JPH06190182A - ミシンの針棒給油方法および装置 - Google Patents
ミシンの針棒給油方法および装置Info
- Publication number
- JPH06190182A JPH06190182A JP35938792A JP35938792A JPH06190182A JP H06190182 A JPH06190182 A JP H06190182A JP 35938792 A JP35938792 A JP 35938792A JP 35938792 A JP35938792 A JP 35938792A JP H06190182 A JPH06190182 A JP H06190182A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】油芯を介して油溜めから針棒に給油するように
したミシンにおいて、ミシンア−ムの顎部からの油漏れ
を防止する。 【構成】油芯と連結した給油パッドを針棒軸受け上部で
針棒に摺接させるとともに、ア−ムの顎部の底面に油吸
収部材を敷き、給油パッドと油吸収部材とを油芯で連結
する。
したミシンにおいて、ミシンア−ムの顎部からの油漏れ
を防止する。 【構成】油芯と連結した給油パッドを針棒軸受け上部で
針棒に摺接させるとともに、ア−ムの顎部の底面に油吸
収部材を敷き、給油パッドと油吸収部材とを油芯で連結
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油芯を用いてミシン
の針棒軸受け部に給油するようにした針棒給油装置に関
するものである。
の針棒軸受け部に給油するようにした針棒給油装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この形式の給油装置は、ミシンのア−ム
基部に設けた油溜めから油芯をア−ムに沿って針棒近傍
に導き、針棒摺動部分に直接または吸油性マットを介し
て給油するようにし、またその油が針棒の上下動に伴っ
て飛散するとともに針棒に沿って次第に降下して顎部に
溜まるので、針棒ブッシュ下にスポンジを配置してその
溜まった油を吸収させるようにしている。
基部に設けた油溜めから油芯をア−ムに沿って針棒近傍
に導き、針棒摺動部分に直接または吸油性マットを介し
て給油するようにし、またその油が針棒の上下動に伴っ
て飛散するとともに針棒に沿って次第に降下して顎部に
溜まるので、針棒ブッシュ下にスポンジを配置してその
溜まった油を吸収させるようにしている。
【0003】この溜まった油が次第に増加すると、針棒
の上下動によりスポンジの下方から機外に漏れて被縫製
布を汚すという問題が生じる。 実公昭55−5502
7号には、針棒抱きに油芯を巻き付けるとともにその油
芯端部を側方に突出させて、針棒に沿って降下する油を
油芯で吸収するとともに針棒抱きの上下動によりその油
を油芯端部から振り切って機内に飛散させるようにした
装置が示されている。ところがこの装置においても針棒
抱きより下方に付着した油は、次第に顎部に溜まってく
ることとなり、その油の除去作業や排油ポンプを必要と
した。
の上下動によりスポンジの下方から機外に漏れて被縫製
布を汚すという問題が生じる。 実公昭55−5502
7号には、針棒抱きに油芯を巻き付けるとともにその油
芯端部を側方に突出させて、針棒に沿って降下する油を
油芯で吸収するとともに針棒抱きの上下動によりその油
を油芯端部から振り切って機内に飛散させるようにした
装置が示されている。ところがこの装置においても針棒
抱きより下方に付着した油は、次第に顎部に溜まってく
ることとなり、その油の除去作業や排油ポンプを必要と
した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、針
棒からの油漏れを防ぐとともに、顎部に溜まる油を除去
する作業やポンプを必要としない針棒給油方法と装置を
提供することである。
棒からの油漏れを防ぐとともに、顎部に溜まる油を除去
する作業やポンプを必要としない針棒給油方法と装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ミシンのア
−ム基部に設けた油溜めから第1の油芯をア−ムに沿っ
て針棒近傍に導き、針棒にその油芯を直接または給油パ
ッドを介して摺接させて針棒摺動部分に給油するように
したミシンにおいて、針棒の上側の軸受け部の上部にそ
の油芯または給油パッドを摺接させるとともにア−ムの
顎の底部に油吸収部材を敷き、第1の油芯または給油パ
ッドと油吸収部材とを第2の油芯で連結し、潤滑油を針
棒近傍において上側の軸受け部の上部から針棒表面、油
吸収部材、第2の油芯を経て上側の軸受け部に至る経路
により毛細管現象により循環させて給油することを特徴
とするものである。
−ム基部に設けた油溜めから第1の油芯をア−ムに沿っ
て針棒近傍に導き、針棒にその油芯を直接または給油パ
ッドを介して摺接させて針棒摺動部分に給油するように
したミシンにおいて、針棒の上側の軸受け部の上部にそ
の油芯または給油パッドを摺接させるとともにア−ムの
顎の底部に油吸収部材を敷き、第1の油芯または給油パ
ッドと油吸収部材とを第2の油芯で連結し、潤滑油を針
棒近傍において上側の軸受け部の上部から針棒表面、油
吸収部材、第2の油芯を経て上側の軸受け部に至る経路
により毛細管現象により循環させて給油することを特徴
とするものである。
【0006】
【作用】潤滑油は、油溜めから毛細管現象により第1の
油芯を通じて針棒上側の軸受けに直接または給油パッド
を介して供給され、針棒の上下動に伴って油芯や給油パ
ッドと接触する針棒の表面に潤滑油が塗布される。針棒
の表面に沿ってまたは飛散したのち少しずつ降下してく
る潤滑油は底部に敷いた油吸収部材に吸収されるととも
に、油吸収部材に連結した第2の油芯を通じて毛細管現
象により上昇し、再び上側の軸受け部に戻されて針棒に
給油される。
油芯を通じて針棒上側の軸受けに直接または給油パッド
を介して供給され、針棒の上下動に伴って油芯や給油パ
ッドと接触する針棒の表面に潤滑油が塗布される。針棒
の表面に沿ってまたは飛散したのち少しずつ降下してく
る潤滑油は底部に敷いた油吸収部材に吸収されるととも
に、油吸収部材に連結した第2の油芯を通じて毛細管現
象により上昇し、再び上側の軸受け部に戻されて針棒に
給油される。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明すると、図1に示すようにミシンのア−ム1の
基部側には潤滑油2を充たす油溜め3が設けてあり、そ
の潤滑油2の中には第1の油芯4の下端が浸されてい
る。油芯4はビニ−ルチュ−ブ5内に保持されてア−ム
1に沿って針棒6の近傍に導かれる。
いて説明すると、図1に示すようにミシンのア−ム1の
基部側には潤滑油2を充たす油溜め3が設けてあり、そ
の潤滑油2の中には第1の油芯4の下端が浸されてい
る。油芯4はビニ−ルチュ−ブ5内に保持されてア−ム
1に沿って針棒6の近傍に導かれる。
【0008】このミシンは針棒6が上下・前後に揺動し
針棒下降時に生地に刺さった針を後退させることによっ
て生地を送るようにした針送りミシンであり、図2、3
に示すように、上下2箇所に針棒軸受け7、8を備え前
後に揺動する針棒ブラケット9で針棒6が支持されてい
る。また、針棒6を上下駆動させる針棒抱き10は、針
棒ブラケット9に設けた溝11に端部を摺動するように
嵌合したピン12を介して揺動クランク13に連結され
ている。
針棒下降時に生地に刺さった針を後退させることによっ
て生地を送るようにした針送りミシンであり、図2、3
に示すように、上下2箇所に針棒軸受け7、8を備え前
後に揺動する針棒ブラケット9で針棒6が支持されてい
る。また、針棒6を上下駆動させる針棒抱き10は、針
棒ブラケット9に設けた溝11に端部を摺動するように
嵌合したピン12を介して揺動クランク13に連結され
ている。
【0009】針棒ブラケット9の上側の針棒軸受け7に
は、コ字状に成形され針棒通過孔を有する第1の給油用
フェルト14(給油パッド)がその軸受け7を上下から
挟むようにして取付けられるとともに、その給油用フェ
ルト14に第1の油芯4の端部が図示しないカバ−によ
り押しつけられている。また、同様に成形された第2の
給油用フェルト15が給油用フェルト14の下端に連続
して針棒ブラケット9の下側の針棒軸受け8の上面にの
びるように取付けられている。
は、コ字状に成形され針棒通過孔を有する第1の給油用
フェルト14(給油パッド)がその軸受け7を上下から
挟むようにして取付けられるとともに、その給油用フェ
ルト14に第1の油芯4の端部が図示しないカバ−によ
り押しつけられている。また、同様に成形された第2の
給油用フェルト15が給油用フェルト14の下端に連続
して針棒ブラケット9の下側の針棒軸受け8の上面にの
びるように取付けられている。
【0010】さらに、針棒軸受け8の下側にはカラ−1
6が嵌合されるとともに、その周りをスポンジ17で覆
い、そのスポンジ17の下部をア−ム顎部18底面に敷
いた油吸収用フェルト19(油吸収部材)と接触させ、
この油吸収用フェルト19を第2の油芯20を介して第
1の油芯4に連結している。
6が嵌合されるとともに、その周りをスポンジ17で覆
い、そのスポンジ17の下部をア−ム顎部18底面に敷
いた油吸収用フェルト19(油吸収部材)と接触させ、
この油吸収用フェルト19を第2の油芯20を介して第
1の油芯4に連結している。
【0011】この装置において、潤滑油2は油芯4から
給油用フェルト14、15に伝わりこれらに接触して上
下動する針棒6の表面に給油される。そして針棒6に伝
いまたは霧状に飛散した後、ア−ム1の顎部18に降下
した潤滑油2は底に敷かれている油吸収用フェルト19
に吸収される。さらにこの油吸収用フェルト19に吸収
された潤滑油2は第2の油芯20の毛細管現象により第
1の油芯4を介して再び給油用フェルト14、15から
針棒6の表面に供給される。
給油用フェルト14、15に伝わりこれらに接触して上
下動する針棒6の表面に給油される。そして針棒6に伝
いまたは霧状に飛散した後、ア−ム1の顎部18に降下
した潤滑油2は底に敷かれている油吸収用フェルト19
に吸収される。さらにこの油吸収用フェルト19に吸収
された潤滑油2は第2の油芯20の毛細管現象により第
1の油芯4を介して再び給油用フェルト14、15から
針棒6の表面に供給される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、ア−ムの顎部に溜まってくる潤滑油が、その底部に
敷いた油吸収部材に吸収されるとともに、第2の油芯の
毛細管現象により吸い上げられて上側の給油パッドから
再び針棒に供給され、すなわち循環使用されることとな
るので、油吸収部材を敷いた底部に過剰に貯留するがな
く、その結果油漏れを防止でき、したがって潤滑油の消
耗量を少なくすることができる。このように第2の油芯
で上側の軸受け給油部と底部の油吸収部材とを連結する
だけで、潤滑油が針棒近傍において効率よく循環するこ
ととなり、ポンプ等の強制給油ならびにその回収装置等
を必要とすることがない。
は、ア−ムの顎部に溜まってくる潤滑油が、その底部に
敷いた油吸収部材に吸収されるとともに、第2の油芯の
毛細管現象により吸い上げられて上側の給油パッドから
再び針棒に供給され、すなわち循環使用されることとな
るので、油吸収部材を敷いた底部に過剰に貯留するがな
く、その結果油漏れを防止でき、したがって潤滑油の消
耗量を少なくすることができる。このように第2の油芯
で上側の軸受け給油部と底部の油吸収部材とを連結する
だけで、潤滑油が針棒近傍において効率よく循環するこ
ととなり、ポンプ等の強制給油ならびにその回収装置等
を必要とすることがない。
【図1】この発明の概要を示すミシンの正面図
【図2】この発明の一実施例を示す装置の部分斜視図
【図3】図2の装置の一部断面側面図
4・・・第1の油芯 6・・・針棒 7、8・・・針棒軸受け 14・・・第1の給油用フェルト(給油パッド) 18・・・顎部 19・・・油吸収用フェルト(油吸収部材) 20・・・第2の油芯
Claims (2)
- 【請求項1】 ミシンのア−ム基部に設けた油溜めから
第1の油芯をア−ムに沿って針棒近傍に導き、針棒に第
1の油芯を直接または給油パッドを介して摺接させて針
棒摺動部分に給油するミシンの針棒給油方法において、
針棒の上側の軸受け部の上部に第1の油芯または給油パ
ッドを摺接させるとともにア−ムの顎の底部に油吸収部
材を敷き、前記第1の油芯または給油パッドと油吸収部
材とを第2の油芯で連結して、潤滑油を針棒近傍におい
て上側の軸受け部の上部から針棒表面、油吸収部材、第
2の油芯を経て上側の軸受け部に至る経路により毛細管
現象により循環させて給油することを特徴とするミシン
の針棒給油方法。 - 【請求項2】 ミシンのア−ム基部に設けた油溜めから
第1の油芯をア−ムに沿って針棒近傍に導き、針棒にそ
の油芯を直接または給油パッドを介して摺接させて針棒
摺動部分に給油するようにしたミシンにおいて、針棒の
上側の軸受け部の上部にその油芯または給油パッドを摺
接させるとともにア−ムの顎の底部に油吸収部材を敷
き、前記第1の油芯または給油パッドと油吸収部材とを
第2の油芯で連結したことを特徴とするミシンの針棒給
油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35938792A JP3318377B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ミシンの針棒給油方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35938792A JP3318377B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ミシンの針棒給油方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190182A true JPH06190182A (ja) | 1994-07-12 |
JP3318377B2 JP3318377B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=18464249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35938792A Expired - Fee Related JP3318377B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ミシンの針棒給油方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3318377B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007061139A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Brother Ind Ltd | 鳩目穴かがりミシン |
CN100436692C (zh) * | 2002-05-01 | 2008-11-26 | 飞马缝纫机制造株式会社 | 缝纫机的弯针机构 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP35938792A patent/JP3318377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100436692C (zh) * | 2002-05-01 | 2008-11-26 | 飞马缝纫机制造株式会社 | 缝纫机的弯针机构 |
JP2007061139A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Brother Ind Ltd | 鳩目穴かがりミシン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3318377B2 (ja) | 2002-08-26 |
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