JPH06193772A - パイプ支持用門型ブラケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】一種類の門型ブラケットで適用できる配管高さ
レベルに幅を持たせ、配管作業現場で配管高さレベルに
合うように門型ブラケットの高さ調整を簡単に行なえ、
工事費を低減できるようにすることを目的とする。 【構成】鉄製型材を材料として作られ上下方向に向く２
本の脚部２，２と、この２本の脚部２，２の上端間に位
置する受け部３とからなり、且つ前記脚部２，２および
受け部３の長さ方向に適当間隔置きに長孔２ａ，２ａお
よび３ａ，３ａが形成されたパイプ支持用門型ブラケッ
トであり、配管作業現場で配管高さレベルに合うように
門型ブラケット１の脚部２，２を切断して高さ調整を行
なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばビルの屋上など
において水送り用のパイプを支持するためのパイプ支持
用門型ブラケットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ビルの屋上などに設けられた高架
水槽に水送り用のパイプを接続し、屋上でこのパイプを
支持するとき、門型ブラケットを用い、この門型ブラケ
ットの上端にパイプを受けて固定した状態で門型ブラケ
ットの下端を屋上のコンクリート面に対して固定してい
た。前記門型ブラケットは前記パイプの必要な配管高さ
レベルが得られるように予め工場などで作られており、
この門型ブラケットを屋上のコンクリート面に対して固
定した後、門型ブラケットの上にパイプを載せ、前記パ
イプを抱くようにＵボルトを門型ブラケットに固定して
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パイプ
の必要な配管高さレベルは各建物により一定でなく、こ
の配管高さレベルに合うように門型ブラケットを工場な
どで作らなければならず、面倒であり、工事費アップの
原因になっていた。

【０００４】本発明はこのような課題を解決するもの
で、一種類の門型ブラケットで適用できる配管高さレベ
ルに幅を持たせ、配管作業現場で配管高さレベルに合う
ように門型ブラケットの高さ調整を簡単に行なえ、工事
費を低減できるようにすることを目的とするものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、鉄製型材を材料として作られ上下方向に向
く２本の脚部と、この２本の脚部の上端間に位置する受
け部とからなり、且つ前記脚部および受け部の長さ方向
に適当間隔置きに長孔が形成されたものである。

【０００６】

【作用】この構成により、配管作業現場で配管高さレベ
ルに合うように門型ブラケットの脚部を切断して高さ調
整を簡単に行なえ、一種類の門型ブラケットで適用でき
る配管高さレベルに幅を持たせ、工事費を低減すること
ができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面に基
づいて説明する。図１〜図３において、１は門型ブラケ
ットで、断面Ｌ型の鉄製型材を材料として溶接にて門型
に作られている。即ち、上下方向に向く２本の脚部２，
２と、この２本の脚部２，２の上端間に位置する受け部
３とからなり、前記脚部２，２および受け部３には長さ
方向適当間隔置きに長孔２ａ，２ａおよび３ａが形成さ
れている。

【０００８】４はビルの屋上に設けられた高架水槽、５
はこの高架水槽４に接続された水送り用のパイプであ
り、このパイプ５が屋上のコンクリート面６の上で前記
門型ブラケット１の受け部３上に載せられて配管され
る。７は門型ブラケット１の受け部３上に載せられたパ
イプ５を抱くように門型ブラケット１に固定されるＵボ
ルトである。

【０００９】そこで、高架水槽４に接続された水送り用
のパイプ５を門型ブラケット１で受けて配管するとき
は、先ず門型ブラケット１を受けようとするパイプ５の
長さ方向適当間隔置きに位置するように屋上のコンクリ
ート面６に固定するのであるが、その前に作業現場で必
要とする配管高さレベルに合うように門型ブラケット１
の脚部２，２の長さを調整する。詳しくは元の門型ブラ
ケット１の脚部２，２の長さが必要とする配管高さレベ
ルに合っておれば脚部２，２の下端を切断する必要がな
く、元の門型ブラケット１の脚部２，２の長さが必要と
する配管高さレベルより長い場合はその長い分だけ脚部
２，２の下端を切断すれば良い。そして屋上のコンクリ
ート面６の所定位置においてコンクリート面６から上方
に突出するように設けたアンカーボルト８に対して、前
記門型ブラケット１の脚部２，２下端に設けた連結金具
９，９をナット10，10で締め付けて門型ブラケット１の
脚部２，２の下端を屋上のコンクリート面６に固定す
る。その後、パイプ５を長さ方向適当間隔をおいて前記
門型ブラケット１の受け部３上に載せ、このパイプ５の
上からＵボルト７を被せるようにＵボルト７の両端を受
け部３の長孔３ａ，３ａに差し込み、Ｕボルト７の両端
にナット11，11を螺合させて締め付ければ良い。

【００１０】前記門型ブラケット１の脚部２，２および
受け部３に前述のように長孔２ａ，２ａおよび３ａを形
成してあるのは、脚部２，２に対する連結金具９，９の
結合を容易にするためおよび受け部３に対するＵボルト
７の結合を容易にするためである。換言すれば任意の位
置の長孔２ａ，２ａおよび３ａを使用できるようにする
ためである。

【００１１】なお、実施例では前記門型ブラケット１の
脚部２，２下端を屋上のコンクリート面６に対して連結
金具９，９を用いてアンカーボルト８およびナット10，
10により固定しているが、門型ブラケット１の脚部２，
２下端を屋上のコンクリート面６に対してモルタルなど
で包むようにして固定しても良い。ところで、門型ブラ
ケット１の脚部２，２には前述のように長孔２ａ，２ａ
が形成されていることから、前記連結金具９，９はボル
ト12，12、ナット13，13により容易に固定することがで
きる。

【００１２】さらに必要に応じて門型ブラケット１の内
部、即ち脚部２，２間に別のパイプを通して、この別の
パイプを適宜支持部材により門型ブラケット１に固定す
るようにしても良い。

【００１３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、配管作業
現場で配管高さレベルに合うように門型ブラケットの脚
部を切断して高さ調整を簡単に行なえ、一種類の門型ブ
ラケットで適用できる配管高さレベルに幅を持たせ、工
事費を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における門型ブラケットの斜
視図である。

【図２】同門型ブラケットによるパイプ支持状態を示す
平面図である。

【図３】図２の要部拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ 門型ブラケット ２ 脚部 ２ａ 長孔 ３ 受け部 ３ａ 長孔 ４ 高架水槽 ５ パイプ ６ コンクリート面 ７ Ｕボルト ８ アンカーボルト ９ 連結金具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄製型材を材料として作られ上下方向に
   向く２本の脚部と、この２本の脚部の上端間に位置する
   受け部とからなり、且つ前記脚部および受け部の長さ方
   向に適当間隔置きに長孔が形成されたパイプ支持用門型
   ブラケット。