JPH06191072A - 通電転写記録装置 - Google Patents

通電転写記録装置

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Publication number
JPH06191072A
JPH06191072A JP34761592A JP34761592A JPH06191072A JP H06191072 A JPH06191072 A JP H06191072A JP 34761592 A JP34761592 A JP 34761592A JP 34761592 A JP34761592 A JP 34761592A JP H06191072 A JPH06191072 A JP H06191072A
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JP
Japan
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electrode
recording
ink ribbon
resistance layer
contact portion
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Pending
Application number
JP34761592A
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English (en)
Inventor
Takashi Hatakeyama
隆至 畠山
Masashi Hiroki
正士 廣木
Takeo Miki
武郎 三木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、従来の小型、高速記録などの利点
を維持しつつ、安価でかつ交換が容易に行え、インクリ
ボンとの接触性に優れた高品位な記録が行えることを目
的とする。 【構成】この発明は、帰路電極部22の接触部と記録電
極部21の接触部とをインクリボン4の抵抗層4aに当
接した状態で通電することにより、その抵抗層を部分的
に発熱させ、この発熱された抵抗層4aに対応する色材
4bを転写紙Pに転写させる通電記録ヘッド2におい
て、記録電極24、…と記録電極制御回路26、…が実
装される回路基板25とが記録電極部21として一体化
され、帰路電極ホルダとしての帰路電極部22に着脱で
きる構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくとも熱を加え
ることにより受像紙に転写するインクを塗布したインク
層と通電により発熱する抵抗層からなるインクリボン
に、多数の記録電極と帰路電極間に選択的に電流を流
し、インク層と重ね合わせた受像紙に画像を形成する通
電転写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ、ビデオプリンタ等から高速で高品位なカラ
ー画像が出力できるプリンタの需要が高まってきてい
る。このような要求に対する記録方式としては、通電転
写記録方式がある。通電転写記録方式は、インク層への
熱伝達効率が良いため、高速記録が可能で及び従来使用
できなかった高融点の色材が使えるので色材の選択が広
いという特徴がある。
【0003】一方、出力の記録紙の大きさとしては、は
がきのサイズからA3サイズまでの多種多用なものが求
められており、記録領域としては大きくなっている。通
電転写記録方式においては、必然的に幅の広いライン型
の記録ヘッドが必要となってくる。
【0004】しかし、記録ヘッドをライン型にした場
合、記録領域の小さいシリアル型の記録ヘッドと比べ、
数多くの記録電極の通電のオン、オフを制御しなければ
ならない。このため、駆動回路としては小さなものが必
要でありIC化が必要となる。この点では一般にサーマ
ルヘッドに用いられている定電圧の駆動が良く、IC化
も簡単でコンパクトな記録ヘッドとなる。しかし、定電
圧で駆動を行うには通電する記録電極数により記録電流
が変動しないようにするため記録電極と帰路電極の距離
を短くする必要があり、記録ヘッド内に記録電極と帰路
電極が有することができる構成のものが良いとされてい
る。
【0005】従来の記録ヘッドの形態としては、対向し
ている記録電極、帰路電極がインクリボンと平面状に接
触させる(特開昭63−179768号公報参照)、記
録電極と帰路電極が支持体に平行に配置され、記録電極
と帰路電極が垂直に当接されるものが提案されている。
しかしながら、次のような問題点があった。
【0006】前者は、同一面上に記録電極と帰路電極が
形成されているので、一度電極が摩耗してしまうと記録
電極と帰路電極が一体化された高価な記録ヘッドごとの
交換が必要であった。また、電極の平面で接触している
ため、電極との圧力が低下し、濃度の薄い画像となって
いた。
【0007】後者の記録ヘッドは、記録電極と帰路電極
が支持部材に囲まれた構造になっている。このため、イ
ンクリボンに押し当てた場合、記録ヘッドの面全体が抵
抗層と接触するため押圧力が小さくなってしまい、特に
記録電極のリボンと接触する部分が主走査方向で約30
μmと小さいので接触が不安定になっていた。
【0008】接触が悪いと記録ができないほか、記録電
極と抵抗層の間に空隙が生じると放電が発生し、著しい
電極摩耗やインクリボンの切断を招いていた。このため
記録電極と抵抗層の接触を長期的に行うことは難しく、
電極が摩耗するたびに記録電極と帰路電極が一体化され
た高価な記録ヘッドを頻繁に交換することを余儀なくさ
れていた。更に両者は、交換毎に記録ヘッドの位置調整
が必要なため、取付に非常な手間と時間がかかってい
た。
【0009】また、電極が摩耗した場合には摩耗した電
極を研磨し初期の電極形状にする提案もなされているが
(特開昭62−204981号公報参照)、装置内部に
高価な研磨装置や機構を設ける必要があるため、装置と
しては大きなものとなり、コストも高いものとなってい
た。
【0010】また、例えば前述の前者のような記録ヘッ
ドを研磨した場合には、初期の電極形状を得るには不可
能な構成であり、後者の記録ヘッドの形状の場合には、
著しく偏摩耗した記録電極を含めてインクリボンと接触
部分を初期状態の平面に研磨することは困難で、多くの
研磨材と大幅な時間がかかっていた。このため、研磨中
は記録が行えず、結果的にトータルの記録時間は遅いも
のとなり、高速記録は行えなかった。
【0011】そこで、従来の小型、高速記録などの利点
を維持しつつ、記録ヘッドが安価で記録ヘッド交換が容
易に行え、インクリボンと記録ヘッドの接触性に優れた
高品位な記録が行えるものが要望されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来の小型、高速記録などの利点を維持しつつ、安価でか
つ交換が容易に行え、インクリボンとの接触性に優れた
高品位な記録が行える通電転写記録装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の通電転写記録
装置は、搬送される転写紙、この転写紙と重ね合わせら
れて搬送され、熱を加えることにより上記転写紙に転写
する色材を塗布したインク層と通電により発熱する抵抗
層からなるインクリボン、およびこのインクリボンの抵
抗層に接触する第1の接触部を有する第1の電極と、こ
の第1の電極に着脱自在に重合保持され、上記インクリ
ボンの抵抗層に接触する第2の接触部を有する第2の電
極と、上記第1の電極の第1の接触部と上記第2の電極
の第2の接触部とが一定の距離に離間した状態で、上記
第2の電極を上記第1の電極に固定する固定手段とを有
し、上記第1の電極の第1の接触部と上記第2の電極の
第2の接触部とを上記インクリボンの抵抗層に当接した
状態で通電することによりその抵抗層を部分的に発熱さ
せ、この発熱された抵抗層に対応する色材を上記転写紙
に転写させる通電記録ヘッドから構成される。
【0014】この発明の通電記録ヘッドは、搬送される
転写紙と、この転写紙と重ね合わせられて搬送され、熱
を加えることにより上記転写紙に転写する色材を塗布し
たインク層と通電により発熱する抵抗層からなるインク
リボンと、このインクリボンの抵抗層に第1の電極と第
2の電極を当接させて通電することによりその抵抗層を
部分的に発熱させ、この発熱した抵抗層に対応する色材
を上記転写紙に転写させる通電記録ヘッドとを有するも
のにおいて、通電記録ヘッドが、上記インクリボンの抵
抗層に接触する第1の接触部を有する第1の電極、この
第1の電極に着脱自在に重合保持され、上記インクリボ
ンの抵抗層に接触する第2の接触部を有する第2の電
極、および上記第1の電極の第1の接触部と上記第2の
電極の第2の接触部とが一定の距離に離間した状態で、
上記第2の電極を上記第1の電極に固定する固定手段か
ら構成される。
【0015】この発明の通電転写記録装置は、搬送され
る転写紙、この転写紙と重ね合わせられて搬送され、熱
を加えることにより上記転写紙に転写する色材を塗布し
たインク層と通電により発熱する抵抗層からなるインク
リボン、およびこのインクリボンの抵抗層に接触する第
1の接触部を有する帰路電極と、この帰路電極に着脱自
在に重合保持され、上記インクリボンの抵抗層に接触す
る第2の接触部を有する記録電極と、上記帰路電極の第
1の接触部と上記記録電極の第2の接触部とが一定の距
離に離間した状態で、上記記録電極を上記帰路電極に固
定する固定手段とを有し、上記帰路電極の第1の接触部
と上記記録電極の第2の接触部とを上記インクリボンの
抵抗層に当接した状態で通電することによりその抵抗層
を部分的に発熱させ、この発熱された抵抗層に対応する
色材を上記転写紙に転写させる通電記録ヘッドから構成
される。
【0016】
【作用】この発明は、上記のような構成において、搬送
される転写紙と、この転写紙と重ね合わせられて搬送さ
れ、熱を加えることにより上記転写紙に転写する色材を
塗布したインク層と通電により発熱する抵抗層からなる
インクリボンと、このインクリボンの抵抗層に第1の電
極と第2の電極を当接させて通電することによりその抵
抗層を部分的に発熱させ、この発熱された抵抗層に対応
する色材を上記転写紙に転写させる通電記録ヘッドとを
有するものにおいて、通電記録ヘッドが、上記インクリ
ボンの抵抗層に接触する第1の接触部を有する第1の電
極と、この第1の電極に着脱自在に重合保持され、上記
インクリボンの抵抗層に接触する第2の接触部を有する
第2の電極とを有し、上記第1の電極の第1の接触部と
上記第2の電極の第2の接触部とが一定の距離に離間し
た状態で、上記第2の電極を上記第1の電極に固定する
ようにしたものである。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を用
いて説明する。図2はこの発明の通電転写記録装置の概
略を説明するための図を示すものである。
【0018】すなわち、本体15の略中央部にプラテン
ドラム1が配設されている。このプラテンドラム1は、
その周囲がゴム等の弾性体で構成され、通電記録ヘッド
2のプラテンローラとしての機能を持っている。
【0019】上記プラテンドラム1は、自身が時計方向
へ回転することにより用紙(転写紙、受像紙)Pを自身
に巻付け、重ね合せ印刷の際に用紙Pがずれないように
している。上記プラテンドラム1の周囲には、所定間隔
で用紙Pがプラテンドラム1から浮上らないようにする
ための加圧ローラ3、…が設けられている。上記プラテ
ンドラム1の円周は、最大用紙サイズの長手方向の長さ
よりも少し長いものとなっている。
【0020】上記プラテンドラム1の下方部には通電記
録ヘッド2が配設されている。そして、プラテンドラム
1と通電記録ヘッド2との間には、転写媒体としてのイ
ンクリボン4が介在した状態となっている。
【0021】上記インクリボン4はインクリボン供給リ
ール5と、インクリボン巻取リール6とにわたって巻回
され、駆動ローラ対7により搬送(移動)されるように
なっている。この駆動ローラ対7には、図示しない駆動
力伝達機構を介して図示しないパルスモータの駆動軸に
連結され、必要に応じて回転駆動されるようになってい
る。
【0022】上記プラテンドラム1の左側には、転写紙
としての用紙P、…が収容されている給紙カセット8が
設けられている。この給紙カセット8の上部には、給紙
ローラ9が設けられていて、給紙カセット8内に収容さ
れた用紙Pを1枚ずつ取出すようになっている。
【0023】給紙ローラ9で取出された用紙Pは、レジ
ストローラ10、10へ送られてその先端整位が行われ
た後、レジストローラ10、10によってガイド11、
11を介してプラテンドラム1に向けて移送され、グリ
ッパ12、押付けローラ3、…によってプラテンドラム
1に巻掛けられた状態となり、これにより正確に送られ
る。ここに、給紙カセット8は本体の側面から着脱自在
となっている。
【0024】上記グリッパ12により先端が固定された
用紙Pは、反時計方向の回転により上記プラテンドラム
1に巻きつき、先端が記録エリアを通過した後、通電記
録ヘッド2がプラテンドラム1に加圧され、記録が行わ
れる。
【0025】記録が終了し排紙する際には、用紙Pの後
端が、排紙用のガイド13、13に到達するまで上記プ
ラテンドラム1を反時計方向に回転し、到達した際、そ
のプラテンドラム1を時計方向へ回転し、図示しない分
離爪により用紙Pの後端をプラテンドラム1から分離し
て排紙ガイド13、13へ導く。そして、最後に、用紙
Pの先端がグリッパ12から開放され、その排紙ガイド
13、13で搬送される記録がなされた用紙Pが排紙ト
レイ14上へ排出される。
【0026】上記通電記録ヘッド2の帰路電極部22
は、図2に示すように、本体15の下部の固定板16上
にねじ17によって取り付けられる。固定板16の左方
下部は、本体15の底部に一体化されて設けられている
支持体15aに連結されているシャフト15bによって
軸支され、固定板16の右方下部は、本体15の底部に
立設されているソレノイド18と圧縮ばね19とが設け
られている。
【0027】これにより、ソレノイド18と圧縮ばね1
9の作用により、固定板16が支持体15a側のシャフ
ト15bを支点として上下動するようになっている。た
とえば、ソレノイド18がオンすると、圧縮ばね19の
ばね力に打ち勝って固定板16が下方へ移動され、ソレ
ノイド18がオフすると、圧縮ばね19のばね力によっ
て固定板16が上方へ移動される。
【0028】上記通電記録ヘッド2は、図1〜図6に示
すように、記録電極部21と帰路電極部22とから構成
されている。記録電極部21は、図3に示すように、支
持部材23、記録電極24、…、回路基板25により構
成されている。
【0029】この記録電極部21は、厚さ0.7mmの
セラミックスの支持部材23の絶縁性平面23a上に無
電解銅メッキにより厚さ5μmの銅膜を形成し、これを
薄膜加工することにより電極ピッチ125μm、電極幅
85μmで628本に分割する。(エッチングにより抜
くことにより分割を行う。)さらに、電解メッキにより
Ni−P合金膜をこの銅薄膜上に形成し、記録電極2
4、…とする。
【0030】この後、端面を切断し、研磨し、セラミッ
クスの支持部材23に回路基板25を端部で接着し、こ
の回路基板25上に記録電極制御回路(IC)26、…
とコネクタ等の外部接続端子27を実装することによ
り、記録電極部21が製作される。上記回路基板25に
は、通し孔28、28が設けられている。
【0031】帰路電極部22は、例えばステンレス鋼板
等の導電性の板で構成され、図4に示すように、一端部
に凸部22aが設けられており、凸部22aの上面にイ
ンクリボン4が接触するようになっている。帰路電極部
22は、図4に示すように、通し孔29、29とねじ孔
30、30が設けられている。
【0032】これにより、図5、図6に示すように、ね
じ31、31がそれぞれ記録電極部21の通し孔28、
28を介して帰路電極部22のねじ孔30、30に挿入
されることにより、記録電極部21が帰路電極部22上
に固定されるようになっている。
【0033】また、ねじ17、17がそれぞれ帰路電極
部22の通し孔29、29を介して固定板16のねじ孔
(図示しない)に挿入されることにより、帰路電極部2
2が固定板16上に固定される。この結果、通電記録ヘ
ッド2が製作されるようになっている。
【0034】この際、記録電極部21の先端部を帰路電
極部22の凸部22aの側面Aに押し当て、記録電極部
21の位置を確定した後、その状態でねじ31、31に
より固定されている。また、帰路電極部22の凸部22
aのインクリボン4と接触する面Bは記録電極24の延
長線上に位置するように構成されている。
【0035】この場合、記録電極24、…の上面と帰路
電極部22の凸部22aの上面とが、高さ方向に差がな
い状態でインクリボン4に当接しているため、接触が安
定している。
【0036】また、記録電極24、…と帰路電極電極部
22が接触しないように、記録電極24、…と支持部材
23の端部が角度θ分だけ傾けられている(斜面C)。
これにより、接触を防止するだけでなく、記録電極24
と帰路電極部22が近傍にあるにもかかわらず、一定の
電極間距離X(記録ヘッドの厚みをLとするとX=L×
tanθ)を保つことができる。
【0037】この実施例では記録電極24、…と支持部
材23の端部の角度θを10゜としており、ほぼ記録電
極間ピッチ125μmと同じになるように構成されてい
る。また、記録電極24、…の端部以外は、ワニス等の
絶縁性被膜を施しても良い。上記記録電極制御回路2
6、…は、その1つが64個の低電圧駆動回路を有して
おり、10個の回路により全部の記録電極24、…の駆
動が行われるようになっている。記録電極24、…のリ
ード部(図示しない)は記録電極制御回路26、…の出
力端子にワイヤボンディングにより接続されている。ま
た、各記録電極制御回路26の出力端子は回路基板25
上に設けられた導電性のパターン配線により外部接続端
子27と接続されている。
【0038】上記インクリボン4は、図1に示すよう
に、導電性カーボンブラックなどの導電性粒子を分散さ
せた厚さ12μmのポリカーボネイトの抵抗層4a上に
昇華性色材を含む1μm厚のインク層4bを設けた構成
である。
【0039】インク層4bは、昇華性イエロー色素を含
むイエローインク層4Y、昇華性マゼンタ色素を含むマ
ゼンタインク層4M、昇華性シアン色素を含むシアンイ
ンク層4Cがインクリボン4の搬送方向と逆方向に順次
塗布されており、1色のインク層の長さは記録画面の長
さに応じており、この実施例では145mmとしてあ
る。このインク層4bの幅は、記録電極24、…の列の
長さ78.5mmを十分にカバーするよう80mmとし
ている。次に、通電転写記録装置の制御回路を図7を用
いて説明する。
【0040】すなわち、通電転写記録装置全体を制御す
る制御部としてのCPU49が設けられている。このC
PU49には、バス41を介して、ROM32、RAM
33、ドライバ34、35、36、37、記録信号生成
回路38、インターフェース39、40が接続されてい
る。ROM32には、制御プログラムが記憶されてい
る。RAM33はワーキング用に用いられるとともに、
各パルスモータによる搬送状態をパルス数で計数するた
めのカウント部33a、33bを有している。
【0041】ドライバ34により記録ヘッド2が駆動さ
れ、ドライバ35により給紙ローラ9にパルスモータ4
3の回転力を伝達するソレノイド42が駆動され、ドラ
イバ36により用紙Pやインクリボン4を搬送するプラ
テンドラム1や駆動ローラ対7やレジストローラ10、
10等を回転するパルスモータ43が駆動され、ドライ
バ37により通電記録ヘッド2(あるいはプラテンドラ
ム1)を上下動するソレノイド17が駆動される。
【0042】インターフェース39には、外部パソコン
(パーソナルコンピュータ)45が選択的に接続され、
外部パソコン45からの記録コードを受入れるものであ
る。インターフェース40には、スキャナ46が選択的
に接続され、スキャナ46からの記録信号を受入れるも
のである。記録信号生成回路38は、外部パソコン45
からの記録コードを記録信号に変換するものである。次
に、この発明の通電記録ヘッド2を用いた通電転写記録
装置の動作について図2を用いて説明する。
【0043】まず、用紙Pがカセット13から取り出さ
れ、プラテンドラム1に巻回され、その先端がグリッパ
12によってプラテンドラム1に固定され保持される。
また、インクリボン4は、インクリボン4の搬送する駆
動ローラ対7によってインクリボン供給リール5から引
き出され、まずイエローインク層4Yの頭出しが行われ
る。
【0044】用紙Pとインクリボン4とのこの一連の動
作中、通電記録ヘッド2はプラテンドラム1より離間し
ているが、インクリボン4と用紙Pとが定位置に設定さ
れた後、通電記録ヘッド2はプラテンドラム1に付勢さ
れる。
【0045】ついで、カラー画像信号(図示しない)よ
りイエロー成分の記録信号が通電記録ヘッド2の記録電
極制御回路26、…に供給され、記録電極24、…に記
録電流が選択的に給電される。用紙Pはプラテンドラム
1の回転にしたがって送られ、イエロー画面の記録が終
了する。
【0046】次に、通電記録ヘッド2がプラテンドラム
1より離間し、用紙Pの記録画面およびインクリボン4
のマゼンタインク層4Mの頭出しが行われ、その後、通
電記録ヘッド2が再びプラテンドラム1に付勢され、記
録電極6のマゼンタ成分の記録信号にしたがって記録電
流が給電され、イエロー画像に重ね合わせてマゼンタ画
像の記録がなされる。ついで、同様の動作によりシアン
画像が記録される。
【0047】このシアン画像の記録の後に、通電記録ヘ
ッド2はプラテンドラム1より離間し、インクリボン4
の搬送は停止されるが、用紙Pはプラテンドラム1の回
転にしたがって送り出され、排紙ガイド13、13によ
ってクリップ12がはずされ、用紙Pの先端が解放され
て排紙トレイ14上に排紙される。上記一連の動作にお
いて、インクリボン4中の記録電極24、…から帰路電
極22への電流の流れについてさらに詳細に説明する。
【0048】図1は、インクリボン4と用紙Pを通電記
録ヘッド2とプラテンドラム1で挟み込んだ状態の断面
図である。記録電極24、…から抵抗層4aに注入され
た記録電流は矢印rのような経路を通って帰路電極部2
2の突接部22aに至り、記録電極24、…と抵抗層4
aの接触部分では電流が集中するため、ジュール熱が発
生する。次に、通電記録ヘッド2の装着について説明す
る。
【0049】すなわち、まず、通電記録ヘッド2の交換
モードが選択されていることにより、CPU49により
ソレノイド17がオンされ、固定板16の右端が下方に
位置している。この状態で、帰路電極部22の通し孔2
9、29と固定板16のねじ孔(図示しない)とが一致
するように、固定板16上に帰路電極部22を載置し、
ねじ17、17により帰路電極部22が固定板16上に
固定される。(図8参照)。この帰路電極部22の固定
位置は、記録電極部21内の記録電極24、…の先端位
置が確定する位置、つまりプラテンドラム1との相対位
置が決定される位置となっている。
【0050】そして、帰路電極部22上に記録電極部2
1の右端が帰路電極部22の凸部22aの側面Aに押し
当て、記録電極部21の位置を確定するとともに、記録
電極部21の通し孔28、28と帰路電極部22のねじ
孔30、30とが一致するように、帰路電極部22上に
記録電極部21を載置し、ねじ31、31により記録電
極部21が帰路電極部22上に固定される。(図1参
照)。
【0051】この後、通電記録ヘッド2の交換モードが
終了することにより、CPU49によりソレノイド17
がオフされ、固定板16とその上に載置された通電記録
ヘッド2の右端が上方に移動し、通電記録ヘッド2の記
録電極24、…の先端部と帰路電極部22の凸部22a
の先端部とがインクリボン4に当接される。
【0052】上記したように、帰路電極部の接触部と記
録電極部の接触部とをインクリボンの抵抗層に当接した
状態で通電することにより、その抵抗層を部分的に発熱
させ、この発熱された抵抗層に対応する色材を転写紙に
転写させる通電記録ヘッドにおいて、記録電極と記録電
極制御回路が実装される回路基板とが記録電極部として
一体化され、帰路電極ホルダとしての帰路電極部に着脱
できる構成としたものである。これにより、記録電極部
の先端を帰路電極部の端部に突き合わせるだけで簡単に
位置決めを行って装着することができる。また、記録電
極部が帰路電極部から容易に脱着可能なため、記録電極
部の先端の研磨が容易に可能である。
【0053】また、記録電極24、…と帰路電極部22
の凸部22aとの電極間距離は記録電極24、…のピッ
チに対してほぼ同等となり、記録電極24、…から帰路
電極部22の凸部22aに流れる電流は広がらず、通電
する記録電極数が変わっても記録電極24、…の近傍の
インクリボン4内を流れる電流は常に一定であるため、
安定した記録が行える。
【0054】また、記録電極部の先端の接触部近傍にお
けるインクリボンの振動が防止でき、インクリボンの搬
送が安定し、インクリボンのしわの発生を防ぐことがで
きる。
【0055】また、記録電極が基板上に電極を形成した
だけの簡単な構成であるため、記録ヘッドが安価であ
る。また、装着時の記録ヘッドの位置合わせ調節が不要
で、装着時に記録電極と帰路電極との電極間距離が変わ
らないので、記録ヘッド内の記録電極部の交換が容易に
行える。
【0056】また、インクリボン4の抵抗層4aと記録
電極24、…の接触が記録電極24、…のエッジで当接
するため、密着力が向上し接触が安定する。これによ
り、良好な記録が行えるとともに、放電による著しい電
極摩耗も防止できる。したがって、研磨するサイクルが
延びるので研磨を従来の様に頻繁に行う必要はなく、記
録装置内部に高価な研磨装置や機構を設けることはな
い。
【0057】しかし、インクリボン4により擦られた状
態になるため長期的には摩耗を生じ、記録電極24、…
の研磨が必要となる。この実施例の記録装置では通電記
録ヘッド2を分離して記録電極24、…の先端を剥きだ
しにすることができ、電極の研磨も記録電極24、…の
先端だけですむので簡単に行え、研磨の時間もかからな
い。研磨部材の消費量も少なくてすむ。このため本実施
例のプリンタでは記録電極24、…が摩耗したときに所
定の角度が得られるジグと研磨材により人手によって行
う。前述の様に記録電極24、…を研磨する際、通電記
録ヘッド2を分離しても位置決めが簡単に行えるので、
装着も手間なくでき、時間も短時間で行える。
【0058】なお、前記実施例では、記録電極部の右端
がすべて斜面となっている場合について説明したが、こ
れに限らず、図9に示すように、記録電極部の右端の一
部が斜面となっていたり、図10に示すように、帰路電
極部の凸部の左端だけが斜面となっていたり、図11に
示すように、記録電極部の右端と帰路電極部の凸部の左
端の両方が面となっているものであっても良い。
【0059】また、帰路電極部の凸部の上面が平らとな
っている場合について説明したが、これに限らず、図1
2に示すように、帰路電極部の凸部の上面に所定の曲率
を持たせた丸みのあるものにしたり、図13に示すよう
に、帰路電極部の凸部の上面の左側だけを所定の曲率を
持たせた丸みのあるものにしても良い。この場合、記録
電極部の先端が面取りされ、帰路電極部の接触部は円弧
上(R)になっており、それらが所定距離間隔で固定さ
れる構成としたものである。
【0060】図12や図13の場合には、インクリボン
と記録電極の接触が安定しているため、良好な記録が行
えるととともに、放電がなく電極の摩耗も少ないので記
録ヘッドを頻繁に交換する必要がない。さらに、インク
リボンと接触する帰路電極面の角が曲率を持っているの
で、この部分で局部的に押しつけられることがなく、イ
ンクリボンの搬送時の負荷抵抗が減少するため、インク
リボンの走行が安定し、しわの発生が抑えられる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
従来の小型、高速記録などの利点を維持しつつ、安価で
かつ交換が容易に行え、インクリボンとの接触性に優れ
た高品位な記録が行える通電転写記録装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の通電転写記録装置におけ
る通電記録ヘッドの構成を示す断面図。
【図2】通電転写記録装置の概略構成を説明するための
図。
【図3】通電記録ヘッドの記録電極部の構成例を示す斜
視図。
【図4】通電記録ヘッドの帰路電極部の構成例を示す斜
視図。
【図5】通電記録ヘッドの構成例を示す斜視図。
【図6】通電記録ヘッドの構成例を示す断面図。
【図7】通電転写記録装置の制御回路を示す図。
【図8】通電転写記録装置の概略構成を説明するための
図。
【図9】通電記録ヘッドの他の実施例の構成例を示す断
面図。
【図10】通電記録ヘッドの他の実施例の構成例を示す
断面図。
【図11】通電記録ヘッドの他の実施例の構成例を示す
断面図。
【図12】通電記録ヘッドの他の実施例の構成例を示す
断面図。
【図13】通電記録ヘッドの他の実施例の構成例を示す
断面図。
【符号の説明】
2…通電記録ヘッド、4…インクリボン、4b…抵抗
層、4a、…色材、P…用紙(転写紙)、21…記録電
極部、22…帰路電極部、24…記録電極、25…回路
基板、26、〜…記録電極制御回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される転写紙と、 この転写紙と重ね合わせられて搬送され、熱を加えるこ
    とにより上記転写紙に転写する色材を塗布したインク層
    と通電により発熱する抵抗層からなるインクリボンと、 このインクリボンの抵抗層に接触する第1の接触部を有
    する第1の電極と、この第1の電極に着脱自在に重合保
    持され、上記インクリボンの抵抗層に接触する第2の接
    触部を有する第2の電極と、上記第1の電極の第1の接
    触部と上記第2の電極の第2の接触部とが一定の距離に
    離間した状態で、上記第2の電極を上記第1の電極に固
    定する固定手段とを有し、上記第1の電極の第1の接触
    部と上記第2の電極の第2の接触部とを上記インクリボ
    ンの抵抗層に当接した状態で通電することによりその抵
    抗層を部分的に発熱させ、この発熱された抵抗層に対応
    する色材を上記転写紙に転写させる通電記録ヘッドと、 を具備したことを特徴とする通電転写記録装置。
  2. 【請求項2】 搬送される転写紙と、 この転写紙と重ね合わせられて搬送され、熱を加えるこ
    とにより上記転写紙に転写する色材を塗布したインク層
    と通電により発熱する抵抗層からなるインクリボンと、 このインクリボンの抵抗層に第1の電極と第2の電極を
    当接させて通電することによりその抵抗層を部分的に発
    熱させ、この発熱した抵抗層に対応する色材を上記転写
    紙に転写させる通電記録ヘッドとを有する通電転写記録
    装置において、 上記インクリボンの抵抗層に接触する第1の接触部を有
    する第1の電極と、 この第1の電極に着脱自在に重合保持され、上記インク
    リボンの抵抗層に接触する第2の接触部を有する第2の
    電極と、 上記第1の電極の第1の接触部と上記第2の電極の第2
    の接触部とが一定の距離に離間した状態で、上記第2の
    電極を上記第1の電極に固定する固定手段と、 から構成されていることを特徴とする通電記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 搬送される転写紙と、 この転写紙と重ね合わせられて搬送され、熱を加えるこ
    とにより上記転写紙に転写する色材を塗布したインク層
    と通電により発熱する抵抗層からなるインクリボンと、 このインクリボンの抵抗層に接触する第1の接触部を有
    する帰路電極と、この帰路電極に着脱自在に重合保持さ
    れ、上記インクリボンの抵抗層に接触する第2の接触部
    を有する記録電極と、上記帰路電極の第1の接触部と上
    記記録電極の第2の接触部とが一定の距離に離間した状
    態で、上記記録電極を上記帰路電極に固定する固定手段
    とを有し、上記帰路電極の第1の接触部と上記記録電極
    の第2の接触部とを上記インクリボンの抵抗層に当接し
    た状態で通電することによりその抵抗層を部分的に発熱
    させ、この発熱された抵抗層に対応する色材を上記転写
    紙に転写させる通電記録ヘッドと、 を具備したことを特徴とする通電転写記録装置。
  4. 【請求項4】 上記記録電極の第2の接触部が上記帰路
    電極の第1の接触部よりも上記インクリボンの搬送経路
    の上流に位置していることを特徴とする請求項3に記載
    の通電転写記録装置。
JP34761592A 1992-12-28 1992-12-28 通電転写記録装置 Pending JPH06191072A (ja)

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