JPH06190773A - 工業用ロボット - Google Patents

工業用ロボット

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Publication number
JPH06190773A
JPH06190773A JP34935192A JP34935192A JPH06190773A JP H06190773 A JPH06190773 A JP H06190773A JP 34935192 A JP34935192 A JP 34935192A JP 34935192 A JP34935192 A JP 34935192A JP H06190773 A JPH06190773 A JP H06190773A
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JP
Japan
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door
industrial robot
door opening
rod
air cylinder
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Application number
JP34935192A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
Kiyoshi Sugano
清 菅野
Saburo Muto
三郎 武藤
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はワークのドアを自動的に開くととも
にドア開を確認できるよう構成した工業用ロボットを提
供することを目的とする。 【構成】 工業用ロボット4はアーム4D先端にドア2
に係合するドア係合ユニット6が取り付けられている。
ドア係合ユニット6には、ドア2のガラス収納溝2aの
位置を検出する光センサ7と、保持用ロッド8を駆動す
るエアシリンダ9と、ドア開確認部材10を駆動するエ
アシリンダ11と、シャッタ機構12とが設けられてい
る。工業用ロボット4は保持用ロッド8がガラス収納溝
2aに挿入されると、アーム4Dを旋回させてドア2を
開き、次にドア開確認部材10を降下させてドア2が開
位置にあることを確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業用ロボットに係り、
特にワークのドアを自動的に開くとともにドア開を確認
できるよう構成した工業用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用ボデーを塗装する塗装ラ
インにおいては、ボデーにドアが開閉自在に取付けられ
たまま搬送され、ボデー及びドアの塗装作業が行われ
る。このような自動車の組立ラインでは、塗装工程の終
了後ドアを閉位置に係止するロック機構及びドアの窓ガ
ラスがドアの内部に組付けられるようになっているの
で、塗装前はこれらの部品がまだ組付けられていない。
【0003】そして、塗装ラインではボデー内部及びド
ア内側を塗装する前にロックされていないドアを開くた
めの工業ロボットが設けられている。この種の工業用ロ
ボットとしては、ドアのガラス収納溝をセンサで検知し
てハンドに設けられたロッドをガラス収納溝に嵌入さ
せ、ドアを開方向に回動させる型式のロボットがある。
【0004】又、上記工業用ロボットでは、例えば特開
昭60−64288号公報にみられるようにロッドの先
端部に光学式のセンサが埋設され、該センサがドアのガ
ラス収納溝上方を通過した際に得られる信号(出力波形
の変化)に基づいてガラス収納溝の位置を検出すると、
ロッドがガラス収納溝内に挿入されるようにアームを動
作させるようになっている。そして、工業用ロボットの
アームが水平方向に移動して上記のようにロッドが係合
したドアを開く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
に工業用ロボットを使用してドアを開ける場合の最大の
問題は、上記ロッドを正確にドアのガラス収納溝に挿入
することである。特に自動車用ボデーが左右方向に回動
した状態で搬送されたときには、ドアのガラス収納溝が
ロボットのアームの進入方向に対して傾斜していまい、
センサが検出したガラス収納溝の位置とロッドに対向す
るガラス収納溝の位置とずれることになり、ロッドがガ
ラス収納溝内に挿入されないことがある。
【0006】ところが、従来の構成では、ロッドがガラ
ス収納溝内に挿入されない場合でもロボットがティーチ
ングされた通りドア開動作を行うため、あたかもドアが
ひらいたものと判断され、次の塗装用ロボットがボディ
ー内部を塗装しようとしてドアに衝突してしまうといっ
た課題があった。
【0007】又、別の工業用ロボットとしては、例えば
ティーチングデータに基づいてロッドをガラス収納溝内
に挿入した後、近接センサによりドア内側を検出してロ
ッド挿入を確認してからドア開動作を行う構成のロボッ
トもあるが、この場合ボディーが左右方向に回動した状
態で搬送されたときには近接センサとドア内側との距離
が合っていてもロッドがガラス収納溝内に挿入されてい
ないことがあり、ドアを確実に開けることができない。
しかも、この場合、ボディーやドアの形状が異なると近
接センサの取り付け位置、取り付け形状を変更させなけ
ればならず扱いが面倒であった。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決した工業
用ロボットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
ワークのドアの位置を検出するセンサと、該センサから
のドア検出信号により前記ドアに係合する位置に変位す
る係合部材と、前記ドアがドア開位置に変位したことを
検出するドア開検出手段と、をアーム先端に設けてなる
ことを特徴とする。
【0010】又、請求項2の発明は、前記ドア開検出手
段が、ロッドを往復動させるシリンダと、該ロッド先端
に設けられ前記ロッドの移動により前記ドアに当接する
当接部材と、該当接部材がドア当接位置に変位したこと
を検出する当接位置検出手段と、よりなることを特徴と
する。
【0011】又、請求項3の発明は、前記ドア開検出手
段が、前記係合部材に設けられ前記係合部材に生ずる水
平方向の力を検出する力センサよりなることを特徴とす
る。
【0012】又、請求項4の発明は、前記ドア開検出手
段が、前記係合部材を前記ドアがドア開位置に変位した
ときに水平移動又は揺動するように設けるとともに、前
記係合部材の水平移動又は揺動したことを検出する構成
としたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記請求項1によれば、ドア開検出手段により
ドアがドア開位置に変位したことを検出するため、係合
部材の係合によりドアが開いたことを確認することがで
きる。これにより、後段のロボットがドアが開いていな
いのに動作してドアに衝突することが防止される。
【0014】又、請求項2によれば、ドアに当接する当
接部材の位置を検出することによりドア開動作後にドア
が開位置にあることを確実に確認できる。
【0015】又、請求項3によれば、係合部材に生ずる
水平方向の力を検出することによりドア開動作過程で係
合部材がドアに係合したことを確実に確認できる。
【0016】又、請求項4によれば、ドア開時の係合部
材の水平移動又は揺動したことを検出することによりド
ア開動作後にドアが開位置にあることを確実に確認でき
る。
【0017】
【実施例】図1乃至図3に本発明になる工業用ロボット
の第1実施例を示す。
【0018】各図中、自動車のボデー(ワーク)1を塗
装する塗装ラインの入口にはボデー1のドア2を開くよ
う動作する工業用ロボット4が設置されている。この工
業用ロボット4は基台4A上の旋回ベース4Bに第1ア
ーム4Cが起立し、第1アーム4Cの上端には水平方向
に延在する第2アーム4Dを有する多関節型のロボット
である。
【0019】又、第2アーム4D先端の手首部5にはド
ア2の開動作の際ドア2に係合するドア係合ユニット6
が装着されている。このドア係合ユニット6には後述す
るようにドア2を検出する光センサ7と、ドア2のガラ
ス収納溝2aに嵌合するように変位してドア2を保持す
る保持用ロッド(係合部材)8と、保持用ロッド8を駆
動するエアシリンダ9と、ガラス収納溝2aに当接して
ガラス収納溝2aがロッド挿入位置にあることを確認す
るドア開確認部材(ドア開検出手段,当接部材)10
と、ドア開確認部材10を駆動するエアシリンダ11
と、光センサ7を保護するシャッタ機構12とが設けら
れている。
【0020】13は電磁弁ユニットで、空気源14と上
記エアシリンダ9,11及びシャッタ機構12のエアシ
リンダ15とを接続する空気配管16の途中に設けら
れ、後述するようにドア開動作時各エアシリンダ9,1
1,12に適宜圧縮空気を供給する。
【0021】17は制御盤で、ボデー1が塗装ラインの
入口に搬送されたことが検出されると工業用ロボット4
がドア開動作を行うプログラムが入力されている。又、
この制御盤17には工業用ロボット4のドア開動作に連
動して各エアシリンダ9,11,12に空気を供給する
よう電磁弁ユニット13へ開弁信号を出力する制御プロ
グラムも入力されている。
【0022】ここで、図4,図5を参照して上記ドア係
合ユニット6の構成について説明する。
【0023】両図中、ドア係合ユニット6は、ベース2
0の上部に箱状のカバー21を取り付け、ベース20の
上部にシャッタ機構収納カバー22が取り付けられてい
る。又、カバー21内の垂直方向の仕切板23によりエ
アシリンダ収納室24とセンサ収納室25とに画成され
ている。尚、センサ収納室25は密閉された内圧防爆構
造となっている。又、カバー21の上面には、一対の内
圧防爆用のチューブ26a,26bが接続される接続部
27a,27bを有する蓋27が固定されている。一方
のチューブ26aは内部に光センサ7の発光部,受光部
(共に図示せず)に接続されたケーブル28が挿通され
るとともに、センサ収納室25内に内圧防爆用のガスを
供給し、センサ収納室25内のガスは他方のチューブ2
6bを通って戻される。
【0024】上記光センサ7はベース20に埋設された
透明なガラス板29に対向するようにベース20上に起
立する取り付け部20aに固定されており、内部に発光
部と受光部とを有する。この光センサ7は、自動調光式
の赤色レーザ式センサであり、センシング面からの反射
光の強さを感知し、投光量を自動的に調整する機能を有
している。従って、光センサ7からドア2のガラス収納
溝2aまでの距離を塗色に関係なく正確に測定すること
ができる。
【0025】ロッド係合用のエアシリンダ9は、ベース
20に固定された円筒状のホルダ30の上端に接続さ
れ、保持用ロッド8がホルダ30の中空孔30a内を貫
通してベース20下方に突出している。保持用ロッド8
は上記光センサ7に対してガラス収納溝2aが延在する
X方向にずれた位置にあり、光センサ7からの光が照射
されるセンシング位置近傍に設けられている。又、保持
用ロッド8はベリリウム青銅製であり、樹脂製のように
荷重により折損することがないばかりか、ガラス収納溝
2aに接触しても火花を発することがなく塗装ラインで
の使用に好適である。
【0026】又、エアシリンダ9には、保持用ロッド8
が上昇していることを検出するリミットスイッチ31が
設けられており、このリミットスイッチ31のオン,オ
フにより保持用ロッド8の位置が検出される。
【0027】尚、保持用ロッド8は通常内蔵されたスプ
リング(図示せず)の押圧力により実線(図3参照)で
示す位置に上昇しており、光センサ7によりガラス収納
溝2aが検出され、前述した電磁弁ユニット13からの
圧縮空気がエアシリンダ9に供給されると下方に移動し
てガラス収納溝2a内に挿入する。
【0028】又、ドア開検出用のエアシリンダ11は、
ベース20に固定された円筒状のホルダ32の上端に接
続され、ロッド33がホルダ32の中空孔32a内を貫
通してベース20下方に突出している。ロッド33は上
記光センサ7に対してガラス収納溝2aが延在するX方
向にずれた位置にあり、光センサ7からの光が照射され
るセンシング位置近傍に設けられている。又、ロッド3
3は上記保持用ロッド8と同様にベリリウム青銅製であ
り、通常エアシリンダ11に内蔵されたスプリング(図
示せず)の押圧力により実線(図3参照)で示す位置に
上昇している。
【0029】又、エアシリンダ11には、ロッド33が
下降して下端位置に移動していることを検出するリミッ
トスイッチ(当接位置検出手段)34が設けられてお
り、このリミットスイッチ34のオン,オフによりロッ
ド33の位置が検出される。即ち、工業用ロボット4の
ドア開動作後にエアシリンダ11が作動したとき、ドア
2が開位置にあればリミットスイッチ34はオフとな
り、上記保持用ロッド8がガラス収納溝2aに挿入され
ずドア2が開かなければリミットスイッチ34はオンと
なり、ドア開を確認できる。
【0030】そして、ロッド33先端には、円錐状のド
ア開確認部材10がピン35を介して揺動自在に設けら
れている。このドア開確認部材10は、上記保持用ロッ
ド8に対してガラス収納溝2aが延在するX方向にずれ
た位置にあり、保持用ロッド8に近接した位置に設けら
れている。又、ドア開確認部材10は、ガラス収納溝2
aの幅よりも大径であるので、後述するように工業用ロ
ボット4のドア開動作後にガラス収納溝2aに嵌合して
下降動作を阻止される。しかるに、ドア2が開位置にな
いときは、ドア開確認部材10が下端位置まで降下する
ことになり、リミットスイッチ34がオンになる。
【0031】尚、ドア開確認部材10は、ガラス収納溝
2aの縁部に当接したとき、ピン35を中心に回動して
ドア2に損傷を与えないように取り付けられている。
【0032】上記シャッタ機構12は、上記光センサ7
の検出精度を確保するため、塗装時に浮遊する塗料がガ
ラス板29に付着することを防止する。このシャッタ機
構12は、シャッタ機構収納カバー22の底部に穿設さ
れた開口36を内部から閉塞するシャッタ37がエアシ
リンダ15により駆動されて開口36を開閉するよう構
成されている。
【0033】シャッタ機構収納カバー22の開口36は
上記ガラス板29を介して光センサ7の発光部及び受光
部に対向するようX方向に延在している。上記シャッタ
37は、軸38により回動自在に支持された支持部材3
9と、この支持部材39より下方に突出するブラケット
39a,39bの端部に支持されたの遮蔽部40とを有
する。遮蔽部40は断面が半円形状に形成され、開口3
6の周縁部に密着できるようになっている。又、支持部
材39はエアシリンダ15のロッド15aが連結された
連結部39cを有している。
【0034】従って、センシング動作時は、電磁弁ユニ
ット13からの圧縮空気がエアシリンダ15に供給さ
れ、支持部材39がB方向に回動して開口36を開にす
る。しかし、塗装開始前にエアシリンダ15への空気供
給が停止して支持部材39がC方向に回動して遮蔽部4
0が開口36を閉塞し、浮遊する塗料がシャッタ機構収
納カバー22内に侵入することを阻止する。
【0035】尚、保持用ロッド8は通常実線(図3参
照)で示す位置に上昇しており、光センサ7によりガラ
ス収納溝2aが検出され、前述した電磁弁ユニット13
からの圧縮空気がエアシリンダ9に供給されると下方に
移動してガラス収納溝2a内に挿入する。
【0036】又、カバー21の下端の周囲には鍔41が
突出している。この鍔41は図6に示すように、一連の
ドア開閉動作後に洗浄する際の蓋として機能する。即
ち、上記構成のドア係合ユニット6は、箱状の洗浄装置
42の上部開口に挿入されるとともに鍔41が洗浄装置
42の筐体43周縁部に当接し、洗浄装置42を閉塞す
る。
【0037】この洗浄装置42は筐体43内にシンナを
噴射して付着した塗料を洗浄するシンナ用ノズル44
と、洗浄後にシンナを吹き飛ばすエアパージ用ノズル4
5とが複数個ずつ設けられている。従って、ドア係合ユ
ニット6の下面側が筐体43内に挿入され、且つ鍔41
が筐体43周縁部に当接すると、シンナ用ノズル44よ
り噴射されたシンナが外部に飛散することなく上記ドア
係合ユニット6の下面側(保持用ロッド8、ドア開確認
部材10、シャッタ機構収納カバー22の開口36等)
に吹き付けられて付着した塗料が洗浄される。
【0038】尚、洗浄に使用されたシンナは、筐体43
の底部より回収装置(図示せず)に回収されて再利用さ
れる。
【0039】次に、上記構成になる工業用ロボット4の
動作について説明する。
【0040】例えば塗装ラインにおいて、コンベヤ(図
示せず)により自動車のボデー1が工業用ロボット4の
前に到着したことがスタートスイッチ(図示せず)によ
り検出されると、工業用ロボット4は制御盤13からの
指令によりドア開動作を実行する。
【0041】図1に示す如く、工業用ロボット4はドア
係合ユニット6をドア2の窓の高さに合わせて水平移動
させるようにアーム4C,4D,手首部5を動かす。
尚、ドア2の窓の高さ位置は予め制御盤13に入力され
ているので、ドア係合ユニット6は保持用ロッド8の下
端及びドア開確認部材10の下端がドア2に当接しない
高さ位置に保持されながらドア2に近づく。
【0042】図7に示す如く、ドア係合ユニット6がX
方向に移動しながらガラス収納溝2aの上部を通過する
と、光センサ7の発光部より出射された光ビームがガラ
ス収納溝2aの両側の縁部2b,2cで反射して受光部
に至り、光センサ7の出力が縁部2b,2cの形状にあ
ったアナログ信号として得られる。そして、飽和値以上
の出力値の幅のオン,オフ信号に変換される。従って、
1個目のオン信号と2個目のオン信号の間がガラス収納
溝2aの検出位置となる。
【0043】図8(A)〜(C)に示すように、ドア係
合ユニット6がX方向に移動して縁部2bを通過する際
に1個目のオン信号が光センサ7から出力され、ガラス
収納溝2aを通過する際に光センサ7の出力がオフにな
る。さらに、ドア係合ユニット6がX方向に移動して縁
部2cを通過する際に2個目のオン信号が光センサ7か
ら出力される。
【0044】従って、ドア係合ユニット6がドア2の上
方を通過する間にガラス収納溝2aの正確な位置が光セ
ンサ7により検出される。上記保持用ロッド8は光セン
サ7とX方向上同一位置にあるため、X方向に延在する
ガラス収納溝2aに対して光センサ7による溝検出位置
が保持用ロッド8がガラス収納溝2aに対向する位置と
なる。そのため、光センサ7による溝検出位置でアーム
4C,4D,手首部5を停止させた後、前述したように
電磁弁ユニット13からの圧縮空気がエアシリンダ9に
供給されて保持用ロッド8を下方に移動させる。
【0045】よって、保持用ロッド8はドア2のガラス
収納溝2aの上方に位置するため、ホルダ30にガイド
されながら降下すると、先端部がガラス収納溝2a内に
挿入される。これで、保持用ロッド8はドア2と係合状
態となる。
【0046】又、保持用ロッド8が降下すると同時に、
リミットスイッチ31はオフとなり、エアシリンダ9の
作動により保持用ロッド8がドア2に係合する位置に変
位したことを検出する。
【0047】制御盤13はリミットスイッチ31からの
検出信号が入力されると、タイマが作動しドア開動作時
間をカウントする。
【0048】工業用ロボット4はリミットスイッチ31
がオンになると、旋回ベース4B,アーム4C,4D,
手首部5を動作させてドア係合ユニット6をA方向(図
3参照)に回動させる。ドア係合ユニット6の保持用ロ
ッド8はガラス収納溝2a内に挿入された状態にあるた
め、ドア2は上記工業用ロボット4のドア開動作により
ドア開方向(A方向)に回動する。
【0049】ドア2が略全開したとき、電磁弁ユニット
13よりエアシリンダ11に圧縮空気が供給され、ロッ
ド33とともに先端のドア開確認部材10が降下してド
ア2のガラス収納溝2aに挿入される。図9(A)に示
すように、保持用ロッド8がガラス収納溝2aの中心に
挿入されたときは、円錐状のドア開確認部材10も略ガ
ラス収納溝2aの中心に嵌合する。その場合、エアシリ
ンダ11のロッド33が途中で停止するため、リミット
スイッチ34がオンにならず、ドア2が所定の開位置に
あるものと確認される。
【0050】ドア2は工業用ロボット4によりこの状態
のまま開位置に保持される。
【0051】続いて、塗装用ロボット(図示せず)がド
ア2の開いた部分からボデー1内に塗装ガンを進入させ
てボデー内部を塗装する。塗装終了後、塗装用ロボット
が塗装ガンを後退させてボデー1より離間する。
【0052】そして、工業用ロボット4はドア2を閉位
置に戻すよう動作する。ドア2が閉まると、制御盤17
は工業用ロボット4を停止させ、電磁弁ユニット13を
切換えエアシリンダ9,11への空気供給を停止する。
これにより、エアシリンダ9の保持用ロッド8は内蔵ス
プリング(図示せず)の押圧力により上方に復帰し、保
持用ロッド8をホルダ30側へ上昇させる。よって、保
持用ロッド8はドア2のガラス収納溝2aより引き抜か
れた上方位置に復帰してドア2との係合を解除する。
【0053】又、エアシリンダ11への空気供給も停止
され、内蔵スプリングの押圧力によりロッド33が上昇
してドア開確認部材10がガラス収納溝2aから離間す
る。その後、工業用ロボット4はドア係合ユニット6を
ドア2から離間するように水平移動させ、一旦図6に示
す洗浄装置42に挿入する。そのため、ドア係合ユニッ
ト6の下面側に付着した塗料は、洗浄装置42のノズル
44よりシンナが吹き付けられた後、ノズル45からの
空気吹き付けにより乾燥する。そして、工業用ロボット
4はドア開動作前の待機状態に戻る。
【0054】このように、工業用ロボット4はドア係合
ユニット6に保持用ロッド8が上下動自在に設けられ、
且つエアシリンダ9により保持用ロッド8を自動的に駆
動する構成であるので、ドア係合ユニット6を水平移動
させるだけでドア2を開くことができ、ドア係合ユニッ
ト6を昇降させる必要がないので、アーム4C,4D等
の動作が単純化でき、ドア開動作時間を短縮できる。
【0055】しかも、ドア開動作後にドア開確認部材1
0がドア2が開位置にあることを確認するため、誤って
ドア2が開かなかった場合に塗装用ロボットが塗装動作
を開始してドア2に衝突してしまうといった事故を防止
することができる。
【0056】又、図9(B)に示すように、保持用ロッ
ド8がガラス収納溝2aの中心よりずれた位置に挿入さ
れたときは、ドア開確認部材10もガラス収納溝2aの
中心よりずれた位置に挿入されるが、一方の縁部2b又
は2cに当接しドア2が開位置にあることが確認でき
る。
【0057】しかし、図9(C)に示すように、保持用
ロッド8がガラス収納溝2aの外にあるときは、ドア開
確認部材10もガラス収納溝2aに嵌合できずにエアシ
リンダ11のストロークエンドまで降下してしまい、リ
ミットスイッチ34がオンになって、ドア2が所定の開
位置にないことが確認される。つまり、工業用ロボット
4は例えばボデー1が左右方向に回動した状態で搬送さ
れた場合、予めティーチングされた通りのドア開動作を
したのにもかかわらず、上記保持用ロッド8がガラス収
納溝2aに挿入されずドア2を開くことができなかっ
た。
【0058】又、図10(A)に示すように、保持用ロ
ッド8がガラス収納溝2aから外れた場合は、ドア開確
認部材10がドア2の縁部2bの外側に当接することに
なる。しかしながら、前述したようにドア開確認部材1
0が円錐状に形成され、且つ揺動自在に支持されている
ため、ドア開確認部材10が外側に逃げるように傾いて
ドア2を損傷させることが防止される。しかも、ドア2
は小さい力で回動するため、ドア開確認部材10がドア
2の側面に当接すると、ドア開確認部材10のテーパ面
からの分力により容易に回動して逃げることができる。
【0059】又、図10(B)に示すように、保持用ロ
ッド8がガラス収納溝2aの中心からずれた場合には、
ドア開確認部材10がドア2の縁部2bの内側に当接す
ることになる。しかしながら、前述したようにドア開確
認部材10が揺動する構成であるので、ドア開確認部材
10は破線で示すように傾きながら降下する。その際、
ドア2はドア開確認部材10のテーパ面に押圧されるこ
とにより、水平方向にずれて損傷が防止されるととも
に、ドア開確認部材10はガラス収納溝2aの中心に嵌
合する。
【0060】図11,図12に本発明の第2実施例を示
す。
【0061】両図中、ドア係合ユニット50は、上記光
センサ7と、エアシリンダ9とを有し、エアシリンダ9
を揺動可能に設けてなる。エアシリンダ9は、略中間位
置に設けられた支持部51,52により揺動可能に支持
されており、通常はバネ53の押圧力により実線(図1
2参照)で示す位置にある。即ち、通常はエアシリンダ
9が上端ストッパ55に当接した状態となる。このと
き、リミットスイッチ54はオフとなっている。
【0062】工業用ロボット4がドア開動作を行う過程
では、保持用ロッド8がガラス収納溝2aに挿入された
後、エアシリンダ9が下端ストッパ56に当接した1点
鎖線で示す状態に傾斜し、これを維持する。そのため、
ドア開動作過程では、エアシリンダ9がリミットスイッ
チ54に当接し、これをオンに切り換える。従って、リ
ミットスイッチ54がオンになっている間は保持用ロッ
ド8によるドア開動作が正常に行われていることがわか
る。
【0063】又、ドア2が全開している間もエアシリン
ダ9がリミットスイッチ54に当接し、リミットスイッ
チ54がオンになっているので、ドア2が全開位置の保
持されていることが、リミットスイッチ54からの検出
信号により確認することができる。
【0064】即ち、ドア係合ユニット50では、ドア2
を保持するエアシリンダ9を利用してドア2が開いたこ
とを確認できるので、上記エアシリンダ11及びドア開
確認部材10が不要になり、構成の簡略化が図れるとと
もに小型化、軽量化も図ることができる。
【0065】尚、上記ドア係合ユニット50において、
エアシリンダ9を水平方向にスライド可能に支持してバ
ネにより一方向に押圧しておく構成としても良い。その
場合、ドア2が保持用ロッド8との係合により開方向に
押圧されるとともに、エアシリンダ9はスライドしてリ
ミットスイッチ54をオンにする。そして、ドア開動作
が正常に行われると、ドア開動作過程の間リミットスイ
ッチ54がオンのままとなり、リミットスイッチ54の
検出信号によりドア開動作が正常に行われていることが
確認できる。
【0066】図13に本発明の第3実施例を示す。
【0067】同図中、ドア係合ユニット57は、上記光
センサ7と、エアシリンダ9とを有する。保持用ロッド
8の表面には力センサとしての圧電素子膜58が形成さ
れている。この圧電素子膜58はガラス収納溝2aの内
壁に当接したときの押圧力の大きさに応じた電圧を出力
する特性を有している。そのため、保持用ロッド8がガ
ラス収納溝2aに挿入され、且つドア開方向に移動され
たときにガラス収納溝2aの内壁に当接したときの圧電
素子膜58の出力変化に基づいて保持用ロッド8がガラ
ス収納溝2aに挿入されたまま移動していることを検出
できる。従って、本実施例では、ドア開動作過程で保持
用ロッド8がガラス収納溝2aに挿入されたことを検出
してドア開を確認することができる。
【0068】そのため、ドア開動作後にドア2が所定の
開位置にあることを確認する必要がないので、その分次
の工程(ボデー1内の塗装)のスタートが速くなり、生
産性の向上を図ることもできる。
【0069】尚、上記実施例では、塗装ラインにおいて
ロボットにより自動車ボデーのドアを開く場合を一例と
して説明したが、これに限らず自動車ボデー以外の筺体
のドアを開くのにも適用できるのは勿論、塗装ライン以
外の工程にも適用できる。
【0070】又、上記実施例では、光センサ7を使用し
てガラス収納溝2aの位置を検出したが、これに限ら
ず、例えば高周波式のセンサあるいは超音波式のセンサ
等を使用してもよいのは勿論である。
【0071】又、ドア係合部6が水平方向にのみ移動し
てドアを開けるため、上記多関節ロボット以外の型式の
ロボット、例えば水平多関節構造を有するスカラ型のロ
ボットにも適用できる。
【0072】又、上記実施例では、係合部材としての保
持用ロッド8をエアシリンダ9で駆動させたが、これに
限らず、エアシリンダ以外のアクチュエータ(例えばモ
ータ等)を使用しても良い。
【0073】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1の発明によれ
ば、ドア開検出手段によりドアがドア開位置に変位した
ことを検出できるため、係合部材の係合によりドアが開
いたことを確認することができる。従って、係合部材が
ドアに係合しないでロボットがティーチングされたドア
開動作を行っても、ドアが開いていないことが確認さ
れ、後段のロボットがドアが開いていないのに動作して
ドアに衝突することを防止できる。
【0074】又、請求項2によれば、ドアに当接する当
接部材の位置を検出することによりドア開動作後にドア
が開位置にあることを確実に確認できる。
【0075】又、請求項3によれば、係合部材に生ずる
水平方向の力を検出することによりドア開動作過程で係
合部材がドアに係合したことを確実に確認できる。
【0076】又、請求項4によれば、ドア開時の係合部
材の水平移動又は揺動したことを検出することによりド
ア開動作後にドアが開位置にあることを確実に確認でき
る等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる工業用ロボットの第1実施例を説
明するための斜視図である。
【図2】アーム先端に取り付けられたドア係合ユニット
の斜視図である。
【図3】塗装ラインの概略構成を示す図である。
【図4】ドア係合ユニットの内部構成を拡大して示す縦
断面図である。
【図5】ドア係合ユニットの内部構成を拡大して示す縦
断面図である。
【図6】洗浄装置を説明するための縦断面図である。
【図7】光センサによりガラス収納溝を検出する際の出
力信号を説明するための図である。
【図8】光センサの検出動作を説明するための縦断面図
である。
【図9】ドア確認部材によりドア開を確認する際の動作
を説明するための縦断面図である。
【図10】ドア確認部材がガラス収納溝に対してずれた
場合の確認動作を説明するための縦断面図である。
【図11】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図12】本発明の第2実施例のドア係合ユニットを側
方からみた縦断面図である。
【図13】本発明の第3実施例のドア係合ユニットを側
方からみた縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボデー 2 ドア 2a ガラス収納溝 4 工業用ロボット 5 手首部 6 ドア係合ユニット 7 光センサ 8 保持用ロッド 9,11,15 エアシリンダ 10 ドア開確認部材 12 シャッタ機構 13 電磁弁ユニット 17 制御盤 20 ベース 31,34 リミットスイッチ 42 洗浄装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークのドアの位置を検出するセンサ
    と、 該センサからのドア検出信号により前記ドアに係合する
    位置に変位する係合部材と、 前記ドアがドア開位置に変位したことを検出するドア開
    検出手段と、 をアーム先端に設けてなることを特徴とする工業用ロボ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記ドア開検出手段は、ロッドを往復動
    させるシリンダと、 該ロッド先端に設けられ前記ロッドの移動により前記ド
    アに当接する当接部材と、 該当接部材がドア当接位置に変位したことを検出する当
    接位置検出手段と、 よりなることを特徴とする請求項1の工業用ロボット。
  3. 【請求項3】 前記ドア開検出手段は、前記係合部材に
    設けられ前記係合部材に生ずる水平方向の力を検出する
    力センサよりなることを特徴とする請求項1の工業用ロ
    ボット。
  4. 【請求項4】 前記ドア開検出手段は、前記係合部材を
    前記ドアがドア開位置に変位したときに水平移動又は揺
    動するように設けるとともに、前記係合部材の水平移動
    又は揺動したことを検出する構成としたことを特徴とす
    る請求項1の工業用ロボット。
JP34935192A 1992-12-28 1992-12-28 工業用ロボット Pending JPH06190773A (ja)

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