JPH06195399A - Cad装置 - Google Patents

Cad装置

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JPH06195399A
JPH06195399A JP5258577A JP25857793A JPH06195399A JP H06195399 A JPH06195399 A JP H06195399A JP 5258577 A JP5258577 A JP 5258577A JP 25857793 A JP25857793 A JP 25857793A JP H06195399 A JPH06195399 A JP H06195399A
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健一郎 艾原
Yoshiaki Morisawa
吉明 森沢
Akihiro Koga
昭博 古賀
Katsumoto Suzuki
克基 鈴木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動設計のみの設計も、対話設計のみの設計
も、また自動設計の結果を対話的に編集することもでき
るCAD装置を提供するにある。 【構成】自動設計を行う場合、データ入力処理部1は、
入力データの妥当性をチェックし、データが妥当であれ
ば、自動設計システム部2にデータを受け渡す。自動設
計システム部2は受け取ったデータから対応する図形を
発生させて図面を自動作成する。自動設計によって生成
される図形情報は、図形ファイル5に格納する。生成さ
れた属性データは属性ファイル5に格納される。属性フ
ァイル5は自動設計と、対話設計との間のインターフェ
ースをとるためのもので、自動設計システム部2で作成
した図面に対して、その図面の図形要素の意味を対話設
計システム部3側で理解ができるようにし、対話設計シ
ステム部3側での編集を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動設計できる機能
と、対話設計できる機能との両方を有するCAD装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来CAD装置は自動設計機能のみを有
するもの、或いは対話設計機能のみを有するものが、一
般的である。特に対話設計で変更した箇所に関わる他の
図面の該当箇所を自動的に修正、変更するようなCAD
装置は無く、該当箇所を手動にて修正できる程度の機能
しかないものであった(例えば特開昭60−12246
8号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のCAD装
置では自動設計された図面を対話的に編集しようとする
と図形上の編集のみしか不可能で、しかも関連する他図
面の修正は全て手動で行わなければならなかった。また
図面以外のデータを取り出そうとすると自動設計による
もののみか、対話設計によるもののみからしか取り出さ
せなかった。
【0004】本発明を上述の問題点に鑑みて為されたも
ので、請求項1の発明の目的とするところは自動設計の
みの設計も、対話設計のみの設計も、また自動設計の結
果を対話的に編集することもできるCAD装置を提供す
るにある。また請求項2の発明の目的とするところは、
請求項1の発明の目的に加えて、編集後も図面データ以
外に部品リストや、加工情報を取り出すことが可能なC
AD装置を提供するにある。
【0005】更に請求項3の発明の目的とするところ
は、請求項1又は2の発明の目的に加えて、属性ファイ
ルの属性データの扱い処理を容易にしたCAD装置を提
供するにある。更にまた請求項4の発明の目的とすると
ころは、請求項3の目的に加えて、電気機器の設計図面
のいずれかを対話設計によって変更した場合に、この変
更に対応する他の全ての図面に対しても自動的に変更が
できるCAD装置を提供するにある。
【0006】また更に請求項5の発明の目的とするとこ
ろは、請求項4の発明の目的に加えて機器作成、追加の
際の変更処理時に機器の自動配置ができない場合の処理
を容易にすることができるCAD装置を提供するにあ
る。更に請求項6乃至請求項8の発明の目的とするとこ
ろは、対話設計による自動化の比率を高めて設計製図が
速やかに遂行できるCAD装置を提供するにある。
【0007】請求項9乃至11の発明の目的とするとこ
ろは、結線図上で上下方向の線路の両側に対称に配置さ
れて接続される機器にかかわる編集が速やかにできるC
AD装置を提供するにある。請求項12の発明の目的と
するところは、設計精度の向上が図れるCAD装置を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】目的を達成するために、
請求項1の発明は、図面作成に必要なデータをディスプ
レィ装置の画面表示により対話式にて入力された入力デ
ータに基づいてバッチ処理を行うことにより自動的に図
面を作成する自動設計システムと、ディスプレイ装置の
画面上に表示された図面に基づいてポインティング装置
やキーボードのような入力手段の対話的操作入力にて図
面を編集設計する対話設計システムとを備えたCAD装
置において、自動設計システムと対話設計システムとが
取り扱う図面データを格納した図形ファイルと、図面上
の図形データに意味を付け、自動設計と対話設計との間
でのデータの関係を持たせるための属性データを格納し
た属性ファイルとを具備し、自動設計システムのみの処
理で設計を完成させる機能と、対話設計システムのみの
処理で設計を完成させる機能と、自動設計システムによ
り自動設計された図面に対して対話設計システムで編集
できる機能とを有したものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、図形ファイルから設計された図面を出力するととも
に、属性ファイルの属性データから必要なデータを抽出
加工して部品リスト、加工情報を出力する出力機能を備
えたものである。請求項3の発明は、請求項1又は2の
発明において、属性ファイルの属性データの内容に、対
象物の設計、製図に関わる全情報を持たせるとともに、
各情報を夫々レコードに分けて格納し、各情報には各情
報の対象物を表す図面要素と関係付けるための固有コー
ドを付与し、且つ固有コードを対応する図面要素上に与
える機能を備えたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、電気機器図面を構成する各種図面のいずれか一つの
図面が修正・変更されたとき、その修正・変更に関する
情報を変更履歴ファイル内に格納し、編集終了後に変更
履歴ファイル内の内容を解析して該当修正・変更箇所に
かかわる他の全ての図面の修正・変更を行う自動修正機
能を備えたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、電気機器図面を構成する結線図における機器の作成
や追加した時の機器配置図或いは姿図上での該当機器の
配置時及び、機器配置図或いは姿図上における機器の作
成や追加した時の結線図上での該当機器に対する図形要
素の配置位置の決定時において、作成や追加された機器
を自動配置対象図面別に抽出し、属性ファイルの属性デ
ータ及び設計データにより当該機器が自動配置可能かど
うかを判断して、自動配置可能な機器を該当図面上に自
動的に配置し、自動配置が不可能な機器に対してはディ
スプレイ装置の画面で表示されいている該当図面上に当
該機器の図形要素及び機器名を一覧表形式で表示させる
機能と、画面上の一覧表より選択指示されて入力された
未配置機器の該当図面上の配置位置のデータにより当該
機器の配置を決定する機能とを備えたものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、結線図における機器の作成や追加した時に該当機器
の機器配置図或いは姿図上での機器の配置処理を入力指
示に基づいて行う際に、該当機器に対応する機器領域の
データを属性ファイルより取り出すとともに、配置指示
された位置の近傍に配置される他の機器の領域データ或
いは機器を収納するボックスの領域のデータを属性ファ
イルより取り出し、該当機器に対応する機器の領域と近
傍配置される機器の領域或いはボックスの領域が干渉す
るか否かを判断する機能を備え、干渉する場合には干渉
する旨のメッセージをディスプレィ装置の画面上に表示
するものである。
【0013】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、結線図における機器の作成や追加した時に該当機器
の機器配置図或いは姿図上での機器の配置処理を入力指
示に基づいて行う際に、該当機器が図面上で隙間無く配
置されている他の機器間に挿入される際に、該当機器及
び挿入位置にある他の機器の属性ファイルの属性データ
と、入力された挿入機器の選択指示データ及び挿入方向
のデータとに基づいて、挿入される位置より以下の他の
機器の図形要素を挿入機器の図形要素の分だけずらし、
挿入機器の図形要素をその空きスペースに作成する機能
を備えたものである。
【0014】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、図面上で区切り可能である図形要素に予め区切り可
能データを付与し、結線図の編集終了時に結線図が図面
領域からはみ出た場合に、区切り可能データに基づいて
図面の区切りを行って図面の再レイアウト処理を行う機
能を備えたものである。請求項9の発明は、請求項5の
発明において、属性ファイルの機器データの項目の一つ
として、結線図上で上下方向の線路の両側に対称に配置
されて接続される機器のデータを持たせ、結線図の編集
にて削除する既存の機器に対して結線図上で対称配置さ
れる機器のデータを属性ファイルより取り出し、対称配
置される機器が存在しない場合に当該機器の図形要素を
消去するとともに、結線図上で当該機器要素より下側に
位置する機器の図形要素を、当該機器の図形要素の領域
分だけ上方に移動させて当該機器の上側に位置する機器
の図形要素と連結させ結線図を変更する自動変更機能を
備えたものである。
【0015】請求項10の発明は、請求項5の発明にお
いて、属性の機器データの項目の一つとして結線図上で
上下方向の線路の両側に対称に配置接続される1次側の
機器のデータと1次側の機器に接続される2次側の機器
のデータとを持たせ、結線図の編集時に編集対象の1次
側の機器と対応する2次側の機器のデータ及び対称配置
される1次側の機器のデータとこの1次側の機器に対応
する2次側の機器のデータとを属性ファイルから取り出
して、夫々の2次側機器が必要とする領域を求め、編集
対象の1次側機器図形要素の変更に伴って編集対象の機
器以下の図形要素を、上記領域に応じて上方若しくは下
方に移動させて結線図を変更する自動変更機能を備えた
ものである。
【0016】請求項11の発明は、請求項9又は10の
発明において、結線図上で上下方向の線路の両側に対称
に配置されて接続される各機器の図形要素と接続する線
路の図形要素とを一体に結合した図形要素を形成し、デ
ィスプレイ装置の画面で結線図の表示を行う際に、線路
の両側に対称に配置される機器の図形要素と一体に結合
された線路の図形要素を重ねて表示するものである。
【0017】請求項12の発明は、請求項5の発明にお
いて、結線図の編集時にディスプレイ装置の画面に結線
図とともに機器の配置イメージ図を表示し、一方の図に
於ける変更内容に応じて他方の図を連動変更する機能を
備えたものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、自動設計システムに
よる自動設計も、対話設計システムによる対話設計もで
き、更に自動設計で作成した図面を、図形ファイルの図
面データ及び属性ファイルの属性データにより対話設計
システムで編集することができる。
【0019】請求項2の発明によれば、出力機能により
編集後も図面データ以外に、部品リストや加工情報を取
り出すことができ、図面作成において、飛躍的な効率ア
ップが図れ、また生産管理システムやCAMシステム等
他のシステムとも優れた親和性を持つ。請求項3の発明
によれば、属性ファイルの属性データの扱いと処理が固
有コードにより容易となる。
【0020】請求項4の発明によれば、自動修正機能に
より電気機器図面を対話設計によって変更した場合に、
自動的に関連する他の全ての図面を修正、変更するた
め、変更箇所の忘れや、変更間違いによる図面の矛盾の
発生が無くなり、精度良く正確な図面の作成が迅速にで
きる。請求項5の発明によれば機器配置を対話設計によ
って行う場合に、他の機器やボックスとの干渉チェック
が自動的に行える。
【0021】請求項6乃至請求項8の発明によれば、対
話設計における自動化の比率を高めて、極めて対話性の
良いCAD装置を実現でき、設計製図が速やかに遂行可
能となる。請求項9の発明によれば、結線図上で上下方
向の線路の両側に対称に配置されて接続される機器の図
形要素の消去を行う編集時において、機器の図形要素の
消去に対応して自動的に結線図の変更が行われるため、
編集が速やかにできる。
【0022】請求項10の発明によれば、結線図上で上
下方向の線路の両側に対称に配置されて接続される機器
に2次側機器が接続されている場合において、機器の削
除等の編集を行っても、削除された機器の図形要素の領
域に応じて自動的に結線図の変更が行われるため、編集
が速やかにできる。請求項11の発明によれば、結線図
上で上下方向の線路の両側に対称に配置されて接続され
る機器において片側の機器を削除する場合に、当該機器
の図形要素を消去するだけで、線路部分の書き直しの判
断をする必要がなく、そのため図形変更の処理が簡単に
なり、その結果編集が速やかにできる。
【0023】請求項12の発明によれば、実際の配置状
況を確認しながら設計や変更することが可能となり、設
計精度の向上が図れる。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。 (実施例1)図1は本発明の一実施例システムの概念的
な構成を示しており、データ入力処理部1と、自動設計
システム部2と、対話設計システム部3と、図形ファイ
ル5及び属性ファイル4とからなる。
【0025】図2は本発明の実施例システムのハードウ
ェア構成を示しており、ハードウエェアとしては電子計
算機10と、外部記憶装置11と、ディスプレイ装置1
2と、マウス13aやタブレット13b等のポインティ
ング装置13やキーボード14とから構成され、電子計
算機10は、データ入力処理部1、自動設計システム部
2及び対話設計システム部3を構成し、外部記憶装置1
1は図形ファイル5及び属性ファイル4を構成し、ポイ
ンティング装置13やキーボード14はデータ入力手段
を構成する。
【0026】而して自動設計ではポインティング装置1
3やキーボード14かによりディスプレィ装置12に対
話的に必要なデータ(パラメータ)を入力させる画面を
表示させる。この表示される画面に応じて設計者は設計
対象物のデータ、図面作成に必要なデータやその他各種
情報を入力する。データ入力処理部1は、入力データの
妥当性をチェックし、データが妥当であれば、自動設計
システム部2にデータを受け渡す。自動設計システム部
2は受け取ったデータから対応する図形を発生させ、そ
の図形に対応した属性データを生成する。そして発生さ
せた図形を組み合わせて必要な図面として自動的に作図
し、図面を図面領域内で決められた条件で自動配置して
図面を自動作成する。自動設計によって生成される図形
情報は、図形ファイル5に格納する。生成された属性デ
ータは図形を意味付けるための情報で、例えば図形の意
味する部品の種類や名称等のデータからなり、属性ファ
イル4に格納される。また図形データの内の或る図形要
素(シンボル、線、文字等)の集まりと或る属性データ
との間には両者を関係付ける固有のコード番号が付けら
れており、このコード番号は属性ファイル4内の該当す
るデータの格納場所に、属性データとともに格納される
と同時に対応する図形要素夫々にも同じ番号で付与され
る。
【0027】属性ファイル4は次に説明する対話設計と
上述の自動設計との間で情報を繋がりを持たせるための
役割を担うものであり、この属性ファイルで自動設計
と、対話設計との間のインターフェースをとることによ
り、自動設計システム部2で作成した図面に対して、そ
の図面の図形要素の意味を対話設計システム部3側で理
解が可能となって、対話設計システム部3側での編集が
できるようにしている。
【0028】次に対話設計システム部3によって対話設
計を行う場合には、ディスプレイ装置12の画面上に表
示された図面とマウス13aやタブレット13b等のポ
インティング装置13やキーボード14のデータ入力手
段とから対話的に図面を設計編集する。設計者が画面上
で選んだ図形要素から、対話設計システム部3はその図
形要素に予め付けられたコード番号を判断して、そのコ
ード番号をキーとして属性ファイル4を検索し、そのコ
ード番号に対応する属性データを取り出し、この取り出
した属性データを参照することで選ばれた図形が何を意
味するかを判断する。又編集の内容に応じて、取り出し
た属性ファイル4のデータに対して加工を行ない再び属
性ファイル4に格納する。また図形ファイル5のデータ
も編集の内容に応じて加工を行ない図形ファイル5の格
納データを更新する。
【0029】この両ファイル4、5のデータは常に矛盾
の無いように同時に更新される。更に対話設計で新しい
部品等が追加された場合には、対話設計システム部3は
その追加部品に対応した情報を持った図形データと、属
性データとを生成して、夫々のデータを図形ファイル
5、属性ファイル4に追加格納するのである。さて自動
設計若しくは対話設計において、図面出力を行う場合に
は、自動設計システム部2若しくは対話設計システム部
3は設計者が図面として出力したい設計結果に関するデ
ータを入力すると、設計結果に対応する属性ファイル4
の該当データを読み込み、そのデータから該当する図形
データを図形ファイル5から読み出し、必要な形に組み
合わせる図面出力処理を行った後、完成図面をプロッタ
(図示せず)で出力させたり、やディスプレイ装置12
の画面上に出力させることができる。
【0030】また属性ファイル4から該当する部品デー
タを読み出し、その部品データを必要なフォーマットに
レイアウトする部品リストを作成して、プリンタ等で印
刷したり、或いは生産管理システム等他のシステムで利
用可能な形に加工して他のシステムへ渡す。更に属性フ
ァイル4から該当するものの設計データ及び加工データ
を読み出して、必要なデータ加工を行った後CAMシス
テムへ渡す加工データの作成もできる。図3は上記出力
処理の概念的構成を示す。
【0031】このように本実施例は、自動設計のみの実
行による設計、対話設計のみの実行による設計は勿論の
こと、自動設計の結果を対話設計によって編集すること
ができ、また自動設計で生成された図形ファイル5のデ
ータ及び属性ファイル4の属性データを、編集によって
修正、変更された内容に基づいて矛盾無く変更すること
ができる。
【0032】また本実施例では自動設計システム部2と
対話設計システム部3との役割分担は、基本的に対話設
計システム部3が自動設計システム部2で扱える設計対
象を全てカバーし、それに付け加えて自動設計システム
部3で扱えない設計対象(例えば特殊部品や設計ルール
から外れる特殊処理のもの)をも扱えるようにしてい
る。従って通常の設計業務では、自動設計の結果に、対
話設計システム部3で手を加えて所望の図面を完成させ
る場合が最も多くなる。
【0033】(実施例2)本実施例は電気機器である電
設盤の設計を行うCAD装置を構成するものである。本
実施例では、属性ファイル4に電設盤の設計、製図に関
わる全ての属性データを格納し、各属性データはデータ
別にレコードを分けて格納される。
【0034】ここで格納されるデータについて説明する
と、本実施例の場合、属性ファイル4のインデックスデ
ータと、図面全体の件名情報が格納される全体管理デー
タと、図面別の図面データが格納され、図面が存在する
分だけのレコードが存在する個別管理データと、電設盤
において共通な盤機種や材質、塗装色等の共通データ、
更にはボックス、ボックス付属品、ボックスの開口、ボ
ックスに装着する扉等、盤を構成する各部品や付属部品
に夫々対応するデータと、系統に関する情報、内器情報
や内器取り付け基板の情報からなるブロックデータ、内
器に関する機器データがあり、盤を構成する各部品や付
属品に夫々対応するデータ、機器データは、各対象物を
表す図面上の図形要素(シンボル、文字、線等)と関係
付けるためのキーとなる固有コード番号を持たせ、各デ
ータのレコード内に格納されている。この固有のコード
番号は対応する図面上の図形要素にも付与している。
【0035】さて図4は本実施例のCAD装置における
対話設計システム部3の概念的構成を示しており、図示
する対話設計システム部3にはディスプレイ装置12で
のメッセージ表示、メニュー表示、操作ガイド表示、デ
ータ入力機能、画面表示切換等、設計者とインターフェ
ース機能を持つMMI(マン・マシンン・インターフェ
ース)モジュール30と、電設盤の姿図編集、内器配置
図編集、結線図編集、パラメトリック編集、追加処理、
削除処理、置換処理等のメインプロセスからなる編集処
理モジュール31、図面上に図形を作成するための図形
処理モジュール32、属性ファイル4の検索、抽出、追
加、削除、更新等の属性フィイル4とのやり取りを行う
属性D/B(データベース)処理モジュール33と、変
更履歴ファイル6を作成する変更履歴ファイルモジュー
ル34と、変更履歴ファイル6を読み込み変更箇所に関
連する他の図面の該当箇所を自動的に変更修正する連動
処理モジュール35と、設計ロジック、ルールや設計デ
ータ・ベース7を作成する設計ロッジク・D/Bモジュ
ール36とか成る。
【0036】さて電設盤の設計において図面を構成す
る、結線図、姿図、全体図、内器配置図、付属部品図等
の内、結線図、姿図、内器配置図、付属部品図のどれか
一つの図面を対話設計システム部3による手動処理おい
て、編集する場合、該当図面に対応する編集処理モジュ
ール31、MMIモジュール30や図形処理モジュール
32等が使用されることになる。この編集処理過程にお
いては編集処理の変更履歴ファイル作成モジュール34
により変更履歴ファイル6が作成され、変更履歴データ
を書き込んでいる。
【0037】変更履歴のデータとしては、変更した図形
要素に付けられた固有コード番号、編集処理コード、連
動対象図面、機器名等が格納される。該当図面での編集
終了後に、連動処理モジュール35が実行され、変更履
歴ファイル6を読み込んで解析し、修正、変更箇所に関
わる他の全ての図面の修正、変更を自動的に行う。この
連動処理過程においても、連動処理モジュール35の他
に、図形処理モジュール32、属性D/B処理モジュー
ル33、設計ロジック・D/B処理モジュール36等も
使用される。
【0038】連動処理過程について図5、図6に従って
更に詳述する。図5に示す例は、結線図上で内器である
分岐ブレーカを一つ追加した場合を示しており、結線図
上で分岐ブレーカを一つ追加するという処理では、編集
処理モジュール31の結線図編集システムでの分岐機器
編集処理内の追加処理が実行される。ここではまずマウ
ス13aやタブレット13b等のポインティング装置1
3やキーボード14のようなデータ入力手段とディスプ
レイ装置12の画面上の表示とで行われる対話的なデー
タ入力により追加機器名の入力及び追加位置の決定がな
される。そして入力データの解析が行われ、入力データ
が妥当であれば外部記憶装置15に記憶している機器マ
スタを検索して入力された機器のデータを入力し、その
データが妥当であれば機器マスタを検索し、入力された
機器のデータを読み出し、そのデータを基に該当する属
性データを生成し、属性D/B処理モジュール33によ
り属性ファイル4に書き込む。そして属性データを基に
対応する図形データを作成し、図形処理モジュールによ
り図面上に図形を作成する。その時に、必要に応じて結
線図の再レイアウト処理を実行する(図面内連動処
理)。さらに変更履歴ファイル作成モジュール34によ
り今回の変更の履歴(つまり分岐ブレーカを一つ追加す
ること)や、連動すべき図面のデータ等を書き込み、変
更履歴ファイル6に書き込み、結線図編集処理を終了す
る。
【0039】この結線図編集処理の終了後に連動処理モ
ジュール35の連動処理システムを起動して図面間連動
処理が実行される。この処理では該当する変更履歴ファ
イル6のデータを読み込んで解析し、連動対象の図面を
オープンして変更履歴ファイル6内のデータにより該当
する機器の属性データを属性ファイル4から読み込む。
この読み込んだ値と、設計ロジック・D/Bモジュール
36によって設計データベース7より読み出した設計ル
ールに従い、該当図面上に追加機器の配置を決定して機
器の図形要素を作成し、図面に追加する。また同時に属
性データの必要な箇所の値を変更して属性ファイル4に
書き込む。つまり属性データを更新する。他にまだ連動
すべき図面が存在する場合は、処理の連動対象図面のオ
ープンのステップまで戻り同様の処理を繰り返す。以上
のような処理過程により、結線図上で変更した内容に応
じて、他の図面の該当箇所が自動的に修正されるのであ
る。
【0040】図6は内器配置図上で主幹ブレーカを一つ
削除した場合の連動処理の流れを示しており、この場合
編集処理モジュール31内の内器配置図編集システム内
の主幹機器編集処理内の削除処理が実行される。ここで
は上述の処理と同様にマウス13aやタブレット13b
等のポインティング装置13やキーボード14とディス
プレイ装置12の画面上の表示とによる対話的なデータ
入力により削除機器の選択がなされると、その削除機器
に対応する属性データを検索して属性ファイル4より削
除し、更に図形処理モジュール32で対応する図形要素
を図形ファイル5から削除し、必要に応じて機器再レイ
アウト処理を行なう。そして変更履歴ファイル作成モジ
ュール34により今回の変更の履歴(つまり主幹ブレー
カを削除したこと)を作成して、変更履歴ファイル6に
書き込み、内器配置図編集処理を終了する。
【0041】この内器配置図編集処理の終了後に連動処
理モジュール35の連動処理システムを起動して図面間
連動処理が実行される。この処理では該当する変更履歴
ファイル6のデータを読み込んで解析し、連動対象の図
面をオープンして変更履歴ファイル6内のデータにより
該当する機器図形要素削除を行って図形ファイル5の図
面データを更新し、結線図の再レイアウトを行なう。他
にまだ連動すべき図面が存在する場合は、前記処理の連
動対象図面のオープンのステップまで戻り同様の処理を
繰り返す。以上のような処理過程により、内器配置図上
で変更した内容に応じて、他の図面の該当箇所が自動的
に修正されるのである。
【0042】ところで処理における機器や図形要素の配
置の際に、全ての部品が自動的に配置が可能なら問題は
ないが、どうしても配置が自動的に行えないような場合
がでてくる。このような場合に対する処理が機器配置決
定処理である。図7はこの処理の流れを示しており、こ
の処理では、まず変更履歴ファイル6のデータを読み込
むとともに、対応する属性データを属性ファイル4より
読み込む。ここでは変更履歴に格納された全ての部品に
ついて読み出し、変更履歴データ及び属性データを保持
しておく。そして保持しているデータから追加された部
品を抽出し、連動対象図面別に分類し、その図面別の処
理内では先ず属性データの内容及び設計データベース7
のデータより該当部品が自動配置かどうかをチェックす
る。自動配置が可能なら設計ルール及び属性データより
配置位置を決定し、該当部品の図形要素を作成し、属性
データの更新を行う。この流れは上述と同様に行う。一
方自動配置不可能な部品はそのデータをバッファ(図示
せず)に蓄える。このようにして部品数分のループを処
理する。
【0043】さて自動配置不可能部品のバッファデータ
を用いて、図8に示すようにディスプレイ装置12の画
面で表示されている該当図面上に自動配置不可能部品の
一覧表Taを作成表示する。この一覧表Taには該当す
る部品の図形要素(シンボル等)及び機器名を表示する
ものとする。設計者はマウス13a等のポインティング
装置13により配置する機器を一覧表Taより選択し、
図面上の配置位置を指示することにより配置位置の決定
を行う。配置位置が決定されると、該当図形要素を指示
された位置に表示し属性データを更新する。この手動処
理は未配置部品が無くなるまで繰り返して行う。この一
覧表Taは設計者の指示により画面上の左右の何れの位
置でも表示させることができる。
【0044】さて手動配置処理中において、図9に示す
機器干渉チェック処理が為される。この処理はまず手動
配置する機器(自動配置不可能機器)の属性データの機
器寸法を取り出し、指定された配置位置を中心に機器領
域の計算をする。第1に計算された機器領域が電設盤の
ボックス領域の外にないかをチェックし、外に有ればそ
の旨のメッセージをディスプレイ装置12の画面上に表
示し、設計者に再度の位置指定を促す。
【0045】そして第2に配置指定された位置の近傍に
ある機器の属性データを属性ファイル4より取り出し、
近傍の機器の領域を計算し、配置した機器の領域と干渉
するか否かをチェックする。干渉するならその旨のメッ
セージを表示し、設計者に再度の位置指定を促す。干渉
なければ配置良しとして次のステップである配置機器図
形作成処理過程に進む。
【0046】上記のようにして属性データに機器寸法或
いは機器必要領域を格納することにより機器の配置の干
渉チェックを自動的に行うのである。ところで手動配置
処理中において、図10(a)に示すように機器40a
を図面上で隙間無く並んでいる機器40bの間に挿入す
る場合、挿入する場所以下の図形要素を予め必要なだけ
位置をずらして挿入機器40aに必要な空きスペースを
確保してから、挿入機器40aの図形を作成するのが一
般的であるが、本実施例では挿入機器40aに対応する
属性データの機器寸法データを取り込むことで、設計者
が挿入場所の指定と挿入方向の指示とを行うだけで、自
動的に挿入する場所以下の機器40bの図形要素を必要
分だけずらして、図10(b)に示すようにそこに挿入
機器40aの図形要素を挿入作成する。
【0047】図11はその処理過程を示しており、まず
ディスプレィ装置12の画面上で表示された図面上に機
器を挿入する位置及び方向がポィンティング装置13で
指示されると、その指示データより挿入の基準となる機
器の属性データを属性ファイル4から取り出し、また一
方で挿入する機器の属性データを取り出し、両データを
比較して挿入可能かどうかのチェックを行う。不可能な
場合、その旨のメッセージをディスプレィ装置12の画
面に表示させ、設計者に再度挿入位置及び方向の指示を
促す。
【0048】挿入可能な場合には挿入する機器の属性デ
ータの機器寸法データを取り出し、挿入機器以下の機器
の図形要素を機器寸法だけずらせ、挿入機器以下の機器
の属性データを変更して属性ファイル4に書き込む。そ
して空きスペースに挿入機器の図形要素を作成し、挿入
機器の属性データに値をセットして属性ファイル4に書
き込む。
【0049】以上の処理により、機器の図形要素を図面
上に自動挿入することが可能となる。一方図12(a)
に示すように結線図G1 を編集した結果、図12(b)
に示す結線図G1 が図面領域から溢れてしまう場合があ
る。このような場合、従来では次ページ以降の図面を必
要分だけずらせて、全ての図面に注意しながらレイアウ
トして作図するか、または自動でレイアウトしなおすと
しても、図面領域で適当に図面を分割して再レイアウト
する方式であり、そのため図面によっては勝手な分割の
ために意味が取り難くなり、醜い図面になる場合があ
る。これに対して本実施例では、結線図G1 を作成する
際に、図13に示すように予め区切り可能である図形要
素に区切り可能データXを付与しておく。この区切り可
能データXは図面上の区切り箇所に点を書いたり、区切
り可能な図形要素に対して属性ファイル内に区切り可能
データXを格納するなどの方法により与えることも可能
である。
【0050】自動再レイアウトは図14に示す処理によ
り為される。この場合現在の図面において、図面領域よ
りはみ出た図形要素があるかどうかをチェックし、はみ
出た図形要素がある場合には、図面の範囲内で区切り可
能情報の付いた図形要素の内でY座標が最小な図形要素
を取り出す。この取り出した区切り可能情報の付いた図
形要素以下の図形要素の作図領域Yを計算する。そして
区切り要素以下の要素の図形データを全て取り込み、こ
の取り込んだ図形データを例えばAとし、そして区切り
要素以下の図形要素を図面より消去する。
【0051】次に次ページがあるかどうかをチェック
し、あるなら次ページの図面をオプーンし、全図形要素
を作図領域Yを計算した結果DYだけ図面において下方
に移動させ、書き出し点よりAの図形データに取り込ん
だ図形要素を作成する。そして現在変更した図面に対し
て図面領域よりはみ出した図形要素があるかどうかのス
テップまで戻り、前記処理と同一処理により順次再レイ
アウト処理を行う。前記の次ページの有無のチェックの
ステップで無いと判定されあ場合、次ページの図面を新
たに起こして、図形データAで取り込んだ図形要素を作
成して処理を終了する。
【0052】上述したように図面要素上に予め区切り可
能情報を与え、前記ステップでレイアウト処理を行うこ
とで、図面の再レイアウトを自動的に行うとともに、無
闇に区切ることで図面の意味が分かりにくくなることを
避けて意味のある図面を自動的に作成することが可能と
なる。ところで本実施例装置では結線図上において幹線
路に対して両側に対称配置される分岐機器を削除するよ
うな編集操作に応じて、結線図の変更を自動的に行う自
動変更機能を編集モジュール31の結線図編集システム
に以下のように持たせるとともに、この機能に対応して
属性ファイルのデータに次のようなデータを追加してあ
る。まず属性ファイル4に図15(a)に示すような結
線図上で幹線路Lの左右に対称配置されて幹線路Lに接
続される機器(例えば分岐ブレーカ)Brの属性デー
タ、例えば機器固有の識別コード=機器NO)を持たせ
ておく。表1は図15の結線図に対応するデータ例を示
しており、幹線路Lの左側に配置される機器Brのデー
タとしては夫々10000、10001、10002の
機器NOが与えられ、夫々の機器Brに対応した右側の
機器Brの機器NOが表形式でセットされる。つまり1
0000の機器Brに対応した右側の機器Brの機器N
Oである20000がセットされる。また10001の
機器Brに対応した右側の機器Brが存在しないため、
存在しないことを示す0がセットされ、更に10002
の機器Brに対応した右側の機器Brの機器NOである
20001がセットされる。一方幹線路Lの右側に配置
される機器Brのデータとしては夫々20000、20
001の機器NOが上記のように与えられ、夫々の機器
Brに対応した左側の機器NOが表形式でセットされ
る。つまり20000の機器Brに対しては左側の機器
Brの機器NOである10000がセットされる。また
20001の機器に対しては左側の機器Brの機器NO
である10002がセットされる。
【0053】
【表1】
【0054】而して、図15に示す結線図上の既存の機
器Brを削除する場合に際しては、上述した追加時と同
様に編集モジュール31の結線図編集システムでの分岐
機器編集処理等の削除処理が実行される。ここでは追加
時と同様にマウス13aやタブレット13b等のポイン
ティング装置13やキーボード14のようなデータ入力
手段とディスプレイ装置12の画面上の表示とで行われ
る対話的なデータ入力により編集対象となる図15に示
す結線図をディステプレイ装置12の画面上に表示させ
る。
【0055】次に削除対象となる機器Br、ここでは機
器NO10001の機器Brを上記のデータ入力手段に
より指定すると、図16のフローチャートに基づく処理
が実行される。つまり削除する機器Brの指定がある
と、指定された機器Brの属性データを属性ファイル4
から取り込み、指定された機器Brの図形要素を図15
(b)のように画面上から消去し、次に当該機器Brの
属性データには対称配置された機器Brの機器NOの値
がセットされているか、どうかの判定を行う。この場合
機器NOが10001の機器Brの属性データには対称
配置の機器NOがセットされていないため、消去した図
形要素より下側にある機器Brの図形要素を、消去した
図形要素の領域分だけ上に移動させて図15(c)に示
すように結線図の変更を行い、その後属性ファイル4か
ら削除機器の属性データを削除して編集を正常終了す
る。
【0056】また対称配置の機器NOがセットされてい
る場合には、下側の機器Brの図形要素の移動ができな
いため、機器Brを消去した状態の結線図を新たな結線
図とするとともに、属性ファイル4から削除機器の属性
データを削除して編集を正常終了する。この編集終了に
当たっては変更履歴ファイル作成モジュール34により
今回の変更の履歴や、連動すべき図面のデータ等を、変
更履歴ファイルに書込む。
【0057】そして編集終了後には連動処理モジュール
35の連動処理システムを起動してて図面間連動処理が
実行されるの言うまでもない。ところで上記結線図に用
いる分岐ブレーカのような機器Brの図形要素は、図1
7(a)に示すように幹線路Lの部分図形要素L’と一
体となっており、画面表示時にはこの一体化された図形
要素を用いる。つまり幹線路Lの左右両側に二つの機器
Brを対称配置する場合には、図17(b)に示すよう
に幹線路の図形要素L’を重ねて幹線路Lを作図するよ
うにしてある。従って片側の機器Brの図形要素を図1
7(c)に示すように削除しても、反対側の機器Brの
図形要素に含まれる幹線路Lの部分図形要素L’が残
り、幹線路Lの書き直しを必要としない。
【0058】また図17(d)に示すように反対側の機
器Brの図形要素も削除された場合にはの部位での幹線
路Lが欠如するが、下方の図形要素を上方に移動させる
だけで幹線路Lが形成されることになり、幹線路Lの書
き直しを必要としない。以上のように機器Brの図形要
素と幹線路Lの部分図形要素L’とを一体とした図形要
素を用いることにより、編集時に於ける作図のための処
理時間を短くすることができる。
【0059】電設盤に用いる分岐ブレーカのような機器
Brでは図18に示すように2次側機器Rが接続されて
いるものがあり、この2次側機器Rを含めた結線図の編
集を行う場合には次のような機能を編集モジュール31
の結線図編集システムに持たせるとともに、この機能に
対応して属性ファイル4のデータに次のようなデータを
追加すればよい。
【0060】この場合まず属性ファイル4に図18
(a)に示すような結線図上で幹線路Lの左右に対称配
置されて幹線路Lに接続される1次側の機器(例えば分
岐ブレーカ)Brの属性データ(例えば機器固有の識別
コード=機器NO)を持たせるとともに当該機器Brに
接続される2次側機器Rに対応して機器パターンNOか
らなる属性データを持たせておく。
【0061】表2は図18の結線図に対応するデータ例
を示しており、幹線路Lの左側に配置される機器Brの
データとしては夫々10000、10001、1000
2の機器NOが与えられ、夫々の機器Brに対応して右
側に配置されている機器Brの機器NOが表形式でセッ
トされる。つまり10000の機器Brに対しては対称
位置に配置される機器Brの機器NOである20000
がセットされる。また10001の機器Brに対しては
対称位置に配置される機器Brの機器NOである200
01がセットされ、更に10002の機器Brに対して
は対称位置に配置される機器Brの機器NOである20
001がセットされる。
【0062】また接続される2次側機器Rの機器パター
ンNOが、夫々100、200、0とセットされる。こ
こで0は接続機器が存在していないことを示す。一方幹
線路Lの右側に配置される機器Brのデータとしては夫
々20000、20001の機器NOが上記のように与
えられ、夫々の機器Brに対応して左側に配置した機器
NOが表形式でセットされる。つまり20000の機器
Brに対しては対称位置に配置される機器Brの機器N
Oである10000がセットされる。また20001の
機器Brに対しては対称位置に配置される機器Brの機
器NOである10001がセットされ、更に20002
の機器Brに対しては対称位置に配置される機器Brの
機器NOである10002がセットされる。そして右側
のI次側機器Brの何れにも2次側機器Rが接続されて
いないため、2次側機器Rの機器NOの値として0がセ
ットされる。
【0063】
【表2】
【0064】而して、図18に示す結線図の編集におい
て、既存の機器Brに接続された2次側機器Rを削除す
る場合には、上述した機器Brの削除時と同様に編集モ
ジュール31の結線図編集システムでの分岐機器編集処
理等の削除処理が実行される。ここではデータ入力手段
とディスプレイ装置12の画面上の表示とで行われる対
話的なデータ入力により編集対象となる図18に示す結
線図をまずディステプレイ装置12の画面上に表示させ
る。
【0065】次に削除対象となる機器、ここでは機器N
O200の2次側機器Rを上記のデータ入力手段により
指定すると、図19のフローチャートに基づく処理が実
行される。つまり削除対象の機器Rの指定があると、指
定された機器Rの属性データ及び指定された機器Rの1
次側機器Brの属性データを属性ファイル4から取り込
む。そしてこの1次側機器Brの属性データから対称配
置される機器Brが存在するかどうかを判定し、存在す
る場合には指定された2次側の機器Rの機器パターンN
Oと、対称配置された機器Brに接続されている2次側
機器Rの機器パターンNOとから図形要素を表示するに
必要な領域の比較を行い、対称配置される機器Brに接
続されている2次側機器Rの必要領域が指定された機器
Rの必要領域以上であれば、図形要素の移動量を0にセ
ットし、逆に対称配置された機器Brに接続されている
2次側機器Rの必要領域が指定された機器Rの必要領域
より小さければ、その両者の差を移動量としてセット
し、この移動量のセット後、指定された機器Rの図形要
素の消去を図18(b)に示すように行い、このほ消去
後、指定された機器Rより下側にあった図形要素を上記
セットされた移動量分だけ図18(c)に示すように上
方へ移動させて結線図の変更を行い、その後属性ファイ
ル4から削除機器の属性データを削除して編集を正常終
了する。 対称配置の1次側機器Brの機器NOがセ
ットされていない場合には、指定された機器Rの図形要
素の表示領域が全て移動可能な領域となるため移動量と
して指定された機器Rの図形要素の表示に必要な領域量
をセットし、このセット後上記と同様な指定された機器
Rの図形要素の削除を行う。
【0066】編集終了に当たっては変更履歴ファイル作
成モジュール34により今回の変更の履歴や、連動すべ
き図面のデータ等を、変更履歴ファイルに書込み、編集
終了後には連動処理モジュール35の連動処理システム
を起動して図面間連動処理が実行される。ところで上記
のような結線図の編集を行う場合、とくに分岐ブレーカ
のような機器Brの編集においては、同時に配置位置を
考慮しながら編集する方が設計者も設計しやすく、正し
い設計が可能となる。
【0067】そこで結線図をディスプレィ装置12の画
面に表示させる場合に、結線図の表示と同時に編集中の
分岐機器全体の配置イメージ図を表示させ、編集により
結線図、配置イメージ図の変更を同時に行うようにする
機能を編集処理モジュール31、図形処理モジュール3
2に付加しても良い。図20は上記機能によって、左側
に結線図Xを、右側に配置イメージ図Yを表示している
ディスプレィ装置12の画面イメージである。
【0068】この場合結線図Xでは表現できない分岐部
分のブランクやスペースを表現することができる。配置
イメージ図Y上において、イの方形のますは単極の分岐
ブレーカからなる機器Brの配置スペースを示し、ロの
方形のますは双極の分岐ブレーカからなる機器Brの配
置スペースを示し、また横バーが記入されている方形の
ますは機器Brが存在しないブランクであることを示し
ている。
【0069】尚配置イメージ図の作図は図21に示すフ
ローチャートにより処理される。まず編集に用いる対話
設計システム3では編集対象の結線図が入力され、作図
基準座標が決定されると、編集対象の結線図に対応した
電線盤の函体に関する属性データを属性ファイル4より
取り込み、函体寸法に応じた函体の外形線の作図を行
う。
【0070】この作図後函体内の機器Brに関する属性
データの取り込みを行い、機器Brの寸法、配置座標に
応じて機器外形線の作図を行う。この作図した図形要素
(上述した方形のます)に機器Brの属性データと同じ
識別コード(機器NO)を設定する。機器Brの属性デ
ータの取り込み、機器外形線の作図、識別コードの設定
の過程を配置する機器Brが無くなる迄繰り返して行
い、配置する機器Brが無くなれば作図を停止する。
【0071】この作図された配置イメージ図Yは、図2
0のように対応する結線図Xとともに同一画面上に表示
されることになる。そして結線図X、配置イメージ図Y
の何れにおいて編集されても、編集処理モジュール31
は機器Brの属性データとして設定された識別コードを
キーとして他方の図の変更をリアルタイムで行うのであ
る。
【0072】上記の場合結線図Xに対応した全体の配置
イメージ図Yを表示するようにしているが、図22に示
すように編集中のブロック(破線枠内)xに対応した配
置イメージ図yを表示するようしても良い。この場合表
示スペースが少なくなり、処理の簡略化が図れて操作の
レスポンスの向上が可能となる。図23は図21に対応
する配置イメージ図の作図のフローチャートを示してお
り、まず編集対象の結線図上で編集対象ブロックが定ま
り、作図基準座標が決定され、対話設計システム3では
属性ファイル4より、編集対象のブロックxのデータを
取り込み、ブロックxの寸法に応じてブロック外形線の
作図を行い、次にブロックx内の機器Brに関する属性
データの取り込みを行い、機器Brの寸法、配置座標に
応じて機器外形線の作図を行う。この作図した図形要素
(上述した方形のます)に機器の属性データと同じ識別
コード(機器NO)を設定する。機器Brの属性データ
の取り込み、機器外形線の作図、識別コードの設定の過
程は配置する機器Brが無くなる迄繰り返して行い、配
置する機器Brが無くなれば作図を停止する。
【0073】この作図された配置イメージ図yは、対応
する結線図Xとともに図21に示すように同一画面上に
表示される。ところで本発明CAD装置で設計・作図し
た図面を他の汎用CADシステムで編集すると、編集内
容が属性ファイル4内のデータに反映せず、汎用CAD
システムで作成された実際の図面上の情報との間の整合
性が無くなり、例えば後工程にデータを渡す際にCAD
データの検証が必要になるのであるが、実際においては
設計拠点と、製造工場とは離れており、両者の間では通
信回線で情報の伝達を行っている場合が多く、製造現場
では印刷された図面と製造に必要な情報(属性ファイル
内のデータ)だけで充分である場合多い。
【0074】そこで、図24に示すように設計拠点に設
けた本発明CAD装置Iで作成した属性ファイル4のデ
ータを通信回線Laを通じて製造工場のCAMシステム
IIにに伝達する。製造工場ではこの伝達された来た属性
ファイル4を、汎用のコンピュータIII 等のプログラム
言語の基本機能としてあるLINE等の直線を引くコマ
ンドを利用して検証図の作図を行い、モニタ画面上に表
示させる。
【0075】この表示された検証図と、本発明CAD装
置Iにより印刷され、ファクシミリ或いは郵送により送
られてきた承認図とを比較して両者に違いがないかを検
証する。この検証により違いがなければCAD装置I
と、CAMシステムIIとの間で不一致が起きないことに
なる。このような検証方式を採用すれば、CAD装置I
から製造工場側へ送るデータは属性ファイル4の属性デ
ータだけで良く、従ってコンピュータのディスク容量が
少なくて済み、また通信の負荷も小さくなり、更に製造
工場側にCADシステムの導入をしなくても良くなる。
【0076】尚検証図の作成に図25のフローチャート
に基づいて行われる。つまり使用するコンピュータIII
では作図基準座標が決定されると、函体の属性データを
取り込み、函体寸法に応じて函体の外形線の作図をプロ
グラム言語の基本機能としてあるLINE等の直線を引
くコマンドを利用して行い、更に函体内に配置される内
器の属性データを取り込み、機器(内器)の寸法、配置
座標に応じて機器の外形線の作図をプログラム言語の基
本機能としてあるLINE等の直線を引くコマンドを利
用して行う。この作図は全ての機器について終了するま
で繰り返して行われて、検証図が作成される。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明は、上述のように構成し
たCAD装置において、自動設計システムと対話設計シ
ステムとが取り扱う図面データを格納した図形ファイル
と、図面上の図形データに意味を付け、自動設計と対話
設計との間でのデータの関係を持たせるための属性デー
タを格納した属性ファイルとを具備し、自動設計システ
ムのみの処理で設計を完成させる機能と、対話設計シス
テムのみの処理で設計を完成させる機能と、自動設計シ
ステムにより自動設計された図面に対して対話設計シス
テムで編集できる機能とを有したので、自動設計システ
ムによる自動設計も、対話設計システムによる対話設計
もでき、更に自動設計で作成した図面を、属性ファイル
の属性データにより対話設計システムで編集することが
できるという効果がある。
【0078】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
に加えて、図形ファイルから設計された図面を出力する
とともに、属性ファイルの属性データから必要なデータ
を抽出加工して部品リスト、加工情報を出力する出力機
能を備えたので、編集後も図面データ以外に、部品デー
タや加工データを取り出すことができ、図面作成におい
て、飛躍的な効率アップが図れ、また生産管理システム
やCAMシステム等他のシステムとも優れた親和性を持
つという効果がある。
【0079】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
の構成に加えて、属性ファイルの属性データの内容に、
対象物の設計、製図に関わる全情報を持たせるととも
に、各情報を夫々レコードに分けて格納し、各情報には
各情報の対象物を表す図面要素と関係付けるための固有
コードを付与し、且つ固有コードを対応する図面要素上
に与える機能を備えたので、属性ファイルの属性データ
の扱いと処理が固有コードにより容易となる。
【0080】請求項4の発明は、請求項3の構成に加え
て、電気機器図面を構成する各種図面のいずれか一つの
図面が修正・変更されたとき、その修正・変更に関する
情報を変更履歴ファイル内に格納し、編集終了後に変更
履歴ファイル内の内容を解析して該当修正・変更箇所に
かかわる他の全ての図面の修正・変更を行う自動修正機
能を備えたので、電気機器図面を対話設計によって変更
した場合に、自動的に関連する他の全ての図面を修正、
変更するため、変更箇所の忘れや、変更間違いによる図
面の矛盾の発生が無くなり、精度良く正確な図面の作成
が迅速にできるという効果がある。
【0081】請求項5の発明は、請求項4の構成に加え
て、電気機器図面を構成する結線図における機器の作成
や追加した時の機器配置図或いは姿図上での該当機器の
配置時及び、機器配置図或いは姿図上における機器の作
成や追加した時の結線図上での該当機器に対する図形要
素の配置位置の決定時において、作成や追加された機器
を自動配置対象図面別に抽出し、属性ファイルの属性デ
ータ及び設計データにより当該機器が自動配置可能かど
うかを判断して、自動配置可能な機器を該当図面上に自
動的に配置し、自動配置が不可能な機器に対してはディ
スプレイ装置の画面で表示されいている該当図面上に当
該機器の図形要素及び機器名を一覧表形式で表示させる
機能と、画面上の一覧表より選択指示されて入力された
未配置機器の該当図面上の配置位置のデータにより当該
機器の配置を決定する機能とを備えたので、機器配置を
対話設計によって行う場合に、他の機器やボックスとの
干渉チェックが自動的に行えるという効果がある。
【0082】また請求項6乃至請求項8の各発明は、上
述のように構成しているので、対話設計における自動化
の比率を高めて、極めて対話性の良いCAD装置を実現
でき、設計製図が速やかに遂行可能となるという効果が
ある。請求項9の発明は、結線図上で上下方向の線路の
両側に対称に配置されて接続される機器の図形要素の消
去を行う編集時において、機器の図形要素の消去に対応
して自動的に結線図の変更が行われるため、編集が速や
かにできるという効果がある。
【0083】請求項10の発明は、結線図上で上下方向
の線路の両側に対称に配置されて接続される機器に2次
側機器が接続されている場合において、機器の削除等の
編集を行っても、削除された機器の図形要素の領域に応
じて自動的に結線図の変更が行われるため、編集が速や
かにできるという効果がある。請求項11の発明は、結
線図上で上下方向の線路の両側に対称に配置されて接続
される機器において片側の機器を削除する場合に、当該
機器の図形要素を消去するだけで、線路部分の書き直し
の判断をする必要がなく、そのため図形変更の処理が簡
単になり、その結果編集が速やかにできるという効果が
ある。
【0084】請求項12の発明によれば、実際の配置状
況を確認しながら設計や変更することが可能となり、設
計精度の向上が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の概念的構成図である。
【図2】同上のハードウェアの構成図である。
【図3】同上の出力機能を加えた概念的構成図である。
【図4】本発明の実施例2の対話設計システム部の概念
的構成図である。
【図5】同上の電設盤の機器追加処理時のフローチャー
トである。
【図6】同上の電設盤の機器削除時のフローチャートで
ある。
【図7】同上の電設盤の機器配置決定処理時のフローチ
ャートである。
【図8】同上の電設盤の自動配置不可能部品配置位置決
定の画面例図である。
【図9】同上の電設盤の手動機器配置時の機器干渉チェ
ックのフローチャートである。
【図10】同上の電設盤の手動機器配置時の機器挿入処
理の説明図である。
【図11】同上の電設盤の手動機器配置時の自動機器挿
入処理のフローチャートである。
【図12】同上の結線図の再レイアウト処理の説明図で
ある。
【図13】同上の結線図の再レイアウト処理の区切り可
能データの付加説明図である。
【図14】同上の結線図のレイアウト処理のフローチャ
ートである。
【図15】同上の結線図上の対称配置の機器にかかる編
集説明図である。
【図16】同上の結線図上の対称配置の機器にかかる編
集処理のフローチャートである。
【図17】同上の結線図上の対称配置の機器にかかる作
図処理の説明図である。
【図18】同上の結線図上の対称配置される機器と2次
側機器とにかかる編集説明図である。
【図19】同上の結線図上の対称配置される機器と2次
側機器とにかかる編集処理のフローチャートである。
【図20】同上の結線図と配置イメージ図とを同時表示
したディスプレィ装置の画面イメージの説明図である。
【図21】同上の図20における配置イメージ図の作図
処理のフローチャートである。
【図22】同上の結線図と編集対象のブロック内の配置
イメージ図とを同時表示したディスプレィ装置の画面イ
メージの説明図である。
【図23】同上の図22における配置イメージ図の作図
処理のフローチャートである。
【図24】本発明CAD装置を用いて作成したCADデ
ータの検証方法のブロックダイヤグラムである。
【図25】本発明CAD装置を用いて作成したCADデ
ータの検証方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ入力処理部 2 自動設計システム部 3 対話設計システム部 4 図形ファイル 5 属性ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克基 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図面作成に必要なデータをディスプレィ装
    置の画面表示により対話式にて入力された入力データに
    基づいてバッチ処理を行うことにより自動的に図面を作
    成する自動設計システムと、ディスプレイ装置の画面上
    に表示された図面に基づいてポインティング装置やキー
    ボードのような入力手段の対話的操作入力にて図面を編
    集設計する対話設計システムとを備えたCAD装置にお
    いて、自動設計システムと対話設計システムとが取り扱
    う図面データを格納した図形ファイルと、図面上の図形
    データに意味を付け、自動設計と対話設計との間でのデ
    ータの関係を持たせるための属性データを格納した属性
    ファイルとを具備し、自動設計システムのみの処理で設
    計を完成させる機能と、対話設計システムのみの処理で
    設計を完成させる機能と、自動設計システムにより自動
    設計された図面に対して対話設計システムで編集できる
    機能とを有したことを特徴とするCAD装置。
  2. 【請求項2】図形ファイルから設計された図面を出力す
    るとともに、属性ファイルの属性データから必要なデー
    タを抽出加工して部品リスト、加工情報を出力する出力
    機能を備えたことを特徴とする請求項1記載のCAD装
    置。
  3. 【請求項3】属性ファイルの属性データの内容に、対象
    物の設計、製図に関わる全情報を持たせるとともに、各
    情報を夫々レコードに分けて格納し、各情報には各情報
    の対象物を表す図面要素と関係付けるための固有コード
    を付与し、且つ固有コードを対応する図面要素上に与え
    る機能を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のCAD装置。
  4. 【請求項4】電気機器図面を構成する各種図面のいずれ
    か一つの図面が修正・変更されたとき、その修正・変更
    に関する情報を変更履歴ファイル内に格納し、編集終了
    後に変更履歴ファイル内の内容を解析して該当修正・変
    更箇所にかかわる他の全ての図面の修正・変更を行う自
    動修正機能を備えたことを特徴とする請求項3記載のC
    AD装置。
  5. 【請求項5】電気機器図面を構成する結線図における機
    器の作成や追加した時の機器配置図或いは姿図上での該
    当機器の配置時及び、機器配置図或いは姿図上における
    機器の作成や追加した時の結線図上での該当機器に対す
    る図形要素の配置位置の決定時において、作成や追加さ
    れた機器を自動配置対象図面別に抽出し、属性ファイル
    の属性データ及び設計データにより当該機器が自動配置
    可能かどうかを判断して、自動配置可能な機器を該当図
    面上に自動的に配置し、自動配置が不可能な機器に対し
    てはディスプレイ装置の画面で表示されいている該当図
    面上に当該機器の図形要素及び機器名を一覧表形式で表
    示させる機能と、画面上の一覧表より選択指示されて入
    力された未配置機器の該当図面上の配置位置のデータに
    より当該機器の配置を決定する機能とを備えたことを特
    徴とする請求項4記載のCAD装置。
  6. 【請求項6】結線図における機器の作成や追加した時に
    該当機器の機器配置図或いは姿図上での機器の配置処理
    を入力指示に基づいて行う際に、該当機器に対応する機
    器領域のデータを属性ファイルより取り出すとともに、
    配置指示された位置の近傍に配置される他の機器の領域
    データ或いは機器を収納するボックスの領域のデータを
    属性ファイルより取り出し、該当機器に対応する機器の
    領域と近傍配置される機器の領域或いはボックスの領域
    が干渉するか否かを判断する機能を備え、干渉する場合
    には干渉する旨のメッセージをディスプレィ装置の画面
    上に表示することを特徴とする請求項5記載のCAD装
    置。
  7. 【請求項7】結線図における機器の作成や追加した時に
    該当機器の機器配置図或いは姿図上での機器の配置処理
    を入力指示に基づいて行う際に、該当機器が図面上で隙
    間無く配置されている他の機器間に挿入される際に、該
    当機器及び挿入位置にある他の機器の属性ファイルの属
    性データと、入力された挿入機器の選択指示データ及び
    挿入方向のデータとに基づいて、挿入される位置より以
    下の他の機器の図形要素を挿入機器の図形要素の分だけ
    ずらし、挿入機器の図形要素をその空きスペースに作成
    する機能を備えたことを特徴とする請求項5記載のCA
    D装置。
  8. 【請求項8】図面上で区切り可能である図形要素に予め
    区切り可能データを付与し、結線図の編集終了時に結線
    図が図面領域からはみ出た場合に、区切り可能データに
    基づいて図面の区切りを行って図面の再レイアウト処理
    を行う機能を備えたことを特徴とする請求項5記載のC
    AD装置。
  9. 【請求項9】属性ファイルの機器データの項目の一つと
    して、結線図上で上下方向の線路の両側に対称に配置さ
    れて接続される機器のデータを持たせ、結線図の編集に
    て削除する既存の機器に対して結線図上で対称配置され
    る機器のデータを属性ファイルより取り出し、対称配置
    される機器が存在しない場合に当該機器の図形要素を消
    去するとともに、結線図上で当該機器要素より下側に位
    置する機器の図形要素を、当該機器の図形要素の領域分
    だけ上方に移動させて当該機器の上側に位置する機器の
    図形要素と連結させ結線図を変更する自動変更機能を備
    えたことを特徴とする請求項5記載のCAD装置。
  10. 【請求項10】属性の機器データの項目の一つとして結
    線図上で上下方向の線路の両側に対称に配置接続される
    1次側の機器のデータと1次側の機器に接続される2次
    側の機器のデータとを持たせ、結線図の編集時に編集対
    象の1次側の機器と対応する2次側の機器のデータ及び
    対称配置される1次側の機器のデータとこの1次側の機
    器に対応する2次側の機器のデータとを属性ファイルか
    ら取り出して、夫々の2次側機器が必要とする領域を求
    め、編集対象の1次側機器図形要素の変更に伴って編集
    対象の機器以下の図形要素を、上記領域に応じて上方若
    しくは下方に移動させて結線図を変更する自動変更機能
    を備えたことを特徴とする請求項5記載のCAD装置。
  11. 【請求項11】結線図上で上下方向の線路の両側に対称
    に配置されて接続される各機器の図形要素と接続する線
    路の図形要素とを一体に結合した図形要素を形成し、デ
    ィスプレイ装置の画面で結線図の表示を行う際に、線路
    の両側に対称に配置される機器の図形要素と一体に結合
    された線路の図形要素を重ねて表示することを特徴とす
    る請求項9又は10記載のCAD装置。
  12. 【請求項12】結線図の編集時にディスプレイ装置の画
    面に結線図とともに機器の配置イメージ図を表示し、一
    方の図に於ける変更内容に応じて他方の図を連動変更す
    る機能を備えたことを特徴とする請求項5記載のCAD
    装置。
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