JPH06192414A - ポリカーボネート類およびポリエステルカーボネート類の製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート類およびポリエステルカーボネート類の製造方法

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JPH06192414A
JPH06192414A JP5264057A JP26405793A JPH06192414A JP H06192414 A JPH06192414 A JP H06192414A JP 5264057 A JP5264057 A JP 5264057A JP 26405793 A JP26405793 A JP 26405793A JP H06192414 A JPH06192414 A JP H06192414A
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bis
carbonate
dicarboxylic acid
catalyst
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Ralf Pakull
ラルフ・パクル
Gerhard Fennhoff
ゲルハルト・フエンホフ
Werner Dr Struever
ベルナー・シユトリユフアー
Juergen Kirsch
ユルゲン・キルシユ
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Bayer AG
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性カーボネートポリマー類の触媒製造
方法を開示する。 【構成】 この界面重縮合方法または均一溶液方法に従
う方法において、触媒活性を示す基を含んでいる樹脂を
触媒として用いる。 【効果】 この得られる樹脂は、それらが色安定性と温
度安定性を示すことで特徴づけられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ジフェノール類、カーボネート
ドナー類、任意に芳香族および/または脂肪族ジカルボ
ン酸またはジカルボン酸ジクロライドおよび/または連
鎖停止剤および任意に分枝剤から、触媒を用いた界面方
法または均一溶液方法で、熱可塑性ポリカーボネート類
および熱可塑性ポリエステルカーボネート類を製造する
方法に関する。この方法は、触媒活性を示す基を含んで
いる樹脂を触媒として用いることを特徴としている。
【0002】ポリカーボネートおよびポリエステルカー
ボネートなる語はコポリカーボネートおよびコポリエス
テルカーボネート共重合体も包含している。
【0003】上の簡単な記述は、従って、下記の6種の
反応変法に関係している。
【0004】1. ジフェノール類+カーボネートドナ
ー類、 2. ジフェノール類+カーボネートドナー類+ジカル
ボン酸ジクロライド類、 3. ジフェノール類+カーボネートドナー類+連鎖停
止剤、 4. ジフェノール類+カーボネートドナー類+ジカル
ボン酸ジクロライド類+連鎖停止剤、 5. ジフェノール類+カーボネートドナー類+連鎖停
止剤+分枝剤、 6. ジフェノール類+カーボネートドナー類+ジカル
ボン酸ジクロライド類+連鎖停止剤+分枝剤。
【0005】この方法の関連変法において、ジカルボン
酸ジクロライド類の代わりにジカルボン酸類またはそれ
らの無水物を用いることも可能である。この方法の更に
別の変法において、該ジカルボン酸ジクロライドに追加
してか或はそれの代替として、ヒドロキシカルボン酸類
またはクロライド類またはそれらの他の誘導体を用いる
ことも可能である。
【0006】触媒を用いた2相界面方法によるポリカー
ボネート類およびポリエステルカーボネート類の製造
は、公知であり、例えばUS 3,220,975、 JP 11447/1972
およびEP 753に記述されている。これらの方法における
触媒は、アルコールおよび/またはビスフェノール中で
溶液中の反応混合物をホスゲン化した後、添加されてい
る、従って、色堅牢度を示す耐熱性ポリカーボネート類
を得るためには、反応後得られるポリカーボネート溶液
から上記触媒を除去する必要がある。
【0007】ポリカーボネート類およびポリエステルカ
ーボネート類を製造するための溶液方法においても、こ
の触媒それ自身を除去することが必要とされている。
【0008】米国特許番号3,211,775には、ホスゲンと
フェノールとの触媒反応が必要とされている、クロロ蟻
酸の芳香族エステルを製造する方法が開示されているこ
とを記述する。この触媒は、第二級および第三級アミノ
基およびそれらの塩類の中から選択される数多くの基を
官能部分として含んでいる合成ポリマー樹脂である。こ
れとは対照的に、本発明に従う方法は、色安定性に加え
て温度安定性も示すポリカーボネート類およびポリエス
テルカーボネート類を提供することにある。更に、本発
明に従う方法は、この反応混合物から該触媒樹脂を容易
に取り出して再使用することができる利点を有してい
る。これによって、反応溶液の処理が簡潔化される。
【0009】適切な樹脂は、一般式(I)−(VI)
【0010】
【化2】
【0011】[式中、Pは、普通の溶媒に不溶な、架橋
したベースポリマーを表し、Zは、該N原子と該ベース
ポリマーPとの間の結合を表し、ここで、Zは、単結
合、またはn=1−18の−(CH2n−、或は2つの
結合を含んでいる他の基のいずれであってもよく、N
は、窒素原子を表し、ここで、一般式(III)から
(VI)において、該窒素原子Nは、それ自身が置換さ
れている脂肪族もしくは芳香族環系の一部であってもよ
く、Rは、該窒素原子Nの置換基を表し、ここで、R
は、独立して同一もしくは異なるものを表してもよく、
そして水素原子、ヘテロ原子、C1−C18アルキル基を
構成していてもよく、そして一般式(III)−(V
I)の場合、該窒素原子Nが環構造の一部を形成してい
るシクロアルキル、ジシクロアルキルおよび/またはブ
リッジを有するジシクロアルキル基であってもよく、そ
してまたC6−C60アリール基を表していてもよく、こ
こで、これらの置換基それ自身も置換されていてもよ
く、そしてこれらのR基は、組み込まれているヘテロ原
子、例えば−O−、−S−および/または=N−を含ん
でいてもよい]に相当する樹脂である。
【0012】このベースポリマーPは付加ポリマーまた
は縮合ポリマーのどちらかである。付加ポリマーが好適
である。簡単な不飽和化合物が、この付加ポリマーを製
造するためのモノマーとして働き、これらは、好適に
は、架橋に適切な多飽和化合物との組み合わせにおけ
る、一般式(VII)
【0013】
【化3】 H2C=CRD (VII) [式中、Rは、Hか、メチルか、或は2から18個のC
原子を有する何らかの脂肪族基を表し、そしてDは、任
意に置換されていてもよい6から60個のC原子を有す
るアリール基、カルボキシル基、エステル基および/ま
たはアミド基を表す]に相当する化合物である。
【0014】好適な多不飽和化合物には、2個以上のビ
ニル基で置換されている芳香族化合物、不飽和酸類と多
価アルコール類およびアミン類とのエステル類およびア
ミド類、ジエン類、並びに多価アルコール類のジビニル
エーテル類が含まれ、ジビニルベンゼンが特に好適であ
る。
【0015】該ベースポリマーPが有する繰り返し単位
当たりの活性基として測定した反応性度は、0.3から
1.3、好適には0.5から1である。
【0016】適切な樹脂には、架橋度が0.5から80
%、好適には3から40%、最も好適には4から10%
の付加ポリマー類および/または重縮合ポリマー類が含
まれる。上記樹脂の例には、架橋したポリエステル類お
よび/または架橋したポリアミド類、並びに架橋した付
加ポリマー類、例えば架橋したポリメタアクリル酸メチ
ルなどが含まれる。ジビニルベンゼンで架橋させたポリ
スチレンが特に好適である。
【0017】化合物(I)から(VI)が有する窒素原
子上の好適な置換基Rには、−H、−CH3、C25
24OHおよび/または−CH265が含まれ、そ
して2つのR基が該窒素原子Nと一緒に1つの環系、例
えばピペリジン、ピペラジンまたはピロリジン構造物な
どの一部を形成していることを条件として、二環状アザ
化合物またはブリッジを有する二環状アザ化合物も含ま
れ得る。
【0018】好適なアニオン類Xnには、Cl-、OH-
およびSO4 --が含まれる。
【0019】これらの樹脂の内部構造はゲル様またはマ
クロ細孔質であってもよい。
【0020】触媒樹脂の好適な形態はビード形態であ
る。個々のビードが有する直径は好適には0.2から2
mmである。この触媒樹脂の別の好適な使用は、粉末形
態(粒子直径<0.2mm)である。
【0021】本発明に従う適切な樹脂のいくつかは、イ
オン交換樹脂としても知られており、そして例えばLewa
titRまたはWofatitRとして商業的に入手可能である。
【0022】本発明に従って入手可能なポリカーボネー
ト類およびポリエステルカーボネート類が有する平均分
子量Mw(重量平均)は、10,000から200,0
00、好適には20,000から100,000である
(例えば公知様式で、CH2Cl2中の溶液が示す相対粘
度を測定することによって決定)。
【0023】適切なジフェノール類の例には下記のもの
が含まれる:ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロ
キシジフェニル類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ア
ルカン類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−シクロアル
カン類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフィド
類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ケトン類、ビス−
(ヒドロキシフェニル)−スルホキサイド類、α,α’
−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベン
ゼン類、並びにアルキル化および/またはハロゲン化さ
れている核を含んでいるそれらの化合物。
【0024】好適なジフェノール類の例には、2,2−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタ
ン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−
ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス
−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホン、2,
4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピ
ルベンゼン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−
ヒドロキシフェニル)−プロパン、および1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン。
【0025】特に好適なジフェノール類の例には、4,
4’−ジヒドロキシジフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルフィド、2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,
2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−
4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンおよび
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサンが含まれる。
【0026】適切な分枝剤の例には、4,6−ジメチル
−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘ
プテン−2、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−
(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン、1,3,5−
トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン、1,
1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、
トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタン、
2,2−ビス−[4,4−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−シクロヘキシル]−プロパン、2,4−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)−フェノー
ル、2,6−ビス−(2−ヒドロキシ−5’−メチルベ
ンジル)−4−メタンフェノール、2−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−(2,4−ヒドロキシフェニル)−
プロパン、ヘキサ−(4−(4−ヒドロキシフェニルイ
ソプロピル)−フェニル)−オルソ−テレフタル酸エス
テル、テトラ−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、
テトラ−(4−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピ
ル)−フェノキシメタンおよび1,4−ビス−(4’,
4”−ジヒドロキシトリフェニル)−メチル)−ベンゼ
ンが含まれ、特にα,α’,α”−トリス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロペニルベ
ンゼンである。
【0027】他の可能な分枝剤には、2,4−ジヒドロ
キシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌール酸クロライド
および3,3−ビス−(3−メチル−3−ヒドロキシフ
ェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールが
含まれる。
【0028】適切なジカルボン酸ジクロライド類の例に
は、テレフタル酸、イソテレフタル酸、t−ブチルイソ
フタル酸、3,3’−ジフェニルジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、3,3’−ベンゾフェ
ノンジカルボン酸、4,4’−ベンゾフェノンジカルボ
ン酸、3,4’−ベンゾフェノンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、2,2’−ビス−(4
−カルボキシフェニル)−プロパンおよびトリメチル−
3−フェニルインダン−4,5’−ジカルボン酸のジク
ロライド類が含まれる。
【0029】該ポリエステルカーボネート類を製造する
ためのジカルボン酸ジクロライド類の代わりか或はそれ
らと一緒に、フェノールカルボン酸類のクロライド類、
例えばp−ヒドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香
酸、o−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ−4’−
カルボキシジフェニル、4−ヒドロキシ−4’−カルボ
キシジフェニルエーテル、および4−ヒドロキシ−4’
−カルボキシジフェニルスルホンの酸クロライド類を使
用することも可能である。
【0030】適切な連鎖停止剤の例には、DE-OS 3,919,
553に開示されている連鎖停止剤または他の通常の連鎖
停止剤、即ち低分子量のモノフェノール類、例えばフェ
ノールそれ自身か、或はベンゾイルクロライド、特にア
ルキル置換基中に20個以下のC原子を有するモノアル
キルフェノール類またはジアルキルフェノール類などが
含まれる。
【0031】本発明に従う方法に適切なカーボネートド
ナー類には、ホスゲンに加えて、ビスフェノール類のク
ロロ蟻酸エステル類、トリホスゲン、および全ての他の
カーボネートドナー類が含まれる。
【0032】本発明に従うポリカーボネート類およびポ
リエステルカーボネート類の製造は、例えば2相界面方
法で実施され得る。この目的にとって、アルカリ性水相
の中に溶解させたジフェノール類、特にジヒドロキシジ
アリールアルカン類または−シクロアルカン類が適切で
あり、そして未置換のジヒドロキシジアリールアルカン
類または−シクロアルカン類そのままに加えて、フェノ
ール系ヒドロキシ基に対するo位またはp位に置換基を
含んでいるものが適切である。加うるに、連鎖停止剤お
よび任意の分枝剤も任意に使用可能であり、該ポリカー
ボネート、コポリカーボネート、ポリエステルカーボネ
ートおよび/またはコポリエステルカーボネートに適切
な溶媒を添加してもよい。次に、0から100℃の温度
および8から14のpHでホスゲンを導入した後、任意
にジカルボン酸ジクロライドを添加する。ホスゲン化し
た後、例えば管状反応槽の中に入っている本発明に従っ
て用いられる触媒活性基含有樹脂の上に該エマルジョン
を通すか、或は撹拌している容器の中に入っている該触
媒活性基含有樹脂と一緒に該エマルジョンを撹拌するこ
とによって、重縮合を行う。追加的に任意に用いられる
連鎖停止剤および任意の分枝剤を、ホスゲン化前か、そ
の間か、或はその後に添加してもよく、そして追加的に
任意に用いられる連鎖停止剤および任意の分枝剤をま
た、該エマルジョンを該樹脂に接触させる前か、その間
か、或はその後に添加してもよい。1秒から20分間か
けてホスゲンを導入した後、該触媒活性基含有樹脂との
接触を1秒から120分間継続する。生じてくるポリカ
ーボネート類およびポリエステルカーボネート類を単離
する目的で、有機ポリマー溶液を取り出し、中和した
後、電解質がなくなるまで水で洗浄する。これらのポリ
カーボネート類、コポリカーボネート類、ポリエステル
カーボネート類および/またはコポリエステルカーボネ
ート類を、次に、公知方法、例えば蒸発で溶媒を除去す
るか、それらが不溶な溶媒で沈澱させるか、或は結晶化
させることによって単離してもよい。
【0033】同様にして、該溶液方法を用いることで
も、本発明に従ってポリカーボネート類およびポリエス
テルカーボネート類を製造することができる。この方法
では、該ジフェノール類(上述した如き)を溶媒の中に
溶解させ、0から100℃の温度でホスゲンを導入した
後、ジカルボン酸ジクロライドを任意に添加し、そして
加うるに、連鎖停止剤および/または分枝剤も任意に用
いられ得る。次に、例えば管状反応槽の中に入っている
該触媒活性基含有樹脂の上に該溶液を通すか、或は撹拌
している容器の中に入っている該触媒活性基含有樹脂と
一緒に該溶液を撹拌することによって、重縮合を行う。
任意にまた用いられ得る連鎖停止剤および任意の分枝剤
を、ホスゲン化前か、その間か、或はその後に添加して
もよく、そして任意にまた用いられ得る連鎖停止剤およ
び任意の分枝剤もまた、該溶液を該樹脂に接触させる前
か、その間か、或はその後に添加してもよい。1秒から
120分間かけてホスゲンを導入した後、該触媒活性基
含有樹脂との接触を1秒から120分間継続する。次
に、これらのポリカーボネート類およびポリエステルカ
ーボネート類を、公知方法、例えば蒸発で溶媒を除去す
るか、それらが不溶な溶媒で沈澱させるか、或は結晶化
させることによって単離してもよい。
【0034】両方の製造変法において、用いられるジフ
ェノールと任意の多官能フェノール類と任意の単官能フ
ェノール類に対する、添加するホスゲンと任意のジカル
ボン酸ジクロライドの量は、100から300モル%、
好適には105から200モル%、最も好適には110
から160モル%である。
【0035】用いる連鎖停止剤の量は、用いるジフェノ
ール類の量を基準にして0から10モル%、好適には
0.5から8モル%、最も好適には1から2.5モル%
である。
【0036】用いる分枝剤の量は、用いるジフェノール
類の量を基準にして0から5モル%、好適には0.1か
ら4モル%、最も好適には0.2から3モル%である。
【0037】フェノールカルボン酸のクロライド類を追
加的に用いる場合、添加するクロライド官能基とフェノ
ール官能基の比率は、本分野の技術者の技術的知識と一
緒に上記開示から決定され得る。
【0038】本発明に従う方法で入手可能なポリカーボ
ネート類およびポリエステルカーボネート類を、通常の
機械を用いた通常の様式で加工することにより、所望成
形品のいずれをも製造することができる。通常の添加
剤、例えば安定剤、難燃剤、顔料、充填材またはガラス
繊維などの公知量を、加工前か或は加工中に添加しても
よい。
【0039】本発明に従う方法で入手可能なポリカーボ
ネート類およびポリエステルカーボネート類は、電気技
術および光学の分野で、例えばフィルムおよびシートと
して公知様式で商業的に用いられると共に加工され得
る。
【0040】以下に示す実施例を用いて本発明の更に一
層の説明を行うが、制限することを意図したものではな
い。全ての部およびパーセントは、特に明記されていな
い限り重量である。
【0041】
【実施例】実施例1 ポリカーボネートの製造 撹拌機と邪魔板が備わっている2リットルのフラスコに
下記の試薬を計量して入れた。
【0042】45.7gのビスフェノールA 35.2gの水酸化ナトリウムフレーク 506mLの水 0.959gのフェノール 359mLの塩化メチレン。
【0043】次に、ホスゲン(31.7g)を導入し
た。該活性を示す基としてトリメチルアンモニウムを有
するイオン交換樹脂(100g)を添加した後、この混
合物を更に45分間撹拌した。このイオン交換樹脂を濾
別し、相分離させた後、水で2回洗浄した。
【0044】比較実施例 ポリカーボネートの製造 撹拌機と邪魔板が備わっている2リットルのフラスコに
下記の試薬を計量して入れた。
【0045】45.7gのビスフェノールA 35.2gの水酸化ナトリウムフレーク 506mLの水 0.959gのフェノール 359mLの塩化メチレン。
【0046】次に、31.7gのホスゲンを導入した。
エチルピペリジンを0.2mL添加した後、この混合物
を更に45分間撹拌した。この混合物を酸性にし、相分
離させた後、水で2回洗浄した。
【0047】実施例2−3 ポリカーボネート類の製造 前の製造からの同じイオン交換樹脂を100g用い、実
施例1を2回繰り返した。
【0048】 実施例4 ポリエステルカーボネートの製造 撹拌機と邪魔板が備わっている1リットルのフラスコに
下記の試薬を計量して入れた。
【0049】22.9gのビスフェノールA 17.6gの水酸化ナトリウムフレーク 250mLの水 0.48gのフェノール 175mLの塩化メチレン。
【0050】次に、2.0gのテレフタル酸クロライド
を同時添加しながら14.9gのホスゲンを導入した。
次に、該活性を示す基として1−アゾニウム−1−エチ
ルシクロヘキサン
【0051】
【化4】
【0052】を有するイオン交換樹脂を50g添加した
後、この混合物を更に45分間撹拌した。次に、このイ
オン交換樹脂を濾別し、相分離させた後、水で2回洗浄
した。相対溶液粘度が1.350のポリエステルカーボ
ネートが得られた。
【0053】実施例5 コポリカーボネートの製造 撹拌機と邪魔板が備わっている1リットルのフラスコに
下記の試薬を計量して入れた。
【0054】22.9gのビスフェノールA 17.6gの水酸化ナトリウムフレーク 1.55gの1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン 250mLの水 0.433gのフェノール 175mLの塩化メチレン。
【0055】次に、15.8gのホスゲンを導入した。
次に、該活性を示す基として1−アゾニウム−1−エチ
ルシクロヘキサン
【0056】
【化5】
【0057】を有するイオン交換樹脂を50g添加した
後、この混合物を更に45分間撹拌した。次に、このイ
オン交換樹脂を濾別し、相分離させた後、水で2回洗浄
した。相対溶液粘度が1.381のコポリカーボネート
が得られた。
【0058】説明の目的で上に本発明を詳述してきた
が、上記詳述は単にその目的のためであり、請求の範囲
の限定され得るものを除き、本発明の精神および範囲か
ら逸脱しない限り本分野の技術者によって変更がなされ
得るものと理解される。
【0059】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0060】1. ジフェノール類とカーボネートドナ
ーと任意のジカルボン酸ジクロライドとを触媒の存在下
で反応させることを含む、ポリカーボネート類、ポリエ
ステルカーボネート類、コポリカーボネート類およびコ
ポリエステルカーボネート類から成る群から選択される
熱可塑性カーボネートポリマー類の界面重縮合方法もし
くは均一溶液方法において、触媒活性を示す基を含んで
いる少なくとも1種の樹脂を触媒として用いることを含
む改良。
【0061】2. 上記樹脂が、
【0062】
【化6】
【0063】[ここで、Pは、普通の溶媒に不溶な、付
加ポリマーまたは縮合ポリマーのどちらかである架橋ベ
ースポリマーを表し、Zは、該N原子と上記Pとの間の
結合を表し、そしてRは、該窒素原子Nの置換基を表
す]に従う第1項の方法。
【0064】3. Zが、単結合、n=1−18の−
(CH2n−、並びに2つの結合を含んでいる他の基の
いずれもを含む群から選択される第2項の方法。
【0065】4. 上記Rが、独立して水素原子、ヘテ
ロ原子、C1−C18アルキル基を表し、そして式(II
I)−(VI)では、追加的に、該窒素原子Nが環構造
の一部を形成しているシクロアルキル、ジシクロアルキ
ルおよび/またはブリッジを有するジシクロアルキル基
であってもよく、そしてまたC6−C60アリール基を表
していてもよい、第2項の方法。
【0066】5. 上記Pが付加ポリマーである第2項
の方法。
【0067】6. 上記Pがポリエステル類、ポリアミ
ド類、ポリメタアクリル酸メチルおよびポリスチレンか
ら成る群から選択される第2項の方法。
【0068】7. 上記ポリスチレンをジビニルベンゼ
ンで架橋させる第6項の方法。
【0069】8. 上記Rが−H、−CH3、C25
24OHおよび−CH265から成る群から選択さ
れるか、或は2つのR基が該窒素原子Nと一緒に環系の
一部を形成していることを条件として、二環状アザ化合
物またはブリッジを有する二環状アザ化合物を構成して
いてもよい、第2項の方法。
【0070】9. 連鎖停止剤が共反応体である第1項
の方法。
【0071】10. 分枝剤が共反応体である第9項の
方法。
【0072】11. 該ジカルボン酸ジクロライドに追
加してか或はそれの代替としてヒドロキシカルボン酸ク
ロライドを用いる第1項の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルナー・シユトリユフアー ドイツ連邦共和国デー51375レーフエルク ーゼン・ハンス−ザツクス−シユトラーセ 4 (72)発明者 ユルゲン・キルシユ ドイツ連邦共和国デー51375レーフエルク ーゼン・フオルクリンガーシユトラーセ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジフェノール類とカーボネートドナーと
    任意にジカルボン酸ジクロライドとを触媒の存在下で反
    応させることを含む、ポリカーボネート類、ポリエステ
    ルカーボネート類、コポリカーボネート類およびコポリ
    エステルカーボネート類から成る群から選択される熱可
    塑性カーボネートポリマー類の界面重縮合方法もしくは
    均一溶液方法において、触媒活性を示す基を含んでいる
    少なくとも1種の樹脂を触媒として用いることを含む改
    良。
  2. 【請求項2】 上記樹脂が、 【化1】 [ここで、Pは、普通の溶媒に不溶な、付加ポリマーま
    たは縮合ポリマーのどちらかである架橋ベースポリマー
    を表し、Zは、該N原子と上記Pとの間の結合を表し、
    そしてRは、該窒素原子Nの置換基を表す]に従う請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】 連鎖停止剤が共反応体である請求項1の
    方法。
  4. 【請求項4】 分枝剤が共反応体である請求項3の方
    法。
  5. 【請求項5】 該ジカルボン酸ジクロライドに追加して
    か或はそれの代替としてヒドロキシカルボン酸クロライ
    ドを用いる請求項1の方法。
JP5264057A 1992-10-05 1993-09-29 ポリカーボネート類およびポリエステルカーボネート類の製造方法 Pending JPH06192414A (ja)

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