幅に
削減することができるため、ランニングコストを安くす
ることができる。像受容体上に一層に粒子像を形成させ
るには、発色性粒子および補助粒子の比抵抗が1010
Ωcm以下であればよく、各々の比抵抗の差は1桁以内に
揃えることが好ましい。
但し、発色性粒子および補助粒子に用いる樹脂が非導電
性の場合は、導電剤を添加する必要がある。
この導電剤としては例えばカーボンブラック,ヨウ化銅
高分子電解質等が挙げられる。また、発色性粒子が光
を透過する場合には、例えばヨウ化銅や高分子電解質等
のような透明導電剤を用いることは当然である。
さらに、本発明の画像形成粒子を例えば特開昭52−6
0135号公報に記載されているような画像形成方法に
適用する場合には、補助粒子は不透明にする必要があ
る。この場合には、補助粒子を黒色に着色するかもしく
は白濁させると良い。
以上説明した材料はほんの一例であり、これにより本発
明に不当な限定を加えるものでないこと勿論である。
次に具体的実施例について説明する。
実施例1 下記処法で発色性粒子と補助粒子とを用意し、これらを
混合して画像形成粒子とし、この画像形成粒子を本発明
の画像形成方法に適用した。
まず、下記要領で球形粒子を造粒した。
メラミン樹脂:スミテックスレンジM−3 (住友化学(株)製) ……100重量部 マグネタイト:EPT-500(戸田工業(株)製) ……64重量部 水 ……560重量部 上記組成物をボールミルで約2時間粉砕分散して得た分
散液に、硬化剤:スミテックスアクセレータACX(住
友化学(株)製)8重量部を加え、攪拌混合する。この
分散液を噴務乾燥法により造粒した。
こうして得た球形粒子を20〜25μmに分級して補助
粒子とした。
一方、この球形粒子を10〜20μmに分級し、下記処
方で昇華性もしくは気化性染料を処理した。
100重量部のイソプロピルアルコールに、1重量部の
C.I.ディスパースレッド4と、1重量部のエチルセ
ルロースとを溶解させた。
上記の溶液100重量部に、10〜20μmに分級した
粒径粒子30重量部を分散したスラリーを、噴務乾燥法
により造粒して発色性粒子を得た。
こうして得た発色性粒子と補助粒子とを、第1表に示し
た割合で混合し画像形成粒子とした。
この画像形成粒子を用い、静電潜像を有する静電記録紙
を磁気ブラシ現象したところ、画像形成粒子による粒子
像が得られた。
この静電記録紙をデュープリケートのマスターとし、粒
子像を担持した静電記録紙に普通紙を重ねて、第3図に
示した加圧式加熱機に通して染料像を得た。
第3図に示した加圧式加熱機は、ヒートローラー11に
ローラー12により耐熱性布13が圧着されている。各
ローラーは図中矢印の方向に回転し、ヒートローラー1
1と耐熱性布13は等速で回転する。被加熱物はAの方
向より入れBに出てくる。なお、本実施例ではいずれも
ヒートローラー11側に普通紙を向けた。
ヒートローラ11表面温度200℃、ヒートローラ周速
40mm/sec、ニップ巾50cm、ローラ12の線圧約5
0g/cmで加熱したところ、第1表のような赤色の画像
が得られた。
また、ヒートローラ表面温度200℃、ヒートローラ周
速40mm/sec、ニップ巾50cmでラ12の線圧を約7
5g/cmにすると、第2表のような赤色の画像が得られ
た。
以上第1表と第2表から明白なように、本発明の画像形
成方法を用いると、従来に比べプリントの色濃度はほと
んど同じで、ハイライト部の画素径は60〜80%とな
り、画像の粒状性は大巾に改良される。さらに、調子再
現範囲は0.1〜0.2拡大される。
実施例2 先ず、以下の処方で発色性粒子並びに補助粒子を得、本
発明の画像形成方法に適用した。
(1)発色性粒子 まず下記処方により赤、緑、青紫の溶液を用意した。
1)赤溶液 SBR樹脂結着剤(住友ノーガタ ック(株)のノーガテックス2752、 以下同じ) …… 100重量部 シリカ(日産化学(株)のスノーテッ クスN、以下同じ) …… 80重量部 C.I.ピグメントレッド5 …… 2.6重量部 C.I.ピグメントオレンジ 21115 …… 5.3重量部 アニオン系活性剤 …… 1.0重量部 水 …… 130重量部 昇華性もしくは気化性カラーフォ ーマ:3,7−ビス−ジエチルアミ ノ−10−トリクロルアセチルーフ ェノキサジン …… 8重量部 2)緑溶液 SBR樹脂結着剤 …… 100重量部 シリカ(スノーテックスN) ……80重量部 C.I.ピグメントグリーン36 …… 5.4重量部 C.I.バットイエロ20 …… 0.8重量部 β−型銅フタロシアニン …… 2.2重量部 アニオン系活性剤 …… 0.3重量部 ノニオン系活性剤 …… 0.46重量
部 水 …… 160重量部 昇華性もしくは気化性カラーフォーマ: 4−(5−クロロ−1,3,3−トリ メチル−インドリノ)メチル−7− (N−メチル−Nフェニル)アミノ −5′−クロロ−1′,3′,3′−トリメチ ル−スピロ〔2H−1−ベンゾピラン −(2H)−インドール〕 ……3重量部 3)青紫溶液 SBR樹脂結着剤 …… 100重量部 シリカ(スノーテックスN) ……80重量部 C.I.ピグメントブルー15 ……3重量部 ジオキサジンバイオレット …… 0.5重量部 メチルバイオレットレーキ …… 0.5重量部 アニオン系活性剤 …… 0.3重量部 昇華性もしくは気化性カラーフォーマ: N−(1,2−ジメチル−3−イル) メチリデン−2,4−ジメトキシアニ リン ……5重量部 以上の3種類の溶液はそれぞれ別々にまず着色剤 活性
剤 水をボールミルに3時間かけて分散液を作成し、S
BR樹脂結着剤とシリカとを加えて作成した。この3種
類の溶液をそれぞれ別々に噴務乾燥法により造粒したと
ころ、3〜60μmの粒径の球形粒子を得た。つぎに前
述で得られた粒子100重量部に対し、下記処方の沃化
銅溶液200重量部をそれぞれ別々に流動塗布した。し
かる後、15〜25μmに分級したところ、粒子の比抵
抗は約10Ω・cmであった。
沃化銅溶液処法 沃化銅 ……2重量部 ポリ酢酸ビニル …… 0.2重量部 アセトニトリル …… 100重量部 (2)補助粒子 SBR樹脂結着剤 …… 100重量部 シリカ(スノーテックスN) ……80重量部 C.I.ピグメントレッド5 …… 0.8重量部 C.I.ピグメントオレンジ 2115 …… 1.8重量部 C.I.ピグメントグリーン36 …… 1.8重量部 C.I.バットイエロ20 …… 0.2重量部 β型銅フタロシアニン …… 0.7重量部 C.I.ピグメントブルー15 …… 1.0重量部 ジオキサジンバイオレット …… 0.2重量部 メチルバイオレットレーキ …… 0.2重量部 アニオン系活性剤 …… 0.6重量部 ノニオン系活性剤 ……0.15重量部 水 …… 130重量部 上記着色剤 活性剤 水をボールミルに3時間かけて分
散液を作成し、SBR樹脂結着剤とシリカとを加えた。
この溶液を噴務乾燥法より造粒したところ、3〜60μ
mの粒径の球形粒子を得た。つぎにこの粒子100重量
部に対し、前述した処方の沃化銅溶液200重量部を流
動塗布した。しかる後20〜30μmに分級したとこ
ろ、粒子の比抵抗は約10Ω・cmであった。
以上のようにして得た3種類の発色性粒子R,G,Bと
補助粒子とを第3表に示した割合で混合して画像形成粒
子とした。
この画像形成粒子を用いて、以下説明する本発明の画像
形成方法を含むプロセスで作像したところ、第3表に示
した画質が得られた。
画像形成プロセスは次のとおりである。
通常のパンクロマティック増感した酸化亜鉛感光体を、
暗所で−6KVに印加したコロナ帯電器により、均一に
帯電する。
つぎに、上記の画像形成粒子を暗所で感光体上に散布
し、感光体に軽く振動を与えることにより、過剰に付着
した粒子が除去され、粒子は感光体上に均一に一層に静
電付着する。
つぎに、カラー透過原稿を500Wのタングステンラン
プで10秒間像露光し、像露光後感光体に振動を与える
と、感光されて感光体との静電付着力が弱化もしくは除
去された画像形成粒子が落ち、感光体上には、色分解さ
れた粒子像が得られる。
つぎに、感光体に残留している静電潜像を光減衰させた
の後、クレー紙のクレー層面を粒子像に密着し、クレー
紙の裏面から+300Vの電圧を印加し、粒子像をクレ
ー紙に転写する。
転写したクレー紙を第3図に示した加圧式加熱機に通し
た。なお、この際粒子をヒートローラ11側にした。
加熱により昇華静もしくは気化性カラーフォーマをクレ
ー層で発色させた後、クリーニングブラシで粒子を除去
したところ、原稿にポジーポジのカラー像が得られた。
第3図のヒートローラ11の表面温度210℃、ヒート
ローラ周速20mm/sec、ニップ巾50cm、ローラ12
の線圧約70g/cmで加熱したところ、第3表のような
画像が得られた。
以上から明白なように、本発明の画像形成方法を用いる
と、従来に比べプリント濃度はほぼ同じで、ハイライト
部の画素は74〜85%程度になる。
また、NO.7〜10と比較−3各々の発色画素について
マイクロデンシトメータで色濃度を測定したところ、N
O.7〜10はほぼ同じ濃度分布を示した。測定の一例を
第4図に示す(14:NO.7〜10の代表例 15:比
較−3の代表例)。
このように画素径が異なると同時に濃度分布も異なるた
め、本発明の画像形成方法では、大巾に粒状性が改良さ
れる効果がある。さらに、調子再現範囲も約0.2拡大
できる効果もある。
発明の効果 本発明は、発色性粒子と発色性粒子よりも粒径が大きい
補助粒子とを含む画像形成粒子を用い、画像形成粒子を
圧着加熱し、発色性粒子に含まれる昇華性染料もしくは
気化性染料を像受容体に転写して顕像を得る画像形成方
法である。
本発明の画像形成方法に依ると次の効果がある。
(1)プリント像の粒状性が大巾に改良できる。
(2)プリント像の調子再現範囲が拡大できる。
(3)補助粒子を別に造粒し、発色性粒子と混合する簡便
な方法で粒状性が改良されると同時に調子再現範囲が拡
大できる。
(4)実施例1の第2表のようにヒータの圧力を高くし、
プリント濃度を高くした場合でも、補助粒子の割合を少
し増すという簡単な方法で粒状性を改良し、調子再現範
囲の拡大ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の画像形成方法の転写工程
をモデル的に示す図、第3図は実施例で用いた加圧式加
熱機の概略構成を示す側面図、第4図はハイライト部の
1画素の濃度分布を示す図である。 1……像受容体、2,8,9……発色性粒子、3,10
……補助粒子、4……ヒータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−30143(JP,A) 特開 昭56−89758(JP,A) 特開 昭58−62668(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇華性もしくは気化性の染料を含有し像受
    容体に定着されない発色性粒子と、前記染料を含有しな
    いとともに像受容体に付着しなく、前記発色性粒子の粒
    径以上の粒径を有する補助粒子とを含む画像形成粒子を
    像受容体上に配列し、前記画像形成粒子を圧着加熱し、
    前記発色性粒子に含まれている前記昇華性もしくは気化
    性の染料を前記像受容体に転写して顕像を得る工程を含
    むことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】昇華性もしくは気化性の染料が、顕色剤と
    反応して発色する昇華性もしくは気化性のカラーフォー
    マである特許請求の範囲第1項記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】発色性粒子が、光を透過するものである特
    許請求の範囲第1項記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】発色性粒子が、着色され選択的に光を透過
    し、かつ、この粒子が着色された色の補色に発色する昇
    華性もしくは気化性のカラーフォーマを含有する特許請
    求の範囲第2項または第3項記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】補助粒子の粒径が、発色性粒子の粒径の3
    倍以下である特許請求の範囲第1項記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】補助粒子の数が、発色性粒子の数の0.0
    1%〜20%含まれる特許請求の範囲第1項記載の画像
    形成方法。
  7. 【請求項7】発色性粒子および補助粒子の比抵抗が、1
    10Ω・cm以下である特許請求の範囲第1項〜第6項
    のいずれかに記載の画像形成方法。
JP58225922A 1983-11-30 1983-11-30 画像形成方法 Expired - Lifetime JPH0619592B2 (ja)

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