JPH06193282A - 構築物破砕機 - Google Patents

構築物破砕機

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JPH06193282A
JPH06193282A JP34669492A JP34669492A JPH06193282A JP H06193282 A JPH06193282 A JP H06193282A JP 34669492 A JP34669492 A JP 34669492A JP 34669492 A JP34669492 A JP 34669492A JP H06193282 A JPH06193282 A JP H06193282A
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JP
Japan
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crushing
crusher
concrete
crushed
jaws
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JP34669492A
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English (en)
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Itsuo Tagawa
五男 多川
Takaharu Ozaki
隆晴 小▲崎▼
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SANGO JUKI KK
Original Assignee
SANGO JUKI KK
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/96Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements
    • E02F3/965Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements of metal-cutting or concrete-crushing implements

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  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋コンクリ−トビル等の構築物を全体とし
て効率良く短時間で解体することができる構築物破砕機
を提供すること。 【構成】 構築物破砕機において、破砕部32、32´
はそれぞれ間隔をおいて並列に配された複数の破砕顎3
8、39、40と同41、42を備え、油圧シリンダ3
6はピストンロッド37、37´の軸心がア−ム31、
31´の開閉方向に対して平行に配置されている。油圧
シリンダ36の出力が無駄なく破砕部32、32´に伝
わるので、大きな圧砕力が得られ、鉄筋コンクリ−トビ
ルの鉄筋コンクリ−ト柱等固く太い対象物を容易に破壊
できる。また、複数の破砕顎38、39、40と同4
1、42により、広い面積の破砕面が構成されるので、
鉄筋コンクリ−トビルのコンクリ−ト壁等広い被破砕面
積部分を有する対象物を効率良く破壊できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の解体作業等に
おいて、鉄筋コンクリ−ト等の構築物(例えば、壁体、
スラブ、梁、柱等)を破砕するために、パワ−ショベル
等の作業機に取り付けて使用される構築物破砕機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建設工事等に伴い既存建造物を解
体・破砕した上で撤去する作業において、鉄筋コンクリ
−ト等の構築物を解体する場合、エアハンマ形式の削岩
機による破壊や大鋼球の打ち付けによる破壊等の手段が
用いられていた。しかし、これらの工法では、激しい騒
音や振動を伴って公害問題を惹起し、或いは大きな作業
空間を必要とし、又危険を伴う等種々の欠点があった。
【0003】そこで、近時、パワ−ショベル等の作業機
のアタッチメントとして、油圧力等によって破壊対象物
を挟圧し低騒音で破壊する形式の破砕機を取り付け、か
かる破砕機を用いて鉄筋コンクリ−ト等の構築物を解体
する工法が広く採用されるに至っている。一方、最近の
廃棄物投棄に関する規制やリサイクルの点から解体の結
果生じたコンクリ−ト塊を細かく破砕してコンクリ−ト
と鉄筋とを分離する必要があり、かかる破砕にも、上記
破砕機と同様の破砕機が用いられている。即ち、かかる
破砕機にも用途に応じて幾種類かのものがあり、鉄筋コ
ンクリ−ト等の構築物を解体する工程と、解体の結果生
じたコンクリ−ト塊を破砕してコンクリ−トと鉄筋とを
分離する工程では、異なるタイプの破砕機が用いられて
いる。
【0004】このうち、上述した鉄筋コンクリ−ト等の
構築物を解体する工程では、例えば、図10(a)、
(b)及び図11に示すタイプの構築物破砕機が用いら
れる。即ち、この構築物破砕機は、軸1、2によって図
11に示すパワ−ショベル等のア−ムの先端に回動自在
に取り付けられる。この構築物破砕機が構築物を解体す
る場合には、油圧シリンダ−3によってア−ム4、4´
を軸5、5´を中心に回動させ、破砕部6、6´で鉄筋
コンクリ−ト等の構築物の一部を挟み、油圧シリンダ−
3の力によって該構築物の一部を挟圧して破壊すること
により解体する。
【0005】一方、解体の結果生じた鉄筋コンクリ−ト
塊を破砕してコンクリ−トと鉄筋とを分離する工程で
は、例えば、図12に示すタイプの破砕機が用いられ
る。即ち、この破砕機12は、図12に示すように、取
付け板7をパワ−ショベル8のア−ム9の先端に取り付
けて、パワ−ショベル8の油圧シリンダ8a、8b及び
8cを操作し、固定刃体10と可動刃体11の向きや高
さ等を変えて鉄筋コンクリ−ト塊を挟着できるようにす
る。続いて構築物破砕機12の油圧シリンダ12aで可
動刃体11を回動操作して固定刃体10と可動刃体11
の間に鉄筋コンクリ−ト塊13を挟み、固定刃体10と
可動刃体11により鉄筋コンクリ−ト塊13を圧砕し
て、コンクリ−トの塊を粉粒状にし、鉄筋と分離する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した図10
(a)、(b)に示すタイプの構築物破砕機を用いて、
例えば、図11に示す鉄筋コンクリ−トビルを解体する
と、コンクリ−トビル21の柱21aや梁(図示せず)
は効率良く短時間で破壊・解体することができるが、コ
ンクリ−トビル21の壁21b、床21c及び天井21
dを破壊・解体するのに長時間を要するという問題があ
った。即ち上述した図10に示すタイプの構築物破砕機
では、破砕部6、6´のそれぞれは図10(b)に示す
ように、単一の破砕顎から成り、面状を呈する破砕面を
備えているわけではないので、最初にコンクリ−トに当
接する破砕部6、6´に大きな力を集中することによ
り、柱21aや梁のように太い被破砕物を効率良く破壊
することはできるが、壁21b、床21c及び天井21
dのように、厚さはそれほどないが被破砕面積の広い被
破砕物を効率良く破壊することが困難であった。
【0007】本発明の第1の技術的課題は、被破砕面積
の広い壁、床、天井等であっても効率良く短時間で破壊
することができ、従って、鉄筋コンクリ−ト等の構築物
を全体として効率良く短時間で解体することができる構
築物破砕機を提供することにある。
【0008】ところで、かかる従来の構築物破砕機を用
いる場合には、コンクリ−トビル21の柱21aや梁ば
かりでなく壁21b、床21c及び天井21dの破壊・
解体したときにも、被破壊部分は、比較的大きな鉄筋コ
ンクリ−ト塊13としてコンクリ−トビル21近くの地
上に落下する。従って、かかる多数の鉄筋コンクリ−ト
塊13を細かく砕いてコンクリ−トと鉄筋とを分離する
ためには、例えば、上述した図12に示すタイプの破砕
機を別途用意しておき、かかる破砕機を操作してコンク
リ−ト塊13を粉粒状に圧砕する必要があった。従っ
て、鉄筋コンクリ−ト等の構築物を解体・破砕した上で
撤去するまでに最低2つの工程が必要となり面倒であっ
た。仮に、上述した2つの工程を略同時に進めるとして
も、そのためには、それぞれの破砕機用に2つのパワ−
ショベル等を要し、また、パワ−ショベル等のオペレ−
タ−もそれぞれ必要となるので、労力・コストとも倍に
なってしまう。
【0009】この点、上述した図12に示すタイプの破
砕機には、構築物の解体作業と解体ガラの小割作業の双
方を一台の破砕機で可能とすることを目指すものもあ
る。しかし、かかる破砕機では、例えば、油圧シリンダ
12aで可動刃体11のみを回動操作して固定刃体10
との間に鉄筋コンクリ−トの一部又はその塊13を挟ん
で破砕するものなので大きな圧砕力は発揮できなかっ
た。即ち、かかる破砕機はもともと比較的薄いコンクリ
−ト板から成るコンクリ−ト構築物の解体、解体したコ
ンクリ−ト塊の破砕、コンクリ−トやアスファルト道路
の剥離や破砕等多目的な作業に使用することを目的と
し、油圧ショベルのバケットの形状を出発点とし、剥離
・破砕したコンクリ−ト塊やアスファルト片をすくいあ
げてトラックの荷台等まで運搬できるようにすることを
念頭においたものである。従って、解体ガラの小割作業
は十分に行えるが、木造家屋の解体はともかく、鉄筋コ
ンクリ−ト柱等の固く太い被破砕物を含む堅固な鉄筋コ
ンクリ−トビルの解体には用い得なかった。
【0010】本発明は、第2に、鉄筋コンクリ−ト柱等
の固く太い被破砕物を含む堅固な鉄筋コンクリ−トビル
の解体と落下した鉄筋コンクリ−ト塊の破砕とを同一の
構築物破砕機により、更には単一の工程で行うという新
規な課題そのものを提示すると同時に、この課題を解決
し得る新規な構築物破砕機を提供することを目的とす
る。
【0011】尚、上述した図10に示すタイプの構築物
破砕機を用いて、例えば、図11に示す鉄筋コンクリ−
トビルを解体する場合には、他の問題もあった。即ち、
かかる構築物破砕機自体、前述したエアハンマ形式の削
岩機による破砕や大鋼球の打ち付けによる破壊等以前の
工法に伴う騒音や振動、更には危険性の問題の解決を目
指すものであったが、かかる構築物破砕機によっても、
パワ−ショベル等の作業機のエンジン音やそのキャタピ
ラのきしむ音、また上述した鉄筋コンクリ−ト塊が落下
したときの騒音と振動は避けられない。このうち前二者
はパワ−ショベル等の作業機そのものの改良に任せると
しても、最後のコンクリ−ト塊の落下音と振動の問題が
残る。上述したように、従来の構築物破砕機を用いる場
合には、コンクリ−トビル21を破壊・解体すると、被
破壊部分は、比較的大きな鉄筋コンクリ−ト塊13とし
てコンクリ−トビル21近くの地上に落下するので、コ
ンクリ−ト塊13の落下音と振動もその分大きなものと
ならざるを得なかった。
【0012】本発明は、第3に、より低騒音且つ低振動
で鉄筋コンクリ−ト等の構築物を解体し得る構築物破砕
機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、それぞ
れ一端側に相対向して構築物を咬圧、破砕する破砕部を
有し回動軸を介して他端側が開閉することにより前記破
砕部が閉開する一対のア−ムと、前記破砕部を開閉させ
るために作動するピストンロッドを有する油圧シリンダ
とを含む構築物破砕機において、前記破砕部の少なくと
も一方は間隔をおいて並列に配された複数の破砕顎を備
え、前記油圧シリンダは前記ピストンロッド軸心が前記
ア−ムの他端側の開閉方向に対して略平行になるように
配置されていることを特徴とする構築物破砕機が得られ
る。
【0014】また、本発明によれば、前記破砕部のいず
れか一方が破砕爪を有していることを特徴とする構築物
破砕機が得られる。
【0015】更に、本発明によれば、前記破砕部の双方
が破砕爪を有していることを特徴とする構築物破砕機が
得られる。
【0016】更にまた、本発明によれば、前記一対の破
砕部は、該破砕部が閉成したときに、相互に交差するよ
うに形成されていることを特徴とする構築物破砕機が得
られる。
【0017】
【作用】本発明の構築物破砕機においては、油圧シリン
ダは、ピストンロッド軸心が前記ア−ムの他端側の開閉
方向に対して略平行になるように配置されているので、
左右のシリンダの出力が無駄なくそのまま一対の破砕部
に伝達される。従って、破砕部に大きな圧砕力が得られ
るので、鉄筋コンクリ−ト柱等の固く太い被破砕物を含
む堅固な鉄筋コンクリ−トビルでも容易に解体できる。
【0018】また、本発明の構築物破砕機においては、
破砕部の少なくとも一方が間隔をおいて並列に配された
複数の破砕顎を備えているので、これら間隔をおいて並
列に配された複数の破砕顎により、広い面積部分から成
る破砕面が形成される。従って、被破砕面積の広い壁、
床、天井等であっても効率良く短時間で破壊することが
できる。
【0019】更に、本発明の構築物破砕機においては、
破砕部のいずれか一方又は双方が破砕爪を有しているの
で、かかる破砕爪がまずコンクリ−トにクラックを生じ
せしめ、続いてこのクラックを拡大するようにして鉄筋
コンクリ−ト等の構築物を破壊し得る。従って、鉄筋コ
ンクリ−ト柱等の固く太い被破砕物であっても効率的に
破壊することが可能である。
【0020】更にまた、本発明の構築物破砕機において
は、前記一対の破砕部は、該破砕部が閉成したときに、
相互に交差するように形成されているので、被破砕物を
確実に破砕し得る。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の第1の実施
例に係る構築物破砕機について説明する。
【0022】本実施例の構築物破砕機は、図1から図5
に示すように、「く」字形状の一対のア−ム31、31
´を有し、これら一対のア−ム31、31´の一端側に
は、相対向して構築物を咬圧、破砕する破砕部32、3
2´が設けられている。一方、ア−ム31、31´の中
間部はそれぞれピン(回動軸)33、33´により側板
34の先端両側に回動可能に枢着されている。また、ア
−ム31、31´の他端側はピン35、35´により、
いわゆる2ロッドシリンダタイプの油圧シリンダ36の
ピストンロッド37、37´の各先端に枢着されてい
る。ここに、油圧シリンダ36は、ピストンロッド3
7、37´の軸心がア−ム31、31´の他端側の開閉
方向に対して略平行になるように配置されている。破砕
部32、32´はそれぞれ間隔をおいて並列に配された
複数の破砕顎38、39、40及び同41、42を備え
ている。また、破砕顎38、39、40はリブ43、4
4、45により補強され、破砕顎41、42はリブ4
6、47、48により補強されている。
【0023】このように、本実施例では、間隔をおいて
並列に配された複数の破砕顎38、39、40及び同4
1、42により、或いはこれらと複数のリブ43、4
4、45及び同46、47、48により、広い面積部分
を有する破砕面が構成される。尚、図3(b)又は図4
(b)に示すように、破砕顎38、39、40及びリブ
43、44、45によって構成される破砕面にも破砕顎
41、42及びリブ46、47、48により構成される
破砕面にも孔が形成されるが、ここにいう破砕面は、か
かる孔(貫通孔)を含む仮想の破砕面をいい、要は、間
隔をおいて並列に配された複数の破砕顎とそれらの間に
形成される孔(貫通孔)とにより、全体として広い面積
部分を有する破砕面が構成されていれば良い。尚、複数
の破砕顎とリブ部材とは一体に形成しても良く、この場
合、複数の破砕顎及びリブ部材により構成される破砕面
に形成される孔が非貫通孔となるように、複数の破砕顎
とリブ部材とを一体的に形成しても良い。
【0024】更に、破砕顎41はその内側に破砕爪4
9、50、51を備え、破砕顎42はその内側に破砕爪
52、53、54を備えている。
【0025】また、破砕部32、32´は、図2に示す
ように、該破砕部32、32´が閉成したときに、相互
に交差するように形成されている。
【0026】ここで、本実施例の構築物破砕機を用い
て、例えば、図11に示す鉄筋コンクリ−トビルを解体
する場合について説明する。
【0027】まず、本実施例の構築物破砕機を用いて、
コンクリ−トビル21の柱21aや梁を破壊すると、こ
の構築物破砕機では、上述したように油圧シリンダ36
は、ピストンロッド37、37´の軸心が一対のア−ム
31、31´の他端側の開閉方向に対して略平行になる
ように配置されているので、左右のシリンダの出力が無
駄なくそのまま一対の破砕部32、32´に伝達され
る。従って、破砕部32、32´に大きな圧砕力が得ら
れるので、コンクリ−トビル21の柱21aや梁等の固
く太い被破砕物でも効率良く短時間で破壊・解体するこ
とができる。
【0028】また、本実施例の構築物破砕機では、上述
したように、破砕顎41はその内側に破砕爪49、5
0、51を備え、破砕顎42はその内側に破砕爪52、
53、54を備えているので、柱21a等を挟圧した場
合、まず、これらの破砕爪により柱21a等にクラック
を生ぜしめ、更なる挟圧によりこれらのクラックを拡大
するようにして、柱21a等を破壊し得る。尚、これら
の破砕爪が柱21a等に食い込むことから、柱21a等
をその角方向から挟んだときでも、破砕部32、32´
がすべって柱21a等を逃がしてしまうことがない。
【0029】また、この構築物破砕機では、上述した破
砕顎38、39、40は上述したリブ43、44、45
により補強され、破砕顎41、42はリブ46、47、
48により補強されているので、柱21aや梁等の固く
太い被破砕物を破壊しても、破砕顎38、39、40や
破砕顎41、42に割れ等を生じることがない。
【0030】一方、この構築物破砕機を用いて、コンク
リ−トビル21の壁21b、床21c及び天井21dを
破壊すると、この構築物破砕機では、上述したように破
砕部32、32´はそれぞれ間隔をおいて並列に配され
た複数の破砕顎38、39、40及び同41、42を備
えているので、かかる複数の破砕顎により、広い面積部
分から成る破砕面が構成される。従って、被破砕面積の
広い壁21b、床21c及び天井21dであっても、こ
の広い面積部分から成る破砕面により、効率良く短時間
で破壊することができる。
【0031】尚、この構築物破砕機では、上述したリブ
43、44、45やリブ46、47、48は上述した各
破砕顎の補強としての意味のみならず、これらリブ自身
が破砕顎として壁21b等の被破砕物を圧砕する機能を
有している。即ち、上述した破砕顎38、39、40や
同41、42に加えて、これらリブ43、44、45や
同46、47、48も、上述した破砕面を構成し、破砕
部32、32´の被破砕物へ圧接する面積部分を形成す
る。従って、これらのリブを有することで、壁21b等
の破砕効率が更に向上する。
【0032】また、この構築物破砕機では、上述したよ
うに、破砕顎41はその内側に破砕爪49、50、51
を備え、破砕顎42はその内側に破砕爪52、53、5
4を備えているので、壁21b等を挟圧した場合、まず
これらの破砕爪によりクラックを生ぜしめ、更なる挟圧
によりこれらのクラックを拡大するようにして、壁21
b等を破壊し得るので、破砕効率は尚一層向上する。
【0033】更に、この構築物破砕機では、上述したよ
うに、破砕部32、32´は、該破砕部32、32´が
閉成したときに、相互に交差するように形成されている
ので、壁21b等の被破砕物を確実に破砕し得る。
【0034】一方、本実施例の構築物破砕機によると、
いわば従来のように線で破砕するのではなく面で破砕す
ることから、また、破砕部が閉成したときに、相互に交
差するように形成されているため、破砕部32、32´
により挟持したコンクリ−ト塊を細かく粉粒状に砕いて
しまう。従って、コンクリ−トビル21を解体した場合
でも、被破壊部分は、細かい粉粒状となってコンクリ−
トビル21近くの地上に降り積もる。或いは、コンクリ
−ト塊13として地上に落下したものでも、本実施例の
構築物破砕機を用いて解体ガラを容易に破砕できる。従
って、コンクリ−ト塊13を細かく砕くための破砕機や
そのための工程を別途設ける必要が無くなるので、労力
・コストとも大変経済的である。
【0035】また、被破壊部分が細かい粉粒状となって
降り積もるようにコンクリ−トビル21近くの地上に落
ちるので、コンクリ−ト塊13の落下音と振動という大
きな問題も同時に解決できる。尚、通常、作業現場に
は、ほこり防止のための散水担当者等、パワ−ショベル
等のオペレ−タ−以外の作業員が存在するが、大きなコ
ンクリ−ト塊が落下し、或いは跳ね飛ぶことが少ないの
で、作業員の安全性という面でも申し分ない効果が得ら
れる。
【0036】次に、本発明の第2の実施例に係る構築物
破砕機について説明する。
【0037】尚、上記第1の実施例と同様の部分には同
一の参照符号を付してある。
【0038】本実施例の構築物破砕機は、図6から図9
に示すように、図1から図5に示した第1実施例の破砕
機に比べて、小型の破砕部62、62´を有している。
破砕部62、62´はそれぞれ間隔をおいて並列に配さ
れた複数の破砕顎63、64、65及び同66、67を
備えている。また、破砕顎63、64、65はリブ6
8、69により補強され、破砕顎66、67はリブ7
0、71により補強されている。更に、破砕顎66はそ
の内側に破砕爪72、73と、これら破砕爪72、73
よりもやや短めの破砕爪74を備えている。また、破砕
顎67はその内側に破砕爪75、76と、これら破砕爪
75、76よりもやや短めの破砕爪77を備えている。
尚、破砕部62、62´の先端側のみやや短めの破砕爪
74及び77を設けたのは、本実施例の構築物破砕機は
小型の破砕部62、62´を有しているので、破砕部6
2、62´の先端側の開口幅を広くして、ある程度の太
さの柱等でも破砕部62、62´により挟めるようにす
るためである。
【0039】本実施例の構築物破砕機においても、上述
したように破砕部62、62´はそれぞれ間隔をおいて
並列に配された複数の破砕顎63、64、65及び同6
6、67を備えているので、かかる並列に配された複数
の破砕顎により広い面積の破砕面が構成される。従っ
て、被破砕面積の広い壁、床及び天井等であっても、破
砕部62、62´により効率良く短時間で破壊すること
ができる。
【0040】一方、本実施例の構築物破砕機は、上述し
た第1実施例の破砕機と異なり、1つのピストンロッド
を有する、片開き構造の油圧シリンダ86を備えてい
る。また、一方のア−ム31´の後端部は油圧シリンダ
86にピン35´を介して枢着され、他方のア−ム31
はピストンロッド37にピン35を介して枢着されてい
る。
【0041】そして、ピン33´とピン35´間の距離
と同長のリンクLを、図6に示すように、油圧シリンダ
86のピストンロッド37の軸心がア−ム31、31´
の開閉方向に対して略平行になるように保持した状態
で、ピン33´とピン35´を結ぶ線と平行になるよう
リンクLの一端を油圧シリンダ86に設けられた軸86
aに回動自在に枢着し、リンクLの他端は側板34の内
側に設けられた軸34aに回動自在に枢着している。
尚、このリンクLは油圧シリンダ86の両サイドに各々
設ける。即ち、各側板34の内側に軸34aを各々設
け、油圧シリンダ86に設けられた軸86aと各軸34
a間に各々リンクLを回動自在に枢着するものである。
従って、油圧シリンダ86はリンクLによって縦軸方向
に平行移動されることになり、ア−ム31、31´は左
右対称に開閉され、しかも任意の開口位置でぐらつくこ
とがない。このため、任意位置で開口させたア−ム3
1、31´の中心に被破砕物を確実にとらえることがで
き、鉄筋コンクリ−トビルを解体するために、特に、薄
い壁や細い柱等を破壊する必要がある場合には、それに
応じた小さい開口幅でア−ム31、31´を開閉させる
ことによって、作業時間を大幅に節減できる。
【0042】以上の実施例では、一方の破砕部32又は
62が3つの破砕顎を備え、他方の破砕部32´又は6
2´が2つの破砕顎を備える例につき説明したが、例え
ば、破砕部32が2つの破砕顎を備え、破砕部32´が
1つの破砕顎を備えているものでもよい。要は、破砕部
の少なくとも一方が間隔をおいて並列に配された複数の
破砕顎を有することにより、広い面積の破砕面が構成さ
れるものであれば良い。
【0043】また、以上の実施例では、破砕部32、3
2´又は同62、62´の各長さ方向のほとんどに亘っ
て複数の破砕顎が形成されているが、破砕部の長さ方向
の一部、例えば、先端側にのみ複数の破砕顎を備えるも
のであっても良い。
【0044】更に、以上の実施例では、破砕部32´又
は62´にのみ破砕爪を設けたが、破砕部32又は62
にも破砕爪を設け、双方の破砕部が破砕爪を有するよう
にしても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
油圧シリンダは、ピストンロッド軸心がア−ムの開閉方
向に対して略平行になるように配置されているので、左
右のシリンダの出力が無駄なくそのまま一対の破砕部に
伝達される。従って、破砕部に大きな圧砕力が得られる
ので、鉄筋コンクリ−ト柱等の固く太い被破砕物を含む
堅固な鉄筋コンクリ−トビルでも容易に解体できる。
【0046】また、本発明によれば、破砕部の少なくと
も一方は間隔をおいて並列に配された複数の破砕顎を備
えているので、かかる並列に配された複数の破砕顎によ
り広い面積部分から成る破砕面が形成される。従って、
被破砕面積の広い壁、床、天井等であっても効率良く短
時間で破壊することができる。
【0047】以上、本発明によれば、鉄筋コンクリ−ト
等の構築物を全体として効率良く短時間で解体すること
ができる。
【0048】更に、本発明によれば、鉄筋コンクリ−ト
柱等の固く太い被破砕物を含む堅固な鉄筋コンクリ−ト
ビルの解体と落下した鉄筋コンクリ−ト塊の破砕とを同
一の構築物破砕機により、更には単一の工程で行うこと
も可能となる。
【0049】更にまた、より低騒音且つ低振動で鉄筋コ
ンクリ−ト等の構築物を解体し得る構築物破砕機を提供
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る構築物破砕機の正
面図である。
【図2】図1に示した構築物破砕機の側面図である。
【図3】図1に示した構築物破砕機の一方の破砕部を示
す図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその
側面図である。
【図4】図1に示した構築物破砕機の他方の破砕部を示
す図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその
側面図である。
【図5】図1に示した構築物破砕機をパワ−ショベルの
ア−ムへ取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る構築物破砕機の正
面図である。
【図7】図6に示した構築物破砕機の側面図である。
【図8】図1に示した構築物破砕機の一方の破砕部を示
す図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその
側面図である。
【図9】図1に示した構築物破砕機の他方の破砕部を示
す図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその
側面図である。
【図10】従来の構築物破砕機を一般例により示す図で
あり、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図
である。
【図11】従来の構築物破砕機による鉄筋コンクリ−ト
ビルの解体作業を示す図である。
【図12】従来の他のタイプの構築物破砕機による解体
ガラの破砕作業を示す図である。
【符号の説明】
31、31´ ア−ム 32、32´、62、62´ 破砕部 33、33´ ピン(回動軸) 37、37´ ピストンロッド 36、86 油圧シリンダ 38、39、40、41、42、63、64、65、6
6、67 破砕顎

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ一端側に相対向して構築物を咬
    圧、破砕する破砕部を有し回動軸を介して他端側が開閉
    することにより前記破砕部が閉開する一対のア−ムと、
    前記破砕部を開閉させるために作動するピストンロッド
    を有する油圧シリンダとを含む構築物破砕機において、
    前記破砕部の少なくとも一方は間隔をおいて並列に配さ
    れた複数の破砕顎を備え、前記油圧シリンダは前記ピス
    トンロッド軸心が前記ア−ムの他端側の開閉方向に対し
    て略平行になるように配置されていることを特徴とする
    構築物破砕機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構築物破砕機において、
    前記破砕部のいずれか一方が破砕爪を有していることを
    特徴とする構築物破砕機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の構築物破砕機において、
    前記破砕部の双方が破砕爪を有していることを特徴とす
    る構築物破砕機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の構築物破砕機
    において、前記一対の破砕部は、該破砕部が閉成したと
    きに、相互に交差するように形成されていることを特徴
    とする構築物破砕機。
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