JPH0619407U - い草移植機のフロート構造 - Google Patents

い草移植機のフロート構造

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JPH0619407U
JPH0619407U JP6003792U JP6003792U JPH0619407U JP H0619407 U JPH0619407 U JP H0619407U JP 6003792 U JP6003792 U JP 6003792U JP 6003792 U JP6003792 U JP 6003792U JP H0619407 U JPH0619407 U JP H0619407U
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JP
Japan
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planting
float
seedling
seedlings
rush
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Pending
Application number
JP6003792U
Other languages
English (en)
Inventor
尚勝 伊藤
Original Assignee
ヤンマー農機株式会社
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロートによって均平した後、い草を植付け
るい草移植機において、植付直後のい草苗が倒伏しない
ように安定しており、かつ、初期の成育期において、成
育の良好な状態となるように、フロートの構造を改善す
ることを目的とする。 【構成】 フロート1の下面で、植付部分の前後方向に
植付部用溝1bを設け、植付後、植付部分がフロート均
平部分よりも盛り上がった状態となるように構成するも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はい草移植機の植付装置の下方に配設するフロートの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
い草の移植は田植えと同様に湿田にて行うので、い草移植機の植付装置の下部 にフロートを配設し、植付作業時にフロートにて圃場表面を均平する技術は公知 となっている。即ち、植付爪の直前に配設したフロートが、圃場表面を均平し、 その直後に植付爪が、い草を植え付けるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、い草の移植においては、植付後の苗の初期の成育のためには、浅植 えにする方がよい。しかし、浅植えにすると、植付姿勢が安定せず、植付後に風 等で倒伏したり、また、移植過程において、植付装置の植付爪が植付苗に当接し て、苗を傷めたりする恐れが多いのである。一方、深植えにすると、植付爪との 干渉が避けられ、植付姿勢も安定するものの、植付苗の初期成育が遅くなり、収 量減少の原因となってしまうのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の如き課題を解決するために、次のような構造となっているも のである。即ち、い草移植機の植付装置の下部に配設するフロートにおいて、苗 植付位置にフロート通過後に圃場の表土が盛り上がるように、苗植付位置に当た る進行方向部分のフロート下面に溝を設けたものである。
【0005】
【作用】
い草移植機の苗載台2の下部において、フロート1が植付爪5の前部に配設さ れており、植付作業において、フロート1が圃場上を通過すると、フロート下部 に構成した溝部1bが通過した部分の圃場表面は盛り上がっており、その部分に 植付爪5が、い草を植え付けるのである。このことにより、移植直後のい草は、 深植え状態であるが、植付部分はフロート圧が低いので、低く均平された部分よ りも通気性がよくなっているので、初期成育によいのである。
【0006】
【実施例】
本考案の解決すべき課題及び構成は以上の如くであり、次に添付の図面に示し た本考案の実施例を説明する。図1はい草移植機の全体側面図、図2は同じく全 体平面図、図3はフロート1の平面図、図4は同じく後面図、図5は植付後の植 付苗の様子を示す後面図、図6はフォークシャッター爪のアクチュエーターの要 部を示す側面図、図7は同じく平面図、図8はフォークシャッター爪8の回動軌 跡と苗押さえ板28の配置を示す側面断面図、図9は図8におけるX方向矢視図 、図10はフォークシャッター爪8の回動軌跡と従来の苗押さえ板28’の配置 を示す側面断面図、図11は図10におけるY−Y断面図である。
【0007】 図1、図2にて、い草移植機の概略構成について説明する。い草移植機は、走 行部Aの後部に、装着用リンクCを介して植付装置Bを装着する構成である。ま た、植付装置Bの後記植付爪5の駆動は、走行部のPTO軸より駆動軸9を介し て植付装置Bの植付ミッションケース3に伝動され、後記のフォークシャッター 爪8のアクチュエーターであるエアシリンダー6・7はカプラ10を介して圧縮 空気が植付装置B側へ送られて駆動されるようにしている。
【0008】 走行部Aの構成について説明する。エンジンEがボンネット11内に内蔵され ており、該エンジンEの駆動力をミッションケースMに伝動して前輪12及び後 輪13を駆動している。また、該ミッションケースMのPTO軸からは、駆動軸 9を植付装置Bの植付ミッションケース3に連結して動力を伝えるものである。 更に、エアコンプレッサー14とエアタンク15を前部の両側に(重量バランス を良くするためである)配置し、該エンジンEの駆動力の一部をエアコンプレッ サー14に伝えている。該エアコンプレッサー14により圧縮された空気は、該 エアタンク15、エアフィルター16を経て、カプラ10を介して植付装置Bの 苗載台2付設の分岐パイプ17に送り込まれ、エアシリンダー6・7を駆動する ものである。
【0009】 次に、植付装置Bの構成について説明すると、苗載台2には、い草苗Pが載置 され、該苗載台2の下部において、両側部に、フォークシャッター爪8のアクチ ュエーターであるエアシリンダー6・7を配設している。該フォークシャッター 爪8は、苗載台2上のい草苗Pを短冊状に切り離し、その他のい草苗Pは苗載台 2から落ちないように受け止めるもので、該エアシリンダー6は、該フォークシ ャッター爪8を前後に移動させて、その先端部分を苗に差し込み、あるいは引き 抜くものであり、該エアシリンダー7は、該フォークシャッター爪8を上方に移 動させて引き寄せ、更に下方に移動させて苗を短冊状に切り離すものである。
【0010】 該エアシリンダー6・7によるフォークシャッター爪8の駆動構成について図 6乃至図9にて説明する。苗載台2の側板2aにカムプレート18が後上方に突 設され、該カムプレート18上端側に平行に切欠部18a・18bを開口し、各 々にガイド板19・20を該切欠部18a・18bと平行に設ける。ガイド板1 9において、切欠部18aの下部の部分はラック部19aとして、該カムプレー ト18に枢支して横架した補助シャフト21の両端に枢支したピニオン21aと 噛合するものである。また、切欠部18bには、両端にアーム24を固設したフ ォークシャッター軸22を嵌挿し、該補助シャフト21に平行に横架して、カム プレート18に対して枢支し、該補助シャフト21と該フォークシャッター軸2 2とを、該カムプレート18及び側板2aの外側にて、支持プレート23に枢支 する。フォークシャッター爪8は、フォークシャッター軸22に固定板8aにて 固定するものである。
【0011】 エアシリンダー6は、該支持プレート23下部と該側板2aとの間に枢結し、 エアシリンダー7は、該アーム24の他端と該支持プレート23上端に枢結して いるものであり、このようなエアシリンダー6・7の構成により、側面視におい て、図8に示す如くフォークシャッター爪8を駆動するものである。なお、苗載 台2上の苗Pを下方に間欠的に搬送する苗送りベルト25を駆動するための駆動 軸26に、アーム26aを介してリンク27が該支持プレート23より枢結され ており、支持プレート23の移動に対応して該苗送りベルト25が駆動する構成 としている。
【0012】 また、図8乃至図9の如く、苗載台2下端から上方位置で、フォークシャッタ ー爪8先端部の上方位置の側板2a・2a間に、苗押さえ板28が横設されてい る。該苗押さえ板28は、平板を波形にした形状となっており、該波型の凸部の 下部毎に該フォークシャッター爪8の一本一本を配置させている。従来、苗押さ え板は、図10及び図11の28’の如く、前端部28a’がノコ刃状となって いて上方に折曲されており、該前端部28a’のノコ刃状の凸部をい草苗Pの茎 間に挿入し、それより上方の該苗Pの後面を、平面部28’bにて支持して、苗 の上部を押さえるのであり、苗を支持した該苗押さえ板28’の下方にてフォー クシャッター爪8が回動し、苗を短冊状に切り離していたのである。
【0013】 しかし、従来の苗押さえ板28’の形状の場合、後面が平面部28’に平面状 に支持されている以外は、厚さの小さい該前端部28a’の凹部のみにて支持さ れているだけで、しかも、該前端部28a’とフォークシャッター爪8との間の 距離hが離れているので、該フォークシャッター爪8にてい草苗Pを切り離す時 に、該前端部28a’の抵抗が大きく、該苗の茎部が切れてしまい、後に植付け ても成育が悪くなってしまう結果を生じさせるのである。
【0014】 そこで、本実施例の苗押さえ板28は、前記の如き波形形状にし、い草苗Pの 上方部を該波型の凹部内に取り込んで、垂直状に支持しており、しかも、フォー クシャッター爪8は、該苗押さえ板28の波型の凸部の下部まで回動軌跡に含む ことができるので、該苗押さえ板28による支持部分とフォークシャッター爪8 との距離が極めて接近する。以上のことから、フォークシャッター爪8により、 い草苗Pを切り離す場合においても、該苗押さえ板28により受ける抵抗が小さ くなり、従って、苗の茎折れあるいは茎切れが軽減され、また、残り苗の少なく なった時に該フォークシャッター爪8にて残り苗を押し倒してしまうという事態 も無くなるのである。
【0015】 エアシリンダー6・7によるフォークシャッター爪8の回動構造及び苗押さえ 板28の形状についての説明は以上であり、続けて、植付装置Bについての説明 を行う。苗載台2の更に下方には、植付ミッションケース3を固設し、その後方 にチェーンケース4を介して植付爪5を配設している。該植付ミッションケース 3は、前記の如く、駆動軸9を介して動力を受け、該植付爪5を回動するもので あり、該植付爪5は、回動中に、前記の如く該苗載台2上にて該フォークシャッ ター爪8によって切り離された短冊状のい草苗Pを一定量ずつ切り取って圃場上 に植え付けるのである。
【0016】 フロート1は、植付ミッションケース3の下方で、植付爪5の前方位置に吊設 されている。フロート1は、センターフロート及び両側のサイドフロートの3つ のフロートより構成することが多く、それぞれのフロートが一つ一つ独立したも のや、全フロートを一体にした形状のもの等がある。そして、一つのフロートに おいて、従来よりその中央部には、前後方向に、泥よけ溝1aが構成されており 、均平中にフロートにて発生する泥が左右に移動して植付苗を倒さないようにし ている。更に本実施例においては、図3及び図4の如く、植付部分に当たる前後 方向に、フロートの下面に植付部用溝1b・1bを構成するものである。この植 付部用溝1bの構成により、フロートによる均平後は、図5の如く、植付部の圃 場表土が盛り上がっている。そして、その直後に植付爪5が該盛り上がり部分に い草苗を植えつけていくので、苗が他の面に比べて深植えの状態となるので、植 付後の苗の安定が良いのである。
【0017】 植付後の状態を図5にて説明すると、フロート1にて均平して、低くなってい る部分Dは、該フロートの圧力により、表土が圧縮されて通気性が悪くなってい るが、盛り上がり部分Fは、該フロート圧が低いので、表土の通気性も良く、初 期発育が非常に良いのである。
【0018】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成したので、次の如き効果を奏するものである。即ち、 フロート1下面の植付部分に当たる箇所に植付部用溝1bを構成した事により、 植付後の圃場において、植付部分が盛り上がり、植付苗が深植え状態となってい るので、該植付苗の安定が良く、倒伏苗が減り、補植を減少することができたの である。そして、該植付部分は均平圧が低いので、表土の通気性がよく、該苗の 初期成育が良好となり、収量増が期待できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】い草移植機の全体側面図である。
【図2】同じく全体平面図である。
【図3】フロート1の平面図である。
【図4】同じく後面図である。
【図5】植付後の植付苗の様子を示す後面図である。
【図6】フォークシャッター爪8のアクチュエーターの
要部を示す側面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】フォークシャッター爪8の回動軌跡と苗押さえ
板28の配置を示す側面断面図である。
【図9】図8におけるX方向矢視図である。
【図10】フォークシャッター爪8の回動軌跡と従来の
苗押さえ板28’の配置を示す側面断面図である。
【図11】図10におけるY−Y断面図である。
【符号の説明】
B 植付装置 1 フロート 1a 泥避け用溝 1b 植付部用溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 い草移植機の植付装置の下部に配設する
    フロートにおいて、苗植付位置にフロート通過後に圃場
    の表土が盛り上がるように、苗植付位置に当たる進行方
    向部分のフロート下面に溝を設けた事を特徴とするい草
    移植機のフロート構造。
JP6003792U 1992-08-26 1992-08-26 い草移植機のフロート構造 Pending JPH0619407U (ja)

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