JPH061935B2 - 被覆電線の被覆部剥取り装置 - Google Patents

被覆電線の被覆部剥取り装置

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JPH061935B2
JPH061935B2 JP62258044A JP25804487A JPH061935B2 JP H061935 B2 JPH061935 B2 JP H061935B2 JP 62258044 A JP62258044 A JP 62258044A JP 25804487 A JP25804487 A JP 25804487A JP H061935 B2 JPH061935 B2 JP H061935B2
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亮吉 玉木
英生 山本
雄司 秋山
浩和 谷
憲一 岡本
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SHIKOKU DENRYOKU KK
YONDEN ENJINIARINGU KK
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YONDEN ENJINIARINGU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高圧架空配被覆電線路などの被覆電線の補修
作業等をするためのマニュピレータの先端駆動部に取付
ける被覆電線の被覆部剥取り装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、高圧電流が流れる活線状態にある高圧架空配被覆
電線からその絶縁用の被覆部を剥ぎ取る作業では、絶縁
用保護具を着用した作業者が手動式の被覆電線の被覆部
剥取り装置により行っている。
第8図〜第10図は、従来の手動式の被覆部剥取り装置
を示したものであり、この被覆部剥取り装置は、図示し
ない操作棒に取付けられるベース1に、被覆電線2を挾
持する電線保持部3と、被覆剥取り部4とが設けられて
いる。電線保持部3はヒンジピン5を中心として開閉可
能とされ、被覆電線2を回動可能に保持出来るようにな
っている。電線保持部3の操作棒連結部3aは駆動用操
作棒に装着可能とされ、操作棒連結部3a内の六角対辺
棒6が駆動用操作棒から回転駆動力を受けると、傘歯車
7a,7b、平歯車8a,8bを介して、被覆部剥取り
用の刃物9及び開閉可能なスリーブ10が回転し、これ
によって被覆電線2の被覆部が剥ぎ取られるようになっ
ている。
電線保持部3と被覆部剥取り部4とに被覆電線を挿入す
る場合には、第10図に示すように、電線保持部3のフ
ックレバー11aを図示しない係止用操作棒で引掛け、
フック11の一端部に設けられたロック爪11bを外
し、フック11の他端部に設けられたフック爪11cを
固定爪12に引掛けてスリーブ10を開ける。スリーブ
10に設けられた被覆電線挿入位置13に被覆電線2を
挿入した後には、フック爪11cを固定爪12から外し
てヒンジピン5を中心にスリーブ10を閉じる。スリー
ブ10を閉じた後には、ロック爪11bによりスリーブ
10の閉成状態をロックして、駆動用操作棒内の回転軸
を回転させて刃物9によりスパイラル状に被覆部を剥ぎ
取る。剥取り終了後には、再びフックレバー11aを係
止用操作棒で操作して被覆電線2から被覆部剥取り装置
を取り外す。
尚、作業者の感電事故防止や疲労軽減のために、活線作
業用車両のブーム先端部に取付けるマニピュレータや、
このマニピュレータに装着する被覆電線の被覆部剥取り
装置が開発されている。このマニピュレータに装着する
被覆部剥取り装置は、一本の駆動軸で被覆部剥取り作業
を行う型式とされている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来のような被覆部剥取り装置では、六
角対辺棒6を回転させる駆動用操作棒の他に、フックレ
バー11aを操作する係止用操作棒が必要となるので操
作が面倒であるという問題があった。又、被覆電線2の
被覆部をスパイラル状に切り取るために被覆部剥取り装
置を被覆電線2に沿って横移動させる必要があるので、
剥取り部分の長さを揃えるのが難しく一定間隔で被覆部
を剥取るには適当でなかった。
尚、従来の駆動軸が1本の被覆部剥取り装置では、皮を
剥ぐマニピュレータの他に、被覆電線を挾持するための
別のマニピュレータが必要となるため、これらのマニピ
ュレータを取付けるブーム先端部の重量の増加が著しく
なるという問題がある。
(発明の目的) 本発明は、上記問題点に着目して為されたもので、活線
状態にある被覆電線からの被覆部の剥取り作業を自動的
に行うことにより、作業者の感電事故や疲労を極力防止
すると共に、被覆電線の挾持と被覆部剥取り作業とを一
台のマニピュレータの操作により容易に制御出来る被覆
電線の被覆部剥取り装置を提供することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にかかる被覆電線の
被覆部剥取り装置は、活線作業用のマニピュレータの先
端駆動部に装着される筐体部に、被覆電線を挾持固定す
る電線保持部と、固定された前記被覆電線の絶縁用の被
覆部を剥取る被覆部剥取り部とが備えられている被覆電
線の被覆部剥取り装置であって、前記電線保持部には、
前記被覆電線を挾持する挾持機構と前記先端駆動部に駆
動制御されて挾持機構を駆動する第1の駆動軸とが設け
られ、前記被覆部剥取り部には、固定された前記被覆電
線に沿って延在する刃部と、この刃部を前記被覆部に食
込むように前記被覆電線の周回り方向に回転させる回転
機構とが設けられ、この回転機構には、前記先端駆動部
によって駆動制御される第2の駆動軸が備えられている
ことを特徴とする。
(作用) 本発明にかかる被覆電線の被覆部剥取り装置によれば、
先端駆動部の制御によって第1の駆動軸が駆動される
と、電線保持部の挾持機構が作動して被覆電線が固定さ
れる。次に、先端駆動部を制御して第2の駆動軸を駆動
すると、電線保持部の挾持機構で固定された被覆電線の
周回り方向に刃部が回転して、刃部の長さだけ被覆部が
剥ぎ取られる。
(実施例) 以下、本発明にかかる被覆電線の被覆部剥取り装置の一
実施例を図面を参照にして説明する。
第7図は本実施例にかかる被覆電線の被覆部剥取り装置
を活線作業用の車両に取付けた状態を示した図であり、
図中、20は活線作業用の車両、21は車両20に設け
られたブーム、22はブーム21の先端部に取付けられ
るゴンドラ、23はブーム21の先端部に取付けられる
マニピュレータ、23aはマニピュレータ23の先端に
装着される先端駆動部、24はマニピュレータ23に取
付けられる被覆部剥取り装置、25は被覆電線である
(第7図参照)。ブーム21は被覆電線25に向かって
伸縮可能とされ、マニピュレータ23はブーム21の先
端部で水平方向に回動可能とされている。ゴンドラ22
はマニピュレータ23を操作制御する制御装置22aが
取付けられている。マニピュレータ23の先端駆動部2
3aには被覆部剥取り工具24を駆動する駆動軸が2本
設けられている。被覆部剥取り装置24はこのマニピュ
レータ23の先端駆動部23aの2本の駆動軸によって
駆動されるようになっている。
第4図はこの被覆部剥取り装置24の側面形状を示して
おり、被覆部剥取り装置24は、マニピュレータ23の
先端駆動部23aに装着されるベースハウジング26を
有している。ベースハウジング26は、先端駆動部23
aに装着される駆動連結部27a,27bを備えてい
る、駆動連結部27a,27bには、第1の駆動軸とし
ての六角対辺棒28aと、第2の駆動軸としての六角対
辺棒28bとが夫々軸支されており、六角対辺棒28a
と六角対辺棒28bは先端駆動部23aに設けられた2
本の駆動軸(図示省略)から駆動力を受けるようになっ
ている。このベースハウジング26には、第1図に示す
ように、被覆電線25を挾持固定する電線保持部29
と、電線保持部29によって挾持固定された被覆電線2
5から被覆部25aを剥取る被覆剥取り部30とを備え
ている。電線保持部29と被覆剥取り部30とはベース
ハウジング26に立設された第1の縦壁部26aによっ
て画成されている。
第3図はこの電線保持部29の概略構成を示しており、
電線保持部29は駆動連結部27aの近傍に設けられて
いる。電線保持部29は被覆電線25を挾持固定する挾
持機構31を有している。
挾持機構31は、ウォームギヤ32aが固着されるネジ
棒32と、ネジ棒32に螺着される電線締付具33a,
33bとで構成されている。電線締付具33a,33b
は互いに対向するV字形状の溝34a,34bを有して
いる。ネジ棒32には右ネジ32cと左ネジ32dが形
成され、ネジ棒32の回転方向を操作すると、電線締付
具33a,33bが互いに接近、離反して溝34a,3
4b間に位置する被覆電線25が挾持、若しくは解放さ
れるようになっている。
この挾持機構31は、ウォームギヤ32aに噛合するウ
ォームギヤ28cによって駆動される。ウォームギヤ2
8cは駆動連結部27aから延びる六角対辺棒28aに
固着され、六角対辺棒28aが回転すると、ウォームギ
ヤ28a,32aを介してネジ棒32が回転するように
なっている。
六角対辺棒28aの端部のうち駆動連結部27a側に配
設される一方の端部は、先端駆動部23aの駆動軸に嵌
合するように六角形状に形成されている。六角対辺棒2
8aの他方の端部は駆動連結部27aに対向する位置に
形成されたベースハウジング26の上壁部26bに回転
可能に軸支されている。ネジ棒32は、この六角対辺棒
28aと交叉する方向に延びており、ネジ棒32の両端
部はベースハウジング26の横壁部26cに軸支されて
いる。
電線保持部29と被覆剥取り部30とを画成する第1の
縦壁部26aに対向する位置には、第2の縦壁部26d
が形成されている。この第1の縦壁部26a、及び第2
の縦壁部26dには、上方から被覆電線25を挿入する
U字状の案内溝36a,36bが形成されている。案内
溝36a,36bの底部空間は電線挿入位置36c,3
6dとされている。
被覆剥取り部30は、第1の縦壁部26aと第2の縦壁
部26dとの間に設けられる刃部37と、被覆部25a
に食込むようにこの刃部37を被覆電線25の周回り方
向に回転させる回転機構38とが設けられている。
刃部37は、円筒形状のスリーブ39と、スリーブ39
にネジ止めされるカッター刃40とで構成されている。
スリーブ39は、第1の縦壁部26aと第2の縦壁部2
6dとの間に間隔に略匹敵する長さを有する円筒形状と
され、長手方向に延びる面を中心に2分割され、一方の
スリーブ39aは他方のスリーブ39bに対いてヒンジ
ピン41を中心として開閉可能になっている(第6図参
照)、スリーブ39a,39bには、両者が互いに閉じ
た状態にあるとき(第5図参照)、スリーブ39の端部
39cに電線25を遊挿する遊挿孔42が形成されるよ
うになっており、スリーブ39の回転中に被覆電線25
を遊挿孔42で一定位置に安定させ得るようになってい
る。ヒンジピン41を中心に開成可能なスリーブ39a
の外周面39dには、第2の縦壁部26dに設けられた
フック43aに係止される係止用凹部43bが穿設され
ている。
このフック43aと係止用凹部43bとは、スリーブ3
9の回転によりカッター刃40は被覆電線25の被覆部
位25aを剥取り後、スリーブ39が逆回転(第6図
中、反時計方向Bへの回転)するときにフック43aが
係止用凹部43bに係合してスリーブ39aを開けるた
めの係合機構を構成いている。フック43aの先端部は
丸く形成されており、スリーブ39が第6図において時
計方向に回転するとき(第5図中矢印A方向)にスリー
ブ39aの外周面39d上を摺接するように付勢されて
いる。この付勢力によってスリーブ39aとスリーブ3
9bとが開いた状態から閉じる状態に変化するときに、
スリーブ39aはスリーブ39b側に回動して被覆電線
25を挿入孔42内に保持することが出来る。スリーブ
39が第6図中の反時計方向に回転するときフック43
aが係止用凹部43bに係合してスリーブ39aがヒン
ジピン41を中心に回動し、スリーブ39aがスリーブ
39bから離れて被覆電線25の保持状態が解除され
る。
閉成状態のスリーブ39は、第1の縦壁部26aと第2
の縦壁部26dとの間に架設されるガイドローラ44
と、第2の縦壁部26dから第1の縦壁部26aに向か
って延在するガイドローラ45a,45bとによって回
転可能に支承されている。尚、ガイドローラ44,45
a,45bは、スリーブ39を一定位置で回転させてカ
ッター刃40と被覆電線25との間隔を一定に保持して
いる。
カッター刃40は、被覆部25aを一定幅で一括に剥取
るようにスリーブ39の長手方向に延在する板状の刃と
されている。カッター刃40は、被覆電線25の径に合
わせて取替可能なように、スリーブ39aに開口された
皮剥ぎ用の開口縁部39eにネジ止めされており、スリ
ーブ39が略一回転することによって被覆電線25の被
覆部25aが長い間隔に渡って一度に剥取られ、しか
も、剥取り部分の端部を簡単に揃えられるようになって
いる。
回転機構38は、ガイドローラ44と、ガイドローラ4
5a,45bと、スリーブ39を回転させるウォームギ
ヤ46と、ガイド部材47とで概略構成されている。ガ
イドローラ45a,45bの一方の端部は、第2の縦壁
部26dと第1の縦壁部26aとの間の支承壁26eに
軸支され、ガイドローラ45a,45bの他方の端部
は、第2の縦壁部26dに軸支されている。
ウォームギヤ46は、スリーブ39aの第1の縦壁部2
6a側の端面に固着されるギヤ46aと、スリーブ39
bの第1の縦壁部26a側の端面に固着されるギヤ46
bとから構成され、スリーブ39の開閉により開閉され
るようになっている。ギヤ46a,46bの第1の縦壁
部26a側の端面46cには、ガイド部材47によって
案内される円形状の溝48が形成されている。この溝4
8は、ガイド部材47の外周を摺接自在に保持するもの
であり、ギヤ46a,46bが閉成されるときにウォー
ムギヤ46の円形状態を保持することにより、スリーブ
39を回転可能とするものである。ガイド部材47には
被覆電線25を挿入するための挿入孔47aが形成され
ている。ガイド部材47と第1の縦壁部26aとの間に
は、ガイド部材47とウォームギヤ46との摺動摩擦力
を調整する調整板49が、配設されている(第1図参
照)。尚、第2の縦壁部26dの外方側には、被覆電線
25の挿入案内板50が取付けられている。挿入案内板
50には、ガイド部材47の挿入孔47bと略同形の電
線挿入孔50aが設けられている。
ウォームギヤ46には、第2の駆動軸としての六角対辺
棒28bに固着されたウォームギヤ51が噛合してい
る。六角対辺棒28bの上端部はベースハウジング26
の上壁部26eに軸支されており、六角対辺棒28bの
下端部は駆動連結部27bの壁部に軸支されている。六
角対辺棒28bの下端は六角柱状に形成され、先端駆動
部23aの図示しない駆動軸と嵌合して回転駆動力を受
けるようになっている。尚、電線保持部29の下面26
fには、先端駆動部23aの図示しない装着孔に駆動連
結部27a,27bを装着したときにベースハウジング
26を固定する固定ピン52が形成されている。
次に、本実施例にかかる被覆部剥取り装置24の作用に
ついて説明する。
マニピュレータ23の先端駆動部23aに駆動連結部2
7a,27bを装着し、六角対辺棒28a,28bを先
端駆動部23a内の駆動軸に嵌合させ、固定ピン52で
ベースハウジング26を先端駆動部23aに固定する
と、先端駆動部23aでの駆動軸の回転制御により電線
保持部29の挾持機構31、電線剥取り部30を作動可
能となる。
先ず、マニピュレータ23の先端駆動部23aを操作し
て、開いた状態にある電線締付部33a,33b及びス
リーブ39a,39bの挿入孔36a,36bに、被覆
電線25を位置させる。挿入孔36a,36b内に被覆
電線25が位置した後に、先端駆動部23aの駆動軸の
回転操作を行って六角対辺棒28aを回転させる。六角
対辺棒28aが回転すると、ウォームギヤ28c,32
aの噛合によりネジ棒32が回転する。ネジ棒32はそ
の回転方向を正逆方向に変更することにより電線締付部
33a,33bを接近、離反出来るので、六角対辺棒2
8aの回転方向の操作制御により電線締付部33a,3
3bを接近、離反させることが出来る。被覆電線25を
電線締付部33a,33bで挟着固定後、六角対辺棒2
8bに回転駆動力を与えてウォームギヤ51と噛合して
いるウォームギヤ46bを回転させる。このとき、ウォ
ーム39bを第5図中時計方向(矢印A方向)に回転さ
せると、スリーブ39aの外周面39dを押すように働
くフック43aの先端部の付勢力により、開いた状態の
ウォームギヤ46aがウォームギヤ46dと密着するよ
うに回転し、円形のウォームギヤ46が形成される。こ
れによって、被覆電線25がスリーブ39内に回転可能
に保持されると共に、被覆電線25の被覆部分25aに
カッター刃40の先端が突き刺さる。六角対辺棒28b
をさらに同一方向に回転させると、スリーブ39が回転
してカッター刃40によって被覆電線25の被覆部分2
5aが剥ぎ取られる。剥ぎ取られた被覆部分25aは開
口部39fから脱落する。被覆電線25の被覆部分25
aの剥取り後は、六角対辺棒28bを逆回転させる。こ
れによって、スリーブ39は第6図中の半時計方向に回
転する。スリーブ39が半時計方向に回転すると、スリ
ーブ39aの外周面39dに穿設された係止用凹部43
b内にフック43aの先端部が係合して、スリーブ39
aがスリーブ39bから離れ、スリーブ39が開いた状
態となる。
スリーブ39が完全に開いた状態になった後には、先端
駆動部23aの駆動軸を駆動して六角対辺棒28aと逆
回転させ、ウォームギヤ28c,32aを介してネジ棒
32とを逆回転させる。これによって、電線締付部33
a,33bが離反方向に移動して被覆電線25が解放さ
れ、被覆電線25の被覆部分25aの剥取り作業が終了
する。
被覆電線25の被覆剥取り部分は長い区間に及ぶ場合に
は、被覆電線25の解放後、再び六角対辺棒28aを回
転させて挟持機構31で被覆電線25を挟持固定し、六
角対辺棒28bを回転させて、スリーブ39a,39b
間の遊挿孔42に被覆電線25を保持させると共に、閉
成されたスリーブ39を回転させて新たな被覆部分25
aをカッター刃40で切り取る。被覆部分25aの剥取
り後は、再び六角回転棒28bを逆回転させてスリーブ
39を開くと共に、六角対辺棒28aを逆回転させて挟
持機構31から被覆電線25を解放する。
以上、本実施例では、マニピュレータ23の先端駆動部
23aの制御により被覆部剥取り装置24の電線挟持操
作と被覆部分25aの剥取り作業とを行ったが、これら
の操作をより自動化させると共に、電気絶縁性も保持す
るために、被覆剥取り装置24に、被覆電線25の存在
位置、延在方向、太さを情報信号として出力する検出器
を取付け、マニピュレータ23の駆動先端部23aにこ
の情報信号に基づいて回転部分の開閉、電線挟着、及び
被覆剥取り操作に関する制御命令を出力するようにプロ
グラム設定された演算装置を取付け、この演算装置と検
出器とを光ファイバーで接続すると共に、演算装置で出
力された制御命令に基づいて制御動作を実行するマニピ
ュレータ23の駆動先端部23aの油圧制御回路をこの
演算装置に接続することによって、被覆電線25の検出
と回転部分の開閉、電線挟持、及び被覆剥取り操作とを
自動的に行っても良い。
(発明の効果) 本発明にかかる被覆電線の被覆部剥取り装置は、以上説
明したように構成したので、活線状態にある被覆電線か
らの被覆部の剥取り作業を自動的に行うことが出来、作
業者の感電事故や疲労を極力防止出来る。しかも、2本
の駆動軸の回転を制御することにより被覆電線の被覆部
剥取り作業を制御出来、1本のマニピュレータで被覆電
線の挟持と剥取りとを行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかる被覆電線の被覆部
剥取り装置の構成図、第2図は第1図の被覆剥取り装置
の背面図、第3図は第1図の電線保持部の部分構成を示
す図、第4図は第1図の被覆部剥取り装置の正面図、第
5図は第1の被覆部剥取り装置の電線剥取り部の部分構
成を示す説明図、第6図は第5図にかかる電線剥取り部
のスリーブを開いた状態の説明図、第7図は本実施例に
かかる被覆部剥取り装置を活線作業用のマニピュレータ
に装着した状態の概略説明図、第8図は従来の手動式の
被覆部剥取り装置の正面図、第9図は第8図の被覆部剥
取り装置の側面図、第10図は第8図にかかる手動式被
覆部剥取り装置の刃部を開いた状態の説明図である。 23…マニピュレータ 24…被覆部剥取り装置 25…被覆電線 25a…絶縁用の被覆部 26…ベースハウジング(筐体部) 28a…六角対辺棒(第1の駆動軸) 28b…六角対辺棒(第2の駆動軸) 28c…ウォームギヤ 29…電線保持部 30…被覆剥取り部 32a…ウォームギヤ 31……挟持機構 32…ネジ棒 33a,33b…電線締付部 37…刃部 38…回転機構 39…スリーブ 43a…フック 43b…係止用凹部 47…ガイド部材 51…ウォームギヤ
フロントページの続き (72)発明者 玉木 亮吉 愛媛県松山市真砂町122―1 (72)発明者 山本 英生 香川県木田郡牟礼町原56―4 (72)発明者 秋山 雄司 香川県高松市伏石町1491―9 (72)発明者 谷 浩和 香川県大川郡大川町富田東234 (72)発明者 岡本 憲一 大阪府大阪市北区西天満4丁目11番29号 大東電材株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−54988(JP,A) 特開 昭52−136373(JP,A) 特開 昭56−141708(JP,A) 特開 平1−91609(JP,A) 実開 昭58−43112(JP,U) 実開 昭61−114919(JP,U) 実開 平1−40220(JP,U) 特公 昭50−13955(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活線作業用のマニピュレータの先端駆動部
    に装着される筐体部に、被覆電線を挾持固定する電線保
    持部と、固定された前記被覆電線の絶縁用の被覆部を剥
    ぎ取る被覆剥取り部とが備えられている被覆電線の被覆
    部剥取り装置であって、 前記電線保持部には、前記被覆電線を挾持する挾持機構
    と前記先端駆動部に駆動制御されて挾持機構を駆動する
    第1の駆動軸とが設けられ、前記被覆剥取り部には、固
    定された前記被覆電線に沿って延在する刃部と、この刃
    部を前記被覆部に食込むように前記被覆電線の周回り方
    向に回転させる回転機構とが設けられ、この回転機構に
    は、前記先端駆動部によって駆動制御される第2の駆動
    軸が備えられていることを特徴とする被覆電線の被覆部
    剥取り装置。
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