JPH06192137A - 低級α−オレフィンの二量化方法 - Google Patents

低級α−オレフィンの二量化方法

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JPH06192137A
JPH06192137A JP4346601A JP34660192A JPH06192137A JP H06192137 A JPH06192137 A JP H06192137A JP 4346601 A JP4346601 A JP 4346601A JP 34660192 A JP34660192 A JP 34660192A JP H06192137 A JPH06192137 A JP H06192137A
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JP
Japan
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potassium
olefin
catalyst
halide
potassium carbonate
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Pending
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JP4346601A
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English (en)
Inventor
Kanji Nakagawa
貫次 中川
Koji Miyauchi
康次 宮内
Riichi Machida
利一 町田
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】低級α−オレフィンを二量化する方法におい
て、アルカリ金属と無水カリウム化合物支持体及び炭素
からなる触媒を用い、該無水カリウム化合物支持体が塩
化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウムから選択さ
れたハロゲン化カリウムと炭酸カリウムからなり、かつ
該ハロゲン化カリウムが該支持体全重量に対して 5〜65
重量%であることを特徴とする。 【効果】目的生成物への選択性を維持しつつ、活性が大
幅に改善された低級α−オレフィンの二量化または共二
量化方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低級α−オレフィンの
二量化または共二量化の改善された方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】特公昭42-22474号公報に
は、ナトリウムをカリウム化合物からなる支持体に担持
した触媒を用い、プロピレンを二量化して4−メチルペ
ンテン−1を製造する方法が開示されている。上記公報
には、カリウム化合物の例として炭酸カリウムに加えて
ハロゲン化カリウムが記載されているものの、両者を併
用すること、さらには併用することによって達成される
優れた効果についての記載はなく示唆もない。
【0003】炭酸カリウムと他の無水カリウム化合物の
混合物を支持体に用いる触媒としては、米国特許第 4,9
50,632号に炭酸カリウムと硝酸カリウムの混合物、ある
いは米国特許第 5,081,094号に炭酸カリウムと炭酸水素
カリウムの混合物を支持体とする触媒が開示されてい
る。しかし、これらの触媒を用いたプロピレンの二量化
反応においても、4−メチルペンテン−1の選択率が約
90%において、転化率は10〜 25%に過ぎず、また硝酸カ
リウムのように爆発危険性があるなどの欠点も有してい
る。
【0004】また、特公昭59-40504号公報には、グラフ
ァイトを含有した炭酸カリウムにナトリウム−カリウム
混合物を担持した触媒が開示されているが、これらの触
媒も同様に、活性が低かったり、4−メチルペンテン−
1の選択率が十分に高くないなどの欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、目
的生成物への選択性を維持しつつ、活性が大幅に改善さ
れた低級α−オレフィンの二量化または共二量化方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、低級α−オレ
フィンを二量化する方法において、アルカリ金属と無水
カリウム化合物支持体及び炭素からなる触媒を用い、該
無水カリウム化合物支持体がハロゲン化カリウムと炭酸
カリウムからなり、かつ該ハロゲン化カリウムが該支持
体全重量の 5〜65重量%であることを特徴とする低級α
−オレフィンの二量化方法に関する。
【0007】本発明で使用するアルカリ金属の具体例と
しては、ナトリウム、カリウム、それらの混合物などが
挙げられる。特に、本発明ではナトリウムを用いた触媒
が活性向上効果が著しい。
【0008】アルカリ金属の使用量は、特に制限はない
が、触媒全重量に対して 1〜15重量%が好ましく、特に
1.5〜10重量%が好ましい。アルカリ金属の使用量が高
すぎると他の成分と均一に混合するのが困難になる。
【0009】本発明で使用される無水カリウム支持体
は、炭酸カリウムとハロゲン化カリウムの混合物であ
る。ハロゲン化カリウムの具体例としては、フッ化カリ
ウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウムが
挙げられる。これらのハロゲン化カリウムは 1種のみを
使用しても良いし、 2種以上混合して使用しても良い。
【0010】これらのハロゲン化カリウムは炭酸カリウ
ムと混合して使用すると、炭酸カリウムのみを支持体と
する触媒よりも、活性及び選択性の向上効果があるが、
特に本発明では塩化カリウムと炭酸カリウムの混合物を
用いた場合に、活性及び選択性の向上効果が著しい。
【0011】ハロゲン化カリウムの使用量は、無水カリ
ウム化合物支持体の全重量の 5〜65重量%である。ハロ
ゲン化カリウムが65重量%を超えると選択性の向上効果
はあるものの、活性が大きく低下し、また 5重量%を下
回っても、十分な活性及び選択性の向上効果が得られな
い。
【0012】ハロゲン化カリウム及び炭酸カリウムの形
状は、粉末状、粒状、ペレット状などのいずれであって
も良い。本発明で使用する炭酸カリウムは、少量の他成
分、例えば、硫酸カリウム、硝酸カリウム、ケイフッ化
カリウム、塩化カリウムなどのカリウム化合物を配合さ
れてもよい。
【0013】本発明で使用する炭素としては、活性炭、
グラファイト、カーボンブラックなどが挙げられる。こ
れら炭素を単独で使用してもよいが、 2種以上の混合物
で使用しても良い。特に、グラファイトが好適に使用で
きる。炭素の形状は特に制限はないが、粉末状が好まし
い。
【0014】本発明においては、炭素の使用量は特に制
限はないが、触媒全重量に対して 0.2〜 3.0重量%が好
ましい。上記の範囲外の使用量では十分に活性の高い触
媒を得ることが困難となる。
【0015】本発明の方法の触媒は、粉末状のまま、あ
るいは、打錠成型機などでペレット状として使用しても
良く、例えば以下の種々の方法によって調製できる。
【0016】ハロゲン化カリウム及び炭酸カリウムは、
前処理として 100℃以上、特に 200℃以上の温度で焼成
することが好ましい。
【0017】混合方法として、触媒を粉末状で使用する
場合は、 (1)炭酸カリウム、ハロゲン化カリウム、炭素
及びアルカリ金属を同時に混合する方法、あるいは、
(2)炭酸カリウムに、ハロゲン化カリウム、炭素及びア
ルカリ金属を別々に添加混合する方法がある。(2) の場
合は、アルカリ金属が最後に添加混合することが好まし
い。触媒をペレット状で使用する場合は、 (3)炭酸カリ
ウムとハロゲン化カリウムの混合物を打錠成型機などで
成型した後、炭素及びアルカリ金属を混合する方法、
(4)炭酸カリウム、ハロゲン化カリウム及び炭素の混合
物を成型した後、アルカリ金属を混合する方法がある。
これらのペレットに混合する方法においては、アルカリ
金属は最後に添加混合することが好ましい。
【0018】上記の粉末状混合物及びペレット状混合物
をアルカリ金属の融点以上の温度、例えば 100℃以上、
好ましくは 200〜 450℃の温度で不活性ガス雰囲気下、
攪拌混合する方法、担体にアルカリ金属蒸気を蒸着させ
る方法、不活性溶剤中で攪拌して担持させる方法などが
ある。
【0019】本発明の二量化方法に使用される低級α−
オレフィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、
1-ブテン、イソブチレン、1-ペンテンなどが挙げられ
る。これらの低級α−オレフィンを用いた二量化または
共二量化のなかでも、プロピレンの二量化による4-メチ
ルペンテン-1の製造、1-ブテンとエチレンとの共二量化
による3-メチルペンテン-1の製造、イソブチレンとエチ
レンとの共二量化による2-メチルペンテン-1の製造など
に用いることができる。特に、プロピレンの二量化によ
る4-メチルペンテン-1の製造に好適に用いることができ
る。本発明の二量化または共二量化反応は、好ましくは
100〜 250℃、より好ましくは 130〜 200℃で行う。圧
力は20〜 200kg/cm2G が好ましい。
【0020】反応方式としては、種々の接触方式を採用
でき、オートクレーブを用いたバッチ方式、オートクレ
ーブに触媒と原料低級α−オレフィンを連続的に供給す
る槽型流通方式、あるいは触媒を反応器に充填し、そこ
へ低級α−オレフィンを流通させる気相固定床方式を採
用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明の特定の組成を有する触媒を用い
ることにより、従来技術に比べて、目的生成物への選択
性を維持しつつ、大幅に改善された活性で目的生成物を
製造することができる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0023】実施例1 350℃で 2時間焼成した炭酸カリウム粉末20.37gと塩化
カリウム粉末13.58gの混合物、及び窒素雰囲気下 650℃
で 2時間乾燥したグラファイト粉末 0.175g を窒素雰囲
気下、室温で良く混合した。そこへ 0.875g のナトリウ
ムを添加した後、 350℃に昇温し、 2時間攪拌混合し
た。その触媒混合物から、25.1g を採取し、 500ml電磁
攪拌オートクレーブに仕込んだ。83mlのn-ヘプタンを追
加した後、 88gのプロピレンを圧入した。その後、オー
トクレーブを昇温し、 150℃で 8.1時間の反応を行っ
た。 150℃に到達後、1.9時間はプロピレンの圧低下は
なく、正味の反応時間は 6.2時間であった。
【0024】反応終了後、オートクレーブを放冷した。
未反応プロピレンをドライアイス−エタノール浴中のト
ラップで捕集した後、反応器内に残存する溶剤のn-ヘプ
タン及び反応生成物を減圧蒸留で回収した。捕集プロピ
レン及び減圧蒸留回収液は、ガスクロマトグラフィーで
組成分析し、二量化反応生成物である4−メチルペンテ
ン−1及び他の炭素数が6であるオレフィン(C6 オレ
フィン)の含量を決定した。
【0025】転化率〔(生成C6 オレフィン重量)÷
(仕込みプロピレン重量)× 100〕は33.1%、選択率
〔(4−メチルペンテン−1重量)÷(生成C6 オレフ
ィン重量)× 100〕は 88.3%であった。転化速度〔(転
化プロピレン重量)÷(正味の反応時間)×(仕込みア
ルカリ金属グラム原子)〕は、 172g-C3'/g-atom metal
・hrであった。
【0026】実施例2〜5 塩化カリウムと炭酸カリウムの混合比を変えた以外は、
実施例1と同様にして行った。触媒組成を表1に、結果
を表2にまとめて示した。
【0027】実施例6 塩化カリウムに代えて臭化カリウムを用いた以外は、実
施例1と同様にして行った。触媒組成を表1に、結果を
表2に示した。
【0028】比較例1 炭酸カリウムを使用せず、塩化カリウムのみを用いた以
外は実施例1と同様にして行った。触媒組成を表1に、
結果を表2に示した。
【0029】比較例2 塩化カリウムを使用せず、炭酸カリウムのみを用いた以
外は実施例1と同様にして行った。触媒組成を表1に、
結果を表2に示した。
【0030】比較例3 塩化カリウムと炭酸カリウムの重量比を 70:30とした以
外は実施例1と同様にして行った。触媒組成を表1に、
結果を表2に示した。
【0031】比較例4 グラファイトを用いなかった以外は実施例1と同様にし
て行った。触媒組成を表1に、結果を表2に示した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、低級α−オレ
フィンを二量化する方法において、アルカリ金属、無水
カリウム化合物支持体及び炭素からなる触媒を用い、該
無水カリウム化合物支持体が塩化カリウム、臭化カリウ
ム、ヨウ化カリウムから選択されたハロゲン化カリウム
と炭酸カリウムとからなり、かつ該ハロゲン化カリウム
が該支持体全重量の 5〜65重量%であることを特徴とす
る低級α−オレフィンの二量化方法に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明で使用される無水カリウム支持体
は、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウムから
選択されたハロゲン化カリウムと炭酸カリウムとの混合
物である。ハロゲン化カリウムは 1種のみを使用しても
良いし、 2種以上混合して使用しても良い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低級α−オレフィンを二量化する方法に
    おいて、アルカリ金属と無水カリウム化合物支持体及び
    炭素からなる触媒を用い、該無水カリウム化合物支持体
    がハロゲン化カリウムと炭酸カリウムからなり、かつ該
    ハロゲン化カリウムが該支持体全重量の 5〜65重量%で
    あることを特徴とする低級α−オレフィンの二量化方
    法。
JP4346601A 1992-12-25 1992-12-25 低級α−オレフィンの二量化方法 Pending JPH06192137A (ja)

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