JP3638973B2 - Tct・spect同時収集システム - Google Patents

Tct・spect同時収集システム Download PDF

Info

Publication number
JP3638973B2
JP3638973B2 JP25846194A JP25846194A JP3638973B2 JP 3638973 B2 JP3638973 B2 JP 3638973B2 JP 25846194 A JP25846194 A JP 25846194A JP 25846194 A JP25846194 A JP 25846194A JP 3638973 B2 JP3638973 B2 JP 3638973B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
radiation
spect
data
tct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25846194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08122438A (ja
Inventor
信篤 本村
隆 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25846194A priority Critical patent/JP3638973B2/ja
Publication of JPH08122438A publication Critical patent/JPH08122438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3638973B2 publication Critical patent/JP3638973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Nuclear Medicine (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被検体内の減衰係数分布を形成するトランスミッションデータ及びSPECT画像を形成するエミッションデータを同時に(すなわち、検出器を被検体の周りに回転させながら行なう一連のデータ収集動作の中で)収集するTCT・SPECT同時収集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
被検体内に投与した核種{放射線同位元素(以下、RIという)}から放出されるγ線をガンマカメラにより検出して、被検体内におけるRI分布を示す画像(以下、SPECT画像という)を得るSPECT装置がある。
【0003】
このSPECT装置では、SPECT画像の定量化、すなわち、SPECT画像と実際の被検体内のRI分布とを比例関係で対応させるために、次の2つの補正が行なわれている。すなわち、(1)「散乱性補正」と(2)「減衰補正」である。
【0004】
(1)散乱性補正とは、ガンマカメラで得られたSPECT画像に対し、被検体内でのγ線の散乱、ガンマカメラ内部(例えばコリメータ、NaIシンチレータ等の内部)でのγ線の散乱に起因するγ線散乱成分を有効に除去するために行なわれるものであり、例えば、特開平5−87933号公報に開示された方法が知られている。
【0005】
一方、(2)減衰補正とは、次に述べるものである。すなわち、体内に投与されたRIから放出されるγ線は被検体内を通過して検出器によりエミッションデータとして検出されるが、この際、そのγ線は、被検体を構成する骨や各軟部組織それぞれが有する固有のγ線吸収係数に相当する分だけ指数関数的に減衰を受ける。
【0006】
この減衰の度合いは、γ線が通過するパスの位置や長さによって異なるため不均一であり、実際に得られたRI分布量は定量性を欠いたものとなってしまった。
【0007】
このような問題を解決するため、被検体内の減衰の度合いを示す減衰係数分布(減衰マップ)を測定し、この減衰マップデータを参照してエミッションデータに補正(減衰補正)を行なっている。
【0008】
上述したように、減衰補正を行なうためには、被検体内の減衰係数分布(減衰マップ)を測定する必要がある。この減衰マップを測定する手法の一つとしてX線CTがある。
【0009】
しかしながら、X線CTの線源は白色光(エネルギーに幅がある)であることから、単色光であるγ線の減衰係数分布を正確に求めることは困難であった(エネルギーが異なるため、吸収係数も異なるから)。さらに、X線CT装置とSPECT装置とは別個の装置であり、X線CT装置で減衰データを収集した後、SPECT装置へ被検体を移動させてエミッションデータを収集していたため、減衰データとエミッションデータとの収集を同時に行なえず、被検体の測定対象部位の位置を正確に合わせることが困難であった。
【0010】
そこで、新たな手法として、エミッションデータ収集用のガンマカメラを用いてトランスミッションデータを収集し、被検体の減衰係数分布を得るトランスミッション(透過型)CT(以下、TCT;Transmission computed tomographyという)装置(なお、この種のTCT装置のことをTCT・SPECT収集システムともいう)が考え出された。このTCT装置に関しては、これまで以下に示すような多数の特許、論文、学会発表がなされている。
【0011】
・Patent Number 5,055,687 Oct. 8,1991Ichihara(東芝)
・Patent Number 5,075,554 Dec.24,1991 Yunker et al.
・Patent Number 5,289,008 Feb.22,1994 Jaszczak et al.
・R.Jaszczak et al "Fast Trasmission CT for Determining Attenuation Maps a Collimated, Shuttered Line Source and Fan Beam Collimation"Conference Record of the 1992 IEEE Nucl.Sci.and Med.Img.
・EPFicaro, et al "Simultaneous Transmission/Emission Tomography Usinga Line Source with an Off-center Fanbeam Collimator" 1994 Society of Nucl.Med.
このTCT装置(TCT・SPECT収集システム)を用いてトランスミッションデータ及びエミッションデータを収集する場合、大別して次の2つの方法がある。すなわち、(1)「予めトランスミッションデータを収集しておき、続いてエミッションデータを収集し、先に収集されたトランスミッションデータに基づいて補正データを生成する方法」、(2)「トランスミッションデータ及びエミッションデータを同時に収集し、これらのデータから補正データを生成する方法」である。
【0012】
(1)の方法では、トランスミッションデータを収集してからエミッションデータを収集するまでの間に時間差があるため、被検体の動きや内部(心臓、肺等)の動きによりトランスミッションデータとエミッションデータとを収集する上での環境が異なり、真の補正データを求めることが難しくなってしまう恐れがあった。
【0013】
したがって、最近では、(2)の方法が考えられている。この(2)のトランスミッションデータ及びエミッションデータを同時に収集するシステムとして、図9に示すような2検出器対向型(2検出器が被検体を挟んで対向している)のTCT・SPECT同時収集システムがある。
【0014】
このシステムにおいて、エミッションデータを収集する検出器Aとトランスミッションデータを収集する検出器Bは、被検体Hを挟んで対向した状態で図示しない架台に配設されている。この架台には、当該検出器A、Bを回転中心Oを中心に一体に回転させる図示しない回転機構が備えられている。また、トランスミッションデータ用の線線源50が検出器Aの側面に、そのγ線放射側が検出器Bに向くように配設されている。そして、検出器Bの検出面側には、焦点を回転中心Oからずらしたファンビームコリメータが装着されている。
【0015】
このシステムによれば、予め被検体に投与されたRIから放出されたγ線は、例えばステップ角度毎に回転する検出器A、Bにより検出され、多方向のエミッションデータ群として処理される。
【0016】
また、エミッションデータの収集と同時に、トランスミッションデータの収集も行なわれている。すなわち、線線源50から放射されたγ線は、被検体Hを透過した後ファンビームコリメータを介して前述のように回転する検出器Bに入射し、トランスミッションデータとして処理される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
エミッションデータを収集してSPECT画像を得る場合、コリメータの性質から被検体と検出器との距離が近いほど解像度の高い良好な画像が得られる。
【0018】
すなわち、図10に示すように、被検体H内の診断部位に取り込まれたRIから放射され、検出器Aに取り込まれたγ線(エミッションデータ)のビームプロファイルは、検出器Aが被検体に近接しているほうが良好であり、解像度が高くなっている。したがって、設計上検出器Aは被検体にできるだけ近接して配設することが望ましかった。
【0019】
一方、トランスミッションデータを収集する際には、線線源50から放射されたγ線の、被検体Hを透過して検出器Bに入射する領域(以下、有効視野という)が広ければ広いほど効率よくデータ収集ができる。そこで、図11に示すように、線線源50をできるだけ被検体Hから離反させる、つまり、設計上検出器Aを被検体からできるだけ離反させて配設することが有効視野の観点から効果的だった。
【0020】
すなわち、エミッションデータ及びトランスミッションデータを効果的に収集するための検出器Aの位置条件は相反しているため、両者を良好な条件で収集することが難しかった。また、仮に線線源50を被検体から離反させて配設しても、図11から分かるように、線線源50から放射されるγ線は、検出器Aに遮られてしまうため、効果がなかった。
【0021】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、SPECT画像の画質(解像度等)を向上させ、トランスミッションデータ収集の際の有効視野も十分に確保しながらエミッションデータ及びトランスミッションデータを同時に(すなわち、検出器を被検体の周りに回転させながら行なう一連のデータ収集動作の中で)収集することができるTCT・SPECT同時収集システムを提供することをその目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係るTCT・SPECT収集システムは、その一態様として、線源から放出され被検体を透過してきた放射線を少なくとも検出する第1の検出器を有する第1の検出手段と、前記被検体に予め投与された核種から放出された放射線を検出する第2の検出器を有する第2の検出手段とを備え、前記第1及び第2の検出器を架台の診断用開口の中心軸を介して互いに平行に対向する位置に配設するとともに、前記第1の検出手段により検出された放射線に基づくトランスミッションデータ及び前記第2の検出手段により検出された放射線に基づくエミッションデータを同時に収集するようにする。このシステムは、更に、前記第1の検出器の入射面に対して所望の有効視野が得られる当該入射面の対向位置であって前記第2の検出器の移動経路の外の位置に前記線源を固定支持する支持手段と、前記第1の検出器に対向する方向に前記第2の検出器を予め設定された範囲内で移動可能な移動機構と、前記トランスミッションデータ収集時には前記第2の検出器を前記第1の検出器から離間する方向へ、前記有効視野から外れるように所要の距離だけ移動させるとともに、前記エミッションデータ収集時には前記第2の検出器を前記第1の検出器に近付く方向へ所要の距離だけ移動させるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
例えば、前記支持手段は、一端を前記第1の検出器の一側面に固設し、他端に前記線源を設けたアーム機構である。
【0024】
さらに、例えば、前記線源は線線源であり、前記第1の検出器の受光面側には多数のコリメート用の孔を有するコリメータが設けられ、その各孔の向きがそれぞれ前記線線源の方向を向くように形成されていてもよい。
【0025】
さらに、好適には、このTCT・SPECT収集システムは、前記第1の検出器により検出された放射線に基づくトランスミッションデータを再構成処理して減衰マップデータを作成する減衰マップデータ作成手段を備え、この減衰マップデータ作成手段は、前記線源と前記第1の検出器の入射面が作るファンの形が二等辺三角形でない場合に、得られた投影データを斜めに投影してファンの形状を二等辺三角形に処理する処理手段を有することである。
【0026】
さらに、本発明に係るTCT・SPECT同時収集システムは、線源から放出され被検体を透過してきた放射線を少なくとも検出する第1の検出器と、前記被検体に予め投与された核種から放出された放射線を検出する第2の検出器とを備え、前記第1及び第2の検出器を架台の診断用開口の中心軸を介して互いに平行に対向する位置に配設するとともに、前記第1の検出器により検出された放射線に基づくトランスミッションデータ及び前記第2の検出器により検出された放射線に基づくエミッションデータを同時に収集するようにしたシステムであって、前記線源は前記第2の検出器の受光面の端部の一部に配設された面線源から成り、前記第1の検出器は当該第1の検出器の受光面の前面に配置され且つ開口が前記面線源に向いたファンビームコリメータを有するとともに、前記エミッションデータ及び前記トランスミッションデータの中に含まれる散乱線を除去する散乱線除去手段を備えたことを特徴とする。
【0027】
【作用】
本発明によれば、線源から放出され被検体を透過してきた放射線は、少なくとも第1の検出手段により検出され、被検体に予め投与された核種から放出された放射線は、第2の検出手段により検出される。そして、第1の検出手段により検出された放射線に基づくトランスミッションデータ,及び第2の検出手段により検出された放射線に基づくエミッションデータは、同時に(すなわち、検出器を被検体の周りに回転させながら行なう一連のデータ収集動作の中で)収集される。
【0028】
このとき、第1の検出器及び第2の検出器が、架台の診断用開口の中心軸を介して互いに平行に対向する位置に配設されている。また、線源は、第1の検出器の入射面に対して所望の有効視野が得られる当該入射面の対向位置であって第2の検出器の移動経路の外の位置に固定支持されている。
【0029】
この第1及び第2の検出器の対向状態及び線源の固定支持状態から、トランスミッションデータ収集時には、移動機構により第2の検出器が第1の検出器から離間する方向に有効視野から外れるように所要の距離だけ移動し、エミッションデータ収集時には、移動機構により第2の検出器が第1の検出器に近付く方向へ所要の距離だけ移動するように制御手段により制御される。このため、トランスミッションデータ収集時には、第2の検出器は第1の検出器の有効視野を妨げず、また、エミッションデータ収集時には、第2の検出器を被検体に近付けることができる。つまり、トランスミッションデータ検出のための有効視野を十分に確保することができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明に係る実施例を、添付図面を参照して説明する。
【0031】
(第1実施例)
本実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムは、トランスミッションデータ及びエミッションデータ検出用のガンマカメラを備えている。このガンマカメラの構成を図1(正面図)及び図2(側面図)に示す。また、このガンマカメラを用いたTCT・SPECT同時収集システムのシステム構成を図3に示す。
【0032】
ガンマカメラ1は架台2を備え、この架台2は、当該架台2に回転自在(図1に示すα方向)に取り付けられた回転フレーム3を備えている。前記架台2及び回転フレーム3の中央部には診断用開口3aが設けられている。
【0033】
回転フレーム3にはアーム4a、4bを介して一対の検出器5a、5bが、前記開口3aの中心軸を挟んで、互いに平行に対向した状態で設けられている。この一対の検出器5a、5bの内、検出器5aは被検体内から放出されたγ線を検出する検出器であり、検出器5bは被検体内を透過したγ線を検出する検出器である。
【0034】
検出器5aを支持するアーム4aは、検出器5aから検出器5bへ向かう方向(z方向)に沿って延設されている。そのアーム4a中には、例えばスプロケットやギヤ等が組み合わされた移動機構6が設けられ、この移動機構6は、検出器5aをその延設されたアーム4aに沿ってz方向及びその反対方向(z1方向)に移動可能に構成されている。
【0035】
なお、初期状態の場合、検出器5aは中心軸からある定められた距離に位置(初期位置という)するとともに、開口3aの中心軸からの距離が検出器5bと等距離になるように位置している。
【0036】
ガンマカメラ1は、トランスミッションデータを収集するための放射線(γ線)を放出する線線源放射機構7を備えている。この線線源放射機構7は、先端部7a、中間部7b、基部7c、及びこれらを連結する連結部7d1〜7d2から成る円弧状の支持アーム7Aと、この支持アーム7Aの先端部7aに固定支持された線線源7Bとから成り、その支持アーム7Aの基部7cが検出器5bの一側面に取り付けられている。また、支持アーム7Aの先端部7a、中間部7b、基部7cは、それぞれ連結部7d1、7d2を回転軸として回動自在になっている。なお、通常は、連結部7d1、7d2は固定してある。
【0037】
線線源7Bは、そのγ線放射方向が他方の検出器5bの入射面(検出面ともいう)に向くように配設されるとともに、その有効視野が十分に得られるように、検出器5bから所要の長さだけ離れた位置に配設されている。さらに、線線源7Bは、検出器5aの前記z及びz1方向への移動の邪魔にならないような位置に配設されている。
【0038】
つまり、線線源7Bは、支持アーム7Aにより検出器Bとの間の位置関係が一定になるように配置している。
【0039】
なお、検出器5aは、線線源7Bの検出器5bからの距離よりも所要の長さ離れた位置まで移動させることが可能になっている。
【0040】
そして、架台1には、回転フレーム3を回転させる回転駆動部8と、回転フレーム3の回転角度を検出する角度センサ9とが設けられている。
【0041】
検出器5aは、入射するγ(ガンマ)線のエネルギーを吸収してその入射点で蛍光を発する板状のシンチレータを有し、このシンチレータの入射面側には、鉛板に多数の平行孔(入射孔)が設けられたコリメータが取り付けられている。そして、シンチレータの背面側には、ライトガイドを介して複数本の光電子増倍管(photomultiplier tube:以下「PMT」と呼ぶ)が配設されている。
【0042】
また、検出器5bは前記検出器5aと比べてコリメータの構成が異なっている。すなわち、この検出器5bのコリメータの多数の入射孔の向きは平行ではなく、線線源7Bのγ線放射点を向くようになっている。つまり、コリメータの入射孔の方向が、検出器5bに対してγ線が入射した方向とみなされる。
【0043】
一方、TCT・SPECT同時収集システムは、図3に示すように、各検出器5a、5bにそれぞれ接続された位置・エネルギー計算回路10a、10bと、この位置・エネルギー計算回路10a、10bに接続されたγ線散乱成分除去回路11a、11bとを備えている。
【0044】
γ線散乱成分除去回路11aの出力は、補正エミッションデータ生成回路12に接続されている。一方、γ線補正成分除去回路11bの出力は減衰マップ作成回路13に接続されている。この減衰マップ作成回路13の出力は補正エミッションデータ生成回路12に接続されている。
【0045】
補正エミッションデータ生成回路12の出力側には、イメージメモリ14、D/A変換器15、及び表示回路16が順に備えられている。
【0046】
検出器5aの支持アーム7Aには、当該アーム7A内に設けられた移動機構6を制御することにより、検出器5aの移動タイミング及び移動位置等を制御する検出器移動制御部17が接続されている。
【0047】
回転駆動部8には、回転フレーム3の回転角度を制御する検出器回転制御部18が接続されている。なお、この検出器回転制御部18は角度センサ9に接続され、この角度センサ9により検出される実際の回転フレーム3の回転角度に基づいて制御角度の微調整を行なっている。
【0048】
線線源放射機構7には、当該機構7の支持アーム7Aの先端部7a、中間部7b、及び基部7c回動角度、つまり、各先端部7a、中間部7b、及び基部7cの回転位置を制御することにより、検出器5bへのγ線の入射方向を制御可能な線線源支持アーム移動制御部19が接続されている。
【0049】
さらに、TCT・SPECT同時収集システムは、コンピュータ回路を搭載したコントローラ20を備えている。このコントローラ20は、位置・エネルギー計算回路10a、10b,γ線散乱成分補正回路11a、11b,減衰マップ作成回路13,補正エミッションデータ生成回路12,検出器移動制御部17,検出器回転制御部18,及び線線源支持アーム移動制御部19に対して、それぞれ制御信号c1〜c9を送ることにより、個別に制御可能になっている。また、コントローラ20には、オペレータから必要なデータを当該コントローラ20に対し入力可能な入力部21が接続されている。
【0050】
検出器5aでは、エミッションデータ収集時に被検体H内のRIから放射されたγ線が入射されると、シンチレータの入射点が発光する。この光はライトガイドを経て複数のPMTに入射され、光電変換される。したがって、PMTからはγ線の入射毎に入射光の強度に比例したパルス信号が出力される。
【0051】
また、検出器5Bでは、トランスミッションデータ収集時に、線線源7Bから放射され、被検体Hを透過したγ線が入射されると、上述したようにシンチレータ、ライトガイド、及びPMTを介してパルス信号が出力される。
【0052】
検出器5a及び5bから出力されたパルス信号は、それぞれ位置・エネルギー計算回路10a、10bに入力されるようになっている。
【0053】
位置・エネルギー計算回路10a、10bは、前置増幅器、重み付け抵抗、加算器等を有し(図示せず)、PMTから送られるパルス信号に基づいて、γ線の入射毎に、入射γ線の位置およびエネルギーを計算するとともに、求められた位置及びエネルギーに対し直線性補正やエネルギー補正を加えた後、それらの演算値に対応したディジタル値のエネルギー信号及び位置信号をγ線散乱成分除去回路11a、11bに出力する。
【0054】
γ線散乱成分除去回路11aは、特開平5−87933に開示されたような回路、すなわち、入力されたエネルギー信号及び位置信号から2次元画像データを作成する際に、エネルギーウインドウを1つの光電ピークに関して複数(例えば3つ)設定し、この各エネルギーウインドウにより収集した画像間の演算により散乱成分補正係数を求める。そして、その散乱成分補正係数を用いて作成された2次元画像データからγ線散乱成分を除去する。そして、γ線散乱成分が除去された2次元画像データ(エミッションデータ)を補正エミッションデータ生成回路12に出力する。
【0055】
同様に、γ線散乱成分補正回路11bは、γ線散乱成分が除去された2次元画像データを減衰マップ作成回路13に出力する。
【0056】
減衰マップ作成回路13は、入力された2次元画像データに対し、X線CT装置で知られている画像再構成処理を施して再構成画像データ(γ線吸収係数分布データ、言い換えれば減衰係数分布データ(減衰マップデータ)を作成する。
【0057】
なお、本構成では、線線源7Bが検出器5bの検出面の中心線上(X線CT装置の場合はX線管がこの位置にある)に位置していない。したがって、線線源7Bから放射され、検出器5Bに検出されたγ線(ファンビーム)の形は二等辺三角形ではない。
【0058】
そこで、プロファイル補正回路13aにより、次の2つの演算処理の内のいずれか一方を行なった後で画像再構成処理を行なっている。(1)二等辺三角形ではないファンビームをパラレルの状態に並びかえる演算処理を施してから断層像の再構成処理を行なう。(2)得られたファンビームデータを演算処理により斜めに投影するデータ処理を行なって二等辺三角形のファンビームデータにしてから再構成処理を行なう(図4参照)。
【0059】
そして、減衰マップ作成回路13は、得られた減衰マップデータを補正エミッションデータ生成回路12に出力する。
【0060】
補正エミッションデータ生成回路12は、メモリ、コンピュータ等を搭載した演算回路を備え、入力されたエミッションデータ及び減衰マップデータに基づいて、例えば、Sorenson法やChang法等の補正アルゴリズムを用いて補正エミッションデータを生成し、この補正エミッションデータ、すなわち、SPECT画像データをイメージメモリ14に出力する。
【0061】
イメージメモリ14に送られたSPECT画像データは、D/A変換器15を介してアナログのSPECT画像に変換された後表示回路16のディスプレイに表示される。
【0062】
次に、エミッションデータ及びトランスミッションデータの同時収集動作を中心に全体動作を述べる。なお、この同時収集動作とは、検出器を被検体の周りに回転させながら行なう一連のデータ収集動作の中でエミッションデータ及びトランスミッションデータの両方を収集することであり、後述する図 5 に示すように、ステップ角度毎にエミッションデータ及びトランスミッションデータを交互に収集する動作が含まれる。
【0063】
先ず、SPECT用のRI(例えばTl-201)が注入された後寝台の天板に載置された被検体Hを、診断用開口3a内の所要位置(対向する検出器5a、5bの間に診断部位がくる位置)に挿入する(図2参照)。そして、入力部21から回転フレーム3aの回転ステップ角度θ(例えば、3〜10°)を入力するとともに、検出器5aの回転軌道を決めるデータを入力する。例えば、楕円軌道を行なう場合では、楕円のデータ(焦点、長軸、短軸等)を入力する。コントローラ20は、ステップ角度θ及び検出器5aの軌跡データ(楕円)から、そのステップ角度θ毎の検出器5aの被検体Hに対する近接位置を予め演算し、内部メモリに記憶しておく。
【0064】
なお、この回転軌道を決めるデータは、例えば円軌道でもよく、また、被検体のシルエットに応じた軌跡(体表データ)を予め入力しておき、検出器5aを被検体Hの体表に沿った近接位置を設定しておくこともできる。
【0065】
このステップ角度θや近接位置データは、コントローラ20の内部メモリに記憶される。
【0066】
そして、オペレータは、入力部21を操作してコントローラ20に対しエミッションデータ及びトランスミッションデータの疑似的な同時収集指令を送る。
【0067】
コントローラ20は、その同時収集指令を受けて図5に示す処理を行なう。すなわち、コントローラ20は、最初メモリに記憶されたステップ角度θを読み込み(ステップ101)、さらに上記近接位置データを読み込む(ステップ102)。
【0068】
次いで、コントローラ20は、初期状態にある検出器5aを上記近接位置まで移動させる指令信号C7(1)を検出器移動部17に送る(ステップ103)。検出器移動制御部17では、その指令C7(1)を受けて移動機構6を制御する。この結果、初期位置にある検出器5aはz1方向に移動し、上記近接位置に到達する(図2参照)。
【0069】
この結果、被検体Hから放出されたγ線は、検出器5aにより検出される。コントローラ20は、位置・エネルギー計算回路11a、γ線散乱成分補正回路11bにそれぞれ指令信号C1、C3(エミッションデータ収集指令)を送り、エミッションデータの収集を行なう(ステップ104)。
【0070】
一定時間のデータ収集が行なわれた後、コントローラ20の処理は、ステップ105に進み、近接位置にある検出器5aを被検体Hから十分離れた位置(遠方位置)まで移動させる指令信号C7(2)を送る。この結果、近接位置にある検出器5aはz方向に移動し、遠方位置に到達する(図2参照)。
【0071】
一方、線線源7Bからは被検体Hに向けてγ線が放射されている。
【0072】
放射されたγ線は、被検体Hを透過した後検出器5bにより検出される。コントローラ20は、位置・エネルギー計算回路10b、γ線散乱成分補正回路11bにそれぞれ指令信号C2、C4(トランスミッションデータ収集指令)を送り、トランスミッションデータの収集を行なう(ステップ106)。
【0073】
一定時間のデータ収集が行なわれた後、コントローラ20の処理はステップ107に進み、回転フレーム3をステップ角度θだけ回転させる指令信号C8を検出器回転制御部18に送る。検出器回転制御部18では、その指令C8を受けて回転駆動部8を制御する。この結果、回転フレーム3は、ステップ角度θ回転する。
【0074】
この後、コントローラ20は、上述したステップ101〜ステップ107の処理を行なう。なお、線線源7Bが検出器5bに支持アーム7Aを介して固定支持されているため、回転フレーム3の回転、すなわち、検出器5a及び検出器5bが回転しても、線線源5bと検出器5bとはその位置関係が変わらない状態で一体に回転する。したがって、回転フレーム3の回転に関係なくトランスミッションデータが検出できる。
【0075】
ステップ101〜ステップ107の処理により、回転フレーム3がステップ角度θ回転した状態でのエミッションデータ及びトランスミッションデータが収集される。
【0076】
そして、コントローラ20は、回転フレーム3の回転した角度の総和θsumが360°を越えたか否かを判断する(ステップ108)。今は、回転フレーム3の回転角度はステップ角度θのみであるため、この判断の結果はNOであり、コントローラ20は、ステップ101の処理に戻り、上述したステップ101〜ステップ108の処理が繰り返される。したがって、ステップ角度θ毎、すなわち、多方向からのエミッションデータ及びトランスミッションデータが収集される。このエミッションデータは、補正エミッションデータ生成回路12に送られ、また、トランスミッションデータは、減衰マップ作成回路13を介して減衰マップデータとなり補正エミッションデータ生成回路12に送られる。
【0077】
このようにしてデータの収集が進んだ後、回転フレーム3の回転角度の総和θsumが360角度を越えた場合、つまり、回転フレーム3が1回転した場合、ステップ108の判断はYESとなり、コントローラ20の処理は、ステップ109に移行する。
【0078】
ステップ109において、コントローラ20は、補正エミッションデータ生成する指令(指令信号C6)を補正エミッションデータ生成回路12に送り、処理を終了する。
【0079】
補正エミッションデータ生成回路12では、入力されたエミッションデータ及び減衰マップデータに基づいて、補正エミッションデータが生成される。この補正エミッションデータ(SPECT画像データ)はイメージメモリ14、D/A変換器15を介して表示回路16に送られる。この結果、散乱線補正及び減衰補正が施されたSPECT画像が表示される。
【0080】
以上述べたように、本実施例によれば、エミッションデータの収集の際には、検出器5aを予め定められた近接位置に移動し、また、トランスミッションデータの収集の際には、検出器5bを被検体Hから十分離れた適宜位置に移動させることができるようになっている。このため、予め十分な有効視野が得られるような位置に線線源7Bを配設しても、検出器5aが有効視野を遮ることがなく、トランスミッションデータを効率良く収集することができる。
【0081】
なお、コントローラ20のステップ105の処理とステップ106の処理の途中に線線源支持アーム移動制御部19に指令信号C9を送り、支持アーム7Aの先端部7a、中間部7b、及び基部7cを回転させて、例えば線線源7Bのγ線放射面と検出器5bのγ線検出面とが略平行になる位置(なお、コリメータの孔の向きもその線線源7Bの位置に伴って変えておく)に移動させることもでき、有効視野をさらに増大させることもできる。
【0082】
(第2実施例)
本実施例におけるガンマカメラ22の正面図を図6に示す。すなわち、本実施例によれば、開口3aの中心軸から所要の長さ離れた位置にトランスミッションデータ検出用の検出器5bを配設する一方、線線源7Bを、その線線源7Bのγ線放射方向が当該検出器5bの検出面に向くような位置であり、且つ検出器5bに対する有効視野が良好な位置に配設する。
【0083】
また、エミッションデータ検出用の検出器23を、トランスミッションデータ検出用の検出器5bとは対向せずに、架台3の診断用開口3aの中心軸を介して互いに斜めに対向する位置であって、且つ検出器23が線線源7Bからの有効視野から外れた位置になるように配設している。そして、検出器23は、アーム4aの第1実施例と略同等に構成された移動機構6aにより開口3aの中心軸に向かう方向、及びその反対方向に移動自在になっている。検出器23及び検出器5bの出力は、図3に示す回路構成と略同等の回路群に接続されている。なお、その他の構成は第1実施例と略同様であり、その説明は省略する。
【0084】
このように構成することにより、エミッションデータ収集用の検出器23は、データ収集時に被検体1Hに対して上述した近接位置まで移動させても、当該検出器23は線線源7Bから検出器5bへの視野を遮らないため、有効視野を十分に確保することができる。
【0085】
したがって、エミッションデータ及びトランスミッションデータの両者を互いに良好な条件で同時収集することができる。
【0086】
(第3実施例)
本実施例におけるガンマカメラ24の正面図を図7に示す。本実施例は、エミッションデータ及びトランスミッションデータを単一の検出器25で収集するものである。すなわち、開口3aの中心軸から所要の長さ離れた位置に検出器25を配設する一方、線線源7bをその線線源7bのγ線放射方向が当該検出器5bの検出面に向くような位置であり、且つ検出器25に対する有効視野が良好な位置に配設する。
【0087】
また、検出器25は、支持アーム4bの第1実施例と略同等に構成された移動機構6bにより開口3aの中心軸に向かう方向、及びその反対方向に移動自在になっている。検出器25の出力は、図3に示す回路構成と略同等の回路群に接続されている。なお、その他の構成は第1実施例と略同様であり、その説明は省略する。
【0088】
このように構成することにより、エミッションデータ収集時には、検出器25を被検体Hに対する上述した近接位置まで移動させる一方、トランスミッションデータ収集時には、検出器25を通常の位置に戻すことができる。つまり、エミッションデータ収集時には、検出器25を近接位置まで移動させてデータ収集が可能であり、また、トランスミッションデータ収集時には線線源7Bから検出器25への有効視野を十分に確保した状態でデータ収集が可能である。
【0089】
したがって、エミッションデータ及びトランスミッションデータの両者を互いに良好な条件で同時収集することができる。
【0090】
(第4実施例)
本実施例におけるガンマカメラ26の正面図を図8に示す。本実施例では、開口3aの中心軸を挟んで互いに平行に対向した状態で一対の検出器27a、27bが設けられている。この検出器27a、27bの内の一方の検出器27aの入射面側の一部に面線源28が設けられている。また、検出器27aはエミッションデータ収集用であり、検出器27bは、エミッションデータ及びトランスミッションデータの両者を収集可能である。また、検出器27a、27bはそれぞれアーム4a、4bの移動機構6a、6bにより開口3aの中心軸に向かう方向、及びその反対方向に移動自在になっている。
【0091】
なお、本実施例のシステム構成は、第1実施例と略同様であるが、異なる点は、検出器27bの出力は位置・エネルギー計算回路10a及び位置・エネルギー計算回路10bに接続されていることである。つまり、検出器27bでは、エミッションデータに対応するγ線に基づくパルス信号を位置・エネルギー計算回路10aへ出力し、トランスミッションデータに対応するγ線に基づくパルス信号を位置・エネルギー計算回路10bへ出力するようになっている。
【0092】
本実施例によれば、線源として面線源28を、検出器27aの検出面側の一部に設けているため、検出器27aの配設位置に関係なく十分な有効視野が得られる。
【0093】
なお、この際、(1)検出器27aの有効視野が狭くなること、(2)面線源28を用いるため散乱線の混入が増大すること、が問題となるが、(1)の問題は、最悪の場合でも、検出器27bによりエミッションデータ及びトランスミッションデータを収集することで回避でき、(2)の問題もγ線散乱成分補正回路11a、11bで増大した散乱線を除去することで回避できる。
【0094】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、エミッションデータ検出用の検出器の配設位置に関係なく、トランスミッションデータ検出器への有効視野が十分得られるため、トランスミッションデータを効率よく収集することができる。
【0095】
すなわち、エミッションデータ検出用の検出器を、トランスミッションデータ検出用の検出器の有効視野から外れた位置、あるいはエミッションデータ収集時には外れる位置に移動させるような構成にしたため、有効視野が十分得られた状態を保持しながらエミッションデータ検出用の検出器を被検体に対する所望の位置まで近接させることができる。したがって、エミッションデータも効率良く収集することができる。
【0096】
この結果、エミッションデータ及びトランスミッションデータにより生成されるSPECT画像の画質(解像度等)を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムのガンマカメラの正面図。
【図2】 本発明の第1実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムのガンマカメラの側面図。
【図3】 本発明の第1実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムのシステム構成図。
【図4】 ファンビームのプロファイルを変更する処理を概念的に表した図。
【図5】 第1実施例におけるコントローラの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図6】 本発明の第2実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムのガンマカメラの正面図。
【図7】 本発明の第3実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムのガンマカメラの正面図。
【図8】 本発明の第4実施例に係るTCT・SPECT同時収集システムのガンマカメラの正面図。
【図9】 従来の2検出器型のTCT・SPECT同時収集システムの概略構成を示す図。
【図10】 エミッションデータ収集用の検出器の被検体からの位置に対するビームプロファイルの変化を示す図。
【図11】トランスミッションデータ収集用の検出器の被検体からの距離に対する有効視野の変化を示す図。
【符号の説明】
1 ガンマカメラ
2 架台
3 回転フレーム
3a 診断用開口
4a アーム
4b アーム
5a 検出器
5b 検出器
6 移動機構
7 線線源放射機構
7a 先端部
7b 中間部
7c 基部
7d1 連結部
7d2 連結部
7A 支持アーム
7B 線線源
8 回転駆動部
9 角度センサ
10a、10b 位置・エネルギー計算回路
11a、11b γ線散乱成分補正回路
12 補正エミッションデータ生成回路
13 減衰マップ作成回路
13a プロファイル補正回路
14 イメージメモリ
15 D/A変換器
16 表示回路
17 検出器移動制御部
18 検出器回転制御部
19 線線源支持アーム移動制御部
20 コントローラ
21 入力部
22 ガンマカメラ
23 検出器
24 ガンマカメラ
25 検出器
26 ガンマカメラ
27a 検出器
27b 検出器
28 面線源

Claims (5)

  1. 線源から放出され被検体を透過してきた放射線を少なくとも検出する第1の検出器を有する第1の検出手段と、前記被検体に予め投与された核種から放出された放射線を検出する第2の検出器を有する第2の検出手段とを備え、前記第1及び第2の検出器を架台の診断用開口の中心軸を介して互いに平行に対向する位置に配設するとともに、前記第1の検出手段により検出された放射線に基づくトランスミッションデータ及び前記第2の検出手段により検出された放射線に基づくエミッションデータを同時に収集するようにしたTCT・SPECT同時収集システムにおいて、
    前記第1の検出器の入射面に対して所望の有効視野が得られる当該入射面の対向位置であって前記第2の検出器の移動経路の外の位置に前記線源を固定支持する支持手段と、
    前記第1の検出器に対向する方向に前記第2の検出器を予め設定された範囲内で移動可能な移動機構と、
    前記トランスミッションデータ収集時には前記第2の検出器を前記第1の検出器から離間する方向へ、前記有効視野から外れるように所要の距離だけ移動させるとともに、前記エミッションデータ収集時には前記第2の検出器を前記第1の検出器に近付く方向へ所要の距離だけ移動させるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするTCT・SPECT同時収集システム。
  2. 前記支持手段は、一端を前記第1の検出器の一側面に固設し、他端に前記線源を設けたアーム機構である請求項1記載のTCT・SPECT同時収集システム。
  3. 前記線源は線線源であり、前記第1の検出器の受光面側には多数のコリメート用の孔を有するコリメータが設けられ、前記各孔の向きがそれぞれ前記線線源の方向を向くように形成された請求項1記載のTCT・SPECT同時収集システム。
  4. 前記第1の検出器により検出された放射線に基づくトランスミッションデータを再構成処理して減衰マップデータを作成する減衰マップデータ作成手段を備え、
    この減衰マップデータ作成手段は、前記線源と前記第1の検出器の入射面が作るファンの形が二等辺三角形でない場合に、得られた投影データを斜めに投影してファンの形状を二等辺三角形に処理する処理手段を有した請求項1に記載のTCT・SPECT同時収集システム。
  5. 線源から放出され被検体を透過してきた放射線を少なくとも検出する第1の検出器と、前記被検体に予め投与された核種から放出された放射線を検出する第2の検出器とを備え、
    前記第1及び第2の検出器を架台の診断用開口の中心軸を介して互いに平行に対向する位置に配設するとともに、前記第1の検出器により検出された放射線に基づくトランスミッションデータ及び前記第2の検出器により検出された放射線に基づくエミッションデータを同時に収集するようにしたTCT・SPECT同時収集システムにおいて、
    前記線源は前記第2の検出器の受光面の端部の一部に配設された面線源から成り、前記第1の検出器は当該第1の検出器の受光面の前面に配置され且つ開口が前記面線源に向いたファンビームコリメータを有するとともに、
    前記エミッションデータ及び前記トランスミッションデータの中に含まれる散乱線を除去する散乱線除去手段を備えたことを特徴とするTCT・SPECT同時収集システム。
JP25846194A 1994-10-24 1994-10-24 Tct・spect同時収集システム Expired - Fee Related JP3638973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25846194A JP3638973B2 (ja) 1994-10-24 1994-10-24 Tct・spect同時収集システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25846194A JP3638973B2 (ja) 1994-10-24 1994-10-24 Tct・spect同時収集システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08122438A JPH08122438A (ja) 1996-05-17
JP3638973B2 true JP3638973B2 (ja) 2005-04-13

Family

ID=17320554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25846194A Expired - Fee Related JP3638973B2 (ja) 1994-10-24 1994-10-24 Tct・spect同時収集システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3638973B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998033076A1 (en) * 1997-01-29 1998-07-30 Ge Medical Systems Israel, Ltd. Radiation imaging using simultaneous emission and transmission
JPH1138145A (ja) * 1997-07-23 1999-02-12 Toshiba Corp ガンマカメラシステム
US6842502B2 (en) * 2000-02-18 2005-01-11 Dilliam Beaumont Hospital Cone beam computed tomography with a flat panel imager
US7297958B2 (en) 2001-12-03 2007-11-20 Hitachi, Ltd. Radiological imaging apparatus
JP4929448B2 (ja) * 2005-07-29 2012-05-09 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 断層撮影装置
JP4604974B2 (ja) * 2005-11-15 2011-01-05 株式会社日立製作所 Pet装置
US9339243B2 (en) 2006-04-14 2016-05-17 William Beaumont Hospital Image guided radiotherapy with dual source and dual detector arrays tetrahedron beam computed tomography
EP2026698A4 (en) 2006-05-25 2016-10-05 Beaumont Hospital William REAL-TIME, ONLINE AND OFFLINE TREATMENT DOSE TRACKING AND FEEDBACK PROCESS FOR VOLUMETRIC IMAGE-GUIDED ADAPTIVE RADIATION THERAPY
CN102686277B (zh) 2010-01-05 2016-10-12 威廉博蒙特医院 采用连续的躺椅旋转/移位和同时进行的锥形射束成像的调强电弧治疗

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08122438A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3487599B2 (ja) 改良されたx線容積測定ctスキャナー
US4095107A (en) Transaxial radionuclide emission camera apparatus and method
EP0182529B2 (en) Radiographic system
US7579600B2 (en) Preclinical SPECT system using multi-pinhole collimation
CA2589253C (en) Method and device for shaping an energy input beam
US6201247B1 (en) Line source for gamma camera
JPH095440A (ja) 非一様減衰補正を含む二重spect・pet撮影用のマルチヘッド核医学カメラ
JPH0228818B2 (ja)
KR102057033B1 (ko) 이미징 시스템을 위한 소스측 모니터링 디바이스
EP0962786A1 (en) Gamma camera
JP3638973B2 (ja) Tct・spect同時収集システム
CA2609457C (en) Method and device for imaging tomogaphy
EP2783240B1 (en) Gantry-free spect system
JP4331513B2 (ja) コンピュータトモグラフの絞り調節方法およびコンピュータトモグラフ
JPS5892974A (ja) 放射型コンピユ−タ断層撮影装置
EP0200939A1 (en) Emission computed tomography apparatus
JP3774518B2 (ja) X線ctスキャナ
JP3881403B2 (ja) 核医学診断装置
JPH0141950B2 (ja)
JP4241048B2 (ja) 診断用撮像装置及び診断用撮像装置の制御方法
JP4071765B2 (ja) 核医学診断装置
US6725084B2 (en) Apparatus for measuring nonuniform attenuation in a scintillation camera
JP2000249766A (ja) 核医学診断装置
JP4353094B2 (ja) Pet装置
JP4371636B2 (ja) 核医学診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050113

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees