JPH06192328A - 触媒調製及び重合法 - Google Patents

触媒調製及び重合法

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JPH06192328A
JPH06192328A JP6483993A JP6483993A JPH06192328A JP H06192328 A JPH06192328 A JP H06192328A JP 6483993 A JP6483993 A JP 6483993A JP 6483993 A JP6483993 A JP 6483993A JP H06192328 A JPH06192328 A JP H06192328A
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エドワール・シヤムシヨウム
David Rauscher
デビツド・ローシヤー
Shabbir Malbari
シヤビール・マルバリ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明はチーグラー−型触媒上の不飽和炭化
水素の重合、さらに特定すると、種々の触媒成分を順に
混合し、添加の順序及び触媒成分混合の滞留時間を制御
することによりそのような触媒を調製する方法に関す
る。 【効果】 本方法により触媒収率、ポリマーの嵩密度、
結晶度を制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はチーグラー−型触媒上の不飽和
炭化水素の重合、さらに特定すると、種々の触媒成分を
順に混合し、添加の順序及び触媒成分混合の滞留時間を
制御することによりそのような触媒を調製する方法に関
する。
【0002】
【発明の背景】チーグラー−型触媒上の不飽和炭化水素
の重合は、当該技術において周知である。そのような炭
化水素は通常短鎖アルファオレフィン、例えばエチレ
ン、プロピレン及びブチレンの形態を取り、置換アルフ
ァオレフィン、例えばビニルクロリド又はビニルトルエ
ンなどの置換ビニル化合物も含まれる。しかしそのよう
な不飽和炭化水素には、1−3−ブタジエン又は1−4
−ヘキサジエンなどのジ−オレフィン又はメチルアセチ
レン又は2−ブチンなどのアセチレン性不飽和化合物も
含まれる。
【0003】チーグラー−型触媒は遷移金属を含み、通
常はチタン、ジルコニウム又はハフニウムであるが、元
素の周期表の第4,5及び6族にある他の遷移金属も用
いることができ、それらは生長しつつあるポリマー鎖中
にモノマー単位を挿入するための部位を与えるために働
く。そのような重合触媒の1種は、いわゆる均一触媒系
であり、その場合遷移金属化合物はポリマー生長部位を
形成する遷移金属原子と配位した1種類かそれ以上の置
換あるいは非置換シクロペンタジエニル基を含むメタロ
センである。そのようなメタロセン−ベース触媒系は、
欧州特許出願EP129,368及びEwenの米国特
許第4,794,096号ならびにEwen et a
l.の米国特許第4,892,851号の主題であり、
後者の2特許はアイソタクチック又はシンジオタクチッ
クポリプロピレンの形成のためのプロピレンの重合にお
いて有用な触媒を開示している。
【0004】もっと広く用いられている遷移金属触媒は
いわゆる不均一触媒系であり、その場合遷移金属ハライ
ド、通常ジルコニウム、ハフニウム又はチタン、ジ−、
トリ又はテトラ−ハライドが、原則的にマグネシウム又
は亜鉛ハライド、エトキシドなどに基づく担体構造と共
に挿入されている。例えばMayr et al.の米
国特許第4,476,289号は、いわゆる“活性化”
チタンテトラハライド、特に無水マグネシウム又は亜鉛
ハライド、主にマグネシウムクロリド又はマグネシウム
ブロミド上に担持されたチタンテトラクロリドを開示し
ている。遷移金属成分は、通常助−触媒と言われる第2
成分と共に用いられ、それはMayret al.の特
許に記載の通り主にアルミニウムに基づくハイドライド
又は有機金属化合物であるが、リチウム又はマグネシウ
ムに基づく化合物も開示されている。さらに別の成分を
含む担持触媒がMayr et al.の米国特許第
4,636,486号に開示されている。ここでは、
2,3又は4価の形態のハライド、オキシハライド又は
アルコレートであることができるチタン化合物が電子供
与化合物と共にマグネシウム担体と複合化されている。
遷移金属触媒成分の一部として挿入されているので通常
内部電子供与体と言われるそのような電子供与体は、ア
ミン、アミド、ホスフィン、エーテル、チオエーテル、
アルコールエステル、アルデヒド及びケトンを含む広い
種類の化合物から選ぶことができる。前記のMayrの
特許第4,476,289号の場合と同様に、この場合
の触媒系も通常TEALと言われるトリエチルアルミニ
ウムなどの助−触媒を含む。
【0005】チチーグラー−型触媒系で多くの場合に用
いられる第3の成分は、いわゆる外部電子供与体であ
る。外部電子供与体は、内部電子供与体と類似して相補
的又は補足的方法で働き、遷移金属活性部位上で生長す
るポリマー鎖中へのモノマーの挿入を制御する。従って
電子供与体は立体特異性及び融点などの物理的パラメー
ターに反映される通り、触媒活性、ポリマーの分子量及
びポリマーの形態に影響を有する。例えばプロピレンの
重合の場合、制御された条件下での電子供与体の添加は
活性(触媒の単位当たりのポリマー生産量)及び立体規
則性を劇的に向上させ、例えばアイソタクチックポリマ
ーを増加させ、それに対応してアタクチックポリマーを
減少させる。最も広く用いられる外部電子供与体は有機
シリコン化合物、例えばアルキル又はアリールアルキル
アルコキシシランを例とするシリルエーテル及びエステ
ルを含む有機シラン及び有機シロキサンである。
【0006】内部及び外部電子供与体の相補性は、So
ga,K.et al.,“Effect of Di
esters and Organosilicon
Compounds on the Stabilit
y and Stereospecificity o
f Ziegler−Natta Catalyst
s”,Transition Metal Catal
yzed Polymerizations:Zieg
ler−Natta and Metathesis
Polymerizations,Quirk,R.
P.,Ed.,Cambridge Universi
ty Press,New York,1988,p
p.266−279に提出されている。Sogaの文献
で議論されている通り、触媒系中の内部及び外部供与体
の濃度を調節して触媒の活性及び立体特異性を最適化す
ることができる。そこに報告されている実験データの場
合、内部供与体、例えばジ−N−ブチルフタレートと共
にマグネシウムジクロリド上に担持されたチタンテトラ
クロリドを含む遷移金属触媒成分をヘキサン中でスラリ
化し、その後外部電子供与体であるフェニルトリ−エト
キシシラン及びトリエチルアルミニウム(TEA)助−
触媒を加える。Soga et al.は、種々の内
部、外部触媒系についてシリコンチタンモル比及びTE
A/チタンモル比により表される濃度を変化させ、数時
間をかけて重合速度を、及び数時間をかけて測定したア
イソタクチック指数を報告している。
【0007】Kikuta et al.の米国特許第
4,287,328号は、例えばC1−C10トリアルキ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、アルキルア
ルコキシアルミニウム及びアルキルアルミニウムハライ
ドを含む有機アルミニウム化合物ならびに種々の有機
酸、アルコール、エーテル、アルデヒド、ケトン、アミ
ン、アルカノールアミン、エステル、ホスフィン、ホス
ファイト、チオエーテル、チオアルコール、シラン及び
シロキサンを含む電子供与体と結合させた“固体生成
物”を含む多−成分触媒系の存在下におけるアルファオ
レフィンの重合を目的としている。“固体生成物”触媒
成分は、塩化アルミニウム、臭素化アルミニウム又は塩
化第2鉄などの3価金属ハライドをマグネシウム、カル
シウム又は亜鉛水酸化物、酸化物又は炭酸塩と、電子受
容体として特徴づけられるチタンテトラクロリドと共に
反応させることにより形成する。種々の成分の添加に関
する多数の順序がKikuta et al.の文献の
特に欄6から9に記載されている。混合の条件は広い温
度範囲及び時間間隔にわたって変えることができるが、
温度は室温から約100℃の範囲が好ましい。種々の成
分の混合は、数分から数時間にわたって行うことができ
る。
【0008】Tovrog et al.の米国特許第
4,567,155号は、アルファオレフィンの気相重
合で有用な多−成分触媒系を開示している。Tovro
get al.の場合触媒系は2種類の基となる触媒成
分を含み、それぞれが副成分を含んでいる。成分“A”
とされる第1成分は、電子化合物と組み合わせた炭化水
素不溶性マグネシウム成分上に担持されたチタン成分を
含む。第2の主成分は助−触媒成分であり、トリアルキ
ルアルミニウム、芳香族酸エステル及び非立体障害第2
アミンを含む成分“B”として特徴づけられる。Tov
rogは、重合で使用する前に微粉砕することにより触
媒成分を機械的に活性化できることを開示している。微
粉砕した触媒は、重合触媒成分として使用する前にアル
ファオレフィンと予備−重合させることができる。予備
−重合法の場合、微粉砕した触媒及び有機アルミニウム
化合物助−触媒を重合条件下で、好ましくはメチル−p
−トルエートなどの改質剤及びヘキサンなどの不活性炭
化水素の存在下で、数分から数時間を含む予備−重合及
び他の前処理法の場合に典型的な滞留時間でアルファオ
レフィンと接触させる。
【0009】Ewen et al.の米国特許第4,
767,735号は、1分以下、通常10秒かそれ以下
の時間で行われる予備−重合法を開示している。Ewe
net al.の方法の場合、ヘキサン又はヘプタンな
どの有機溶媒流を予備−混合ライン中に確立する。この
流れに助−触媒(TEAL)、外部電子供与体(ジフェ
ニルジメチルオキシシラン)及び担持触媒成分(マグネ
シウムジクロリド担持チタンテトラクロリド)を順に加
えて触媒系を形成し、その後それを数秒間プロピレンと
接触させることにより予備−重合させる。Ewen e
t al.の方法における別の添加法は、電子供与体を
チタン触媒成分の添加の後だがプロピレンの添加の前に
キャリヤー流に加える方法である。Ewen et a
l.は、電子供与体及び遷移金属触媒成分が互いに接触
する場合、チタン触媒の毒化を避けるために助−触媒が
存在しなければならないことを開示している。Ewen
et al.の文献に記載されている実験的研究におい
て、2種類のチタンクロリド触媒のひとつをTEAL及
びDPMSと組み合わせ、触媒濃度は特定しないがTE
ALとDPMSの相対的量を2ミリモルのTEALと
0.4ミリモルのDPMS(Al/Si比が5)から2
ミリモルのTEALと0.03ミリモルのDPMS(A
l/Si比が約67)の範囲で変えて用いた。一般に第
2又は第3アルキル又はシクロアルキル、アルキルジア
ルコキシシランとして特徴づけることができる外部電子
供与体をジアルコキシマグネシウム化合物から誘導した
マグネシウムに基づく担体に担持したチタンテトラクロ
リドと組み合わせて用いた高効率触媒系がEwenの特
許第4,927,797号に開示されている。例えば担
持触媒は、特許中に特定されるような適した条件下にお
けるジエトキシマグネシウム、チタンテトラクロリド及
びno−ブチルフタレートの反応により調製することが
できる。この場合の適した外部電子供与体はメチルシク
ロヘキシルジメトキシシランであり、前記のEwen
et al.の特許中に開示されているジフェニルジメ
トキシシランに匹敵する。
【0010】
【発明の概略】本発明に従い、触媒成分からチーグラー
−型触媒を調製するための、数種の触媒成分の種々の添
加順序及び混合時間を含む新規方法を提供する。本発明
を行う場合に用いられる触媒成分は、遷移金属成分、電
子供与体成分、特に有機シリコン外部電子供与体、及び
助−触媒成分、特に有機アルミニウム助−触媒を含み、
それらはオレフィン重合反応器中に装填するべきチーグ
ラー−型触媒の調製の過程で順に混合される。
【0011】本発明を行う場合、助−触媒成分が最初に
遷移金属触媒又は電子供与体成分のどちらかに接触する
添加順序を用いるのが好ましい。最初の混合は、5−1
20秒、好ましくは5−60秒の範囲内の第1接触時間
で行う。この最初の混合物をその後電子供与体又は遷移
金属成分のうちの残りと、110秒以下、通常40秒以
下の第2接触時間で接触させる。第2接触時間は、最初
の接触時間より短く0に近い、すなわち良く混合するた
めに必要なたった1秒程度の滞留時間であることが好ま
しい。ここで、第2接触時間は5秒以下であることがで
きる。3成分の混合物をその後オレフィンと接触させ、
かくして調製されたチーグラー−型触媒の存在下でオレ
フィンの重合を行う。
【0012】本発明の具体化のひとつの場合、遷移金属
触媒成分及び助−触媒成分を5−120秒の範囲内の第
1接触時間で互いに混合する。この最初の接触から得ら
れる混合物をその後電子供与体成分と、30秒より長く
ない第2接触時間で接触させる。得られる混合物をその
後オレフィンと接触させ、かくして調製されたチーグラ
ー−型触媒の存在下でオレフィンの重合を行う。オレフ
ィン接触段階は、触媒の予備−重合を行うための最初の
予備−重合反応を含み、その後得られた予備−重合触媒
をオレフィンを含む重合反応器に導入するのが好まし
い。
【0013】本発明の別の特徴において、添加の順序は
前記の通り遷移金属成分及び助−触媒成分の第1接触時
間の間の接触、及び得られた混合物と電子供与体の、第
1接触時間より短い滞留時間を有する第2接触時間の間
のその後の接触である。好ましい具体化の場合、第1接
触時間は少なくとも20秒であり、20−40秒がより
好ましく、第2接触時間は30秒より短い。
【0014】本発明の別の具体化の場合、添加の順序を
前記から変更し、電子供与体成分を最初に助−触媒成分
と接触させる方法を提供する。この場合、最初の接触時
間は5−120秒の範囲内、好ましくは5−40秒であ
る。最初の接触時間の終了時に、得られた混合物を遷移
金属成分と、好ましくは最高30秒までの第2接触時間
で接触させるが、ある状況下では最高110秒までのよ
り長い第2接触時間を用いることができる。
【0015】本発明のさらに別の具体化の場合、数成分
の添加順序は、電子供与体成分を最初に遷移金属触媒成
分と最高40秒、好ましくは5−20秒の範囲の第1接
触時間で接触させるという順序である。この第1接触時
間の終了時に、得られた混合物を助−触媒成分と、最高
20秒の範囲で第1接触時間より短い滞留時間の第2接
触時間で接触させる。
【0016】前記の通り、種々の添加順序の場合の第2
接触時間の終了時に、得られた3成分混合物をオレフィ
ンと接触させ、触媒混合物の存在下においてその重合を
行う。種々の添加順序のそれぞれの場合に、主反応器中
に触媒を導入する前に予備−重合段階を行うのが好まし
い。予備−重合は通常1分以下、好ましくは20秒以下
の滞留時間の比較的短時間で行うのが好ましい。
【0017】本発明の別の特徴において、触媒成分の相
対的量は特定の添加順序に依存して変わることができ
る。ほとんどの場合、好ましい添加順序は遷移金属触媒
成分と有機アルミニウム助−触媒成分を最初に混合する
段階を含む。これらの成分を用いて、遷移金属に対する
アルミニウムのモル(原子)比が少なくとも200であ
る原料混合物を調製する。得られた原料混合物をその後
有機シリコン電子供与体成分と合わせ、遷移金属触媒成
分と電子供与体成分がアルミニウム/シリコンモル比が
50以下となる相対的量で存在するチーグラー−型触媒
組成物を製造する。その後3成分の混合物をオレフィン
と接触させ、かくして調製されたチーグラー−型触媒の
存在下でオレフィンの重合を行う。オレフィン接触段階
は、上記の通り最初に予備−重合段階を含むのが好まし
い。本発明のこの具体化の場合、触媒組成物中のシリコ
ンに対するアルミニウムのモル比は20−50の範囲内
であることが好ましい。遷移金属に対するシリコンのモ
ル比は少なくとも5であり、10−20の範囲内がより
好ましい。前記の通り、チーグラー−型触媒の調製には
比較的短い時系列を用いることが好ましい。
【0018】本発明の別の具体化は、最初に有機アルミ
ニウム助−触媒成分を有機シリコン電子供与体成分と接
触させることによる上記のチーグラー−型触媒の組成物
を含む。この場合2成分は、シリコンに対するアルミニ
ウムのモル比が少なくとも10である原料混合物を与え
る相対的量で用いる。この原料組成物をその後遷移金属
成分と合わせ、アルミニウム/遷移金属モル比が少なく
とも200の組成物を得、かくして調製された触媒混合
物をその後オレフィンと接触させ、触媒混合物の存在下
でその重合を行う。得られた3成分混合物をその後の重
合段階でオレフィンと接触させる前に、最高110秒、
好ましくは30秒より長くない時間の間、接触させてお
く。遷移金属に対するシリコンモル比は少なくとも10
であり、シリコンに対するアルミニウムのモル比及び遷
移金属に対するアルミニウムのモル比はそれぞれ10−
40及び200−400の範囲内であることが好まし
い。本発明のさらに別の具体化の場合、有機シリコン電
子供与体成分及び遷移金属触媒成分を前記の第1接触時
間で最初に混合し、遷移金属に対するシリコンのモル比
が少なくとも5の原料混合物を形成する。この原料混合
物をその後有機アルミニウム助−触媒成分と合わせ、ア
ルミニウム/シリコン比が40以下のチーグラー−型組
成物を得る。第1及び第2接触時間の合計は60秒以内
であることが好ましい。遷移金属に対するシリコンのモ
ル比が5−20の範囲内であることも好ましい。
【0019】本発明のさらに別の特徴には、反応器に装
填するべき上記の種類の多−成分触媒系の調製法が含ま
れる。本発明を行う場合、第1及び第2触媒成分を入れ
た第1及び第2室を含む少なくとも4個の複数の室を準
備する。第3室は第2室に連結し、第3触媒成分を含む
第4室は第3室に連結する。4室は直列の関係で連結さ
れているのが好ましいが、チーグラー−型触媒系に関す
るある種の調製案のような特定の添加順序を含むある種
の用途の場合、第1及び第2室を互いに平行に、及びそ
れぞれ第3室と直列に連結することができる。どちらの
配置の場合も第1及び第2室の内容物を第3室に排出
し、第1及び第2触媒成分を所望の第1接触時間の間、
互いに混合した状態で保つ。その後、第3室の内容物を
第4室に排出し、そこでそれを第3触媒成分と所望の第
2接触時間で混合する。多−成分触媒系を含む第4室の
内容物を、その後反応器に排出し、それを少なくとも1
種類の反応物と接触させ、反応器内で所望の化学反応を
触媒させる。
【0020】本発明に従い、本方法は遷移金属成分、電
子供与体成分及び助−触媒成分を順に混合する場合に、
数個の触媒成分の間の種々の添加順序及び混合時間を含
む前記の案に従ったチーグラー−型触媒の調製に用いる
ことができる。有機アルミニウム助−触媒成分を最初に
遷移金属触媒又は電子供与体成分のいずれかと接触させ
る添加順序の場合、これらの成分は最初に第1及び第2
室中に存在し、そこから第3室に排出される。最初の混
合は第1接触時間で行われ、それは2分か又はそれ以
下、特に上記の制限時間内であることが好ましい。この
最初の混合物をその後第3室から、電子供与体又は遷移
金属成分のうちの他方を含む第4室に、1分以下、好ま
しくは第1接触時間より短い滞留時間の第2接触時間で
排出する。得られた3成分系を、その後第4室から重合
反応器に排出し、不飽和モノマーと接触させて重合反応
を行う。
【0021】好ましい案に従った場合、助−触媒及び遷
移金属触媒成分を最初に直列第1及び第2室に配置し、
電子供与体成分を第4室に配置する。助−触媒成分を、
それと遷移金属成分を第3室に移動するのに十分な圧力
下で第1室から第2室に排出し、第3室で所望の第1接
触時間の間、それらを保持する。その後この混合物を第
4室に移動させ、そこで所望の第2接触時間の間、保持
する。第2接触時間の終了時に、得られた3成分触媒系
をオレフィン性化合物と接触させ、触媒系の予備−重合
を起こしてから、予備−重合した触媒を重合反応器に供
給するのが好ましい。予備−重合は比較的短時間、通常
1分以下、好ましくは約20秒以下、より好ましくは約
10秒かそれ以下で行う。触媒系の重合は、触媒系を第
4室からオレフィン性化合物を含む長い管状反応器中に
排出することにより行うのが好ましい。オレフィン性化
合物及び触媒系は、反応器中で所望の滞留時間を得るの
に十分な流量で管状反応器を通過し、その後反応器から
重合反応器に排出される。わずか数秒、約2秒か又はそ
れ以下の滞留時間の使用が有利である。
【0022】チーグラー−型触媒上における不飽和炭化
水素の重合において、その方法すべてに共通の切実な要
求はポリマーの高収率であり、通常触媒活性によって表
される。触媒活性は通常遷移金属のグラム当たり、及び
時間当たりのポリマーのグラムで表される。
【0023】ポリマー製造における第2の重要な特性
は、ポリマーの嵩密度である。通常、立方センチメート
ル当たりのグラムにより表される嵩密度は比較的高くな
ければならない。嵩密度が低すぎるとポリマーは“綿毛
状(fluffy)”となる傾向があり、生成物の輸送
系で詰まり及び取り扱いの問題を起こし易い。これは、
取り出し出口又は重合系の他の点における詰まりが製造
計画の重大な中断を引き起こし得る連続又は半−連続重
合の場合に特に重要である。
【0024】さらに、炭素数が3か又はそれ以上のアル
ファオレフィンの場合に特に重要な3番目の重要なポリ
マー特性は、ポリマー生成物の結晶度である。例えばプ
ロピレンの重合の場合、得られるポリマー生成物はアイ
ソタクチック、シンジオタクチック又はアタクチックで
あることができる。シンジオタクチック及びアイソタク
チックポリマーは結晶であり、キシレンなどの炭化水素
溶媒に不溶性である。他方アタクチックポリマーは非晶
質であり、キシレンに高い溶解度を示すワックス−状の
材料である。
【0025】例えばEwen et al.の米国特許
第4,892,851号に記載の通り、アイソタクチッ
ク及びシンジオタクチックポリマーは規則的な繰り返し
構造であり、Fischer投影図(Fischer
projction formula)により下記のよ
うに特徴づけることができる。アイソタクチック構造で
は、以下の2次元図により略図的に示される通り、連続
するモノマー単位の第3炭素原子に結合したすべてのメ
チル基が、ポリマーの主鎖を通って広がると仮定した平
面の同一の側にある。
【0026】
【化1】
【0027】シンジオタクチック構造の場合、連続する
モノマー単位上の第3炭素原子に結合したメチル基が下
記の通り仮定平面の交互の側にある。
【0028】
【化2】
【0029】上記構造(1)の場合、アイソタクチック
配置はBoveyのNMR命名法を用いて−−−mmm
m−−−と記載することができ、ここで各mは平面の同
側にある連続した2個のメチル基の“メソ”ディヤード
(“meso” dyad)を示す。これと同様の命名
法を用い、上記のシンジオタクチック構造(2)は、−
−−rrrr−−−と記載することができ、各rは仮定
平面の反対側にある2個の連続するメチル基の“ラセ
ミ”ディヤードを示す。もちろんポリスチレン又はポリ
ビニルクロリドなどの他のポリマーについても類似の特
性化を行うことができる。非−結晶性アタクチックポリ
マーは、無作為で不規則な構造を含む。アタクチック、
アイソタクチック及びシンジオタクチックポリマーの他
の特徴の記載に関して、その開示の全体をここに参照と
して挿入する前記の特許第4,794,096号及び第
4,892,851号を参照することができる。
【0030】前文の記載から、ポリプロピレンなどのポ
リマーの結晶度をキシレンに可溶性のポリマーのパーセ
ンテージにより特徴づけることができることがわかるで
あろう。アタクチック欠陥のほとんどない、結晶度の高
いアイソタクチック又はシンジオタクチックポリプロピ
レンの場合、キシレンに可溶性のポリマーのパーセント
は非常に低く、典型的に4%程度かそれ以下であり、3
%以下の場合もある。ポリマー鎖のアタクチック性が増
すと共に、キシレン可溶物が十分に5%を越える数字と
なり、これは構造的一体性をまだ保持しながらアタクチ
ック欠陥の程度が高いポリマーを示す。
【0031】本発明は、当該技術における熟練者にそれ
自身周知の各触媒成分を用いて行うことができる。前記
の通り、多様な遷移金属触媒がオレフィン重合で有用で
あるということが既知であり、そのような遷移金属触媒
を本発明で使用することができる。実際問題として通常
は担持触媒成分の使用が望ましく、例えば前記のMay
r et al.の第4,476,289号に記載のよ
うな内部電子供与体を必要としない担持触媒成分を使用
することができるが、前記のMayr etal.の特
許第4,636,486号に記載のような内部電子供与
体を挿入した担持遷移金属触媒の使用が通常好ましい。
当該技術において周知の通りチーグラー遷移金属触媒に
は元素の周期表の第4,5及び6族(新表記法)に見ら
れる遷移金属の塩が含まれる。オレフィン重合で通常用
いられるチタン、ジルコニウム及びハフニウム遷移金属
成分の他に、商業的チーグラー−型触媒における使用が
提案されている他の遷移金属には、バナジウム、ニオブ
及びクロムが含まれる。遷移金属成分と同様に、本発明
で用いられる助−触媒成分も当該技術において古く、周
知の材料から選ぶことができる。それには金属アルキ
ル、金属アルキルハライド及び置換アルキルが含まれ、
それはリチウム、ナトリウム及びカリウムなどの第1族
金属、ベリリウム及びマグネシウムなどの第2族金属、
亜鉛及びカドミウムなどの第12族金属ならびにアルミ
ニウム及びガリウムなどの第13族金属を含むことがで
きる。最も広く用いられる助−触媒は有機アルミニウム
化合物であり、それにはトリアルキルアルミニウム、ジ
アルキルアルミニウムハイドライド及びハライド、なら
びにアルキルアルミニウム化合物、例えばアルキルアル
ミニウムジハライドなどが含まれる。アルミニウムモノ
−、ジ−又はトリ−アルコキシド又はフェノキシドなど
を本発明で用いることができる。チーグラー−ナッタ触
媒組成物で助−触媒として有用な、適した有機アルミニ
ウム化合物は、前記のTovrog et al.の特
許ならびにKashiwa et al.の米国特許第
3,642,746号及びMineshimaの米国特
許第4,316,966号に開示されている。実際の問
題として助−触媒は通常アルミニウムアルキル又はアル
ミニウムアルキルハライドの形態をとり、それはある場
合にはリチウムアルキルなどの他の金属アルキルと錯体
化していることができる。おそらく最も広く用いられる
助−触媒はトリメチルアルミニウム(TMA)及びトリ
エチルアルミニウム(TEAL)であり、通常後者がポ
リプロピレン、プロピレンコポリマー、ポリビニルクロ
リドなどの製造の場合のようなC3+アルファオレフィ
ンの重合で助−触媒として用いるのに好ましい。
【0032】チーグラー−触媒における遷移金属及び助
−触媒成分の一般的議論の場合、Boor,John
“Ziegler−Natta Catalysts
inPolymerizations”,Academ
ic Press,Inc.,New York(19
79)、特に“Chemical Descripti
on of Ziegler−Natta Catal
ysts for Olefins”と題する第4章を
参照する。
【0033】本発明を行う場合多数の電子供与体を使用
することができる。用いられる電子供与体はルイス塩基
であり、それは前記で記載した通り外部電子供与体の性
質を帯びて機能する。多様なそのようなルイス塩基が当
該技術において周知である。ここで用いられる電子供与
体は有機シリコン−含有化合物、例えばシリルエーテル
及びエステル、例えばアルキル又はアリールアルキルア
ルコキシシランを含む有機シロキサン又はシランの形態
をとることが好ましい。特に適した例にはメチルシクロ
ヘキシルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシ
ラン及びジフェニルジメトキシシランが含まれる。本発
明を行う場合に用いることができる他の適した触媒成分
は、前記のKikuta et al.の特許第4,2
87,328号、Tovrog et al.の第4,
567,155号、Mineshima et al.
の第4,316,966号及びEwenの第4,92
7,797号に開示されており、その開示全体をここに
参照として挿入する。
【0034】本発明の特別な応用に、ある接触段階から
別の接触段階へ進む場合に成分間のある特定の添加順序
及び接触時間で種々の触媒成分を混合することによる、
チーグラー−型触媒の調製が含まれる。数成分を混合し
た後、得られた多−成分触媒をその後不飽和モノマー、
好ましくはアルファオレフィンと接触させ、チーグラー
−型触媒の存在下でモノマーの重合を行う。複合触媒の
調製に続く最初のオレフィン接触段階は、予備−重合段
階であることが好ましく、得られる予備−重合した触媒
をその後重合反応器に供給して所望のポリマー生成物を
製造する。
【0035】重合法はバッチ−式、連続又は半−連続法
のいずれでも行うことができるが、オレフィンモノマー
の重合はEwen et al.の前記の特許第4,7
67,735号に開示されている種類のループ−式反応
器で行うのが好ましい。Ewen et al.の特許
に記載の通り、触媒成分を調製した後、それを直線管状
予備−重合反応器に供給し、ループ−式主反応器に導入
する前にそこで予備−重合モノマーと比較的短時間接触
させる。例えば予備−重合反応器内の触媒とモノマーの
滞留時間は、通常1分以内であり、多くの場合数秒から
おそらく20秒の範囲内である。後文に記載する実験的
研究の場合、触媒成分を合わせてチーグラー−型触媒を
形成した後、それを5秒間予備−重合した。この種の滞
留時間が多くの商業的用途に適しているであろう。
【0036】実際に、本発明の最も重要な用途はC3
アルファオレフィンの重合、特にプロピレンを含む単独
の、又はエチレンなどの他のオレフィンとの、ポリプロ
ピレン又はコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコ
ポリマーを製造する重合にある。好ましい遷移金属成分
はチタン、ジルコニウム又はハフニウムハライドの形態
であり、担持4価化合物、例えばチタンテトラクロリド
がほとんどの商業的用途で用いられる。担体は通常マグ
ネシウム又は亜鉛ジハライド、ジアルキル又はジアルコ
キシド、例えばマグネシウムジクロリド又はマグネシウ
ムジエトキシドの形態をとり、マグネシウムジエトキシ
クロリドなどのマグネシウムアルコキシドハライドを含
むことができる。そのような用途における助−触媒は通
常、前記のTEAL又はTMAなどのトリアルキルアル
ミニウムの形態をとり、電子供与体は前記の通りシロキ
サン又はシラン、特にシクロヘキシルメチルジメトキシ
シランである。
【0037】添加順序及び種々の添加順序の場合の接触
時間を適合させ、最終的ポリマー生成物の所望の性質を
達成することができる。種々の添加順序及び運転法の結
果は、下記の実験的研究の結果から明らかになるであろ
う。一般に遷移金属触媒成分及び助−触媒成分を最初に
約5−120秒の範囲内の第1接触時間で混合し、その
後おそらくもっと短時間の約30秒かそれ以下、及び第
1接触時間より短い滞留時間の第2接触時間で電子供与
体と接触させる添加順序は、ポリマー収量、ポリマー嵩
密度及び低いキシレン含有量により測定される結晶度に
関する最良の総合的結果を与えることが見いだされた。
【0038】上記の3パラメーターのすべてを考慮し
て、2番目に好ましい触媒成分の添加順序は、最初に電
子供与体と助−触媒を混合し、その後得られた混合物を
遷移金属触媒成分と接触させる段階を含む。この場合第
1の添加順序の場合より嵩密度が幾分低く、ポリマー生
成物のキシレン可溶物がいくらか多い。しかしこの第2
の添加順序の場合のポリマー収量は、第1の添加順序の
場合よりいくらか高くすることができ、従って収量が主
要な関心時である場合に本発明のこの具体化を用いるこ
とができる。従って接触時間は第1混合物の場合一般に
5−120秒であり、オレフィンと接触させる前の第2
の場合最高110秒である。
【0039】最初に触媒及び電子供与体を混合し、その
後この混合物を助−触媒と接触させる段階を含む第3の
添加順序は、一般に最初の2種類の添加順序により得ら
れる結果程良くない結果を与える。しかしキシレン可溶
物が主要な関心時である場合、この第3の添加順序と非
常に短い接触時間を合わせ用いることにより、キシレン
可溶物含有率を非常に低くすることができる。
【0040】本発明に従って用いられる種々の添加順序
及び接触時間の重要性及びそれにより達成される利点
を、下記の実験的研究によりさらに示す。この実験的研
究では、遷移金属触媒成分はマグネシウム−ベース担体
上に調製し、内部電子供与体としてN−ジブチルフタレ
ートを挿入した担持チタンテトラクロリド触媒である。
触媒のチタン含有率は約2重量%であった。この一般的
性質の触媒は、例えば前記の特許第4,927,797
号により証明される通り当該技術において既知である。
【0041】実験的研究で用いる助−触媒はトリエチル
アルミニウム(TEAL)であり、前に記載の通りプロ
ピレンの重合で用いられる従来の助−触媒である。実験
的研究で用いられる助−触媒は、蒸留して乾燥したばか
りのヘキサン中のTEALの0.2モル溶液であった。
実験的研究で用いられる外部電子供与体は、シクロヘキ
シルメチルジメトキシシラン(CMDS)であり、これ
は商業的に入手し、モレキュラーシーブ上に吸収させる
ことにより乾燥した。
【0042】第1組の実験的研究の場合、触媒成分は1
0mgの遷移金属触媒、1ミリモルのTEAL及び0.
025ミリモルのCMDSの相対的量で用い、アルミニ
ウム/チタン原子比が200(Al/Ti=200)及
びアルミニウム/シリコン原子比が40(Al/Si=
40)を得た。後に記載する通り、アルミニウム/チタ
ン及びアルミニウム/シリコン比を変化させ、触媒収率
及びポリマーの性質、例えば分子量分布及びキシレン可
溶物ならびに触媒収率に影響を与えることができる。し
かし第1組の実験的研究の場合、Al/Ti及びAl/
Si比は一定に保ち、触媒収率ならびに嵩密度及び前に
議論した通りポリマー結晶度の尺度となるキシレン可溶
物含有率などのポリマーの性質に対する添加順序及び接
触時間の効果に関する良い比較指標とした。
【0043】各重合実験は70℃で1時間行った。重合
実験を行う前に、120psigの圧力下で約16ミリ
モルの水素を、乾燥して1−2psigの窒素内部圧下
に保った空の2Lジッパークレーブ反応器に装填した。
反応器に水素を装填した直後に1Lのプロピレンを反応
器に装填し、その後それを70℃に加熱し、1,000
rpmで撹拌してプロピレンの液相重合を行った。
【0044】それぞれ体積が40Mlであり、1/4イ
ンチのステンレススチールボールバルブを通して互いに
直列に連結された4個の直列ステンレススチールボンベ
の配置を用い、下記のようにして種々の添加順序及び接
触時間で触媒成分を接触させた。この実験的研究で用い
た数個のボンベは、下記の図15に示す方法で連結し
た。
【0045】ここに報告する実験的研究で用いる特定の
配置の場合、4個のボンベは直列に連結され、最初の2
個のボンベは最初の接触の段階の間に混合される触媒成
分を含み、第3のボンベは空であり、第4のボンベは第
2接触段階で最初に形成された混合物と接触させる触媒
成分を含む。直列ボンベは垂直に配置され、1室から次
への流れが重力に助けられる。遷移金属触媒成分はヘキ
サンと、5:1のヘキサン/触媒懸濁液体積比で混合す
る。さらに電子供与体溶液を含む室にも、4:1のヘキ
サン/電子供与体溶液体積比でヘキサンを加え、触媒成
分の十分な混合をさらに確実にする。重力混合を用いた
この案は(予備−混合アセンブリーの撹拌なしに)、あ
る試験と別の試験の一貫性を得るためにすべての試験法
において採用した。
【0046】実験的研究を行う場合、3種類の添加順序
案を用いた。第1のA案は、触媒及び助−触媒成分の混
合を最初に含み、助−触媒を最上の第1室から遷移金属
触媒成分を含む第2室に排出した。もちろん第3室は前
記の通り空であり、第4の最下室は、電子供与体を含ん
だ。
【0047】ここでB案と名付ける第2案は、第1室の
助−触媒及びそれに続く第2室の電子供与体の混合、及
び第4室に挿入した遷移金属成分を含んだ。最後の添加
順序であるC案は、電子供与体を最上の第1室から遷移
金属触媒を含む第2室に移し、その後第3の空の室に移
し、続いて混合物を助−触媒を含む第4室に移す段階を
含んだ。
【0048】最初に得られる予備−混合物を第3の成分
と所望の予備−接触時間で接触させた直後に、3成分系
をプロピレンと接触させ、触媒の5秒間室温予備−重合
を行った。得られた予備−重合触媒をその後、重合反応
器として働くジッパークレーブ反応器に排出した。予備
−重合段階は、4室予備−接触アセンブリーに液体プロ
ピレンを装填し、5秒の予備−重合時間の後に600M
lのプロピレンをアセンブリーを通して重合反応器にポ
ンプで押し出して予備−接触アセンブリーの内容物を排
出することにより行った。重合段階で用いた合計プロピ
レンは約1.45Lであった。プロピレンのいくらかは
予備−接触アセンブリー中に保持された。
【0049】A、B及びC案の基で行った種々の第1及
び第2接触時間の場合の予備−混合の結果をそれぞれ表
I、II及びIIIに示す。各試験の場合にAl/Ti
及びAl/Si比はそれぞれ200及び40であり、重
合は70℃で1時間行った。表I−IIIにおいて、第
1及び第2接触時間T1及びT2は第1及び第2欄に秒で
示す。グラムで表したポリマー生産量を第3欄に示し、
立方センチメーター当たりのグラムで表した嵩密度を第
4欄に示す。ポリマー生成物に関して10分当たりのグ
ラムで表したメルトフローインデックスを第5欄に示
し、キシレンに可溶性のポリマーの重量%を最後の欄に
示す。
【0050】
【表1】 表I (A案)1 2(秒) 収量(グラム) 嵩密度 MFI %XS 5 30 174 0.47 2.06 3.32 10 30 184 0.46 2.08 3.20 40 30 238 0.47 2.10 3.51 120 30 242 0.46 1.91 3.11 40 0 276 0.48 2.00 3.19 70 0 256 0.49 2.19 3.16 20 50 278 0.42 2.59 3.12 20 80 270 0.46 2.14 2.32 40 60 216 0.45 2.28 3.44 40 110 214 0.42 2.16 3.24
【0051】
【表2】 表II (B案)1 2(秒) 収量(グラム) 嵩密度 MFI %XS 5 30 217 0.46 2.48 3.55 40 30 240 0.44 2.68 3.87 70 30 250 0.42 2.51 4.07 120 30 261 0.39 4.72 5.88 40 0 242 0.46 2.57 3.83 70 0 296 0.40 2.73 3.16 20 50 221 0.43 2.38 3.35 20 80 258 0.41 3.28 4.31 40 60 224 0.44 2.49 3.04 40 110 237 0.34 4.44 6.39
【0052】
【表3】 表III (C案)1 2(秒) 収量(グラム) 嵩密度 MFI %XS 5 30 182 0.44 3.58 4.32 20 30 172 0.42 3.14 4.72 40 30 151 0.42 3.22 4.47 120 30 118 0.43 2.53 3.99 40 0 196 0.45 1.93 2.24 70 0 176 0.45 1.93 2.40 表IVは、表I、II及びIIIで報告した実験的研究
で用いたポリプロピレンと異なる原料からのポリプロピ
レンを用いてC案につき行った追加の結果を示す。実験
結果はプロピレン原料により異なる。従って第2のプロ
ピレン源を用いて得た実験結果と第1のプロピレン源を
用いて得た結果との比較において、直交関係に頼らない
ことが賢明であると思われる。しかし表IVに報告され
ている研究は、表IIIに報告されている研究と共に用
いてC案に関して第2接触時間を変化させた結果を示し
ていると考えることができる。
【0053】
【表4】 表IV (C案)1 2(秒) 収量(グラム) 嵩密度 MFI %XS 20 30 244 0.43 3.28 2.70 40 30 152 0.40 3.96 3.12 20 50 167 0.40 7.11 5.26 20 80 129 0.37 6.18 4.74 40 60 108 0.32 8.79 6.45 40 110 135 0.38 7.95 5.46 ここで図面につき記載すると図1から6は、第2予備接
触時間を30秒で一定に保ち第1予備接触時間の滞留時
間に関して、及び第1予備接触時間を40秒の一定に保
ち、第2接触時間の関数として行った実験的研究の結果
のグラフ図を示す。図1から6のそれぞれにおいて、上
記の添加順序A、B及びC案に対応して凡例A、B及び
Cによりグラフを標識する。従って例えば図1の場合、
曲線Aは遷移金属触媒を最初に助−触媒と混合し、その
後この混合物を電子供与体と接触させるという添加順序
の場合の、横座標に秒で表した第1予備接触時間の滞留
時間Tの関数としての縦座標にグラムで表したポリマー
収量Yのプロットである。曲線Bは、電子供与体及び助
−触媒を最初に混合し、その後遷移金属触媒を加える添
加順序の場合の同様のデータのグラフ図であり、曲線C
は遷移金属触媒成分及び電子供与体を最初に混合し、こ
の予備−混合物をその後助−触媒と接触させる添加順序
の場合の収量を示す。
【0054】図1及び2の場合、グラムで表した収量Y
が横座標上に秒で表した時間Tに対して縦座標上にプロ
ットされている。図面3及び4では重量%で示すキシレ
ン可溶物含有率XSが横座標上に秒で表した時間Tに対
して縦座標にプロットされており、図5及び6ではg/
cm3で示す嵩密度B.D.が横座標上に秒で示す時間
に対して縦座標にプロットされている。図1、3及び5
の場合、横座標上の時間は第1予備接触時間であり、第
2接触時間は30秒の一定に保った。図2、4及び6の
場合、時間は第2接触時間の滞留時間であり、第1予備
接触時間は40秒の一定に保った。
【0055】図1に示す通り、A及びB案の場合のポリ
マー収量は一般に第1予備接触時間の増加と共に増加し
た。C案の場合、逆であった。非常に短い第1予備接触
時間の場合、B案がA案より実質的に高い収量を与え
た。しかし予備接触時間が約30秒及びそれ以上に延び
ると、収量は大体同程度であった。
【0056】図2に示される通り、A案は第2予備接触
時間が増加すると活性が劇的に低下した。一般に約30
秒か又はそれ以下の第2接触時間の場合A案の収量は非
常に高く、一般に第2接触時間の範囲を通じて十分な高
さを保つB案の収量と同程度かそれより良い。C案の収
量は図2に示されていないが、上記に記載の異なるプロ
ピレン原料を用いた表III及びIVに報告されている
実験的研究に基づきA及びB案の場合の収量よりかなり
低いであろう。
【0057】図3及び4に示される通り、遷移金属触媒
及び助−触媒を最初に混合するA案は、第1及び第2予
備接触時間に関して測定した範囲を通じて一貫してキシ
レン可溶物の濃度が低い。いずれの場合もキシレン含有
率は約3.5%か又はそれ以下であった。電子供与体及
び助−触媒を最初に混合するB案の場合、第1及び第2
混合段階の接触時間が長すぎない限りキシレン可溶物は
一般的に低くとどまった。しかし60秒の第2接触時間
の場合に例外が認められ、その場合図4に示される通り
キシレン可溶物の含有率が約3%の最低に達する。図3
及び4を一緒に考慮することにより解るとおり、電子供
与体及び助−触媒を最初に混合する案の場合、第1及び
第2接触時間の両方が長すぎるとキシレン可溶物含有率
が増加する。一般に遷移金属触媒成分及び電子供与体を
最初に接触させる第3の添加順序は比較的高いキシレン
可溶物含有率を与え、図4に示す通り比較的短い第1接
触時間の場合にやや高く、長い第2接触時間の場合に非
常に高い。
【0058】図5及び6に示す通り、A案の場合の嵩密
度は第1接触時間の滞留時間にかかわりなく高く保たれ
た。A案の場合に第2接触時間の範囲を通じて最高の嵩
密度が得られたが、第2接触時間の長さの増加と共に嵩
密度がやや減少した。接触時間の全範囲を通じてB案は
A案よりやや低いから実質的に低い嵩密度を与えたが、
一般にC案により得た嵩密度より良かった。A及びB案
の両方の場合、嵩密度は第2接触時間の増加と共に減少
する。
【0059】表I−IVに報告したメルトフローデータ
は、メルトフインデックスと3触媒成分の種々の添加順
序の間の明白な関連性を示していると思われず、このパ
ラメーターはグラフで示さなかった。一般にキシレン可
溶物の増加はメルトフローインデックスの増加と対応す
ることが見いだされた。
【0060】アルミニウム、チタン及びシリコンの一定
の比率で行った前記の実験的研究から、種々の添加順序
の利点及び欠点に関する一般的観察がいくつか得られ
た。一般的規則として、遷移金属成分及び助−触媒を最
初に混合し、その後電子供与体を加える添加順序のA案
が、収量、嵩密度及びキシレン可溶物含有率を一緒に考
慮した場合に最も良い総合的結果を与えるので好まし
い。前記の通りこの場合の好ましい第1接触時間は約2
0−40秒である。しかし、この場合の最も重要なパラ
メーターは第2接触時間であると思われるので、この案
ではもっと長い接触時間を容易に用いることができる。
第2接触時間は比較的短いことが好ましく、30秒以下
が好ましく、通常第2接触時間は0近辺の低い範囲であ
ることができる。すなわち第2接触時間は、予備−重合
段階の前に成分が確実に十分混合されるのに必要な長さ
であるだけで良い。収量が主要な関心時である場合、電
子供与体及び助−触媒の混合を最初に含む添加順序のB
案を用いることができる。この場合第1接触時間は約5
−120秒の範囲であるが、5−40秒の範囲内が好ま
しい。第2接触時間は、前記の通り第1より短時間が好
ましく、0近辺から30秒の範囲が好ましい。この場
合、両混合段階で均一性の高い触媒成分の混合物を得る
ことと矛盾せずに非常に短い接触時間を用いることがで
きる。
【0061】遷移金属成分及び電子供与体を最初に混合
する添加順序は、収量及び嵩密度による結果、ならびに
通常キシレン可溶物による結果が他の添加順序を用いて
得られる結果程良くないので、普通は用いない。その例
外は、ポリマーのキシレン可溶物含有率が低いことが主
要な重要性である場合である。この場合第2接触時間
を、第1接触時間と比較して、及び絶対値としても短い
滞留時間に保つことにより非常に低いキシレン可溶物を
達成することができる。さらに嵩密度を合理的な高さに
保つことができる。本発明のこの具体化の場合の第1接
触時間は、5−20秒の範囲内の滞留時間に保つ。第2
接触時間は第1より短い滞留時間でなければならない。
嵩密度をほとんど、又は全く犠牲にせずに非常に低いキ
シレン含有率という利点を得るために、第2接触時間を
0に保つ、すなわち助−触媒を予備−重合段階の間にプ
ロピレン又は他のアルファオレフィンの存在下で触媒供
与体混合物に加えるように本発明を行うことが特に好ま
しい。
【0062】本発明の別の具体化において、アルミニウ
ム、遷移金属及びシリコンの異なる比率に反映される触
媒、助−触媒及び有機シリコン電子供与体の相対的量を
変えることにより、異なる添加順序の場合の種々の第1
及び第2接触時間に関して収量、嵩密度及びキシレン可
溶物を好み通りに仕上げることができる。
【0063】本発明のこの具体化に関連する第2組の実
験的研究は、前にA、B及びC案として同定した種々の
添加順序を用い、前に同定した担持チタンテトラクロリ
ド遷移金属触媒、有機アルミニウム助−触媒及び有機シ
リコン電子供与体を用いて行った。この場合20−40
秒で変化させた第1接触時間、及びその後30−110
秒で変化させた第2接触時間で、ならびにアルミニウ
ム、シリコン及びチタンの比率も変化させて実験を行っ
た。ここで行った実験的研究は、前記と同一の溶液中の
種々の成分を用い、前記と同一条件下で行った。ここで
用いた実験装置は、前に言及した4個の直列ステンレス
スチールボンベであり、予備−重合時間は、第1組の実
験的研究と同様に5秒であった。
【0064】第1及び第2接触時間を変化させたA、B
及びC案の間の変化のみでなく、アルミニウム、シリコ
ン及びチタンの異なる比率を含む追加の実験的研究を、
上表IVに報告した実験的研究で用いたプロピレン原料
を用いて行った。重合実験は70℃で1時間行った。こ
のA、B及びC案の場合の実験的研究の結果をそれぞれ
表V、VI及びVIIに示す。表V−VIIは、さらに
Al/Ti、Al/Si及びSi/Tiの異なる比率を
示す意外は表I−IVで用いたと類似の形式で実験的研
究の結果を示し、比率は表に示すように変化させた。従
ってアルミニウム/チタン比は100−400で変化
し、アルミニウム/シリコン比は10−100、シリコ
ン/チタンは2−20で変化する。比率は相互依存性で
あり、アルミニウム/シリコン比が一定ならアルミニウ
ム/チタン比の変化はシリコン/チタン比を同様に変化
させることがわかるであろう。
【0065】
【表5】 表V (A案) T1 T2 Al/Ti Al/Si Si/Ti 収量(g) 嵩密度 %XS MFI 20 50 100 40 2.5 135 0.40 9.75 7.16 20 50 200 10 20 182 0.46 2.08 1.79 20 50 200 40 5 256 0.45 5.12 3.54 20 50 200 100 2 206 0.37 12.44 11.42 20 50 400 40 10 291 0.42 4.72 3.56 20 80 200 40 5 199 0.43 5.35 3.54 20 80 400 40 10 295 0.44 2.67 2.64 40 60 200 40 5 233 0.45 5.49 3.72 40 60 400 40 10 145 0.45 3.55 3.02 40 110 200 40 5 253 0.46 3.80 2.81 40 110 400 40 10 161 0.40 3.63 3.10
【0066】
【表6】 表VI (B案) T1 T2 Al/Ti Al/Si Si/Ti 収量(g) 嵩密度 %XS MFI 20 50 100 40 2.5 206 0.36 7.91 5.58 20 50 200 10 20 220 0.46 2.20 1.70 20 50 200 40 5 250 0.38 7.48 4.06 20 50 200 100 2 313 0.30 12.87 11.91 20 50 400 40 10 217 0.40 3.95 3.01 20 80 200 40 5 245 0.35 7.35 4.17 20 80 400 40 10 217 0.43 4.00 2.98 40 60 200 40 5 275 0.39 5.12 3.33 40 60 400 40 10 185 0.42 3.67 2.45 40 110 200 40 5 291 0.41 4.55 3.28 40 110 400 40 10 215 0.44 3.20 2.46
【0067】
【表7】 表VII (C案) T1 T2 Al/Ti Al/Si Si/Ti 収量(g) 嵩密度 %XS MFI 20 30 200 40 5 244 0.43 3.28 2.70 40 30 200 40 5 152 0.40 3.96 3.12 20 50 200 40 5 167 0.40 7.11 5.26 20 50 200 100 2 222 0.40 9.74 7.47 20 50 400 40 10 148 0.40 3.59 3.27 20 80 200 40 5 129 0.37 6.18 4.74 20 80 400 40 10 189 0.40 3.23 2.82 40 60 200 40 5 108 0.32 8.79 6.45 40 60 400 40 10 141 0.40 3.16 2.56 40 110 200 40 5 135 0.38 7.95 5.46 40 110 400 40 10 156 0.41 2.88 2.80 この第2組の実験的研究の結果を図面の図7から14に
示し、収量、嵩密度又はキシレン可溶物含有率を縦座標
にプロットし、それに対して第1及び第2接触時間の種
々の組に関して成分比を横座標にプロットする。前記の
図面の場合と同様に図7から14のそれぞれにおいて、
添加順序A、B及びC案と対応する凡例A、B及びCに
より曲線を標識する。
【0068】図面において、図7及び8は、アルミニウ
ム/チタンモル比Al/Tiに対する収量Yのグラフで
ある。図9は、横座標にプロットしたアルミニウム/シ
リコンモル(原子)比Al/Siの関数としてプロット
した3種類の添加順序の場合の収量Yのグラフである。
図10及び11は、それぞれアルミニウム/チタン及び
アルミニウム/シリコンモル比に対して縦座標にプロッ
トしたパーセントキシレン含有率XSのグラフである。
図12では、キシレン可溶物含有率を横座標上のシリコ
ン/チタンモル比率Si/Tiの関数として縦座標にプ
ロットするが、アルミニウム/チタン比を変える。図1
3及び14は、それぞれアルミニウム/チタン及びアル
ミニウム/シリコンモル比に対して縦座標にg/cm3
で示した嵩密度(BD)のグラフである。
【0069】図7及び9から14の場合、第1及び第2
接触時間はそれぞれ20秒及び50秒に保った。図8の
場合、第1及び第2接触時間はそれぞれ20秒及び80
秒であった。アルミニウム/チタン比率を変えて結果を
プロットした図7、8、10及び13の場合、アルミニ
ウム/シリコン比は40の一定に保った。アルミニウム
/シリコン比を変化させた図9、11及び14の場合、
アルミニウム/チタン比は200に保った。
【0070】表VからVII及び図7から14に示す前
記の実験的研究から、有機アルミニウム化合物及び遷移
金属触媒成分の最初の接触を含むA案に関し、アルミニ
ウム/チタン及びアルミニウム/シリコン比がそれぞれ
約200及び40の場合に第1及び第2接触時間の広い
範囲にわたって収量における優れた結果が得られること
がわかる。しかしアルミニウム/チタン比を最高400
まで変化させるとさらに良い結果が得られ、それはアル
ミニウム/シリコン比が40の場合にシリコン/チタン
モル比が10に相当する。同様にして前記の条件下で嵩
密度及びキシレン可溶物に関して良い結果が得られる。
シリコン/遷移金属比は10以下であることが望まし
い。さらに低いこともできる。シリコン/遷移金属比が
約2で、収量に関する比較的良い結果が得られ、アルミ
ニウム/遷移金属比200においてアルミニウム/シリ
コン比100に相当する。
【0071】キシレン可溶物のみを考慮すると、収量及
び嵩密度を考慮した場合より第1及び第2接触時間に関
する自由範囲が一般に狭い。一般に第1及び第2接触時
間がそれぞれ約2−40秒及び60−120秒の場合
に、アルミニウム/シリコン比が約40であり、アルミ
ニウム/遷移金属比が200−400で変化すると、ポ
リマー生成物中の最も良い(最低)キシレン可溶物含有
率が得られる。しかしアルミニウム/チタン比が200
であり、アルミニウム/シリコン比が10の場合にそれ
ぞれ20及び50秒という非常に短い第1及び第2接触
時間で非常に低いキシレン可溶物含有率が得られる。嵩
密度に関しても良い結果が得られるが収量に関する結果
は良くない。
【0072】有機アルミニウム化合物及び有機シリコン
化合物の最初の混合を含むB案の場合、前記と同様のア
ルミニウム/遷移金属及びアルミニウム/シリコン比下
で収量に関する最高の結果が得られた。さらにA案に関
する上記と同様に、アルミニウム/遷移金属及びアルミ
ニウム/シリコン比がそれぞれ20及び10の場合に収
量、嵩密度及びキシレン含有率に関する良い結果が得ら
れたが、この値で収量に関する良い結果も得られた。
【0073】第3の添加順序の場合、前記の通り非常に
短い第1及び第2接触時間を用い、アルミニウム/遷移
金属およびアルミニウム/シリコン比がそれぞれ20及
び40にて収量に関する良い結果及び嵩密度及びキシレ
ン含有率に関する比較的良い結果を得ることができた。
収量のみを考慮する場合、この場合もそれぞれ20及び
50秒という比較的短い第1及び第2接触時間にて、1
00という実質的に高いアルミニウム/シリコン比及び
200というアルミニウム/チタン比で満足するべき結
果が得られた。アルミニウム/遷移金属及びアルミニウ
ム/シリコン比がそれぞれ400及び40の場合に40
及び110秒というもっと長い接触時間を用いることが
できたが、この場合収量及び嵩密度はあまり良くなかっ
た。
【0074】図15及び16に示す本発明の別の特徴
は、多−成分触媒系の成分を合わせるための系を含み、
前に示した種々の予備接触法を履行するのに用いること
ができる。系は少なくとも4室を含み、流路が室を直列
に連結し、第1及び第2室間の相互連結流路、及びそれ
ぞれ第2室と第3室及び第3室と第4室の間に伸びる第
2及び第3流路を与えているのが好ましい。バルブが少
なくとも第2及び第3相互連結路中に介在する。第2及
び第4室のそれぞれは、相互連結路と離れた入り口、及
び入り口と相互連結路と離れた通気孔を備えている。第
4室はさらに第4室から伸びる出口を備えている。本発
明のより特別な特徴においてこの系は、室のそれぞれに
フラッシング液を導入する手段となる、4室それぞれの
ためのフラッシング導入路を備えている。これらのフラ
ッシング路のそれぞれはマニホールドに連結され、それ
は窒素などのフラッシング液の供給源に連結するように
適合させてある。
【0075】さらに図面を参照して特定すると、図15
は本発明に従って多−成分触媒系の成分を合わせるため
の系のひとつの具体化を示す略図である。図15に示す
通り、4室接触アセンブリー10があり、それは平行マ
ニホールド系12を備え、反応器14に連結している。
実験的研究のために設計された本発明に非常に合う系の
場合、反応器14はバッチ−式反応容器の形態をとる。
バッチ−式反応器は、以前に記載した通りRIM運転に
よる成型品の形成に含まれる。しかし後文に非常に詳細
に記載する通り、反応器の形状は他の形であることがで
きる。特に大規模な商業的運転の場合、そのような反応
器は通常連続又は半−連続ループ−式反応器の形態をと
る。
【0076】アセンブリー10は4個の反応室16、1
7、18及び19を含み、それらは相互連結路21、2
2及び23により直列に連結されている。示される通り
相互連結路のそれぞれはバルブ21a、22a及び23
aを備えている。ある用途の場合、最上位のバルブ21
aは省略することができるが、実際上の問題として普遍
性を与えるために各相互連結路は示された通りバルブを
備える。
【0077】容器16、17、18及び19のそれぞれ
は、それぞれa及びbと後記された参照文字で示される
別々のバルブをつけた成分入り口及び出口通気孔を備え
ている。例えば容器16は第1成分の導入のためのバル
ブ付き入り口16a及び成分の導入の間又はその前に容
器を通気するのに使用するバルブ付き通気孔16bを備
えている。残りの室は、示される通り類似の成分入り口
及び通気孔を備えている。
【0078】マニホールド系12は主要マニホールドラ
イン22、及びそれぞれ容器16、17、18及び19
に伸びる横フラッシング入り口ライン16c、17c、
18c及び19cを含む。ライン22はバルブ付き入り
口24を経て窒素源に連結している。マニホールドは第
2のマニホールド入り口25を経てフラッシング液、こ
の場合は容器の洗浄に用いられる液体の第2の供給源に
も連結するように適応されている。示された配置の場
合、入り口25は3方、2位置バルブ26を備えてい
る。アセンブリーは室19の出口から伸びるバルブ付き
通路28を経て反応器14に連結している。
【0079】前に記載した実験室の実験のために形成し
た本発明の具体化の場合、直列に連結した室はステンレ
ススチールで作られた40mlの高圧ボンベにより与え
られた。高圧ボンベから、及びそこに伸びる通路は1/
4インチのステンレススチール管であり、それは3方バ
ルブ26を除いて2方、2位置バルブを備えており、そ
れらもステンレススチールで作られている。実験的研究
に用いた反応器は、前記の通り2リットルの“ジッパー
クレーブ”反応器であった。
【0080】前記の実験的研究の場合アセンブリーは、
ひとつの容器から次への流れが重力の影響下であるよう
に、図示されているような垂直配置で形成した。実験的
研究で使用するためのアセンブリーの製造の場合、マニ
ホールド系を通して4個のボンベアセンブリー及び反応
器に窒素をフラッシュした。マニホールド系は、実験室
研究においてひとつのボンベの内容物を次のボンベに排
出する際に窒素を供給するためにも用いた。
【0081】図15の4室直列配置は、前にA案と記載
したチーグラー−型触媒系の助−触媒及び遷移金属触媒
成分を最初に混合し、その後予備−混合物を電子供与体
成分と接触させるチーグラー−型触媒の調製において用
いられる本発明の好ましい具体化において有用である。
この配置は通常下記のような他の触媒成分の場合に用い
るのに好ましいであろう。しかし2個の平行室をその後
に続く2個の直列室と直列に連結して用いた別の配置
も、ある状態に合わせるのに用いることができる。結合
アセンブリーのこの修正型は、図16に示す。室16、
17及び18の平行直列連結を除いて図16の系は図1
5の系と同一であり、図16において、同様の部品は図
15で用いたものと同一の参照文字により示す。図16
で示す通り室16及び17は互いに平行であり、T接合
具32を用いて第3室18と直列に連結されている。
【0082】図16の系は、最初に接触させる2つの触
媒成分が両方とも液体の場合に用いることができる。例
えばB案の場合のようにひとつの触媒成分がトリエチル
アルミニウムなどの有機アルミニウム助−触媒であり、
他がCMDSなどの電子供与体である状況が起こる。こ
のような液体は両方とも親油性で混和性であり、両液体
をそれぞれの室から同時に混合T32を通って室18に
流すことにより第1の接触を行うことができ、平行直列
配置は第1の接触法を容易にするために用いることがで
きる。他方図15の配置は、チーグラー−型触媒系の遷
移金属触媒成分及び有機アルミニウム助−触媒成分の場
合のように、2種類の最初の触媒成分のひとつが固体で
ある場合に有利に使用することができる。この場合触媒
成分を油性液体中の懸濁液の状態で第2室17に装填す
ることができる。助−触媒成分を第1室16に装填し、
両者を混合したい場合にバルブ21aを解放し、室16
からライン21を通って室17に助−触媒を移す。これ
は室16から室17への重力流と共にマニホールド入り
口16cを経て供給される窒素を用いて行われる。バル
ブ21aの解放と同時に、又は直後に室17からの出口
のバルブ22aを解放する。従って室16の液体は室1
7中に存在する固体スラリ化成分と混合され、第1の予
備混合物を形成するように働くばかりでなく、触媒成分
を空の第3室18にフラッシュするように働く。バルブ
23aは所望の第1接触時間の間閉じたままであり、そ
の後に解放して混合された第1及び第2成分を第4室1
9に流し、そこで第3触媒成分である電子供与体と混合
され、示された例ではこの室内におかれる。所望の第2
接触時間の後、バルブ28を解放し、3−成分触媒系を
反応器に装填する。これは、マニホールド、及び上部容
器へのライン16cからその後に続く通路21、22及
び23を経て供給される窒素フラッシュにより行う。ア
センブリーの内容物を反応器に排出した後、バルブ28
を閉じ、重合反応を所望の時間、温度ならびに圧力条件
下で進行させる。
【0083】触媒系の予備−重合は、図17を参照して
下記に記載する線状予備−重合反応器を用いて行うこと
ができる。しかし実験的研究の場合に含まれ得るような
バッチ−式重合の場合、単に室16から19のひとつ又
は全部に予備−重合モノマーを装填し、所望の予備−重
合時間の後にバルブ28を解放して内容物を反応器に排
出することによりアセンブリー自身の中で予備−重合を
行うことができる。例えばプロピレンの重合の場合、所
望の第2接触時間の終了時にアセンブリーに液体プロピ
レンを満たし、所望の予備−重合時間の後、バルブ28
を解放し、アセンブリーを通って液体プロピレンをポン
プで入れ、内容物をアセンブリーから押し出すことによ
り予備−重合を行うことができる。
【0084】予備−重合及び予備−重合した触媒の反応
器への装填の間にアセンブリー全体に液体プロピレンを
供給する代わりに、バルブ23aを閉じ、液体プロピレ
ンを直接容器19に供給できることがわかるであろう。
しかし、比較実験的試験の場合のように反応器に装填す
る材料の量を可能な限り正確に制御することが望ましい
場合、各室に液体プロピレン又は他のモノマーの場合は
それを装填し、順に室を通して重合反応器に液体プロピ
レンを排出することが望ましい場合が多い。
【0085】前記の配置のそれぞれは、多−成分触媒系
の調製において接触時間に関する非常に正確な制御を与
えることが分かるであろう。図15及び16の4室配置
は、上記の通り第3室が最初は空で第1接触段階に備え
られており、3成分系の調製に理想的に適している。も
ちろん、正確に制御された接触時間で4又はそれ以上の
成分を含む系を調製することが望ましい場合に、図15
及び16に示された配置と類似しているが追加の混合室
を持つ配置を準備することができる。
【0086】本発明の多−成分系の運転は、商業的用途
で使用するか又は前記のような実験室における実験的研
究で使用するかにかかわらず類似である。このような系
の運転を開始する前に、ヘキサン又はヘプタンなどの適
した溶媒を用いてフラッシュすることによりそれを清浄
化することができる。例えば図15に言及すると、液体
フラッシング液をライン25及びバルブ26を経て下部
容器19につながるバルブ付き入り口19cに導入する
ことができる。バルブ21a、22a及び23aを解放
位置とし、残りのバルブを閉じ、4個の容器のそれぞれ
を浸水させるのに十分な量で溶媒の注入を続ける。その
後バルブ19cを閉じ、バルブ19a又はアセンブリー
が反応器に連結されていない場合28を解放し、アセン
ブリーから液体を排液する。その後入り口16cを経て
アセンブリーに圧力下で窒素を供給し、アセンブリーに
残る液体を置換し、その後アセンブリー内に所望の窒素
圧、通常平方インチ当たり数ポンドに到達するのに十分
な窒素を導入することができる。続いて種々の触媒成分
を、前記の通り適した室内に導入することができる。こ
の段階で適した通気バルブを解放し、成分が導入される
時に窒素が室から置換されるようにする。
【0087】ここで図面の図17につき記載すると、連
続流ポリプロピレン反応器につながっている管状予備−
重合反応器と連結した、上記の種類の4室予備接触アセ
ンブリーを用いた本発明の具体化が略図的に示されてい
る。連続流反応器40は図示された形状のループ42の
形をとり、羽根車43を備えている。当該技術における
熟練者にはわかる通り、羽根車は重合反応塊を制御され
た温度及び圧力条件においてループ全体に連続的に循環
させるように働く。所望のポリマー生成物は、出口ライ
ン45を経て反応器ループ42から連続的に又は断続的
に取り出される。プロピレンは主プロピレン供給ライン
46を用いて反応器に供給される。バイパスライン48
を経て供給源から比較的少量のプロピレンを取り出し、
管状予備−重合反応器50に供給する。反応器50は前
記の特許第4,767,735号にさらに詳細に記載さ
れている種類の反応器である。例えば予備−重合反応器
50は、反応器50内の滞留時間が僅か数秒となる長さ
が7フィートで内径が約0.4インチのものであること
ができる。主重合反応器と連結したこのような管状予備
−重合反応器の運転に関するさらに詳細な記載に関し
て、前記の特許第4,767,735号を参照し、その
開示全体をここに参照として挿入する。
【0088】本発明に従い、予備−重合反応器50は図
15に示す配置と類似の配置を有する4室予備接触アセ
ンブリー51を備えている。アセンブリー51はバルブ
付き入り口52を経て予備−重合反応器50に連結し、
もちろん図15を参照して上記に記載したマニホールド
及び他のバルブ付き相互接合器(図17には示していな
い)も備えている。
【0089】予備接触アセンブリー51は所望の触媒成
分添加順序に従って運転し、第2接触時間の終了時にバ
ルブ52を解放して多−成分触媒系を予備−重合反応器
50に、及びその後主反応器ループ42に供給する。ア
センブリー51の運転により、ある程度所望の予備接触
時間によって指定される多−成分触媒系のスラグ間の最
小の間隔で触媒成分が反応器に断続的に添加されること
がわかるであろう。予備接触時間が非常に短い場合、管
状反応器50への多−成分触媒系の供給はほとんど連続
的となることができる。比較的長い予備接触時間が含ま
れる場合、予備−重合反応器への触媒系の連続した適用
の間にはより大きな間隔が含まれるであろう。触媒の供
給の間の間隔がループ−式反応器42の所望の配置及び
運転速度に許容できない程長くなった場合、2個又はそ
れ以上の予備接触アセンブリー51(示していない)を
予備−重合反応器50に平行に連結し、交替に運転する
ことができる。
【0090】本発明の特別な具体化につき記載したが、
当該技術における熟練者にはその修正を示唆することが
でき、そのような修正すべてが添付されている特許請求
の範囲内に含まれることがわかるであろう。
【0091】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0092】1.遷移金属成分、外部電子供与体成分及
び助−触媒成分を含むチーグラー−型触媒組成物の重合
反応器に装填するべき混合物の製造法において、(a)
該助−触媒成分を該遷移金属触媒成分及び該電子供与体
成分のひとつと、5−120秒の範囲内の第1接触時間
で接触させ、(b)段階(a)に続き、段階(a)で製
造された混合物を該遷移金属触媒成分及び該電子供与体
成分の他方と、110秒より長くない第2接触時間で接
触させ、(c)その後段階(b)の混合物を不飽和炭化
水素と接触させ、該チーグラー型触媒組成物の存在下で
それを重合させる段階を含むことを特徴とする方法。
【0093】2.第1項に記載の方法において、該第2
接触時間が第1接触時間より短いことを特徴とする方
法。
【0094】3.第1項に記載の方法において、段階
c)が最初に該触媒の予備−重合を行うためのオレフィ
ンとの予備−重合反応を含み、その後予備−重合した該
触媒をオレフィンを含む重合反応器に導入することを特
徴とする方法。
【0095】4.第3項に記載の方法において、該遷移
金属成分及び助−触媒成分を段階(a)で接触させるこ
とを特徴とする方法。
【0096】5.第3項に記載の方法において、該電子
供与体成分及び該助−触媒成分を段階(a)で接触させ
ることを特徴とする方法。
【0097】6.遷移金属触媒成分、外部電子供与体成
分及び助−触媒成分を含むチーグラー−型触媒組成物の
重合反応器に装填するべき混合物の製造法において、
(a)該チーグラー遷移金属触媒成分及び該助−触媒成
分を5−120秒の範囲内の第1接触時間で接触させ、
(b)段階(a)に続き、段階(a)で製造された混合
物と電子供与体成分を30秒より長くない第2接触時間
で接触させ、(c)その後段階(b)の混合物をオレフ
ィンと接触させ、該チーグラー−型触媒組成物の存在下
で該オレフィンの重合を行う段階を含むことを特徴とす
る方法。
【0098】7.第6項に記載の方法において、段階
c)の該オレフィン接触段階が、最初に該触媒の予備−
重合を行うための予備−重合反応であり、その後オレフ
ィンを含む重合反応器に予備−重合した該触媒を導入す
ることを特徴とする方法。
【0099】8.遷移金属触媒成分、有機シリコン外部
電子供与体成分及び有機アルミニウム助−触媒成分を含
むチーグラー−型触媒組成物のオレフィン重合反応器に
装填するべき混合物の製造法において、(a)該遷移金
属触媒成分と該助−触媒成分を第1接触時間で接触さ
せ、(b)段階(a)に続き、段階(a)で製造された
混合物を電子供与体成分と、該第1接触時間より短い滞
留時間の第2接触時間で接触させ、(c)その後段階
(b)の混合物をオレフィンと接触させ、該チーグラー
−型触媒の存在下で該オレフィンの重合を行う段階を含
むことを特徴とする方法。
【0100】9.第8項に記載の方法において、該第2
接触時間の滞留時間が30秒以下であることを特徴とす
る方法。
【0101】10.第8項に記載の方法において、該オ
レフィンがC2−C4アルファオレフィンを含むことを特
徴とする方法。
【0102】11.第10項に記載の方法において、段
階(a)で該有機アルミニウム助−触媒成分及び該遷移
金属触媒成分を、遷移金属に対するアルミニウムのモル
比が少なくとも200である比率を有する原料混合物を
調製する相対的量で接触させ、段階(b)で該混合物と
該電子供与体成分を、アルミニウム/シリコンモル比が
50以下となる相対的量で接触させて該遷移金属触媒成
分及び電子供与体成分のチーグラー−型触媒組成物を製
造することを特徴とする方法。
【0103】12.第11項に記載の方法において、該
混合物中のシリコンに対するアルミニウムのモル比が2
0−50の範囲内であることを特徴とする方法。
【0104】13.第11項に記載の方法において、遷
移金属に対するシリコンのモル比率が少なくとも5であ
ることを特徴とする方法。
【0105】14.第11項に記載の方法において、遷
移金属に対するシリコンのモル比が5−20の範囲内で
あることを特徴とする方法。
【0106】15.第11項に記載の方法において、遷
移金属に対するシリコンのモル比が10−20の範囲内
であることを特徴とする方法。
【0107】16.第11項に記載の方法において、段
階(c)を該チーグラー触媒組成物の予備−重合を行う
ための予備重合反応として行い、その後予備−重合した
該触媒をオレフィンを含む重合反応器に導入することを
特徴とする方法。
【0108】17.第8項に記載の方法において、該遷
移金属成分がチタン、ジルコニウム、ハフニウム又はバ
ナジウムのハロゲン化物であることを特徴とする方法。
【0109】18.第17項に記載の方法において、該
遷移金属線分がマグネシウム又は亜鉛ベース担体上に担
持したチタンテトラハライドであることを特徴とする方
法。 19.第8項に記載の方法において、該助−触媒がアル
ミニウムアルキル又はアルミニウムアルキルハライドで
あることを特徴とする方法。
【0110】20.第19項に記載の方法において、該
助−触媒がトリメチルアルミニウム及びトリエチルアル
ミニウムから成る群より選ばれることを特徴とする方
法。
【0111】21.第8項に記載の方法において、該電
子供与体が有機ジアルコキシシランであることを特徴と
する方法。
【0112】22.第21項に記載の方法において、該
電子供与体がシクロヘキシルメチルジメトキシシランで
あることを特徴とする方法。
【0113】23.遷移金属触媒成分、有機シリコン外
部電子供与体成分及び有機アルミニウム助−触媒成分を
含むチーグラー−型触媒組成物のオレフィン重合反応器
に装填するべき混合物の製造法において、(a)該電子
供与体成分と該助−触媒成分を5−120秒の範囲内の
第1接触時間で接触させ、(b)該第1接触時間の終了
時に段階(a)で製造された混合物を該遷移金属触媒成
分と、最高110秒の第2接触時間で接触させ、(c)
該第2接触時間の終了時に段階(b)の混合物をオレフ
ィンと接触させ、該チーグラー−型触媒混合物の存在下
で該オレフィンの重合を行う段階を含むことを特徴とす
る方法。
【0114】24.第23項に記載の方法において、該
第1接触時間の滞留時間が5−40秒の範囲内であり、
該第2接触時間の滞留時間が30秒以下であることを特
徴とする方法。
【0115】25.第24項に記載の方法において、段
階c)の該オレフィン接触段階が該触媒の予備−重合を
行うための最初の予備−重合反応であり、その後オレフ
ィンを含む重合反応器に予備−重合した触媒を導入する
ことを特徴とする方法。
【0116】26.第23項に記載の方法において、段
階(a)で該有機アルミニウム助−触媒及びの該有機シ
リコン電子供与体成分を、シリコンに対するアルミニウ
ムのモル比が少なくとも10である原料混合物を与える
相対的量で接触させ、段階(b)で該原料混合物と該遷
移金属触媒成分を、アルミニウム/遷移金属モル比が少
なくとも200であり、遷移金属に対するシリコンのモ
ル比が少なくとも10となる相対的量の該遷移金属触媒
成分、有機シリコン電子供与体成分及び有機アミニウム
助−触媒成分の該チーグラー−型触媒組成物を与える量
で接触させることを特徴とする方法。
【0117】27.第26項に記載の方法において、シ
リコンに対するアルミニウムに対する該モル比が10−
40の範囲内であり、遷移金属に対するアルミニウムの
該モル比が200−400の範囲内であることを特徴と
する方法。
【0118】28.第26項に記載の方法において、該
遷移金属成分がチタン、ジルコニウム、ハフニウム又は
バナジウムのハロゲン化物であり、該助−触媒がアルミ
ニウムアルキル又はアルミニウムアルキルハライドであ
ることを特徴とする方法。
【0119】29.第28項に記載の方法において、該
遷移金属成分がマグネシウム又は亜鉛ベース担体に担持
されていることを特徴とする方法。
【0120】30.第29項に記載の方法において、該
助−触媒がトリメチルアルミニウム又はトリエチルアル
ミニウムから成る群より選ばれることを特徴とする方
法。
【0121】31.遷移金属触媒成分、外部電子供与体
成分及び助−触媒成分を含むチーグラー−型触媒のオレ
フィン重合反応器に装填するべき混合物の調製法におい
て、(a)該遷移金属触媒成分と該外部電子供与体成分
を、40秒より長くない第1接触時間で接触させ、
(b)該第1接触時間の終了時に段階(a)で製造され
た混合物を該助−触媒成分と、20秒より長くない範囲
内で該第1接触時間より短い滞留時間の第2接触時間で
接触させ、(c)その後段階(b)の混合物をオレフィ
ンと接触させ、該チーグラー−型触媒混合物の存在下で
該オレフィンの重合を行う段階を含むことを特徴とする
方法。
【0122】32.第31項に記載の方法において、段
階(a)で該有機シリコン成分及び該遷移金属触媒成分
を、遷移金属に対するシリコンのモル比が少なくとも5
である原料混合物を与える相対的量で接触させ、段階
(b)で該原料混合物と該有機アルミニウム助−触媒成
分を、アルミニウム/シリコンモル比が40以下となる
相対的量で接触させ、該遷移金属触媒成分及び電子供与
体成分のチーグラー−型触媒組成物を製造することを特
徴とする方法。
【0123】33.第32項に記載の方法において、該
オレフィンがC2−C4アルファオレフィンを含み、該電
子供与体が有機シロキサンであることを特徴とする方
法。
【0124】34.多成分触媒系の調製法において、 a)それぞれ第1及び第2触媒成分を含む第1及び第2
室、該第2室に第2通路により連結された第3室及び該
第3室に第3通路により連結され、触媒成分を含む第4
室を含む、直列に連結された複数の室を準備し、 b)該第1室の内容物を、該第1室から該第1通路を通
って該第2室に排出し、該第1及び第2成分を含む該第
2室の内容物を該第3室に排出し、該第1及び第2成分
を該第3室内で互いに混合物として保ち、所望の第1接
触時間を与え、 c)その後該第3室から該第4室に伸びる第3通路を経
て内容物を該第3室から該第4室に排出し、そこで内容
物を該第3触媒成分と所望の第2接触時間で混合し、 d)該第4室の内容物を重合反応器に排出し、そこでオ
レフィン性モノマーと接触させて該モノマーの重合を行
う段階を含むことを特徴とする方法。
【0125】35.第34項に記載の方法において、該
第1及び第2触媒成分がそれぞれチーグラー−型触媒系
の有機アルミニウム助−触媒成分及びチーグラー−型触
媒系の遷移金属触媒成分であり、該第3成分がチーグラ
ー−型触媒系の電子供与体成分であることを特徴とする
方法。
【0126】36.第35項に記載の方法において、該
モノマーの重合の前及び該第2接触時間の終了時にさら
に、該第1、第2及び第3触媒成分の該触媒系混合物と
オレフィン性化合物を予備接触させて該触媒系の予備−
重合を起こし、その後予備−重合した該触媒を該重合反
応器に供給する段階を含むことを特徴とする方法。
【0127】37.第36項に記載の方法において、該
予備−重合段階で該第4室に液体プロピレンを指定され
た時間間隔で装填し、その後該第4室の内容物を該重合
反応器に排出することにより該触媒系混合物を接触させ
ることを特徴とする方法。
【0128】38.第37項に記載の方法において、該
第1、第2、第3及び第4室のそれぞれに液体プロピレ
ンを装填し、該液体プロピレンを順に該室を通って該重
合反応器に排出することにより該予備接触を行うことを
特徴とする方法。
【0129】39.多成分触媒系の調製法において、 a)互いに平行で、それぞれ第1及び第2通路を通って
第3室に連結され、それぞれ第1及び第2触媒成分を含
む第1及び第2室を含む複数の室を準備し、 b)該第1室の内容物を該第1通路を経て該第3室に排
出し、該第2室の内容物を該第2通路を経て該第3室に
排出し、該第1及び第2成分の混合物を該第3室内で
得、該第1及び第2成分を該第3室内で互いの混合物と
して保ち、所望の第1接触時間を与え、 c)その後、該第3室から第3触媒成分を含む第4室に
伸びる第3通路を経て内容物を該第3室から該第4室に
排出し、そこでそれらを該第3触媒成分と、所望の第2
接触時間で混合し、 d)その後、該第4室の内容物を重合反応器に排出し、
そこでそれをオレフィン性モノマーと接触させ、該モノ
マーの重合を行う段階を含むことを特徴とする方法。
【0130】40.第39項に記載の方法において、該
第1触媒成分はチーグラー−型触媒系の有機アルミニウ
ム助−触媒成分であり、該成分の第2は該チーグラー−
型触媒系の電子供与体成分であり、該第4室中の該第3
成分は該チーグラー−型触媒の遷移金属触媒成分である
ことを特徴とする方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、種々の添加順序の場合の、それぞれ第
1及び第2予備接触時間の関数としての収量のグラフ図
である。
【図2】図2は、種々の添加順序の場合の、それぞれ第
1及び第2予備接触時間の関数としての収量のグラフ図
である。
【図3】図3は、種々の添加順序の場合の、それぞれ第
1及び第2予備接触時間の関数としてのポリマー生成物
のキシレン可溶物含有量を示すグラフである。
【図4】図4は、種々の添加順序の場合の、それぞれ第
1及び第2予備接触時間の関数としてのポリマー生成物
のキシレン可溶物含有量を示すグラフである。
【図5】図5は、種々の添加順序の場合の、それぞれ第
1及び第2予備接触時間の関数としてのポリマー生成物
の嵩密度のグラフ図である。
【図6】図6は、種々の添加順序の場合の、それぞれ第
1及び第2予備接触時間の関数としてのポリマー生成物
の嵩密度のグラフ図である。
【図7】図7は、種々の添加順序の場合の、アルミニウ
ム/チタンモル比の関数としての収量のグラフである。
【図8】図8は、種々の添加順序の場合の、アルミニウ
ム/チタンモル比の関数としての収量のグラフである。
【図9】図9は、図7に示す添加順序の場合の、アルミ
ニウム/シリコンモル比に対する収量のグラフである。
【図10】図10は、種々の添加順序の場合の、アルミ
ニウム/チタン比の関数としてのポリマー生成物のキシ
レン可溶物含有量を示すグラフである。
【図11】図11は、種々の添加順序の場合の、アルミ
ニウム/シリコン比の関数としてのポリマー生成物のキ
シレン可溶物含有量を示すグラフである。
【図12】図12は、種々の添加順序の場合の、シリコ
ン/チタン比の関数としてのポリマー生成物のキシレン
可溶物含有量を示すグラフである。
【図13】図13は、種々の添加順序の場合の、アルミ
ニウム/チタン比の関数としてのポリマー生成物の嵩密
度のグラフ図である。
【図14】図14は、種々の添加順序の場合の、アルミ
ニウム/シリコン比の関数としてのポリマー生成物の嵩
密度のグラフ図である。
【図15】図15は、本発明に従い直列に連結され、重
合反応器につなげられた4成分室を示す略図である。
【図16】図16は、平行−直列室を含む本発明の修正
型の略図である。
【図17】図17は、予備−重合した触媒系をプロピレ
ンの重合に用いる連続流反応器に供給するのに用いられ
る本発明の略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビツド・ローシヤー アメリカ合衆国テキサス州77598ウエブス ター・ナンバー304・パインロツク695 (72)発明者 シヤビール・マルバリ アメリカ合衆国テキサス州77505パサデ ナ・インバーネスウエイ6518

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属成分、外部電子供与体成分及び
    助−触媒成分を含むチーグラー−型触媒組成物の重合反
    応器に装填するべき混合物の製造法において、 (a)該助−触媒成分を該遷移金属触媒成分及び該電子
    供与体成分のひとつと、5−120秒の範囲内の第1接
    触時間で接触させ、 (b)段階(a)に続き、段階(a)で製造された混合
    物を該遷移金属触媒成分及び該電子供与体成分の他方
    と、110秒より長くない第2接触時間で接触させ、 (c)その後段階(b)の混合物を不飽和炭化水素と接
    触させ、該チーグラー型触媒組成物の存在下でそれを重
    合させる段階を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 遷移金属触媒成分、外部電子供与体成分
    及び助−触媒成分を含むチーグラー−型触媒組成物の重
    合反応器に装填するべき混合物の製造法において、 (a)該チーグラー遷移金属触媒成分及び該助−触媒成
    分を5−120秒の範囲内の第1接触時間で接触させ、 (b)段階(a)に続き、段階(a)で製造された混合
    物と電子供与体成分を30秒より長くない第2接触時間
    で接触させ、 (c)その後段階(b)の混合物をオレフィンと接触さ
    せ、該チーグラー−型触媒組成物の存在下で該オレフィ
    ンの重合を行う段階を含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 遷移金属触媒成分、有機シリコン外部電
    子供与体成分及び有機アルミニウム助−触媒成分を含む
    チーグラー−型触媒組成物のオレフィン重合反応器に装
    填するべき混合物の製造法において、 (a)該遷移金属触媒成分と該助−触媒成分を第1接触
    時間で接触させ、 (b)段階(a)に続き、段階(a)で製造された混合
    物を電子供与体成分と、該第1接触時間より短い滞留時
    間の第2接触時間で接触させ、 (c)その後段階(b)の混合物をオレフィンと接触さ
    せ、該チーグラー−型触媒の存在下で該オレフィンの重
    合を行う段階を含むことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 遷移金属触媒成分、有機シリコン外部電
    子供与体成分及び有機アルミニウム助−触媒成分を含む
    チーグラー−型触媒組成物のオレフィン重合反応器に装
    填するべき混合物の製造法において、 (a)該電子供与体成分と該助−触媒成分を5−120
    秒の範囲内の第1接触時間で接触させ、 (b)該第1接触時間の終了時に段階(a)で製造され
    た混合物を該遷移金属触媒成分と、最高110秒の第2
    接触時間で接触させ、 (c)該第2接触時間の終了時に段階(b)の混合物を
    オレフィンと接触させ、該チーグラー−型触媒混合物の
    存在下で該オレフィンの重合を行う段階を含むことを特
    徴とする方法。
  5. 【請求項5】 遷移金属触媒成分、外部電子供与体成分
    及び助−触媒成分を含むチーグラー−型触媒のオレフィ
    ン重合反応器に装填するべき混合物の調製法において、 (a)該遷移金属触媒成分と該外部電子供与体成分を、
    40秒より長くない第1接触時間で接触させ、 (b)該第1接触時間の終了時に段階(a)で製造され
    た混合物を該助−触媒成分と、20秒より長くない範囲
    内で該第1接触時間より短い滞留時間の第2接触時間で
    接触させ、 (c)その後段階(b)の混合物をオレフィンと接触さ
    せ、該チーグラー−型触媒混合物の存在下で該オレフィ
    ンの重合を行う段階を含むことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 多成分触媒系の調製法において、 a)それぞれ第1及び第2触媒成分を含む第1及び第2
    室、該第2室に第2通路により連結された第3室及び該
    第3室に第3通路により連結され、触媒成分を含む第4
    室を含む、直列に連結された複数の室を準備し、 b)該第1室の内容物を、該第1室から該第1通路を通
    って該第2室に排出し、該第1及び第2成分を含む該第
    2室の内容物を該第3室に排出し、該第1及び第2成分
    を該第3室内で互いに混合物として保ち、所望の第1接
    触時間を与え、 c)その後該第3室から該第4室に伸びる第3通路を経
    て内容物を該第3室から該第4室に排出し、そこで内容
    物を該第3触媒成分と所望の第2接触時間で混合し、 d)該第4室の内容物を重合反応器に排出し、そこでオ
    レフィン性モノマーと接触させて該モノマーの重合を行
    う段階を含むことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 多成分触媒系の調製法において、 a)互いに平行で、それぞれ第1及び第2通路を通って
    第3室に連結され、それぞれ第1及び第2触媒成分を含
    む第1及び第2室を含む複数の室を準備し、 b)該第1室の内容物を該第1通路を経て該第3室に排
    出し、該第2室の内容物を該第2通路を経て該第3室に
    排出し、該第1及び第2成分の混合物を該第3室内で
    得、該第1及び第2成分を該第3室内で互いの混合物と
    して保ち、所望の第1接触時間を与え、 c)その後、該第3室から第3触媒成分を含む第4室に
    伸びる第3通路を経て内容物を該第3室から該第4室に
    排出し、そこでそれらを該第3触媒成分と、所望の第2
    接触時間で混合し、 d)その後、該第4室の内容物を重合反応器に排出し、
    そこでそれをオレフィン性モノマーと接触させ、該モノ
    マーの重合を行う段階を含むことを特徴とする方法。
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