JPH05119122A - スキヤン回路のテストパターン生成方法 - Google Patents

スキヤン回路のテストパターン生成方法

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JPH05119122A
JPH05119122A JP3279316A JP27931691A JPH05119122A JP H05119122 A JPH05119122 A JP H05119122A JP 3279316 A JP3279316 A JP 3279316A JP 27931691 A JP27931691 A JP 27931691A JP H05119122 A JPH05119122 A JP H05119122A
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test pattern
scan
pattern
circuit
test
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JP3279316A
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Tsuneo Nakada
恒夫 中田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/3183Generation of test inputs, e.g. test vectors, patterns or sequences
    • G01R31/318371Methodologies therefor, e.g. algorithms, procedures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/3183Generation of test inputs, e.g. test vectors, patterns or sequences
    • G01R31/318307Generation of test inputs, e.g. test vectors, patterns or sequences computer-aided, e.g. automatic test program generator [ATPG], program translations, test program debugging

Abstract

(57)【要約】 【目的】スキャン回路について縮退故障を含む状態を仮
定し,故障を含む状態と含まない状態を識別する入力系
列を求めるスキャン回路のテストパターン生成方法に関
し,テスト時間の短縮が可能なテストパターンを生成す
ることを目的とする。 【構成】組合せ回路用パターン生成処理11により,従来
の組合せ回路に対するテストパターン生成方法を用いて
テストパターンを生成する。そして,パターンの拡張処
理12により,求めたテストパターンのうち,スキャンレ
ジスタ16にセットされる値を固定したままで外部入力の
値を変更し,その外部出力の値を観測することにより異
なる故障を検出するようにテストパターン系列を作る。
このテストパターンを用いることにより,スキャンイン
/アウトの回数を削減したテストが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,スキャン回路について
縮退故障を含む状態を仮定し,故障を含む状態と含まな
い状態を識別する入力系列を求めるスキャン回路のテス
トパターン生成方法に関する。
【0002】テストパターン生成は,製造された回路に
混入した不良品を良品と分離する「検査」の過程で用い
られるテストパターンを作成する処理で,電子回路の信
頼性向上のために不可欠な処理である。このテストパタ
ーンを適用するテスト時間を短縮できるようなテストパ
ターンの生成技術が望まれる。
【0003】
【従来の技術】一般に,テストパターン生成が対象とす
る故障は,信号線の縮退故障である。これは,回路内の
信号線の論理値が常に0または1のいずれかに固定され
てしまう故障である。
【0004】図8は,本発明に関連するテストパターン
の適用対象となる順序回路(スキャン回路)モデルの説
明図である。一般的な同期式順序回路は,図8の(a)
に示すように,組合せ回路部14と現在の状態を記憶す
る記憶素子部15とからなる。このような順序回路に対
するテストパターン生成手法として多く用いられるアプ
ローチとして,時間方向の繰り返し展開を行なった後
に,組合せ回路用テストパターン生成方法を適用する方
法がある。しかし,一般にこのようなテストパターン生
成方法は,非常に処理時間がかかり,また得られたパタ
ーンによる故障検出率も必ずしも十分でないという問題
がある。
【0005】そこで,同期式順序回路を,図8の
(b),(c)に示すように,スキャン回路に変換する
ことで,組合せ回路用のテストパターン生成手法をその
まま適用できるようにするアプローチが,特に大規模回
路に対して用いられるようになっている。スキャン回路
とは,内部の記憶素子D,D,…を,(c)に示すよう
にシフトレジスタで実現することによって,外部端子か
らすべての記憶素子に値を送り込み,更に外部端子です
べての記憶素子の値を読み取れるようにした回路のこと
である。この内部の記憶素子をスキャンレジスタとい
う。
【0006】すべての記憶素子をシフトレジスタの形で
つなぎ合わせることで,外部ピン数の増加を最小限に抑
えられる。通常は,データを送り込むスキャン入力端
子,データを読み取るスキャン出力端子,シフトレジス
タを駆動するクロック端子2種,の4ピンの増加のみで
ある。
【0007】また,すべての記憶素子をスキャンレジス
タに変更した回路を全スキャン回路,一部のみの場合を
部分スキャン回路と呼ぶ。ここでは,全スキャン回路の
みを考慮する。
【0008】全スキャンの場合,すべての記憶素子の値
が外部端子から読み書き可能となるため,テストパター
ン生成においては,図8の(a)における記憶素子部1
5への入力を外部出力,記憶素子部15からの出力を外
部入力とみなし,組合せ回路のテストパターン生成手法
を適用すれば,非冗長なすべての縮退故障が検出可能と
なる。
【0009】このようにして求められたテストパターン
を実際の回路に適用する際には,得られたパターンのう
ち,記憶素子部15に相当する部分をスキャン入力端子
から送り込み(スキャンイン),外部入力の値を設定し
た後,回路動作用のクロックを投入し,外部出力の値と
スキャン出力端子から読み取った(スキャンアウト)値
を観測する。
【0010】すなわち,従来のテストパターン生成方法
により生成されたテストパターンを用いて行うスキャン
回路のテスト手順は,図9に示す〜のようになる。 テストパターンを取り出す。すべてのテストパター
ンについて検査したならば,テストを終了する。
【0011】 取り出したテストパターンのうち,記
憶素子部15に相当する部分をスキャン入力端子から送
り込み,記憶素子部15に設定する。 テストパターンの残りの部分を外部入力値として設
定する。
【0012】 次に,回路動作用のクロックを投入す
る。 〜 外部出力の値とスキャン出力端子から読み取っ
た(スキャンアウト)値を観測する。その後,処理へ
戻り,次のテストパターンについて同様に処理を繰り返
す。この観測値によって故障を検出する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】全スキャン回路におけ
る問題点は次の二点である。 (1) 回路規模が増大すること (2) テスト時間が長くなること 一般に,回路をスキャン化すると,回路規模が約20%
程度増大するとともに,回路の動作速度もやや低下す
る。これを避けるために,一部の記憶素子をスキャンレ
ジスタに置き換える,部分スキャン方式がある。この場
合,全スキャン回路のように組合せ回路のテストパター
ン生成方法をそのまま用いることはできないが,スキャ
ンへの置き換え方法を工夫することで,回路量の増加を
抑えつつテスト容易性を高める試みが進められている。
【0014】従来技術の説明で述べたように,全スキャ
ン回路のテストを行なう際には,スキャンイン,スキャ
ンアウトの作業をすべてのパターンに対して行なう必要
がある。一般に,回路中の記憶素子は回路全体に分散し
ていて配線長が長くなるため,スキャンイン/アウト用
のクロックは数MHzと低速である。これに対して,回
路本来の動作をさせる部分については,数十MHzのク
ロックで動作するようになっている。したがって,テス
ト時間を支配するのは,スキャンイン/アウトの時間と
いうことになる。
【0015】今,スキャン回路の特性を示す値を次のよ
うに定義する。 スキャン用クロックの周期 Tscan(500ns) システム用クロックの周期 Tsys (20ns) スキャンレジスタ数 Nscan(2000) パターン数 Npat (10000) このとき,テスト時間Tは次の式で与えられる。
【0016】T=Npat (Tsys +2Nscanscan) これらの式の値として,上記の括弧内の値を仮定する
と,Tは約20秒となる。この値は大量生産するチップ
では許容しにくい値である。このテスト時間のうち99
%以上を占めるのがスキャンイン/アウトに要する時間
である。
【0017】本発明は上記問題点の解決を図り,テスト
時におけるスキャンイン/スキャンアウトの回数を削減
し,テスト時間を短縮できるようなテストパターンを生
成する手段を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明のテストパターン生成方法は,図1の
(ロ)に示すような記憶素子部15にスキャンレジスタ
16を用いた全スキャンの同期式順序回路(以下,スキ
ャン回路という)を対象として,計算機10により以下
の処理を行う。
【0019】組合せ回路用パターン生成処理11では,
ある未検出故障に対して,従来の組合せ回路に対するテ
ストパターン生成方法を用いて組合せ回路用テストパタ
ーンを生成する。
【0020】パターンの拡張処理12では,生成された
組合せ回路用テストパターンによって定められる値のう
ち,記憶素子部15のスキャンレジスタ16にセットさ
れる値を固定したままで外部入力の値を変更し,その外
部出力の値を観測することにより異なる故障を検出する
ようにテストパターン系列を作る。
【0021】こうして,スキャンレジスタ16にセット
される値を固定した状態で検出できる故障のテストパタ
ーンを拡張パターンとして追加し,組合せ回路用パター
ン生成処理11で生成したパターンを拡張することによ
り,スキャン回路のテストパターンを生成する。
【0022】請求項2記載の発明では,パターンの拡張
処理12において,スキャンレジスタ16にセットされ
る値を固定した状態で,外部入力に乱数パターンを加
え,故障シミュレーションによってさらに検出可能な故
障を調べることにより,テストパターン系列に加えるパ
ターンを選び出し,パターンの拡張を行う。
【0023】請求項3記載の発明では,パターンの拡張
処理12において,未検出故障を選択して組合せ回路用
テストパターン生成方法を適用することにより外部入力
に設定すべき値を求め,テストパターン系列に求めた値
のパターンを加える。
【0024】すなわち,本発明では,従来の組合せ回路
に対するテストパターン生成方法によって,ある縮退故
障を検出するテストパターン(例えば,テストパターン
13a=PI11+SI1 )を求めた後,パターン設定時
におけるスキャンレジスタ16の値(SI1 )の下で他
の故障を検出する外部入力値(PI12,PI13,…,P
1n)を求めて,元のテストパターンに付加するように
している。
【0025】これにより,組合せ回路用パターン生成処
理11が生成したテストパターン13aに対して,パタ
ーンの拡張処理12により,テストパターン13b,
…,13cが生成され,テストパターン13dに対し
て,テストパターン13e,…13fが生成されてパタ
ーン系列に追加されることになる。
【0026】あるスキャンレジスタ16の値の下で他の
故障を検出するパターンの求め方として,乱数パターン
を用い故障シミュレーションによって検出可能故障を列
挙する方法や,回路内の未検出故障を選択して組合せ回
路に対するテストパターン生成方法を適用する方法を用
いることができる。
【0027】
【作用】従来のスキャン回路に対するテストパターン生
成方法では,ある故障を検出するテストパターンが得ら
れたなら,そのテストパターンに対して,スキャンイ
ン,外部入力への値設定,クロック投入,外部出力値の
観測とスキャンアウト,の一連の手続きからなるテスト
を実施することを前提としている。
【0028】これに対し,本発明のスキャン回路のテス
トパターン生成方法により生成されたテストパターン系
列を用いれば,スキャンインの後,外部入力への値設定
と外部出力値観測を繰り返し,正規の外部入力値の設
定,クロック投入,出力値観測を一連の手続きと考え
て,テストを実施することができる。
【0029】上述の本発明のテストパターン生成方法で
は,まず,ある故障を検出するテストパターンが求めら
れ,そのパターンによって検出可能な故障を列挙する際
に,本来のテストパターンに対する回路動作を変更せず
にパターンを拡張している。これにより,故障検出率を
改善しつつスキャンイン/アウトの回数を削減して,テ
スト時間の短縮を実現する。
【0030】前述したスキャン回路の特性を示す次のよ
うな値のもとで,テスト時間を計算すると,本発明を適
用した場合には,以下のようになる。 スキャン用クロックの周期 Tscan(500ns) システム用クロックの周期 Tsys (20ns) スキャンレジスタ数 Nscan(2000) パターン数 Npat (10000) ここで,新たに次の値を定義する。
【0031】 1パターン当たりの拡張パターン数 Next (10) これにより,スキャンイン/アウトの回数は,ほぼ1/
ext 程度で抑えられるので,テスト時間Text は次の
式で与えられる。
【0032】 Text =Npat /Next (Next sys +2Nscanscan) =Npat sys +2Npat scanscan/Next これら式の値として上記の括弧内の値を仮定すると,T
ext は約2秒となる。従来技術では,前述のように同じ
条件のもので,テスト時間は約20秒となるので,従来
技術に比べてテスト時間が大幅に短縮されることがわか
る。入力数が多い回路では,Next の値が更に大きくな
る傾向があるため,テスト時間の短縮率は一層大きくな
る。
【0033】
【実施例】図2は,本発明の一実施例によるテストパタ
ーン生成処理の例を示す。以下,図2に示す処理〜
に従って説明する。
【0034】 テスト対象のスキャン回路について縮
退故障を含む状態を仮定し,その全故障を検出可能であ
るようなすべてのテストパターンが生成されたかどうか
を判定する。全故障の検出が可能なテストパターンが生
成されたならば,テストパターンの生成処理を終了す
る。
【0035】 未検出故障のものがあるならば,その
未検出故障を選択する。 組合せ回路用テストパターン生成処理により,未検
出故障を検出できるようなテストパターンを生成する。
この組合せ回路用テストパターン生成方法として,従来
から種々の方法が知られているが,どのような方法を用
いてもよい。この生成方法については周知技術であるた
め,ここでの詳しい説明は省略する。
【0036】 処理により,未検出故障を検出でき
るようなテストパターンの生成に成功したかどうかを判
定する。成功した場合,処理へ進み,成功しなかった
場合,処理へ進む。
【0037】 テストパターンが生成されたならば,
そのテストパターンをもとに,図3または図4に示すパ
ターンの拡張処理を行い,スキャンレジスタにセットさ
れる値を固定したままで外部入力の値を変更して得られ
る有効なテストパターンを生成する。その後,処理へ
戻って同様に処理を繰り返す。
【0038】 選択した未検出故障を検出できるテス
トパターンの生成に失敗したならば,それを検出不能故
障としてマークし,処理へ戻る。 図3は,本発明の一実施例によるパターン拡張処理の例
を示している。この処理は,請求項2記載の発明に対応
するものである。この処理は,図2に示す処理によっ
て呼び出される。以下,図3に示す処理〜に従って
説明する。
【0039】 図2に示す処理の組合せ回路用テス
トパターン生成処理により生成したテストパターンのう
ち,スキャンレジスタに相当する部分の値を固定する。 これまでに発生させた乱数の発生数が規定数以下で
あるかどうかを判定する。規定数発生させたならば,処
理を終了し,呼び出し元へ制御を戻す。
【0040】 発生数が規定数以下であれば,乱数を
発生させ,外部入力に相当する部分の乱数パターンを設
定する。 処理で固定したレジスタの値と処理で設定した
乱数パターンを入力として,組合せ回路用故障シミュレ
ーションを行い,そのテストパターンによって検出可能
な故障を求める。なお,組合せ回路用故障シミュレーシ
ョンの処理については,従来から一般の組合せ回路に対
して用いられている方法を用いることができるので,こ
こでの詳細な説明は省略する。
【0041】 故障シミュレーションの結果,検出可
能な故障があるかどうかを判定する。検出可能な故障が
ない場合,処理へ戻り,同様に処理を繰り返す。 検出可能な故障があれば,テストパターンの拡張系
列として,そのパターンを追加する。
【0042】 仮定した縮退故障の全故障が検出され
たかどうかを判定し,検出されたならば,処理を終了し
て,呼び出し元へ制御を戻す。そうでなければ,処理
へ戻り,同様に処理を繰り返す。
【0043】図4は,本発明の一実施例による他のパタ
ーン拡張処理の例を示している。この処理は,請求項3
記載の発明に対応するものである。この処理は,図2に
示す処理によって呼び出される。以下,図4に示す処
理〜に従って説明する。
【0044】 図2に示す処理の組合せ回路用テス
トパターン生成処理により生成したテストパターンのう
ち,スキャンレジスタに相当する部分の値を固定する。 仮定される縮退故障のうち未検出故障を選択する。
【0045】 従来の組合せ回路用テストパターン生
成方法を適用することにより,外部入力に設定すべき値
を求める。 処理で固定したレジスタの値と処理で設定した
外部入力の値により,未検出故障が検出可能かどうかを
判定する。
【0046】 未検出故障が検出可能であれば,テス
トパターンの拡張系列として,そのパターンを追加す
る。 全故障が検出されたかどうかを判定し,検出された
ならば,処理を終了し,呼び出し元へ制御を戻す。そう
でなければ,処理へ戻り,同様に処理を繰り返す。
【0047】図5は,本発明によって生成されたテスト
パターンを適用してテストを行うときのテスト手順説明
図である。以下,図5に示す処理〜に従って説明す
る。 未適用のテストパターンが残っているかどうかを判
定する。全テストパターンについての適用が終わったな
らば,テストを終了する。
【0048】 適用するテストパターンのうち,スキ
ャンレジスタに設定する部分をスキャンインする。 拡張パターンが残っているかどうかを判定する。残
っている場合,処理へ進み,残っていない場合,処理
へ進む。
【0049】 拡張パターンの外部入力値を設定す
る。 設定した外部入力値に対応する外部出力値を観測す
る。その後,処理へ戻り,同様に処理を繰り返す。
【0050】 拡張パターンがない場合または拡張パ
ターンの適用が終了した場合,正規のテストパターンの
外部入力に相当する部分を外部入力値として設定する。 次に,回路動作用のクロックを投入する。
【0051】 外部出力の値を観測する。 スキャン出力端子から読み取った(スキャンアウ
ト)値を観測する。その後,処理へ戻り,次のテスト
パターンについて同様に処理を繰り返す。
【0052】以上のように本発明により生成したテスト
パターンを用いれば,拡張パターンに対して,スキャン
イン/アウトを行うことなくテストを実施することがで
き,テスト時間を短縮することが可能になる。
【0053】次に,図6を参照し,テストパターン拡張
による故障検出の具体例について説明する。図6の
(a)に示すようなスキャン回路に本発明を適用するも
のとする。まず,スキャン回路内部の未検出故障として
インバータの入力の0縮退故障を選択して,従来の組合
せ回路用テストパターン生成方法を適用する。この適用
結果が図6に示す(b)の状態である。なお,ここでは
スキャンレジスタの値として1を仮定している。
【0054】次に,求められたパターン(X,1)によ
って検出可能な故障をすべて求める操作を行なう。この
場合,従来のテストパターン生成方法では,パターン中
のX値に対し,0,1を適当に割り振り故障シミュレー
ションを適用している。例えば,図6に示す(c)のよ
うに(1,1)などとする。
【0055】これに対し,本実施例では次の手順に従っ
てテストパターンを拡張する。スキャンレジスタからの
入力値が1に固定されている条件の下で,外部入力の値
を変更する。例えば,外部入力を(0,0)とすること
で,図6の(d)に示した5個の縮退故障を検出でき
る。なお,図6に示す(e)の故障はスキャンレジスタ
につながる信号線の値を変更するが,拡張パターンにつ
いてはスキャンアウトを行なわないので,これらの故障
は検出できない。インバータの出力ピンの故障のよう
に,スキャンアウトを行わなければ検出できないものに
ついては,正規のパターンによってテストする必要があ
る。
【0056】この拡張されたテストパターンによるテス
ト手順は以下の通りとなる。 (1) スキャンイン Dフリップフロップに1を設定 (2) 拡張パターン(0,0)設定 → 外部出力観測 (もし,他の拡張パターンがあれば,ここで設定と観測を繰り返す。) (3) 正規パターン(1,1)設定 (4) クロック投入 → 外部出力観測 (5) スキャンアウト Dフリップフロップの値を観測 以上の処理における拡張パターンの求め方は,図3で説
明した乱数を加える方法と,図4で説明した未検出故障
に対して組合せ回路のテストパターン生成手法を適用す
る方法の二通りがある。前者の場合は,パターン発生の
手間は小さいが,検出可能な故障を確実に求める得る保
証はない。一方,後者の場合は,処理量は大きくなるも
のの,記憶素子からの論理値を固定した条件の下で,検
出可能な故障をすべて見つけ出すことができるため,故
障検出率を高める効果がある。
【0057】先の実施例で,後者を適用した例を図7に
示す。正規の入力は(1,1)であるが,この場合,O
Rゲートの出力の1縮退故障SA1を検出できないた
め,スキャンレジスタからの入力が1であるという条件
の下で,この故障を検出するパターンを求める。
【0058】まず,(a)の状態において,外部入力に
すでに1が設定されているが,含意操作では他に値が定
まらない。次に,故障を検出するためにORゲートの出
力を0にする入力を求める。これにより(b)に示すよ
うに,ORゲートの両方の入力が0に決定される。した
がって,(c)に示すように,ORゲートの入力に直接
つながる外部入力の値を0,ANDゲートの残りの入力
も0にすればよいことが分かる。ORゲートの出力は外
部出力に直結しているため,以上の処理でテストパター
ン(0,0)が求められることになる。
【0059】以上のように,本発明では,ある故障を検
出する入力データが求められた後で,その入力データに
対して,記憶素子の値をスキャンインした後,外部入力
の値の変更ならびに外部出力の値の観測を適当な回数だ
け繰り返し,引き続き正規の入力パターンを投入してク
ロックを打って記憶素子の値をスキャンアウトする,と
いう一連のテスト手順を想定する。そのため,記憶素子
部の値を固定した状態で検出可能な故障のためのパター
ンを加えて,入力データを拡張する。これによって,当
初のデータで検出可能な故障だけでなく,そのデータに
近い入力データで検出可能な故障も求めてしまうことが
でき,その結果,故障検出率を高めると同時に,スキャ
ンイン/アウト回数を削減してテスト時間の短縮を実現
することが可能になる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ある故障を検出するテストパターンを発見した後で,当
該パターンに対してパターン拡張を行なうことによっ
て,回路の応答を変えることなく,検出可能故障を増や
すことが可能となる。1回のスキャンインによって検出
可能な故障が増えるため,全体としてスキャンイン/ア
ウトの回数を削減することが可能となり,スキャン回路
の問題であったテスト時間を大幅に削減することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例によるテストパターン生成処
理の例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例によるパターンの拡張処理の
例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例によるパターンの拡張処理の
例を示す図である。
【図5】本発明によって生成されたテストパターンを適
用してテストを行うときのテスト手順説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係るテストパターン拡張に
よる故障検出説明図である。
【図7】本発明の一実施例による拡張パターンの生成例
説明図である。
【図8】本発明に関連するテストパターンの適用対象と
なる順序回路(スキャン回路)モデルの説明図である。
【図9】従来のテスト手順説明図である。
【符号の説明】
10 計算機 11 組合せ回路用パターン生成処理 12 パターンの拡張処理 13a〜13f テストパターン 14 組合せ回路部 15 記憶素子部 16 スキャンレジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンレジスタ(16)で構成される記憶
    素子部(15)と,外部入力および前記記憶素子部(15)から
    の値の入力を行い,外部出力および前記記憶素子部(15)
    への値の出力を行う組合せ回路部(14)とからなる全スキ
    ャンの同期式順序回路における縮退故障のテストパター
    ンを,計算機(10)によって生成するスキャン回路のテス
    トパターン生成方法において,ある未検出故障に対し
    て,組合せ回路に対するテストパターン生成方法を用い
    て組合せ回路用テストパターンを生成する処理過程(11)
    と,生成された組合せ回路用テストパターンによって定
    められる値のうち,前記記憶素子部(15)のスキャンレジ
    スタ(16)にセットされる値を固定したままで外部入力の
    値を変更し,その外部出力の値を観測することにより異
    なる故障を検出するようにテストパターン系列を作るパ
    ターンの拡張処理過程(12)とを備え,スキャンレジスタ
    (16)にセットされる値を固定した状態で検出できる故障
    のテストパターンを拡張パターンとして追加することに
    より,スキャン回路のテストパターンを生成することを
    特徴とするスキャン回路のテストパターン生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスキャン回路のテストパ
    ターン生成方法において,前記パターンの拡張処理過程
    (12)では,前記スキャンレジスタ(16)にセットされる値
    を固定した状態で,外部入力に乱数パターンを加え,故
    障シミュレーションによってさらに検出可能な故障を調
    べることにより,テストパターン系列に加えるパターン
    を選び出すことを特徴とするスキャン回路のテストパタ
    ーン生成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスキャン回路のテストパ
    ターン生成方法において,前記パターンの拡張処理過程
    (12)では,未検出故障を選択して組合せ回路用テストパ
    ターン生成方法を適用することにより外部入力に設定す
    べき値を求め,テストパターン系列に求めた値のパター
    ンを加えることを特徴とするスキャン回路のテストパタ
    ーン生成方法。
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