JPH06191139A - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JPH06191139A
JPH06191139A JP34416092A JP34416092A JPH06191139A JP H06191139 A JPH06191139 A JP H06191139A JP 34416092 A JP34416092 A JP 34416092A JP 34416092 A JP34416092 A JP 34416092A JP H06191139 A JPH06191139 A JP H06191139A
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JP
Japan
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water
recording
dye
soluble
polymer
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JP34416092A
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English (en)
Inventor
Isao Tabayashi
勲 田林
Yutaka Yamada
山田  豊
Sadahiro Inoue
定広 井上
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水、着色剤及び水溶性のアニオン性重合体
(又はカチオン性重合体)を含有する水性インクを用い
て、水溶性のカチオン性重合体(又はアニオン性重合
体)を含有する被記録体又は水溶性のカチオン性重合体
(又はアニオン性重合体)を塗布した被記録体上に記録
する方法。水、着色剤を含有する水性インクを用いて、
水溶性のカチオン性重合体(又はアニオン性重合体)を
含有する被記録体又は水溶性のカチオン性重合体(又は
アニオン性重合体)を塗布した被記録体上に記録した
後、水溶性のアニオン性重合体(又はカチオン性重合
体)を含有する水性インクで被覆する記録方法。 【効果】 本発明の記録方法によれば、記録画像の耐水
性・耐久性を著しく向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性インクを用いた記録
方法に関し、更に詳しくいえば、耐水性・強靱性に優れ
た記録方法、特にインクジェット記録に適した記録方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンター用イン
クは、有機溶剤に油溶性染料を溶解した油性インクと、
水に水溶性染料を溶解した水性インクに区分される。油
性インクは耐水性に優れている反面、安全性、臭気普通
紙に対する印字の滲み等の問題がある為に、一般のイン
クジェット記録には水性インクが多く用いられる。
【0003】水性インクに用いられる着色剤としては、
水に分散もしくは溶解し得る顔料、染料が一般に提案さ
れているが、インクジェット記録法は10〜200ミク
ロンの微細なノズルからインクを噴射させる方式である
ため、常にノズル目詰まりの危険があり、実際に用いら
れている着色剤の多くは、溶解安定性に優れた水溶性染
料、なかでも、アニオン性の直接染料及び酸性染料が用
いられている。しかしながら、これらの染料は、水に対
する溶解性と記録後の耐水性という、常に相反する問題
を抱えている。
【0004】また、着色剤が顔料の場合でも、水性イン
クのバインダー樹脂は、耐水性を有するエマルジョンの
ような分散タイプの樹脂ではノズル目詰まりが生じ易
く、又水溶解タイプの樹脂では耐水性その他の耐久性が
不十分という欠点を有している。
【0005】インク組成物の改良により印刷物に耐水性
を付与する方法としては、(1)特開昭54−7972
8号公報には、1分子あたり6個以下のN原子を有し、
第1アミンを含まないポリアミンを含み、pHが8以下
のアルカリ性のインク組成物が、(2)特開昭5−12
0676号公報には、1分子あたり7個以上のN原子を
有し、第1窒素を含まないポリアミンを含み、pHが8
以上のアルカリ性のインク組成物が夫々提案されてい
る。
【0006】記録方法の改良により印刷物に耐水性を付
与する方法としては、(1)特開昭56−84992号
公報にはポリカチオン高分子電解質を少なくともその表
面に含有する記録媒体に、水溶性直接染料又は水溶性酸
性染料を含有する水性インクを用いて記録する方法が、
(2)特開昭56−86789号公報には2価以上の金
属の水溶性化物を少なくともその表面に含有する記録媒
体に、水溶性直接染料又は水溶性酸性染料を含有する水
性インクを用いて記録する方法が、(3)特開昭56−
99693号公報には陽イオン性界面活性剤を少なくと
もその表面に含有する記録媒体に、水溶性直接染料又は
水溶性酸性染料を含有する水性インクを用いて記録する
方法が、(4)特開昭55−150396号公報には記
録シートに水性インクを用いて記録した後、該水性イン
ク中の染料とレーキを形成する耐水化剤を付与するイン
クジェット記録の耐水化方法が、(5)特開昭62−3
7183号公報にはカチオン性樹脂及び同一分子内にア
ミノ基とアルコール性水酸基を有するアミノアルコール
を併有する記録媒体に、水溶性アニオン性染料を含有す
る水性インクを用いて記録する方法が夫々提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
インク組成物の改良及び記録方法の改良によっても、ノ
ズル目詰まり等の信頼性や記録画像の耐水性あるいは耐
久性が十分とは言えなかった。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、信頼性
に優れ、かつ記録画像の耐水性・耐摩擦性等の耐久性に
優れた記録方法、中でもインクジェット記録方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、(1)水、着色剤及び水溶性のアニオン性
重合体を含有する水性インクを用いて、水溶性のカチオ
ン性重合体を含有する被記録体又は水溶性のカチオン性
重合体を塗布した被記録体上に記録することを特徴とす
る記録方法(以下、(1)の記録方法という。)、
(2)水、着色剤を含有する水性インクを用いて、水溶
性のカチオン性重合体を含有する被記録体又は水溶性の
カチオン性重合体を塗布した被記録体上に記録した後、
水溶性のアニオン性重合体を含有する水性インクで被覆
したことを特徴とする記録方法(以下、(2)の記録方
法という。)、(3)水、着色剤及び水溶性のカチオン
性重合体を含有する水性インクを用いて、水溶性のアニ
オン性重合体を含有する被記録又は水溶性のアニオン性
重合体を塗布した被記録体上に記録することを特徴とす
る記録方法(以下、(3)の記録方法という。)、及び
(4)水、着色剤を含有する水性インクを用いて、水溶
性のアニオン性重合体を含有する被記録体又は水溶性の
アニオン性重合体を塗布した被記録体上に記録した後、
水溶性のカチオン性重合体を含有する水性インクで被覆
したことを特徴とする記録方法(以下、(4)の記録方
法という。)を提供する。
【0010】上記(1)及び(2)の記録方法におい
て、記録する手段がインクジェット記録方法であること
が好ましく、用いるインク組成物は着色剤としてアニオ
ン性染料又は顔料を含有することが好ましい。
【0011】上記(3)及び(4)の記録方法におい
て、記録する手段がインクジェット記録方法であること
が好ましく、用いるインク組成物は着色剤としてカチオ
ン性染料又は顔料を含有することが好ましい。
【0012】なお、水、着色剤及び水溶性のアニオン性
重合体を含有する水性インクを用いて、水溶性のカチオ
ン性重合体を含有する被記録体又は水溶性のカチオン性
重合体を塗布した被記録体上に記録する上記(1)の記
録方法では、さらに水溶性のアニオン性重合体を塗布し
ても良い。
【0013】また、水、着色剤及び水溶性のカチオン性
重合体を含有する水性インクを用いて、水溶性のアニオ
ン性重合体を含有する被記録又は水溶性のアニオン性重
合体を塗布した被記録体上に記録する上記(3)記録方
法では、さらに水溶性のカチオン性重合体を塗布しても
良い。
【0014】これらの記録方法において、記録後必要に
応じてさらに水不溶性重合体を塗布すると、更に優れた
効果が得られる。
【0015】本発明の記録方法に用いる水溶性のアニオ
ン性重合体及び水溶性のカチオン性重合体は、被記録体
及び後処理剤に使用する場合には分子量の制限はない
が、皮膜強度の点からは高分子量であるほうが好まし
い。インク組成物として使用する場合には、信頼性の点
から低分子量の重合体、即ち、3分子以上から1万以下
の分子量の範囲の重合体である方がより好ましい。
【0016】水溶性のアニオン性重合体としては、ポリ
アクリル酸、セラック、スチレン−アクリル酸共重合
物、スチレン−無水マレイン酸共重合物、グリシジルメ
タクリレート−アクリル酸共重合物等のアンモニウム
塩、アルカリ金属塩があるが、これらに限られたもので
はない。
【0017】水溶性のカチオン性重合体としては、ポリ
アミンスルフォン、ポリビニルアミン、ポリビニルピリ
ジン、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミン−エピ
クロルヒドリン反応物、ポリアミド−ポリアミン樹脂、
カチオンデンプン又はそれらの酸中和物等があるがある
がこれらに限られたものではない。
【0018】本発明の記録方法で用いるインク組成物の
着色剤のうち、染料は、前述アニオン性染料では酸性染
料、直接染料、反応性染料、分散染料、食品用色素、蛍
光増白剤等の中から、カチオン性染料では塩基性染料の
中から適宜選択できる。顔料は、各種有機・無機顔料が
選択できる。
【0019】具体的には、アニオン性染料のうち、酸性
染料としては、例えば、C.I.アシッド ブラック
1、2、7、16、17、24、26、28、31、4
1、48、52、58、60、63、94、107、1
09、112、118、119、121、122、13
1、155、156;C.I.アシッド イエロー1、
3、4、7、11、12、13、14、17、18、1
9、23、25、29、34、36、38、40、4
1、42、44、49、53、55、59、61、7
1、72、76、78、79、99、111、114、
116、122、135、142、161、172;
C.I.アシッド オレンジ7、8、10、19、2
0、24、28、33、41、45、51、56、6
4;C.I.アシッドレッド1、4、6、8、13、1
4、15、18、19、21、26、27、30、3
2、34、35、37、40、42、51、52、5
4、57、80、82、83、85、87、88、8
9、92、94、97、106、108、110、11
1、114、115、119、129、131、13
3、134、135、143、144、152、15
4、155、172、176、180、184、18
6、187、249、254、256、289、31
7、318;C.I.アシッド バイオレット7、1
1、15、34、35、41、43、49、51、7
5;C.I.アシッド ブルー1、7、9、15、2
2、23、25、27、29、40、41、43、4
5、49、51、53、55、56、59、62、7
8、80、81、83、90、92、93、102、1
04、111、113、117、120、124、12
6、138、145、167、171、175、18
3、229、234、236、249;C.I.アシッ
ドグリーン3、9、12、16、19、20、25、2
7、41、44;C.I.アシッド ブラウン4、14
等が挙げられる。
【0020】直接染料としては、例えば、C.I.ダイ
レクト ブラック2、4、9、11、14、17、1
9、22、27、32、36、38、41、48、4
9、51、56、62、71、74、75、77、7
8、80、105、106、107、108、112、
113、117、132、146、154、168、1
71、194;C.I.ダイレクト イエロー1、2、
4、8、11、12、24、26、27、28、33、
34、39、41、42、44、48、502、51、
58、72、85、86、87、88、98、100、
110、127、135、141、142、144;
C.I.ダイレクト オレンジ6、8、10、26、2
9、41、49、51、102;C.I.ダイレクト
レッド1、2、4、8、9、11、13、152、1
7、20、23、24、28、31、33、37、3
9、44、46、47、48、51、59、62、6
3、73、75、77、80、81、83、84、8
5、87、89、90、94、95、99、101、1
08、110、145、189、197、220、22
4、2252、226、227、230、250、25
4、256、257;C.I.ダイレクトバイオレット
1、7、9、12、35、48、51、90、94;
C.I.ダイレクトブルー1、2、6、8、15、2
2、25、34、69、70、71、72、75、7
6、78、80、81、82、83、86、90、9
8、106、108、110、120、123、15
8、163、165、192、193、194、19
5、196、199、200、201、202、20
3、207、218、236、237、239、24
6、258、287;C.I.ダイレクト グリーン
1、6、8、28、33、37、63、64;C.I.
ダイレクト ブラウン1A,2、6、25、27、4
4、58、95、100、101、106、112、1
73、194、195、209、210、211等が挙
げられる。
【0021】反応性染料としては、例えば、C.I.リ
アクティブ ブラック1、3、5、6、8、12、1
4;C.I.リアクティブ イエロー1、2、3、1
3、14、15、17;C.I.リアクティブ オレン
ジ2、5、7、16、20、24;C.I.リアクティ
ブ レッド6、7、11、12、15、17、21、2
3、24、35、36、42、63、66、84、18
4;C.I.リアクティブバイオレット2、4、5、
8、9;C.I.リアクティブ ブルー2、5、7、1
2、13、14、15、17、18、19、20、2
1、25、27、28、37、38、40、41;C.
I.リアクティブ グリーン5、7;C.I.リアクテ
ィブ ブラウン1、7、16等が挙げられる。
【0022】食用色素としては、例えば、C.I.フー
ド ブラック1、2;C.I.フード イエロー2、
4、5;C.I.フード レッド2、3、7、9、1
4、52、87、92、94、102、104、10
5、106;C.I.フード バイオレット2:C.
I.フード ブルー1、2;C.I.フード グリーン
2、3等が挙げられる。
【0023】一方、塩基性染料としては、例えば、C.
I.ベイシックブラック2、8;C.I.ベイシック
イエロー1、2、11、12、14、21、32、3
6;C.I.ベイシック オレンジ2、15、21、2
2;C.I.ベイシック レッド1、2、9、12、1
3、37;C.I.ベイシック バイオレット1、3、
7、10、14;C.I.ベイシック ブルー1、3、
5、7、9、24、25、26、28、29;C.I.
ベイシック グリーン1、4;C.I.ベイシック ブ
ラウン1、12等が挙げられる。
【0024】顔料としては、例えば、カ−ボンブラッ
ク、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛等の無機顔料、モノ
アゾ系、ジスアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系等の有機顔料が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0025】これら着色剤は、アニオン性染料と顔料単
独若しくは複数の組合せ、カチオン性染料と顔料単独若
しくは複数の組合せが使用でき、インク組成物中の使用
量は0.1から10重量%の範囲が望ましい。
【0026】その他、本発明の記録方法で使用するイン
ク組成物は、従来から知られている水、乾燥防止剤、浸
透剤、pH調整剤、防腐防黴剤その他各種インク材料が
使用可能であり、具体的には以下の通りである。
【0027】水は、染料の溶解安定性、重金属イオンに
よるノズル目詰まりを防止するために、イオン交換水以
上の純度のものが好ましい。
【0028】水溶性有機溶剤としては、エチレングリコ
ール又はプロピレングリコールのメチルエーテル、エチ
ルエーテル、イソプロピルエーテル、n−プロピルエー
テル、イソブチルエーテル、n−ブチルエーテル、置換
又は未置換のフェニルエーテル、ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル等のグリコールエーテル類;ジメチルス
ルホキシド;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、グリセリン等の多価ア
ルコール類;エタノール、イソプロピルアルコール等の
低級アルコール;N−メチル−2−ピロリドン等のピロ
リドン類、等が挙げられ、これらの水溶性有機溶剤は、
単独若しくは複数を組み合わせて使用することができ
る。但し、本発明に使用し得る水溶性有機溶剤はこれら
に限定されるものではない。
【0029】水、水溶性染料、水溶性有機溶剤、その他
添加剤の添加量は、インクへの要求特性や、要求物性を
考慮しながら適宜決定することができる。
【0030】
【作用】水溶性の水溶性のアニオン性重合体と水溶性の
カチオン性重合体を組み合わせると、高分子複塩を生成
し、水や有機溶剤に不溶となり、かつ極めて強靱で密着
性に優れた皮膜を形成する。本発明の記録方法によれ
ば、例えば、従来の公知技術にある反対のイオン性を有
する染料と重合体の組み合わせによる染料の不溶化現象
と異なり、染料や顔料が上記高分子複塩に取り込まれる
結果、従来にない優れた耐水性・耐溶剤性・耐久性が得
られる。
【0031】また、上記機能をインク組成物・被記録体
・後処理に分離させることにより信頼性を確保すること
ができる。
【0032】
【実施例】以下に本発明で使用するインク及び処理液の
例を示した。尚、以下の文中の「部」は『重量部』を表
わす。
【0033】(インク1) 水溶性のアニオン性重合体 15.0部 「ジョンクリル61J」(ジョンソン社製のスチレン−
アクリル酸共重合物) イソプロピルアルコール 5.0部 ジエチレングリコール 10.0部 C.I.ダイレクトブラック19 2.0部 イオン交換水 残部
【0034】上記各成分を混合溶解した後に、孔径0.
5μmのメンブランフィルターで濾過を行ない、本発明
で使用する水性インク1を得た。
【0035】(インク2)インク1から水溶性のアニオ
ン性重合体を除いた各成分を混合溶解した後に、孔径
0.5μmのメンブランフィルターで濾過を行ない、本
発明で使用する水性インク2を得た。
【0036】(インク3) 水溶性のカチオン性重合体 5.0部 「PAS−A−120」(ニットーボー製のポリアミン
スルフォン) イソプロピルアルコール 5.0部 ジエチレングリコール 5.0部 C.I.ベーシックバイオレット7 2.0部 イオン交換水 残部
【0037】上記各成分を混合溶解した後に、孔径0.
5μmのメンブランフィルターで濾過を行ない、本発明
で使用する水性インク3を得た。
【0038】(インク4)インク3から水溶性のカチオ
ン性重合体を除いた各成分を混合溶解した後に、孔径
0.5μmのメンブランフィルターで濾過を行ない、本
発明で使用する水性インク4を得た。
【0039】(インク5) 水溶性のアニオン性重合体 15.0部 「ジョンクリル61J」(ジョンソン社製のスチレン−
アクリル酸共重合物) イソプロピルアルコール 5.0部 ジエチレングリコール 30.0部 カーボンブラック 8.0部 イオン交換水 残部
【0040】上記各成分をボールミルを用いて分散した
後に、孔径1.5μmのメンブランフィルターで濾過を
行ない、本発明で使用する水性インク5を得た。
【0041】(インク6)インク1から水溶性のアニオ
ン性重合体を除いた各成分を混合溶解した後に、孔径
1.5μmのメンブランフィルターで濾過を行ない、本
発明で使用する水性インク6を得た。
【0042】印刷後に被覆するイオン性重合体を含有す
る水性インクは、着色剤を含有する着色インクでも良い
が、着色剤を含有しないクリアーインクであっても良
い。以下にクリアーインクである処理液の例を示した。
【0043】(処理液例1)水溶性のカチオン性重合体
「カヤフィックスEC」(日本化薬社製/第4級アンモ
ニウム塩重合物)の5%水溶液。
【0044】(処理液例2)水溶性のアニオン性重合体
「SMA−1440H」(ARCO社製/スチレン−無
水マレイン酸樹脂)の20%水溶液。
【0045】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。
【0046】(実施例1)普通紙の上に処理液1をスプ
レー塗布、乾燥した後、インク1を用いてドロップオン
デマンド式ジェットプリンターで印刷した。印刷済みの
普通紙を水に1時間浸漬したが、色落ちは生じなかっ
た。
【0047】(実施例2)木綿の布の上に処理液1をス
プレー塗布、乾燥した後、インク2を用いてコンティニ
ュアス式ジェットプリンターで印刷した。更に処理液2
を印刷部分にスプレー塗布した。印刷・後処理済みの布
を水に1時間浸漬したが、色落ちは生じなかった。
【0048】(実施例3)普通紙の上に処理液2をスプ
レー塗布、乾燥した後、インク3を用いてドロップオン
デマンド式ジェットプリンターで印刷した。印刷済みの
普通紙を水に1時間浸漬したが、色落ちは生じなかっ
た。
【0049】(実施例4)木片の上に処理液2をスプレ
ー塗布、乾燥した後、インク4を用いてコンティニュア
ス式ジェットプリンターで印刷した。更に処理液1を印
刷部分にスプレー塗布した。印刷・後処理済みの木片を
水に1時間浸漬したが、色落ちは生じなかった。
【0050】(実施例5)木綿の布の上に処理液1をス
プレー塗布、乾燥した後、インク5を用いてコンティニ
ュアス式ジェットプリンターで印刷した。印刷済みの布
を水に1時間つけたが色落ちは生じなかった。更に白い
布で5kgの加重で擦ったが、汚れは生じなかった。
【0051】(実施例6)木綿の布の上に処理液2をス
プレー塗布、乾燥した後、インク6を用いてコンティニ
ュアス式ジェットプリンターで印刷した。更に処理液1
を印刷部分にスプレー塗布した。印刷・後処理済みの布
を水に1時間浸漬したが、色落ちは生じなかった。
【0052】更に白い布で5kgの加重で擦ったが汚れは
生じなかった。
【0053】(比較例1)実施例1において普通紙の上
に処理液1の塗布をしないで、インク1を用いてドロッ
プオンデマンド式ジェットプリンターで印刷した。印刷
済みの普通紙を水に浸漬したところ、浸漬した瞬間に色
落ちを生じた。
【0054】(比較例2)実施例2において木綿の布の
上に処理液1をスプレー塗布、乾燥した後、インク2を
用いてコンティニュアス式ジェットプリンターで印刷し
た後、処理液2を印刷部分にスプレー塗布しないまま、
布を水に1時間浸漬したところ、わずかに色落ちを生じ
た。
【0055】(比較例3)実施例3において木綿の布の
上に処理液2の塗布をしないで、インク3を用いてドロ
ップオンデマンド式ジェットプリンターで印刷した。印
刷済みの布を水に浸漬したところ、浸漬した瞬間に色落
ちを生じた。
【0056】(比較例4)実施例4において木片の上に
処理液2をスプレー塗布、乾燥した後、インク4を用い
てコンティニュアス式ジェットプリンターで印刷した。
印刷済の木片に処理液1を印刷部分にスプレー塗布しな
いまま木片を水に1時間浸漬したところ、わずかに色落
ちを生じた。
【0057】(比較例5)実施例5において木綿の布の
上に処理液1をスプレー塗布しないで、インク5を用い
てコンティニュアス式ジェットプリンターで印刷した
後、布を水に1時間浸漬したところ、色落ちを生じなか
ったが、さらに白い布で5kgの加重で擦ったところ白い
布が汚れた。
【0058】(比較例6)実施例6において木綿の布の
上に処理液2をスプレー塗布、乾燥後、インク6を用い
てコンティニュアス式ジェットプリンターで印刷した。
さらに処理液1を印刷部分にスプレー塗布しないで、布
を水に1時間つけたところ、色落ちは生じなかったが、
さらに白い布で5kgの加重で擦ったところ白い布が汚れ
た。
【0059】
【発明の効果】本発明の(1)、(2)の記録方法によ
れば、記録の信頼性を損なうことなく、記録画像の耐水
性・耐久性を向上させることができる。その記録手段
は、インクジェット記録方法の場合、また用いるインク
組成物は着色剤としてアニオン性染料又は顔料を含有す
る場合に顕著な効果を示す。
【0060】本発明の(3)、(4)の記録方法によれ
ば、記録の信頼性を損なうことなく、記録画像の耐水性
・耐久性を向上させることができる。その記録手段は、
インクジェット記録方法の場合、また用いるインク組成
物は着色剤としてカチオン性染料又は顔料を含有する場
合に顕著な効果を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、着色剤及び水溶性のアニオン性重合
    体を含有する水性インクを用いて、水溶性のカチオン性
    重合体を含有する被記録体又は水溶性のカチオン性重合
    体を塗布した被記録体上に記録することを特徴とする記
    録方法。
  2. 【請求項2】 水、着色剤を含有する水性インクを用い
    て、水溶性のカチオン性重合体を含有する被記録体又は
    水溶性のカチオン性重合体を塗布した被記録体上に記録
    した後、水溶性のアニオン性重合体を含有する水性イン
    クで被覆したことを特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 記録する手段がインクジェット記録方法
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の記録方
    法。
  4. 【請求項4】 着色剤がアニオン性染料又は顔料を含有
    する請求項1又は2又は3記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 水、着色剤及び水溶性のカチオン性重合
    体を含有する水性インクを用いて、水溶性のアニオン性
    重合体を含有する被記録又は水溶性のアニオン性重合体
    を塗布した被記録体上に記録することを特徴とする記録
    方法。
  6. 【請求項6】 水、着色剤を含有する水性インクを用い
    て、水溶性のアニオン性重合体を含有する被記録体又は
    水溶性のアニオン性重合体を塗布した被記録体上に記録
    した後、水溶性のカチオン性重合体を含有する水性イン
    クで被覆したことを特徴とする記録方法。
  7. 【請求項7】 記録する手段がインクジェット記録方法
    であることを特徴とする請求項5又は6記載の記録方
    法。
  8. 【請求項8】 着色剤がカチオン性染料又は顔料を含有
    する請求項5又は6又は7記載の記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0885250A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Canon Inc 掲示用シート、掲示用ディスプレイ及びその製造方法
US7878644B2 (en) 2005-11-16 2011-02-01 Gerber Scientific International, Inc. Light cure of cationic ink on acidic substrates

Cited By (3)

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US7896485B2 (en) 2005-11-16 2011-03-01 Gerber Scientific International, Inc. Light cure of cationic ink on acidic substrates

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