JPH0619079B2 - ちぢみ塗料 - Google Patents

ちぢみ塗料

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JPH0619079B2
JPH0619079B2 JP18724887A JP18724887A JPH0619079B2 JP H0619079 B2 JPH0619079 B2 JP H0619079B2 JP 18724887 A JP18724887 A JP 18724887A JP 18724887 A JP18724887 A JP 18724887A JP H0619079 B2 JPH0619079 B2 JP H0619079B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はちぢみ模様仕上げを行うことのできるちぢみ塗
料に関するものである。
〔従来の技術〕
ちぢみ模様を形成するちぢみ塗料として、不飽和二重結
合をもつ乾性油、例えばしなきり油やオイチシカ油など
を使用した変性アルキド樹脂ワニスを樹脂成分とし、乾
燥剤に多量のコバルトやマンガンなどの有機酸塩を配合
した塗料が一般的に使用されている(塗装技術1964年4月
号P45)。さらに主成分としてセルロースアセテートブチ
レート樹脂、エポキシ樹脂および尿素樹脂を用い、酸触
媒とアミン触媒とからなるちぢみ塗料を得る方法もある
(オフィシャル・ダイジェスト3月号P298−310、1962
年)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の不飽和二重結合をもつ乾性油
を用いたちぢみ塗料では、良好なちぢみ模様と充分な塗
膜性能を得るためには、比較的厚い塗膜を必要とし、低
沸点溶剤が大部分蒸発したところで、60〜100℃に保っ
た乾燥器に入れ、10〜20分後に全面にちぢみ模様ができ
たところで、100〜150℃まで乾燥器の温度を上げて、塗
膜の内部まで硬化させる必要がある。またこのような塗
料は貯蔵中皮ばりを起しやすいため、保存に注意が必要
であり、使用時には生成した皮ばりを取り除くための濾
過を必要とし、なおかつ長期間保存した塗料はちぢみ模
様が出にくいなどの問題点がある。
また主成分にセルロースアセテートブチレート樹脂、エ
ポキシ樹脂および尿素樹脂を用い、酸触媒とアミン触媒
とからなるちぢみ塗料では、良好なちぢみ模様を得るた
めには、約100μm以上の厚膜を必要とする。そしてエ
ポキシ樹脂、酸触媒およびアミン触媒を用いるため相互
に反応し、このため塗料の貯蔵安定性は悪く、9週間以
上保存することができない。さらにエポキシ樹脂を用い
るため極めて耐候性が悪いなどの問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するためものもので、
耐候性、長期保存性に優れ、しかも80μm以下の膜厚で
良好なちぢみ模様仕上げを行うことのできるちぢみ塗料
を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、(A) 水酸基を有するアクリル樹脂またはフ
ッ素樹脂40〜95重量部と、 (B) 下記一般式〔I〕で示されるヘキサキスアルコキ
シメチルメラミンを少なくとも40重量%以上含有する低
核体メラミン樹脂5〜60重量部 (式中、Rはアルキル基を示し、このうち3個以上がメ
チル基、3個未満が炭素数2〜5のアルキル基であ
る。) とからなる混合物100重量部に対し、 (C) 沸点 50〜300℃の2級または(および)3級アミ
ノ基を有するアミン化合物でブロックしたスルホン酸化
合物を、スルホン酸として0.1〜5重量部含有することを
特徴とするちぢみ塗料である。
本発明で用いる(A) 成分の水酸基を有するアクリル樹脂
またはフッ素樹脂は、通常塗料に用いられいる樹脂であ
ればいずれも制限なく使用でき、いずれも市販品が使用
できる。
アクリル樹脂としては、たとえば三井東圧化学(株)製の
アルマテックス749-7、748-5M、749-17AE、748-16AE、7
81-26、781-27、781-5、784、785-5、762LV55A、D-10
2、D-103、D-105、D-151、大日本インキ化学工業(株)製
のアクリディック A-405、A-406、A-407、A-409、46-54
4、52-101、A-418、54-172-60、53-580、A-412-70-S、A
-413-70-S、A-416-70S、A-501-LV、44-590、44-475、A-
602-50-S、A-606-50-S、47-712、44-179、A-801、A-801
-P、A-802、A-804、A-807、A-808、A-809、A-810-45、A
-811、A-814、A-815-45、A-817、A-851、A-852、44-12
7、44-198、47-567、48-443、48-261、49-380、49-394-
1M、50-257-55、51-371、52-614、52-666、52-668(い
ずれも商標)などがあげられる。
また、水酸基を有するフッ素樹脂として、たとえば旭硝
子(株)製のルミフロン(商標)、セントラル硝子(株)製の
セフラルコート(商標)などが使用できる。
これらの水酸基を有するアクリル樹脂またはフッ反樹脂
はそれぞれ単独使用、または2種以上の混合使用が可能
である。これらの配合量は樹脂分(固形分)として40〜95
重量部、好ましくは60〜90重量部である。
使用量が40重量部未満では低核体メラミン樹脂との反応
が不十分であり、焼付条件のふれによりちぢみ模様が形
成され難く、加工性、耐食性等の塗膜性能も低下する。
また95重量部を越える場合は、低核体メラミン樹脂量が
少なくなりすぎて分な架橋反応が生ぜず、加工性、耐食
性等の塗膜性能が低下したり、ちぢむ模様も形成され難
くなる。
本発明に用いる(B) 成分の低核体メラミン樹脂は硬化剤
として用いるものであって、前記一般式〔I〕で示され
るヘキサスアルコキシメチルメラミン(以下HAMMという)
を40重量%以上含有するメラミン樹脂であり、ここでHA
MMの含有量はゲルパーミュエーションクロマトグラフィ
ー(GPC) により分析される値である。一般式〔I〕にお
いて、Rで示されるアルキル基のうちメチル基以外の炭
素数2〜5のアルキル基としては、エチル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基などがある。
このような低核体メラミン樹脂は、塗料に一般的に用い
られる多核体(高分子量)メラミン樹脂に比べ、単位重
量当り多量のアルキル基を含有しており、この高官能基
量がちぢみ模様形成に必要な要件となる。これに反し、
多核体メラミン樹脂では、その粘度硬化により、塗布さ
れた塗膜全体が増粘するためちぢみ模様が発生しない。
また、硬化剤に尿素樹脂または一部アルキル化した2級
アミンを有する尿素樹脂を用いた場合には水産基を有す
るポリエステル樹脂との反応が低核体メラミン樹脂に比
較して速くなるため、塗料の貯蔵安定性が悪く、また塗
膜が脆く、加工性、耐候性等の塗膜性能が劣る。
低核体メラミン樹脂が官能基であるアルキル基のうち3
個以上がメチル基、3個未満が炭素数2〜5のアルキル
基であるHAMMを主成分とするとき、メトキシル基と水酸
基を有する塗料用樹脂中の水酸基との急激な華僑反応に
よりちぢみ模様を生ずる。アルコキシル基のうち3個以
上が炭素数2〜5であると、これらの官能期はメトキシ
ル基と比べ水酸基を有する塗料用樹脂中の水酸基との反
応性が低いため、ちぢみ模様が形成されないか、あるい
は不十分となる。
このような低核体メラミン樹脂としては、たとえば三井
東圧化学(株)製のサイメル300、301、303、1130-226J、
1130-285J、三井ケミカル(株)製のニカラックMW-30M、M
W-30、MX-40、MX-485、WM-22、住友化学(株)製のスミマ
ールM-100C、M-40S、モンサント(株)製のレジミン745、
747、753、755(いずれも商標)などがあげられ、これら
を単独あるいは混合して使用することができる。
低核体メラミン樹脂の使用量は、固形分として5〜60重
量部、好ましくは10〜40重量部である。5重量部未満で
は十分な硬化塗膜とはならず、ちぢみ模様が発生しにく
く、加工性、耐食性等の塗膜性能が低下する。また60重
量部を越える場合は塗膜が脆く、加工性、耐食性等の塗
膜性能に劣り、かつ焼付条件のふれによちぢみ模様が得
られ難い。
本発明に用いる (C)成分のブロック化酸触媒は、硬化触
媒として用いるものであって、たとえばメタンスルホン
酸のほか、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼン
スルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、、ジノニ
ルナフタレンジスルホン酸などの芳香族スルホン酸およ
び下記構造式〔II〕〜〔VII〕、 (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基、R2は炭素数4
〜8のアルキル基、R3は炭素数13〜17のアルキル基を示
す。) で示される脂肪族スルホン酸などの酸触媒の1種または
2種以上を、沸点50〜300℃の2級または(および)3
級アミノ基を有するアミノ化合物でブロックしたもので
ある。酸触媒としては多にマレイン酸、フタル酸などの
有機カルボン酸、ポリオール中に内在するカルボン酸、
およびホスフェート系触媒があるが、これらはいずれも
酸触媒としての作用が弱く、前述した低核体メラミン樹
脂との組合せではちぢむ模様形成のための加工反応の促
進効果が弱い。
ブロック化剤となる沸点 50〜300℃の2級アミノ基を有
するアミン化合物としては、たとえばジチルアミン、ジ
プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブルアミ
ン、ジイソブチルアミン、ジ-2-エチルヘキシルアミ
ン、ジセカンダリーブチルアミン、ジアリルアミン、N-
メチルヘキシルアミン、3-ピペコリン、4-ピペコリン,
2,4-ルペチジン、2,6-ルペチジン、3,5-ルペチジン、モ
ルホリン、N-メチルベンジルアミン;3級アミノ基を有
するアミン化合物としては、たとえばN-メチルモルホリ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチ
ルアリルアミン、N-メチルジアリルアミン、トリアリル
アミン、N,N,N′,N′-テトラメチル-1,2-ジアミノエ
タン、N,N,N′,N′-テトラメチル-1,3-ジアミノプロ
パン、N,N,N′,N′-テトラアリル-1,4-ジアミノブタ
ン、N-メチルピペリジン、ピリジン、4-エチルピリジ
ン;2級および3級アミノ基を有するアミン化合物とし
ては、たとえばN-メチルホモピペラジン、N-メチルピペ
ラジンなどがあり、これらの1種または2種以上を混合
使用する。
前記構造式〔II〕〜〔VIII〕で示した脂肪族スルホン酸
はスルホン酸のナトリウム塩やカリウム塩等の脂肪族ス
ルホン酸塩を、脱ナトリウム化または脱カリウム化いて
遊離酸に変換すればよい。
ブロック化酸触媒の製造は、2級または(および)3級
アミノ基を有するアミン化合物とスルホン酸を容器に仕
込み、20〜30℃で10〜20分間かきまぜて行う。
アミン/スルホン酸の混合比率は、0.5〜7モルであ
り、好ましくは1〜5モルであって、この場合にのみ美
しいちぢ模様を形成する。アミン/スルホン酸のモル比
が0.5 満ではブロック化されていないスルホン酸の
存在が多いため、焼付時に低温から硬化反応が進行して
十分なちぢみ模様が形成されず、一方モル比が7を越え
る場合はブロック化剤の添加による改善が認められず、
得られた塗膜の加工性、耐食性等が低下する。
ブロック化酸触媒の使用量は、水酸基を有するアクリル
樹脂またはフッ素樹脂と低核体メラミン樹脂からなる総
固形分 100重量部に対し、スルホン酸として0.1〜5
重量部、好ましくは0.2〜4重量部である。0.1重量
部未満では焼付時の触媒効果が不十分なためちぢみ模様
が形成されず、かつ塗膜の強度も低い。また5重量部を
越えて使用する必要はなく、これ以上多く用いても加工
性、耐食性などの塗膜性能が低下するだけである。
本発明のちぢみ塗料は、上記各成分からなるクリヤー塗
料として使用することができる。あるいは油溶性染料、
分散性染料などの染料;アゾ顔料、フタロシアニン顔
料、レーキ顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料
などの有機顔料;酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラッ
クなどの無機顔料;アルミニウム、銅等の金属粉、タル
ク、硫酸バリウム、シリカ、炭酸バリウム、アルミナ
白、クレー、ケイ酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウ
ムなどの体質顔料などを加えて着色塗料とすることもで
きる。
またクリヤー塗料および着色塗料のいずれの場合も、水
酸基を含有しないフッ素樹脂、ビニル共重合樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂
などの熱可塑性樹脂を加えることができる。
これらの染料、有機顔料、無機顔料、体質顔料、金属
粉、熱可塑性樹脂などは、ちぢみ塗料の固形分比として
100重量部に対して 50重量部未満が使用され、ちぢみパ
ターンの大きさを調整するパターン調整剤としても利用
することができる。これらの使用量が 50重量部を越え
る場合は、耐食性、加工性などの塗膜性能が低下する。
このほかちぢみ塗料には消泡剤、レベリング剤、顔料分
散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤などの添加剤
を必要に応じて添加することもでき、またシリコン樹脂
系の添加剤を加えて、わざと塗膜をはじかせることによ
り、ハンマートーン調のちぢみ模様を付与することもで
きる。
本発明のちぢみ塗料は秀用によりキシロール等の溶剤
で、適切な塗装粘度に希釈し、ロールコーター、フロー
コーター、ロールフローコーター、バーコーター、スプ
レーガンなどを用いて被塗物に塗装し、100〜400℃、好
ましくは120〜300℃の温度で10秒〜60分間、好ましくは
30秒〜30分間焼付け、5〜100μm、好ましくは15〜80μ
mの乾燥塗膜厚とすることによりちぢみ模様が得られ
る。焼付条件は用いる被塗物によって変化するが、焼付
ける温度によって本発明のちぢみ塗料に用いるアミンの
種類を変化させる必要があり、すなわち焼付ける温度以
下の沸点をもつアミンを使用することが好ましい。
ちぢみ塗料の乾燥塗膜厚が5μm未満の場合には十分な
ちぢみ模様が得られず、また100μmを越える場合に
は、表面のちぢみ模様が不均一の状態となるので好まし
くない。
ちぢみ模様により生成する塗膜はちりめん模様状の微細
な凹凸を2次元的に不特定の芳香に有し、凹凸の大き
さ、形状等はちぢみ塗料の組成、塗装条件、焼付条件等
により変化し、これらを調整することにより任意のちぢ
み模様を有する塗膜が得られる。
ちぢみ模様形成の機構は十分に明解されていないが、未
硬化塗膜が一定の焼付温度に到達したとき、急激な表面
硬化が進むいわゆる上乾き現象を生ずるためと考えられ
る。本発明では特定のアミンでブロックしたスルホン酸
触媒(ブロック化酸触媒)の存在下に、アクリル樹脂ま
たはフッ素樹脂の水酸基との反応性の高いメトキシル基
を多量に含有する低核体メラミン樹脂を用いることによ
って、焼付時にそのような急激な表面硬化によりちぢみ
模様が生じるものと推定される。
本発明で用いる基材としては、ちぢみ模様を形成させる
のに必要な塗料硬化条件に耐えられるものであればよ
く、その形状等は制限されない。このような基材の例と
しては、たとえば木、合板、パーチクルボード等の木質
基材;石こうボード、石こうスラグボード等の石こう系
基材;パルプセメント材、石綿セメント材、木片セメン
ト材等の繊維セメント材;GRCおよびコンクリート材;
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、亜鉛など
の金属材;紙材;石材;ガラス材;プラスチック材;タ
イル材;レザー;ならびに以上の各基材の複合材などを
あげることができる。
〔発明の効果〕
以上の通り本発明によれば、水酸基を有するアクリル樹
脂またはフッ素樹脂、低核体メラミン樹脂およびブロッ
ク化酸触媒の3成分を特定の割合で含有するため、ちぢ
み塗料による乾燥塗膜厚が80μm以下においてもちぢみ
模様を形成することができ、しかも塗料の貯蔵安定性に
優れ、加工性、耐食性、耐候性などに優れたちぢみ塗膜
を有するちぢみ模様を得ることができる。
〔実施例〕
次に実施例、比較例あげて本発明をさらに詳細に説明す
る。なお各例中、%、部はいずれも重量%、重量部を示
す。
<脂肪族スルホン酸の製造例> 攪拌器を取付けた三ツ口フラスコにC20H41SO3Na 384部
およびn-ブチルアルコール861.4部を入れ、室温で攪拌
しながら 37.2%塩酸98.1部を添加して脱ナトリウム化
した。反応は塩化添加後直ちに進行し、58.5部のNaClが
析出した。析出したNaClを吸収濾過して脂肪族スルホン
酸の25%溶液を得た。
<塗装用試験材1〜4> 化成処理した0.6mm×100mm×200mmの亜鉛メッキ鋼板
に、プライマーとしてダイナミートノーベル社製のダイ
ナポールL-205(商品名)をロールコーターで塗装し、250
℃で 60秒間焼付けて乾燥塗膜厚5μmのプライマー塗膜
を得た。次にベースコートとして日本油脂(株)製のプレ
カラーNo.3100特白(登録商標)をロールコーターで塗装
し、250℃で60秒間焼付けて乾燥塗膜厚 10μmのベース
コートを形成して塗装用試験材1(被塗物)とした。
0.6mm×100mm×200mmポリカーボネート(旭硝子(株)
のMR-4000、商品名)板を塗装用試験材2、2mm厚のガ
ラス板を塗装用試験材3、阿波製紙(株)のセラミック史
のモアシート(商品名)を塗装用試験材4とした。
実施例1 第1表の実施例1の配合に基づき、三井東圧化学(株)製
のアクリル樹脂アルマテックス749-7(商品名、不揮発分
50%)180部、低核体メラミン樹脂であるメチル化メラミ
ン樹脂として三和ケミカル(株)製のニカラックMW-22(商
品名、固形分70%)14.3部、ブロック化酸触媒としてト
リエチルアミンでブロックしたドデシルベンゼンスルホ
ン酸5部、およびレベリング剤モダフロー(モンサント
社製、商品名)0.50部を混合し、ディゾルバーにて30分
間分散してちぢみ塗料を得た。得られた塗料をキシロー
ルを用いてフォードカップNo.4で120秒(温度25℃)の塗
装粘度まで希釈した。希釈したちぢみ塗料をバーコータ
ーを用いて塗装用試験材1の上に塗装し、260℃で2分
間焼付けて乾燥塗膜厚15μmのちぢみ模様塗装材を得
た。得られた塗装材の外観と硬化塗膜の性能を第2表に
示す。
実施例2〜12 第1表に実施例2〜12の配合に基づき実施例1と同様に
ディゾルバーにて分散し、実施例2〜12のちぢみ塗料を
得た。分散時間は実施例2〜9では30分間、実施例10〜
12では60分間行った。実施例2〜9のちぢみ塗料では、
フォードカップNo.4で120秒(温度25℃)になるようにキ
シロールを用いて希釈し、バーコーターを用いて塗装用
試験材1の上に塗装し、260℃で2分間焼付け、実施例
2、5〜9では30μm、実施例3では80μm、実施例4
では60μmの乾燥塗膜厚を有するちぢみ模様塗装材を得
た。さらに実施例1〜5は3級アミンを用いた例であ
り、実施例6〜8は2級アミン、実施例9は脂肪族スル
ホン酸を用いた例である。
実施例10〜12のちぢみ塗料は、フォードカップNo.4に
て25秒(温度25℃)になるようにキシロールを用いて希釈
し、実施例10では塗装用試験材2に、実施例11では塗装
用試験材3に、実施例12では塗装用試験材4にエアスプ
レーし、実施例10では120℃で30分間、実施例11、12で
は150℃で20分間焼付けて、乾燥塗膜厚40μmのちぢみ
模様塗装材を得た。得られたちぢみ模様塗装材2〜12の
外観と硬化塗膜の性能を第2表に示す。
比較例1〜10 第1表の比較例1〜10の配合に基づき、実施例1と同様
にディゾルバーを用いて30分間分散して塗料を得た。得
られた塗料を比較例10では第1表の混合溶剤を用い、そ
の他の比較例ではキシロールを用いて、フォードカップ
No.4で120秒(温度25℃)になるように希釈し、塗装用試
験材1の上にバーコーターを用いて塗装した。用いた焼
付条件と得られた乾燥塗膜厚は第2表に示す。
比較例5、6、10では、ブロックしたスルホン酸化合物
を用いず、ディゾルバーで撹拌する時に樹脂と同時に、
トリエチルアミンとパラトルエンスルホン酸とを混合し
て比較例5、6、10の塗料を得た。
第1表において実施例1〜9は鋼板を用いたちぢみ模様
塗装材の例であり、かつ水酸基を有するアクリル樹脂ま
たはフッ素樹脂と低核体メラミン樹脂との種類および水
酸基を有するアクリル樹脂またはフッ素樹脂と低核体メ
ラミン樹脂との比率、さらには乾燥塗膜厚を変化させた
例である。
実施例10はプラスチック板への、実施例11はガラス板へ
の、実施例12はセラミックス紙を用いたちぢみ模様塗装
材の例である。
また実施例1〜9はクリヤー塗料であるのに対し、実施
例10〜12はエナメル塗料である。
第2表から明らかなように、実施例1〜12は良好なちぢ
み模様を与え、6ヶ月の貯蔵安定性および1年間の耐候
性なども優れている。また実施例1〜9は加工性、耐食
性に優れている。
比較例1は低核体メラミン樹脂が5重量部未満の例であ
り、比較例2は同樹脂が60重量部を越える例である。比
較例3はブロック化酸触媒量が0.1重量部未満の例であ
り、比較例4は同触媒量が5重量部を越える例である。
比較例5はアミン/スルホン酸のモル比が0.5未満の
例であり、比較例6は同モル比が7を越える例である。
比較例7、8は本発明と異なるメラミン樹脂使用の例で
あり、比較例9は不飽和結合を利用したちぢみ塗料の例
であり、比較例10は2級アミンを有する変性尿素樹脂を
用いた例である。
比較例1〜8ではちぢみ模様が不良であり、比較例9は
耐食性、耐候性、塗料の貯蔵安定性が不良であり、比較
例10では加工性、耐候性、塗料の貯蔵安定性が不良であ
った。また比較例1、2、4、6は加工性、耐食性、耐
候性に劣り、比較例3は耐食性、耐候性に劣り、比較例
5は塗料の貯蔵安定性に劣る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 水酸基を有するアクリル樹脂または
    フッ素樹脂40〜95重量部と、 (B) 下記一般式〔I〕で示されるヘキサキスアルコキ
    シメチルメラミンを少なくとも40重量%以上含有する低
    核体メラミン樹脂5〜60重量部 (式中、Rはアルキル基を示し、このうち3個以上がメ
    チル基、3個未満が炭素数2〜5のアルキル基であ
    る。) とからなる混合物100重量部に対し、 (C) 沸点 50〜300℃の2級または(および)3級アミ
    ノ基を有するアミン化合物でブロックしたスルホン酸化
    合物を、スルホン酸として0.1〜5重量部含有することを
    特徴とするちぢみ塗料。
  2. 【請求項2】スルホン酸がメタンスルホン酸、パラトル
    エンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニ
    ルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホ
    ン酸および下記構造式〔II〕〜〔VIII〕で示される脂肪
    族スルホン酸から選ばれるものである特許請求の範囲第
    1項記載のちぢみ塗料。 (式中、R1は炭素数8〜22のアルキル基、R2は炭素数4
    〜8のアルキル基、R3は炭素数13〜17のアルキル基を示
    す。)
  3. 【請求項3】2級または(および)3級アミノ基を有す
    るアミン化合物がジエチルアミン、ジプロピルアミン、
    ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチル
    アミン、ジ-2-エチルヘキシルアミン、ジセカンダリー
    ブチルアミン、ジアリルアミン、N-メチルヘキシルアミ
    ン、3-ピペコリン、4-ピペコリン、2,4-ルペチジン、2,
    6-ルペチジン、3,5-ルペチジン、モルホリン、N-メチル
    ベンジルアミン、N-メチルモルホリン、トリエチルアミ
    ン、トリブチルアミン、N, N-ジメチルアリルアミン、N
    -メチルジアリルアミン、トリアリルアミン、N,N,
    N′,N′-テトラメチル-1,2-ジアミノエタン、N,N,
    N′,N′-テトラメチル-1,3-ジアミノプロパン、N,N,
    N′,N′-テトラアリル-1,4-ジアミノブタン、N-メチル
    ピペリジン、ピリジン、4-エチルピリジン、N-メチルホ
    モピペラジンおよびN-メチルピペラジンから選ばれるも
    のである特許請求の範囲第1項または第2項記載のちぢ
    み塗料。
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