JPH0619340U - 電話機の秘話装置 - Google Patents

電話機の秘話装置

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JPH0619340U
JPH0619340U JP5946992U JP5946992U JPH0619340U JP H0619340 U JPH0619340 U JP H0619340U JP 5946992 U JP5946992 U JP 5946992U JP 5946992 U JP5946992 U JP 5946992U JP H0619340 U JPH0619340 U JP H0619340U
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call
handset
signal
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muting
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Application number
JP5946992U
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Inventor
崇 志賀
実生 川畑
Original Assignee
日本ビクター株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通話内容の漏れを完全に遮断して、安心して
通話を行うことができる電話機の秘話装置を提供する。 【構成】 子機30の送受話器32によって通話が行わ
れるときは、親機50側の制御用マイクロコンピュータ
16の通話検知部18で子機30による通話であること
が検知され、ミューティング回路22がOFFに制御さ
れて送受話器12に対するミューティングが行われる。
ここで、誰かが親機50側の送受話器12をとると、こ
れがフックスイッチ検知部56で検知され、その旨が制
御用マイクロコンピュータ16から信号付加回路52に
伝達される。すると、信号付加回路52のノイズ発生源
54で発生したノイズがアンプ24に出力される。これ
によって、漏れた通話内容にノイズが重畳されるように
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばコードレス子機とコード付きの送受話器を備えた親機とを有 するような電話機において通話のプライバシを守る秘話装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、一つの電話回線に2つ以上の送受話器が接続されているような電話機で は、いずれか一方の送受話器による通話内容が他方の送受話器に漏れることがな いように構成されており、秘話機能と呼ばれている。
【0003】 例えば、図3に示すようなボタン電話を例として説明する。この電話機は、1 02タイプと呼ばれるコードレス電話機で、親機10とコードレス子機30とに よって構成されている。親機10にはコード付き送受話器12が付属している。 図4には、このような電話機の回路ブロックの一例が示されている。まず、親機 10側から説明すると、電話回線Lが接続されている通話処理部14は、信号授 受の調整を行うスピーチネットワーク,着信時の鳴動を行うリンガ部,プッシュ 回線の場合のダイヤルトーン信号の解読を行うDTMFデコーダ,通話相手の電 話番号を入力するダイヤルボタン,フックスイッチなどを含んでおり、発呼,着 呼,通話の処理が行われるようになっている。
【0004】 各部に接続されている制御用マイクロコンピュータ16は親機10の動作の全 体を制御する機能を有しており、それらのうち特に通話検知部18では親機10 及び子機30による通話状態が検知されるようになっている。送受信処理部20 は子機30との間で信号を送受するためのもので、MSKモデムや変復調回路を 含んでいる。ミューティング回路22は、送受話器12に対して秘話機能を奏す るもので、制御用マイクロコンピュータ16の通話検知部18による子機の通話 検知に基づいてスイッチがOFFとなる機能を有する。
【0005】 次に、子機30側を説明すると、通話処理部34はフックスイッチやダイヤル ボタンを含んでおり、これらによる通話処理を行う機能を有している。制御用マ イクロコンピュータ36は子機30側の動作の制御を行うためのものである。ま た、送受信処理部38は、親機10との間で信号の授受を行うためのものである 。
【0006】 次に、このような従来装置の動作を説明する。最初に、親機10の送受話器1 2によって通話を行う場合から説明する。送受話器12をとった使用者は、通話 処理部14のダイヤルボタンを操作して相手方の電話番号を入力する。すると、 その番号に対する発呼が電話回線Lに対して行われる。
【0007】 相手方が電話に出て通話が開始されると、全体の動作制御用のマイクロコンピ ュータ16の通話検知部18によって通話状態が検知される。すると、制御用マ イクロコンピュータ16によって、送受信処理部20による信号の送信が停止さ れる。他方、ミューティング回路22は予めONとなっている。このため、相手 方との通話信号は、通話処理部14,ミューティング回路22,アンプ24を介 して送受話器12との間でのみ授受され、子機30には通話信号は送信されない 。従って、親機10で通話を行う場合は、その通話内容が子機30側に漏れると いうことはない。相手側から着呼があった場合に、これを親機10側で受けた場 合も同様である。
【0008】 次に、子機30の送受話器32によって通話を行う場合について説明する。送 受話器32をとった使用者は、通話処理部34のダイヤルボタンを操作して相手 方の電話番号を入力する。すると、これが制御用マイクロコンピュータ36で検 知され、その番号データが送受信処理部38,アンテナ40,26,送受信処理 部20を介して通話処理部14に入力され、ここで入力番号データに対応する発 呼が電話回線Lに対して行われる。
【0009】 相手方が電話に出て通話が開始されると、全体の動作制御用のマイクロコンピ ュータ16の通話検知部18によって通話状態が検知される。今度は、制御用マ イクロコンピュータ16によって、ミューティング回路22がONからOFFと なる。このため、相手方との通話信号は、通話処理部14,送受信処理部20, アンテナ26,40,送受信処理部38,アンプ42を介して送受話器32との 間でのみ授受され、親機10の送受話器12には通話信号は送られない。従って 、子機30側で通話中のときは、親機10の送受話器12をオフフックしても通 話内容が漏れることは理論上はないように構成されている。なお、相手側から着 呼があった場合に、これを子機30側で受けた場合も同様である。 このような秘話機能のため、親機10,子機30,及び相手方による三者通話 をしたいときは、特別のスイッチ操作を必要とするのが一般的である。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来技術では、ミューティング回路22によって 通話信号を見かけ上遮断しているものの、漏れインピーダンスなどの影響によっ てある程度の通話内容漏れが生ずるという不都合がある。秘話機能は、本来通話 のプライバシを守るための機能であるから、秘話機能が働いている送受話器から の音声の漏れは、完全に遮断されることが好ましい。 本考案は、これらの点に鑑みてなされたもので、通話内容の漏れを完全に遮断 して、安心して通話を行うことができる電話機の秘話装置を提供することを、そ の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、秘話すべき送受話器に対する通話信号の入力を見かけ上遮断するミ ューティング手段を有する電話機の秘話装置において、前記ミューティング手段 によるミューティング中であって、少なくとも前記送受話器がオフフックの状態 にあるときに、前記送受話器に対してマスキング信号を供給して漏れ通話信号に 付加するマスキング信号付加手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】 本考案によれば、秘話すべき送受話器に対してホワイトノイズ,適宜音声信号 などのマスキング信号が供給される。秘話すべき送受話器を誰かがとっても、漏 れた通話内容にマスキング信号が重畳されて聞こえるので、通話内容は不明瞭と なって良好な秘話機能が実現できる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案による電話機の秘話装置の一実施例について、添付図面を参照し ながら説明する。なお、上述した従来例と同様の構成部分又は従来例と対応する 構成部分については、同一の符号を用いる。
【0014】 図1には、本実施例の回路ブロックが示されている。まず、通話信号の処理に 関係する構成部分から説明すると、電話回線Lは親機50の通話処理部14に接 続されており、この通話処理部14は送受信処理部20及びミューティング回路 22に接続されている。送受信処理部20は更にアンテナ26に接続されており 、ミューティング回路22はアンプ24を介して送受話器12に接続されている 。また、親機50側とコードレスで通話信号を授受するアンテナ40は送受信処 理部38に接続されており、この送受信処理部38はアンプ42を介して送受話 器32に接続されている。
【0015】 次に、制御用の構成部分について説明すると、親機50の制御用マイクロコン ピュータ16は、通話処理部14,送受信処理部20,ミューティング回路22 ,及び後述する信号付加回路52に接続されている。また、子機30の制御用マ イクロコンピュータ36は、通話処理部34,送受信処理部38に接続されてい る。
【0016】 次に、本実施例では、ミューティング回路22と並列に信号付加回路52が設 けられている。この信号付加回路52はノイズ発生源54を含んでおり、これに よってホワイトノイズの発生が行われている。信号付加回路52のノイズ出力側 はアンプ24に接続されている。また、信号付加回路52には制御用マイクロコ ンピュータ16が接続されている。この制御用マイクロコンピュータ16は、全 体の動作制御を行うもので、これらの機能のうち特に通話検知部18及びフック スイッチ検知部56が図示されている。信号付加回路52では、それらの検知結 果に応じてノイズ信号出力の制御が行われるようになっている。
【0017】 次に、以上のように構成された実施例の動作について、図2のフローチャート を参照しながら説明する。なお、このフローチャートは、発呼,着呼,通話など の一連の動作の中で実行されるものである。
【0018】 <親機で通話を行う場合の動作> 最初に、使用者が親機50の送受話器12を用いて通話を行う場合から説明す る。この場合の動作は、上述した従来例と同様であり、送受話器12の使用者と 相手方との通話が開始されると(図2ステップS1)、これが制御用マイクロコ ンピュータ16の通話検知部18によって検知される。通話検知部18で子機3 0による通話でないと判断されると(ステップS2のN)、制御用マイクロコン ピュータ16によって送受信処理部20による信号の送信が停止される(ステッ プS3)。このため、相手方との通話信号は、通話処理部14,ミューティング 回路22,アンプ24を介して送受話器12との間でのみ授受され、子機30に は通話信号は送信されない。 このように、親機10で通話を行う場合は、その通話内容が子機30側に漏れ るということはなく、従来技術と同様に良好に秘話機能が作用する。
【0019】 <子機で通話を行う場合の動作> 次に、子機30の送受話器32によって通話を行う場合について説明する。送 受話器32をとった使用者は、前記従来例と同様に、通話処理部14,送受信処 理部20,38,アンテナ26,40,アンプ42を通じて電話回線Lの相手方 と通話を行う。このとき、親機50側の制御用マイクロコンピュータ16の通話 検知部18では、子機30による通話であることが検知される(ステップS2の Y)。すると、制御用マイクロコンピュータ16によってミューティング回路2 2がONからOFFとなり、送受話器12に対して通話信号のミューティングが 行われる(ステップS4)。
【0020】 このような状態で、誰かが親機50側の送受話器12をとったとする。すると 、本実施例では、送受話器12をとったことによるオフフックがフックスイッチ 検知部56で検知される(ステップS5)。すると、その旨が制御用マイクロコ ンピュータ16から信号付加回路52に伝達される。これに基づいて信号付加回 路52では、ノイズ発生源54で発生したノイズがアンプ24に出力される(ス テップS6)。このため、送受話器12のスピーカには、漏れた通話内容にノイ ズが重畳されることになる。
【0021】 よく知られているように、人間の耳は、周囲雑音が存在するとマスキング効果 によって言葉の判別能力が著しく低下する。このため、通話内容はノイズによっ て効果的にマスキングされることになり、良好に秘話機能が発揮されることにな る。なお、ノイズ信号レベルは、ミューティングの漏れをマスキングできる程度 でよい。漏れ信号レベルは、一般的に通常信号レベルの−60dB以下であるか ら、ノイズ信号レベルは−50dB〜−40dB程度で十分である。
【0022】 このようなノイズ信号の重畳による秘話作用は、送受話器12が親機50に戻 されるまで行われる。送受話器12が戻されてオンフックとなると、これが制御 用マイクロコンピュータ16のフックスイッチ検知部56で検知される(ステッ プS7)。すると、制御用マイクロコンピュータ16からその旨が信号付加回路 52に伝達され、ノイズ信号の出力は停止する(ステップS8)。
【0023】 このように、本実施例によれば、子機30で通話が行われているときは、親機 50側の送受話器12に対して通話信号のミューティングが行われるとともに、 送受話器12を誰かがとったときには更にノイズ信号の重畳が行われる。このた め、漏れた通話内容はノイズによって良好にマスキングされ、良好な秘話機能が 得られる。なお、通話が終了すれば、各部は復旧し、ミューティング回路22は OFFからONとなり信号付加回路52によるノイズ信号出力は停止される。
【0024】 なお、本考案は何ら上記実施例に限定されるものではなく、例えば次のものも 含まれる。 (1)前記実施例では、マスキング用の信号源としてホワイトノイズの発生器を 用いたが、適宜の音声信号や特定周波数の単音信号,あるいはDTMF信号など の発生器などを用いてよい。例えば「ただいま、他の電話にて通話中です」など のメッセージを流し続けたり、400Hz程度の音の妨害信号を送出するなどで ある。このとき、既に電話機の回路に存在する信号,例えばマイクロコンピュー タのクロック信号を加工するようにしてもよい。いずれにしても、ミューティン グの漏れをマスキングできれば、どのようなものでもよい。
【0025】 (2)また、前記実施例では、秘話機能が働いている送受話器のフックスイッチ がオフとなったときにノイズ信号を重畳することとしたが、秘話中は常時ノイズ 信号を重畳するなど、同様の作用を奏するように種々設計変更が可能である。 (3)前記実施例は、いわゆる102タイプの電話機に本考案を適用したもので あるが、秘話機能が要求される電話機であればどのようなタイプのものにも本考 案は適用可能である。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による電話機の秘話装置によれば、秘話すべき送 受話器に、積極的にマスキング信号を加えることとしたので、通話内容の漏れを 完全に遮断して、安心して通話を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による電話機の秘話装置の一実施例を示
す構成図である。
【図2】前記実施例における秘話動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】102タイプの電話機を示す外観図である。
【図4】図3の電話機の回路ブロックを示す構成図であ
る。
【符号の説明】
10,50…親機、12,32…送受話器、14,34
…通話処理部、16,36…制御用マイクロコンピュー
タ、18…通話検知部、20,38…送受信処理部、2
2…ミューティング回路(ミューティング手段)、2
4,42…アンプ、26,40…アンテナ、52…信号
付加回路(マスキング信号付加手段)、54…ノイズ発
生源、56…フックスイッチ検知部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秘話すべき送受話器に対する通話信号の
    入力を見かけ上遮断するミューティング手段を有する電
    話機の秘話装置において、前記ミューティング手段によ
    るミューティング中であって、少なくとも前記送受話器
    がオフフックの状態にあるときに、前記送受話器に対し
    てマスキング信号を供給して漏れ通話信号に付加するマ
    スキング信号付加手段を備えたことを特徴とする電話機
    の秘話装置。
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