JPH06191175A - 印刷用助剤 - Google Patents

印刷用助剤

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JPH06191175A
JPH06191175A JP5114318A JP11431893A JPH06191175A JP H06191175 A JPH06191175 A JP H06191175A JP 5114318 A JP5114318 A JP 5114318A JP 11431893 A JP11431893 A JP 11431893A JP H06191175 A JPH06191175 A JP H06191175A
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Hitoshi Furuta
均 古田
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太郎 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】皮膜形成性、長期間保存性、乳化性、非画像部
の不感脂化性に優れ、且つ平版印刷用湿し水組成物とし
てのメータリングロールの汚れの抑制性、ブリード性、
乳化安定性、連続安定性に優れた印刷用助剤を得る。 【構成】水溶性ヘミセルロースを有効成分とする印刷用
助剤。 【効果】従来以上の皮膜形成性、長期間保存性、乳化
性、非画像部の不感脂化性に優れ、且つ印刷用湿し水組
成物としての乳化安定性、連続安定性に優れた効果を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷用助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は水と油が本質的に混り合わな
い性質を有効に利用した印刷方法であり、印刷版面は水
を受容し油性インキを反撥する部分と、水を反撥し油性
インキを受容する部分とから形成され、前者が非画像部
を、後者が画像部をそれぞれ形成する。
【0003】通常、非画像部を保護するために版面保護
剤、版面洗浄剤、画像消去剤、感脂化保護剤、ガム除去
剤等の平版印刷版用助剤が使用されるが、これらの助剤
は従来より皮膜形成性を有する水溶性高分子が必須成分
として使用されてきた。
【0004】例えば、平版印刷の最終工程において非画
像部を保護するため版面保護剤が塗布(通常、ガム引き
と呼称)される。
【0005】版面保護剤は、皮膜形成性を利用して非画
像領域の親水性を保護するだけでなく、画像領域の加筆
または消去等の修正、製版後印刷するまでの期間の保存
または再使用までの保存、印刷機に取付ける際の取扱い
中に指紋、油脂、塵埃等の付着によって引起される汚染
防止および傷の発生などを保護し、更に酸化による汚染
の発生を抑制する効果を有する。
【0006】従来、このような版面保護剤には、ほとん
ど一般的にアラビアガム、セルロースガムまたは分子中
にカルボキシル基を有する水溶性高分子の水溶液が使用
され、必要に応じpH調整剤、防腐剤等を含むものが使用
されてきた。
【0007】以上の版面保護剤に、水溶性高分子として
天然の植物ガム質であるアラビアガムを使用した場合、
アラビアガムは皮膜形成性に優れた適性を示す。
【0008】一方、周知の如く感光性平版印刷版を製版
する際、画像形成工程に次いで不要画像を除去する、所
謂、画像消去作業が行われる。特にポジ型の平版印刷版
においてはフィルム原版のエッジ跡、ゴミ等の異物によ
る不要画像が発生し易く画像消去作業は不可欠な工程で
ある。
【0009】このような平版印刷版の画像消去作業にお
いては、不要画像の除去と同時に画像が除かれた支持体
の表面を親水性とし、印刷時にインキを受容しない様に
しなければならない。そのための公知の有効な消去方法
は、ごく僅かである。
【0010】例えば、石棒で物理的に不要画像を削り落
とす方法、あるいは強アルカリ液で画像および支持体を
腐食して除去する方法、または画像を溶解し得る有機溶
剤と弗化水素酸等の酸性物質を含有する溶液によって不
要画像を溶解すると同時に支持体と腐食し親水性とする
方法等がある。これらの方法は有効であるが、前者の方
法は大きな面積を処理できない、印刷時に汚れが発生す
る等、また後二者の方法は微細な部分で必要画像を損な
うことがある、人体あるいは皮膚への危険性が高い、排
水処理の問題等、いくつかの欠点を有しているため必ず
しも満足できる方法ではない。
【0011】最近では、以上の欠点を改善した有効な方
法として、水溶性高分子、有機溶剤、界面活性剤、鉱酸
を含有する画像消去剤を使用する方法が専ら採用されて
いる。この画像消去剤を使用する方法において、水溶性
高分子として天然の植物ガム質であるアラビアガムを使
用した場合、アラビアガムは皮膜形成性に優れた適性を
示す。
【0012】その他、前記する如く、非画像部を保護す
るための版面洗浄剤、感脂化保護剤、ガム除去剤に使用
される水溶性高分子としてアラビアガムを使用した場合
にもアラビアガムは皮膜形成性に優れた適性を示す。
【0013】また、平版印刷を行うには平版印刷用湿し
水が使用される。この平版印刷用湿し水は非画像部を湿
潤させることにより、画像部と非画像部との界面化学的
な差を拡大して非画像部のインキ反撥性と画像部のイン
キ受容性を増大させる機能を有している。
【0014】このような平版印刷用湿し水にも、皮膜形
成能を有する水溶性高分子が必須成分として使用され
る。この水溶性高分子として、天然の植物ガム質である
アラビアガムを使用した場合、アラビアガムは平版印刷
用湿し水としての皮膜形成性に優れた適性を示す。
【0015】以上の如く、従来より平版印刷用助剤に水
溶性高分子として使用されてきたアラビアガムは、何れ
においても優れた適性を示すが、その供給量が生産国の
天候に左右され易くて価格の変動が激しく、最近では安
定供給可能な天然植物ガム質が望まれている。
【0016】なお、アラビアガムの代替として化工澱粉
の様なものも開発されているが、非画像部の不感脂化力
が劣っているという欠点を有し、必ずしも満足されるも
のではない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長期間にわ
たって皮膜形成性が安定化し、安価且つ安定供給が可能
な印刷用助剤の開発を志向したものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、如上の点
に鑑み鋭意研究した結果、水溶性ヘミセルロース、特に
豆類由来の水溶性ヘミセルロースを平版印刷用助剤に使
用される水溶性高分子成分として用いたとき、皮膜形成
性の強い平版印刷用助剤が得られるという知見を得た。
本発明はかかる知見に基づいて、完成されたものであ
る。
【0019】即ち、本発明は水溶性ヘミセルロースを有
効成分とする印刷用助剤、を骨子とするものである。
【0020】本発明における水溶性ヘミセルロースは豆
類由来、特に大豆、なかでも子葉由来のものが好まし
い。
【0021】水溶性ヘミセルロースは、その分子量がど
の様な値のものでも使用可能であるが、好ましくは平均
分子量が数万〜数百万、具体的には5万〜100 万である
のが好ましい。なお、この水溶性ヘミセルロースの平均
分子量は標準プルラン(昭和電工(株)販)を標準物質
として0.1 MのNaNO3 溶液中の粘度を測定する極限粘度
法で求めた値である。また、ウロン酸の測定は Blumenk
rantz 法により、中性糖の測定はアルジトールアセテー
ト化した後にGLC法により行った。
【0022】水溶性ヘミセルロースは、ヘミセルロース
を含む原料から水抽出や場合によっては酸、アルカリ条
件下で加熱溶出させるか、酵素により分解溶出させるこ
とができる。水溶性ヘミセルロースの製造法の一例を示
すと以下のようである。
【0023】油糧種子、例えば大豆、パーム、ヤシ、コ
ーン、綿実など通常油脂や蛋白質を除いた殻、あるいは
穀類、例えば米、小麦など通常澱粉等を除いた粕等の植
物を原料とすることができる。原料が大豆であれば、豆
腐や豆乳、分離大豆蛋白を製造するときに副生するオカ
ラを利用することができる。
【0024】これらの原料を酸性乃至アルカリ性の条件
下、好ましくは各々の蛋白質の等電点付近のpHで、好ま
しくは130 ℃以下80℃以上、より好ましくは130 ℃以下
100℃以上にて加熱分解し、水溶性画分を分画した後、
そのまま乾燥するか、例えば活性炭処理或いは樹脂吸着
処理或いはエタノール沈澱処理して疎水性物質あるいは
低分子物質を除去し乾燥することによって、水溶性ヘミ
セルロースを得ることができる。
【0025】以上の水溶性ヘミセルロースを、平版印刷
版用助剤および平版印刷用湿し水の原料である水溶性高
分子として使用した場合、アラビアガムや化工澱粉を使
用した時よりも、更に安定性の優れた皮膜形成状態が得
られる。なお、平版印刷版用助剤が乳化状態である場
合、アラビアガムや化工澱粉を使用した時よりも、更に
乳化性の優れた製品が得られる。
【0026】本発明において、水溶性ヘミセルロースは
単独で水溶性高分子として使用することができるが、既
存の水溶性高分子と併用することにより、既存の水溶性
高分子の欠点を補うことができる。
【0027】既存の天然物水溶性高分子としては、アラ
ビアガム、トラガカントガム、カラギーナン、キサンタ
ンガム、ゼラチン、カゼインナトリウム、グワーガム、
タラガム、布海苔、寒天、ファーセレラン、タマリンド
種子多糖、カラヤガム、トロロアオイ、ペクチン、アル
ギン酸ナトリウム、プルラン、ジェランガム、ローカス
トビーンガム、ホエー等のアルブミン、各種澱粉等が挙
げられる。
【0028】半天然物水溶性高分子としては、カルボキ
シメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(M
C)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセ
ルロース(HEC)、アルギン酸プロピレングリコール
エステル、および可溶性澱粉に代表される化工澱粉等が
ある。
【0029】一方、既存の合成水溶性高分子としては、
ポリエチレングリコールおよびその共重合体、ポリビニ
ルアルコールおよびその共重合体、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミドおよびその共重合体、ポリアク
リル酸およびその共重合体、ビニルメチルエーテル−無
水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合体、ポリスチレンスルホン酸およびその共重合体等
があげられる。
【0030】本発明における水溶性ヘミセルロースは、
上記する各種水溶性高分子の一種または二種以上と併用
することにより一層効果が向上する場合もあり、各種水
溶性高分子の欠点を補うことができる。
【0031】本発明における水溶性ヘミセルロースを平
版印刷版用版面保護剤に使用する場合、その使用量は版
面保護剤全量に対し0.1 〜35重量%が適当であり、より
好ましい範囲は0.3 〜25重量%である。
【0032】版面保護剤は一般的には酸性領域、即ちpH
値3〜6の範囲で使用する方が有利である。版面保護剤
のpH値を3〜6の範囲に調整するには、保護剤中に鉱
酸、有機酸、無機塩等を用いるのが適当である。
【0033】好ましい鉱酸としては、硫酸、硝酸、リン
酸、メタリン等があり、有機酸としては酢酸、クエン
酸、蓚酸、マロン酸、p−トルエンスルホン酸、酒石
酸、リンゴ酸、乳酸、レブリン酸、有機スルホン酸、ア
スコルビン酸、グルコン酸、ヒドロキシ酢酸、スルファ
ニル酸、フィチン酸等が有用である。さらにこれらの鉱
酸、有機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、ア
ンモニウム塩が好適に用いられる。鉱酸、有機酸、およ
びこれらの塩等の少なくとも1種もしくは2種以上を併
用してもよい。
【0034】また本発明の版面保護剤中に塗膜の表面状
態を良化する等を目的として界面活性剤を添加すること
ができる。
【0035】使用できる界面活性剤としてはアニオン界
面活性剤またはノニオン界面活性剤があげられる。アニ
オン界面活性剤としては脂肪族アルコール硫酸エステル
塩類、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類、二塩基性
脂肪酸エステルのスルホン酸塩類、脂肪酸アミドスルホ
ン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩類、ホルムアル
デヒド縮合ナフタレンスルホン酸塩類等があり、ノニオ
ン界面活性剤としてはポリエチレングリコールアルキル
エーテル、ポリエチレングリコールアルキルエステル、
ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシプロピレン
ポリキシエチレンエーテル類等が用いられる。界面活性
剤は2種以上を併用してもよい。使用量は特に限定する
必要はないが版面保護剤の0.01〜10重量%の範囲で添加
することが好ましい。
【0036】上記成分以外に必要に応じて湿潤剤、防腐
剤等を添加することができる。湿潤剤としてグリセリ
ン、エチレングリコール、トリエチレングリコール等の
低級多価アルコールも使用することができる。これら湿
潤剤の使用量は版面保護剤の0.1 〜5重量%が適当であ
り、より好ましい範囲は0.5 〜3重量%である。防腐剤
として安息香酸及びその誘導体、フェノール、ホルマリ
ン、デヒドロ酢酸ナトリウムを版面保護剤の0.005 〜2
重量%の範囲で添加することができる。
【0037】本発明の版面保護剤は、種々の平版印刷版
に対して使用することができるが、特にアルミニウム板
を支持体とし、その上に感光層を有する感光性平版印刷
版(PS版)を画像露光および現像して得られた平版印
刷版に対して好適に使用できる。
【0038】本発明における水溶性ヘミセルロースを平
版印刷版用画像消去剤に使用した場合、画像消去剤中の
水溶性高分子の含有量は、0.1 〜5重量%が適当であ
り、より好ましい範囲は0.5 〜3重量%である。
【0039】本発明の画像消去剤で用いられる有機溶剤
としては、本消去剤が適用される感光層を溶解または膨
潤させるもので、ケトン類としてはアセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソプロピルケトン、ジイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等、炭化水素としてはベンゼ
ン、トルエン、キシレン等、エーテル類としてはメチル
グリコール、エチルグリコール、ブチルグリコール等、
エステル類としてはメチルグリコールアセテート、エチ
ルグリコールアセテート等、芳香族アルコール類として
はプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルア
ルコール、エチレングリコール等あるいはジメチルホル
ムアミド、ブチロラクトン等の有機溶剤が例示でき、こ
れらの1種もしくは2種以上を混合して用いられる。
【0040】これらの有機溶剤のうち、ジメチルホルム
アミド、シクロヘキサノン、キシレン、エチルグリコー
ルアセテート等が好適性を示す。
【0041】有機溶剤は画像消去剤中の50〜90重量%の
範囲内で用いられ、更には60〜80重量%の範囲内で用い
られることが好ましい。
【0042】本発明で用いられる界面活性剤としては公
知のノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤、両性界面活性剤があげられ、これらの内
から使用する有機溶剤に溶解もしくは分散するものを選
択して使用できる。
【0043】特に好適なものは、ノニオン界面活性剤で
あり、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキルエステル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン共重合体等があげられる。界面活性剤は少な
くとも1種もしくは2種以上を併用してもよい。界面活
性剤の含有量は画像消去剤中の3〜20重量%であり、好
ましくは5〜15重量%である。
【0044】画像消去剤は一般的には酸性領域、即ちpH
値3〜6の範囲で使用する方が有利である。画像消去剤
のpH値を3〜6の範囲に調整するには、消去剤中に鉱
酸、有機酸、無機塩等を用いるのが適当である。
【0045】上記の各種酸および塩は、先の版面保護剤
においてpH調整の際に例示したものを用いるのが適当で
ある。以上の成分以外に必要に応じて染料、粘稠剤等を
添加することができる。
【0046】本発明の画像消去剤は、上述の諸成分を混
合することにより、容易に調製できる。調製された画像
消去剤は、筆等に含ませて消去したい画像の必要な部分
に塗布し、その後水洗することにより容易にその目的を
達成することができる。また消去された画像が印刷中に
再汚染されることも解消できる。
【0047】本発明の画像消去剤により処理を施された
平版印刷版は、版面保護剤を塗布すること、即ちガム引
き処理することにより、その後の保存状態を良好に維持
することができる。
【0048】本発明の画像消去剤は、ネガ型、ポジ型の
平版印刷版の何れにも用いることができるが、とくにポ
ジ型の平版印刷版に対して好適に使用できる。
【0049】また、本発明における水溶性ヘミセルロー
スを平版印刷用湿し水組成物に使用する場合、その使用
量は湿し水組成物全量に対し0.001 〜10重量%が適当で
あり、より好ましい範囲は0.005 〜1重量%である。
【0050】本発明の湿し水組成物に含まれるpH緩衝物
質としては、鉱酸、有機酸、またはそれらの塩が使用で
き、これらの化合物は湿し水組成物のpH調製、pH緩衝、
平版印刷版支持体の適度なエッジング、防腐食に効果が
ある。
【0051】pH緩衝物質の添加量は0.001 〜1重量%の
範囲が好ましく、pH値が3〜7の酸性領域にて使用する
ことが好ましいが、アルカリ金属水酸化物、リン酸アル
カリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、ケイ酸塩等を含有し
たpH値が7〜11のアルカリ領域でも使用できる。
【0052】また本発明の湿し水組成物は、必要に応じ
て溶剤、湿潤剤、防腐剤、消泡剤等を含有することがで
きる。
【0053】湿潤剤の具体例としては、ポリオール、グ
リコールエーテル、アルコール、界面活性剤があげられ
る。例えばポリオール、グリコールエーテルとしては2
−エチル−1,3−ヘキサジオール、ヘキシルカルビト
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシ
レングリコール、テトラエチレングリコール、1,5−
ペンタジオール、ヘキシルセロソルブ、グリセリン、ジ
グリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエ
チレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソ
プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、ポリプロピレングリコール(分子量
200 〜10000 )、エチレングリコールモノイソブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、2−エチル−1,3−ヘキサ
ジオールのエチレンオキサイト付加物、アセチレングリ
コールおよびそのエチレンオキサイト付加物等があげら
れる。
【0054】アルコールとしては、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−アミ
ルアルコール、ベンジルアルコール等があげられる。
【0055】界面活性剤としてはアニオン界面活性剤、
非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤があげられ
る。
【0056】アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩、
アビエチン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ヒドロキシア
ルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、直
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、分枝鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエ
ーテル塩、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウ
ム塩、N−アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナトリ
ウム塩、石油スルホン酸塩、硫酸化ヒマシ油、硫酸化牛
脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩、アル
キル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸エステル塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステ
ル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ
ーテル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エ
ステル塩、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケ
ン化物、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分ケ
ン化物、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等が
あげられる。
【0057】これらの中でもジアルキルスルホコハク酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩が好適である。
【0058】非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステ
ル、ソルビタン脂肪酸部分エステル、ペンタエリスルト
ール脂肪酸部分エステル、プロピレングリコールモノ脂
肪酸エステル、ショ糖脂肪酸部分エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸部分エステル、ポリオキシエ
チレンソルビトール脂肪酸部分エステル、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸部分
エステル、ポリオキシエチレン化ひまし油、ポリオキシ
エチレングリセリン脂肪酸部分エステル、脂肪酸ジエタ
ノールアミド、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキル
アミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタ
ノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキ
サイド等があげられる。
【0059】これらの中でもポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレンブロックポ
リマー等が好適である。アニオン界面活性剤としては、
アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン塩、ポリエチレンポリアミン誘
導体等があげられる。
【0060】これらの湿潤剤は1種または2種以上を組
合わせて使用することができ、湿し水組成物の全重量に
対して好ましくは0.03〜5重量%、より好ましくは0.05
〜3重量%使用するのが適当である。
【0061】本発明に使用できる防腐剤の具体例として
は、フェノールおよびその誘導体、イミダゾール誘導
体、ホルマリン、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチ
アゾリン−3−オン誘導体、ベンズトリアゾール誘導
体、アミジングアニジン誘導体、4級アンモニウム塩
類、ピリジン、キノリン、グアニジン等の誘導体、ダイ
アジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジ
ン誘導体等が好ましい。
【0062】防腐剤の添加量は、細菌、カビ、酵母等に
対して安定にその効果を発揮できる量であって、細菌、
カビ、酵母等の微生物の種類によっても異なるが使用時
の湿し水組成物の全重量に対して好ましくは0.001 〜1
重量%の範囲であり、種々の細菌、カビ、酵母等の微生
物に対して効果が得られるように2種以上の防腐剤を併
用することが好ましい。
【0063】本発明に使用できる消泡剤としては、消泡
効果があれば何でもしようできるが、シリコン系の化合
物が好ましい。シリコン系の化合物には乳化型と一液型
とがあるがどちらも少量で効果を発揮するため消泡剤の
使用量は使用時の湿し水組成物の全重量に対して0.001
〜0.3 重量%の範囲が好ましい。
【0064】本発明の湿し水組成物には上記化合物以外
に必要に応じてキレート化合物を添加してもよい。キレ
ート化合物を添加する目的は、湿し水組成物を使用する
際に希釈のために用いる水道水、井戸水等中に含まれて
いるカルシウムイオン等が印刷時に悪影響を与えるとい
う欠点を解消することにある。
【0065】好適に使用できるキレート化合物として
は、湿し水組成物中に安定に存在し、印刷性を阻害しな
いものならば何でも良く、具体例としては、エチレンジ
アミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸のカリ
ウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸のナトリウム塩、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ジエチレントリアミ
ンペンタ酢酸のカリウム塩、ジエチレントリアミンペン
タ酢酸のナトリウム塩、トリエチレンテトラミンヘキサ
酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸のカリウム
塩、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸のナトリウム
塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ヒド
ロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸のカリウム塩、
ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸のナトリウ
ム塩、ニトリロトリ酢酸、ニトリロトリ酢酸のナトリウ
ム塩、1−ヒドロキシエタン1,1−ジホスホン酸、1
−ヒドロキシエタン1,1−ジホスホン酸のカリウム
塩、1−ヒドロキシエタン1,1−ジホスホン酸のナト
リウム塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、アミノ
トリ(メチレンホスホン酸)のカリウム塩、アミノトリ
(メチレンホスホン酸)のナトリウム塩等の有機ホスホ
ン酸あるいはホスホノアルカントリカルボン酸があげら
れる。また上記のキレート化合物のカリウム塩、ナトリ
ウム塩の代わりに有機アミンの塩も好適である。
【0066】これらのキレート化合物の添加量は、使用
時の湿し水組成物の全重量に対して好ましくは0.001 〜
5重量%の範囲であり、より好ましくは0.005 〜1重量
%の範囲である。
【0067】本発明の湿し水組成物には各種着色剤、防
錆剤、非画像部の酸化汚れ防止剤等を湿し水組成物中に
安定に存在し、印刷性を阻害しないものならば添加する
ことができる。
【0068】好適に使用できる着色剤としては、食品用
色素等があげられ、具体例としては、黄色色素としては
CI No.19140、15985、赤色色素として
はCI No.16185、45430、16255、
45380、45100、青色色素としてはCI N
o.42090、73015、緑色色素としてはCIN
o.42095等があげられる。
【0069】好適に使用できる防錆剤としては、ベンゾ
トリアゾール、トリルトリアゾール、ベンゾイミダゾー
ル、2−メルカプトベンゾイミダゾールがあげられる。
好適に使用できる非画像部の酸化汚れ防止剤としては、
硝酸亜鉛、硝酸マグネシウム、硝酸ナトリウム等があげ
られる。
【0070】本発明の湿し水組成物は濃縮液として製造
し、これを使用時に水道水、井戸水等で10〜1000倍に希
釈して使用する方法が経済的でもあり好ましい。
【0071】本発明の湿し水組成物が使用される平版印
刷版には、感光性平版印刷版(PS版)、平凹版、バイ
メタル、トリメタル等の多層金属版、直描マスター、電
子写真平版印刷版等の各種平版印刷版があげられる。
【0072】
【実施例】以下、実施例により本発明の実施態様を説明
するが、これは例示であって本願発明の精神がこれらの
例示によって制限されるものではない。なお、例中、部
および%は何れも重量基準を意味する。
【0073】○ 大豆ヘミセルロースの調製 分離大豆蛋白製造工程において得られた生オカラに2倍
量の水を加え、塩酸にてpHを4.5 に調製し、120 ℃で1.
5 時間加水分解した。冷却後遠心分離し(10000 G ×30
分)、上澄と沈澱部に分離した。こうして分離した沈澱
部を更に等重量の水で水洗し、遠心分離し、上澄を先の
上澄と一緒にして活性炭カラム処理した後、乾燥して水
溶性ヘミセルロース(イ)を得た。
【0074】更に、この水溶性ヘミセルロースを0.5 %
食塩水に溶解し、エタノール濃度が50%となるように再
沈澱を3回繰り返し、イオン交換樹脂(オルガノ(株)
製「アンバーライトIR−120 B」)を用いて脱塩して
水溶性ヘミセルロース(ロ)を得た。
【0075】一方、前記方法において活性炭カラム処理
をしないで同様に水溶性ヘミセルロース(ハ)を得た。
【0076】以上の結果をまとめると以下のとおり。 組成割合(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 成 分 (イ) (ロ) (ハ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 水 分 5.71 7.75 5.10 粗蛋白 1.93 1.03 5.43 粗灰分 5.29 0.22 5.30 多糖類 87.07 91.00 84.17 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 平均分子量 178,000 207,000 114,000 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0077】次に、(イ)、(ロ)及び(ハ)の水溶性
ヘミセルロースの糖組成を次の方法で分析した。ウロン
酸の測定は Blumenkrantz 法により、また中性糖はアル
ジトールアセテート法によりGLCを用いて測定した。
【0078】結果は以下のとおり。 糖組成(重量%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 糖の種類 (イ) (ロ) (ハ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ウロン酸 20.4 16.9 19.4 ラムノース 1.6 2.7 2.1 フコース 2.7 5.2 3.9 アラビノース 19.9 19.2 23.1 キシロース 6.4 8.4 5.8 ガラクトース 47.3 46.8 43.4 グルコース 1.8 0.9 2.3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0079】実施例1 水溶性大豆ヘミセルロース(イ) 10.0部 アニオン界面活性剤40%水溶液* 0.5部 デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1部 リン酸(85%) 0.3部 純水 89.1部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム、三洋化成(株)製)上記成分を均一に混合して平版
印刷版用版面保護剤を得た。
【0080】実施例2 実施例1において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ロ)を使
用した以外は実施例1と全く同様にして版面保護剤を得
た。
【0081】実施例3 実施例1において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ハ)を使
用した以外は実施例1と全く同様にして版面保護剤を得
た。
【0082】比較例1 実施例1において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、アラビアガムを使用した以外は実施例
1と全く同様にして版面保護剤を得た。
【0083】比較例2 比較例1において、アラビアガムを用いる代わりに、デ
キストリンを使用した以外は比較例1と全く同様にして
版面保護剤を得た。
【0084】以上の実施例および比較例で得た版面保護
剤の効果を評価するために、感光性平版印刷版を準備し
た。
【0085】すなわち厚さ0.241mm のアルミニウム板を
60℃の第3リン酸ナトリウム7%水溶液に浸漬して脱脂
し、水洗した後パミスを水に懸濁した液で流しながらナ
イロンブラシで擦って砂目立てした。水洗後70℃に保温
された珪酸カリウム(SiO2 /K2 Oモル比2.0)
の5%水溶液に30〜60秒浸漬し、充分に水洗後、乾燥し
た。
【0086】2−ヒドロキシエチルメタクリレート共重
合体(英国特許第1505739号明細書・実施例1の
製法で合成したもの)6.2 部、p−ジアゾジフェニルア
ミンとパラホルムアルデヒドの縮合物の2−メトキシ−
4−ヒドロオキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸
塩0.4 部、オイルブルー#603(オリエント化学工業
(株)製)0.1 部、2−メトキシエタノール46.7部、メ
タノール31.1部、エチレンクロライド15.5部からなる感
光液を前記の支持体に塗布し、塗布乾燥重量1.8 g/m2の
感光性平版印刷版を得た。
【0087】この印刷版に網点ネガフィルムを用いて露
光し、亜硫酸ナトリウム0.3 部、ベンジルアルコール2.
8 部、トリエタノールアミン1.9 部、モノエタノールア
ミン0.5 部、t−ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム1.0 部および純水93.5部からなる水性現像液で現像し
た後、水洗し乾燥した。
【0088】上記印刷版を6分割して、この内5枚につ
いて実施例および比較例で得た版面保護剤を塗布し余剰
を布で拭き取った。残り1枚の印刷版には版面保護剤を
用いなかった。
【0089】これらの試料を温度45℃、湿度85%の恒温
恒湿槽で3日間保管した後、ハイデルベルグKOR−D
印刷機で通常の方法に従って印刷を行った。鮮明な印刷
物を得るまでの不良印刷枚数および印刷中の汚れ易さに
ついて観察した。
【0090】結果を比較して以下に示す。 鮮明な印刷物を得るまでの 汚れ易さ* 不良印刷物の枚数 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 12 ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2 18 ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例3 15 ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 36 ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例2 55 △ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 版面保護剤未使用 10 × −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− * ○汚れない △若干汚れ易い ×極めて汚れ易い
【0091】以上のように水溶性大豆ヘミセルロースを
用いた場合、画像部の感脂性および非画像部の不感脂性
の双方に優れた平版印刷版用版面保護剤が調製できた。
【0092】このように、水溶性ヘミセルロースを水溶
性高分子として用いた平版印刷版用版面保護剤は、スポ
ンジ、綿タンポン、自動ガムコーター等を用いて容易に
版上に施すことができ、また画像部の感脂性および非画
像部の不感脂化性の双方に優れ、長期間保存しても、水
による洗浄や、給湿ローラーとの接触により容易に除去
することができる。さらに非画像部の親水性および画像
部の親油性を保持できることから、これにより処理した
平版印刷版では印刷抜けを生じることがない。
【0093】実施例4 A液 5%水溶性大豆ヘミセルロース(イ)水溶液 61.70部 スルファミン酸 3.00部 85%リン酸 1.00部 ノイゲンET−120 2.00部 (ポリエチレングリコールオレイルエーテル、第一工業製薬(株)製) グリセリン 9.90部 硝酸マグネシウム 0.50部 B液 n−ヘプタン 19.90部 エパン−450 2.00部 (ポリプロピレングリコールとポリエチレングリコールエーテルのブロック コポリマー、第一工業製薬(株)製)
【0094】上記のように調製したA液中に撹拌しなが
らB液を滴下して分散させた後、ホモジナイザー(GAUL
IN社製)を通して乳化させて平版印刷版用版面洗浄剤を
得た。
【0095】実施例5 実施例4において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ハ)を使
用した以外は実施例4と全く同様にして版面洗浄剤を得
た。
【0096】比較例3 実施例4において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、アラビアガムを使用した以外は実施例
4と全く同様にして版面洗浄剤を得た。
【0097】以上の実施例および比較例で得た各版面洗
浄剤の効果を効率良く判定するために、画像消去剤の場
合と同様に、特公昭51−33444号明細書の実施例
1に記載された方法によって得られるポジ型感光性平版
印刷版を準備した。
【0098】得られた印刷版上の非画像部の一部を針で
傷つけてオレイン酸を擦り込んだ。傷の付いた印刷版を
用いて100枚の印刷を行ったところ、何れも傷の部分
が汚れていた。傷のついた印刷版に各版面洗浄剤を用い
て汚染箇所を拭き取り、さらに6万枚の印刷を行い、汚
染箇所が完全に洗浄されているかを確認した。
【0099】結果を比較して以下に示す。 版面洗浄剤で拭き取られた汚染箇所について、汚染の消
去が不完全な印刷物の枚数 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 実施例4 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 実施例5 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 比較例3 29 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−
【0100】以上の様に、水溶性ヘミセルロースを用い
た場合、乳化性、親水領域での汚染に対する洗浄性、親
水領域の再形成性に優れた版面洗浄剤が得られた。
【0101】実施例6 30%水溶性大豆ヘミセルロース(イ)水溶液 7.00部 ジメチルホルムアミド 46.00部 シクロヘキサノン 24.00部 メトキシセルロース 2.00部 ノニオン界面活性剤* 13.00部 85%リン酸 5.00部 着色染料(サフラニン) 0.01部 珪酸微粉末 2.99部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合
体、旭電化(株)製)上記成分を均一に混合して平版印
刷版用画像消去剤を得た。
【0102】実施例7 実施例6において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ロ)を使
用した以外は実施例6と全く同様にして画像消去剤を得
た。
【0103】実施例8 実施例6において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ハ)を使
用した以外は実施例6と全く同様にして画像消去剤を得
た。
【0104】比較例4 実施例6において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、アラビアガムを使用した以外は実施例
6と全く同様にして画像消去剤を得た。
【0105】以上の実施例および比較例で得た各画像消
去剤の効果を効率良く判定するために、特公昭51−3
3444号明細書の実施例1に記載された方法によって
得られるポジ型感光性平版印刷版を準備した。
【0106】すなわち砂目立ておよび陽極酸化されたア
ルミニウム板上にジアゾオキサイド樹脂とフェノール樹
脂の混合物を感光層として塗設することによりポジ型の
感光性平版印刷版が準備された。次に網ポジフィルムを
通して画像露光した後アルカリ現像液で現像することに
よって、印刷版上に画像が形成された。この画像の一部
に、上述の各画像消去剤を毛筆で適当量塗布し2分間放
置した。その後流水で消去剤を洗い流し、水切り後ガム
引き処理を行った。
【0107】この印刷版を用いて3万枚の印刷を行い、
各画像消去剤が塗布された画像部分について印刷インキ
を受け付けずに画像の消去が完全に行われているかを確
認した。
【0108】結果を比較して以下に示す。 画像消去剤が塗布された画像部分について画像の消去が
不完全な印刷物の枚数 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 実施例6 5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 実施例7 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 実施例8 8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−− 比較例4 35 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−
【0109】以上の様に、水溶性ヘミセルロースを用い
た場合、洗い残し防止能、画像の消去安定性に優れた画
像消去剤が得られた。
【0110】このように、水溶性ヘミセルロースを水溶
性高分子として用いた平版印刷版用画像消去剤は、各構
成成分を混合するだけで容易に調製でき、これを消去し
たい画像部分に塗布した場合、洗い残し防止能、画像の
消去安定性に優れ効果を有するものであることが確認で
きた。
【0111】実施例9 純水 98.24部 水溶性大豆ヘミセルロース(イ) 0.20部 硝酸マグネシウム 0.30部 リン酸 0.13部 クエン酸第1アンモニウム 0.13部 イソプロピルアルコール 1.00部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 上記成分を調製し平版印刷用湿し水組成物を得た。
【0112】実施例10 実施例9において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ロ)を使
用した以外は実施例9と全く同様にして湿し水組成物を
得た。
【0113】実施例11 実施例9において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、水溶性大豆ヘミセルロース(ハ)を使
用した以外は実施例9と全く同様にして湿し水組成物を
得た。
【0114】実施例12 純水 98.980部 水溶性大豆ヘミセルロース(イ) 0.050部 リン酸第2ナトリウム 0.030部 クエン酸第1アンモニウム 0.020部 4−イソチアゾリン−3−オン化合物 0.002部 エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 0.600部 2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの エチレンオキサイド1〜4モル付加物 0.300部 シリコーン樹脂 0.018部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 上記成分を調製し平版印刷用湿し水組成物を得た。
【0115】比較例5 実施例9において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、アラビアガムを使用した以外は実施例
9と全く同様にして湿し水組成物を得た。
【0116】比較例6 比較例5において、アラビアガムを用いる代わりに、デ
キストリンを使用した以外は比較例5と全く同様にして
湿し水組成物を得た。
【0117】比較例7 実施例12において、水溶性大豆ヘミセルロース(イ)を
用いる代わりに、アラビアガムを使用した以外は実施例
12と全く同様にして湿し水組成物を得た。
【0118】以上の実施例および比較例で得た各湿し水
組成物を、オフセット印刷機ハイデルSORM(ハイデ
ル印刷(株)製)(カルカラー給水装置)にセットし
た。
【0119】一方、平版印刷版として、FPS−2(富
士写真フィルム(株)製、陽極酸化マルチグレインタイ
プポジ型PS版)を露光し、PS自動現像機800E
2、ポジ用現像液DP−4(富士写真フィルム(株)
製)(水で8倍に希釈)、ポジ用フィニッシャーFP
(水で2倍に希釈)(富士写真フィルム(株)製)を用
いて現像、ガム引きしたものを上記印刷機に取り付け、
以下の項目について湿し水の特性を評価した。
【0120】a.メータリングロールの汚れ。水あげ用
メータリングロールに対するインキの付着汚れの程度を
調査、評価する。 極微量 ○ 微量 △ 汚れる ×
【0121】b.ブリード性。インキ(大日本インキ
(株)アペックスG 紅S)を用い、5000〜10000 枚印
刷した時点で印刷機の運転を休止し、画像部のインキが
非画像部に滲みでている程度を調査、評価する。 滲みなし ○ 滲みやや有り △ 滲み有り ×
【0122】c.乳化安定性。10000 枚印刷した時点で
のインキ練ロール上のインキの乳化状態を調査、評価す
る。 良好 ○ やや不良 △ 不良 ×
【0123】d.連続安定性。真水を湿し水として用い
て、10000 枚印刷した時点での汚れを生じない湿し水量
(最少水あげ量)を求め、各種の湿し水をこの最少水あ
げ量で用いて印刷を行い、印刷物の汚れが発生するまで
の印刷枚数により評価する。 10000枚以上 ○ 10000〜3000枚 △ 3000枚未満 ×
【0124】結果を比較して以下に示す。 湿し水の特性評価項目 a. b. c. d. −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例9 ○ ○ ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例10 ○ ○ ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例11 ○ ○ ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例12 ○ ○ ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例5 ○ ○ △ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例6 ○ ○ △ △ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例7 ○ ○ △ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0125】以上の様に本実施例により得られた湿し水
組成物の適性を検討した結果、メータリングロールの汚
れ、ブリード性、乳化安定性、連続安定性の何れについ
ても良好であった。
【0126】このように、水溶性ヘミセルロースを用い
て得られた平版印刷用湿し水組成物は、各成分を混合す
るだけでその濃縮液を容易に調製でき、この濃縮液を水
道水、井戸水を用いて希釈するだけで使用できる。さら
に、これらはメータリングロールの汚れの抑制性、ブリ
ード性、乳化安定性、連続安定性等の湿し水組成物とし
ての特性に優れたものであった。
【0127】
【発明の効果】このように、水溶性ヘミセルロースを平
版印刷版用助剤として用いて得られた平版印刷版用版面
保護剤は、スポンジ、綿タンポン、自動ガムコーター等
を用いて容易に版上に施すことができ、また画像部の感
脂性および非画像部の不感脂化性の双方に優れ、長期間
保存しても、水による洗浄や、給湿ローラーとの接触に
より容易に除去することができる。さらに非画像部の親
水性および画像部の親油性を保持できることから、これ
により処理した平版印刷版では印刷抜けを生じることが
ない。
【0128】また、水溶性ヘミセルロースを平版印刷版
用助剤として用いて得られた平版印刷版用画像消去剤
は、各構成成分を混合するだけで容易に調製でき、これ
を消去したい画像部分に塗布した場合、洗い残し防止
能、画像の消去安定性に優れた効果を有するものであ
る。さらに、水溶性ヘミセルロースを用いて得られた平
版印刷用湿し水組成物は、メータリングロールの汚れの
抑制性、ブリード性、乳化安定性、連続安定性等の湿し
水組成物として優れた効果を有するものである。
【0129】以上の様に、水溶性ヘミセルロースを有効
成分とする印刷用助剤は、既知の水溶性高分子と比較し
ても、皮膜形成性、長期間保存性、乳化性、非画像部の
不感脂化性に優れた特性を有するものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性ヘミセルロースを有効成分とする
    印刷用助剤。
  2. 【請求項2】 水溶性ヘミセルロースが大豆由来であ
    る、請求項1に記載の助剤。
  3. 【請求項3】 助剤が平板印刷版用版面保護剤である、
    請求項1または2に記載の助剤。
  4. 【請求項4】 助剤が平板印刷版用版面洗浄剤である、
    請求項1または2に記載の助剤。
  5. 【請求項5】 助剤が平板印刷版用画像消去剤である、
    請求項1または2に記載の助剤。
  6. 【請求項6】 助剤が平板印刷版用感脂化保護剤であ
    る、請求項1または2に記載の助剤。
  7. 【請求項7】 助剤が平板印刷版用ガム除去剤である、
    請求項1または2に記載の助剤。
  8. 【請求項8】 助剤が平板印刷用湿し水組成物である、
    請求項1または2に記載の助剤。
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