JPH06194416A - 順序回路を含む論理回路の診断システムおよび診断方法 - Google Patents
順序回路を含む論理回路の診断システムおよび診断方法Info
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- JPH06194416A JPH06194416A JP4344413A JP34441392A JPH06194416A JP H06194416 A JPH06194416 A JP H06194416A JP 4344413 A JP4344413 A JP 4344413A JP 34441392 A JP34441392 A JP 34441392A JP H06194416 A JPH06194416 A JP H06194416A
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- circuit
- signal line
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スキャン不能な記憶素子を含む論理回路に診
断用の回路を特別に付加することなく、組合せ回路用の
アルゴリズムを用いてテストパタン、故障解析データを
生成する。 【構成】 順序回路を含む論理回路の診断システムに、
スキャン不能な順序回路を含む、第1の回路部分の中の
一部分である第2の回路部分に対する内部状態の設定と
観測をすることにより、故障診断の対象とする回路の診
断をするための間接スキャン手続きを、スキャン可能な
回路の入出力または外部入出力端子に設定する値の時系
列と、前記スキャン不能な記憶素子の入出力端子に出現
する論理値の時系列との対応の記述として入力し、前記
第2の回路部分を前記間接スキャン手続きの操作の元で
は等価となる組合せ回路モデルで置き換え、テストパタ
ン、故障解析データを作成する。
断用の回路を特別に付加することなく、組合せ回路用の
アルゴリズムを用いてテストパタン、故障解析データを
生成する。 【構成】 順序回路を含む論理回路の診断システムに、
スキャン不能な順序回路を含む、第1の回路部分の中の
一部分である第2の回路部分に対する内部状態の設定と
観測をすることにより、故障診断の対象とする回路の診
断をするための間接スキャン手続きを、スキャン可能な
回路の入出力または外部入出力端子に設定する値の時系
列と、前記スキャン不能な記憶素子の入出力端子に出現
する論理値の時系列との対応の記述として入力し、前記
第2の回路部分を前記間接スキャン手続きの操作の元で
は等価となる組合せ回路モデルで置き換え、テストパタ
ン、故障解析データを作成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部論理回路を通し
て状態設定がなされ、また内部論理回路を通してその信
号が出力される順序回路を内蔵する半導体集積回路の機
能試験に有効な技術に関するものである。
て状態設定がなされ、また内部論理回路を通してその信
号が出力される順序回路を内蔵する半導体集積回路の機
能試験に有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、順序回路、例えばランダムア
クセスメモリ(RAM)を内蔵する半導体集積回路の機
能試験に有効な技術に関するものであるが、また、その
順序回路を経由する再収れん経路の存在する半導体集積
回路の機能試験にも有効な技術に関するものである。
クセスメモリ(RAM)を内蔵する半導体集積回路の機
能試験に有効な技術に関するものであるが、また、その
順序回路を経由する再収れん経路の存在する半導体集積
回路の機能試験にも有効な技術に関するものである。
【0003】大規模な論理回路はそのまま順序回路とし
て診断することが困難である。そこで通常は、特開昭4
9−74857号公報等に示されたレベルセンシティブ
スキャンデザイン(LSSD)等の診断容易化設計を採
用して、内部論理回路を小規模な組み合わせ回路に分割
し、診断を行っている。ところが、大規模集積回路(L
SI)に内蔵されるRAMのような記憶素子では、信号
遅延を避けるためスキャンの機能が付加されず、分割さ
れた各小規模回路が純粋な組み合わせ回路とならない場
合がある。そこで、内蔵RAMについては、データの書
き込みと読み出しを行う操作の単純な繰り返しを基礎と
した専用のテストにより単独で診断を行う方法もとられ
ていた。
て診断することが困難である。そこで通常は、特開昭4
9−74857号公報等に示されたレベルセンシティブ
スキャンデザイン(LSSD)等の診断容易化設計を採
用して、内部論理回路を小規模な組み合わせ回路に分割
し、診断を行っている。ところが、大規模集積回路(L
SI)に内蔵されるRAMのような記憶素子では、信号
遅延を避けるためスキャンの機能が付加されず、分割さ
れた各小規模回路が純粋な組み合わせ回路とならない場
合がある。そこで、内蔵RAMについては、データの書
き込みと読み出しを行う操作の単純な繰り返しを基礎と
した専用のテストにより単独で診断を行う方法もとられ
ていた。
【0004】一方、本発明は、RAM以外の回路部分の
診断を対象とするが、この診断対象回路については、以
下に述べるような2種類のアプローチが行われてきた。
第1のアプローチは、スキャン可能なフリップフロップ
やスキャン用論理回路または外部入出力端子から直接デ
ータを入出力できるようなセレクタ回路をRAM周辺に
新たに設けて、内部論理回路の可制御性・可観測性を満
たす方法である。第2のアプローチは、内蔵RAMを組
み合わせ回路として扱えるように、診断データ生成の際
に、書き込みモードの時はRAMに入力されたデータが
直接出力端子に出力されるような回路表現で置き換えて
テストデータ生成を行う方法である。以下に前者を3
例、後者を1例挙げる。
診断を対象とするが、この診断対象回路については、以
下に述べるような2種類のアプローチが行われてきた。
第1のアプローチは、スキャン可能なフリップフロップ
やスキャン用論理回路または外部入出力端子から直接デ
ータを入出力できるようなセレクタ回路をRAM周辺に
新たに設けて、内部論理回路の可制御性・可観測性を満
たす方法である。第2のアプローチは、内蔵RAMを組
み合わせ回路として扱えるように、診断データ生成の際
に、書き込みモードの時はRAMに入力されたデータが
直接出力端子に出力されるような回路表現で置き換えて
テストデータ生成を行う方法である。以下に前者を3
例、後者を1例挙げる。
【0005】図18は特開平1−260700号公報等
に示された、テストパターン自動生成を考慮したRAM
周辺論理回路を示すブロック図である。メモリを内蔵し
た従来のLSIにおいて、図18に示されるように内部
論理回路1806から送出されるデータ入力信号及びア
ドレス信号を含む信号群1801と、外部入力端子18
02より入力されるテスト用のデータ入力信号およびア
ドレス信号を含む信号群とを入力信号とし、テストモー
ド制御信号1805によりそのいずれかの信号群を信号
群1803として出力する第1セレクタ回路と、前記信
号群1803を入力信号とする内蔵RAM1810と、
この内蔵RAMの出力信号からなる信号群1804を入
力信号とする第2の内部論理回路1807と、前記信号
群1803と前記信号群1804とを入力信号とし、テ
ストモード制御信号1805よりそのいずれかの信号群
を、外部出力端子に出力する第2のセレクタ回路を備え
る。
に示された、テストパターン自動生成を考慮したRAM
周辺論理回路を示すブロック図である。メモリを内蔵し
た従来のLSIにおいて、図18に示されるように内部
論理回路1806から送出されるデータ入力信号及びア
ドレス信号を含む信号群1801と、外部入力端子18
02より入力されるテスト用のデータ入力信号およびア
ドレス信号を含む信号群とを入力信号とし、テストモー
ド制御信号1805によりそのいずれかの信号群を信号
群1803として出力する第1セレクタ回路と、前記信
号群1803を入力信号とする内蔵RAM1810と、
この内蔵RAMの出力信号からなる信号群1804を入
力信号とする第2の内部論理回路1807と、前記信号
群1803と前記信号群1804とを入力信号とし、テ
ストモード制御信号1805よりそのいずれかの信号群
を、外部出力端子に出力する第2のセレクタ回路を備え
る。
【0006】RAM1870への入力信号線をチェック
するときは、内部論理回路1806の出力は第1のセレ
クタ回路と、信号群1803を通って第2のセレクタ回
路により、外部出力端子1812へ行くように選択さ
れ、外部出力端子1812から観測される。また、RA
M1810の出力信号線をチェックする時は、外部入力
端子1802からテストデータを入力すると、第1のセ
レクタ回路と、RAM1810とを通って、内部論理回
路1807に印加される。こうして、RAMの入出力信
号線の可観測性、可制御性を満たす。
するときは、内部論理回路1806の出力は第1のセレ
クタ回路と、信号群1803を通って第2のセレクタ回
路により、外部出力端子1812へ行くように選択さ
れ、外部出力端子1812から観測される。また、RA
M1810の出力信号線をチェックする時は、外部入力
端子1802からテストデータを入力すると、第1のセ
レクタ回路と、RAM1810とを通って、内部論理回
路1807に印加される。こうして、RAMの入出力信
号線の可観測性、可制御性を満たす。
【0007】図19は特開昭64−3744号公報等に
示された、メモリを内蔵した従来のLSIにおいて、内
蔵メモリのテスタビリティをも考慮し(図18では、R
AMは正しいことを前提としている)、前述した図18
に示すスキャンテスト方式によって内部論理回路とRA
M間の可観測性・可制御性を満たした適用例を示す図で
ある。テストモードにおいては内部論理回路1905を
チェックするために、テストデータ入力信号1901は
内部論理回路1904を経由せず直接シフトレジスタラ
ッチ(SRL)後段部1907に入力される。入力され
たデータはセレクタ回路1909を介して内部論理回路
1905に入力される。内部論理回路1904をチェッ
クするために、内部論理回路1904の出力信号は、S
RLの前段部1906に入力され、RAM1910を通
らずに、出力端子1902からシフトスキャンアウトさ
れる。
示された、メモリを内蔵した従来のLSIにおいて、内
蔵メモリのテスタビリティをも考慮し(図18では、R
AMは正しいことを前提としている)、前述した図18
に示すスキャンテスト方式によって内部論理回路とRA
M間の可観測性・可制御性を満たした適用例を示す図で
ある。テストモードにおいては内部論理回路1905を
チェックするために、テストデータ入力信号1901は
内部論理回路1904を経由せず直接シフトレジスタラ
ッチ(SRL)後段部1907に入力される。入力され
たデータはセレクタ回路1909を介して内部論理回路
1905に入力される。内部論理回路1904をチェッ
クするために、内部論理回路1904の出力信号は、S
RLの前段部1906に入力され、RAM1910を通
らずに、出力端子1902からシフトスキャンアウトさ
れる。
【0008】しかし、前記の2つの方法は、多ビット構
成の内蔵RAMの場合にセレクタ回路に入力するエッジ
ピン数の増加や、RAM周辺にスキャンパスを設けるこ
とにより、回路の複雑化および信号遅延時間増大等の問
題がある。
成の内蔵RAMの場合にセレクタ回路に入力するエッジ
ピン数の増加や、RAM周辺にスキャンパスを設けるこ
とにより、回路の複雑化および信号遅延時間増大等の問
題がある。
【0009】図20は、日経エレクトロニクスの’84
4−20号等に示されたLSSDに基づいて内蔵RA
Mの入出力にすべてレジスタが挿入されていることを前
提としたテスト容易化設計の例である。平常モードにお
いては、各レジスタはRAMの入出力を適当なタイミン
グでラッチする。スキャンモードにおいては入力のアド
レス、データ、読みだし書き込み制御信号用のレジスタ
2010、2011、2012及び出力レジスタ200
2をスキャンレジスタとして接続する。このモードでは
内部論理回路2003の出力をチェックするために、内
部論理回路2003の出力をスキャンレジスタ2005
を通して観測することができる。また、テストデータを
スキャンレジスタ2005を通して内部論理回路200
4に印加することにより、内部論理回路2004の出力
をチェックすることができる。
4−20号等に示されたLSSDに基づいて内蔵RA
Mの入出力にすべてレジスタが挿入されていることを前
提としたテスト容易化設計の例である。平常モードにお
いては、各レジスタはRAMの入出力を適当なタイミン
グでラッチする。スキャンモードにおいては入力のアド
レス、データ、読みだし書き込み制御信号用のレジスタ
2010、2011、2012及び出力レジスタ200
2をスキャンレジスタとして接続する。このモードでは
内部論理回路2003の出力をチェックするために、内
部論理回路2003の出力をスキャンレジスタ2005
を通して観測することができる。また、テストデータを
スキャンレジスタ2005を通して内部論理回路200
4に印加することにより、内部論理回路2004の出力
をチェックすることができる。
【0010】しかし、この方法は、レジスタとRAM間
に論理回路が存在する場合、その論理回路は、テスト生
成対象外となる。また、特に高速性を求められる論理回
路の場合、レジスタでの信号遅延時間が問題となり、前
記のような設計方法を前提とできない。
に論理回路が存在する場合、その論理回路は、テスト生
成対象外となる。また、特に高速性を求められる論理回
路の場合、レジスタでの信号遅延時間が問題となり、前
記のような設計方法を前提とできない。
【0011】第2のアプローチの一例としては、198
6インターナショナルテストコンファレンス(ITC)
プロシーディングの474〜479ページの記載を挙げ
ることができる。これは、RAM部分の回路の動作の模
擬を、テスト時にRAMが書き込みモードである場合
は、RAMの出力データはその時のRAMのデータ入力
端子に印加されているデータに等しくなるとして行い、
回路を純粋な組み合わせ回路と見なして診断データ生成
を行う例である。回路記述の内蔵RAMの部分を例えば
図21に示す回路記述2100で置き換えることによっ
て実現される。図21は、スキャン可能なFF211
1、2112、2113、2114に囲まれた内部論理
回路を示しており、前記スキャン不能なRAM2100
を含んでいる。書き込みと読み出し切り替え信号線21
03が論理値’1’即ち書き込み状態であると、入力デ
ータ信号線2102の値がそのまま出力データ信号線2
104に現れる。信号線2103が’1’でなければ信
号線2104には信号線2102の状態とは無関係に不
確定を表す論理値 ’X’が現れる。’86ITCの前
記文献では、アドレス信号線2101は診断データ生成
時にRAMの出力値に関与しないものとして、図21の
ように回路の他の部分と接続のない表現となっている。
6インターナショナルテストコンファレンス(ITC)
プロシーディングの474〜479ページの記載を挙げ
ることができる。これは、RAM部分の回路の動作の模
擬を、テスト時にRAMが書き込みモードである場合
は、RAMの出力データはその時のRAMのデータ入力
端子に印加されているデータに等しくなるとして行い、
回路を純粋な組み合わせ回路と見なして診断データ生成
を行う例である。回路記述の内蔵RAMの部分を例えば
図21に示す回路記述2100で置き換えることによっ
て実現される。図21は、スキャン可能なFF211
1、2112、2113、2114に囲まれた内部論理
回路を示しており、前記スキャン不能なRAM2100
を含んでいる。書き込みと読み出し切り替え信号線21
03が論理値’1’即ち書き込み状態であると、入力デ
ータ信号線2102の値がそのまま出力データ信号線2
104に現れる。信号線2103が’1’でなければ信
号線2104には信号線2102の状態とは無関係に不
確定を表す論理値 ’X’が現れる。’86ITCの前
記文献では、アドレス信号線2101は診断データ生成
時にRAMの出力値に関与しないものとして、図21の
ように回路の他の部分と接続のない表現となっている。
【0012】RAMの入力側内部論理回路の出力観測は
信号線2103が’1’である場合に、信号線210
2、2104およびRAMの出力側内部論理回路を通し
てなされる。また、RAMの出力側内部論理回路の入力
制御は同様にして、信号線2102、2104およびR
AMの入力側内部論理回路を通してなされる。
信号線2103が’1’である場合に、信号線210
2、2104およびRAMの出力側内部論理回路を通し
てなされる。また、RAMの出力側内部論理回路の入力
制御は同様にして、信号線2102、2104およびR
AMの入力側内部論理回路を通してなされる。
【0013】しかし、この方法では、RAM前後の内部
論理回路間に前記RAMを通らない信号線があると、適
当なテストパターンを作成して、これを印加して観測す
ることにより検出可能な故障に対してこれを検出するテ
ストパターンを生成できない場合が生ずる。例えば図2
1に示すように、内蔵RAMを経由する再収れん経路2
117が存在すると、’1’縮退故障2116を検出す
るためには信号線2104を’1’、信号線2117
を’0’にする必要があるが、図21の回路記述に従う
と信号線2104の論理値は信号線2117と同一か’
X’にしかならない。RAMに’1’を書き込み、こ
の’1’を読み出す操作を行い、信号線2102に’
0’を印加すればこの故障は検出可能であるが、従来の
方法では、この故障は未検出故障あるいは検出不能故障
として処理される。なぜならば、この故障を検出するた
めには、RAMの出力と信号線2102との値を反転さ
せる必要がある。しかし、従来のデータ入力と出力とを
直結させるモデルではRAMの出力と信号線2102と
の値は常に同じになり、検出不能となる。
論理回路間に前記RAMを通らない信号線があると、適
当なテストパターンを作成して、これを印加して観測す
ることにより検出可能な故障に対してこれを検出するテ
ストパターンを生成できない場合が生ずる。例えば図2
1に示すように、内蔵RAMを経由する再収れん経路2
117が存在すると、’1’縮退故障2116を検出す
るためには信号線2104を’1’、信号線2117
を’0’にする必要があるが、図21の回路記述に従う
と信号線2104の論理値は信号線2117と同一か’
X’にしかならない。RAMに’1’を書き込み、こ
の’1’を読み出す操作を行い、信号線2102に’
0’を印加すればこの故障は検出可能であるが、従来の
方法では、この故障は未検出故障あるいは検出不能故障
として処理される。なぜならば、この故障を検出するた
めには、RAMの出力と信号線2102との値を反転さ
せる必要がある。しかし、従来のデータ入力と出力とを
直結させるモデルではRAMの出力と信号線2102と
の値は常に同じになり、検出不能となる。
【0014】また、このようなRAM部分のモデル化に
よると、回路に前記RAMを含むフィードバックループ
が存在すると、組合せ回路として表現できない場合が考
えられる。なぜなら、組合せ回路とは、いかなる入力パ
タンに対しても、そのとき印加されたパタンに対して一
意的に回路の状態が決るというものであるが、フィード
バックループがあると図24のように同じ入力に対して
複数の安定な状態が存在する場合があるからである。
よると、回路に前記RAMを含むフィードバックループ
が存在すると、組合せ回路として表現できない場合が考
えられる。なぜなら、組合せ回路とは、いかなる入力パ
タンに対しても、そのとき印加されたパタンに対して一
意的に回路の状態が決るというものであるが、フィード
バックループがあると図24のように同じ入力に対して
複数の安定な状態が存在する場合があるからである。
【0015】本発明の回路モデルでは、データ入力から
データ出力を経由する同様なフィードバックループが存
在しても、図25のように切断されるので、取扱が可能
になる。
データ出力を経由する同様なフィードバックループが存
在しても、図25のように切断されるので、取扱が可能
になる。
【0016】順序回路を繰り返し展開することにより組
合せ回路として表現し、診断データ生成を行う技術は樹
下著「ディジタル回路の故障診断(上)」の158ペー
ジから177ページ等に記述があるが、繰り返しにより
回路の記述が莫大となり、また、各故障検出に必要な繰
り返し数が不定で、前記数に応じて仮定される故障も多
重化しなければならない。処理に必要な記憶容量が多
く、時間がかかるため、大規模な回路に適用するのは困
難であることが知られている。
合せ回路として表現し、診断データ生成を行う技術は樹
下著「ディジタル回路の故障診断(上)」の158ペー
ジから177ページ等に記述があるが、繰り返しにより
回路の記述が莫大となり、また、各故障検出に必要な繰
り返し数が不定で、前記数に応じて仮定される故障も多
重化しなければならない。処理に必要な記憶容量が多
く、時間がかかるため、大規模な回路に適用するのは困
難であることが知られている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来、スキャン不能な
RAMなどの記憶素子を含む論理回路の診断を組み合わ
せ回路に準ずる簡潔さで行うためには、ハードウェアの
増加および信号遅延、または本質的には検出可能である
のに未検出と判定される故障の出現が不可避であった。
RAMなどの記憶素子を含む論理回路の診断を組み合わ
せ回路に準ずる簡潔さで行うためには、ハードウェアの
増加および信号遅延、または本質的には検出可能である
のに未検出と判定される故障の出現が不可避であった。
【0018】本発明の目的は、診断対象回路にハードウ
ェアの増加および信号遅延を生じない順序回路を含む論
理回路の診断システムを提供することである。
ェアの増加および信号遅延を生じない順序回路を含む論
理回路の診断システムを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、順序回路を含む論理回路を診断するため
の診断データを作成する順序回路を含む論理回路の診断
システムにおいて、診断対象である前記論理回路は、ス
キャン可能な第1の論理回路または外部入力端子と、こ
れらに後続する第1の回路部分と、前記第1の回路部分
に後続する、スキャン可能な第1の論理回路または外部
出力端子とを有し、前記第1の回路部分は、診断の対象
である診断対象回路と、前記診断対象回路に後続し、診
断の対象としない第2の回路部分とを有し、前記第2の
回路部分は、スキャン不能な順序回路を含み、前記診断
システムは、前記論理回路を構成する素子の接続関係
と、前記第1の論理回路に前記外部入力端子から値を設
定し、前記論理回路の外部出力端子で値を観測するため
のスキャン手続きと、前記順序回路に前置する、前記第
1の論理回路または前記外部入力端子に値を設定するこ
とにより、前記診断対象回路が出力する値を前記順序回
路に保持させ、前記順序回路が保持する上記値を前記外
部出力端子または前記順序回路に後続する第1の論理回
路により観測する間接スキャン手続きとを入力される受
付部と、前記接続関係と、前記スキャン手続と、前記間
接スキャン手続とにより、前記論理回路に入力する診断
のためのテストデータおよび前記テストデータに対する
故障モードごとの期待値とを出力する処理部とを有し、
前記診断対象回路が出力する値を前記順序回路を通し
て、間接スキャンするためのデータを作成することとし
たものである。
決するために、順序回路を含む論理回路を診断するため
の診断データを作成する順序回路を含む論理回路の診断
システムにおいて、診断対象である前記論理回路は、ス
キャン可能な第1の論理回路または外部入力端子と、こ
れらに後続する第1の回路部分と、前記第1の回路部分
に後続する、スキャン可能な第1の論理回路または外部
出力端子とを有し、前記第1の回路部分は、診断の対象
である診断対象回路と、前記診断対象回路に後続し、診
断の対象としない第2の回路部分とを有し、前記第2の
回路部分は、スキャン不能な順序回路を含み、前記診断
システムは、前記論理回路を構成する素子の接続関係
と、前記第1の論理回路に前記外部入力端子から値を設
定し、前記論理回路の外部出力端子で値を観測するため
のスキャン手続きと、前記順序回路に前置する、前記第
1の論理回路または前記外部入力端子に値を設定するこ
とにより、前記診断対象回路が出力する値を前記順序回
路に保持させ、前記順序回路が保持する上記値を前記外
部出力端子または前記順序回路に後続する第1の論理回
路により観測する間接スキャン手続きとを入力される受
付部と、前記接続関係と、前記スキャン手続と、前記間
接スキャン手続とにより、前記論理回路に入力する診断
のためのテストデータおよび前記テストデータに対する
故障モードごとの期待値とを出力する処理部とを有し、
前記診断対象回路が出力する値を前記順序回路を通し
て、間接スキャンするためのデータを作成することとし
たものである。
【0020】
【作用】論理回路を診断するための診断データを作成す
る順序回路を含む論理回路の診断システムにおいて、受
付部は、前記論理回路を構成する素子の接続関係と、前
記第1の論理回路に前記外部入力端子から値を設定し、
前記論理回路の外部出力端子で値を観測するためのスキ
ャン手続きと、前記順序回路に前置する、前記第1の論
理回路または前記外部入力端子に値を設定することによ
り、前記診断対象回路が出力する値を前記順序回路に保
持させ、前記順序回路が保持する上記値を前記外部出力
端子または前記順序回路に後続する第1の論理回路によ
り観測する間接スキャン手続きとを入力される。処理部
は、前記接続関係と、前記スキャン手続と、前記間接ス
キャン手続とにより、前記論理回路に入力する診断のた
めのテストデータおよび前記テストデータに対する故障
モードごとの期待値とを出力し、前記診断対象回路が出
力する値を前記順序回路を通して、間接スキャンするた
めのデータを作成する。
る順序回路を含む論理回路の診断システムにおいて、受
付部は、前記論理回路を構成する素子の接続関係と、前
記第1の論理回路に前記外部入力端子から値を設定し、
前記論理回路の外部出力端子で値を観測するためのスキ
ャン手続きと、前記順序回路に前置する、前記第1の論
理回路または前記外部入力端子に値を設定することによ
り、前記診断対象回路が出力する値を前記順序回路に保
持させ、前記順序回路が保持する上記値を前記外部出力
端子または前記順序回路に後続する第1の論理回路によ
り観測する間接スキャン手続きとを入力される。処理部
は、前記接続関係と、前記スキャン手続と、前記間接ス
キャン手続とにより、前記論理回路に入力する診断のた
めのテストデータおよび前記テストデータに対する故障
モードごとの期待値とを出力し、前記診断対象回路が出
力する値を前記順序回路を通して、間接スキャンするた
めのデータを作成する。
【0021】この結果、故障診断の対象とする回路の直
後にスキャン回路を設けなくてもすむため、故障診断の
対象とする回路にハードウェアの増加および信号遅延が
生じない順序回路を含む論理回路の診断システムを提供
できる。
後にスキャン回路を設けなくてもすむため、故障診断の
対象とする回路にハードウェアの増加および信号遅延が
生じない順序回路を含む論理回路の診断システムを提供
できる。
【0022】
【実施例】本実施例は、論理回路を診断するための診断
データを作成する診断システムであって、論理回路を構
成する素子の接続関係と、第1の論理回路130,13
1に前記外部入力端子から値を設定し、前記論理回路の
外部出力端子で値を観測するためのスキャン手続きと、
前記順序回路100に前置または後続する、前記第1の
論理回路130,131または前記外部入力端子に値を
設定することにより、前記診断対象回路が出力する値を
前記順序回路100に保持させ、前記順序回路100が
保持する上記値を前記外部出力端子または前記順序回路
100に前置または後続する第1の論理回路130,1
31により観測する間接スキャンアウト手続きとを入力
される受付部(図示しない)と、前記接続関係と、前記
スキャンアウト手続と、前記間接スキャンアウト手続と
により、前記論理回路に入力する診断のためのテストデ
ータおよび前記テストデータに対する故障モードごとの
期待値とを出力する処理部とを有し、前記診断対象回路
が出力する値を前記順序回路を通して、間接スキャンア
ウトするためのデータを作成する。
データを作成する診断システムであって、論理回路を構
成する素子の接続関係と、第1の論理回路130,13
1に前記外部入力端子から値を設定し、前記論理回路の
外部出力端子で値を観測するためのスキャン手続きと、
前記順序回路100に前置または後続する、前記第1の
論理回路130,131または前記外部入力端子に値を
設定することにより、前記診断対象回路が出力する値を
前記順序回路100に保持させ、前記順序回路100が
保持する上記値を前記外部出力端子または前記順序回路
100に前置または後続する第1の論理回路130,1
31により観測する間接スキャンアウト手続きとを入力
される受付部(図示しない)と、前記接続関係と、前記
スキャンアウト手続と、前記間接スキャンアウト手続と
により、前記論理回路に入力する診断のためのテストデ
ータおよび前記テストデータに対する故障モードごとの
期待値とを出力する処理部とを有し、前記診断対象回路
が出力する値を前記順序回路を通して、間接スキャンア
ウトするためのデータを作成する。
【0023】本実施例の原理について述べる。
【0024】スキャン回路を持つ論理回路を診断するシ
ステムにおいて、スキャン可能フリップフロップと外部
入力端子によって切り出される第1の回路部分内のスキ
ャン不能な記憶素子を含む第2の回路部分のある記憶素
子に任意のデータを書き込み、読み出す間接スキャン手
続きの記述を受付ける手段を付加する。
ステムにおいて、スキャン可能フリップフロップと外部
入力端子によって切り出される第1の回路部分内のスキ
ャン不能な記憶素子を含む第2の回路部分のある記憶素
子に任意のデータを書き込み、読み出す間接スキャン手
続きの記述を受付ける手段を付加する。
【0025】また、前記第2の回路部分のテストパタン
印加前の初期内部状態を演算するために必要な論理値の
組み合わせを設定する入力信号線と、前記テストパタン
の印加後の、前記第2の回路部分の内部状態を観測する
ための出力信号線とを、回路記述上にのみ存在する仮想
的な端子として新たに設けた、仮想の組み合わせ回路記
述で、順序回路である前記第2の回路部分の記述を置き
換える。
印加前の初期内部状態を演算するために必要な論理値の
組み合わせを設定する入力信号線と、前記テストパタン
の印加後の、前記第2の回路部分の内部状態を観測する
ための出力信号線とを、回路記述上にのみ存在する仮想
的な端子として新たに設けた、仮想の組み合わせ回路記
述で、順序回路である前記第2の回路部分の記述を置き
換える。
【0026】また、あらかじめ前記第2の回路部分の記
述、真理値表またはそれに相当する論理的動作表現から
生成された前記仮想の回路記述を保持する。
述、真理値表またはそれに相当する論理的動作表現から
生成された前記仮想の回路記述を保持する。
【0027】あるいは前記仮想の回路記述を生成するこ
ととしてもよい。
ととしてもよい。
【0028】さらに、生成されたテストパタンを論理回
路に印加する操作に先立って、前記システムに入力され
る間接スキャン手続きの記述から、前記仮想の回路記述
の仮想的な外部入力端子に生成されたテストパタンをス
キャン論理および外部入力端子を通して前記第2の回路
部分に印加する操作に翻訳する処理と、第2の回路部分
の仮想的な出力端子に生成されたこれらテストパタンに
対する期待値と実在の論理回路の応答との照合を、スキ
ャン論理およびその外部出力端子を通して観測する結果
と照合をとる操作に翻訳する。
路に印加する操作に先立って、前記システムに入力され
る間接スキャン手続きの記述から、前記仮想の回路記述
の仮想的な外部入力端子に生成されたテストパタンをス
キャン論理および外部入力端子を通して前記第2の回路
部分に印加する操作に翻訳する処理と、第2の回路部分
の仮想的な出力端子に生成されたこれらテストパタンに
対する期待値と実在の論理回路の応答との照合を、スキ
ャン論理およびその外部出力端子を通して観測する結果
と照合をとる操作に翻訳する。
【0029】さらに、前記第1の回路部分に対する診断
データ生成手段に、システムに入力される前記間接スキ
ャン手続きの記述を用いて、第2の回路部分の持つある
記憶素子に’1’または’0’を書き込むパタンを生成
する。
データ生成手段に、システムに入力される前記間接スキ
ャン手続きの記述を用いて、第2の回路部分の持つある
記憶素子に’1’または’0’を書き込むパタンを生成
する。
【0030】前記パタンを用いて故障シミュレーション
を行った結果で検出可能と判定される故障を、組み合わ
せ回路表現された第1の回路部分に対する処理対象から
外す。
を行った結果で検出可能と判定される故障を、組み合わ
せ回路表現された第1の回路部分に対する処理対象から
外す。
【0031】なお、検出できる間接スキャン経路である
かどうかは、例えば、以下のように考えることができ
る。
かどうかは、例えば、以下のように考えることができ
る。
【0032】間接スキャン経路は回路構造や、間接スキ
ャン手続きの記述の仕方によって一意ではないが、例え
ばFFのデータ入力端子上の故障は第1のテストパタン
群で検出できる故障である。なぜなら、間接スキャンで
は当該信号線の論理値を0,1のいづれにも設定し、ま
たその値を観測するからである。これに対し、間接スキ
ャンで使用しない信号線の故障は検出されない。間接ス
キャン手続きに、観測点として図23のAが指定されて
いると、当然B,Cの故障は検出されない。
ャン手続きの記述の仕方によって一意ではないが、例え
ばFFのデータ入力端子上の故障は第1のテストパタン
群で検出できる故障である。なぜなら、間接スキャンで
は当該信号線の論理値を0,1のいづれにも設定し、ま
たその値を観測するからである。これに対し、間接スキ
ャンで使用しない信号線の故障は検出されない。間接ス
キャン手続きに、観測点として図23のAが指定されて
いると、当然B,Cの故障は検出されない。
【0033】次に、動作の概略を述べる。
【0034】以上の様に構成されているために、本実施
例においては、前記受付ける手段により、システムに入
力される前記間接スキャン手続きに従えば、外部入力端
子の値と、スキャン可能な前記第1の記憶素子の出力値
とを制御することにより、第1の記憶素子と外部入出力
端子とによって囲まれた第1の回路部分にテストパタン
を印加するに先立って、スキャン不能な第2の記憶素子
を含んだ第2の回路部分の内部初期状態を制御すること
ができる。
例においては、前記受付ける手段により、システムに入
力される前記間接スキャン手続きに従えば、外部入力端
子の値と、スキャン可能な前記第1の記憶素子の出力値
とを制御することにより、第1の記憶素子と外部入出力
端子とによって囲まれた第1の回路部分にテストパタン
を印加するに先立って、スキャン不能な第2の記憶素子
を含んだ第2の回路部分の内部初期状態を制御すること
ができる。
【0035】さらに、テストパタン印加後の第2の回路
部分の内部状態を外部出力端子またはスキャン論理を通
して観測することができる。
部分の内部状態を外部出力端子またはスキャン論理を通
して観測することができる。
【0036】従って、テストパタン印加時に前記第2の
記憶素子の間接スキャン手続きによって初期化した内部
状態を読み出す状態にすることによって、第2の回路部
分の出力信号線の値を任意に制御することができ、ま
た、任意のテストパタン印加後、第2の回路部分の記憶
素子に書き込む操作を行い、その後前記記憶素子の内部
状態を間接スキャン手続きにより外部から観測すること
により、任意のテストパタンに対する第2の回路部分の
入力信号線の応答を間接的に観測することができる。即
ち、第2の回路部分の出力信号線を第1の回路部分の仮
想的外部入力端子として取り扱い、また、第2の回路部
分の入力信号線を第1の回路部分の仮想的外部出力端子
として取り扱うことができるので、テストパタンは、組
み合わせ回路に対するテスト生成と同じアルゴリズムで
生成できる。前記間接スキャン手続きは、例えば、前記
論理回路の設計者が回路の設計資料から容易に記述する
ことができる。
記憶素子の間接スキャン手続きによって初期化した内部
状態を読み出す状態にすることによって、第2の回路部
分の出力信号線の値を任意に制御することができ、ま
た、任意のテストパタン印加後、第2の回路部分の記憶
素子に書き込む操作を行い、その後前記記憶素子の内部
状態を間接スキャン手続きにより外部から観測すること
により、任意のテストパタンに対する第2の回路部分の
入力信号線の応答を間接的に観測することができる。即
ち、第2の回路部分の出力信号線を第1の回路部分の仮
想的外部入力端子として取り扱い、また、第2の回路部
分の入力信号線を第1の回路部分の仮想的外部出力端子
として取り扱うことができるので、テストパタンは、組
み合わせ回路に対するテスト生成と同じアルゴリズムで
生成できる。前記間接スキャン手続きは、例えば、前記
論理回路の設計者が回路の設計資料から容易に記述する
ことができる。
【0037】前記間接スキャン手続きによる操作を含ん
だテストパタンの生成処理を従来から知られている組み
合わせ回路に対するテスト生成アルゴリズムにて行うこ
とは、第2の回路部分の記述を前記操作の元では等価と
みなせるような組み合わせ回路である仮想の回路記述で
置き換えることによって可能となる。
だテストパタンの生成処理を従来から知られている組み
合わせ回路に対するテスト生成アルゴリズムにて行うこ
とは、第2の回路部分の記述を前記操作の元では等価と
みなせるような組み合わせ回路である仮想の回路記述で
置き換えることによって可能となる。
【0038】前記仮想の回路記述は例えば設計者が作成
し、格納するか、あるいは前記第2の回路部分の回路記
述から生成し、入力情報とする。
し、格納するか、あるいは前記第2の回路部分の回路記
述から生成し、入力情報とする。
【0039】順序回路である第2の回路部分の記述から
前記仮想回路の記述を生成するには、入力信号線群Iと
出力信号線群Oとを持つ前記第2の回路部分の回路記述
と、それに含まれる素子の真理値表とから、間接スキャ
ン手続きにしたがって設定する初期状態を表現する論理
値を外部から入力するための信号線群S0(図2のS
I)と信号線群I(図2のQ2)に1対1に対応する信
号線群I1と、前記信号線群S0に設定された初期状態
である第2の回路部分において信号線群Iに任意のテス
トパタンが印加された時の応答を模擬して出力する信号
線群であって、前記信号線群Oと1対1に対応する信号
線群O1とを入出力とする組合せ回路記述を生成する。
さらに、信号線群S0と、信号線群I1と、信号線群S
0に設定された初期状態において信号線群Iに任意のテ
ストパタンが印加された時の第2の回路部分の内部状態
を間接スキャン手続きにしたがって外部から観測する論
理値を模擬して外部から観測する出力信号線群S1(図
2の205、図16の1607)と、第2の回路部分の
内部状態を間接スキャン手続きにしたがって外部から観
測するときの条件を外部から入力するための信号線群S
2(図2の202、図16の1608)とを入出力とす
る組み合わせ回路記述を生成し、都合2つの部分からな
る仮想の回路記述を生成する。
前記仮想回路の記述を生成するには、入力信号線群Iと
出力信号線群Oとを持つ前記第2の回路部分の回路記述
と、それに含まれる素子の真理値表とから、間接スキャ
ン手続きにしたがって設定する初期状態を表現する論理
値を外部から入力するための信号線群S0(図2のS
I)と信号線群I(図2のQ2)に1対1に対応する信
号線群I1と、前記信号線群S0に設定された初期状態
である第2の回路部分において信号線群Iに任意のテス
トパタンが印加された時の応答を模擬して出力する信号
線群であって、前記信号線群Oと1対1に対応する信号
線群O1とを入出力とする組合せ回路記述を生成する。
さらに、信号線群S0と、信号線群I1と、信号線群S
0に設定された初期状態において信号線群Iに任意のテ
ストパタンが印加された時の第2の回路部分の内部状態
を間接スキャン手続きにしたがって外部から観測する論
理値を模擬して外部から観測する出力信号線群S1(図
2の205、図16の1607)と、第2の回路部分の
内部状態を間接スキャン手続きにしたがって外部から観
測するときの条件を外部から入力するための信号線群S
2(図2の202、図16の1608)とを入出力とす
る組み合わせ回路記述を生成し、都合2つの部分からな
る仮想の回路記述を生成する。
【0040】例えば、各記憶素子の真理値表に記された
旧状態値を入力端子S0に変換すれば、当該真理値表は
組合せ回路表現になる。また、前記真理値表における次
の状態値を出力端子として引き出せば、前記記憶素子の
内部状態と仮想回路の出力値とは1対1に対応すること
になり、前記記憶素子に保持されるが1回のテストパタ
ン印加では外部に伝わらない故障の影響も直ちに外部か
ら観測されるような組合せ回路記述となる。この様な回
路記述にしたのは、組合せ回路用のアルゴリズムを使う
ためには、記憶素子の動作は完全に組合せ回路記述によ
って表現されていなければならなく、記憶素子に一旦保
持しなければ観測不能な故障の影響をシミュレートする
ためには質問に転記されているような機能を持ったモデ
ル化が必要だからである。
旧状態値を入力端子S0に変換すれば、当該真理値表は
組合せ回路表現になる。また、前記真理値表における次
の状態値を出力端子として引き出せば、前記記憶素子の
内部状態と仮想回路の出力値とは1対1に対応すること
になり、前記記憶素子に保持されるが1回のテストパタ
ン印加では外部に伝わらない故障の影響も直ちに外部か
ら観測されるような組合せ回路記述となる。この様な回
路記述にしたのは、組合せ回路用のアルゴリズムを使う
ためには、記憶素子の動作は完全に組合せ回路記述によ
って表現されていなければならなく、記憶素子に一旦保
持しなければ観測不能な故障の影響をシミュレートする
ためには質問に転記されているような機能を持ったモデ
ル化が必要だからである。
【0041】第2の回路部分が複数の素子を含む場合
も、各素子の真理値表、またはそれに相当する記述と、
素子間の接続情報を用いて同様に組合せ回路である前記
仮想の回路記述が得られる。
も、各素子の真理値表、またはそれに相当する記述と、
素子間の接続情報を用いて同様に組合せ回路である前記
仮想の回路記述が得られる。
【0042】前記入出力端子群S0、S1、S2は診断
データ生成時に記述上にのみ存在する仮想の外部入出力
端子とする。
データ生成時に記述上にのみ存在する仮想の外部入出力
端子とする。
【0043】前記第2の回路部分を前記仮想回路で置き
換えた論理回路に対してテスト生成を行うと前記仮想の
外部入出力端子に対しても印加すべきテストパタンと観
測すべき期待値とが生成される。
換えた論理回路に対してテスト生成を行うと前記仮想の
外部入出力端子に対しても印加すべきテストパタンと観
測すべき期待値とが生成される。
【0044】その後、前記仮想の外部入出力端子に対し
て生成されたテストパタンを実在の端子に対する時系列
テストパタンに翻訳する。翻訳で生成するテストパタン
の印加は3つの部分に区分される。第1の区分では前記
信号線群S0に生成されたテストパタンの値を前記間接
スキャン手続きに従って前記第2の回路部分内部の記憶
素子群に設定する時系列テストパタンの印加となり、第
2の区分では前記仮想の外部入出力端子以外の端子に対
して生成されたテストパタンの印加と観測となり、第3
の区分では前記信号線群S2に生成されたテストパタン
の値を前記間接スキャン手続きに従って印加し、前記信
号線群S1に生成された期待値を間接スキャン手続きに
従って観測する時系列となる。
て生成されたテストパタンを実在の端子に対する時系列
テストパタンに翻訳する。翻訳で生成するテストパタン
の印加は3つの部分に区分される。第1の区分では前記
信号線群S0に生成されたテストパタンの値を前記間接
スキャン手続きに従って前記第2の回路部分内部の記憶
素子群に設定する時系列テストパタンの印加となり、第
2の区分では前記仮想の外部入出力端子以外の端子に対
して生成されたテストパタンの印加と観測となり、第3
の区分では前記信号線群S2に生成されたテストパタン
の値を前記間接スキャン手続きに従って印加し、前記信
号線群S1に生成された期待値を間接スキャン手続きに
従って観測する時系列となる。
【0045】間接スキャンによって、第2の回路部分内
部記憶素子群に影響が保持される故障または第2の回路
部分の出力信号線に影響が伝搬する故障については、間
接スキャン中の故障の影響を模擬するための回路記述が
省略されて間接スキャン手続きの記述で代用されている
ため、故障仮定が正しく行われないので、正しい診断デ
ータを作成できない。故障仮定が正しくできない場合と
しては以下がある。
部記憶素子群に影響が保持される故障または第2の回路
部分の出力信号線に影響が伝搬する故障については、間
接スキャン中の故障の影響を模擬するための回路記述が
省略されて間接スキャン手続きの記述で代用されている
ため、故障仮定が正しく行われないので、正しい診断デ
ータを作成できない。故障仮定が正しくできない場合と
しては以下がある。
【0046】図23のゲートBの入力ピンの0縮退故障
を考える。間接スキャン操作である第1のパタンではA
しか観測しないので見つからないが、第2のテストパタ
ン群の生成においては入力側にあるFFを仮想の外部入
力端子として取り扱うため、Bの入力ピンを1にすれ
ば、すなわちFFに1を書き込めば検出できる。この場
合故障シミュレーションのアルゴリズムは関係なく、第
1のテストパタン群の生成においては間接スキャン経路
の故障しか取り扱わないためである。
を考える。間接スキャン操作である第1のパタンではA
しか観測しないので見つからないが、第2のテストパタ
ン群の生成においては入力側にあるFFを仮想の外部入
力端子として取り扱うため、Bの入力ピンを1にすれ
ば、すなわちFFに1を書き込めば検出できる。この場
合故障シミュレーションのアルゴリズムは関係なく、第
1のテストパタン群の生成においては間接スキャン経路
の故障しか取り扱わないためである。
【0047】そこで、前記故障を診断するテストパタン
を生成し、順序回路を取り扱える故障シミュレータを用
いて診断データを作成する。ここでは間接スキャン手続
きから、具体的に設定する値を’1’か’0’に決めた
第2の回路部分への間接的スキャン操作の一つまたは複
数を組にして、スキャン手続きにしたがって前記論理回
路に実際に印加するテストパタンと期待値に変換する。
テストパタン、期待値は間接スキャン手続きの記述にそ
のまま従うので、テスト生成は容易である。
を生成し、順序回路を取り扱える故障シミュレータを用
いて診断データを作成する。ここでは間接スキャン手続
きから、具体的に設定する値を’1’か’0’に決めた
第2の回路部分への間接的スキャン操作の一つまたは複
数を組にして、スキャン手続きにしたがって前記論理回
路に実際に印加するテストパタンと期待値に変換する。
テストパタン、期待値は間接スキャン手続きの記述にそ
のまま従うので、テスト生成は容易である。
【0048】前記テストパタンにて検出される故障は、
以後になされる前記第1の回路部分の診断データ生成で
処理の対象とする必要はない。そこで、前記テストパタ
ンで処理の対象となった故障を判定し、第1の回路部分
の処理にて対象から外す。
以後になされる前記第1の回路部分の診断データ生成で
処理の対象とする必要はない。そこで、前記テストパタ
ンで処理の対象となった故障を判定し、第1の回路部分
の処理にて対象から外す。
【0049】このようにしたのは、間接スキャン経路上
の故障の影響は第2の回路部分に存在する直接スキャン
不能な記憶素子に伝わる可能性がある。これは組合せ回
路記述に変換した場合では仮想の外部入出力端子に伝わ
ってくることに相当する。間接スキャン経路は組合せ回
路化した記述上では表現されていないためそのような故
障の取扱はできない。そこで、第1のテストパタン群を
実施例の1403で生成し、検出する。実施例の140
6のなかでこれらの故障を認識し、組合せ回路化した回
路記述上での故障仮定を回避する。
の故障の影響は第2の回路部分に存在する直接スキャン
不能な記憶素子に伝わる可能性がある。これは組合せ回
路記述に変換した場合では仮想の外部入出力端子に伝わ
ってくることに相当する。間接スキャン経路は組合せ回
路化した記述上では表現されていないためそのような故
障の取扱はできない。そこで、第1のテストパタン群を
実施例の1403で生成し、検出する。実施例の140
6のなかでこれらの故障を認識し、組合せ回路化した回
路記述上での故障仮定を回避する。
【0050】なお、第1のテストパターンを生成する主
目的は、前記のような単純なモデルで組合せ回路化する
と、取扱が困難になるような故障を検出するためであ
る。実施例の1403はこのテストパタン生成のことで
あり、検出のアルゴリズム自体は単に期待値と実回路の
応答を比較するだけである。なお、間接スキャンの手続
きに従ったパタンの翻訳処理が必要にはなる。
目的は、前記のような単純なモデルで組合せ回路化する
と、取扱が困難になるような故障を検出するためであ
る。実施例の1403はこのテストパタン生成のことで
あり、検出のアルゴリズム自体は単に期待値と実回路の
応答を比較するだけである。なお、間接スキャンの手続
きに従ったパタンの翻訳処理が必要にはなる。
【0051】以下に、第1の実施例を図面により詳細に
説明する。図1は対象とする論理回路の本発明を適用す
る前の状態を表したものである。前記論理回路は外部入
出力端子127とスキャン可能フリップフロップ13
0、131に囲まれた第1の回路部分134を持ち、回
路部分134のうち第2の回路部分100を除く回路を
本発明の対象とし、スキャン方式を用いてテストするも
のとする。また図の信号線部分132に’1’縮退故障
があると仮定した場合のテスト生成について述べる。
説明する。図1は対象とする論理回路の本発明を適用す
る前の状態を表したものである。前記論理回路は外部入
出力端子127とスキャン可能フリップフロップ13
0、131に囲まれた第1の回路部分134を持ち、回
路部分134のうち第2の回路部分100を除く回路を
本発明の対象とし、スキャン方式を用いてテストするも
のとする。また図の信号線部分132に’1’縮退故障
があると仮定した場合のテスト生成について述べる。
【0052】回路部分134は再収れんするパスを持
ち、内部に記憶素子を含む第2の回路部分100を内蔵
している。フリップフロップ130、131は図9に示
すような通常のデータ入力901、出力端子906、ト
リガ端子902の他、スキャンデータ入力端子903お
よび出力端子907とスキャンデータのシフト用の2相
のクロック入力端子904、905とを持つ、1977
デザインオートメーションコンファレンスのプロシーデ
ィングの462から468頁にあるような例を用いる。
図2は前記回路部分100の本発明による組合せ回路表
現である。
ち、内部に記憶素子を含む第2の回路部分100を内蔵
している。フリップフロップ130、131は図9に示
すような通常のデータ入力901、出力端子906、ト
リガ端子902の他、スキャンデータ入力端子903お
よび出力端子907とスキャンデータのシフト用の2相
のクロック入力端子904、905とを持つ、1977
デザインオートメーションコンファレンスのプロシーデ
ィングの462から468頁にあるような例を用いる。
図2は前記回路部分100の本発明による組合せ回路表
現である。
【0053】従来のスキャン回路を持つ論理回路の診断
では前記回路部分134等は記憶素子を持たないものと
し、例えば、図13に示す手順で行われる。処理130
1は論理ファイル1311、部品ライブラリ1312か
らの回路情報の入力処理である。処理1302でスキャ
ン回路を考慮した診断データ生成のための回路変換処理
を行う。例えば、前記論理回路における回路部分134
を切り出す処理に相当する。処理1303で処理130
1の情報を元に回路の故障仮定を行い、前記の例では要
素数2個の仮定故障リストを作成する。例えば、図1に
おける回路部分100内の経路上に故障132、135
を仮定する。処理1304で組合せ回路用テスト生成ア
ルゴリズムを用いて仮定故障を検出するためのテストデ
ータを生成する。回路部分134は記憶素子を含んでい
るのでそのままでは処理出来ない。本発明の従来技術の
項にある第2のアプローチと類似の方法によって回路部
分100を組み合わせ回路にすると、図1の回路部分1
00は101、103を直結する回路に置換され、組み
合わせ回路となる。Dアルゴリズムを用いて仮定故障1
35を検出するテストパタンを探索すると、入力端子1
11、112に対し、’1’,’X’が得られる。処理
1305で故障シミュレーションを行い、回路のテスト
時における出力期待値と前記故障が存在する時の出力値
を算出する。ここでは故障135の影響により、出力端
子113からは’0’が算出される。故障のない状態に
おける出力期待値は’1’となる。仮定した故障の中で
未処理のものが無いか処理1306でチェックをし、未
処理故障がある場合は処理1304にもどる。無い場合
は処理1307にうつる。前記の例では、故障132に
ついても処理1304以下がなされる。しかし、この故
障に対するテスト生成は、信号線133には故障と反対
の値’0’が要求されるのに、直結された端子101か
らは’1’が要求され、矛盾を生じて生成は失敗する。
処理1307は故障シミュレーションにより生成された
データから故障検出率等の故障解析データを生成する。
処理1308では、処理1304、1305、1307
で生成したデータをもとに前述した診断データファイル
を作成する。診断データには、各テストパタンとその出
力期待値、及び各テストパタンで検出される故障番号、
テストパタンの故障検出率があり、これらを編集して格
納したファイルを診断データファイルと呼んでいる。処
理1309で処理1308で作成された診断データをテ
スタに入力し、テスタ内部でスキャン手続きに従って前
記第1の回路部分の入出力端子に設定されたテストパタ
ンと期待値を前記論理回路の外部入出力端子におけるパ
タンの印加、観測シーケンスに翻訳する処理をしてから
テスタによる機能テストを行い、良品不良品の判定を行
う。すなわち、テスタでテストパタンを実物の回路に印
加してその応答を観測し、診断データファイル内のその
パタンにおける出力期待値と比較し、相違のある回路は
不良品と判定される。処理1310で診断データファイ
ルの故障解析データを用いて不良品と判定された回路の
故障解析を行う。すなわち、不良回路の中で、診断デー
タにある出力期待値と異なる値を持つテストパタン番号
をリストアップし、診断データファイルの中から該当す
るテストパタン番号で検出される故障番号を取りだし、
当該回路の故障候補点とする。
では前記回路部分134等は記憶素子を持たないものと
し、例えば、図13に示す手順で行われる。処理130
1は論理ファイル1311、部品ライブラリ1312か
らの回路情報の入力処理である。処理1302でスキャ
ン回路を考慮した診断データ生成のための回路変換処理
を行う。例えば、前記論理回路における回路部分134
を切り出す処理に相当する。処理1303で処理130
1の情報を元に回路の故障仮定を行い、前記の例では要
素数2個の仮定故障リストを作成する。例えば、図1に
おける回路部分100内の経路上に故障132、135
を仮定する。処理1304で組合せ回路用テスト生成ア
ルゴリズムを用いて仮定故障を検出するためのテストデ
ータを生成する。回路部分134は記憶素子を含んでい
るのでそのままでは処理出来ない。本発明の従来技術の
項にある第2のアプローチと類似の方法によって回路部
分100を組み合わせ回路にすると、図1の回路部分1
00は101、103を直結する回路に置換され、組み
合わせ回路となる。Dアルゴリズムを用いて仮定故障1
35を検出するテストパタンを探索すると、入力端子1
11、112に対し、’1’,’X’が得られる。処理
1305で故障シミュレーションを行い、回路のテスト
時における出力期待値と前記故障が存在する時の出力値
を算出する。ここでは故障135の影響により、出力端
子113からは’0’が算出される。故障のない状態に
おける出力期待値は’1’となる。仮定した故障の中で
未処理のものが無いか処理1306でチェックをし、未
処理故障がある場合は処理1304にもどる。無い場合
は処理1307にうつる。前記の例では、故障132に
ついても処理1304以下がなされる。しかし、この故
障に対するテスト生成は、信号線133には故障と反対
の値’0’が要求されるのに、直結された端子101か
らは’1’が要求され、矛盾を生じて生成は失敗する。
処理1307は故障シミュレーションにより生成された
データから故障検出率等の故障解析データを生成する。
処理1308では、処理1304、1305、1307
で生成したデータをもとに前述した診断データファイル
を作成する。診断データには、各テストパタンとその出
力期待値、及び各テストパタンで検出される故障番号、
テストパタンの故障検出率があり、これらを編集して格
納したファイルを診断データファイルと呼んでいる。処
理1309で処理1308で作成された診断データをテ
スタに入力し、テスタ内部でスキャン手続きに従って前
記第1の回路部分の入出力端子に設定されたテストパタ
ンと期待値を前記論理回路の外部入出力端子におけるパ
タンの印加、観測シーケンスに翻訳する処理をしてから
テスタによる機能テストを行い、良品不良品の判定を行
う。すなわち、テスタでテストパタンを実物の回路に印
加してその応答を観測し、診断データファイル内のその
パタンにおける出力期待値と比較し、相違のある回路は
不良品と判定される。処理1310で診断データファイ
ルの故障解析データを用いて不良品と判定された回路の
故障解析を行う。すなわち、不良回路の中で、診断デー
タにある出力期待値と異なる値を持つテストパタン番号
をリストアップし、診断データファイルの中から該当す
るテストパタン番号で検出される故障番号を取りだし、
当該回路の故障候補点とする。
【0054】これに対して本発明では、図14に示され
るように処理を追加する。ファイル入力処理1401で
は間接スキャン手続き1416の入力処理を追加する。
処理1404で前記間接スキャン手続きで指定された各
順序部分回路に対する組み合わせ回路モデルを生成す
る。処理1405で順序回路の組合せ回路変換処理を行
う。処理1406から処理1410までは図13で示さ
れる処理1303から1307までと同様の処理を行
う。
るように処理を追加する。ファイル入力処理1401で
は間接スキャン手続き1416の入力処理を追加する。
処理1404で前記間接スキャン手続きで指定された各
順序部分回路に対する組み合わせ回路モデルを生成す
る。処理1405で順序回路の組合せ回路変換処理を行
う。処理1406から処理1410までは図13で示さ
れる処理1303から1307までと同様の処理を行
う。
【0055】処理1411では、間接スキャン手続き1
416に従って回路変換によって生じた仮想外部入出力
端子への入出力データをスキャン可能フリップフロップ
または前記論理回路の外部入出力端子におけるパターン
印加と観測のシーケンスに翻訳する処理を行う。処理1
412では、処理1410で作成されたデータにより診
断データファイルを作成する。また、間接スキャン経路
故障解析データ作成処理1403を追加する。
416に従って回路変換によって生じた仮想外部入出力
端子への入出力データをスキャン可能フリップフロップ
または前記論理回路の外部入出力端子におけるパターン
印加と観測のシーケンスに翻訳する処理を行う。処理1
412では、処理1410で作成されたデータにより診
断データファイルを作成する。また、間接スキャン経路
故障解析データ作成処理1403を追加する。
【0056】前記処理1403の概要は図15に示す。
処理1501は間接スキャン手続きによる間接スキャン
操作をテストパターンに変換する処理で順序回路をその
まま取り扱える故障シミュレーション処理1503(故
障判定手段)を行って間接スキャン経路に対する故障解
析データ作成処理1504を行う。図14の処理141
3では、処理1403で生成された前記間接スキャン経
路について、故障解析データを用いて間接スキャン経路
のテスタによる機能テストを行う。処理1414で処理
1412で作成された診断データ1417を用いてテス
タ内部でスキャン手続きによるテストパターン翻訳処理
をしてからテスタによる機能テストを行い、良品不良品
を判定する。処理1415では診断データファイルの故
障解析データを用いて不良品の故障解析を行う。
処理1501は間接スキャン手続きによる間接スキャン
操作をテストパターンに変換する処理で順序回路をその
まま取り扱える故障シミュレーション処理1503(故
障判定手段)を行って間接スキャン経路に対する故障解
析データ作成処理1504を行う。図14の処理141
3では、処理1403で生成された前記間接スキャン経
路について、故障解析データを用いて間接スキャン経路
のテスタによる機能テストを行う。処理1414で処理
1412で作成された診断データ1417を用いてテス
タ内部でスキャン手続きによるテストパターン翻訳処理
をしてからテスタによる機能テストを行い、良品不良品
を判定する。処理1415では診断データファイルの故
障解析データを用いて不良品の故障解析を行う。
【0057】部分順序回路の組合せ回路モデルは、シス
テム内部で作る1404以外にも、システム外部から入
力する方法が考えられる。また、処理1411の前記間
接スキャン手続きによる入出力データ翻訳は、テスタに
診断データを入力した後で行うことも考えられる。
テム内部で作る1404以外にも、システム外部から入
力する方法が考えられる。また、処理1411の前記間
接スキャン手続きによる入出力データ翻訳は、テスタに
診断データを入力した後で行うことも考えられる。
【0058】なお、間接スキャン手続が存在しない場合
とは、第2の回路部分に複数の記憶素子が存在し、互い
に独立には状態を設定できないような場合である。
とは、第2の回路部分に複数の記憶素子が存在し、互い
に独立には状態を設定できないような場合である。
【0059】例えば、図22のように2つのFFの状態
が何時も同じだとすると、そのような状態を必要とする
テストパタンは作っても意味がないことになるので生成
後に削除するか、生成しないようにテスト生成アルゴリ
ズムを改造しなければならない。
が何時も同じだとすると、そのような状態を必要とする
テストパタンは作っても意味がないことになるので生成
後に削除するか、生成しないようにテスト生成アルゴリ
ズムを改造しなければならない。
【0060】図1に示されている回路部分100に対す
る間接スキャン手続きによる内部状態の設定、観測操作
即ち間接スキャン操作を、前記論理回路の外部入出力端
子または回路部分134の切り口信号線に設定観測され
る値のシーケンスに対応させたものが間接スキャン手続
きの記述であり、例えば回路の設計者が記述する。
る間接スキャン手続きによる内部状態の設定、観測操作
即ち間接スキャン操作を、前記論理回路の外部入出力端
子または回路部分134の切り口信号線に設定観測され
る値のシーケンスに対応させたものが間接スキャン手続
きの記述であり、例えば回路の設計者が記述する。
【0061】次に第1の実施例における間接スキャン手
続きをどのように記憶装置上に表現するかを図3で例示
する。尚、部分回路100の番号および入出力信号線1
01から113の番号は、図1に対応する。
続きをどのように記憶装置上に表現するかを図3で例示
する。尚、部分回路100の番号および入出力信号線1
01から113の番号は、図1に対応する。
【0062】間接スキャン手続きの表現は6つのテーブ
ルで構成される。テーブル300は、本発明により組み
合わせ回路に置換される順序回路部分のリストで、前記
回路部分100の入力信号線数311と出力信号線数3
13と、内部状態の設定および観測に関与する前記回路
部分134の入力信号線数315と出力信号線数319
と、前記回路部分100の入力信号線に現れる回路部分
134の応答を回路部分100にとり込む操作の時系列
の長さ317と取り込んだ値を間接スキャンアウトする
操作の時系列の長さ318と、間接スキャンイン操作の
時系列の長さ321とが格納される。
ルで構成される。テーブル300は、本発明により組み
合わせ回路に置換される順序回路部分のリストで、前記
回路部分100の入力信号線数311と出力信号線数3
13と、内部状態の設定および観測に関与する前記回路
部分134の入力信号線数315と出力信号線数319
と、前記回路部分100の入力信号線に現れる回路部分
134の応答を回路部分100にとり込む操作の時系列
の長さ317と取り込んだ値を間接スキャンアウトする
操作の時系列の長さ318と、間接スキャンイン操作の
時系列の長さ321とが格納される。
【0063】入出力信号線数は不確定なので、各入出力
信号線のリストと間接スキャンの時系列は別々のテーブ
ル(301から305)にし、テーブル300には各テ
ーブル内での格納開始アドレス312、314、31
6、320を格納する。テーブル301には、回路部分
100の入力信号線の番号322と、前記入力信号線か
ら取り込んだ値を間接スキャンアウトする回路部分13
4での出力信号線の番号324と取り込んだ値が出現す
る前記間接スキャンアウトの時系列での時刻325と、
回路部分100の入力信号線における論理値と間接スキ
ャンによって回路部分134の出力信号線に現れる論理
値とが互いに反転している場合にのみ’1’となる反転
フラグ323とがアドレス312で示された所から信号
線数311の数だけ記述されている。
信号線のリストと間接スキャンの時系列は別々のテーブ
ル(301から305)にし、テーブル300には各テ
ーブル内での格納開始アドレス312、314、31
6、320を格納する。テーブル301には、回路部分
100の入力信号線の番号322と、前記入力信号線か
ら取り込んだ値を間接スキャンアウトする回路部分13
4での出力信号線の番号324と取り込んだ値が出現す
る前記間接スキャンアウトの時系列での時刻325と、
回路部分100の入力信号線における論理値と間接スキ
ャンによって回路部分134の出力信号線に現れる論理
値とが互いに反転している場合にのみ’1’となる反転
フラグ323とがアドレス312で示された所から信号
線数311の数だけ記述されている。
【0064】テーブル302では、回路部分100の出
力信号線の番号328と、前記出力信号線に間接スキャ
ンインしたい値を印加する回路部分134での入力信号
線の番号330と前記論理値を設定すべき前記間接スキ
ャンインの時系列での時刻331と、回路部分100の
出力信号線における論理値と回路部分134の入力信号
線に設定する論理値とが互いに反転している場合にの
み’1’となる反転フラグ329とがアドレス314で
示された所から信号線数313の数だけ記述されてい
る。各第2の回路部分の切り口は前記信号線番号322
と328によって定義される。
力信号線の番号328と、前記出力信号線に間接スキャ
ンインしたい値を印加する回路部分134での入力信号
線の番号330と前記論理値を設定すべき前記間接スキ
ャンインの時系列での時刻331と、回路部分100の
出力信号線における論理値と回路部分134の入力信号
線に設定する論理値とが互いに反転している場合にの
み’1’となる反転フラグ329とがアドレス314で
示された所から信号線数313の数だけ記述されてい
る。各第2の回路部分の切り口は前記信号線番号322
と328によって定義される。
【0065】テーブル303には、間接スキャン操作で
使用される回路部分134の入力信号線番号332がア
ドレス316で指された所から信号線数315の数だ
け、同出力信号線番号332がアドレス320で指され
た所から信号線数319の数だけ記述されている。
使用される回路部分134の入力信号線番号332がア
ドレス316で指された所から信号線数315の数だ
け、同出力信号線番号332がアドレス320で指され
た所から信号線数319の数だけ記述されている。
【0066】テーブル304はテーブル303に平行
で、回路部分100の入力信号線に現れる回路部分13
4の応答を回路部分100にとり込む操作の時系列33
3、334と取り込んだ値を間接スキャンアウトする操
作の時系列335とが順に記述される。
で、回路部分100の入力信号線に現れる回路部分13
4の応答を回路部分100にとり込む操作の時系列33
3、334と取り込んだ値を間接スキャンアウトする操
作の時系列335とが順に記述される。
【0067】テーブル305は、テーブル304の入力
信号線番号部分に平行で、間接スキャンインする操作の
時系列336、及び間接スキャンイン結果を保持するた
めのパターン337が記述される。
信号線番号部分に平行で、間接スキャンインする操作の
時系列336、及び間接スキャンイン結果を保持するた
めのパターン337が記述される。
【0068】本例において図1の回路部分100への間
接スキャンイン操作は、信号線103に設定したい論理
値と同じ値を回路部分134の信号線111に印加し、
信号線112に論理的’0’の状態で正のパルス’P’
を印加すれば完了する。そこで、テーブル305の時刻
336の信号線111に相当する場所に、当該時刻に当
該信号線に印加した値が間接スキャンインで出現するこ
とになる出力信号線の番号’103’を記述し、信号線
112に相当する場所に’P’を記述する。さらに、間
接スキャンインを行った後、その時の第2の回路部分1
00の出力信号線の値を保持し続けるために必要な第1
の回路部分134の入力信号線におけるテストパターン
を最後の時刻に記述する。すなわち、次の時刻337で
は、信号線112に相当する場所に’0’を記述し、信
号線111に相当する場所にはどんな値でも構わないと
いう意味で’X’を記述する。
接スキャンイン操作は、信号線103に設定したい論理
値と同じ値を回路部分134の信号線111に印加し、
信号線112に論理的’0’の状態で正のパルス’P’
を印加すれば完了する。そこで、テーブル305の時刻
336の信号線111に相当する場所に、当該時刻に当
該信号線に印加した値が間接スキャンインで出現するこ
とになる出力信号線の番号’103’を記述し、信号線
112に相当する場所に’P’を記述する。さらに、間
接スキャンインを行った後、その時の第2の回路部分1
00の出力信号線の値を保持し続けるために必要な第1
の回路部分134の入力信号線におけるテストパターン
を最後の時刻に記述する。すなわち、次の時刻337で
は、信号線112に相当する場所に’0’を記述し、信
号線111に相当する場所にはどんな値でも構わないと
いう意味で’X’を記述する。
【0069】本例においての図1の回路部分100への
応答取り込み操作は、信号線112に正のパルス’P’
を印加して信号線101の値をフリップフロップにとり
込んで、次に信号線112を’0’にすることによって
なされ、時系列の長さは2である。したがってテーブル
304の信号線112に相当する場所には、時刻333
では’P’を記述し、次の時刻334では’0’を記述
し、信号線111に相当する場所には時刻333、時刻
334とも、何の操作を加えないという意味で’X’を
記述する。
応答取り込み操作は、信号線112に正のパルス’P’
を印加して信号線101の値をフリップフロップにとり
込んで、次に信号線112を’0’にすることによって
なされ、時系列の長さは2である。したがってテーブル
304の信号線112に相当する場所には、時刻333
では’P’を記述し、次の時刻334では’0’を記述
し、信号線111に相当する場所には時刻333、時刻
334とも、何の操作を加えないという意味で’X’を
記述する。
【0070】本例において、前記の応答取り込み操作後
の取り込んだ応答の間接スキャンアウト操作は、信号線
112を’0’にしたまま信号線111を’1’にする
ことによって、信号線133が’1’になり、その結果
フリップフロップの出力信号値が信号線113に伝わ
り、完了する。したがって、時系列の長さは1で、テー
ブル304の時刻335では、信号線112に相当する
場所に’0’、信号線111に相当する場所に’1’を
記述する。
の取り込んだ応答の間接スキャンアウト操作は、信号線
112を’0’にしたまま信号線111を’1’にする
ことによって、信号線133が’1’になり、その結果
フリップフロップの出力信号値が信号線113に伝わ
り、完了する。したがって、時系列の長さは1で、テー
ブル304の時刻335では、信号線112に相当する
場所に’0’、信号線111に相当する場所に’1’を
記述する。
【0071】図3の間接スキャン手続きは回路部分13
4の切り口信号線での手続きを記述したが、フリップフ
ロップ130、131のスキャン操作を含めて、論理回
路の外部端子での手続きを記述することも考えられる。
4の切り口信号線での手続きを記述したが、フリップフ
ロップ130、131のスキャン操作を含めて、論理回
路の外部端子での手続きを記述することも考えられる。
【0072】次に、図14の間接スキャン経路故障解析
データ作成処理1403の例を述べる。図1の信号線1
11に例えば’0’縮退故障があると間接スキャンが正
しく行われない。従って間接スキャンインが正しいこと
を前提とする図14のテストデータ生成処理1407で
正しいテスト生成が行われない。処理1403は前記間
接スキャンイン、スキャンアウト動作を保証するための
テスト生成である。間接スキャンに要求される機能は各
記憶素子への’0’、’1’書き込みとその読み出しだ
けであり、前記間接スキャン手続きに全て記述されてい
るので、間接スキャン手続きをテストパターンに変換す
れば間接スキャン操作結果に影響を及ぼす故障を検出す
るテストが可能となる。前記故障を処理1407での処
理対象から外すことにより、正しい故障仮定とテスト生
成が行われる。図10に図3の間接スキャン手続きのテ
ストパターンへの変換例を示す。論理値は図3に記述し
たものと同じとする。パターン1101、パターン11
03は各々テーブル305にしたがった’1’、’0’
の間接スキャンインパターンで、パターン1102、パ
ターン1104はテーブル304にある操作のうち、応
答取り込み操作の長さ317の分を除いた間接スキャン
アウト操作に従ったテストパターンである。テーブル3
05の時刻337の操作はテーブル304の時刻335
の操作に包含されるので図10の例では省略してある。
前記’0’縮退故障がある場合はパターン1102で故
障時の応答1106と期待値1105とが異なり、検出
される。
データ作成処理1403の例を述べる。図1の信号線1
11に例えば’0’縮退故障があると間接スキャンが正
しく行われない。従って間接スキャンインが正しいこと
を前提とする図14のテストデータ生成処理1407で
正しいテスト生成が行われない。処理1403は前記間
接スキャンイン、スキャンアウト動作を保証するための
テスト生成である。間接スキャンに要求される機能は各
記憶素子への’0’、’1’書き込みとその読み出しだ
けであり、前記間接スキャン手続きに全て記述されてい
るので、間接スキャン手続きをテストパターンに変換す
れば間接スキャン操作結果に影響を及ぼす故障を検出す
るテストが可能となる。前記故障を処理1407での処
理対象から外すことにより、正しい故障仮定とテスト生
成が行われる。図10に図3の間接スキャン手続きのテ
ストパターンへの変換例を示す。論理値は図3に記述し
たものと同じとする。パターン1101、パターン11
03は各々テーブル305にしたがった’1’、’0’
の間接スキャンインパターンで、パターン1102、パ
ターン1104はテーブル304にある操作のうち、応
答取り込み操作の長さ317の分を除いた間接スキャン
アウト操作に従ったテストパターンである。テーブル3
05の時刻337の操作はテーブル304の時刻335
の操作に包含されるので図10の例では省略してある。
前記’0’縮退故障がある場合はパターン1102で故
障時の応答1106と期待値1105とが異なり、検出
される。
【0073】次に、図1の回路部分100の組合せ回路
記述への変換について述べる。回路部分100は、図2
に示される回路モデルで表現される。このモデルは、回
路部分100の動作を表す論理式である下記の数1と、
図3に示した間接スキャン手続きとから得ることができ
る。ここで論理値Q0は初期状態における回路部分10
0のフリップフロップが保持している値、C、Dはそれ
ぞれ信号線102、101に印加される論理値、Qは初
期状態Q0にてC、Dが印加された後の信号線103の
とる論理値である。また、回路部分100の入出力信号
線101、102、103にそれぞれ1対1で対応する
入出力信号線の論理値をD2、C2、Q2と表すものと
する。
記述への変換について述べる。回路部分100は、図2
に示される回路モデルで表現される。このモデルは、回
路部分100の動作を表す論理式である下記の数1と、
図3に示した間接スキャン手続きとから得ることができ
る。ここで論理値Q0は初期状態における回路部分10
0のフリップフロップが保持している値、C、Dはそれ
ぞれ信号線102、101に印加される論理値、Qは初
期状態Q0にてC、Dが印加された後の信号線103の
とる論理値である。また、回路部分100の入出力信号
線101、102、103にそれぞれ1対1で対応する
入出力信号線の論理値をD2、C2、Q2と表すものと
する。
【0074】回路部分100は、図3の間接スキャン手
続きの元では、SI、C2、D2の3入力とQ2、SO
の2出力を持つ、下記の数2,3で表される組合せ回路
200と等価となる。
続きの元では、SI、C2、D2の3入力とQ2、SO
の2出力を持つ、下記の数2,3で表される組合せ回路
200と等価となる。
【0075】
【数1】
【0076】
【数2】
【0077】
【数3】
【0078】これらの式の導出は、記憶素子の動作を表
す式を間接スキャン時の各端子への信号印加条件に従っ
て変形することである。数2と数3は記憶素子100の
動作を表す数1が基になっている。数1を代入の繰り返
しによって3つの連続するパタンでの動作にすると、
す式を間接スキャン時の各端子への信号印加条件に従っ
て変形することである。数2と数3は記憶素子100の
動作を表す数1が基になっている。数1を代入の繰り返
しによって3つの連続するパタンでの動作にすると、
【0079】
【数4】
【0080】となる。1番目のパタンが書き込みすなわ
ち間接スキャンインである上、C1=‘X’であるの
で、Q1=D1となり、さらに、2番目のパタンにおけ
る期待値観測は100回路部分の内容が壊されないうち
になされることになっているので、C2=‘0’であ
り、この結果、Q2=D1となり、D1を間接スキャン
インデータSIにするとQ2=SIとなり、数2が得ら
れる。その後100回路部分の内容が壊されるかそのま
まかはC2に依存し、3番目のパタンが観測すなわち間
接スキャンアウトであると、C3=‘0’であり、これ
らを数4に代入することによって、Q3=C2・D2+
C2′・D1すなわち数3が得られる。
ち間接スキャンインである上、C1=‘X’であるの
で、Q1=D1となり、さらに、2番目のパタンにおけ
る期待値観測は100回路部分の内容が壊されないうち
になされることになっているので、C2=‘0’であ
り、この結果、Q2=D1となり、D1を間接スキャン
インデータSIにするとQ2=SIとなり、数2が得ら
れる。その後100回路部分の内容が壊されるかそのま
まかはC2に依存し、3番目のパタンが観測すなわち間
接スキャンアウトであると、C3=‘0’であり、これ
らを数4に代入することによって、Q3=C2・D2+
C2′・D1すなわち数3が得られる。
【0081】すなわち、図3の手続きから、間接スキャ
ンインによって制御されるのは信号線103だけで、論
理値は間接スキャンインされる論理値SIが直ちに反映
される。したがって論理値Q2は数2で表される。初期
状態がSIで、D2、C2が印加された場合の回路部分
100の応答は数1によって計算され、また図3の手続
きによると信号線103の値は間接スキャンアウトによ
り観測される値SOに一致するので、数3が成り立つ。
ンインによって制御されるのは信号線103だけで、論
理値は間接スキャンインされる論理値SIが直ちに反映
される。したがって論理値Q2は数2で表される。初期
状態がSIで、D2、C2が印加された場合の回路部分
100の応答は数1によって計算され、また図3の手続
きによると信号線103の値は間接スキャンアウトによ
り観測される値SOに一致するので、数3が成り立つ。
【0082】このような変換によって、回路部分100
と置換すべき組合せ回路モデル200が得られる。回路
部分100の入力信号線101、102と置換するのは
信号線203、信号線204、出力信号線103と置換
するのは信号線205で、間接スキャンインで設定され
るSIと間接スキャンアウトで観測されるSOは、仮想
入出力端子201、202での値として取り扱う。
と置換すべき組合せ回路モデル200が得られる。回路
部分100の入力信号線101、102と置換するのは
信号線203、信号線204、出力信号線103と置換
するのは信号線205で、間接スキャンインで設定され
るSIと間接スキャンアウトで観測されるSOは、仮想
入出力端子201、202での値として取り扱う。
【0083】つぎに、図1の回路部分100を、図2に
示した回路モデル200で置換した状態を図4に示す。
回路部分400は回路モデル200で置換された部分で
あり、端子401、404が仮想的外部入出力端子とな
り、端子402、403、405がそれぞれ図1の診断
対象回路部分134の入出力端子111、112、11
3と対応する。また、図4の回路は組合せ回路なの
で、’1’縮退故障132に対応する406を検出する
ためのテストパターンを、従来から知られているアルゴ
リズムによって探索することができる。例えば、工学図
書出版の’ディジタル回路の故障診断(上)’の65ペ
ージに記載されているDアルゴリズムによると図5に示
されるようなテストパターンが得られる。すなわち、4
01、402、403の3入力値と、404、405の
2出力期待値は順に’1’、’0’、’1’、’
0’、’0’となる。
示した回路モデル200で置換した状態を図4に示す。
回路部分400は回路モデル200で置換された部分で
あり、端子401、404が仮想的外部入出力端子とな
り、端子402、403、405がそれぞれ図1の診断
対象回路部分134の入出力端子111、112、11
3と対応する。また、図4の回路は組合せ回路なの
で、’1’縮退故障132に対応する406を検出する
ためのテストパターンを、従来から知られているアルゴ
リズムによって探索することができる。例えば、工学図
書出版の’ディジタル回路の故障診断(上)’の65ペ
ージに記載されているDアルゴリズムによると図5に示
されるようなテストパターンが得られる。すなわち、4
01、402、403の3入力値と、404、405の
2出力期待値は順に’1’、’0’、’1’、’
0’、’0’となる。
【0084】ただし実物においては、記憶素子への書き
込みをするクロックなどの信号線における信号値の変化
をその他の入力信号線における信号値の遷移が完了した
後に与えないと、内部状態の設定が正しく行われない。
実物の動作を模擬する場合もこれを避けるため、順序回
路に対するテストパターンの記述では、図3の例のよう
に、パルス論理値’P’などを定義し、各時刻で他の論
理値が確定した後’0’から’1’、または’1’か
ら’0’へ遷移することを表現している。
込みをするクロックなどの信号線における信号値の変化
をその他の入力信号線における信号値の遷移が完了した
後に与えないと、内部状態の設定が正しく行われない。
実物の動作を模擬する場合もこれを避けるため、順序回
路に対するテストパターンの記述では、図3の例のよう
に、パルス論理値’P’などを定義し、各時刻で他の論
理値が確定した後’0’から’1’、または’1’か
ら’0’へ遷移することを表現している。
【0085】一方、組合せ回路の表現に対するテストパ
ターン生成では、パルス論理値は意味を持たないため出
現しない。前記の図2に示した回路モデル200は、書
き込み信号線に’P’が入力されるのと、対応する組み
合わせ回路の信号線に’1’が入力されるのと等価であ
ると見なして生成する。このため、組合せ回路記述にお
ける元の書き込み信号線などに対応する信号線に対して
生成された論理値は、実際の回路に印加するテストパタ
ーンの表現では、適宜パルス論理値などに変換する。こ
れは、回路モデルの記述に変換を要する端子と変換方法
を定義しておくか、間接スキャン手続きにおいて、例え
ば図3の記述では’P’などの記述のある信号線を探索
することによって実現する。図5の入力端子403は元
の順序回路においてはフリップフロップの書き込み信号
線に対応するので、生成された論理値’1’は実際に印
加するテストパターンでは’P’と表現する。
ターン生成では、パルス論理値は意味を持たないため出
現しない。前記の図2に示した回路モデル200は、書
き込み信号線に’P’が入力されるのと、対応する組み
合わせ回路の信号線に’1’が入力されるのと等価であ
ると見なして生成する。このため、組合せ回路記述にお
ける元の書き込み信号線などに対応する信号線に対して
生成された論理値は、実際の回路に印加するテストパタ
ーンの表現では、適宜パルス論理値などに変換する。こ
れは、回路モデルの記述に変換を要する端子と変換方法
を定義しておくか、間接スキャン手続きにおいて、例え
ば図3の記述では’P’などの記述のある信号線を探索
することによって実現する。図5の入力端子403は元
の順序回路においてはフリップフロップの書き込み信号
線に対応するので、生成された論理値’1’は実際に印
加するテストパターンでは’P’と表現する。
【0086】次に間接スキャン手続きによる入出力デー
タ翻訳処理1411について述べる。図5のテストパタ
ーンの内、端子401、404に対する論理値は前記回
路モデルが持つ仮想の入出力端子にて印加観測される値
であるが、実際の値は、間接スキャン手続きにより図1
の回路部分134での時系列展開した印加観測パターン
に翻訳してから、さらに外部入出力端子におけるスキャ
ン手続きにしたがった時系列パターンに翻訳する二重の
翻訳処理を経て、外部入力端子121から127までよ
り入力され、スキャンアウト端子129より観測され
る。信号線402に対応する論理値は図1の外部入力端
子124、122から、また信号線403に対する論理
値は図1の入力端子127からスキャンインの時系列に
翻訳されて入力され、出力信号線405も同様にスキャ
ンアウト操作の時系列で外部出力端子129で観測され
る。
タ翻訳処理1411について述べる。図5のテストパタ
ーンの内、端子401、404に対する論理値は前記回
路モデルが持つ仮想の入出力端子にて印加観測される値
であるが、実際の値は、間接スキャン手続きにより図1
の回路部分134での時系列展開した印加観測パターン
に翻訳してから、さらに外部入出力端子におけるスキャ
ン手続きにしたがった時系列パターンに翻訳する二重の
翻訳処理を経て、外部入力端子121から127までよ
り入力され、スキャンアウト端子129より観測され
る。信号線402に対応する論理値は図1の外部入力端
子124、122から、また信号線403に対する論理
値は図1の入力端子127からスキャンインの時系列に
翻訳されて入力され、出力信号線405も同様にスキャ
ンアウト操作の時系列で外部出力端子129で観測され
る。
【0087】図5のテストパターンの間接スキャン手続
きによる翻訳の結果を図6に示す。ここで、信号線番号
は図1の番号に対応する。本例では図3に示したよう
に、間接スキャンイン601は2段階で行われ、間接ス
キャンアウト603は1段階で行われ、間に仮想入出力
端子以外でのテストパターンの印加観測602が入るの
で、全部で4段階のテストパターンで表される。
きによる翻訳の結果を図6に示す。ここで、信号線番号
は図1の番号に対応する。本例では図3に示したよう
に、間接スキャンイン601は2段階で行われ、間接ス
キャンアウト603は1段階で行われ、間に仮想入出力
端子以外でのテストパターンの印加観測602が入るの
で、全部で4段階のテストパターンで表される。
【0088】テストパターンはさらにスキャン手続きに
よって翻訳され、この時系列展開を図11にタイムチャ
ートで示す。時刻0から5は前記間接スキャンイン60
1を翻訳したもので、時刻6から16は仮想入力端子以
外の端子へのテストパターンの印加観測602を翻訳し
たもので、時刻14から23は前記間接スキャンアウト
603を翻訳したものとなっている。時刻15から17
はテストパターン印加のためのスキャンアウト操作と、
間接スキャンアウトのために設定する必要のある値のス
キャンイン操作を同時に行っている部分である。
よって翻訳され、この時系列展開を図11にタイムチャ
ートで示す。時刻0から5は前記間接スキャンイン60
1を翻訳したもので、時刻6から16は仮想入力端子以
外の端子へのテストパターンの印加観測602を翻訳し
たもので、時刻14から23は前記間接スキャンアウト
603を翻訳したものとなっている。時刻15から17
はテストパターン印加のためのスキャンアウト操作と、
間接スキャンアウトのために設定する必要のある値のス
キャンイン操作を同時に行っている部分である。
【0089】間接スキャンインはさらに2つのステップ
からなっており、第1のステップ時刻0から3は図6の
操作601で要求する信号線111への’1’設定の
為、フリップフロップ130へ’1’をスキャンインす
る時系列となっており、第2のステップ時刻4、5はそ
れぞれ操作601における外部入力端子から直接設定で
きる端子112へのパターン印加になっている。
からなっており、第1のステップ時刻0から3は図6の
操作601で要求する信号線111への’1’設定の
為、フリップフロップ130へ’1’をスキャンインす
る時系列となっており、第2のステップ時刻4、5はそ
れぞれ操作601における外部入力端子から直接設定で
きる端子112へのパターン印加になっている。
【0090】仮想入力端子以外の端子へのテストパター
ンの印加観測はさらに5つのステップからなっている。
先ず第3のステップ時刻6から9で、診断する回路部分
の入力となっているスキャン用フリップフロップ130
に、テスト生成の結果要求される論理値’0’をスキャ
ンインする。次に、第4のステップ時刻10で、診断す
る回路部分の外部入力端子にテストパターンを印加し、
外部出力端子の応答を観測し、期待値と比較する。本例
では回路部分134に外部出力端子がないためここでの
応答観測はない。また、図6の操作602は信号線11
2に’1’即ち’実際の印加では’P’を要求している
が、時刻10の対応する外部入力端子127には’0’
が印加されている。これは、部分回路134の、部分回
路100以外の部分の応答観測は、初めの間接スキャン
インによって設定された状態でなされることをテスト生
成の前提としているためで、図3の手続きのテーブル3
05の最後の時刻337に記述された状態保持パターン
と操作602とを比較し、前記保持パターンと矛盾しな
い値以外は前記保持パターンを上書きした前記操作60
2のテストパターンを印加する。前記比較において矛盾
する値とは書き込みのパターンであり、このような値が
テストパターンに要求されている場合は、次の第5のス
テップで回路部分100への書き込みを行う。第5のス
テップ時刻11では、システムクロック121を有効に
し、回路部分134の出力側スキャン用フリップフロッ
プ131に、回路部分134の応答を取り込み、また、
時刻11、12では、操作602に書き込みパターンが
要求されているため、テーブル304の時刻333、3
34に記述された回路部分100への回路部分134の
応答取り込みパターンを、テーブル304において任意
となっている信号線の値を、図11において対応する信
号線の直前のステップでの値から変化しない値にして印
加する。 第6のステップ時刻13から16は、第5の
ステップでスキャン用フリップフロップ131に取り込
んだ応答をスキャンアウトにより外部出力端子129で
観測するパターンとなっている。操作602の信号線1
13に生成された期待値’0’を観測するのはこの出力
端子129において、時刻14のスキャン用パルスが端
子126に印加された直後である。
ンの印加観測はさらに5つのステップからなっている。
先ず第3のステップ時刻6から9で、診断する回路部分
の入力となっているスキャン用フリップフロップ130
に、テスト生成の結果要求される論理値’0’をスキャ
ンインする。次に、第4のステップ時刻10で、診断す
る回路部分の外部入力端子にテストパターンを印加し、
外部出力端子の応答を観測し、期待値と比較する。本例
では回路部分134に外部出力端子がないためここでの
応答観測はない。また、図6の操作602は信号線11
2に’1’即ち’実際の印加では’P’を要求している
が、時刻10の対応する外部入力端子127には’0’
が印加されている。これは、部分回路134の、部分回
路100以外の部分の応答観測は、初めの間接スキャン
インによって設定された状態でなされることをテスト生
成の前提としているためで、図3の手続きのテーブル3
05の最後の時刻337に記述された状態保持パターン
と操作602とを比較し、前記保持パターンと矛盾しな
い値以外は前記保持パターンを上書きした前記操作60
2のテストパターンを印加する。前記比較において矛盾
する値とは書き込みのパターンであり、このような値が
テストパターンに要求されている場合は、次の第5のス
テップで回路部分100への書き込みを行う。第5のス
テップ時刻11では、システムクロック121を有効に
し、回路部分134の出力側スキャン用フリップフロッ
プ131に、回路部分134の応答を取り込み、また、
時刻11、12では、操作602に書き込みパターンが
要求されているため、テーブル304の時刻333、3
34に記述された回路部分100への回路部分134の
応答取り込みパターンを、テーブル304において任意
となっている信号線の値を、図11において対応する信
号線の直前のステップでの値から変化しない値にして印
加する。 第6のステップ時刻13から16は、第5の
ステップでスキャン用フリップフロップ131に取り込
んだ応答をスキャンアウトにより外部出力端子129で
観測するパターンとなっている。操作602の信号線1
13に生成された期待値’0’を観測するのはこの出力
端子129において、時刻14のスキャン用パルスが端
子126に印加された直後である。
【0091】前記第5のステップでフリップフロップ1
31に書き込む値は前記第1から第3のステップで設定
したパターンに対する回路部分134の応答である。従
って、回路部分の入力側にあるスキャン用フリップフロ
ップと出力側にあるスキャン用フリップフロップとのク
ロック入力が同時に有効になるような回路の場合は、次
に述べるような信号遅延時間を考慮した設計がなされて
いる必要がある。即ち、前記クロックによる前記入力側
スキャン用フリップフロップの出力値の変化の影響が、
前記出力側スキャン用フリップフロップの入力端子に達
する前に、前記出力側フリップフロップへの書き込みが
完了するような、および、前記入力側スキャン用フリッ
プフロップの出力値の変化の影響が、間接スキャンの対
象となる第2の記憶素子の入力端子に達する前に、第2
の記憶素子への書き込みが完了するような、および、第
2の記憶素子への書き込みによる出力値の変化の影響
が、前記出力側スキャン用フリップフロップの入力端子
に達する前に、前記出力側フリップフロップへの書き込
みがそれぞれ完了するような設計がなされている必要が
ある。これに対し、完全なLSSDに基づく回路では前
記第2の記憶素子に対する書き込み操作を出力側スキャ
ン用フリップフロップへの書き込みより後で行えばよ
い。
31に書き込む値は前記第1から第3のステップで設定
したパターンに対する回路部分134の応答である。従
って、回路部分の入力側にあるスキャン用フリップフロ
ップと出力側にあるスキャン用フリップフロップとのク
ロック入力が同時に有効になるような回路の場合は、次
に述べるような信号遅延時間を考慮した設計がなされて
いる必要がある。即ち、前記クロックによる前記入力側
スキャン用フリップフロップの出力値の変化の影響が、
前記出力側スキャン用フリップフロップの入力端子に達
する前に、前記出力側フリップフロップへの書き込みが
完了するような、および、前記入力側スキャン用フリッ
プフロップの出力値の変化の影響が、間接スキャンの対
象となる第2の記憶素子の入力端子に達する前に、第2
の記憶素子への書き込みが完了するような、および、第
2の記憶素子への書き込みによる出力値の変化の影響
が、前記出力側スキャン用フリップフロップの入力端子
に達する前に、前記出力側フリップフロップへの書き込
みがそれぞれ完了するような設計がなされている必要が
ある。これに対し、完全なLSSDに基づく回路では前
記第2の記憶素子に対する書き込み操作を出力側スキャ
ン用フリップフロップへの書き込みより後で行えばよ
い。
【0092】間接スキャンアウトはさらに4つのステッ
プからなっている。このうちの初めの時刻14から17
の第8のステップは、図6の操作603で要求する信号
線111への’1’設定の為、フリップフロップ130
へ’1’をスキャンインする時系列となっているが、第
7のスキャンアウト操作のステップと共用することがで
き、時刻14から16が重なっている。第9のステップ
時刻18は操作603における外部入力端子から直接設
定できる端子112への間接スキャンアウトパターン印
加になっており、この時刻の直後では、第5のステップ
で取り込んだ回路部分134の応答が、回路部分100
の出力信号線を通って回路部分134の出力まで導かれ
ている。次の第10のステップ時刻19ではシステムク
ロック121を有効にし、回路部分134の出力側スキ
ャン用フリップフロップ131に、第8のステップで間
接スキャンアウトした応答を取り込む。第11のステッ
プ時刻20から23は、前記応答をスキャンアウトによ
り外部出力端子129で観測するパターンとなってい
る。操作603の信号線113に生成された期待値’
0’を観測するのはこの出力端子129において、時刻
20のスキャン用パルスが端子126に印加された直後
である。
プからなっている。このうちの初めの時刻14から17
の第8のステップは、図6の操作603で要求する信号
線111への’1’設定の為、フリップフロップ130
へ’1’をスキャンインする時系列となっているが、第
7のスキャンアウト操作のステップと共用することがで
き、時刻14から16が重なっている。第9のステップ
時刻18は操作603における外部入力端子から直接設
定できる端子112への間接スキャンアウトパターン印
加になっており、この時刻の直後では、第5のステップ
で取り込んだ回路部分134の応答が、回路部分100
の出力信号線を通って回路部分134の出力まで導かれ
ている。次の第10のステップ時刻19ではシステムク
ロック121を有効にし、回路部分134の出力側スキ
ャン用フリップフロップ131に、第8のステップで間
接スキャンアウトした応答を取り込む。第11のステッ
プ時刻20から23は、前記応答をスキャンアウトによ
り外部出力端子129で観測するパターンとなってい
る。操作603の信号線113に生成された期待値’
0’を観測するのはこの出力端子129において、時刻
20のスキャン用パルスが端子126に印加された直後
である。
【0093】’1’縮退故障132が図1に示される位
置に仮定された場合のタイムチャートを図12に示す。
組合せ回路で表現された図4の回路に対して生成された
図5のテストパターンでは、出力信号線113で正常
時’0’、故障時’1’となって故障が検出される。従
って実際にテストする場合では図11、12の時刻13
のスキャンアウト端子129を観測する。このとき故障
があると図11では’0’であるのに対し、図12で
は’1’となる違いがでてくるので、故障を検出でき
る。
置に仮定された場合のタイムチャートを図12に示す。
組合せ回路で表現された図4の回路に対して生成された
図5のテストパターンでは、出力信号線113で正常
時’0’、故障時’1’となって故障が検出される。従
って実際にテストする場合では図11、12の時刻13
のスキャンアウト端子129を観測する。このとき故障
があると図11では’0’であるのに対し、図12で
は’1’となる違いがでてくるので、故障を検出でき
る。
【0094】以上により本発明の回路展開と間接スキャ
ン手続きによるテストパターン翻訳処理の追加により図
1に示されるような記憶素子を経由する再収れん経路の
存在する回路部分の故障診断が可能となる。
ン手続きによるテストパターン翻訳処理の追加により図
1に示されるような記憶素子を経由する再収れん経路の
存在する回路部分の故障診断が可能となる。
【0095】次に、第2の実施例について述べる。順序
部分回路に含まれる記憶素子がRAMである場合も、請
求項1と同様に組合せ回路でモデル化し、診断すること
ができるが、RAM自体ではなく、RAM周囲の回路を
診断するという目的にあっては、RAMの持つ多数の内
部状態変数の内の数個のアドレスを利用するだけでよ
い。例えば図8に示すような、スキャン回路によって切
り出された部分回路800が、図7に示すようなRAM
700(図8のRAM820)を含む場合を述べる。
部分回路に含まれる記憶素子がRAMである場合も、請
求項1と同様に組合せ回路でモデル化し、診断すること
ができるが、RAM自体ではなく、RAM周囲の回路を
診断するという目的にあっては、RAMの持つ多数の内
部状態変数の内の数個のアドレスを利用するだけでよ
い。例えば図8に示すような、スキャン回路によって切
り出された部分回路800が、図7に示すようなRAM
700(図8のRAM820)を含む場合を述べる。
【0096】図7において前記RAMの動作を説明する
と、書き込み信号線703が’1’の時、データ出力信
号線704にはデータ入力信号線702と同じデータが
出力され、かつアドレス信号線701で示されるアドレ
スに前記データが格納される。書き込み信号線703
が’0’の時、信号線704には信号線701でその時
刻に示されるアドレスに格納されているデータが出力さ
れる。
と、書き込み信号線703が’1’の時、データ出力信
号線704にはデータ入力信号線702と同じデータが
出力され、かつアドレス信号線701で示されるアドレ
スに前記データが格納される。書き込み信号線703
が’0’の時、信号線704には信号線701でその時
刻に示されるアドレスに格納されているデータが出力さ
れる。
【0097】図8のRAM820について間接スキャン
手続きを記述した例が図17で、RAM820の番号お
よび入出力信号線801から814の番号は、図8での
番号に対応する。間接スキャン手続きは図3と同様に6
つのテーブルで構成され、RAMへの書き込みや読みだ
しが必ずアドレスを伴っているところに特徴がある。テ
ーブル1700は、本発明により組み合わせ回路に置換
される順序回路部分のリストで、RAM820の入力信
号線数1711と出力信号線数1713と、内部状態の
設定と観測に関与する回路部分800の入力信号線数1
715と出力信号線数1719と、前記RAM820の
入力信号線に現れる回路部分800の応答をRAM82
0にとり込む操作の時系列の長さ1717と取り込んだ
値を間接スキャンアウトする操作の時系列の長さ171
8と、間接スキャンイン操作の時系列の長さ1721と
が格納される。
手続きを記述した例が図17で、RAM820の番号お
よび入出力信号線801から814の番号は、図8での
番号に対応する。間接スキャン手続きは図3と同様に6
つのテーブルで構成され、RAMへの書き込みや読みだ
しが必ずアドレスを伴っているところに特徴がある。テ
ーブル1700は、本発明により組み合わせ回路に置換
される順序回路部分のリストで、RAM820の入力信
号線数1711と出力信号線数1713と、内部状態の
設定と観測に関与する回路部分800の入力信号線数1
715と出力信号線数1719と、前記RAM820の
入力信号線に現れる回路部分800の応答をRAM82
0にとり込む操作の時系列の長さ1717と取り込んだ
値を間接スキャンアウトする操作の時系列の長さ171
8と、間接スキャンイン操作の時系列の長さ1721と
が格納される。
【0098】テーブル1701には、RAM820の入
力信号線の番号1722と、信号線が複数の信号線から
なる束信号線であった場合にそれを認識するために信号
線数1723を格納し、前記入力信号線から取り込んだ
値を間接スキャンアウトする回路部分800での出力信
号線の番号1725と、前記間接スキャンアウトの時系
列での出現する時刻1726と、RAM820の入力信
号線における論理値と間接スキャンによって回路部分8
00の出力信号線に現れる論理値とが互いに反転してい
る場合にのみ’1’となる反転フラグ1724とがアド
レス1712で示された所から信号線数1711の数だ
け記述されている。
力信号線の番号1722と、信号線が複数の信号線から
なる束信号線であった場合にそれを認識するために信号
線数1723を格納し、前記入力信号線から取り込んだ
値を間接スキャンアウトする回路部分800での出力信
号線の番号1725と、前記間接スキャンアウトの時系
列での出現する時刻1726と、RAM820の入力信
号線における論理値と間接スキャンによって回路部分8
00の出力信号線に現れる論理値とが互いに反転してい
る場合にのみ’1’となる反転フラグ1724とがアド
レス1712で示された所から信号線数1711の数だ
け記述されている。
【0099】テーブル1702では、RAM820の出
力信号線の番号1727と、信号線が複数の信号線から
なる束信号線であった場合にそれを認識するために信号
線数1728と、RAM820の出力信号線に間接スキ
ャンインしたい値を印加する回路部分800での入力信
号線の番号1730と前記論理値を設定すべき前記間接
スキャンインの時系列での時刻1731と、フラグ17
24と同様な反転フラグ1729とがアドレス1714
で示された所から信号線数1713の数だけ記述されて
いる。回路部分800の切り口は前記信号線番号172
2と1727によって定義される。
力信号線の番号1727と、信号線が複数の信号線から
なる束信号線であった場合にそれを認識するために信号
線数1728と、RAM820の出力信号線に間接スキ
ャンインしたい値を印加する回路部分800での入力信
号線の番号1730と前記論理値を設定すべき前記間接
スキャンインの時系列での時刻1731と、フラグ17
24と同様な反転フラグ1729とがアドレス1714
で示された所から信号線数1713の数だけ記述されて
いる。回路部分800の切り口は前記信号線番号172
2と1727によって定義される。
【0100】テーブル1703には、間接スキャン操作
で使用される回路部分800の入力信号線番号1732
がアドレス1716で指された所から信号線数1715
の数だけ、同じく出力信号線番号1732がアドレス1
720で指された所から信号線数1719の数だけ記述
されている。
で使用される回路部分800の入力信号線番号1732
がアドレス1716で指された所から信号線数1715
の数だけ、同じく出力信号線番号1732がアドレス1
720で指された所から信号線数1719の数だけ記述
されている。
【0101】テーブル1704はテーブル1703に平
行で、RAM820の入力信号線に現れる回路部分80
0の応答をRAM820にとり込む操作の時系列173
3、1734と、取り込んだ値を間接スキャンアウトす
る操作の時系列1735とが順に記述される。
行で、RAM820の入力信号線に現れる回路部分80
0の応答をRAM820にとり込む操作の時系列173
3、1734と、取り込んだ値を間接スキャンアウトす
る操作の時系列1735とが順に記述される。
【0102】テーブル1705は、テーブル1704の
入力信号線番号部分に平行で、間接スキャンインする操
作の時系列1736と、間接スキャンインした値を保持
するパタン1737が記述される。
入力信号線番号部分に平行で、間接スキャンインする操
作の時系列1736と、間接スキャンインした値を保持
するパタン1737が記述される。
【0103】RAM820への間接スキャンイン操作
は、信号線814に設定したい論理値と同じ値を回路部
分800の信号線802に印加し、信号線803に論理
的’0’の状態で正のパルス’P’を印加すれば、この
時信号線801に印加されるアドレスに書き込まれ、完
了する。そこで、テーブル1705の時刻1736の信
号線802に相当する場所に、当該時刻に当該信号線に
印加した値が間接スキャンインで出現することになる出
力信号線の番号’814’を記述し、アドレスを印加す
る信号線801に相当するところにRAM820へその
アドレスが伝わってくる信号線番号’811’を記述
し、信号線803に相当する場所に’P’を記述する。
さらに、間接スキャンインを行った後、その時のRAM
820の出力信号線の値を保持し続けるために必要な第
1の回路部分800の入力信号線におけるテストパタン
を最後の時刻に記述する。すなわち、次の時刻1737
では、信号線803に相当する場所に’0’を記述し、
信号線801、802に相当する場所にはどんな値でも
構わないという意味で’X’を記述する。
は、信号線814に設定したい論理値と同じ値を回路部
分800の信号線802に印加し、信号線803に論理
的’0’の状態で正のパルス’P’を印加すれば、この
時信号線801に印加されるアドレスに書き込まれ、完
了する。そこで、テーブル1705の時刻1736の信
号線802に相当する場所に、当該時刻に当該信号線に
印加した値が間接スキャンインで出現することになる出
力信号線の番号’814’を記述し、アドレスを印加す
る信号線801に相当するところにRAM820へその
アドレスが伝わってくる信号線番号’811’を記述
し、信号線803に相当する場所に’P’を記述する。
さらに、間接スキャンインを行った後、その時のRAM
820の出力信号線の値を保持し続けるために必要な第
1の回路部分800の入力信号線におけるテストパタン
を最後の時刻に記述する。すなわち、次の時刻1737
では、信号線803に相当する場所に’0’を記述し、
信号線801、802に相当する場所にはどんな値でも
構わないという意味で’X’を記述する。
【0104】RAM820への応答取り込み操作は、信
号線803に正のパルス’P’を印加して、次に信号線
803を’0’にして保持することによってなされ、時
系列の長さは2である。したがってテーブル1704の
信号線803に相当する場所には、時刻1733では’
P’を記述し、次の時刻1734では’0’を記述し、
信号線801、802に相当する場所には時刻173
3、時刻1734とも、何の操作を加えないという意味
で’X’を記述する。
号線803に正のパルス’P’を印加して、次に信号線
803を’0’にして保持することによってなされ、時
系列の長さは2である。したがってテーブル1704の
信号線803に相当する場所には、時刻1733では’
P’を記述し、次の時刻1734では’0’を記述し、
信号線801、802に相当する場所には時刻173
3、時刻1734とも、何の操作を加えないという意味
で’X’を記述する。
【0105】本例においての前記で取り込んだ応答の間
接スキャンアウト操作は、信号線803を’0’にした
まま信号線802を’1’にすることによって完了す
る。したがって、時系列の長さは1で、テーブル170
4の時刻1735では、信号線803に相当する場所
に’0’、信号線802に相当する場所に’1’を記述
する。
接スキャンアウト操作は、信号線803を’0’にした
まま信号線802を’1’にすることによって完了す
る。したがって、時系列の長さは1で、テーブル170
4の時刻1735では、信号線803に相当する場所
に’0’、信号線802に相当する場所に’1’を記述
する。
【0106】RAMが複数のアドレス入力信号線群を持
つ場合、例えば書き込み用アドレスと読みだし用アドレ
スとが別々に存在する場合などでは、テーブル1704
と1705とで異なるアドレス信号線番号が出現する。
つ場合、例えば書き込み用アドレスと読みだし用アドレ
スとが別々に存在する場合などでは、テーブル1704
と1705とで異なるアドレス信号線番号が出現する。
【0107】以上で説明した図17の手続きにおける設
定、観測のシーケンスのアドレスはそれぞれ1種類であ
るから、図8の回路部分820と置換する組合せ回路モ
デルは、間接スキャンイン時のアドレスSIAとその時
のデータSID、及び間接スキャンアウト時のアドレス
SOAとその時のデータSODを仮想的外部入出力端子
とする。すなわち、本例のテストにおける回路部分82
0の機能は、任意のアドレスSIA一つだけが、任意の
データSIDに初期化された状態においてテストパタン
を印加し、前記テストパタンでの信号線801の値Aが
前記アドレスSIAに等しいなら、この時RAM820
の出力信号線を前記の任意データSIDに固定しておく
ことができ、また前記テストパタンでの信号線813が
書き込み状態であれば、この時のRAM820の入力信
号線812に現れた回路部分800の応答をアドレスA
に読み込むことができ、次にアドレスSOAを前記アド
レスAと一致させれば、その保持するデータSODを読
み出すことができるというものになる。
定、観測のシーケンスのアドレスはそれぞれ1種類であ
るから、図8の回路部分820と置換する組合せ回路モ
デルは、間接スキャンイン時のアドレスSIAとその時
のデータSID、及び間接スキャンアウト時のアドレス
SOAとその時のデータSODを仮想的外部入出力端子
とする。すなわち、本例のテストにおける回路部分82
0の機能は、任意のアドレスSIA一つだけが、任意の
データSIDに初期化された状態においてテストパタン
を印加し、前記テストパタンでの信号線801の値Aが
前記アドレスSIAに等しいなら、この時RAM820
の出力信号線を前記の任意データSIDに固定しておく
ことができ、また前記テストパタンでの信号線813が
書き込み状態であれば、この時のRAM820の入力信
号線812に現れた回路部分800の応答をアドレスA
に読み込むことができ、次にアドレスSOAを前記アド
レスAと一致させれば、その保持するデータSODを読
み出すことができるというものになる。
【0108】次に、前記RAM820の組合せ回路モデ
ルについて述べる。図7のRAMの動作から、データ出
力信号線O及びSODの値を論理式で記述すると、下記
の数5,6となる。
ルについて述べる。図7のRAMの動作から、データ出
力信号線O及びSODの値を論理式で記述すると、下記
の数5,6となる。
【0109】
【数5】
【0110】
【数6】
【0111】ここで[a=b]はaとbとが等しいとき
論理的’1’、そうでないときは’0’となる変数とす
る。
論理的’1’、そうでないときは’0’となる変数とす
る。
【0112】これらの式の導き方は、数1,2,3と同
様である。すなわち、RAMの動作を3つの連続するパ
タンについて本文中の記法を用いて一般的に記述する
と、下記の数7となる。
様である。すなわち、RAMの動作を3つの連続するパ
タンについて本文中の記法を用いて一般的に記述する
と、下記の数7となる。
【0113】
【数7】
【0114】ここで、パタン1では書き込みのみという
ことでW1=1とし、パタン2では読みだしのみという
ことでW2=0とし、また、パタン3ではW2は固定せ
ず、パタン3での読みだしのみということでW3=0と
し、更に、A1=SIA、D1=SID、A2=A、D
2=D、W2=W、A3=SOA、O2=O、O3=S
ODとすると、それぞれ式2201と式2202が得ら
れる。
ことでW1=1とし、パタン2では読みだしのみという
ことでW2=0とし、また、パタン3ではW2は固定せ
ず、パタン3での読みだしのみということでW3=0と
し、更に、A1=SIA、D1=SID、A2=A、D
2=D、W2=W、A3=SOA、O2=O、O3=S
ODとすると、それぞれ式2201と式2202が得ら
れる。
【0115】前記の論理式を組合せ回路の記述にすると
図16になる。ここで信号線1603、1604、16
05、1607はそれぞれ図8の回路部分820の信号
線811、812、813、814と置換し、信号線1
601、1602、1606、1608は仮想的外部入
出力端子として取り扱う。テスト生成は第1の実施例の
場合と同様の方法で行うことができる。また、組合せ回
路記述で生成されたテストパタンの実際の回路へ印加す
るパタンへの翻訳も同様になされる。例えば、図11の
タイムチャートの時刻0から3のスキャンインに相当す
るところではアドレスSIAもスキャンインし、時刻1
3から16のスキャンインに相当するところではアドレ
スSOAもスキャンインする。
図16になる。ここで信号線1603、1604、16
05、1607はそれぞれ図8の回路部分820の信号
線811、812、813、814と置換し、信号線1
601、1602、1606、1608は仮想的外部入
出力端子として取り扱う。テスト生成は第1の実施例の
場合と同様の方法で行うことができる。また、組合せ回
路記述で生成されたテストパタンの実際の回路へ印加す
るパタンへの翻訳も同様になされる。例えば、図11の
タイムチャートの時刻0から3のスキャンインに相当す
るところではアドレスSIAもスキャンインし、時刻1
3から16のスキャンインに相当するところではアドレ
スSOAもスキャンインする。
【0116】アドレス入力信号線に影響が伝播してくる
故障の検出情報を他の手段、例えばRAM自体のテスト
をするときのパタンでのアドレス信号伝播経路上の故障
検出情報を別の故障シミュレーションなどで求めておく
場合は、前記仮想アドレス入力信号線SIA、SOAを
省略し、例えばアドレスは常に’0’に固定するか、S
IAは’0’、SOAは’1’などに固定する組合せ回
路モデルとすることもできる。
故障の検出情報を他の手段、例えばRAM自体のテスト
をするときのパタンでのアドレス信号伝播経路上の故障
検出情報を別の故障シミュレーションなどで求めておく
場合は、前記仮想アドレス入力信号線SIA、SOAを
省略し、例えばアドレスは常に’0’に固定するか、S
IAは’0’、SOAは’1’などに固定する組合せ回
路モデルとすることもできる。
【0117】このようにしたのは、RAM自体はRAM
テストなどの方法でテストすることが前提であるため、
アドレス信号線に伝わってくる故障は取り扱わなくてよ
い場合も考えられ、この場合は、アドレスをいろいろ変
化させなくても、一つの記憶単位を用いてテストを完遂
することが可能であるからである。すなわち、アドレス
を間接スキャン時もテストパタン印加時も同じにしてお
くということで、モデルとしてはアドレス信号線は仮想
外部端子でなく、内部で固定しておくこととした。
テストなどの方法でテストすることが前提であるため、
アドレス信号線に伝わってくる故障は取り扱わなくてよ
い場合も考えられ、この場合は、アドレスをいろいろ変
化させなくても、一つの記憶単位を用いてテストを完遂
することが可能であるからである。すなわち、アドレス
を間接スキャン時もテストパタン印加時も同じにしてお
くということで、モデルとしてはアドレス信号線は仮想
外部端子でなく、内部で固定しておくこととした。
【0118】以上に述べた方法により内部回路にRAM
を含んだ論理回路の診断を、診断用の回路を付加するこ
となく、組合せ回路に対するのと同程度の容易さで行う
ことが可能となる。
を含んだ論理回路の診断を、診断用の回路を付加するこ
となく、組合せ回路に対するのと同程度の容易さで行う
ことが可能となる。
【0119】以上の説明のように、スキャン不能な記憶
素子を含む論理回路を診断するシステムにおいて、前記
記憶素子に対する間接スキャンの手続きを記述し入力す
ることによって、また、記憶素子部分を組合せ回路モデ
ルで置換することによって、診断用入出力端子や回路に
セレクタ等の部品を加えることなく、組合せ回路の診断
と同等の簡潔さで診断データを生成し、かつ従来より未
検出故障を低減する効果がある。前記記憶素子がRAM
である場合、回路モデルにアドレス信号用の仮想的な外
部入力端子を設定することにより、第1の実施例と同様
な効果を得ることができる。
素子を含む論理回路を診断するシステムにおいて、前記
記憶素子に対する間接スキャンの手続きを記述し入力す
ることによって、また、記憶素子部分を組合せ回路モデ
ルで置換することによって、診断用入出力端子や回路に
セレクタ等の部品を加えることなく、組合せ回路の診断
と同等の簡潔さで診断データを生成し、かつ従来より未
検出故障を低減する効果がある。前記記憶素子がRAM
である場合、回路モデルにアドレス信号用の仮想的な外
部入力端子を設定することにより、第1の実施例と同様
な効果を得ることができる。
【0120】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
故障診断の対象とする回路の直前または直後にスキャン
回路が無くても故障診断が可能になり、故障診断の対象
とする回路にハードウェアの増加および信号遅延のよう
な問題点が生じない順序回路を含む論理回路の診断シス
テムを提供できる。
故障診断の対象とする回路の直前または直後にスキャン
回路が無くても故障診断が可能になり、故障診断の対象
とする回路にハードウェアの増加および信号遅延のよう
な問題点が生じない順序回路を含む論理回路の診断シス
テムを提供できる。
【図1】本発明の第1の実施例による診断例で対象とす
る論理回路の回路図
る論理回路の回路図
【図2】前記論理回路の記憶素子を含む回路部分の組合
せ回路モデルの説明図
せ回路モデルの説明図
【図3】前記論理回路の記憶素子を含む内部回路部分へ
の間接スキャン手続きの表現方法の説明図
の間接スキャン手続きの表現方法の説明図
【図4】内部回路部分の組合せ回路モデルの説明図
【図5】組合せ回路表現した内部回路部分の診断用テス
トパタンの説明図
トパタンの説明図
【図6】組合せ回路表現した内部回路部分に対して生成
されたテストパタンの間接スキャン手続きによる翻訳結
果の説明図
されたテストパタンの間接スキャン手続きによる翻訳結
果の説明図
【図7】本発明の第2の実施例の適用対象とする記憶素
子(RAM)の回路表現の説明図
子(RAM)の回路表現の説明図
【図8】前記RAMを含む内部回路部分の組合せ回路モ
デルの説明図
デルの説明図
【図9】スキャン用フリップフロップの構成図
【図10】間接スキャンの操作に影響する故障を検出す
るテストパタンの、間接スキャン手続き記述からの生成
例の説明図
るテストパタンの、間接スキャン手続き記述からの生成
例の説明図
【図11】第1の実施例におけるテストパタンに対する
正常時のタイムチャート
正常時のタイムチャート
【図12】第1の実施例におけるテストパタンに対する
故障時のタイムチャート
故障時のタイムチャート
【図13】従来の診断システムの処理のフローチャート
【図14】本発明における診断システムの処理のフロー
チャート
チャート
【図15】間接スキャン経路故障解析データ作成処理の
フローチャート
フローチャート
【図16】RAMの組合せ回路モデルの説明図
【図17】RAMを含む内部回路部分への間接スキャン
操作の手続きの表現方法の説明図
操作の手続きの表現方法の説明図
【図18】従来技術に係る、内部回路のテスト方法の説
明図
明図
【図19】従来技術に係る、内部回路のテスト方法の説
明図
明図
【図20】従来技術に係る、内部回路のテスト方法の説
明図
明図
【図21】従来のRAMの組合せ回路モデルの説明図
【図22】間接スキャン手続が存在しない場合の説明図
【図23】第1のテストパターンで検出できない場合の
説明図
説明図
【図24】組合せ回路で表現できない場合の説明図
【図25】従来は、組合せ回路で表現できなかったが、
本発明により表現できる場合の説明図
本発明により表現できる場合の説明図
134…第1の回路部分、200…組合せ回路、700
…RAM、800…回路部分、1600…組合せ回路、
1601、1602、1606、1608…仮想的外部
入出力端子。
…RAM、800…回路部分、1600…組合せ回路、
1601、1602、1606、1608…仮想的外部
入出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南雲 宇晴 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内
Claims (9)
- 【請求項1】順序回路を含む論理回路を診断するための
診断データを作成する順序回路を含む論理回路の診断シ
ステムであって、 診断対象である前記論理回路は、 スキャン可能な第1の論理回路または外部入力端子と、 前記のスキャン可能な第1の論理回路または外部入力端
子に後続する第1の回路部分と、 前記第1の回路部分に後続する、スキャン可能な第1の
論理回路または外部出力端子とを有し、 前記第1の回路部分は、 診断の対象である診断対象回路と、 前記診断対象回路に後続し、診断の対象としない第2の
回路部分とを有し、 前記第2の回路部分は、スキャン不能な順序回路を含
み、 前記診断システムは、 前記論理回路を構成する素子の接続関係と、前記第1の
論理回路に前記外部入力端子から値を設定し、前記論理
回路の外部出力端子で値を観測するためのスキャン手続
きと、前記順序回路に前置する、前記第1の論理回路ま
たは前記外部入力端子に値を設定することにより、前記
診断対象回路が出力する値を前記順序回路に保持させ、
前記順序回路が保持する上記値を前記外部出力端子また
は前記順序回路に後続する第1の論理回路により観測す
る間接スキャン手続きとが入力される受付部と、 前記接続関係と、前記スキャン手続と、前記間接スキャ
ン手続とにより、前記論理回路に入力する診断のための
テストデータと、前記テストデータに対する故障モード
ごとの期待値とを出力する処理部とを有し、 前記診断対象回路が出力する値を前記順序回路を通し
て、間接スキャンするためのデータを作成することを特
徴とする順序回路を含む論理回路の診断システム。 - 【請求項2】論理回路を診断するための診断データを作
成する順序回路を含む論理回路の診断システムであっ
て、 診断対象である前記論理回路は、 第1の回路部分と、 前記第1の回路部分に前置する、スキャン可能な第1の
論理回路または外部入力端子とを有し、 前記第1の回路部分は、 診断の対象である診断対象回路と、 前記診断対象回路に前置し、診断の対象としない第2の
回路部分とを有し、 前記第2の回路部分は、スキャン不能な順序回路を含
み、 前記診断システムは、 前記論理回路を構成する素子の接続関係と、前記第1の
論理回路に前記論理回路の外部入力端子から値を設定あ
るいは前記論理回路の外部出力端子で値を観測するスキ
ャン手続きと、前記順序回路に前置する第1の論理回路
または前記外部入力端子に値を設定することにより、前
記順序回路が保持する値を設定し、前記順序回路が保持
する値を後続する診断対象回路に入力するための間接ス
キャン手続きとを入力される受付部と、 前記接続関係と、前記スキャン手続と、前記間接スキャ
ン手続とにより、前記論理回路に入力する診断のための
テストデータと前記テストデータに対する故障モードご
との期待値とを出力する処理部とを有し、 前記順序回路が保持する値を後続する前記診断対象回路
に間接スキャンするための診断データを作成することを
特徴とする順序回路を含む論理回路の診断システム。 - 【請求項3】請求項1または2記載の順序回路を含む論
理回路の診断システムにおいて、 前記間接スキャン手続きは、 前記第1の論理回路の入力または前記外部入力端子に設
定する値および、前記第1の論理回路の出力または前記
外部出力端子に出現する値の時系列と、 第2の回路部分の入出力値との対応として入力されるこ
とを特徴とする順序回路を含む論理回路の診断システ
ム。 - 【請求項4】請求項1、2または3記載の順序回路を含
む論理回路の診断システムにおいて、 上記処理部は、前記間接スキャン手続きに従って第1の
テストパタン群を生成し、前記第1のテストパタン群に
対し、故障シミュレーションを実施し、検出可能故障を
判定する故障判定手段を有することを特徴とする順序回
路を含む論理回路の診断システム。 - 【請求項5】請求項4記載の順序回路を含む論理回路の
診断システムにおいて、 上記処理部は、前記第2の回路部分の順序回路を、テス
トパターン印加時の応答を求めるための組合せ回路記述
であって、前記テストパターン印加前の前記第2の回路
部分の内部状態を表す第2の回路部分内部の順序回路が
保持する値、及び、前記テストパターン印加後の前記順
序回路が保持する値を前記論理回路の外部から設定ある
いは観測するための仮想の入出力端子群を持つ仮想の回
路記述に置き換え、故障を検出するための第2のテスト
パターン群を生成することを特徴とする順序回路を含む
論理回路の診断システム。 - 【請求項6】請求項5記載の順序回路を含む論理回路の
診断システムにおいて、 上記処理部は、 前記第2のテストパターン群のうち前記仮想の入力端子
群に対して生成されたテストパターンを、間接スキャン
手続きに従って、元の順序回路および外部入力端子に対
するテストパターンの印加操作に翻訳する第1の処理手
段と、 前記第2のテストパターン群のうち前記仮想の出力端子
群に対して生成された期待値を、間接スキャン手続きに
従って、前記順序回路および外部入力端子に対するテス
トパターンの観測操作に翻訳する第2の処理手段とを有
することを特徴とする順序回路を含む論理回路の診断シ
ステム。 - 【請求項7】請求項6記載の順序回路を含む論理回路の
診断システムで得られた前記第2のテストパターンに基
づいて、診断を3段階に分けて実行する、回路の診断方
法であって、 第1段階では前記第2の回路部分の内部状態の初期化を
行い、 第2段階ではスキャン手続きによる前記第1の論理回路
への設定を行い、外部入出力端子での前記第2のテスト
パターンの設定および観測を行った後、 前記後続する第1の論理回路への前記第1の回路部分の
この時点での応答の格納、および、前記第2のテストパ
ターンにおいて仮想でない第2の回路部分の入力端子を
通して前記第2の回路部分内部の順序回路への書き込み
をするテストパターンが存在する場合は当該書き込みを
行い、 次にスキャン手続きによって前記第1の論理回路の内容
を観測する操作を行い、 第3段階では前記第2の回路部分の内部状態の観測を行
うことを特徴とする診断方法。 - 【請求項8】請求項5または6記載の順序回路を含む論
理回路の診断システムにおいて、 前記第2の回路部分がランダムアクセスメモリであると
き、前記仮想の回路記述は、 前記RAMの第1のアドレス入力信号線群に置換する第
1のアドレス入力信号線群と、第1のデータ入力信号線
群に置換する第1のデータ入力信号線群と、第1の書き
込み読み出し制御信号線群に置換する第1の制御信号線
群と、第1の出力信号線群に置換する第1の出力信号線
群とを有し、 さらに、回路の動作を模擬するために使用する回路記述
上にのみ存在する仮想的な外部入出力端子である、第
2、第3のアドレス入力信号線群と第2のデータ入力信
号線群と第2の出力信号線群とを有することを特徴とす
る順序回路を含む論理回路の診断システム。 - 【請求項9】請求項8記載の順序回路を含む論理回路の
診断システムにおいて、 前記仮想の回路記述は、 第1のアドレス入力信号線群に印加されたアドレスが第
2のアドレス信号線群に印加されるアドレスと等しい場
合は、第2のデータ入力信号線群に印加された値と同じ
値が第1の出力信号線に出力され、 第3のアドレス信号線群に印加されるアドレスが第1の
アドレス信号線群に印加されるアドレスと等しく、かつ
第1の制御信号線群にRAMへの書き込み動作がなされ
るような値が印加される場合では、第1の入力信号線群
に印加される値が第2の出力信号線群に出力され、 第3のアドレス信号線群に印加されるアドレスが第2の
アドレス信号線群に印加されるアドレスと等しく、か
つ、第1の制御信号線群にRAMへの書き込み動作がな
されないような値が印加される場合または第1の制御信
号線群にRAMへの書き込み動作がなされるような値が
印加されるが第1のアドレス入力と第2のアドレス入力
とが等しくない場合では、第2のデータ入力信号線群に
印加される値が第2の出力信号線群に出力されるような
組み合わせ回路の記述であることを特徴とする順序回路
を含む論理回路の診断システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344413A JPH06194416A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 順序回路を含む論理回路の診断システムおよび診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344413A JPH06194416A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 順序回路を含む論理回路の診断システムおよび診断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06194416A true JPH06194416A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18369063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4344413A Pending JPH06194416A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 順序回路を含む論理回路の診断システムおよび診断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06194416A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5968195A (en) * | 1996-08-19 | 1999-10-19 | Nec Corporation | Estimation of failure section region with small simulation calculation quantity |
US6343365B1 (en) | 1998-02-17 | 2002-01-29 | Nec Corporation | Large-scale integrated circuit and method for testing a board of same |
US6397362B1 (en) | 1997-09-24 | 2002-05-28 | Nec Corporation | Fault diagnosis method and system for a sequential circuit |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP4344413A patent/JPH06194416A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5968195A (en) * | 1996-08-19 | 1999-10-19 | Nec Corporation | Estimation of failure section region with small simulation calculation quantity |
US6397362B1 (en) | 1997-09-24 | 2002-05-28 | Nec Corporation | Fault diagnosis method and system for a sequential circuit |
US6343365B1 (en) | 1998-02-17 | 2002-01-29 | Nec Corporation | Large-scale integrated circuit and method for testing a board of same |
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