JPH06192541A - 改善された耐酸性を有するポリオキシメチレン組成物、その製造法および該組成物からなる成形体 - Google Patents

改善された耐酸性を有するポリオキシメチレン組成物、その製造法および該組成物からなる成形体

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JPH06192541A
JPH06192541A JP5264905A JP26490593A JPH06192541A JP H06192541 A JPH06192541 A JP H06192541A JP 5264905 A JP5264905 A JP 5264905A JP 26490593 A JP26490593 A JP 26490593A JP H06192541 A JPH06192541 A JP H06192541A
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Edwin Nun
ヌン エドヴィン
Stephanie Schauhoff
シャウホフ シュテファニー
Detlef Arnoldi
アルノルディ デトレフ
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L59/00Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸に対して安定化されている、できるだけ十
分に元来の物理的性質、例えば剛性、靭性、色が維持さ
れたポリオキシメチレン組成物。 【構成】 A 少なくとも1つのポリオキシメチレン、
B 蓚酸、マレイン酸、フマル酸、および/またはクエ
ン酸のナトリウム塩および/またはカリウム塩の群から
選択された多価酸の少なくとも1つのアルカリ金属塩、
A100部に対して、0.01〜5部および/またはC
分子量≦5000を有するポリエチレングリコールお
よび/またはポリプロピレングリコールおよび/または
ポリブチレングリコール、A100部に対して、0.0
1〜5部、D ショアーA硬度70〜96を有する熱可
塑性ポリウレタン、A100部に対して、0.1〜3部
を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改善された耐酸性を有
するポリオキシメチレン組成物、その製造法および該組
成物からなる成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシメチレン(ポリアセタール)
は、殊にダイキャスティングによって多種多様の日用品
を製造することができる顕著な材料である。この場合に
は、殊に多くの有機溶剤および塩基に対する耐化学薬品
性は、有利である。ポリアセタールの市場への参入以
来、科学構造から生じる酸不安定性を減少させる試みが
実施されている。重合鎖中の繰り返し単位のアセタール
構造は、保護手段が実施されない場合には、不安定な半
アセタール末端基を有し、この末端基で重合体の分解が
生じる。重合体を安定化するために、ヒェルドロン(H.
Cherdron)、ヘール(L. Hoehr)、ケルン(W. Kern)
著、ディ・マクロモレクラーレ・ヒェミー(Die Makrom
olekulare Chemie),52,48頁以降(1962)の
記載と同様に、重合体の末端基は、エステル化またはエ
ーテル化によって保護されることができる。もう1つの
方法は、重合鎖の分解の際に安定な末端基を形成するコ
モノマーの導入にある。それによって、ポリオキシメチ
レン(POM)は、毎日の役に立つが、しかし酸に対す
る不安定性はそのままである。それというのも、POM
の酸触媒による加水分解は、重合体の任意の位置で行な
うこともでき、安定化された末端基またはコモノマー単
位は十分な保護を保証するものではないからである(V.
V. Pchelintsev,A. Yu.Sokolov, G. E. Zaikov, Poly
m. Degradationand Stability, 21(4),285
(1988)、参照)。ドイツ連邦共和国特許第119
3240号明細書の記載から、殊にウレタンの高含量
は、アシドリシス(Acidolyse)の際に生じるホルムア
ルデヒドを補強することが知られている。このための1
つの例は、POM40%を有する成形体である。それに
よって、場合により臭気汚染または健康の害は、遊離さ
れたホルムアルデヒドによって減少されるが、しかしP
OMの分解はそのままである。更に、POM40%/T
PU60%を有する製品は、もはやPOMマトリックス
を有さず、したがってPOMの好ましい性質(例えば、
剛性)は、失なわれる。ドイツ連邦共和国特許第123
5585号明細書には、カルボジイミドを用いてのPO
Mのアシル化が記載されている。この場合、遊離酢酸に
よる重合体のアシドリシス的分解は、著しく減少され
る。カルボジイミドは、エステル化の際に殊に短時間の
酸性条件に抗して安定化する。しかし、試験により、こ
うして得られた製品は同様に酸の使用条件に不適当であ
ることが判明した。
【0003】更に、例えばドイツ連邦共和国特許第25
40207号明細書の記載から、製造および加工の間に
生じる酸条件に抗して保護するためにPOMに塩基性物
質、例えば塩を添加することは、公知である。塩基性物
質は、重合体中の酸性成分の中和に使用され、したがっ
て酸含量それ自体がPOMを攻撃しない塩のみが適当で
ある。従って、例えばポリオキシメチレンには、微少量
の炭酸ナトリウムを添加することができる。こうして得
られた製品は、同様に酸性の使用条件には、不適当であ
る。
【0004】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3703
232号明細書の記載から、ポリオキシメチレンが熱可
塑性ポリウレタン5.3〜150部を有しかつ場合によ
っては2〜20個のC原子を有する脂肪族、特にヒドロ
キシル基含有の脂肪族一塩基性ないし三塩基性カルボン
酸のアルカリ土類金属塩をPOM+TPUの全体量に対
して0.1〜5部を有するPOM/TPU成形材料は、
公知である。
【0005】TPUは、ドイツ連邦共和国特許出願公開
第3703232号明細書の記載によれば、介在的に製
造され、この場合POMは、TPUに必要とされる構成
成分と混合され、次いで反応させることができる。
【0006】記載された高いTPU含量の場合には、多
価カルボン酸のアルカリ土類金属塩の添加量は専ら熱安
定性に使用されるけれども、成形材料は、POMの剛性
を失なう。成形材料の酸不安定性は、そのままである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、酸に
対して安定化されているポリオキシメチレン組成物もし
くはポリオキシメチレン組成物の製造法を得ることであ
る。ポリオキシメチレン組成物は、できるだけ十分に元
来の物理的性質、例えば剛性、靭性、色を維持するはず
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は、ポリオキシ
メチレンに関連して、請求項1記載の組成物によって解
決される。
【0009】本発明によれば、POMの酸不安定性を減
少させる種々の物質が適当であることが確認された。こ
の場合には、種々の物質の混合物を添加することができ
ることも特に有利であることが判明し、その際酸安定性
の上昇は、個々の成分の作用により達成することができ
る。他面、POM中でこれまで酸捕捉体として使用され
た若干の物質は、完成製品の酸安定性に部分的にむしろ
不利な影響を及ぼし、かつ著しい変色をまねきうること
が判明した。即ち、例えばカルボジイミドならびに炭酸
ナトリウムは、本発明の目的には、不適当である。
【0010】また、1個またはそれ以上の窒素原子を有
するかまたは劣悪に可溶性である多価カルボン酸の塩
は、殆んど適当でないことが判明した。このような化合
物、例えばエチレンジアミンテトラアセテートジナトリ
ウムまたはナトリウムグルタメートは、強い変色をまね
くかもしくは例えば蓚酸カルシウムは、不足している酸
安定性の性質のみを有する。それにも拘わらず、このよ
うな化合物、例えばEDTA塩は、例えば別の酸安定作
用を有する物質、例えば熱可塑性ポリウレタン(TP
U)および/または可溶性蓚酸塩との混合物で酸の安定
化をなお上昇させることができる。
【0011】TPUについては、酸の安定化作用はTP
Uのショアー硬度により減少することが見い出された。
殊に、ショアーA硬度を有するTPUは、特に好まし
く、この場合には、80〜96、殊に85〜87の範囲
が特に好適である。このTPUを可溶性の蓚酸塩、例え
ば蓚酸ナトリウムとの組合せ物でおよび場合によっては
他の酸安定剤を用いた場合には、最高の安定化を達成す
ることができる。この組合せ物を用いた場合には、80
%を超える安定化率、部分的にはむしろ90%を超える
安定化率を達成することができ、この場合には、比較的
微少量の添加剤(例えば、TPU0.5〜8%、殊に1
〜<3%、蓚酸ナトリウム0.05〜0.5%)は、既
に最高の結果を生じる。安定作用成分の僅かな使用量に
基づき、機械的性質の点で安定化されていないPOMと
比較して殆んど変化していない酸安定化されたPOMを
得ることができる。
【0012】POMの安定化は、本発明によれば、次の
ように測定される:粗製ポリオキシメチレンは、ZSK
28(二軸同時押出機)上で常用の条件下で添加剤と
一緒に押出される。押出機から出るストリップは、冷却
のために冷水に導通され、かつ引続き造粒される。乾燥
された顆粒から、190℃で15.8cm×15.8c
m×0.2cmの大きさの圧縮板が圧縮され、この圧縮
板から7.8cm×1.0cm×0.2cmの寸法の試
験体が鋸引きされる。試験体は、上端が穿孔され、けば
が除去され、正確にさらに寸法決定され、かつ秤量され
る。
【0013】試験1:板のそれぞれ5個の試験体は、深
さ5cmで2重量%の燐酸中に浸漬され、緩徐に引き出
され、付着する酸は滴り落ちることができる。試験体の
下端に付着する酸の液滴は、軽く叩いて拭き取ることに
よってセルロース上から除去される。試験体は、注意深
く線材上に引き上げられ、かつ互いに接触することなし
に20〜30%の相対空気湿度で24時間懸吊される。
空気湿度は、シリカゲルによって毎日交換されるように
調節され、それによって約20%の空気湿度が調節さ
れ、この空気湿度は、24時間で最大30%にまで上昇
する。試験体に残存する酸痕跡は、腐蝕(試験体中のク
レーター)を惹起し、この腐蝕の程度は、秤量によって
測定される。その後に、試験体は、再び燐酸に晒され
る。この方法は、試験体、少なくとも安定化されていな
いPOMからなる試験体が明らかな損傷を示す(損失≧
5mg/cm2)まで、しばしば繰り返される。大きす
ぎる損傷は、回避される。それというのも、試験体の幾
何学的寸法は、mg/cm2での損失の測定が困難にな
るように変化されるからである。24時間の時間が選択
された。それというのも、この時間の後に記載された条
件(室温)の際に他の損傷はもはや生じなかったからで
ある。このことは、試験体が再び燐酸中に浸漬される前
に、試験体は場合によっては長時間でも記載された条件
下で残存することができることを意味する。また、この
結果、試験体は例えば週末に処理する必要がないことを
可能にする。この場合には、5日目および6日目に試験
体は燐酸中に浸漬されなかった。
【0014】試験2:試験1により準備された試験体
は、10重量%の燐酸中に80℃で、試験体が完全に酸
によって覆われているように貯蔵される。24時間後、
試験体は取り出され、熱風ブロアーで乾燥され、重量損
失が測定される。この方法は、試験1に記載された損傷
が生じるまでしばしば繰り返される。2つの試験につい
て、%での平均的な質量損失(浸漬された表面積1cm
2当たりのmg数)は、標準ポリオキシメチレンの平均
的な質量損失に関連して測定される。
【0015】改善された耐酸性を有する本発明による得
られたポリオキシメチレン混合物は、生成物が少なくと
も時々酸薬剤に晒されるような使用目的、殊に肥料の取
出し部を有する潅漑設備の一部または全体、全ての種類
の、例えば洗浄機(石灰除去剤は酸である)、塩素化ま
たは弗素化水を貯蔵するかまたは運搬するための製品、
衛生分野ための一部に特に好適である。
【0016】改善された耐酸性を有する本発明によるポ
リオキシメチレンは、 A 少なくとも1つのポリオキシメチレン、 B 蓚酸、マレイン酸、フマル酸、および/またはクエ
ン酸のナトリウム塩および/またはカリウム塩の群から
選択された多価酸の少なくとも1つのアルカリ金属塩、
A100部に対して、0.01〜5部および/または C 分子量≦5000を有するポリエチレングリコール
および/またはポリプロピレングリコールおよび/また
はポリブチレングリコール、A100部に対して、0.
01〜5部、および/または D ショアーA硬度70〜96を有する熱可塑性ポリウ
レタン、A100部に対して、0.1〜3部を含有す
る。
【0017】好ましくは、このポリオキシメチレン混合
物は、酸での処理の際に成分Aに対して最大75%、有
利に最大50%、殊に最大33%、特に有利に最大15
%の単位面積当たりの質量損失を有し、この場合酸での
処理は、次の工程:2重量%の燐酸中への試験体の短時
間の浸漬、相対空気湿度20〜30%の際の例えば24
時間での試験体の貯蔵、成分Aからなる相応して処理さ
れた試験体が少なくとも5mg/cm2の損失を有する
までの前記工程の場合による繰返しを包含する。
【0018】選択的にかまたは同時に、ポリオキシメチ
レンは、酸での処理の際に成分Aに対して最大75%、
有利に最大50%、殊に最大33%、特に有利に最大1
5%の単位面積当たりの質量損失を有し、この場合酸で
の処理は、次の工程:80℃での10重量%の燐酸中へ
の試験体の短時間の浸漬、24時間後の試験体の質量損
失の制御、この場合試験体からは10重量%の燐酸が取
り出され、かつ熱風の吹付けにより乾燥され、成分Aか
らなる相応して処理された試験体が少なくとも5mg/
cm2の損失を有するまでの前記工程の場合による繰返
しを包含する。
【0019】特に高い耐酸性は、成分Bおよび/または
成分CとともになおA100部に対して熱可塑性ポリウ
レタン100部まで、有利に50部まで、殊に25部ま
で、特に有利に10部までを含有する上記種類のポリオ
キシメチレンを用いて達成される。BもCも添加されて
いない場合には、POMは、成分DとともにDで定義さ
れた熱可塑性ポリウレタンとは別の記載された部分を含
有することができる。更に、POMは、Cで定義された
ポリアルキレングリコールとは別のもの5部まで(但
し、この場合には全てのポリアルキレングリコールの総
和は、A100部に対して特に最大5部である)および
メラミンシアヌレート15部までを含有することができ
る。
【0020】通常、本発明によるポリオキシメチレン組
成物は、添加剤、例えば酸化防止剤、カーボンブラッ
ク、染料、UV吸収剤、熱安定剤、防火剤等を含有す
る。この添加剤は、混合物中に混入されていてもよい
し、この混合物の個々の成分中に混入されていてもよ
い。殊に、外部での使用にUV安定剤は有利でありおよ
び/またはカーボンブラックは、早期の老化の回避に有
利である。
【0021】成分Aのためのポリオキシメチレンとして
は、例えばホルムアルデヒドまたはトリオキサンから得
られた単独重合体または共重合体が好適である。これら
単独重合体または共重合体は、線状構造を有するが、し
かし、分子鎖状であっても架橋されていてもよい。これ
ら単独重合体または共重合体は、単独で使用することも
できるし、混合物として使用することもできる。単独重
合体は、例えばホルムアルデヒドまたはトリオキサンの
重合体であり、この重合体の半アセタール性ヒドロキシ
ル末端基は、化学的に、例えばエステル化またはエーテ
ル化によって分解に抗して安定化されている。共重合体
は、トリオキサンをトリオキサンと共重合可能な少なく
とも1つの化合物と共重合することによって得られる。
このために適当なのは、例えば殊に3〜5個、有利に3
個の環員を有する環式エーテル、トリオキサンとは異な
る、例えば5〜11個、有利に5〜8個の環員を有する
環式アセタール、殊にホルマールおよび線状ポリアセタ
ール、殊にポリホルマールである。記載された共成分
は、特に0.01〜20重量%、殊に0.1〜10重量
%、特に有利に1〜5重量%の量で使用される。環式エ
ーテルとしては、なかんずくエポキシド、例えば酸化エ
チレン、酸化スチレン、酸化プロピレンまたはエピクロ
ルヒドリンならびに1価または多価アルコールのグリシ
ドエーテルまたはフェノールが好適である。環式アセタ
ールとしては、なかんずく炭素鎖が2個の炭素原子の間
隔をもって酸素原子によって中断されていてもよい、2
〜8個、特に2〜4個の炭素原子を有する脂肪族または
脂環式α,ω−ジオールの環式ホルマール、例えば1,
2−または1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサ
ン、1,3−ジオキセパン等が好適である。
【0022】しかし、殊にトリオキサンの三元重合体の
製造には、ジホルマール、例えばジグリセリンジホルマ
ールも好適である。
【0023】線状ポリアセタールとしては、前記に定義
された環式アセタールの単独重合体または共重合体なら
びに脂肪族または脂環式α,ω−ジオールと脂肪族アル
デヒドまたはチオアルデヒド、特にホルムアルデヒドと
からなる線状縮合物が好適である。殊に、2〜8個の炭
素原子を有する脂肪族α,ω−ジオールの環式ホルマー
ルの単独重合体、例えばポリ−(1,3−ジオキソラ
ン)、ポリ−(1,3−ジオキサン)およびポリ−
(1,3−ジオキセパン)が使用される。
【0024】本発明により使用されるポリオキシメチレ
ンの粘度数(135℃で0.5g/100mlの濃度
で、ジフェニルアミン2重量%を含有する、ジメチルホ
ルムアミド中の重合体の溶液について測定した)の値
は、一般に少なくとも30(ml/g)である。ポリオ
キシメチレンの微結晶の融点は、特に140〜180
℃、殊に150〜170℃の範囲内にあり;密度は、通
常、1.38〜1.45g/cm3(DIN 5347
9により測定した)の範囲内にある。
【0025】本発明により使用される特に2成分系また
は3成分系のトリオキサン共重合体は、公知方法で単量
体を陽イオン作用する触媒の存在下に0〜150℃、特
に70℃を上廻る温度で重合させることによって得られ
る(例えば、ドイツ連邦共和国特許出願公告第1420
283号明細書、参照)。重合は、塊状重合、懸濁重合
または溶液重合で行なうことができる。安定性の含量を
除去するために、共重合体は、第1アルコール末端基に
なるまで熱的または加水分解的に制御された部分的分解
を行なうことができる(例えば、ドイツ連邦共和国特許
出願公告第1445273号明細書およびドイツ連邦共
和国特許出願公告第1445294号明細書、参照)。
【0026】他の製造法は、例えばドイツ連邦共和国特
許出願公告第1037705号明細書およびドイツ連邦
共和国特許出願公告第1137215号明細書に記載さ
れている。
【0027】更に、本発明による成形材料は、なお通
常、ポリオキシメチレン成形材料の場合に常用の他の添
加剤をポリオキシメチレンの重量に対して3重量%まで
含有することができる。これは、次のものであることが
できる: − 例えばドイツ連邦共和国特許第2540207号明
細書に記載されているような酸化防止剤、殊にフェノー
ル性化合物、例えば分子中に2〜6個のヒドロキシフェ
ニル基を有するもの、 − UV吸収剤および光安定剤、例えば2−(2´−ヒ
ドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、2,4−ビ
ス−(2´−ヒドロキシフェニル)−6−アルキル−s
−トリアジンおよび4−ヒドロキシベンゾフェノン、 − 熱安定剤、例えばカルボン酸アミド、殊に蓚酸−、
マロン酸−、イソフタル酸−、テレフタル酸ジアミドお
よびトリメシン酸トリアミド;ポリアミド、長鎖状カル
ボン酸の塩、例えばCa−ステアレート、メラミン、s
−トリアジン誘導体またはメラミンとホルムアルデヒド
とからなる縮合生成物。
【0028】本発明により使用される熱可塑性ポリウレ
タンは、例えばドイツ連邦共和国特許第1193240
号明細書またはドイツ連邦共和国特許出願公開第205
1028号明細書に記載されているような自体公知の生
成物である。この本発明により使用される熱可塑性ポリ
ウレタンは、自体公知の方法で、ポリイソシアネート、
殊にジイソシアネート、ポリエステルおよび/またはポ
リエーテルもしくはポリエステルアミドまたは別の適当
なヒドロキシ化合物もしくはアミノ化合物、例えばヒド
ロキシル化されたポリブタジエンおよび場合によっては
連鎖延長剤、例えば低分子量ポリオール、殊にジオー
ル、ポリアミン、殊にジアミン、または水からのポリ付
加によって得られる。
【0029】原則的に、全てのポリウレタン型ならびに
その組合せ物、例えばポリエステルウレタン、ポリエー
テルエステルウレタン、ポリエーテルウレタン、脂肪族
TPUおよび/またはポリエーテルカルボネートウレタ
ンが適当である。しかし、有利には、ポリエステルウレ
タンが使用される。この場合には、80〜96のショア
ーA硬度を有するものが有利であり、特に有利なのは、
84〜92のショアーA硬度を有するものである。使用
されたポリウレタン濃度は、ポリオキシメチレン100
部に対して0.1〜3重量部である。
【0030】少なくとも1つのポリオキシメチレン
(A)と、少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタンとか
らなる80〜96のショアーA硬度を有するポリオキシ
メチレン混合物は、特に好適であり、この場合この混合
物は、ポリオキシメチレン100部に対してTPU0.
1〜3部を含有する。また、TPUに対して付加的また
は選択的に多価有機酸の塩、殊にアルカリ金属蓚酸塩、
殊に蓚酸ナトリウムまたは蓚酸カリウムをポリオキシメ
チレン100部に対して0.01〜5部、殊に0.1〜
0.4部含有する組成物も特に有利である。記載された
種類の化合物は、純粋なポリオキシメチレンと殆ど区別
されないが、しかし殊に剛性、付加的に著しく高い耐酸
性を有する。
【0031】成分Cとしては、ポリアルキレングリコー
ルが適当であり、有利にはポリエチレングリコールおよ
びポリプロピレングリコールが使用され、特に有利なの
は、ポリエチレングリコールである。使用されたポリア
ルキレングリコールの分子量は、≦5000、特に80
0〜2000、特に有利に900〜1500である。
【0032】また、本発明は、改善された耐酸性を有す
るポリオキシメチレン組成物を製造するための方法に関
するものであり、この場合、 A ポリオキシメチレン100部と、 B 多価カルボン酸の塩0.01〜5部および/または C ポリアルキレングリコール0.01〜5部、および
/または D 熱可塑性TPU0.01〜100部並びに E メラミンシアヌレート0〜15部および F 常用の添加剤とを混合する。
【0033】こうして得られた生成物の耐酸性は、上記
と同様に定めることができる。
【0034】有利に、本発明によるポリオキシメチレン
組成物は、後加工により成形体にされる。
【0035】また、本発明は、ポリオキシメチレン
(A)100部に対して、多価カルボン酸(B)0.0
1〜5部および/またはポリアルキレングリコール
(C)、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールおよび/またはポリブチレングリコール
0.01〜5部および/または熱可塑性ポリウレタン
(D)0.01〜100部およびメラミンシアヌレート
(E)0〜15部を耐酸性の改善ためまたは改善された
耐酸性を有する成形体中での使用に関するものであり、
この場合においても、上記の方法は、耐酸性の測定のた
めに使用することができる。
【0036】また、前記方法および使用の場合、上記の
より詳細な範囲は、添加された成分にも当てはまる。T
PUのためには、ショアー硬度Aを有するもの並びに上
記のより少ない使用量は更に有利である。
【0037】本発明は、次の実施例中で詳説される。
【0038】使用物質についての記載 POM 1:トリオキサンおよび酸化防止剤としての
0.4%のトリエチレングリコール−ビス−(3−第三
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸塩を用いて既に安定化されている約2.55%の
コモノマー含量を有する1,3−ジオキセパンからなる
共重合体。
【0039】MFI:8〜10g/10分(190℃/
2.16kp) POM 2:トリオキサンおよび酸化防止剤としての
0.4%のトリエチレングリコール−ビス−(3−第三
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸塩を用いて既に安定化されている約1.0%のコ
モノマー含量を有する1,3−ジオキセパンからなる共
重合体。
【0040】MFI:12〜14g/10分(190℃
/2.16kp) TPU 1:ポリエーテルエステル−ウレタン、ショア
ーA硬度 85 TPU 2:ポリエーテルカルボネート−ウレタン、シ
ョアーA硬度 88 カーボンブラック 1:マトリックスとしてのポリオキ
シメチレン中25%の濃厚液として造粒されている約2
60m2/gのBET表面積を有するファーネスブラッ
ク。カーボンブラックのpH値は、10±1.5。
【0041】カーボンブラック 2:ポリオキシメチレ
ン中12.5%の濃厚液としての約260m/gのBE
T表面積を有するカーボンブラック。
【0042】DBP吸収は、160ml/粉末状のカー
ボンブラック100g その他の添加剤:蓚酸ナトリウム、微晶質の工業的品質 蓚酸リチウム、工業的品質 蓚酸カリウム、工業的品質 メラミンシアヌレート(MCA)、工業的品質 ポリエチレングリコール 1000、合成のため ポリエチレングリコール 10000、合成のため ポリプロピレングリコール 1000、工業的品質 微粒状の架橋メラミン−ホルムアミド縮合物(MFK) EDTA−二カリウム、p.A.。
【0043】
【実施例】 比較例aおよび例1〜6 成分POM2、MFK、TPU1および蓚酸ナトリウム
を、それぞれPOM2に対して、第1表中に記載された
重量比で混合し、ZDS−K28型の二軸スクリュー押
出し機中で溶融し、均一化し、かつ均一化された混合物
を造粒した。この顆粒から、190℃で、15.8×1
5.8×0.2cmの寸法の平板を圧縮した。前記平板
から、7.8×1.0×0.2cmの寸法の試験体を鋸
引きし、切り目を取り除き、厳密に測定し、かつ計量し
た。
【0044】 第1表: 比較試験 TPU1 蓚酸ナト MFK 腐食度 /例 リウム 試験1 試験2 (9d) (7d) aとの比較[%] [%] [%] [%] a − − 0.15 100.0 100.0 1 3 − 0.15 24.9 62.6 3 6 − 0.15 11.2 42.2 4 − 0.2 0.15 60.6 70.4 5 3 0.2 0.15 14.1 34.6 6 6 0.2 0.15 8.3 19.6 比較例bおよび例7〜12 成分POM1、MFK、TPU1および蓚酸ナトリウム
を、それぞれPOM1に対して、第2表中に記載された
重量比で混合し、ZDS−K28型の二軸スクリュー押
出し機中で溶融し、均一化し、かつ均一化された混合物
を造粒した。試験体を、上記と同様にして製造した。
【0045】 第2表: 比較試験 TPU1 蓚酸ナト MFK 腐食度 /例 リウム 試験1 試験2 (10d) (7d) bとの比較[%] [%] [%] [%] b − − 0.15 100.0 100.0 7 1 − 0.15 56.7 測定不能 8 4 − 0.15 10.9 26.0 9 8 − 0.15 5.5 12.2 10 2 0.2 0.15 15.5 39.9 11 4 0.2 0.15 6.8 14.5 12 8 0.2 0.15 4.4 6.3 比較例cおよび例13〜14 成分POM1、MFK、TPU1およびTPU2を、そ
れぞれPOM1に対して、第3表中に記載された重量割
合で混合し、ZDS−K28型の二軸スクリュー押出し
機中で溶融し、均一化し、かつ均一化された混合物を造
粒した。この顆粒から、190℃で、15.8×15.
8×0.2cmの寸法の平板を圧縮した。前記平板か
ら、7.8×1.0×0.2cmの寸法の試験体を鋸引
きし、切り目を取り除き、厳密に測定し、かつ計量し
た。
【0046】 第3表: 例 TPU1 TPU2 MFK 腐食度 試験1 試験2 (10d) (10d) bとの比較[%] [%] [%] [%] c − − 0.15 100.0 100.0 13 6 − 0.15 7.3 4.0 14 − 6 0.15 7.3 16.8 比較例dおよび例15〜17 成分POM1、MFK、蓚酸リチウム、硝酸カリウムお
よびトリ−クエン酸ナトリウムを、それぞれPOM1に
対して、第4表中に記載された重量比で混合し、ZDS
−K28型の二軸スクリュー押出し機中で溶融し、均一
化し、かつ均一化された混合物を造粒した。試験体を、
上記と同様にして製造した。
【0047】 第4表: 例 MFK Li− K− Na− 腐食度 蓚酸塩 蓚酸塩 蓚酸塩 (11d) dとの比較[%] [%] [%] [%] [%] d 0.15 − − − 100.0 15 0.15 0.3 − − 34.6 16 0.15 − 0.3 − 44.2 17 0.15 − − 0.3 39.6 比較例eおよび例18および32 成分POM1、MFK、カーボンブラック、EDTA−
K2およびNa蓚酸塩を、それぞれPOM1に対して、
第5表中に記載された重量比で混合し、ZDS−K28
型の二軸スクリュー押出し機中で溶融し、均一化し、か
つ均一化した混合物を造粒した。この顆粒から、190
℃で、15.8×15.8×0.2cmの寸法の平板を
圧縮した。前記平板から、7.8×1.0×0.2cm
の寸法の試験体を鋸引きし、切り目を取り除き、厳密に
測定し、かつ計量した。
【0048】
【表1】
【0049】比較例fおよび例15〜17 成分POM1、MFK、TPU1、PEG1000、M
CAおよび蓚酸ナトリウムを、それぞれPOM1に対し
て、第6表中に記載された重量比で混合し、ZDS−K
28型の二軸スクリュー押出し機中で溶融し、均一化
し、かつ均一化された混合物を造粒した。試験体を、上
記と同様にして製造した。
【0050】
【表2】
【0051】比較例gおよび例26〜31 成分POM1、MFK、PEG1000、PEG100
00およびPPG1000を、それぞれPOM1に対し
て、第7表中に記載された重量比で混合し、ZDS−K
28型の二軸スクリュー押出し機中で溶融し、均一化
し、かつ均一化された混合物を造粒した。この顆粒か
ら、190℃で、15.8×15.8×0.2cmの寸
法の平板を圧縮した。前記平板から、7.8×1.0×
0.2cmの寸法の試験体を鋸引きし、切り目を取り除
き、厳密に測定し、かつ計量した。
【0052】 第7表: 例 MFK PEG PEG PPG 腐食度 1000 10000 1000 試験1 試験2 (10d) (7d) eとの比較[%] [%] [%] [%] [%] g 0.15 − − − 100.0 100.0 26 0.15 0.5 − − 28.5 − 27 0.15 1.0 − − 17.4 − 28 0.15 − 0.5 − 34.3 70.4 29 0.15 − 1.0 − 15.8 59.7 30 0.15 − − 0.5 35.0 73.4 31 0.15 − − 1.0 22.0 50.5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04) 8620−4J (72)発明者 デトレフ アルノルディ ドイツ連邦共和国 ヴァイゼンハイム ア ム ベルク ジュートティローラー リン グ 37

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改善された耐酸性を有するポリオキシメ
    チレン組成物において、 A 少なくとも1つのポリオキシメチレン、 B 蓚酸、マレイン酸、フマル酸、および/またはクエ
    ン酸のナトリウム塩および/またはカリウム塩の群から
    選択された多価酸の少なくとも1つのアルカリ金属塩、
    A100部に対して、0.01〜5部および/または C 分子量≦5000を有するポリエチレングリコール
    および/またはポリプロピレングリコールおよび/また
    はポリブチレングリコール、A100部に対して、0.
    01〜5部、および/または D ショアーA硬度70〜96を有する熱可塑性ポリウ
    レタン、A100部に対して、0.1〜3部を含有する
    ことを特徴とする、改善された耐酸性を有するポリオキ
    シメチレン組成物。
  2. 【請求項2】 酸での処理の際の単位面積当たりのポリ
    オキシメチレンの質量損失が成分Aに対して最大75%
    であり、この場合酸での処理は、次の工程:2重量%の
    燐酸中への試験体の短時間の浸漬、相対空気湿度20〜
    30%の際の例えば24時間での試験体の貯蔵、成分A
    からなる相応して処理された試験体が少なくとも5mg
    /cm2の損失を有するまでの前記工程の場合による繰
    返しを包含する、請求項1記載のポリオキシメチレン組
    成物。
  3. 【請求項3】 酸での処理の際の単位面積当たりのポリ
    オキシメチレンの質量損失が成分Aに対して最大75%
    であり、この場合酸での処理は、次の工程:80℃での
    10重量%の燐酸中への試験体の短時間の浸漬、24時
    間後の試験体の質量損失の制御、この場合試験体からは
    10重量%の燐酸が取り出され、かつ熱風の吹付けによ
    り乾燥され、成分Aからなる相応して処理された試験体
    が少なくとも5mg/cm2の損失を有するまでの前記
    工程の場合による繰返しを包含する、請求項1記載のポ
    リオキシメチレン組成物。
  4. 【請求項4】 成分Bおよび/または成分Cとともにな
    おA100部に対して熱可塑性ポリウレタン100部ま
    でおよび/または成分B,Cおよび/またはDとともに
    なおCで定義されたポリアルキレングリコールとは別の
    もの5部までおよび/またはメラミンシアヌレート15
    部までを含有する、請求項1から3までのいずれか1項
    に記載のポリオキシメチレン組成物。
  5. 【請求項5】 通常の添加剤、例えば酸化防止剤、カー
    ボンブラックまたは別の染料、UV吸収剤、熱安定剤、
    防火剤を含有する、請求項1から4までのいずれか1項
    に記載のポリオキシメチレン組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載のポリオキシメチレン組成物からなる成形体。
  7. 【請求項7】 改善された耐酸性を有するポリオキシメ
    チレン組成物を製造する方法において、 A ポリオキシメチレン100部を B 多価カルボン酸の塩0.01〜5部および/または C ポリオキシアルキレングリコール0.01〜5部お
    よび/または D 熱可塑性ポリウレタン0.01〜100部および F 通常の添加剤と混合することを特徴とする、改善さ
    れた耐酸性を有するポリオキシメチレン組成物の製造
    法。
  8. 【請求項8】 メラミンシアヌレートE15部までを含
    有する、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 成分B〜Dおよび場合によってはEおよ
    び/またはFを、酸での処理の際の試験体の単位面積当
    たりの質量損失が成分Aからなる試験体に対して最大7
    5%であるような量でAに添加し、この場合酸での処理
    は、次の工程:2重量%の燐酸中への試験体の短時間の
    浸漬、相対空気湿度20〜30%の際の例えば24時間
    での試験体の貯蔵、成分Aからなる相応して処理された
    試験体が少なくとも5mg/cm2の損失を有するまで
    の前記工程の場合による繰返しを包含する、請求項7記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 成分B〜Dおよび場合によってはEお
    よび/またはFを、酸での処理の際の試験体の単位面積
    当たりの質量損失が成分Aからなる試験体に対して最大
    75%であり、この場合酸での処理は、次の工程:80
    ℃で10重量%の燐酸中への試験体の浸漬、24時間後
    の試験体の質量損失の制御、この場合試験体からは10
    重量%の燐酸が取り出され、かつ熱風の吹付けにより乾
    燥され、成分Aからなる相応して処理された試験体が少
    なくとも5mg/cm2の損失を有するまでの前記工程
    の場合による繰返しを包含する、請求項7記載の方法。
  11. 【請求項11】 ポリオキシメチレンを成形体に変形す
    る、請求項7から9までのいずれか1項に記載の方法。
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