JPH06191071A - 熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置 - Google Patents

熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置

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JPH06191071A
JPH06191071A JP4345860A JP34586092A JPH06191071A JP H06191071 A JPH06191071 A JP H06191071A JP 4345860 A JP4345860 A JP 4345860A JP 34586092 A JP34586092 A JP 34586092A JP H06191071 A JPH06191071 A JP H06191071A
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JP
Japan
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line
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ink sheet
recording
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JP4345860A
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Takaaki Hashimoto
隆明 橋元
Yukio Nohata
之雄 野畠
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体上の地汚れの発生を抑え、消費電力
と雑音発生の低減を図った熱転写記録装置及び該装置を
用いたファクシミリ装置を提供する。 【構成】 入力された1ライン分画像データが白画素の
みで構成される画像データであったとしても、その直前
及び直後のラインの画像データが黒画素と白画素とが混
在する画像データであるなら、また、白画素のみで構成
される画像データが所定ライン数以上連続するなら、イ
ンクシートと記録紙との両方を搬送するように制御す
る。また、1ライン分画像データが白画素のみで構成さ
れる画像データであるなら、記録紙を搬送する記録紙搬
送用モータの搬送力を小さくするよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写記録装置及び該装
置を用いたファクシミリ装置に関し、特に、インクシー
トを有するインクを記録媒体に転写して、記録媒体に画
像の記録を行う熱転写記録装置及び該装置を用いたファ
クシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(熱
昇華性)インクをベースフィルムに塗布したインクシー
トを使用し、サーマルヘッドによりそのインクシートを
画像信号に対応して選択的に加熱し、溶融(昇華)した
インクを記録紙に転写して画像記録を行っている。
【0003】一般に、このインクシートは、1回の画像
記録により完全にインクが記録紙に転写されるもの(ワ
ンタイムシート)であるため、一文字或いは1ラインの
記録終了後、その記録された長さに対応する分だけイン
クシートを搬送し、次に記録する位置に確実にインクシ
ートの未使用部分を搬送してくる必要があった。
【0004】このため、インクシートの使用量が増大
し、感熱紙に記録する通常の感熱プリンタに比べ、熱転
写プリンタのランニングコストが高くなる傾向があっ
た。このような問題点を解決するために、特開昭57−
83471号や特開昭58−201686号公報及び特
開昭62−58917号公報にみられるように、記録紙
とインクシートとを速度差を設けて搬送するようにした
熱転写プリンタが提案されている。
【0005】さて、このようなインクシートを用いた熱
転写記録方式においては、画像データの内容によってイ
ンクシートをまったく転写しない場合(例えば、画像デ
ータ1ライン分のデータが全て白画素データのとき)に
も、インクシート及び記録紙を搬送してしまい、インク
の転写は全く必要でないにもかかわらず、通常の印字動
作と同じようにインクシートを搬送し、インクシートを
むだに使用することがあった。
【0006】この問題を解決するために、従来は1ライ
ン分の画像データが全て白画素のデータのときには、イ
ンクシートの搬送を行わず、記録紙のみを搬送させるよ
うな制御を行っていた。
【0007】また、記録紙とインクシートとを速度差を
設けて搬送するようにした熱転写プリンタには、インク
シートの同じ位置で複数回(n)の画像記録を行うこと
ができるようにいわゆるマルチプリントシートを用いる
ものもある。このようなマルチプリントシートを用いた
熱転写プリンタにおいても、印字すべきデータがない場
合、インクシートの使用量を抑えるために、インクシー
トの搬送を止める制御(これを白スキップという)を行
っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、1ライン分の画像データ全てが白画素のデータ
であるライン(以下、これを白ラインという)が連続す
る場合には、以下のことが原因となって記録紙に地汚れ
が発生するという問題があった。 (1)連続した白ラインの後に黒画素データと白画素デ
ータとが混在する画像データをもつラインが現れる場
合、その先頭印字データの部分でインクシートのトップ
コーティング層に剥離が発生する。 (2)連続する白ラインが現れる前のラインの印字デー
タの影響が連続する白ライン先頭部分に現れる。 (3)連続する白ライン中にインクシートのトップコー
ティング層に剥離が発生し、その下層のインク層が露出
する。
【0009】また上記従来例では、記録紙の搬送に必要
な搬送力は印字データの有無に従って変化する(印字デ
ータが白画素であるときには必要搬送力は小さくて良
く、黒画素が連続するときには必要搬送力は大きくな
る)にもかかわらず、実際の記録紙の搬送力を一定とし
ていたために、データがない場合(白画素が連続する場
合や白スキップの制御を行う場合)に必要以上の記録紙
搬送力を用いる結果となり装置の消費電力が増大した
り、装置雑音が大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録媒体の地汚れ、消費電力、装置雑音を抑えるこ
とのできる熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシ
ミリ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱転写記録装置は以下のような構成からな
る。即ち、インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して画像記録を行う熱転写記録装置であって、外部か
ら画像データを入力する入力手段と、1ライン分の画像
データを格納する記憶手段と、前記インクシートを搬送
するインクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送する
記録媒体搬送手段と、前記インクシートに作用して、前
記1ラインを単位として、前記記録媒体に画像データを
記録する記録手段と、前記1ライン分の画像データが白
画素のみで構成される画像データであるなら前記記録媒
体のみを搬送するよう制御する制御手段と、前記記憶手
段に格納されている前記1ライン分の画像データと前記
入力手段によって入力される次のラインに画像記録を行
う画像データとを比較する比較手段とを有し、前記比較
手段による比較結果に基づいて、前記1ライン分の画像
データが白画素のみで構成される画像データであって
も、前記次のラインに画像記録を行う画像データが白画
素と黒画素とが混在する画像データであるなら、前記イ
ンクシートと前記記録媒体との両方を搬送させることを
特徴とする熱転写記録装置を備える。
【0012】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置を用いたファクシミリ装置であって、原稿画像
を読取って画像データに変換する入力手段と、画像デー
タを送受信する送受信手段と、1ライン分の画像データ
を格納する記憶手段と、前記画像データに基づいて前記
インクシートに作用して、前記1ラインを単位として、
前記記録媒体に画像の記録を行う記録手段と、前記イン
クシートを搬送するインクシート搬送手段と、前記記録
媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記1ライン分の
画像データが白画素のみで構成される画像データである
なら前記記録媒体のみを搬送するよう制御する制御手段
と、前記記憶手段に格納されている前記1ライン分の画
像データと前記入力手段によって入力される次のライン
に画像記録を行う画像データとを比較する比較手段とを
有し、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記1
ライン分の画像データが白画素のみで構成される画像デ
ータであっても、前記次のラインに画像記録を行う画像
データが白画素と黒画素とが混在する画像データである
なら、前記インクシートと前記記録媒体との両方を搬送
させることを特徴とするファクシミリ装置を備える。
【0013】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置であって、外部から画像データを入力する入力
手段と、1ライン分の画像データを格納する記憶手段
と、前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段
と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記
記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データに基
づいて、前記インクシートに作用して、前記1ラインを
単位として、前記記録媒体に画像データを記録する記録
手段と、前記1ライン分の画像データが白画素のみで構
成される画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送
するよう制御する制御手段と、前記1ライン分の画像デ
ータの直前のラインの画像データを格納するバッファ
と、前記記憶手段に格納されている前記1ライン分の画
像データと、前記バッファに格納されている前記画像デ
ータとを比較する比較手段とを有し、前記比較手段によ
る比較結果に基づいて、前記1ライン分の画像データが
白画素のみで構成される画像データであっても、前記直
前のラインの画像データが黒画素と白画素とが混在する
画像データであるなら、前記インクシートと前記記録媒
体との両方を搬送させることを特徴とする熱転写記録装
置を備える。
【0014】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置を用いたファクシミリ装置であって、原稿画像
を読取って画像データに変換する入力手段と、画像デー
タを送受信する送受信手段と、1ライン分の画像データ
を格納する記憶手段と、前記記憶手段に格納された前記
1ライン分の画像データに基づいて、前記インクシート
に作用して、前記1ラインを単位として、前記記録媒体
に画像の記録を行う記録手段と、前記インクシートを搬
送するインクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送す
る記録媒体搬送手段と、前記1ライン分の画像データが
白画素のみで構成される画像データであるなら前記記録
媒体のみを搬送するよう制御する制御手段と、前記1ラ
イン分の画像データの直前のラインの画像データを格納
するバッファと、前記記憶手段に格納されている前記1
ライン分の画像データと、前記バッファに格納されてい
る前記画像データとを比較する比較手段とを有し、前記
比較手段による比較結果に基づいて、前記1ライン分の
画像データが白画素のみで構成される画像データであっ
ても、前記直前のラインの画像データが黒画素と白画素
とが混在する画像データであるなら、前記インクシート
と前記記録媒体との両方を搬送させることを特徴とする
ファクシミリ装置を備える。
【0015】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置であって、外部から画像データを入力する入力
手段と、1ライン分の画像データを格納する記憶手段
と、前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段
と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記
記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データに基
づいて、前記インクシートに作用して、前記1ラインを
単位として、前記記録媒体に画像データを記録する記録
手段と、前記1ライン分の画像データが白画素のみで構
成される画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送
するよう制御する制御手段と、前記白画素のみで構成さ
れる画像データが連続するラインのライン数を計数する
計数手段と、前記計数手段によって計数される前記ライ
ンのライン数と、所定のライン数とを比較する比較手段
とを有し、前記比較手段による比較結果に基づいて、前
記ラインのライン数が前記所定のライン数を越えた場合
には、前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成
される画像データであっても、前記インクシートと前記
記録媒体との両方を搬送させることを特徴とする熱転写
記録装置を備える。
【0016】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置を用いたファクシミリ装置であって、原稿画像
を読取って画像データに変換する入力手段と、画像デー
タを送受信する送受信手段と、1ライン分の画像データ
を格納する記憶手段と、前記記憶手段に格納された前記
1ライン分の画像データに基づいて、前記インクシート
に作用して、前記1ラインを単位として、前記記録媒体
に画像の記録を行う記録手段と、前記インクシートを搬
送するインクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送す
る記録媒体搬送手段と、前記1ライン分の画像データが
白画素のみで構成される画像データであるなら前記記録
媒体のみを搬送するよう制御する制御手段と、前記白画
素のみで構成される画像データが連続するラインのライ
ン数を計数する計数手段と、前記計数手段によって計数
される前記ラインのライン数と、所定のライン数とを比
較する比較手段とを有し、前記比較手段による比較結果
に基づいて、前記ラインのライン数が前記所定のライン
数を越えた場合には、前記1ライン分の画像データが白
画素のみで構成される画像データであっても、前記イン
クシートと前記記録媒体との両方を搬送させることを特
徴とするファクシミリ装置を備える。
【0017】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置であって、外部から画像データを入力する入力
手段と、1ライン分の画像データを格納する記憶手段
と、前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段
と、前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記
記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データに基
づいて、前記インクシートに作用して、前記1ラインを
単位として、前記記録媒体に画像データを記録する記録
手段と、前記1ライン分の画像データが白画素のみで構
成される画像データかどうかを解析する解析手段と、前
記解析手段による解析結果に基づき、前記記録媒体搬送
手段による前記記録媒体の搬送力を制御する制御手段と
を有することを特徴とする熱転写記録装置を備える。
【0018】また他の発明によれば、インクシートの有
するインクを記録媒体に転写して画像記録を行う熱転写
記録装置を用いたファクシミリ装置であって、原稿画像
を読取って画像データに変換する入力手段と、画像デー
タを送受信する送受信手段と、1ライン分の画像データ
を格納する記憶手段と、前記記憶手段に格納された前記
1ライン分の画像データに基づいて、前記インクシート
に作用して、前記1ラインを単位として、前記記録媒体
に画像の記録を行う記録手段と、前記インクシートを搬
送するインクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送す
る記録媒体搬送手段と、前記1ライン分の画像データが
白画素のみで構成される画像データかどうかを解析する
解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づき、前
記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送力を制御
する制御手段とを有することを特徴とするファクシミリ
装置を備える。
【0019】入力される1ライン分の画像データが1ラ
イン全て白データのときでも、その次のラインが黒デー
タと白データの混在した画像データのときはインクシー
トと記録紙の両方を搬送させる。これによって画像の先
頭印字データにおいてインクシートのトップコーティン
グ層の剥離によって記録紙に地汚れが発生することを防
止する。
【0020】
【作用】以上の構成により本発明は、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されていても、その
次のラインの画像データが黒画素と白画素とが混在する
画像データであるなら、インクシートと記録媒体との両
方を搬送させるよう動作する。
【0021】また他の発明によれば、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されていても、その
直前のラインの画像データが黒画素と白画素とが混在す
る画像データであるなら、インクシートと記録媒体との
両方を搬送させるよう動作する。
【0022】また他の発明によれば、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されていても、白画
素のみで構成される画像データが所定ライン数を越えた
場合には、インクシートと記録媒体との両方を搬送させ
るよう動作する。
【0023】また他の発明によれば、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されるかどうかを解
析し、その解析結果に基づき記録媒体搬送手段による記
録媒体の搬送力を制御するよう動作する。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0025】[ファクシミリ装置の説明(図1〜図
4)]図1〜図4は本発明の代表的な実施例である熱転
写プリンタをファクシミリ装置に適用した例を示す図
で、図1はファクシミリ装置の制御部101と記録部1
02との電気的接続を示す図、図2はファクシミリ装置
の概略構成を示すブロック図、図3はファクシミリ装置
の側断面図、そして図4は記録部102における記録紙
とインクシートの搬送機構を示す斜視図である。
【0026】図2において、100は原稿を光電的に読
みとってデジタル画像信号として制御部101に出力す
る読み取り部で、原稿搬送用モータやCCDイメージセ
ンサなどを備えている。
【0027】次に、この制御部101の構成を説明す
る。110は画像データの各ラインのイメージデータが
格納するラインメモリで、原稿の送信或いはコピーのと
きは読み取り部100より1ライン分のイメージデータ
が格納され、画像データの受信の時は復号された受信画
像データの1ラインデータが格納される。そして、格納
されたデータが記録部102に出力されることによって
画像形成が行われる。111は送信する画像情報をMH
符号化などにより符号化するとともに、受信した符号化
画像データを復号化してイメージデータに変換する符号
化/復号化部である。また、112は送信する或いは受
信された符号化画像データを格納するバッファメモリで
ある。これら制御部101の各部は、例えばマイクロプ
ロセッサなどのCPU113により制御されている。制
御部101にはこのCPU113の他に、CPU113
の制御プログラムや各種データを記憶しているROM1
14、CPU113のワークエリアとして各種データ一
時保存するRAM115などを備えている。
【0028】102はサーマルラインヘッドを備え、熱
転写記録法により記録紙に画像記録を行う記録部であ
る。この構成は図3を参照して詳しく後述する。103
は送信開始などの各種機能指示キーや電話番号の入力キ
ーなどを含む操作部、103aは使用するインクシート
14の種類を指示するスイッチで、スイッチ103aが
音のときはマルチプリントのインクシートが、オフのと
きは通常のインクシートが、装着されていることを示し
ている。104は通常、操作部103に隣接して設けら
れており、各種機能や状態などを表示する表示部であ
る。105は装置全体に電力を供給するための電源部で
ある。また、106はモデム(変復調器)、107は網
制御部(NCU)、108は電話器である。
【0029】次に、図3を参照して記録部102の構成
を詳しく説明する。なお、図2と共通な部分は同一図番
で示している。
【0030】図3において、10は普通紙である記録紙
11をコア10aにロール状に圧巻したロール紙であ
る。このロール紙10は、プラテンローラ12の矢印方
向への回転により記録紙11をサーマルヘッド部13に
供給できるように、回転自在に装置内に収納されてい
る。なお、10bはロール紙装填部であって、ロール紙
10を着脱可能に装填している。さらに、12はプラテ
ンローラであって、記録紙11を矢印b方向に搬送する
とともに、サーマルヘッド13の発熱体132との間
で、インクシート14や記録紙11を押圧するものであ
る。サーマルヘッド13の発熱により画像記録の行われ
た記録紙11は、プラテンローラ12のさらなる回転に
よって排出ローラ16(16a,16b)方向に搬送さ
れ、1頁分の画像記録が終了するとカッタ15(15
a,15b)の噛合によって頁単位に切断される。
【0031】17はインクシート14を捲回しているイ
ンクシート供給ロール、18はインクシート巻取ロール
であって、後述するインクシート搬送用モータにより駆
動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもので
ある。なお、このインクシート供給ロール17及びイン
クシート巻取りロール18は、装置本体内のインクシー
ト装填部70に着脱可能に装填されている。さらに、1
9はインクシート14の残量検出やインクシート14の
搬送速度を検出するためのセンサである。また、20は
インクシート14の有無を検出するためのインクシート
センサ、21はスプリングで、記録紙11やインクシー
ト14を介して、プラテンローラ12に対してサーマル
ヘッド13を押圧するものである。また、22は記録紙
の有無を検出するための記録紙センサである。
【0032】次に、読取部100の構成を説明する。
【0033】図3において、30は原稿32を照射する
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー5
0,51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入
力され、電気信号に変換される。原稿32は図示しない
原稿搬送用モータにより駆動される搬送用ローラ53,
54,55,56により、原稿32の読取り速度に対応
して搬送される。なお、57は原稿積載台であって、こ
の積載台57に積載された複数枚の原稿32は搬送用ロ
ーラ54と押圧分離片58との協動によって1枚ずつに
分離されて、読取部100は搬送される。
【0034】41は制御部101の主要部を構成する制
御基板で、この制御基板41より装置の各部に各種制御
信号が出力される。また、106はモデム基板ユニッ
ト、107はNCU基板ユニットである。
【0035】さらに、図4はインクシート14と記録紙
11の搬送機構の詳細を示す図である。
【0036】図4において、24はプラテンローラ12
を回転駆動し、記録紙11を矢印a方向とは反対の矢印
b方向に搬送するための記録紙搬送用モータである。ま
た、25はインクシート14をキャプスタンローラ7
1、ピンチローラ72により、矢印b方向に搬送するた
めのインクシート搬送用モータである。さらに、26、
27は記録紙搬送用モータ24の回転をプラテンローラ
12に伝達する伝達ギヤである。また、57は滑りクラ
ッチユニットである。
【0037】ここで、ギア75aの回転により巻き取ロ
ール18に巻き取られるインクシート14の長さを、キ
ャプスタンローラ71により搬送されるインクシート長
よりも長くなるようにギア74と75の比を設定してお
くことにより、キャプスタンローラ71により搬送され
たインクシート14が確実に巻取りロール18ロールに
巻取られる。そして、巻取りロール18によるインクシ
ート14の巻き取り量と、キャプスタンローラ71によ
り送られたインクシート14の差分量に相当する分が、
滑りクラッチユニット75で吸収される。これにより、
巻取りロール18の巻取り系の変動によるインクシート
14の搬送速度(量)の変動を抑えることができる。
【0038】図1は本実施例のファクシミリ装置におけ
る制御部101と記録部102との電気的な接続を示す
図で、他の図と共通な部分は同一図番で示している。
【0039】サーマルヘッド13はラインヘッドであ
る。そして、このサーマルヘッド13は制御部101よ
りの1ライン分のシリアル記録データ43aやシフトク
ロック43bを入力するためのシフトレジスタ130、
ラッチ信号44によりシフトレジスタ130のデータを
ラッチするラッチ回路131、1ライン分の発熱抵抗体
からなる発熱素子132を備えている。ここで、発熱抵
抗体132は132−1〜132−mで示されたm個の
ブロックに分割して駆動されている。また、133はサ
ーマルヘッド13に取り付けられているサーマルヘッド
13の温度を検出するためのセンサである。この温度セ
ンサ133の出力信号42は、制御部101内でA/D
変換されてCPU113に入力される。これにより、C
PU113はサーマルヘッド13の温度を検知し、その
温度に対応してストローブ信号47のパルス幅を変更し
たり、あるいは、インクシート14の特性に応じてサー
マルヘッド13への印加エネルギーを変更している。1
16はプログラマブル・タイマで、CPU113より計
時時間がセットされ、計時の開始が指示されると計時を
開始する。そして、指示された時間ごとにCPU113
に割込み信号やタイムアウト信号などを出力するように
動作する。
【0040】なお、インクシート14の種類(特性)
は、前述した操作部103のスイッチ103aや、イン
クシート14に印刷されたマークなどを検出して判断す
るようにしても良く、またインクシートのカートリッジ
に付されたマークや切り欠き、あるいは突起などを判別
して行うようにしても良い。
【0041】46は制御部101よりサーマルヘッド1
3の駆動信号を入力し、サーマルヘッド13を各ブロッ
ク単位で駆動するストローブ信号47を出力する駆動回
路である。なお、駆動回路46は、制御部101の指示
により、サーマルヘッド13の発熱素子132に電流を
供給する電源線45に出力する電圧を変更してサーマル
ヘッド13の印加エネルギーを変更することができる。
36はカッタ15を噛合させて駆動する駆動回路で、カ
ッタ駆動用のモータなどを含んでいる。39は排紙用ロ
ーラ16を回転駆動する排紙用モータである。35,4
8,49はそれぞれ対応する排紙モータ39、記録紙搬
送用モータ24及びインクシート搬送用モータ25を回
転駆動するドライバ回路である。なお、これら排紙用モ
ータ39や記録紙搬送用モータ24およびインクシート
搬送用モータ25は、この実施例ではステッピングモー
タであるが、これに限定されるものではなく、例えばD
Cモータなどであっても良い。
【0042】[記録動作の説明(図5〜図6)]次に上
記構成の装置を用いて本実施例のファクシミリ装置にお
ける1頁分の記録処理について図5を示すフローチャー
トを参照して説明する。なお、この処理を実行する制御
プログラムは制御部101のROM114に記憶されて
おり、以下の説明でこの処理は記録する1ライン分のイ
メージデータがラインメモリ110に格納されて、記録
動作が開始できる状態になることにより開始され、マル
チインクシート14が装着されていることが、スイッチ
103aなどにより制御部101で判別されているもの
とする。
【0043】まず、ステップS1で1ライン分の画像デ
ータを取り出し記録用バッファに格納する。
【0044】次に、ステップS2においては、格納され
た画像データが白ラインかどうかを調べる。ここで、そ
のデータが白ラインでないと判断されれば処理はステッ
プS5へ進み、白ラインであると判断されれば処理はス
テップS3に進む。ステップS3では、RAM115に
セットされている論理カウンタの値(ICNT)をデク
リメント(−1)する。この論理カウンタは、白ライン
の数をカウントするために用いられる。続いてステップ
S4ではその値(ICNT)が“0”であるかどうかを
チェックする。ここで、その値(ICNT)が“0”で
あれば処理はステップS7へ進み、“0”でなければ処
理はステップS8へ進む。
【0045】ステップS8では、論理カウンタの値(I
CNT)が“98”かどうかをチェックする。ここで、
その値(ICNT)が“98”であれば処理はステップ
S9へ進み、“98”未満であれば処理はステップS1
0へ進む。ステップS9では、記録紙11だけを1ライ
ン分搬送して処理はステップS1へ戻る。
【0046】さてステップS2の処理において、格納さ
れた画像データが白ラインでないと判断された場合、処
理はステップS5に進み、インクシートをフィードした
かどうかを調べる。ここで、インクシートがフィードし
ていないと判断されたなら、処理はステップS6に進ん
でインクシートをフィードする。この処理はインクシー
トを少しフィードして記録紙の地汚れを防止するためで
ある。これに対して、インクシートがフィードされてい
ると判断されたなら、処理はステップS6をスキップし
てステップS7に進む。ステップS7では前述の論理カ
ウンタの値(ICNT)を初期化する。本実施例の場
合、初期化定数は“100”とする。
【0047】ステップS10ではインクシート14を1
ライン分搬送し、続いてステップS11で記録紙11を
1ライン分搬送する。ステップS12においては、画像
データをサーマルヘッド13のシフトレジスタ130へ
転送する。1ライン分の記録データの転送が終了する
と、ステップS13でラッチ信号44を出力してラッチ
回路131に1ライン分の記録データを格納する。
【0048】次に、ステップS14では発熱抵抗体13
2の1つ1つのブロックに通電して画像の記録を行う。
ステップS15ではサーマルヘッド13の全ブロックへ
の通電が終了したかどうかを調べ、通電が終了していな
ければ処理はステップS14へ戻り、次のブロックの通
電を実行する。これに対して、全ブロックの通電が終了
(即ち、1ラインの記録終了)したなら処理はステップ
S16へ進む。なお、本実施例では、サーマルヘッド1
3は4ブロックに分けて通電駆動が実行されており、1
ラインの記録に要する所要時間はほぼ2.5ms(60
0μs×4ブロック)となっている。
【0049】ステップS16ではさらに、1頁の画像記
録が終了したかを調べる。ここで、1頁の画像記録が終
了していないと判断されたなら処理はステップS1に戻
り、終了したと判断されたなら処理はステップS17に
進む。ステップS17では、記録紙11を所定量排紙ロ
ーラ16a,16b方向に搬送する。そして、ステップ
S18でカッタ15a,15bを駆動して噛合させ、記
録紙1頁単位に切断する。最後に、ステップS19で、
記録紙搬送用モータ24を反転駆動し、記録紙11をサ
ーマルヘッド13とカッタ15の間隔に相当する距離だ
け戻し記録紙11のカッタ処理を完了する。
【0050】図6は本実施例の画像記録処理におけるサ
ーマルヘッド13への通電タイミングを示す図で、ここ
ではサーマルヘッド13の発熱抵抗体132は4つのブ
ロックに分割されて通電される。これは図5に示すフロ
ーチャートの各ラインごとの処理に対応する。図6にお
いて、ストローブ信号(STB0〜3)各々は、サーマ
ルヘッド13の発熱抵抗体132の各ブロックの通電信
号に対応する。また、画像データ(DATA)はサーマ
ルヘッド13のシフトレジスタ130に転送中のデータ
である。ラッチ信号(LATCH)はラッチ回路131
に画像データをラッチするための信号であり、W−mo
tor(記録系モータ)は、記録紙搬送用モータ24及
びインクシート搬送用モータ25の動作を表している。
図6では特にW−motor(記録系モータ)の動作の
内、インクシート搬送用モータ25のみが駆動された場
合をPi (i=1,N) 、記録紙搬送用モータ24及びインク
シート搬送用モータ25の両方が駆動された場合をWi
(i=1,N) と表している。
【0051】以下、図6を用いて、ステップS12〜S
14に対応する発熱抵抗体132の1つ1つのブロック
に通電して画像記録を行う処理について詳細に説明す
る。
【0052】まず、t=T1 において1ラインに黒画素
データと白画素データの混在した画像データ(DAT
A)(以下、黒データと呼ぶ)が転送され、その転送が
終了するとラッチ信号(LATCH)が出力される。図
6ではt=T1 の黒データは、“黒1”と示されてい
る。次にt=T2 において、“黒1”のデータ転送終了
に応じて、W−motor(記録系モータ)を1ライン
分動かしてからストローブを出力する。図6では、この
タイミングは“W1 ”と示されている。このストローブ
の出力はt=T3 まで継続し、サーマルヘッド13の発
熱抵抗体132の4つのブロックに対する通電が行われ
る。これは、図6ではストローブ信号(STB0〜3)
の“黒1”として示されている。
【0053】t=T2 では、次の画像データ(DAT
A)が転送される。図6の場合、これは白ラインのデー
タである。図6ではt=T2 の白ラインのデータは、
“白2”として示されている。このデータ転送に対する
ラッチ信号(LATCH)出力とW−motor(記録
系モータ)の駆動(W2 )の後、ストローブ信号(ST
B0〜3)を出力する(“白2”)。このように、白ラ
インのデータが存在する場合でも通常の印字動作をする
事で、例えば、1ラインおきに白ラインである様な画像
に対しては、インクシートと記録紙との両方を搬送する
ようにしている。これは白ラインと黒データとが1ライ
ンごとに交互に現れる様な画像での印字品質を上げる為
と、前のラインの印字データの尾引きによる記録紙の地
汚れを防止するためである。
【0054】t=T3 で、前のラインに続いて白ライン
のデータ(“白3”)が転送されると、このデータ転送
に対するラッチ信号(LATCH)出力に続くW−mo
tor(記録系モータ)の駆動(P3 )では白ラインが
2ライン連続したので、記録紙搬送モータ24のみを動
かしインクシート搬送用モータ25を静止させる。この
動作によってインクシートの節約が行なわれる。
【0055】さてt=T4 でも前のラインに続いて白ラ
インのデータ(“白4”)が転送されると、このデータ
転送に対するラッチ信号(LATCH)出力に続くW−
motor(記録系モータ)の駆動(P4 )でも記録紙
搬送モータ24のみを動作させインクシート搬送用モー
タ25を静止させる。
【0056】このような白ラインのデータがt=T10
で続いたとする。
【0057】そしてさらに、t=T11においても白ライ
ンのデータ(“白11”)が転送されたとする。しか
し、t=T11の白ラインのデータ(“白11”)が転送
に対応するW−motor(記録系モータ)の駆動(W
11)では、t=T3 からt=T 10までの記録紙搬送によ
って図8に示される第4層のトップコーティング層が剥
され第3層のインク層が露出してきたとみなし、記録紙
の地汚れを防止するため転送画像データが白ラインのデ
ータであるにもかかわらず、記録系モータ24とインク
シート搬送用モータ25を1ライン分動かす。これによ
ってインクシートが搬送され新しい第4層のトップコー
ティング層が印字位置にくる。
【0058】t=T12における画像データ(DATA)
転送では依然として白ラインのデータが連続しているの
で、これに対応するW−motor(記録系モータ)の
駆動(P12)では記録紙搬送モータ24のみを動かしイ
ンクシート搬送用モータ25を停止させる。
【0059】t=T13で、画像データ(DATA)に黒
データが転送されると、これに対応するW−motor
(記録系モータ)の駆動(W13)では記録紙搬送モータ
24とインクシート搬送用モータ25を1ライン分動か
す。これに続くt=T14における画像データ(DAT
A)に黒データが転送されたときのW−motor(記
録系モータ)の駆動(W14)もW13と同様である。
【0060】[記録原理の説明(図7)]図7は本実施
例における記録紙11とインクシート14の搬送方向を
逆にして画像の記録を行う時の画像記録状態を示す図で
ある。
【0061】図示したように、プラテンローラ12とサ
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14が挟持されており、サーマルヘッド13はスプリン
グ21により所定圧でプラテンローラ12に押圧されて
いる。ここで、記録紙11はプラテンローラ12の回転
により矢印b方向に速度VP で搬送される。一方、イン
クシート14はインクシート搬送用モータ25の回転に
より矢印a方向に速度VI で搬送される。ここで、記録
紙11の搬送速度VP とインクシート14の搬送速度V
I との関係はVI =−(1/n)VP となる。
【0062】いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体1
32に電源105から通電されて加熱されると、インク
シート14の斜線部81で示す部分が過熱される。ここ
で、14aはインクシート14のベースフィルム、14
bはインクシートのインク層を示している。発熱抵抗体
132に通電することにより過熱されたインク層81の
インクは溶融し、その内82で示す部分が記録紙11に
転写される。この転写されるインク層部分82は81で
示すインク層のほぼ1/nに相当している。
【0063】この転写時において、インク層14bの境
界線83で、インクに対する剪断力を生じさせて82で
示す部分だけを記録紙11に転写する必要がある。しか
しながら、この剪断力はインク層の温度により異なり、
インク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向にあ
る。そこで、インクシート14の過熱時間を短くすると
インク層内での剪断力が大きくなることから、インクシ
ート14と記録紙11の相対速度を大きくすれば、転写
すべきインク層をインクシート14から確実に隔離させ
ることができる。
【0064】この実施例によれば、ファクシミリ装置に
おけるサーマルヘッド13の過熱時間は0.6msと短
いため、インクシート14と記録紙11の搬送方向を対
向させることにより、インクシート14と記録紙11と
の相対速度を上げるようにしている。
【0065】[インクシートの説明(図8)]図8は本
実施例のマルチプリント法によって熱転写記録に使用さ
れるインクシート14の断面図で、ここでは4層で構成
されている。
【0066】まず、第2層はインクシート14の支持体
となるベースフィルムである。マルチプリントの場合、
同一個所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱
性の高い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有
効であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐
える。これらの厚さは、媒体という役割からなるべく薄
い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点から3〜
8μmが望ましい。
【0067】第3層は記録紙(記録シート)にn回分の
転写が可能な量のインクを含有したインク層である。こ
の成分は、接着剤としてのEVAなどの樹脂、着色のた
めのカーボンブラックやニグロシン染料、バインディン
グ材としてのカルナバワックス、パラフィンワックスな
どを主成分として同一個所でn回の使用に耐えるように
配合されている。この塗布量は4〜8g/m2 が望まし
いが、塗布量によって感度や濃度が事なり、任意に選択
できる。
【0068】第4層は印字しない部分で記録紙に第3層
のインクが圧力転写されるのを防止するためのトップコ
ーティング層であり、透明なワックスなどで構成され
る。これにより、圧力転写されるのは透明な第4層だけ
となり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマ
ルヘッド13の熱から、第2層のベースフィルムを保護
する耐熱コート層である。これは、同一個所にnライン
分の熱エネルギーが印加される可能性のある(黒情報が
連続したとき)マルチプリントには好適であるが、用い
るか用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステル
フィルムのように比較的耐熱性の低いベースフィルムに
は有効となる。
【0069】なお、インクシート14の構成は本実施例
に限定されるものではなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられたインクが含有された多孔性インク
保持層とからなるものでも良く、ベースフィルム上に微
細多孔質網状構造を有する耐熱性インク層を設け、その
インク層内にインクを含有させたものでもよい。また、
ベースフィルムの材質としては、例えばポリアミド、ポ
リエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセ
チルセルロース、ナイロンなどからなるフィルムまたは
紙であってもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必
要でないが、その材質としては、例えばシリコン樹脂や
エポキシ樹脂、フッソ樹脂、エトロセルロースなどであ
ってもよい。
【0070】また、熱昇華性インクを有するインクシー
トの一例としては、ポリエチレンテレフタート、ポリエ
チレンナフタレート、芳香族ポリアミドフィルムなどで
形成された基材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂
で形成したスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設
けたインクシートが挙げられる。
【0071】従って本実施例に従えば、白ラインのデー
タが2ライン以上連続して転送されるときは記録紙搬送
用モータ24のみを動作させ、インクシートモータ25
の動作を静止させるので、インクシートの節約が行なわ
れる。また、10ライン以上白ラインのデータが連続す
るときには記録紙搬送用モータ24とインクシートモー
タ25の両方を動作させてる新しい第4層のトップコー
ティング層を印字位置にもってくることができるので、
第4層のトップコーティング層剥離による第3層のイン
ク層露出に起因する記録紙の地汚れを防止することがで
きる。
【0072】
【他の実施例】ここでは、印字する画像データの内容に
従って記録紙を搬送する搬送力を制御することが可能な
熱転写プリンタ装置を用いたファクシミリ装置について
説明する。なお本実施例で用いる装置の構成は前述の実
施例とほとんど共通なので、その共通部分は共通の装置
参照番号を付して参照するものとし、その説明について
は省略する。
【0073】図9は本実施例の熱転写プリンタ装置を用
いたファクシミリ装置の制御部101と記録部102と
の電気的接続を示す図である。図9において、150は
1ラインに記録されるべき画像データの有無を検知する
データ検知部で、制御部101からサーマルヘッド13
に出力されるシリアルデータ43aやシフトクロック4
3bを入力し、そのラインデータ中に黒画素のデータが
なく、すべてが白画素データで構成される白ラインであ
ると判断した場合には、信号線152を介して“ハイ”
レベル信号を制御部101に出力する。また、信号線1
51を介して制御部101からデータ検知部150に対
するクリア信号が入力される。
【0074】また、ドライバ回路48は制御部101よ
り励磁信号153と励磁電流制御信号154を入力し、
この指示された励磁電流値に従って記録紙搬送用モータ
の搬送力を変更する。
【0075】次に上記構成の熱転写プリンタ装置を用い
たファクシミリ装置が実行する1ページ分の画像記録処
理について、図10〜図11に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0076】まず、ステップS50で1ライン分の画像
データを取り出しシリアルにシフトレジスタ130に出
力する。ここで、データ検知部150はそのシリアルデ
ータ43aを調べ、そのデータに黒画素の情報を含むと
きには信号線152を介して“ロー”レベル信号を制御
部101に出力する。これに対して、そのデータが白ラ
インのデータであるときには信号線152を介して“ハ
イ”レベル信号を制御部101に出力する。そして、1
ライン分の画像データ出力が終了すると、処理はステッ
プS51に進む。ステップS52では、制御部101が
信号線152を介してデータ検知部150の出力を読み
取り、RAM115にこれを格納する。そして、ラッチ
信号44を出力してラッチ回路131に1ライン分の画
像データを格納する。続くステップS52においては、
信号線151を介してクリア信号を出力してデータ検知
部150をリセットする。
【0077】次にステップS71では1ライン分の画像
データ出力の内容がどんなものであるかRAM115に
格納された情報に基づいて調べる。ここで、1ライン分
の画像データ出力の内容が白ラインのデータであると判
断された場合、処理はステップS72に進み、インクシ
ート14の搬送は行わず、記録紙11のみを励磁電流制
御信号154を出力してドライバ回路48を制御するこ
とにより、通常の印字時よりも小さい搬送力で1ライン
分搬送する。なお、この1ラインの長さは本実施例の場
合、約1/15.4(mm)に設定されており、記録紙
11とインクシート14の搬送量はそれぞれ記録紙搬送
用モータ24とインクシート搬送用モータ25の励磁パ
ルス数を変更することにより制御できる。
【0078】これに対して、1ライン分の画像データ出
力の内容が黒画素データを含むものであると判断された
場合、処理はステップS53に進み、インクシート搬送
用モータ25を駆動してインクシート14を1/n(n
>1,nは整数)ライン分搬送する。そして、ステップ
S54では記録紙11を通常の印字時の搬送力で搬送す
る。
【0079】ステップS55では発熱抵抗体132の1
つ1つのブロックに通電して画像の記録を行う。ステッ
プS56ではサーマルヘッド13の全ブロックへの通電
が終了したかどうかを調べ通電が終了していなければ処
理はステップS57へ進み、次のラインの画像データの
準備が完了したかどうかを調べる。ここで、次のライン
の画像データ準備完了済と判断されたなら、処理はステ
ップS58に進み、発熱抵抗体132への通電時間を利
用して次のラインの画像データをシリアルにサーマルヘ
ッド13のシフトレジスタ130に転送する。このと
き、データ検知部150は前述のように1ライン分の画
像データの内容を調べ、その結果をRAM115に出力
する。さらに処理はステップS59において、画像デー
タをシフトレジスタ130に転送中に発熱抵抗体132
の1ブロックに対する通電時間(本実施例では約600
μsec)が経過したかどうかを調べる。この通電時間
が経過していない場合、処理はステップS57に戻り、
通電時間が経過している場合、処理はステップS55に
戻って次のブロックの通電を実行する。またステップS
57において、次のラインの画像データ準備が未完了と
判断された場合には処理はステップS58をスキップし
てステップS59に進む。なお本実施例では、サーマル
ヘッド13は4ブロックに分けて通電駆動が実行されて
おり、1ラインの記録に要する所要時間は約2.5ms
(600μs×4ブロック)となっている。
【0080】これに対して、全ブロックの通電が終了
(即ち、1ラインの記録終了)したなら処理はステップ
S60へ進む。
【0081】ステップS60ではタイマ116に所定時
間(本実施例では200ms)をセットしてタイマ11
6による計時を開始する。次にステップS61ではさら
に1頁の画像記録が終了したかを調べる。ここで、1頁
の画像記録が終了していないと判断されたなら処理はス
テップS62に進み、終了したと判断されたなら処理は
ステップS68に進む。
【0082】ステップS62では次のラインの画像デー
タがシフトレジスタ130に転送されたかどうかを調べ
る。ここで、転送未完了と判断されれば処理はステップ
S63に進み、次のラインの画像データ転送を行う。こ
のとき、データ検知部150は前述のように1ライン分
の画像データの内容を調べ、その結果をRAM115に
出力する。さらにステップS64では補助記録の回数が
2回であるかどうかを調べる。補助記録回数が2回でな
ければ、処理はステップS65において発熱抵抗体13
2の通電ブロック単位に補助記録を実行する。その後、
処理はステップS62に戻る。これに対して、補助記録
回数が2回であるなら処理はそのままステップS62に
戻る。この補助記録とはラッチ回路131にラッチされ
ていて既に記録動作が完了した画像データを用いて、実
際の記録動作における通電時間の1/4ほどの時間だけ
サーマルヘッド13に通電を行うことを言う。これによ
って現在のラインの記録画像濃度を上げるとともに、次
のラインの画像データとの間に発生する白すじなどを防
ぐことができる。
【0083】これに対して、ステップS62の処理で次
のラインの画像データが転送完了と判断されたなら処理
はステップS66に進み、さらに、タイマ116がタイ
ムアウト(即ち、200ms経過)であるかどうかを調
べる。ここで、タイムアウトでないなら、処理はステッ
プS51に戻り、次のラインの画像データをラッチ回路
131にラッチし、前述の画像記録処理を実行する。こ
れに対して、タイムアウトである場合には、処理はステ
ップS67に進み、サーマルヘッド13の発熱抵抗体1
32のブロック単位に通電を行う。
【0084】このときサーマルヘッド13のラッチ回路
131のデータは直前に記録した1ライン分の画像デー
タと同じものであるため、ここでは同じ画像データが再
度記録されることになる。そして、ステップS67にお
けるサーマルヘッド13への通電は次の1ライン分の画
像データがシフトレジスタ130に転送された後に実行
されるため、即ち、次のラインの記録処理の直前に実行
されるために、サーマルヘッド13の予備加熱としての
役目を果たすことになる。この直前とは、ステップS6
7からステップS51に戻りステップS55までの処理
による遅延時間に相当する。また、ステップS67にお
けるサーマルヘッド13への通電は、ステップS55に
おける通電時間と同じであっても良いし、或は、これよ
り短くても良い。
【0085】さて1頁分の記録処理が終了すると、ステ
ップS68では記録紙11を所定量排紙ローラ16a,
16b方向に搬送する。そして、ステップS69でカッ
タ15a,15bを駆動して噛合させ、記録紙1頁単位
に切断する。最後に、ステップS70で、記録紙搬送用
モータ24を反転駆動し、記録紙11をサーマルヘッド
13とカッタ15の間隔に相当する距離だけ戻し記録紙
11のカッタ処理を完了する。
【0086】図12は本実施例の画像記録処理における
サーマルヘッド13への通電タイミングを示すタイムチ
ャートである。図12におけるストローブ信号(STB
0〜3)のそれぞれは、サーマルヘッド13の発熱抵抗
体132の各ブロックの通電信号に対応している。
【0087】図12において、60は実際の記録処理
(図12で61で示される時間帯)の直前にステップS
67で実行するサーマルヘッド13への通電タイミング
を示している。時刻t=T1は、次のラインの画像デー
タがサーマルヘッド13に全て転送され、次のラインの
記録が可能になったタイミングを示している。こうして
時間帯61で1ライン分の記録が行った後、62で2回
の補助記録を行う。これはステップS65の処理に対応
するものである。時刻t=T2は、さらに次のラインの
画像データがサーマルヘッド13に全て転送され、次の
ラインの記録が可能になったタイミングを示している。
このとき、時間帯61で示す記録処理が終了してからの
時間ΔTが例えば、200ms以上であれば63で示す
ように予備加熱を実行する。
【0088】64は次のラインの実際の記録処理が実行
される時間帯を示し、65は記録終了後の補助記録を示
している。この場合は時刻t=T4で次のラインの画像
データが全てサーマルヘッド13に転送されて次のライ
ンの記録処理が可能となっているので、補助記録は1回
で終了している。このときは当然ステップS67でのサ
ーマルヘッド13への通電処理は行わない。そして、6
6で示す時間帯でさらに次のラインの記録処理を行う。
なお、時刻t=T1、T3、及び、T4では記録紙搬送
用モータ24の励磁相が切り換えられ、次に記録される
1ラインに黒画素が含まれるどうかで搬送力が制御さ
れ、その搬送力で記録紙11が1ライン分搬送される。
また、60、62、63、及び、65におけるサーマル
ヘッド13の発熱抵抗体132各ブロックへの通電時間
は、61、64、及び、66で示された実際の記録処理
実行時の通電時間の約1/4程度としている。
【0089】従って本実施例に従えば、入力された1ラ
イン分の画像データの内容を調べ、そのデータが全て白
画素で構成される白ラインのデータであるなら、インク
シート14の搬送は行わず、励磁電流制御信号154を
出力してドライバ回路48を制御することにより、通常
の印字時よりも小さい搬送力で記録紙11のみを1ライ
ン分搬送することができる。
【0090】なお上記の処理でステップS65及びS6
7におけるサーマルヘッド13の駆動時には発熱抵抗体
132への印加エネルギを実際の記録処理時よりも小さ
くしても良い。また、ステップS67でのサーマルヘッ
ド13の駆動時には前のラインと同じ記録データとし、
その内の一部の黒画素(ドット)に対応する発熱抵抗体
132に通電して、インクが固まるのを防止するように
しても良い。
【0091】さらに本実施例では補助記録の回数を2回
としたが本発明はこれに限定されるものではないことは
言うまでもない。
【0092】なお、上述の実施例ではサーマルヘッドを
使用した例で説明したが、本発明はこれに限定されるも
のでなく、例えば、前述のシリアル型の熱転写プリンタ
であっても良い。
【0093】また、上述の実施例ではマルチプリントの
場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、例えば、ワンタイムシートによる通常の熱転写記録
の場合にも適用できることは勿論である。
【0094】さらに、上述の実施例では熱転写プリンタ
をファクシミリ装置に適用した場合で説明したが、本発
明はこれに限定されるものでなく、例えば、本発明の熱
転写記録装置はワードプロセッサ、タイプライタあるい
は複写装置などにも適用できる。
【0095】さらにまた、上述の実施例では熱転写プリ
ンタにおける過熱方式をサーマルヘッドを用いるサーマ
ルヘッド方式としたが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、例えば、通電方式あるいはレーザ転写方式を用
いても良い。
【0096】さらにまた、上述の実施例では記録媒体と
しては記録紙を用いたが本発明はこれに限定されるもの
でなく、インク転写が可能な材質であれば、例えば、
布、プラスチックシートなどを用いることもできる。ま
た、インクシートは上述の実施例で示したロール構成に
限定されずに、例えば、記録装置本体に着脱可能な筺体
にインクシートを内蔵して、この筺体ごと記録紙装置本
体内に着脱するようなインクシートカセットタイプであ
っても良い。
【0097】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録する1ライン分の画像データが白画素のみで構成され
ていても、その次のラインの画像データが黒画素と白画
素とが混在する画像データであるなら、インクシートと
記録媒体との両方を搬送させるので、例えば、記録紙な
どの記録媒体に地汚れが発生することが防止できるとい
う効果がある。
【0099】また他の発明によれば、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されていても、その
直前のラインの画像データが黒画素と白画素とが混在す
る画像データであるなら、インクシートと記録媒体との
両方を搬送させるので、例えば、記録紙などの記録媒体
に地汚れが発生することが防止できるという効果があ
る。
【0100】また他の発明によれば、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されていても、白画
素のみで構成される画像データが所定ライン数を越えた
場合には、インクシートと記録媒体との両方を搬送させ
るので、例えば、記録紙などの記録媒体に地汚れが発生
することが防止できるという効果がある。
【0101】また他の発明によれば、記録する1ライン
分の画像データが白画素のみで構成されるかどうかを解
析し、その解析結果に基づき記録媒体搬送手段による記
録媒体の搬送力を制御するので、装置の消費電力が抑え
られ、また、装置雑音の発生が抑えられるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である熱転写プリンタ
装置を用いたファクシミリ装置の制御部と記録部との電
気的接続を示す図である。
【図2】熱転写プリンタ装置を用いたファクシミリ装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図3】熱転写プリンタ装置を用いたファクシミリ装置
の側断面図である。
【図4】記録紙とインクシートの搬送機構を示す図であ
る。
【図5】1頁分の記録処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】熱転写プリンタ装置を用いたファクシミリ装置
動作中の記録タイミングチャートである。
【図7】記録紙とインクシートの搬送方向を逆にして画
像記録を行う時の画像記録状態を示す図である。
【図8】マルチプリントに使用されるインクシートの断
面図である。
【図9】熱転写プリンタ装置を用いたファクシミリ装置
の制御部と記録部との電気的接続の別の実施例を示す図
である。
【図10】図9に示す装置が実行する1頁分の記録処理
を示すフローチャートである。
【図11】図9に示す装置が実行する1頁分の記録処理
を示すフローチャートである。
【図12】図9に示す装置のサーマルヘッド13への通
電タイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ロール状記録紙 11 記録紙 12 プラテンローラ 13 サーマルヘッド 14 インクシート 15 カッタ 16 排出ローラ 17 インクシート供給ロール 18 インクシート巻取ロール 19 インクシートセンサ 20 インクシート有無センサ 21 スプリング 22 記録紙有無センサ 24 記録紙搬送用モータ 25 インクシート搬送用モータ 35,48,49 ドライバ回路 36 駆動回路 39 排紙用モータ 100 読取部 101 制御部 102 記録部 103 操作部 104 表示部 105 電源 106 モデム 107 NCU 110 ラインメモリ 111 符号化/復号化部 112 バッファメモリ 113 CPU 114 ROM 115 RAM 116 タイマ 132 発熱抵抗体(発熱素子)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置であって、 外部から画像データを入力する入力手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記インクシートに作用して、前記1ラインを単位とし
    て、前記記録媒体に画像データを記録する記録手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送するよう
    制御する制御手段と、 前記記憶手段に格納されている前記1ライン分の画像デ
    ータと前記入力手段によって入力される次のラインに画
    像記録を行う画像データとを比較する比較手段とを有
    し、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記1ライン
    分の画像データが白画素のみで構成される画像データで
    あっても、前記次のラインに画像記録を行う画像データ
    が白画素と黒画素とが混在する画像データであるなら、
    前記インクシートと前記記録媒体との両方を搬送させる
    ことを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置を用いたファ
    クシミリ装置であって、 原稿画像を読取って画像データに変換する入力手段と、 画像データを送受信する送受信手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記画像データに基づいて前記インクシートに作用し
    て、前記1ラインを単位として、前記記録媒体に画像の
    記録を行う記録手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送するよう
    制御する制御手段と、 前記記憶手段に格納されている前記1ライン分の画像デ
    ータと前記入力手段によって入力される次のラインに画
    像記録を行う画像データとを比較する比較手段とを有
    し、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記1ライン
    分の画像データが白画素のみで構成される画像データで
    あっても、前記次のラインに画像記録を行う画像データ
    が白画素と黒画素とが混在する画像データであるなら、
    前記インクシートと前記記録媒体との両方を搬送させる
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置であって、 外部から画像データを入力する入力手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データ
    に基づいて、前記インクシートに作用して、前記1ライ
    ンを単位として、前記記録媒体に画像データを記録する
    記録手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送するよう
    制御する制御手段と、 前記1ライン分の画像データの直前のラインの画像デー
    タを格納するバッファと、 前記記憶手段に格納されている前記1ライン分の画像デ
    ータと、前記バッファに格納されている前記画像データ
    とを比較する比較手段とを有し、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記1ライン
    分の画像データが白画素のみで構成される画像データで
    あっても、前記直前のラインの画像データが黒画素と白
    画素とが混在する画像データであるなら、前記インクシ
    ートと前記記録媒体との両方を搬送させることを特徴と
    する熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置を用いたファ
    クシミリ装置であって、 原稿画像を読取って画像データに変換する入力手段と、 画像データを送受信する送受信手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データ
    に基づいて、前記インクシートに作用して、前記1ライ
    ンを単位として、前記記録媒体に画像の記録を行う記録
    手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送するよう
    制御する制御手段と、 前記1ライン分の画像データの直前のラインの画像デー
    タを格納するバッファと、 前記記憶手段に格納されている前記1ライン分の画像デ
    ータと、前記バッファに格納されている前記画像データ
    とを比較する比較手段とを有し、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記1ライン
    分の画像データが白画素のみで構成される画像データで
    あっても、前記直前のラインの画像データが黒画素と白
    画素とが混在する画像データであるなら、前記インクシ
    ートと前記記録媒体との両方を搬送させることを特徴と
    するファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置であって、 外部から画像データを入力する入力手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データ
    に基づいて、前記インクシートに作用して、前記1ライ
    ンを単位として、前記記録媒体に画像データを記録する
    記録手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送するよう
    制御する制御手段と、 前記白画素のみで構成される画像データが連続するライ
    ンのライン数を計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数される前記ラインのライン数
    と、所定のライン数とを比較する比較手段とを有し、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記ラインの
    ライン数が前記所定のライン数を越えた場合には、前記
    1ライン分の画像データが白画素のみで構成される画像
    データであっても、前記インクシートと前記記録媒体と
    の両方を搬送させることを特徴とする熱転写記録装置。
  6. 【請求項6】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置を用いたファ
    クシミリ装置であって、 原稿画像を読取って画像データに変換する入力手段と、 画像データを送受信する送受信手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データ
    に基づいて、前記インクシートに作用して、前記1ライ
    ンを単位として、前記記録媒体に画像の記録を行う記録
    手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データであるなら前記記録媒体のみを搬送するよう
    制御する制御手段と、 前記白画素のみで構成される画像データが連続するライ
    ンのライン数を計数する計数手段と、 前記計数手段によって計数される前記ラインのライン数
    と、所定のライン数とを比較する比較手段とを有し、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記ラインの
    ライン数が前記所定のライン数を越えた場合には、前記
    1ライン分の画像データが白画素のみで構成される画像
    データであっても、前記インクシートと前記記録媒体と
    の両方を搬送させることを特徴とするファクシミリ装
    置。
  7. 【請求項7】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置であって、 外部から画像データを入力する入力手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データ
    に基づいて、前記インクシートに作用して、前記1ライ
    ンを単位として、前記記録媒体に画像データを記録する
    記録手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データかどうかを解析する解析手段と、 前記解析手段による解析結果に基づき、前記記録媒体搬
    送手段による前記記録媒体の搬送力を制御する制御手段
    とを有することを特徴とする熱転写記録装置。
  8. 【請求項8】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して画像記録を行う熱転写記録装置を用いたファ
    クシミリ装置であって、 原稿画像を読取って画像データに変換する入力手段と、 画像データを送受信する送受信手段と、 1ライン分の画像データを格納する記憶手段と、 前記記憶手段に格納された前記1ライン分の画像データ
    に基づいて、前記インクシートに作用して、前記1ライ
    ンを単位として、前記記録媒体に画像の記録を行う記録
    手段と、 前記インクシートを搬送するインクシート搬送手段と、 前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、 前記1ライン分の画像データが白画素のみで構成される
    画像データかどうかを解析する解析手段と、 前記解析手段による解析結果に基づき、前記記録媒体搬
    送手段による前記記録媒体の搬送力を制御する制御手段
    とを有することを特徴とするファクシミリ装置。
JP4345860A 1992-12-25 1992-12-25 熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置 Withdrawn JPH06191071A (ja)

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