JPH061900A - 電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物

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Publication number
JPH061900A
JPH061900A JP4182804A JP18280492A JPH061900A JP H061900 A JPH061900 A JP H061900A JP 4182804 A JP4182804 A JP 4182804A JP 18280492 A JP18280492 A JP 18280492A JP H061900 A JPH061900 A JP H061900A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
resin composition
parts
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Application number
JP4182804A
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English (en)
Inventor
Sadao Nishii
貞男 西井
Hiroshi Harada
日路史 原田
Hiroaki Hirose
弘明 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐揮発性と耐水性が良好で、温暖時と寒冷時
のバランスが良い、季節に関係なく好適に使用できる電
線被覆用塩化ビニル樹脂組成物を提供する。 【構成】 2‐プロピルヘプタノール95.0〜98.
5重量%および、4‐メチル‐2‐プロピルヘキサノー
ル1.5〜5.0重量%の混合デシルアルコールのフタ
ル酸ジデシルエステルを30〜90重量部、クレーを5
〜30重量部、および塩化ビニル樹脂100重量部を含
有することを特徴とする電線被覆用塩化ビニル樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐揮発性と耐水性とが
良好で、温暖時と寒冷時の柔軟性のバランスが良い、電
線被覆用塩化ビニル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電線被覆の分野では塩化ビニル樹
脂やポリエチレンといったプラスチックが広く使用され
ている。中でも塩化ビニル樹脂は可塑剤を配合すること
により他のプラスチックでは得られない柔軟性を示すだ
けでなく、電気的、物理的および化学的性質のバランス
がよく、また、加工性や着色性もよい。更に、比較的安
価なことから、いわゆる軟質塩化ビニル樹脂として絶縁
電線、コード及びケーブルシースといった電線被覆の多
岐にわたる分野で利用されている。
【0003】この可塑剤の代表的なものがフタル酸ジ‐
2‐エチルヘキシル(以下、DOPという)であり、バ
ランスのとれた性能と価格の点から広く使用されてい
る。しかしながら、可塑剤としてDOPを使用した電線
被覆用塩化ビニル樹脂組成物は、熱や水によって徐々に
ではあるが可塑剤が失われる結果、電線被覆物の柔軟性
や強度が低下するという問題がある。
【0004】特に、近年建築物の冷暖房化が進み冬場で
も電線被覆物の温度が上がる傾向がみられ、熱の影響に
対する対策は強く求められるところである。また、上記
の電線被覆物は、寒冷時の柔軟性が良好な場合には温暖
時には柔らかくなりすぎ、逆に温暖時の柔軟性が適当な
場合には寒冷時には硬くなって施工などでの取扱作業性
が悪くなる傾向がある。
【0005】このような欠点を改善するために、種々の
可塑剤の利用が考えられ、検討されている。例えば、D
OPに代えてフタル酸ジイソノニル(以下、DINPと
いう)やフタル酸ジイソデシル(以下、DIDPとい
う)、更には炭素数9〜11の直鎖性アルコールのフタ
ル酸エステル、トリメリット酸エステルやポリエステル
系可塑剤などがこれに該当する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の電線被覆用塩化
ビニル樹脂組成物の欠点を改善するため可塑剤を代える
場合には、それぞれ次のような性能上の問題点がある。
すなわち、DOPの代わりにDINPを使用する場合に
は、熱や水による可塑剤の損失の問題が十分に解決でき
ない。DIDPの場合には、低温における柔軟性が不十
分である。炭素数9〜11の直鎖性のアルコールのフタ
ル酸エステルの場合、耐寒性は良好であるが、電気絶縁
性が低い傾向にある。
【0007】トリメリット酸エステルは極めて良い性能
を持つ可塑剤であるが、価格が高いため特殊な用途以外
には使用しにくく、ポリエステル系可塑剤は安定剤との
相性から鉛系安定剤が十分に使用できないため電気絶縁
性の点で問題であり、価格も高いという欠点がある。ま
た、トリメリット酸エステルやポリエステル系可塑剤は
粘度が高く塩化ビニル樹脂組成物を製造する場合の作業
性がフタル酸エステルの場合に比べて悪くなる傾向があ
る。すなわち、本発明の目的は、フタル酸エステルの利
点を生かしつつ耐寒性、熱安定性、耐揮発性の優れた電
線被覆用塩化ビニル樹脂組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を進めた結果、特定の混合アル
コールのフタル酸ジエステルとクレーを配合した塩化ビ
ニル樹脂組成物が優れた物性を示すことを見出し、本発
明の電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物を完成するに至っ
た。すなわち、
【0009】本発明の電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物
は、2‐プロピル‐1‐ヘプタノール95〜98.5重
量%および4‐メチル‐2‐プロピル‐1‐ヘキサノー
ル1.5〜5重量%を含む混合デシルアルコール(以
下、混合デシルアルコールという)とフタル酸もしくは
フタル酸無水物とのエステル化反応によって得られるフ
タル酸ジデシルエステル30〜90重量部およびクレー
5〜30重量部を塩化ビニル樹脂100重量部に配合し
たことを特徴とする。
【0010】この混合デシルアルコールは、例えば、オ
レフィンとしてブテン‐1を用いるオキソ合成によって
n‐バレルアルデヒド及び2‐メチルブチルアルデヒド
の混合物を製造し、これらのアルデヒドのアルドール縮
合とその後の脱水反応によって2‐プロピルヘプテナー
ルと4‐メチル‐2‐プロピルヘキサナールの混合物を
製造し、これらの混合物の水素添加反応によって合成す
ることができる。もし、必要ならば蒸留により、混合デ
シルアルコール組成を調製してもよい。しかし、これら
の調製法に制限されるものではない。例えば、2‐プロ
ピルヘプタノールと4‐メチル‐2‐プロピルヘキサノ
ールとを別個に調製し、それらを混合することも可能で
ある。
【0011】本発明で用いる塩化ビニル樹脂とは、塩化
ビニルホモポリマーまたは塩化ビニルコポリマーであ
り、塩化ビニルコポリマーとは塩化ビニルを主体としこ
れと他のモノマー、例えばエチレン、プロピレン、酢酸
ビニル、アルキルビニルエーテル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステルなどとのコポリマーが挙げら
れるが、本発明は上記の樹脂に制限されるものではな
い。
【0012】本発明の樹脂組成物において、フタル酸ジ
デシルエステルの配合量は塩化ビニル樹脂100重量部
に対し30〜90重量部が好ましい。30重量部未満で
は寒冷時における柔軟性が不十分であり、90重量部を
超える場合は温暖時に柔らかくなりすぎる傾向があり、
機械的強度も低下する。
【0013】フタル酸ジデシルエステル以外に、一般に
塩化ビニル樹脂に使用される可塑剤、例えばフタル酸ジ
‐2‐エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル
酸ジイソデシル、アジピン酸ジ‐2‐エチルヘキシル、
エポキシ化大豆油、リン酸エステル系可塑剤などを含ん
でもかまわなく、さらに、これらを併用しても差し支え
ない。ただし、その可塑剤併用の割合は、本発明の効果
が損なわれない範囲とするのが好ましい。
【0014】本発明で用いるクレーとは、粘度鉱物のこ
とであって、火成岩、水成岩、変成岩などの母岩が天然
の風化作用によって分解し、次第に微細な新しい鉱物群
にかわったものである。クレーの組成としては、SiO
2 もしくはSiOが30〜80%、Al2 3 が0.5
〜50%、MgOもしくはMgO2 が0.1〜35%含
まれている。ほかに、Fe2 O、FeO、CaO、Na
2 O、K2 O、TiO2 、水分などが含まれてもよい。
比重は2〜7である。そして、カオリンクレー、ろう石
クレー、タルク、セリサイト、焼成クレー、アスベス
ト、マイカ、ベントナイトのいずれでもよい。
【0015】本発明の樹脂組成物において、クレーの配
合量は塩化ビニル樹脂100重量部に対し5〜30重量
部が好ましい。5重量部未満では電気絶縁性が劣る。ま
た、30重量部を超える場合は強度、伸びなどが低下
し、電線被覆用の樹脂組成物として不適となる。
【0016】本発明の樹脂組成物には、塩化ビニル樹
脂、フタル酸ジデシルエステル、クレーのほか、必要に
応じて他の可塑剤、安定剤、安定化助剤、酸化防止剤、
滑剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、着色剤、強化剤、加
工助剤、充填剤などを配合することができる。
【0017】安定剤としては、例えば、三塩基性硫酸塩
などの鉛塩類、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛、リシノール酸カルシウ
ム、ラウリル酸バリウムのような金属石鹸系安定剤類、
ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレイン酸エ
ステル、ジオクチルスズメルカプタイドのような有機ス
ズ系安定剤などを挙げることができる。
【0018】安定化助剤としては、例えば、亜リン酸ト
リフェニル、亜リン酸トリ‐2‐エチルヘキシル、亜リ
ン酸トリノニルフェニルのような亜リン酸エステル類が
あり、酸化防止剤としては、例えば、t‐ブチルヒドロ
キシトルエン、ジラウリルチオジプロピオネートが挙げ
られる。滑剤としては、例えば、ステアリン酸、ステア
リン酸アミド、ポリエチレンワックスが挙げられる。
【0019】紫外線吸収剤としては、例えば、2‐
(5′‐メチル‐2′‐ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール、2‐(3′‐t‐ブチル‐5′‐メチル‐
2′‐ヒドロキシフェニル)‐5‐クロロベンゾ‐1,
2,4‐トリアゾールが挙げられる。界面活性剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノステア
レート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテー
トが挙げられる。
【0020】着色剤としては、例えば、フタロシアニン
ブルー、酸化チタン、カーボンブラックなどが挙げられ
る。強化剤としては、例えば、ポリメタクリル酸エステ
ルとブタジエンとスチレンの共重合体、アルリロニトリ
ル‐ブタジエンゴム、エチレンと酢酸ビニルの共重合体
が挙げられる。
【0021】加工助剤としては、例えば、ポリメタクリ
ル酸メチルが挙げられる。充填剤としては、例えば、炭
酸カルシウムが挙げられる。ただし、本発明はこれら添
加剤の種類で限定されるものではない。
【0022】本発明の樹脂組成物の製造手段としては、
一般に使用されているリボンブレンダーやヘンシェル型
ミキサーなどの混合設備、バンバリーミキサーや2本ロ
ールなどの混練設備、カレンダーロールやT型ダイスを
装備した押出機やラミネーターといったフィルム成型設
備を用いることができる。
【0023】
【実施例】次に、以下のような実施例に基づき本発明の
内容を詳細に述べる。また、以下の実施例における物性
値は下記の試験方法によった。 〔引張試験〕JIS K 6723に準じて、引張り強
さと伸びを測定した。 〔柔軟温度〕JIS K 6745に準じた。 〔加熱重量変化率〕JIS K 6723の引っ張り試
験片を温度120℃のオーブン中で120時間加熱し、
重量変化率を測定する。重量変化率は次の式により求め
た。 重量変化率=(W2 −W1 )/W1 ×100 ここに、W1 は試験前の試験片の重量を、W2 は試験後
の試験片の重量を表す。 〔体積固有抵抗〕JIS K 6723に準じ、恒温槽
の温度を30℃と60℃で測定した。
【0024】実施例1 〔混合デシルアルコールの調製〕マグネット式撹拌機、
ジムロート型凝縮器、熱電対温度計および滴下装置を装
着した2リットル四つ口フラスコに市販のn‐バレルア
ルデヒド688.3g、2‐メチルブチルアルデヒド1
4.2gを仕込み撹拌した。1.0重量%NaOH水溶
液を調製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下した。
60分後に滴下を終了し、この時の系内温度は58℃で
あった。このあと加熱を開始して85℃に達してから4
時間そのまま撹拌を続けた。次に、室温まで冷却した後
撹拌を止め、油水分離し584.8g(水分0.54重
量%)の油層(アルドール縮合液)を得た。
【0025】磁気式撹拌機、水素調圧器及び熱電対温度
計を装着した1リットルステンレススチールオートクレ
ーブに窒素雰囲気下、アルドール縮合液の油層534.
2g及び触媒としてラネーニッケル26.5gを仕込ん
だ。系内を水素で3回置換した後、水素圧力を50kg/
cm2 に設定し、500rpm で撹拌した。それと同時に、
電気炉を加熱し昇温を開始したところ、系内温度が95
℃付近から水素吸収が始まり、その後3.5時間水素吸
収が継続した(その間の最高到達温度は160℃であっ
た)。水素吸収が停止してから更に2時間、130から
145℃で撹拌を続けた後加熱を停止した。一晩放置
後、メンブランフィルターを用いて触媒をろ別し、54
0.2gの油層を得た。この油層を25段オルダーショ
ウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。蒸留初期は減圧度3
0から60mmHgで運転し、その後減圧度を10から30
mmHgに変更して塔頂温が105℃/16mmHgから106
℃/17mmHgの留出分を得た。これをキャピラリーガス
クロマトグラフィーにて分析した結果、2‐プロピルヘ
プタノール(2PHO)96.0重量%および4‐メチ
ル‐2‐プロピルヘキサノール(MPHO)3.9重量
%を含む混合デシルアルコールであることがわかった。
【0026】〔フタル酸ジデシルエステルの調製〕2リ
ットルフラスコに、原料として無水フタル酸413.2
g及び上記の混合デシルアルコール1086.5gを窒
素雰囲気下仕込んだ。この溶液を撹拌しながら加熱し反
応液温度が60℃になったところで触媒であるテトライ
ソプロポキシチタンの25重量%デカノール溶液7.0
gを加えた後、さらに220℃まで昇温した。生成水は
反応器に取り付けた油水分離器を用いて系外に除去し、
未反応アルコールは系内に戻した。反応液温度が220
℃に到達してから1時間ごとにサンプリングを実施し、
酸価が0.3以下になったところ(約5時間後)で加熱
を停止し、通常の中和、水洗、減圧蒸留及び後処理操作
を経た後、目的物であるフタル酸ジデシルエステル(D
XP−1)1160gを得た。この時の酸価は0.02
1、残アルコール分は100ppm 以下、水分0.07重
量%であった。
【0027】〔電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物の製
造〕平均重合度1030のポリ塩化ビニル(チッソ
(株)製:PVC ニポリットSL)100重量部に対
し、フタル酸ジデシルエステル(DXP−1)50重量
部、炭酸カルシウム25重量部、クレー(焼成クレー)
10重量部、三塩基性硫酸鉛5重量部、ステアリン酸バ
リウム1重量部を配合し、電線被覆用塩化ビニル樹脂組
成物を得た。
【0028】これを175℃の試験ロールにて5分間混
練りし、厚さ1.3mmの樹脂組成物シートサンプルを作
成した。さらに、これを185℃にて2分間予熱した
後、3分間150kg/cm2 の圧力にて加圧し厚さ1mmの
シートを作成し、該シートを用いて所定の試験片を調製
し、引張強さ、伸び、柔軟温度、加熱重量変化率、温水
重量変化率、100%モジュラス、体積抵抗率(以下、
これらを総称して物性という)の測定を行った。
【0029】実施例2 DXP−1の50重量部を70重量部に変更し、その他
の配合を実施例1と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹
脂組成物を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準
拠して所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0030】実施例3 DXP−1の50重量部を85重量部に変更し、その他
の配合を実施例1と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹
脂組成物を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準
拠して所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0031】実施例4 DXP−1の50重量部を30重量部に変更し、その他
の配合を実施例1と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹
脂組成物を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準
拠して所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0032】実施例5 〔混合デシルアルコールの調製〕マグネット式撹拌機、
ジムロート型凝縮器、熱電対温度計および滴下装置を装
着した2リットル四つ口フラスコに市販のn‐バレルア
ルデヒド695.3g、2‐メチルブチルアルデヒド
7.0gを仕込み撹拌した。1.0重量%NaOH水溶
液を調製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下した。
60分後に滴下を終了し、この時の系内温度は58℃で
あった。このあと加熱を開始して85℃に達してから4
時間そのまま撹拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却した
後撹拌を止め、油水分離し585.7g(水分0.56
重量%)の油層(アルドール縮合液)を得た。
【0033】磁気式撹拌機、水素調圧器および熱電対温
度計を装着した1リットルステンレススチールオートク
レーブに窒素雰囲気下、アルドール縮合液の油層53
5.1g及び触媒としてラネーニッケル26.5gを仕
込んだ。系内を水素で3回置換した後、水素圧力を50
kg/cm2 に設定し、500rpm で撹拌した。それと同時
に、電気炉を加熱し昇温を開始したところ、系内温度が
95℃付近から水素吸収が始まり、その後3.5時間水
素吸収が継続した(その間の最高到達温度は160℃で
あった)。水素吸収が停止してから更に2時間、130
から145℃で撹拌を続けた後加熱を停止した。一晩放
置後、メンブランフィルターを用いて触媒をろ別し、5
40.2gの油層を得た。この油層を25段オルダーシ
ョウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。蒸留初期は減圧度
30から60mmHgで運転し、その後減圧度を10から3
0mmHgに変更して塔頂温が105℃/15mmHgから10
6℃/17mmHgの留出分を得た。これをキャピラリーガ
スクロマトグラフィーにて分析した結果、2‐プロピル
ヘプタノール(2PHO)97.9重量%および4‐メ
チル‐2‐プロピルヘキサノール(MPHO)2.0重
量%を含む混合デシルアルコールであることがわかっ
た。
【0034】〔フタル酸ジデシルエステルの調製〕2リ
ットルフラスコに、原料として無水フタル酸413.4
g及び上記の混合デシルアルコール1086.5gを窒
素雰囲気下仕込んだ。この溶液を撹拌しながら加熱し反
応液温度が60℃になったところで触媒であるテトライ
ソプロポキシチタンの25重量%デカノール溶液7.0
gを加えた後、さらに220℃まで昇温した。生成水は
反応器に取り付けた油水分離器を用いて系外に除去し、
未反応アルコールは系内に戻した。反応液温度が220
℃に到達してから1時間ごとにサンプリングを実施し、
酸価が0.3以下になったところ(約5時間後)で加熱
を停止し、通常の中和、水洗、減圧蒸留及び後処理操作
を経た後、目的物であるフタル酸ジデシルエステル(D
XP−2)1161gを得た。この時の酸価は0.02
0、残アルコール分は100ppm 以下、水分0.06重
量%であった。得られた組成物を用いて実施例1に準拠
して所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0035】〔電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物の製
造〕DXP−1をDXP−2に変更し、その他の配合を
実施例1と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物
を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠して所
定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0036】実施例6 DXP−1の50重量部をDXP−2の40重量部及び
DOP(チッソ(株)製)10重量部に変更し、その他
は実施例5と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹脂組成
物を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠して
所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0037】実施例7 クレー10重量部をクレー25重量部に変更し、その他
は実施例5と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹脂組成
物を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠して
所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0038】実施例8 クレー10重量部をクレー5重量部に変更し、その他は
実施例5と同様にして電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物
を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠して所
定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0039】比較例1 クレーを使用せず、その他は実施例5と同様にして塩化
ビニル樹脂組成物を得た。得られた組成物を用いて実施
例1に準拠して所定の試験片を調製し、物性を測定し
た。
【0040】比較例2 クレー10重量部をクレー35重量部に変更し、その他
は実施例5と同様にして塩化ビニル樹脂組成物を得た。
得られた組成物を用いて実施例1に準拠して所定の試験
片を調製し、物性を測定した。
【0041】比較例3 〔混合アルコールの調製〕マグネット式撹拌機、ジムロ
ート型凝縮器、熱電対温度計および滴下装置を装着した
2リットル四つ口フラスコに市販のn‐バレルアルデヒ
ド668.0g、2‐メチルブチルアルデヒド35.5
gを仕込み撹拌した。1.0重量%NaOH水溶液を調
製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下した。60分
後に滴下を終了し、この時の系内温度は57℃であっ
た。この後加熱を開始し、85℃に達してから4時間そ
のまま撹拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却した後撹拌
を止め、油水分離し584.2g(水分0.54重量
%)の油層(アルドール縮合液)を得た。
【0042】磁気式撹拌機、水素調圧器及び熱電対温度
計を装着した1リットルステンレススチールオートクレ
ーブに窒素雰囲気下、アルドール縮合液の油層533.
9g及び触媒としてラネーニッケル26.7gを仕込ん
だ。系内を水素で3回置換した後、水素圧力を50kg/
cm2 に設定し、500rpm で撹拌した。それと同時に、
電気炉を加熱し昇温を開始したところ、系内温度が95
℃付近から水素吸収が始まり、その後3.5時間水素吸
収が継続した(その間の最高到達温度は160℃であっ
た)。水素吸収が停止してから更に2時間、130から
145℃で撹拌を続けた後加熱を停止した。一晩放置
後、メンブランフィルターを用いて触媒をろ別し、54
0.2gの油層を得た。この油層を25段オルダーショ
ウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。蒸留初期は減圧度3
0から60mmHgで運転し、その後減圧度を10から30
mmHgに変更して塔頂温が103℃/15mmHgから106
℃/17mmHgの留出分を得た。これをキャピラリーガス
クロマトグラフィーにて分析した結果、2‐プロピルヘ
プタノール(2PHO)89.9重量%および4‐メチ
ル‐2‐プロピルヘキサノール(MPHO)9.9重量
%を含む混合アルコールであることがわかった。
【0043】〔フタル酸ジデシルエステルの調製〕2リ
ットルフラスコに、原料として無水フタル酸413.0
g及び上記の混合アルコール1086.3gを窒素雰囲
気下仕込んだ。この溶液を撹拌しながら加熱し反応液温
度が60℃になったところで触媒であるテトライソプロ
ポキシチタンの25重量%デカノール溶液6.9gを加
えた後、さらに220℃まで昇温した。生成水は反応器
に取り付けた油水分離器を用いて系外に除去し、未反応
アルコールは系内に戻した。反応液温度が220℃に到
達してから1時間毎にサンプリングを実施し、酸価が
0.3以下になったところ(約5時間後)で加熱を停止
し、通常の中和、水洗、減圧蒸留及び後処理操作を経た
後、目的物であるフタル酸ジデシルエステル(DXP−
3)1158gを得た。この時の酸価は0.022、残
アルコール分は100ppm 以下、水分0.05重量%で
あった。
【0044】〔塩化ビニル樹脂組成物の製造〕DXP−
1を上記DXP−3に変更し、その他の配合は実施例1
と同様にして塩化ビニル樹脂組成物を得た。
【0045】比較例4 〔混合アルコールの調製〕マグネット式撹拌機、ジムロ
ート型凝縮器、熱電対温度計および滴下装置を装着した
2リットル四つ口フラスコに市販のn‐バレルアルデヒ
ド700.5gを仕込み撹拌した。1.0重量%NaO
H水溶液を調製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下
した。60分後に滴下を終了し、この時の系内温度は6
2℃であった。この後加熱を開始し、85℃に達してか
ら4時間そのまま撹拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却
した後撹拌を止め、油水分離し585.4g(水分0.
58重量%)の油層(アルドール縮合液)を得た。
【0046】磁気式撹拌機、水素調圧器及び熱電対温度
計を装着した1リットルステンレススチールオートクレ
ーブに窒素雰囲気下、アルドール縮合液の油層534.
5g及び触媒としてラネーニッケル26.5gを仕込ん
だ。系内を水素で3回置換した後、水素圧力を50kg/
cm2 に設定し、500rpm で撹拌した。それと同時に、
電気炉を加熱し昇温を開始したところ、系内温度が95
℃付近から水素吸収が始まり、その後3.5時間水素吸
収が継続した(その間の最高到達温度は160℃であっ
た)。水素吸収が停止してから更に2時間、130から
145℃で撹拌を続けた後加熱を停止した。一晩放置
後、メンブランフィルターを用いて触媒をろ別し、54
0.4gの油層を得た。この油層を25段オルダーショ
ウ蒸留装置を用いて減圧蒸留した。蒸留初期は減圧度3
0から60mmHgで運転し、その後減圧度を10から30
mmHgに変更して塔頂温が112℃/20mmHgから113
℃/20mmHgの留出分を得た。これをキャピラリーガス
クロマトグラフィーにて分析した結果、2‐プロピルヘ
プタノール(2PHO)99.8重量%および4‐メチ
ル‐2‐プロピルヘキサノール(MPHO)0.1重量
%を含む混合アルコールであることがわかった。
【0047】〔フタル酸ジエステルの調製〕2リットル
フラスコに、原料として無水フタル酸413.2g及び
上記の混合アルコール1086.5gを窒素雰囲気下仕
込んだ。この溶液を撹拌しながら加熱し反応液温度が6
0℃になったところで触媒であるテトライソプロポキシ
チタンの25重量%デカノール溶液7.0gを加えた
後、さらに220℃まで昇温した。 生成水は反応器に
取り付けた油水分離器を用いて系外に除去し、未反応ア
ルコールは系内に戻した。反応液温度が220℃に到達
してから1時間毎にサンプリングを実施し、酸価が0.
3以下になったところ(約5時間後)で加熱を停止し、
通常の中和、水洗、減圧蒸留及び後処理操作を経た後、
目的物であるフタル酸ジデシルエステル(DXP−4)
1160gを得た。この時の酸価は0.021、残アル
コール分は100ppm 以下、水分0.04重量%であっ
た。
【0048】〔塩化ビニル樹脂組成物の製造〕DXP−
1を上記DXP−4に変更し、その他の配合は実施例1
と同様にして塩化ビニル樹脂組成物を得た。得られた組
成物を用いて実施例1に準拠して所定の試験片を調製
し、物性を測定した。
【0049】比較例5 DXP−1の50重量部を、DXP−1の28重量部お
よびDOP(チッソ(株)製)22部に変更し、その他
は実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂組成物を得た。
得られた組成物を用いて実施例1に準拠して所定の試験
片を調製し、物性を測定した。
【0050】比較例6 DXP−1の50重量部をDXP−1の95重量部に変
更し、その他は実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂組
成物を得た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠し
て所定の試験片を調製し、物性を測定した。
【0051】比較例7 DXP−1の50重量部を市販のDOP(チッソ(株)
製)50重量部に変更し、その他は実施例1と同様にし
て塩化ビニル樹脂組成物を得た。得られた組成物を用い
て実施例1に準拠して所定の試験片を調製し、物性を測
定した。
【0052】比較例8 DXP−1の50重量部をフタル酸ジイソノニル(積水
化学工業(株)製:DINP)50重量部に変更し、そ
の他は実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂組成物を得
た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠して所定の
試験片を調製し、物性を測定した。
【0053】比較例9 DXP−1の50重量部をフタル酸ジイソデシル(積水
化学工業(株)製:DIDP)50重量部に変更し、そ
の他は実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂組成物を得
た。得られた組成物を用いて実施例1に準拠して所定の
試験片を調製し、物性を測定した。
【0054】これらの実施例、比較例の結果を表1、表
2に示す。
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明の電線被覆用塩化ビニル樹脂組成
物は、特徴ある組成を有する混合デシルアルコールのフ
タル酸ジデシルエステルとクレーを用いることによっ
て、従来の予想に反するような優れた物性値を示す電線
被覆用塩化ビニル樹脂組成物が得られた。熱や水などに
よる可塑剤の経時的な損失が少ないので、電線被覆の柔
軟性や強度の低下がない。また、温暖時と寒冷時の柔軟
性のバランスが改善されることによって、夏場に柔らか
くなりすぎることがなく季節に関係なく取扱作業性がよ
いので電線被覆用に好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2‐プロピル‐1‐ヘプタノール95〜
    98.5重量%および4‐メチル‐2‐プロピル‐1‐
    ヘキサノール1.5〜5重量%を含む混合デシルアルコ
    ールとフタル酸もしくはフタル酸無水物とのエステル化
    反応によって得られるフタル酸ジデシルエステル30〜
    90重量部およびクレー5〜30重量部を塩化ビニル樹
    脂100重量部に配合したことを特徴とする電線被覆用
    塩化ビニル樹脂組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7291748B2 (en) 2005-07-28 2007-11-06 Basf Corporation C10/C7 ester mixtures based on 2-propylheptanol
EP1951807A4 (en) * 2005-11-23 2009-08-19 Polyone Corp USE OF A MIXTURE OF PHTHALATE PLASTIFIERS IN VINYL POLYHALIDES
JP2013503120A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 エボニック オクセノ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 2,5−フランジカルボン酸と異性体デカノールとのエステルおよびその使用
JP2013503125A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 エボニック オクセノ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 2,5−フランジカルボン酸のエステル誘導体及び可塑剤としてのその使用
JP2016046144A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 古河電気工業株式会社 端子付き電線、ワイヤハーネス構造体

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