JPH0619337B2 - 断層撮影装置 - Google Patents

断層撮影装置

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JPH0619337B2
JPH0619337B2 JP59219472A JP21947284A JPH0619337B2 JP H0619337 B2 JPH0619337 B2 JP H0619337B2 JP 59219472 A JP59219472 A JP 59219472A JP 21947284 A JP21947284 A JP 21947284A JP H0619337 B2 JPH0619337 B2 JP H0619337B2
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rotation
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雅美 富沢
正司 藤井
滋男 中村
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、被検査体に放射線を照射透過して被検査体
の断層像を得る断層撮影装置に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 断層撮影装置は放射線発生器から放射線を被検査体の所
定の断面に向けてファンビーム状に放射して被検査体の
所定の断面における放射線透過率データを収集し、この
収集した透過率データから断層像を構成している。とこ
ろで、被検査体に向けて放射されるファンビーム状の放
射線は放射線発生器に近いほど狭く、遠いほど広くなっ
ていて、断層撮影装置の撮影領域の大きさを可変し得る
ようになっている。
第11図は従来の断層撮影装置を示すものであるが、こ
の装置において放射線発生器201からの放射線は角度
θを有するファンビーム203として放射または爆射さ
れ、図示しない被検査体を透過した後放射線検出器20
5で検出されている。そして、放射線発生器201から
放射されるファンビーム状の放射線の経路内に被検査体
を載置し回転するための回転テーブル207が放射線経
路に沿って放射線発生器201に接離反する方向に、す
なわち図において左右に移動し得るように設けられてい
る。この回転テーブル207が放射線発生器201に近
づいた位置に移動した場合には、この回転テーブル20
7に載置された被検査体にファンビーム状の放射線が照
射される領域、すなわち断層像の撮影領域は符号209
で示すように小さく、また回転テーブル207が放射線
検出器205に近づいた位置に移動した場合には、撮影
領域は符号211で示すように大きくなっている。
このように撮影領域の大きさを可変し得ることは、放射
線発生器201から放射される放射線量、多チャンネル
の放射線検出器205の数、また時間を有効に利用し、
得られる断層像の空間分解能を可能な限り向上させるた
めに重要なことである。
ところで、断層撮影装置においては、被検査体の所定の
断面の断層像を得るために、放射線のファンビームの被
検査体への相対的な放射角度が(180゜+放射線のフ
ァンビームの角度θ)以上になるように例えば被検査体
を回転させることが必要である。しかも、この被検査体
の回転動作は、放射線のファンビームがいずれの回転角
度からでも被検査体の所定の断面を常に正確に通過する
ように、その回転中心を常に一定として被検査体の所定
の断面が同じ平面内を正確に回転することが必要であ
り、このためにはかなり精巧な機構が必要である。
上記第11図に示す従来の断層撮影装置は、その撮影領
域を可変するために回転テーブル207を放射線経路に
沿って移動できるようにしているが、このように回転テ
ーブル207が移動することによりその回転中心がずれ
易くなり、被検査体の所定の断面が放射線のファンビー
ムの通過する同じ平面内を回転しなくなる可能性が高く
なって、再構成される断層像の画質劣化のおそれがあ
る。
また、この従来の断層撮影装置のように、回転テーブル
207を移動させる場合には、回転テーブル207の直
径は一般に第11図において大きい撮影領域211の直
径に合わせるように形成されるが、このような場合には
回転テーブル207の大きい直径のために放射線発生器
201に近づける距離に限界が存在し、この限界以下に
は放射線発生器201に近づけないため、撮影倍率はこ
れにより制限されてしまい、大きな撮影倍率を取れない
という問題がある。
[発明の目的] この発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、適切な撮影倍率で撮影でき、高品質高分
解能の断層像を得ることができる断層撮影装置を提供す
ることにある。
[発明の概要] 上記目的を達成するため、この発明は、被検査体に放射
線を照射透過して被検査体の断面における放射線の透過
率を測定し、被検査体の断面の断層像を形成する断層撮
影装置において、前記放射線を照射する経路に沿って設
けられた被検査体を載置し回転させる複数の回転台と、
この回転台を駆動する駆動源と、前記回転台に被検査体
が載置されたかどうかを検出する検出手段と、この検出
手段の検出結果を基に前記駆動源を制御する制御手段と
を具備したことを要旨とする。
[発明の実施例] 以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示すものである。
同図において、X線発生器1はX線を符号3で示すよう
にファンビーム状にX線検出器5に向けて放射する。こ
のX線のファンビーム3の下方には被検査体(図示せ
ず)を載置し回転するための直径の小さい円板状の回転
テーブル7および直径の大きい円板状の回転テーブル9
が小さい回転テーブル7がX線発生器1に近接し、大き
い回転テーブル9がX線検出器5に近接して配設されて
いる。各回転テーブル7および9はそれぞれ回転駆動装
置11および13により回転させられるようになってい
る。回転テーブル7および9にはそれぞれ重量センサ1
9および21が連結され、いずれかの回転テーブルに被
検査体が載置された場合、この重量センサ19または重
量センサ21はこれを検出し、この検出信号を回転駆動
装置11および13に連結されている大小テーブル切換
装置23に出力するようになっている。このテーブル切
換装置23は、被検査体が載置されたいずれかの回転テ
ーブル7または9を選択的に回転するようにいずれかの
回転駆動装置を選択制御するようになっている。この選
択制御は、前記重量センサ19または21からの前記検
出信号によるかまたはテーブル切換装置23に連結され
れている操作部25からの指示信号により行なわれる。
また、回転駆動装置11および13にはそれぞれ回転検
出装置15および17が接続されている。回転検出装置
15および17はそれぞれ回転駆動装置11および13
で回転駆動される回転テーブル7および9の回転状態を
検出し、その回転の一定角度毎に回転信号をテーブル切
換装置23に出力する。
テーブル切換装置23にはX線発生器制御装置27が接
続されている。このX線発生器制御装置27は高電圧発
生装置を有し、この高電圧発生装置からの高電圧をX線
発生器1に供給してX線発生器1の動作を制御するよう
になっている。また、X線検出器5にはデータ収集装置
29が接続されており、X線検出器5で検出されたX線
発生器1からのX線の被検査体に対する透過率データ
は、テーブル切換装置23からデータ収集装置29に供
給されるテーブルの回転動作に同期したデータ収集制御
信号によってデータ収集装置29に収集されるようにな
っている。データ収集装置29は画像再構成装置31に
接続され、画像再構成装置31は操作部25からの撮影
領域選択信号によりデータ収集装置29からの透過率デ
ータを受信して再構成画像データを形成し、この再構成
画像データを画像表示装置33に供給して再構成された
画像、すなわち、断層像を画像表示装置33に表示す
る。なお、回転テーブル7および9の上方のファンビー
ム3内に示されている符号35および37で示す円はそ
れぞれ回転テーブル7および9に載置された被検査体に
対する撮影領域である。
以上のように構成された断層撮影装置においては、回転
テーブル7はX線発生器1に近接した位置に固定されて
配設され、また、回転テーブル9はX線検出器5に近接
された位置に固定されて配設され、各回転テーブル7,
9の回転中心は容易にずれないようになっているので、
各回転テーブル7,9の上に被検査体が載置され回転さ
せられてもその回転中心もずれることがないようになっ
ていて、得られる断層像の画質が劣化しないようになっ
ている。また回転テーブル7に載置された被検査体の撮
影領域35は小さく、回転テーブル9に載置された被検
査体の撮影領域37は大きくなっているため、被検査体
の大きさに応じて被検査体を所望の回転テーブルに載置
してその断層像を測定することができる。
被検査体はX線発生器1に近い側の回転テーブル7に載
置した方が撮影倍率が増大する。X線発生器1の焦点の
大きさによる制限はあるが撮影倍率が増大すると、得ら
れる断層像の空間分解能が向上する。ここで撮影倍率と
は、第2図に示すように、X線発生器1から放射される
X線の焦点、すなわち、発生源1aから被検査体39の
回転中心39aまでの距離をFCDとし、X線の焦点1
aからX線検出器5の中心点までの距離をFDDとする
と、撮影倍率はFDD/FCDで与えられる。従って、
FDDが一定である場合にはFCDが小さい程、すなわ
ち被検査体の回転中心がX線発生器1の発生源に近い
程、撮影倍率は大きくなり、断層像の分解能は向上する
のである。
次に、第1図の断層撮影装置の作用を説明する。
まず、断層像を測定したい被検査体をその大きさに応じ
て回転テーブル7または9のいずれかに載置する。被検
査体が回転テーブル7または9のいずれかの上に載置さ
れると、載置された回転テーブル7または9に連結され
ている対応する重量センサ19または21がこれを検出
し、検出信号をテーブル切換装置23に供給する。テー
ブル切換装置23はこの検出信号に基づき被検査体を載
置された回転テーブル7または9を駆動する回転駆動装
置11または13を選択制御する。
なお、被検査体を載置された回転テーブル7または9を
回転駆動する方法は、上述しように重量センサ19,2
1による方法でなく、操作部25を介して外部等から供
給される指示信号により行なうこともできる。そして、
このいずれの方法で行なうかは例えば操作部25に選択
キー等を設け、この選択キーの状態によって決定される
ようにすることができる。
上述したいずれの方法かによって回転テーブル7または
9のいずれかが回転駆動されると、対応する回転検出装
置15または17はこの回転を検出し、前記回転信号を
その回転の一定角度毎にテーブル切換装置23に出力す
る。その結果、テーブル切換装置23はこの回転信号に
同期してX線発生器制御装置27を制御し、X線発生器
1からX線を被検査体に向けてファンビーム状に放射す
る。被検査体を透過したX線はX線検出器5で検出さ
れ、その検出されたX線の透過率データはテーブル切換
装置23からデータ収集装置29に供給されるデータ収
集制御信号によってデータ収集装置29に収集される。
データ収集装置29で収集された透過率データは必要な
処理を施された後、画像再構成装置31に供給される。
画像再構成装置31はこの透過率データおよび操作部2
5から供給される撮影領域選択信号によって被検査体の
断層像データを再構成し、この断層像データを画像表示
装置33に供給して断層像を表示するのである。
第3図は、第1図に示す断層撮影装置を利用して、被検
査体42を測定する場合の応用例を示しているものであ
る。この被検査体42は内部に矢印状の空洞部42aを
有している。
一般に被検査体はその周囲を空気により囲まれている
が、被検査体によりX線の吸収率と空気によるX線の吸
収率はその差はかなり大きい。このため、得られる断層
像に偽像が発生することがある。第3図に示す被検査体
42もその内部に空洞部42aを有しているので、空洞
部42aにより偽像が発生する恐れがある。第3図はこ
の偽像を防止するために、空洞部42aを有する被検査
体42を一方の回転テーブル7に載置し、他方の回転テ
ーブル9に前記空洞部42aと相似形をしている補正用
のウエッジ44を載置しているものである。ウェッジ4
4は被検査体42の材質と同じ材質で形成されている。
このように被検査体42及びウェッジ44をそれぞれ回
転テーブル7及び9に載置した場合、重量センサ19及
び21からの検出信号によるかまたはテーブル切換装置
23に連結されている操作部25からの指示信号によ
り、テーブル切換装置23を介して回転テーブル7及び
9を回転駆動する回転駆動装置11及び13の回転状態
を検出する回転検出装置15及び17からの検出信号を
基に回転テーブル7及び9が同期しかつ同一角速度で回
転するように回転駆動装置11及び13を制御する。こ
の制御状態で駆動されている回転テーブル7及び9に載
置されている被検査体42及びウェッジ44を測定すれ
ば、被検査体42の材質部分と空洞部42aの空間部分
とのX線の吸収率の差により発生する偽像はウェッジ4
4で補正され、偽像の発生を防止することができる。ま
た、逆に被検査体42が矢印状の物体であり、ウェッジ
44が矢印状の空洞部を有しているものでも同じであ
る。このように第1図に示す断層撮影装置は2台の回転
テーブル7および9を有しているので、上述したような
補正用のウェッジを設けて偽像を防止することができる
のである。
また、第1図の実施例において被検査体を回転テーブル
7に載置したかまたは回転テーブル9に載置したかによ
って測定系のフィルタ関数の周波数特性を可変するよう
に制御し偽像を防止することもできる。フィルタ関数は
周波数に対して得られる画像の圧縮の程度を制御し得る
ものである。そして、例えば同じ被検査体を回転テーブ
ル7に載置した場合よりも回転テーブル9に載置した方
が画像がぼやけやすいがこの場合においてフィルタ関数
を変えることにより画像を補正することができるのであ
る。
更に、フィルタ関数を制御する以外に、被検査体を回転
テーブル7に載置したかまたは回転テーブル9に載置し
たかによってX線強度を可変するように制御することも
できる。X線の強度を可変するにはX線発生器1を駆動
する信号のパルス幅、電流、電圧を可変すればよい。例
えば、X線強度を上げる場合には前記パルス幅、電流、
電圧を増大するように制御すればよい。
以上のようなフィルタ関数やX線強度の制御は、前記テ
ーブル切換装置23に例えばマイクロコンピュータ等を
設けることにより容易に行なうことができる。
第4図は、この発明の他の実施例に示しているものであ
る。この実施例は第1図に示す実施例に回転テーブル7
および9を上下動させるための機構が付加された点が異
なるのみで、その他の点は第1のものと同じであり、上
下動用の機構の関係ない部分は省略されている。
第4図において、回転テーブル7および9は支持部40
に一体的に取り付けられている。支持部40はガイドレ
ール41および43によって上下方向の移動を案内され
ている。また、支持部40の一方の側部の中程は長ねじ
45に螺合している。長ねじ45の上部は大径のプーリ
47が一体的に取り付けられ、このプーリ47はベルト
49を介して小径のプーリ51に連結されている。プー
リ51の回転支軸は上下動用モータ53の回転軸に連結
されている。そして、モータ53が回転すると、プーリ
51は回転し、更にベルト49を介してプーリ47が回
転するようになっている。プーリ47が回転すると、長
ねじ45が回転し、これにより長ねじ45に螺合する支
持部40が長ねじ45の回転方向によって上下動し、回
転テーブル7および9を所望の上下位置に移動し得るよ
うになっている。この様な上下動作は回転テーブル7ま
たは9の上に載置した被検査体の所望の高さ位置の断層
像を取る場合、また所望の高さ位置の断層像を複数また
は連続して取るような場合に必要なものである。なお、
この第4図に示す装置においては、回転テーブル7およ
び9は1つの支持部40により連結され、上下動機構は
一系統でよいという利点がある。
第5図は、上下動機構を回転テーブル7および9に対し
てそれぞれ独立に設けた他の実施例を示すものである。
すなわち、回転テーブル7および9に対してそれぞれ独
立に支持体55および57が取り付けられ、各支持体5
5および57には上下方向に延出した長ねじ59および
69が螺合している。また、各長ねじ59および69の
上部には第4図の場合と同様にそれぞれ大径のプーリ6
1および71が一体的に取り付けられ、各大径のプーリ
61および71はそれぞれベルト63および73を介し
て小径のプーリ65および75に連結されている。ま
た、プーリ65および75の回転支軸はそれぞれ上下動
用モータ67および77の回転支軸に取り付けられてい
る。そして、モータ67を回転した場合には第3図の場
合と同様な動作により回転テーブル7が上下動し、モー
タ77を回転した場合には回転テーブル9が上下動する
ようになっている。このように、各回転テーブル7およ
び9の上下方向の位置をそれぞれ独立に調節できるよう
にすることにより位置精度を向上することができる。こ
れは、特にX線発生器1に近い位置にある回転テーブル
7ほどその上下方向の位置を精度よく設定することが必
要であるが、このような場合に有効なものである。
第6図は、第5図と同様に回転テーブル7および9をそ
れぞれ独立に上下動できる別の実施例を示しているもの
であるが、この実施例においては回転テーブル7および
9の下方に直列に上下動駆動装置79および81がそれ
ぞれ設けられており、全体のスペースが小さくなるよう
になっている。
なお、上記実施例においては、回転テーブルを2台有す
る場合について説明したが、2台に限定されるものでは
なく、3台以上であってもよいこと勿論であるが、少な
くとも2台、すなわち複数台あることが必要である。
第7図は、この発明の更に他の実施例を示すものであ
る。この実施例においては、2台ある回転テーブル83
および85のうちいずれの回転テーブルに被検査体が載
置されたのかを検出し、その被検査体を載置された回転
テーブルを自動的に回転駆動して被検査体の断層像を得
ようとしているものである。このようにすることによ
り、操作の煩雑さを解除し、誤りを防止しようとしてい
るものである。なお、第1図の実施例においては重量セ
ンサ19および21により同様なことを行なっている
が、この実施例においてはその検出に光技術を使用して
いるものであり、その内容を更に詳細に示している。
第7図において、回転テーブル83および85にはそれ
ぞれ被検査物検出部95および93が接続されている。
この被検査物検出物95および93は後述するように光
技術を使用して回転テーブル83および85の上に被検
査体が載置されているかどうかを検出しているものであ
る。被検査物検出部95および93の検出出力は回転テ
ーブル選択部101に供給され、この回転テーブル選択
部101は被検査物検出部95または93からの検出出
力により被検査体の載置された回転テーブル83または
85を判定し、その出力信号を機構制御部103および
画像再構成部109に供給している。機構制御部103
は前記回転テーブル選択部101からの出力信号に基づ
き回転テーブル83を回転駆動するための回転テーブル
駆動部91または回転テーブル85を回転駆動するため
の回転テーブル駆動部97のいずれかを駆動し、これに
より回転テーブル83または85を回転させる。
また、回転テーブル83および85にはテーブル回転検
出部99が接続されている。このテーブル回転検出部9
9は、回転テーブル83または85の回転を検出し、そ
の回転の一定角度毎に回転信号をシステム制御部105
に供給する。システム制御部105はこの回転信号に同
期して各部すなわちシステム制御部105に接続されて
いる放射線制御部107,この放射線制御部107によ
り駆動制御される放射線発生部87,放射線検出部89
からの被検査体を透過した放射線を検出する放射線検出
部89,画像再構成部109,放射線検出部89からの
透過率データを収集する投影データ収集部111などを
制御する。画像再構成部109は、回転テーブル選択部
101からの出力信号、すなわちいずれの回転テーブル
に被検査体が載置されたかという情報に基づき、前述し
たようなフィルタ関数、X線強度信号などの各種パラメ
ータを適宜選択するとともに、投影データ収集部111
からの透過率データをシステム制御部105からの同期
信号に応じて受信し、また必要に応じて適当に処理して
再構成画像データを形成し、CRTで構成される画像表
示部113に供給して表示する。
第8図は前記第7図の被検査物検出部95および93の
詳細を示しているものである。被検査物検出部95およ
び93は上述したように光技術を使用してそれぞれ回転
テーブル83および85上に被検査体が載置されている
かどうかを検出しているものである。すなわち、被検査
物検出部95は、回転テーブル83の周辺部側近に並ん
で配設されている発光部121および受光部123を有
し、また回転テーブル83を挾んだ発光部121および
受光部123に対抗した側には部分円弧状の凹面鏡12
5が配設されている。そして、回転テーブル83の上に
被検査体が載置されていない状態においては発光部12
1から出力された光は回転テーブル83の上面をくまな
く通過して凹面鏡125で反射され、受光部123に集
光されるようになっている。すなわち、凹面鏡125の
焦点位置が丁度受光部123の位置になるようになって
いる。また、発光部121から出力される光および凹面
鏡125から受光部123に反射される光は回転テーブ
ル83の上面に平行に進むようになっている。
また、回転テーブル85に対する被検査物検出部93
も、回転テーブル83に対する被検査物検出部95と同
様に、回転テーブル85の周辺側近にそれぞれ並んで配
設された発光部127および受光部129,また発光部
127および受光部129に対抗して配設された凹面鏡
131で構成されている。
発光部121および127は発光部用電源133から供
給される電圧により作動し、、また受光部123および
129で検出された光はそれぞれ受光部123および1
29により光電変換され、この光電変換された電気信号
はそれぞれ増幅器135および137で増幅された後、
コンパレータ139および141に供給されている。コ
ンパレータ139および141はそれぞれ増幅器135
および137から供給される信号を所定の基準値と比較
し増幅器135および137からの信号が発光部12
1,127から凹面鏡125,131を介して受光部1
23,129に至る光経路が被検査体の載置によりさえ
ぎられることでそれぞれ所定の基準値以下になった場
合、対応する回転テーブルに被検査体が載置されたこと
を示す出力信号を発生する。この出力信号の一部は被検
査物有無信号として出力されるとともに、一部は回転テ
ーブル選択部101を構成するフリップフロップ143
をセットまたはリセットし、このフリップフロップ14
3からテーブル選択信号として機構制御部103および
画像再構成部109に出力されるようになっている。こ
のフリップフロップ143は、一度、一方の回転テーブ
ルが選択されると、次に他方の回転テーブルが選択され
るまで、かりに一方の回転テーブルに載置された被検査
体が途中で取り除かれても、不必要に別の回転テーブル
に切り変えられないようにしているものである。
次に上記被検査物検出部95および93の光学系の詳細
を第9図を参照して説明する。
第9図は一例として回転テーブル83に対する被検査物
検出部95を取り上げて説明している。
第9図に示すように、回転テーブル83に対して凹面鏡
125が半径Rの部分円弧状でほぼ90゜の角度で広が
って配設されている。この図はこの凹面鏡125の焦点
位置Aを原点0(x=0)として横方向にx軸を取って
示され、原点0からx軸に直角な方向に延出した中心線
147上に回転テーブル83の回転中心83aが位置付
けられている。発光部121を構成する発光素子121
aは位置A、すなわち原点0からx軸の正方向に距離a
の位置にその中心部が配設され、また受光部123を構
成する光検出素子123aは位置A、すなわち原点0か
らx軸の負方向に距離aの位置にその中心部が配設され
ている。両者、すなわち発光素子121aと光検出素子
123aとは中心線147を中心に対称に配設されてい
る。従って発光素子121aから出力された光は回転テ
ーブル83上を通過して凹面鏡125により反射された
後、光検出素子123aに集光されるようになってい
る。
今、回転テーブル83の直径をD、凹面鏡125の曲率
半径をR、発光素子121aaの回転テーブル83上面
に平行な方向の長さをd、凹面鏡125に集光された光
の回転テーブル83上面に平行な方向の長さをd′、凹
面鏡125による反射光が位置Aから最遠に結ぶ実像と
発光素子121aの中心から発した光の凹面鏡125に
より反射光が形成する実像との間の距離をd、凹面鏡
125による反射光が位置Aから最近に結ぶ実像と発光
素子121aの中心から発した光の凹面鏡125により
反射光が形成する実像との間の距離をdとする。ま
た、発光素子121aの中心から出力された光は中心線
147に対して対称な位置に実線が形成され、また光は
入射角と反射角が等しいので、次の式がそれぞれ成立す
る。
ここにおいて、 であるので、距離d′は次式のようになる。
ここにおいて、今、具体的にD=150mm,a=5mm,
d=1mmとすると、各距離はそれぞれ次のよううにな
る。
≒0.747mm d≒0.653mm d′≒d+d=1.4mm この計算結果からわかるように、光検出素子123aの
受光面積はかかなり小さくてよいことがわかる。
次に第7図および第8図に示す断層撮影装置の作用を説
明する。
まず、回転テーブル83または85のいずれか、例えば
回転テーブル83に被検査体が載置されたとすると、被
検査物検出部95を構成する発光部121からの光の多
くはその被検査体により遮られるため、凹面鏡125に
当って反射され受光部123に受光される光量は低減す
る。その結果、受光部123の出力信号も低減し、ま
た、増幅器135の出力信号も低減する。そのため、コ
ンパレータ139は上述したように回転テーブル83に
被検査体が載置されたことを示す出力信号を発生する。
この出力信号は回転テーブル選択部101を構成するフ
リップフロップ143をセットまたはリセットしてテー
ブル選択信号、すなわち回転テーブル83に被検査体が
載置されていることを示すテーブル選択信号を機構制御
部103および画像再構成部109に供給する。
この結果、機構制御部103は回転テーブル駆動部91
を駆動して回転テーブル83を回転する。この回転テー
ブル83の回転はテーブル回転検出部99で検出され、
テーブル検出検出部99はシステム制御部105に前記
回転信号を供給する。システム制御部105はこの回転
信号によって放射線制御部107を制御して放射線発生
部87から放射線を出力する。放射線発生部87からの
放射線は回転テーブル83の上に載置された被検査体を
透過し、放射線検出部89で検出される。放射線検出部
89で検出された透過率データは投影データ収集部11
1に供給され、画像再構成部109に供給される。画像
再構成部109はこの透過率データを回転テーブル選択
部101から供給されるテーブル選択信号およびシステ
ム制御部105から供給される回転信号に基づいて再構
成画像データを構成し、この再構成画像データを画像表
示部113に供給して断層像を表示するのである。
第10図は、この発明の更に別の実施例を示しているも
のである。
この実施例のものは、変調器155を設け、この変調器
155により発光体用電源153を介して発光体151
から出力される光信号に光変調をかけて出力するように
している。そして、この光変調された光の反射光を受光
体157で受光し、更に増幅器159で増幅した後、復
調器161で復調してからコンパレータ163に供給す
るようにしているものである。このように光信号に変調
をかけ、また受光時に復調することにより外来光による
影響を極めて少なくすることができるのである。
なお、上記第8図に示す実施例においては発光部121
と受光部123は別体としているが、一体形のものを使
用し、その相互の素子間で予め必要な光軸の調整などを
完了しておくことによりその組立て後の光軸の調整は簡
単になる。
以上説明した実施例においては、被検査体を載置した回
転テーブルを光を利用して検出し、その被検査体の載置
された回転テーブルを回転制御するようにしているの
で、人為的な操作が不要となり、煩雑さがなくなり、回
転テーブルの選択あやまりが防止される。また、発光部
121と受光部123とは回転テーブル上をくまなく監
視し得るので、被検査体を確実にかつ迅速に検出するこ
とができ、仮りに被検査体が回転テーブルから落下した
としてもこれを直ちに検出し、回転テーブルの回転を停
止するとともに、警報などを発生してこのような事態に
迅速に対応できる。また、誤って2台以上の回転テーブ
ルに被検査体をそれぞれ載置したような場合にもこれを
迅速に検出して警報などを発生し、必要な処置を迅速に
取り、誤撮影なども未然に防止できる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、放射線の照射
経路に被検査体を載置し回転するための回転台を複数設
けたので、被検査体の大きさ等に応じた適切な撮影倍率
で撮影して高品質高分解能の断層像を得ることができ
る。また、従来のように回転台を移動することがないた
め、その回転中心がずれることがなく、画質が劣化する
こともない。更に、従来のように1個の回転台のみで移
動を行ない回転台を兼用するようなことはしてないの
で、従来のように回転台の大きさで撮影倍率が制限され
ることもなく、撮影倍率を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す断層撮影装置の構成
図、第2図は第1図の装置の撮影倍率を説明するための
図、第3図は第1図の装置の応用例を説明するための
図、第4図乃至第6図はそれぞれこの発明の他の実施例
を示す断層撮影装置の上下動機構部の斜視図、第7図は
この発明の別の実施例を示す断層撮影装置のブロック
図、第8図は第7図の装置の被検査物検出部の詳細図、
第9図は第8図に示す被検査物検出部の光学系を説明す
るための図、第10図はこの発明の更に他の実施例を示
す断層撮影装置の被検査物検出部の他の例を示すブロッ
ク図、第11図は従来の断層撮影装置を説明するための
図である。 1……X線発生器、3……X線ファンビーム 5……X線検出器、7,9……回転テーブル 11,13……回転駆動装置 15,17……回転検出装置 23……テーブル切換装置 27……X線発生器制御装置 29……データ収集装置 31……画像再構成装置 33……画像表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査体に放射線を照射透過して被検査体
    の断面における放射線の透過率を測定し、被検査体の断
    面の断層像を形成する断層撮影装置において、 前記放射線を照射する経路に沿って設けられた被検査体
    を載置し回転させる複数の回転台と、 この回転台を駆動する駆動源と、 前記回転台に被検査体が載置されたかどうかを検出する
    検出手段と、 この検出手段の検出結果を基に前記駆動源を制御する制
    御手段とを具備したことを特徴とする断層撮影装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の断層撮影装
    置において、前記検出手段が複数の回転台に被検査体が
    載置されたことを検出したとき、前記制御手段は被検査
    体が載置された回転台と同期しかつ同一角速度で回転す
    るように前記回転台を駆動する駆動源を制御することを
    特徴とする断層撮影装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の断層撮影装
    置において、前記回転台は、被検査体の載置面積がそれ
    ぞれ異なることを特徴とする断層撮影装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載の断層撮影装
    置において、前記回転台は、当該回転台を上下動させる
    手段を有することを特徴とする断層撮影装置。
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JP4488885B2 (ja) * 2004-12-17 2010-06-23 株式会社日立製作所 Ct装置
JP4735827B2 (ja) * 2005-10-11 2011-07-27 株式会社島津製作所 X線透視検査装置
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JPS5997650A (ja) * 1982-11-27 1984-06-05 株式会社東芝 放射線断層検査装置

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