JPH06191Y2 - ロールフィード - Google Patents

ロールフィード

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JPH06191Y2
JPH06191Y2 JP16683188U JP16683188U JPH06191Y2 JP H06191 Y2 JPH06191 Y2 JP H06191Y2 JP 16683188 U JP16683188 U JP 16683188U JP 16683188 U JP16683188 U JP 16683188U JP H06191 Y2 JPH06191 Y2 JP H06191Y2
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frame
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勝 折井
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は,プレス装置等に板材を搬送する際に用いら
れ,板材を間欠的に搬送するためのロールフィードに関
するものである。
(従来の技術) 従来のこの種のロールフィードとしては,例えば第9図
に示すものが知られている。このロールフィードは、互
いに協働して板材Tをプレス装置(図示せず)に間欠的
に搬送するメインロール1とサブロール2とを備えてい
る。メインロール1は,フレーム(図示せず)に回転自
在に支持されており,プレス装置のクランクシャフトに
よりリンク機構(いずれも図示せず)を介して一方向へ
間欠的に回転せしめられるようになっている。一方,サ
ブロールは,その両端部が一対のサブロールアーム3の
各中央部に回転自在に支持されており,メインロール1
との間に設けられた歯車機構(図示せず)により,メイ
ンロール1と同一の周速度で回転せしめられるようにな
っている。
上記サブロールアーム3は,その一端部が支持軸4によ
って回転自在に支持されている。この支持軸4は,サブ
ロールアーム3を回転自在に支持する大径部4aと,フ
レームに回転自在に支持された小大径部4bとを備えて
おり,大径部4aと小大径部4bとは偏心せしめられて
いる。また,サブロールアーム3の中央部は,セットば
ね(図示せず)によってサブロール2側からメインロー
ル1側へ向かって付勢されており,このセットばねの付
勢力によってサブロール2が板材Tに押付けられてい
る。さらに,サブロールアーム3の他端部側には,カム
軸5が配置されている。このカム軸5は,円柱の一側部
に平取面5aを形成したものであり,平取面5aをサブ
ロールアーム3のセットばねによる付勢方向を向く面に
対向させて配置されている。この平取面5aとサブロー
ルアーム3との間には,通常,0.02mm程度の隙間W
が形成されている。なお,カム軸5は,メインロール1
及びサブロール2が停止し,プレス装置によるプレス加
工が開始する際に所定角度回転せしめられるようになっ
ている。
上記構成のロールフィードにおいて,メインロール1が
回転すると,メインロール1とサブロール2とによって
挟まれた板材Tが矢印A方向へ搬送される。メインロー
ル1及びサブロール2が停止すると,カム軸5が回転せ
しめられ,これによってサブロールアーム2が支持軸4
を中心に回転せしめられ,ひいてはサブロール2が板材
Tから離間せしめられる。この結果,板材Tが自由に動
き得る状態となる。これと同時に,プレス装置の位置決
めピン(図示せず)が板材Tの位置決め孔に嵌まり込
み,板材Tの位置決めがなされる。その後,プレス加工
が行われる。
ここで,板材Tの厚さには,不可避の制作誤差がある。
このため,仮に隙間Wが過度に小さいと,称呼寸法によ
り厚さの薄い板材Tを搬送する際に,サブロールアーム
3がカム軸5に接触してしまう。この結果,サブロール
2が板材Tを押圧することができず,板材Tを搬送する
ことができなくなる。一方,隙間Wが過度に大きいと,
カム軸5が回転し始めてからサブロールアーム3が回転
し,サブロール2が板材Tから離間移動するまでに時間
がかかり,プレス作業の能率が低下してしまう。そこ
で,隙間Wについては,0.01〜0.02mm程度に精
度よく調整されている。
また,厚さの異なる他の板材Tを搬送する場合には,仮
に支持軸4を調整しないものとすると,板厚の変化に応
じて隙間Wの大きさが変化してしまう。そこで,この場
合にも,支持軸4を適宜回転させて隙間Wの大きさを調
整する。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来のロールフィードにおいては、隙間Wを大きさ
を目視または隙間ゲージなどを用いて調整している。し
かしながら、目視によって調整する場合には、隙間Wの
大きさにバラツキが生じるという問題がある。この隙間
ゲージを用いる場合には、隙間Wを精度良く調整するこ
とができるものの、調整に時間がかかるという問題があ
る。また、板厚が大きく異なる板材を搬送しようとする
場合には、上述したように支持軸4を大きく回転させる
必要がある。ところが、支持軸4を大きく回転させる
と、大径部4aの中心が左右方向に移動し、これに応じ
てサブロール2の中心がメインロール1の中心に対して
左右方向へ移動してしまう。このため、メインロール1
とサブロール2との間を通過した板材Tの搬出方向が水
平方向にならず、上下いずれかの方向にずれてしまうと
いう問題がある。換言すれば、板材Tの搬出方向を変え
ずに支持軸4の回転量を大きくすることができない、従
って、搬送し得る板材Tの厚さの範囲が非常に狭くなっ
てしまうという問題がある。さらに、支持軸4は、板材
Tがサブロール2及びメインロール1間に挿入し易いよ
うに回され、サブロール2及びメインロール1間が板材
Tよりも狭くなる程度に調節し、調節後、支持軸4がス
リットカラー(図示せず)によって固定されるが支持軸
4は板厚の変化に応じて回動調整をしなければならず、
調整操作に手間を要した。
本考案は、上記問題を解決するためになされたもので、
板厚の広い範囲に亙つて板材の搬送をなし、しかも板厚
の変化に対応した隙間調整操作をワンタッチで容易且確
実に精度よく調整操作できるとともに板厚の広い範囲に
亙って板材の搬出方向が変化することのない調整状態を
堅牢に保持できるロールフィードを提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、フレームとサブ
ロールアームとの間にサブロールアームをカム軸に向か
って付勢する補助ばねを設け、フレームに支持軸の両端
部をそれぞれ回転自在に支持する支持駒を、サブロール
がメインロールに接近離間する方向へ移動自在に設け、
前記各支持駒と前記フレームとの間に各支持駒に接近離
間する方向への移動を阻止し固定する固定部材を各々設
けるとともに、前記各支持駒を貫通し前記各固定部材に
螺設された逆ねじ部と螺合する両端部を有する固定軸を
前記支持軸の上方にあってその軸線を前記支持軸に平行
に設け,さらに前記固定軸の外周に遊嵌される外套部材
を設けるとともに,前記一方の固定部材より突出した前
記固定軸の一方の突出端に前記固定軸を回転可能なハン
ドルを設け,前記固定軸の回転とともに前記外套部材の
各端部に前記各支持駒を当接離間せしめてなるなるもの
である。
(作用) 先ず、固定軸のハンドルを緩め、外套部材から固定部材
を離間して外套部材を自由状態にするとともに固定部材
を支持駒から離間させて支持駒を自由状態にする。そこ
で、メインロールとサブロールとの間に搬送すべき板材
を挟み込む。すると,サブロールがセットばねの付勢力
によって板材に押圧接触せしめられるとともに,サブロ
ールアームが補助ばねの付勢力によってカム軸に押圧接
触せしめられる。この結果,サブロールアームが位置固
定される。この状態において,支持軸をサブロールアー
ムに対して所定範囲移動可能とした場合には,サブロー
ル及び支持駒を所定範囲の分だけ移動させる。一方,支
持軸を支持駒に対して移動可能とした場合には,支持駒
を所定範囲の分だけ移動させる。次いで支持駒を固定す
るべくハンドルを逆方向に回して固定部材を支持駒に当
接し、支持駒を外套部材と固定部材とで締付け固定す
る。ここで,各場合における移動方向は,その移動によ
り,支持駒を固定部材と外套部材によって固定した際
に,サブロールアームのサブロール側の端部がその他端
部とカム軸との接触部を中心にしてメインロールに接近
する方向へ移動させ得るような方向とする。
このように移動させることにより,板材が称呼寸法より
も薄い場合には,セットばね及び補助ばねの付勢力によ
り,サブロールがメインロールに接近するように移動す
ることができ,逆に称呼寸法よりも厚い場合には,サブ
ロールがメインロールから離間する方向へ両ばねの付勢
力に抗して移動することができる。
また,支持軸を支持する支持駒がメインロールとサブロ
ールとの各中心を結ぶ方向へ移動可能であるから,サブ
ロールは各中心を結ぶ方向に略沿って移動する。従っ
て,サブロールの中心がその移動後において当初の各中
心を結ぶ方向からずれることがない。よって,板材の搬
出方向が変わることがない。この結果,搬送し得る板材
の厚さの範囲を従来のものに比して大幅に広げることが
できる。
また、支持駒の固定時、支持駒、固定部材、外套部材等
に製作誤差があった場合、左右どちらか一方の支持駒の
みが固定され、他方の支持駒が緩むといった片利きが生
じることがない。よって固定軸、支持駒、支持軸、サブ
ロールアームの平行が保たれ、その結果、サブロールに
平均した適宜な加圧力を得る。
以下,この考案の一実施例について第1図乃至第8図を
参照して説明する。
図中,符号11はフレームである。このフレーム11
は,左右に離間して対抗配置された一対の側板11a,
11aと,これら一対の側板11a,11a間に配置さ
れ,ボルト(図示せず)によって固定された背板11b
及びボルト12によって固定された補強軸11cとを備
えている。一対の側板11a,11aには,軸線を水平
方向に向けたメインロール軸13が回転自在に支持され
ている。このメインロール軸13は,図示しないリンク
機構を介してプレス装置のクランクシャフトによって正
逆方向へ設定範囲だけ回転せしめられるようになってい
る。また,メインロール軸13には,メインロール14
が回転自在に設けられている。このメインロール14と
メインロール軸13との間には,周知構造の一方向クラ
ッチ15が設けられている。この一方向クラッチ15に
より,メインロール14は一方向(第1図において時計
回り方向)へ回転駆動されるが,他方向へは回転駆動さ
れないようになっている。なお,メインロール14は,
それと側板11aとの間に設けられたブレーキ機構(図
示せず)によって常時制動されている。
また,各側板11a,11aには,支持機構16がそれ
ぞれ設けられており,これら支持機構16,16によっ
てサブロール26が回転自在に且上下方向移動可能に支
持されている。ここで,各支持機構16,16が互いに
同一構成であるので,特別の場合を除き,一方の支持機
構16についてのみ説明することとし,他方の支持機構
16については同一部分に同一符号を付してその説明を
省略する。
側板11aの内側を向く面の上部には,上下方向に延び
る溝17が形成されている。この溝17には,支持駒1
8が上下方向へ摺動自在に設けられている。この支持駒
18は,第1図に示すように,長方形の板状をなすもの
であって,その上端面には,一定幅の嵌合溝18aが形
成されている。この嵌合溝18aに対応する側板11a
の外側を向く面には,第6図に示すように,軸線を水平
方向に向けた嵌合孔19が形成されている。この嵌合孔
19には,それと同一直径の固定部材たるナット20が
回転自在に嵌合されている。このナット20内側の端部
は,溝17内に突出しており,その突出した端部には平
取り部20aが形成されている。この平取り部20aが
嵌合溝18aに嵌まり込むことによってナット20の回
転が阻止されている。なお,他方の側板11aに設けら
れたナット20は,一方の側板11aに設けられたナッ
ト20とそのねじ方向が逆方向になっている。
また,各ナット20,20には,嵌合溝18aを貫通し
た固定軸21の各端部がそれぞれ螺入されている。即
ち,固定軸21の各端部には各ナット20,20に対応
したねじが螺設されていて,一方の端部はナット20よ
り突出していてハンドル22が設けられている。また、
この固定軸21には,その外周に遊嵌される外套部材た
るカラー39が設けられており、さらに支持駒18とこ
のカラー39との間にカラー39の支持駒18に対する
当接面を広くとるためワッシャ39aが嵌入されてい
る。ただし、カラー39は固定軸21の軸方向に形成さ
れた外周面より若干長く形成され、支持駒18或はワッ
シャ39aとの当接面において隙間を形成するように設
けられている。そして,ハンドル22を回し、固定軸2
1を回してナット20を締付けてワッシャ39a,カラ
ー39に支持駒18を押付け締付けることにより,支持
駒18が側板11aに上下方向移動不能に支持されるこ
とになる。なお、ハンドル22は、一方向へ回転させる
ことによって上記支持軸18の締付けがなされ,ハンド
ル22を他方向へ回転させることによって支持駒18の
解除がなされる。
上記支持駒18の下端部には,メインロール14と平行
に延びる貫通孔18bが形成されている。この貫通孔1
8bには,支持軸23の一端部が挿入支持されている。
貫通孔18bに挿入された支持軸23の端部の直径は、
貫通孔18bの直径よりも0.01〜0.02mm程度小
さくなされている。したがって、支持軸23は、その直
径差の分だけ支持駒18に対して上下方向へ移動し得る
ようになっている。
また,支持駒18に隣接する支持軸23の内側の部分に
は,サブロールアーム24が回転自在に嵌合されてい
る。このサブロールアーム24の一端部には,メインロ
ール14と平行でその略真上に位置するサブロール軸2
5の一端部が支持されている。このサブロール軸25に
は,サブロール26が回転自在に支持されている。この
サブロール26は,メインロール14と協働して板材
(図示せず)をプレス装置に搬送するためのものであっ
て,その一端部に形成された歯車部26aがメインロー
ル14の歯車部14aと噛合い,これによってメインロ
ール14と同一の周速度を以て回転せしめられるように
なっている。
また,サブロールアーム24の一端部と,側板11aの
上部に螺合された調整ねじ27との間には,サブロール
アーム24の一端部を下方へ向かって付勢するセットば
ね28が設けられている。このセットばね28によって
サブロール26がメインロール14または板材に押圧接
触せしめられている。なお,セットばね28の付勢力
は,調整ねじ27のねじ込み量を変えることによって適
宜変更可能である。
さらに,サブロールアーム24の他端部上面には,焼入
れ鋼などの硬質材からなる接触駒29が設けられてい
る。この接触駒29に接触するカム軸30が側板11a
に回転自在に設けられている。このカム軸30は,接触
駒29と対向する部分に平取り面30aが形成されてお
り,この平取り面30aが接触駒29に接触せしめられ
ている。したがって,カム軸30を回転させると,カム
軸30が接触駒29を介してサブロールアーム24の他
端部を下方へ押圧してサブロールアーム24を支持軸2
3を中心として回転させ,サブロール26をセットばね
28の付勢力に抗してメインロール14から離間する方
向へ移動させることになる。また,サブロールアーム2
4の他端部下面と背板11bとの間には,サブロールア
ーム24の他端部を上方へ付勢する補助ばね31が設け
られている。この補助ばね31の付勢力によって,接触
駒29がカム軸30に押圧感触せしめられている。
上記カム軸30は,第2図,第4図及び第5図に示すよ
うに,メインロール軸13によって回転せしめられるよ
うになっている。即ち,側板11aから外側に突出した
メインロール軸13の一端部には,回転アーム32が設
けられている。この回転アーム32は,その下端部に大
径部32aが形成され,その上端部に小径部孔32bが
形成されて,各孔32a,32bから側面まで延びるス
リット32c,32dが形成されている。大径孔32a
には,メインロール軸13が挿入されている。小径孔3
2bには,側板11a側へ向かって延びる取付け軸33
が挿入されている。そして,これらメインロール軸13
及び取付け軸33は,各スリット32c,32dの幅を
狭めるように作用するボルト34によって回転アーム3
2に固定されている。
上記取付け軸33は,小径孔32bに挿入される部分に
対して偏心した偏心軸部33aを有しており,この偏心
軸部33aには,コロ35が回転自在に設けられてい
る。このコロ35の位置,つまりメインロール軸13の
中心からの位置は、取付け軸33を適宜回転させること
によって調整可能である。
一方,上記カム軸30には,被動アーム36が固定され
ている。この被動アーム36は略水平方向左方へ向かて
延びており,その中央部にはカム37が軸38を介して
回転自在に設けられている。このカム37は,それと被
動アーム36との間に配設されたばね(図示せず)によ
ってその一端部が被動アーム36に突き当てられてい
る。その状態においては,第2図において時計回り方向
へ回転不能であり、反時計回り方向へは回転可能であ
る。カム37の他端部は,メインロール軸13の回転に
伴うコロ35の回転軌跡範囲に位置している。したがっ
て,コロ35がメインロール軸13を中心として回転す
ると,カム37に突き当たることになる。
ここで,第2図の状態からコロ35が時計回り方向へ回
転した場合には,コロ35がカム37に突き当たると,
カム37がばねの付勢力に抗して反時計回り方向へ回転
する。従って,被動アーム36が回転することはない。
一方,コロ35がカム37を通過した後,反時計回り方
向へ回転し,カム37に突き当たると,カム37が時計
回り方向へ回転不能になっているため,コロ35の回転
に伴って被動アーム36が時計回り方向へ回動すること
になる。
なお,被動アーム36の左端部には,被動アーム36を
手動操作するための手動操作部36aが形成されてい
る。
上記構成のロールフィードにおいて,板材を搬送する場
合には,被動アーム36を手動操作によって時計または
反時計回り方向へ回転させ,カム軸30を回転させる。
すると,サブロールアーム24がセットばね28及び補
助ばね31の付勢力に抗して第1図の時計回り方向へ回
転し,サブロール26がメインロール14から離間す
る。その状態を維持し,サブロール26とメインロール
14との間に板材を挿入する。その後,被動アーム36
復帰回転させる。すると,セットばね28及び補助ばね
31の付勢力により、サブロールアーム24が反時計回
り方向へ回転せしめられる。そして、サブロール26が
板材に接触すると、サブロールアーム24が停止する。
この時、サブロールアーム24がサブロール軸25及び
支持軸23によって位置固定されるため、カム軸30の
平取り面30aと接触駒29との間には若干の隙間が生
じている。
次に、ハンドル22を回してワッシャ39a,カラー3
9からナット20を離間させるべく緩めてワッシャ39
a及びカラー39を自由状態にするとともにナット20
を支持駒18から離間させて支持駒18を自由状態にす
る。即ち支持駒18に対する位置固定を解除する。する
と,補助ばね31の付勢力により,サブロールアーム2
4がサブロール軸25を中心として反時計回り方向へ回
転し,カム軸30に突き当たって停止する。これととも
に,支持駒18がその自重によって下方へ移動し,その
上側の内周面が支持軸23の上側の外周面に突き当たっ
て停止する。この結果,支持駒18の下側の内周面と支
持軸23の下側の外周面との間に,それらの直径差の分
の隙間が生じる。この状態でハンドル22を逆に回して
カラー39、ワッシャ39aにナット30を当接し締付
け,支持駒18を固定する。この時,カラー39及びワ
ッシャ39aは固定軸21に自由状態に遊嵌されている
ので、ハンドル22の回転に伴って左右両端のナット2
0,20は、各支持駒18,18をワッシャ39aに向
かわしめ、遂にはワッシャ39a,39aを介してカラ
ー39をワッシャ39aともども挟み付けるように当接
し固定させるので、ナット20,20、支持駒18,1
8、ワッシャ39a,39a、カラー39に製作誤差が
あっても左右どちらか一方の支持駒18が緩むといった
片利きは生じることがない。
次に,プレス装置を起動させる。すると,プレス装置の
クランクシャフトの回転により,メインロール軸13が
時計及び反時計回り方向へ回転せサブロール26は,板
材の厚さ増大に追従してメインロール14から離間する
方向へ移動する。いずれにしても,板材の搬送を円滑に
行うことができる。
なお,メインロール軸13が時計回り方向に回転する
と、その回転途中においてコロ35がカム37に突き当
たるが,カム37はばねに抗して回転する。したがっ
て,被動アーム36が回転することがなく,よってカム
軸30が回転することもない。
また,メインロール軸13は時計回り方向へ設定角度だ
け回転すると,反時計回り方向に回転し始める。する
と,一方向クラッチ15の作用により,メインロール1
4に回転力が伝達されなくなり,ブレーキ機構によって
メインロール14が停止される。サブロール26が停止
され,板材の搬送が中断する。一方,メインロール軸1
3の反時計回り方向への回転により,コロ35がカム3
7に突き当たる。すると,被動アーム36が第2図にお
いて時計回り方向へ回転せしめられ,ひいてはカム軸3
0が同方向へ回転せしめられる。カム軸30が回転する
と,サブロールアーム24が回転し始める。この時,貫
通孔18bの上側の内周面と支持軸23の上側の外周面
との間に隙間があるから、サブロールアーム24は、先
ずサブロール軸25を中心にして第1図の時計回り方向
へ回転する。そして,貫通孔18bの上側の外周面と支
持軸23の上側の外周面とが接触すると,サブロールア
ーム24は,支持軸23を中心にして時計回り方向へ回
転する。この結果,サブロール26が板材から離間す
る。メインロール軸13がさらに回転し,コロ34がカ
ム37から離間すると,セットばね28及び補助ばね3
1の付勢力により,サブロール26が板材に接触せしめ
られ、元の状態に復帰する。
なお,上記実施例においては,支持駒18の貫通孔18
bの直径を支持軸23の直径よりも大きくすることによ
り、支持軸23を支持駒18に対して上下方向(サブロ
ール26がメインロール14に対して接近離間する方
向)へ所定範囲移動可能としているが、貫通孔18bと
支持軸23との直径を同一径にする一方、支持軸23が
貫通するサブロールアーム24の孔24aを支持軸23
よりも0.01〜0.02mm程度大径にし,これによっ
て支持軸23(及び支持駒18)をサブロールアーム2
4に対して上下方向へ移動可能にしてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように,この考案のロールフィードによれ
ば,フレームと前記サブロールアームとの間にサブロー
ルアームを前記カム軸に向かって付勢する補助ばねを設
け,フレームに支持軸の両端部をそれぞれ回転自在に支
持する支持駒,を,サブロールがメインロールに接近離
間する方向へ移動自在に設け,前記各支持駒と前記フレ
ームとの間に各支持駒の接近離間する方向への移動を阻
止し固定する固定部材を各々設けるとともに,前記各支
持駒を貫通し前記各固定部材に螺設された逆ねじ部と螺
合する両端部を有する固定軸を前記支持軸の上方にあっ
てその軸線を前記支持軸に平行に設け,さらに前記固定
軸の外周に遊嵌される外套部材を設けるとともに、前記
一方の固定部材より突出した前記固定軸の一方の突出端
に前記固定軸を回転可能なハンドルを設け,前記固定軸
の回転とともに前記外套部材の各端部に前記各支持駒を
当接離間せしめてなるので、板厚の広い範囲に亙って板
材の搬送をなし、しかも板厚の変化に対応した隙間調整
操作をワンタッチで容易且確実に精度よく調整操作でき
るとともに板厚の広い範囲に亙って板材の搬出方向が変
化することのない調整状態を堅牢に保持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図はこの考案の一実施例を示すもので,
第1図は一部切欠き右側面図,第2図は右側面図,第3
図は左側面図,第4図は第1図のIV−IV矢視図断面図,
第5図は一部省略平面図,第6図は第1図のVI−VI矢視
断面図,第7図はサブロールアームの平面図,第8図は
サブロールアームの一部切欠き正面図,第9図は従来の
ロールフィードの概略構成を示す図である。 11……フレーム,14……メインロール,18……支
持駒,20……ナット(固定手段),21……固定軸、
22……ハンドル、23……支持軸,24……サブロー
ルアーム,26……サブロール,28……セットばね,
30……カム軸,31……補助ばね、39……カラー
(外套部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム11と,このフレーム11に両端
    部が回転自在に支持されたメインロール14と,前記フ
    レーム11に軸線を前記メインロール14の軸線と平行
    にして支持された支持軸23と,この支持軸23の両端
    部にそれぞれ回転自在に支持された一対のサブロールア
    ーム24,24と,この一対のサブロールアーム24,
    24に両端部がそれぞれ回転自在に支持され,前記メイ
    ンロール14と協働して板材を間欠的に搬送するサブロ
    ール26と,サブロール26を前記メインロール14側
    へ向かって付勢するセットばね28と,前記フレーム1
    1に回転自在に設けられ,前記メインロール14及びサ
    ブロール26による板材の搬送停止時に回転駆動せしめ
    られて,前記サブロールアーム24,24を前記支持軸
    23を中心として回転させ,前記サブロール26を前記
    セットばね28の付勢力に抗して前記メインロール14
    から離間する方向へ移動させるカム軸30とを備えたロ
    ールフィードにおいて,前記フレーム11と前記サブロ
    ールアーム24、24との間にサブロールアーム24、
    24を前記カム軸30に向かって付勢する補助ばね31
    を設け、前記フレーム11に支持軸23の両端部をそれ
    ぞれ回転自在に支持する支持駒18,18を,サブロー
    ル26がメインロール14に接近離間する方向へ移動自
    在に設け,前記各支持駒18,18と前記フレーム11
    との間に各支持駒18,18の接近離間する方向への移
    動を阻止し固定する固定部材20,20を各々設けると
    ともに,前記各支持駒18,18を貫通し前記各固定部
    材20,20に螺設された逆ねじ部と螺合する両端部を
    有する固定軸21の軸線を前記支持軸23に平行に設
    け,さらに前記固定軸21の外周に遊嵌される外套部材
    39を設けるとともに,前記一方の固定部材20より突
    出した前記固定軸21の一方の突出端に前記固定軸21
    を正逆回転可能なハンドル22を設け,前記固定軸21
    の回転とともに前記外套部材39の各端部に前記各支持
    駒18,18を当接離間せしめてなることを特徴とする
    ロールフィード。
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