JPH0619567Y2 - メツキ後処理用バスケツト - Google Patents

メツキ後処理用バスケツト

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JPH0619567Y2
JPH0619567Y2 JP19805184U JP19805184U JPH0619567Y2 JP H0619567 Y2 JPH0619567 Y2 JP H0619567Y2 JP 19805184 U JP19805184 U JP 19805184U JP 19805184 U JP19805184 U JP 19805184U JP H0619567 Y2 JPH0619567 Y2 JP H0619567Y2
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潔 木田
秀雄 小田
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潔 木田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小形の品物を一時に多量に処理するバレルメ
ッキの後処理に関し、主としてメッキ後の変色を防ぎ、
光沢または着色の少なくとも一方を付与する為に、クロ
メート液で浸漬処理するバスケット式クロメート処理装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
最近では、この種メッキの後処理においても自動化によ
る省力化が図られる傾向にあり、具体的にはメッキ加工
物を収納するバスケットを機械的に上下並びに往復回転
させて、内部の加工物を揺り動かしながら浸漬処理する
方向が採用されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、従来採用されているバスケットはすべて成形上
の要求からその周壁を単純な円形に構成されていた。こ
れを処理性能の面からみた場合、そのバスケットを往復
回転(以下これを反転揺動という)させてみても、それ
は集合体としての内部の加工物に対して唯単に回転方向
が切換えられるに過ぎないものであるから、加工物を個
々に分散させる力が意外な程に弱く、互いに密着する加
工物(殊にワッシャー)や互いに係合する複雑な加工物
を処理する場合、それらの間に処理液が回り込み難く、
その接触面には重なり跡又はボケが発生して不良の原因
となり、加工物全体を均一に浸漬処理することが出来な
いばかりでなく、浸漬処理に要する時間も極めて長くな
る欠点を有するものであった。それ故に従来では少量に
小分けして処理する非能率的な後処理が行われていたも
のである。
尚、バレルメッキ装置におけるバレルについてみると、
その周壁が多角形で構成されたものが存在するが、それ
はガラメッキと呼称されているように、水平軸芯周りで
一方向にのみ回転するバレル内で加工物群全体を大きく
反転させてその集合状態を崩しながらバレル内面に沿っ
て転がり移動させるものであって、縦軸芯周りで反転揺
動する後処理装置のバスケット並びに反転揺動時におけ
る現象を類推させるようなものではなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
この点において、本考案は極く単純な手段によってメッ
キ後処理装置における浸漬処理を短時間で大量に且つ均
一に処理し得るべく、殊に縦軸芯周りで往復回転し且つ
その回転軸芯に沿って上下動する吊下げ部材(12)を以て
駆動されるバスケット(8)の周壁を多角形に構成したこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕
バスケット(8)全体を処理液に浸漬して、バスケット(8)
を上下並びに反転揺動させると、バスケット(8)内のメ
ッキ加工物が全体的に上下並びに回転方向で揺り動かさ
れながら、浸漬処理を受けるのであるが、そのバスケッ
ト(8)の周壁が正逆両回転方向において、流れに抵抗す
る面を形成する多角形であるが故に、バスケット(8)の
反転揺動に際しては、バスケット(8)の内面に接して回
転する加工物を多角形の各面によって強制的に且つ衝撃
的に揺り動かされるものである。
〔効果〕
このように、本考案によるメッキ後処理用バスケットに
おいては、殊にバスケット(8)の反転揺動の際に、バス
ケット(8)自体の多角形での周壁内面の各辺を利用し
て、そのバスケット(8)内面に接して回転する加工物を
強制的に且つ衝撃的に揺り動かして、それら加工物群を
効果的に分散させることと、バスケット(8)内の処理液
が多角形の各辺によって強制的に且つ激しく揺り動かさ
れることとが相俟って、互いに密着する加工物や互いに
係合するような複雑な形状の加工物を処理する場合であ
っても、それらの間への処理液の浸透をより確実に行わ
しめることができ、その結果加工物全体を均一にしかも
短時間で大量に効率良く浸漬処理することができるに至
ったものである。殊に、本考案ではバスケット(8)の周
壁を多角形にするだけの簡単な手段によって、加工物群
個々の分散性を良くし、全体としての後処理効率を飛躍
的に向上させ得るに至ったものである。
尚、実施例のようにバスケット駆動装置(17)によってバ
スケット(8)全体に回転方向で衝撃力を与えるような場
合、殊に多角形の各辺が加工物群を分散させるうえにお
いてより効果的に作用するものである。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を例示図に基づいて詳述する。図
中(1)は前処理浴槽、水洗槽、メッキ浴槽等を既知の工
程で列状に並置するメッキ処理装置であり、(2)はメッ
キ処理装置(1)に並列する状態で水洗槽、クロメート浴
槽等を既知の行程で列状に並置して、主としてメッキ後
の変色を防ぎ、光沢または着色の少なくとも一方を付与
する為に浸漬処理を行う後処理装置であり、(3)は後処
理(2)の同一列上に配置してメッキ加工物を最終的に乾
燥させる為の遠心脱水装置である。
そして、これら装置の一連の流れを概説すると、メッキ
処理工程では、メッキ処理装置(1)の各槽の上部に沿っ
て往復移動する第1キャリヤー(4)と、これに装備され
たバレル駆動装置付昇降装置(5)によって前処理槽、水
洗槽、メッキ浴槽等の各槽に所定の順序に従ってバレル
(6)ごと浸漬しながら、順次メッキ処理を施すものであ
る。次に、メッキ処理後の加工物は図面上左端に漏斗状
受部(7)においてバレル(6)から排出され、その受部(7)
の下に位置するバスケット(8)に投入され、その後バス
ケット(8)はシリンダ(9)等の駆動装置によって往復移動
せしめられる載置台(10)ごと後処理行程の始端位置に移
動せしめられる。この状態において後処理装置(2)の各
槽の上部に沿って往復移動する第2のキャリヤー(11)に
装備された吊下げ部材(12)によって吊下げられて水洗
槽、クロメート浴槽等の各槽に所定の順序に従ってバス
ケット(8)ごと浸漬され、順次後処理が行われる。ま
た、この第2のキャリアー(11)を利用して後処理の完了
後前記始端位置を越えて反対側に位置する遠心脱水機(1
3)にバスケット(8)ごと持ち込んで乾燥処理を行い、そ
して最終的な乾燥処理が完了した加工物はバスケット
(8)ごと遠心脱水機(13)から取出して隣接する反転装置
(14)上に載置して、そのバスケット(8)の反転によって
包装工程に取り出されるものである。
尚、これら一連の工程は各工程において設定された動作
が完了する毎に順次シーケンス制御によって連続的に且
つ自動的に遂行されるものである。
次に、本考案に係るバスケット(8)を用いるメッキ後処
理装置(2)についてその実施構造を具体的に詳述する
と、各槽の上部に沿って往復移動する第2のキャリヤー
(11)は第3図に示すように左右一対のレール(15),(15)
に沿って順次所定位置に間歇的に自走し、左右一対の縦
レール(16),(16)に沿って上下動するバスケット駆動装
置(17)を具備する。また、そのバスケット駆動装置(17)
は第4図および第5図に示すように、回転軸(18)によっ
て駆動されるクランクアーム(19)と上下並びに回転自在
に軸支された縦軸芯方向での駆動軸(20)を有し、前記ク
ランクアーム(19)の先端が前記駆動軸(20)の中途部に回
転のみ可能に連結され、さらに、その駆動軸(20)の軸芯
周りに位置する固定部に穿設された回転角90°の螺旋
状カム溝(21)内に前記駆動軸(20)から一体的に穿設され
たカムローラ(22)が位置せしめられているものである。
また、その駆動軸(20)の下端には、第6図に示すように
左右に張り出すアーム(23),(23),と、その両端から垂
下され内向き支え辺(24),(24)上に一対の上向き係合部
(25),(25)を穿設するL字状係合保持枠(26),(26)から
なる吊下げ部材(12)が連接されている。
他方、バスケット(8)は金属又は樹脂によって成形さ
れ、且つ周壁が八角形に形成され、またその上縁(27)に
内外輪(28),(28)の間を周方向で16等分する状態で内外
輪(28),(28)間を半径方向で接続するピン形状の回転方
向での係合部(29)…を有するフランジ状の吊下げ枠が固
着されている。
次に、吊下げ部材(12)とバスケット(8)の関係について
述べると、第6図および第7図(イ)に示す通り第2キャ
リヤー(11)の進行方向に直交する姿勢で停止する吊下げ
部材(12)をその状態で後処理工程の始端位置に待機して
いるバスケット(8)の上縁(27)のフランジ状吊下げ枠の
下側に内向き支え辺(24),(24)が侵入し且つ駆動軸(20)
がバスケット(8)の中心線上に位置する位置にまで移行
させると、吊下げ枠の外輪(28)外周径と、L字状係合保
持枠(26),(26)の対向内面距離とが略等しい状態に構成
されているので、自動調芯的に吊下げ部材(12)のL字状
係合保持枠(26),(26)間にバスケット(8)の上縁(27)の
フランジ状吊下げ枠が入り込み、次にこの状態でバスケ
ット駆動(17)全体をシーケンス制御に基づいて所定位置
まで上昇させると、内向き支え辺(24),(24)で、フラン
ジ状吊下げ枠の外輪(28)が係止保持されると同時に内外
輪(28),(28)間で且つ隣接する各係合部(29)…間に上向
き係合部(25),(25)が下側から突入してそれら両者の係
合部(25),(29)によって周方向に比較的に大きな隙間
()を有する融通(ガタツキ)のある状態で周方向に
おいても係合されるものである。
尚、両者の係合状態における吊下げ部材(12)側の上向き
係合部(25),(25)間の距離()と、これと対応する
バスケット(8)側のピン形状の係合部(29),(29)間の直
線距離()とを同一に設定しているが故に、各上向
き係合部(25),(25)は常に隣接する係合部(29),(29)間
の異なる空間内に位置することとなるので、載置台(10)
上でのバスケット(8)の周方向での載置姿勢が変化して
も常に所定の隙間()を確保した状態で吊下げること
ができるように構成されている。
このように吊下げ部材(12)で吊下げ保持されたバスケッ
ト(8)を所定の工程に従って順次各槽上に間歇的に移動
しながら、各槽において設定された条件でのシーケンス
制御に基づいてバスケット駆動装置(17)全体の下降によ
ってバスケット(8)を浴槽内に浸漬し、回転軸(18)の回
転によってクランクアーム(19)を上下方向で所定の速度
で駆動すると、駆動軸(20)は螺旋状カム機構(21),(22)
の協働によって上下動しながら90°の回転角の範囲で
往復回動し、これに連設される吊下げ部材(12)も同一の
運動を繰返すことになる。そして、この吊下げ部材12
とバスケット(8)との駆動力伝達関係においては回転方
向において既述の係合部(25),(29)間に比較的大きな隙
間()が形成されているので、吊下げ部材(12)を90
°回転させた第7図(ロ)の状態から回転方向を切換えて
その動きを反転させると、バスケット(8)全体の慣性力
によって引続いて回動されるバスケット(8)側の係合部
(29)と吊下げ部材(12)側の係合部(25)とが衝撃的にぶつ
かり合ってバスケット(8)全体に強力な衝撃力が付与さ
れるものである。
尚、バスケット(8)としては内径で500mm、700mm、800mm
程度のものが標準として採用されるが、バスケット(8)
の上下動は90mm程度で且つ往復回転角90°程度が妥当
であるが、それの上下並びに回転速度については回転方
向の反転切換え時に必要な衝撃力を加工物群に与えせし
めるうえにおいては比較的高速であることが要求される
ことが分かった。
また、本考案におけるバスケット(8)の角数について
は、標準タイプ(500mm、700mm、800mm)では、5角形
から9角形程度の間のものが有効であり、それ以下の角
数で内角が極端に小さくなると動きが安定せず、逆に安
定した均一な処理ができなくなり、またそれ以上の角数
で内角が極端に大きくなり円形に近づきすぎると実用上
の効果が期待し得ないものであって、結果的に8角形が
最も効果的であることが分かった。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るメッキ後処理用バスケットの実施例
を示し、第1図は全体を示す概略平面図、第2図は同側
面図、第3図はバスケット駆動装置を含む要部全体の斜
視図、第4図並びに第5図はバスケット駆動装置の要部
を示す一部縦断面図と斜視図、第6図並びに第7図
(イ),(ロ)は吊下げ部材とバスケットとの関係を示す斜視
図と概略平面図である。 (8)……バスケット、(12)……吊下げ部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ処理後の加工物をバスケット(8)に
    投入して、処理液で光沢または着色の少なくとも一方を
    付与する浸漬処理を行うメッキ後処理装置において、縦
    軸芯周りで往復回転し且つその回転軸芯に沿って上下動
    する吊下げ部材(12)を以て駆動されるバスケット(8)の
    周壁を多角形に構成したことを特徴とするメッキ後処理
    用バスケット。
JP19805184U 1984-12-27 1984-12-27 メツキ後処理用バスケツト Expired - Lifetime JPH0619567Y2 (ja)

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JPS61111965U JPS61111965U (ja) 1986-07-15
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