JPH0797496A - 車両外装用塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

車両外装用塩化ビニル樹脂組成物

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Publication number
JPH0797496A
JPH0797496A JP26414993A JP26414993A JPH0797496A JP H0797496 A JPH0797496 A JP H0797496A JP 26414993 A JP26414993 A JP 26414993A JP 26414993 A JP26414993 A JP 26414993A JP H0797496 A JPH0797496 A JP H0797496A
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JP
Japan
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weight
vinyl chloride
chloride resin
methyl
composition
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Application number
JP26414993A
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English (en)
Inventor
Sadao Nishii
貞男 西井
Yasunori Hisatsune
康典 久恒
Junichi Hosoi
淳一 細井
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性が良好な車両内装用塩化ビニル樹脂組
成物を提供することを目的とする。 【構成】 塩化ビニル樹脂100重量部に炭素数10の
アルコールとフタル酸またはフタル酸無水物とをエステ
ル化反応させることによって得られる可塑剤用フタル酸
エステルを配合するにあたり、該エステル化反応に供す
るアルコールの組成が、ある特定の混合比の範囲である
フタル酸エステルを15重量部〜80重量部、特定の2
−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体0.1〜1重量部含
有することを特徴とする車両外装用塩化ビニル樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐候性が良好な車両外装
用塩化ビニル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両外装、例えばウインドモール
及びサイドモールなどは、軟質塩化ビニル樹脂あるいは
ポリプロピレン樹脂などが用いられてきた。このうち、
軟質塩化ビニル樹脂は機械的強度のバランスがよく、価
格も比較的安価なために車両外装用として広く使用され
ている。軟質塩化ビニル樹脂中には可塑剤が含有されて
いるが、この可塑剤の代表的なものがフタル酸ジ−2−
エチルヘキシル(以下、DOPという)である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軟質塩化ビニル樹脂を
車両外装用に使用した場合、直射日光あるいは雨風など
の影響を受けて、可塑剤が抜け出し、塩化ビニル樹脂の
劣化がおこり、寿命が短くなる。本発明者らは、塩化ビ
ニル樹脂に、耐候性を付与する方法について鋭意検討し
た結果、本発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は塩化ビニル樹脂
100重量部に対して下記式(1)、(2)及び(3)
【数4】
【数5】
【数6】 で示される範囲の組成からなる炭素数10のアルコール
より得られるフタル酸エステルを15〜80重量部及び
下記一般式(4)
【化2】 で示される2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体を0.
1〜1重量部配合することを特徴とする車両外装用塩化
ビニル樹脂組成物より構成される。{但し、式(1)〜
(4)において2ーphoは2−プロピル−1−ヘプタ
ノール(以下2PHOと略記する)の、4ーmphoは
4−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール(以下4
MPHOと略記する)の、mehoは2−メチル−2−
エチル−1−ヘプタノール(以下MEHOと略記する)
の、5ーmphoは5−メチル−2−プロピル−1−ヘ
キサノール(5MPHOと略記する)の、及びipho
は2−イソプロピル−1−ヘプタノール(以下IPHO
と略記する)のそれぞれ全アルコール中における重量%
を表し、Xは水酸基または水素原子を、Yは水酸基また
は炭素数1乃至18個のアルコキシ基を、Zは水酸基、
炭素数1乃至18個のアルコキシ基または水素原子をそ
れぞれ表す}。
【0005】本発明で使用される炭素数10のアルコー
ル(以下混合デシルアルコールと称する)は、例えば、
ブテン−1を用いるオキソ合成によってn−バレルアル
デヒド及び2−メチルブチルアルデヒドなどの混合物を
製造し、これらのアルデヒドのアルドール縮合とその後
の脱水反応によって2−プロピルヘプテナールと4−メ
チル−2−プロピルヘキセナールなどの混合物を製造
し、これらの混合物の水素添加反応によって合成するこ
とができる。もし、必要ならば蒸留により、所望の混合
比からなる混合デシルアルコールを調製してもよいし、
あるいは2PHOと4MPHO等を別個に調製し、それ
らを混合することも可能である。 しかし、本発明はこ
れらの製造法によって制限されるものではない。
【0006】これらの混合デシルアルコールより本発明
で使用されるフタル酸エステルを合成する方法としては
公知の方法が用いられる。例えばデシルアルコールとフ
タル酸無水物の付加及び脱水反応により、またはデシル
アルコールとフタル酸よりの脱水反応により、あるいは
デシルアルコールと他のフタル酸エステル(通常は低級
アルコールのフタル酸エステルが使われる)よりのエス
テル交換反応などにより合成される。
【0007】本発明の2−ヒドロキシベンゾフェノン誘
導体の具体例としては、2,4ージヒドロキシベンゾフ
ェノン、2ーヒドロキシー4ーメトキシベンゾフェノ
ン、2ーヒドロキシー4ーオクトキシベンゾフェノン、
2ーヒドロキシー4ードデシルオキシベンゾフェノン、
2ーヒドロキシー4ーオクタデシルオキシベンゾフェノ
ン、2,2’ージヒドロキシー4ーメトキシベンゾフェ
ノン、2,2’−ジヒドロキシー4,4’ージメトキシ
ベンゾフェノンあるいは2,2’,3,3’−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン等を例示することができるが、
本発明では必ずしもこれらに限定されるものではない。
これらのうちの1種または2種以上を同時に使用するこ
とができる。
【0008】本発明における塩化ビニル樹脂とは、ポリ
塩化ビニル単独及び塩化ビニルコポリマーであり、塩化
ビニルコポリマーとは塩化ビニルを主体とし、これに他
のモノマー、例えばエチレン、プロピレン、酢酸ビニ
ル、アルキルビニルエーテル、メタクリル酸エステルあ
るいはアクリル酸エステル等とのコポリマーが挙げられ
るが、本発明はこれらの樹脂の種類に限定されるもので
はない。
【0009】本発明における塩化ビニル樹脂組成物は、
混合デシルアルコールのフタル酸エステル及び2−ヒド
ロキシベンゾフェノン誘導体以外に、他の可塑剤との併
用も、本発明の効果が損なわれない範囲であれば可能で
ある。この場合の併用可塑剤は、一般に塩化ビニル樹脂
に使用される可塑剤であれば特に制限がなく、例えばD
OP、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、
アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、リン酸エステル系
可塑剤、塩素化パラフィン、エポキシ化大豆油などが挙
げられる。さらに、これらの2種類以上を併用しても差
し支えない。
【0010】本発明の塩化ビニル樹脂組成物には必要に
応じて更に他の可塑剤、安定剤、安定化助剤、酸化防止
剤、滑剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、着色剤、強化
剤、加工助剤、充填剤、発砲剤あるいは難燃剤等を配合
することができる。
【0011】安定剤としては、例えば、三塩基性硫酸鉛
などの鉛塩類、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛、リシノール酸カルシウ
ム、ラウリル酸バリウムのような金属石鹸系安定剤類、
ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレイン酸エ
ステルあるいはジオクチルスズメルカプタイドのような
有機スズ系安定剤類等を挙げることができる。
【0012】安定化助剤としては、例えば、亜リン酸ト
リフェニル、亜リン酸トリ−2−エチルヘキシル、亜リ
ン酸トリノニルフェニルのような亜リン酸エステル類が
あり、 酸化防止剤としては、例えば、t−ブチルヒド
ロキシトルエン、ジラウリルチオジプロピオネートなど
が挙げられる。
【0013】滑剤としては、例えば、ステアリン酸、ス
テアリン酸アミド、ポリエチレンワックスなどが挙げら
れる。紫外線吸収剤としては、例えば、2−(5´−メ
チル−2´−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3´−t−ブチル−5´−メチル−2´−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロベンゾ−1,2,4−
トリアゾールなどが挙げられる。
【0014】界面活性剤としては、例えば、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノパルミテートなどが挙げられる。着
色剤としては、例えば、フタロシアニンブルー、酸化チ
タン、カーボンブラックなどが挙げられる。充填剤とし
ては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタ
ン、タルク、ハイドロタルサイトなどが挙げられる。
【0015】発泡剤としては、アゾカカルボンアミド、
ジニトロンペンタメチレンテトラミンなどが挙げられ
る。さらに、必要によっては発泡抑制剤、発泡促進剤の
併用も可能である。難燃剤としては、三酸化アンチモ
ン、五酸化アンチモン、酸化モリブデン、ホウ酸亜鉛な
どが挙げられる。但し、本発明はこれら添加剤の種類に
限定されるものではない。
【0016】
【実施例】本発明の車両外装用塩化ビニル樹脂組成物の
優れた性質について、実施例によってさらに具体的に説
明する。ただし、実施例、比較例に示す評価試験は下記
の方法による。
【0017】[引っ張り試験]JIS K 6723に
準じて、引っ張り強さ、伸び、100%モジュラスを測
定した。
【0018】[色差]分光光度計マクベス社製カラーア
イ2020+を使用し、標準白色との色差ΔEを測定し
た。
【0019】[耐候性試験]ウェザロメーター63℃、
雨有りで1000時間または2000時間暴露後に、前
述した方法で引っ張り強さ、伸び、100%モジュラス
及び色差を測定した。
【0020】
【実施例1】 (1)アルドール縮合 マグネット式攪拌機、ジムロート型凝縮器、熱電対温度
計および滴下装置を装着した2リットル四つ口フラスコ
に市販のn−バレルアルデヒド332.2、2−メチル
ブチルアルデヒド18.5g、3−メチルブチルアルデ
ヒド0.7gを仕込み攪拌した。1.0重量%NaOH
水溶液355.6gを調製し、これをフラスコ中に25
℃にて滴下した。60分後に滴下を終了し、この時の系
内温度は60℃であった。この後加熱を開始し、85℃
に達してから4時間そのまま攪拌を続けた。次に、室温
まで冷却した後攪拌を止め、油水分離し292.0g
(水分0.53重量%)の油層を得た。
【0021】(2)水素添加 磁気式攪拌機、水素調圧器及び熱電対温度計を装着した
3リットルステンレススチールオートクレーブに窒素雰
囲気下、(1)に準拠して得たアルドール縮合液の油層
1602.5g及び触媒としてラネーニッケル80.4
gを仕込んだ。系内を水素で3回置換した後、水素圧力
を50Kg/cm2Gに設定し、500rpmで攪拌し
た。それと同時に、電気炉を加熱し昇温を開始したとこ
ろ、系内温度が95℃付近から水素吸収が始まり、その
後3.5時間水素吸収が継続した(その間の最高到達温
度は165℃であった)。水素吸収が停止してから更に
2時間、130から148℃で攪拌を続けた後加熱を停
止した。
【0022】一晩放置後、メンブランフィルターを用い
て触媒を濾別したところ、1616.3gの油層を得
た。この油層を減圧にて単蒸留を行った。留出分をキャ
ピラリーガスクロマトグラフィーにて分析した結果、以
下の組成の混合アルコールであることがわかった。 2PHO 94.5重量% 4MPHO 5.1重量% 5MPHO 0.25重量% MEHO 0.11重量% IPHO 0.029重量%
【0023】さらに、混合アルコールを使用して、フタ
ル酸エステルを製造する方法及び、塩化ビニル樹脂組成
物の製造方法、さらに物性評価法について説明する。 (3)エステル化 2リットルフラスコに、原料として無水フタル酸41
3.2g及び混合デシルアルコール1086.5gを窒
素雰囲気下仕込んだ。この溶液を攪拌しながら加熱し、
反応液温度が60℃になったところで触媒であるテトラ
イソプロポキシチタンの25重量%デカノール溶液7.
0gを加えた後、さらに220℃まで昇温した。
【0024】生成水は反応器に取り付けた油水分離器を
用いて系外に除去し、未反応アルコールは系内に戻し
た。反応液温度が220℃に到達してから1時間毎にサ
ンプリングを実施し、酸価が0.3以下になったところ
(約5時間後)で加熱を停止し、通常の中和、水洗、減
圧蒸留及び後処理操作を経た後、目的物であるフタル酸
エステル(DXP−1)1162gを得た。この時の酸
価は0.022、残アルコール分は100ppm以下、
水分0.06重量%であった。
【0025】平均重合度1030のポリ塩化ビニル(チ
ッソ(株)製:PVC ニポリットSL)100重量部
に対し、フタル酸エステル(DXP−1)45重量部、
炭酸カルシウム15重量部、エポキシ化大豆油3重量
部、カルシウム−亜鉛系安定剤2重量部、2−ヒドロキ
シ−4−オクトキシベンゾフェノン0.3重量部を配合
し、塩化ビニル樹脂組成物を得た。これを170℃の試
験ロールにて7分間混練りし、厚さ1.3mmのシート
サンプルを作成した。さらに、これを180℃にて3分
間予熱した後、2分間150Kg/cm2の圧力にて加
圧し厚さ1mmのシートを作成し、引っ張り強さ、伸
び、柔軟温度、加熱重量変化率、温水重量変化率、曇価
の測定を行った。測定結果は第1表に示す。
【表1】
【0026】
【実施例2】実施例1の(4)におけるDXP−1、4
5重量部をDXP−1、20重量部に変更し、その他の
配合と試験は実施例1と同様にした。
【0027】
【実施例3】実施例1の(4)におけるDXP−1、4
5重量部をDXP−1、70重量部に変更し、その他の
配合と試験は実施例1と同様にした。
【0028】
【実施例4】実施例1の(4)における2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフェノン0.3重量部をの2−
ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン1重量部に
変更し、その他の配合と試験は実施例1と同様にした。
【0029】
【実施例5】実施例1の(4)における2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフェノン0.3重量部をの2−
ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン0.1重量
部に変更し、その他の配合と試験は実施例1と同様にし
た。
【0030】
【実施例6】マグネット式攪拌機、ジムロート型凝縮
器、熱電対温度計および滴下装置を装着した2リットル
四つ口フラスコに市販のn−バレルアルデヒド681.
1g、2−メチルブチルアルデヒド34.8gを込み攪
拌した。1.0重量%NaOH水溶液695.9gを調
製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下した。60分
後に滴下を終了し、この時の系内温度は59℃であっ
た。この後加熱を開始し、85℃に達してから4時間そ
のまま攪拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却した後攪拌
を止め、油水分離し585.3g(水分0.58重量
%)の油層(アルドール縮合液)を得た。
【0031】このアルドール縮合液を用い、水素添加反
応及び減圧蒸留は実施例1の(2)に準拠して行った。
生成した混合デカノールをキャピラリーガスクロマトグ
ラフィーにて分析した結果、以下の組成であった。 2PHO 97.9重量% 4MPHO 2.0重量% 5MPHO 0.025重量% MEHO 0.073重量% IPHO 0.001重量%以下 さらに、実施例1の(3)に準拠してエステル化を行
い、DXP−2を合成した。配合及び試験は実施例1の
(4)に準拠して行った。
【0032】
【実施例7】マグネット式攪拌機、ジムロート型凝縮
器、熱電対温度計および滴下装置を装着した2リットル
四つ口フラスコに市販のn−バレルアルデヒド584.
7g、2−メチルブチルアルデヒド107.8g、3−
メチルブチルアルデヒド2.1gを仕込み攪拌した。
1.0重量%のNaOH水溶液695.8gを調製し、
これをフラスコ中に25℃にて滴下した。60分後に滴
下を終了し、この時の系内温度は61℃であった。この
後加熱を開始し、85℃に達してから4時間そのまま攪
拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却した後攪拌を止め、
油水分離し584.9g(水分0.54重量%)の油層
(アルドール縮合液)を得た。
【0033】このアルドール縮合液を用い、水素添加反
応及び減圧蒸留は実施例1の(2)に準拠して行った。
生成した混合デカノールをキャピラリーガスクロマトグ
ラフィーにて分析した結果、以下の組成であった。 2PHO 84.6重量% 4MPHO 14.8重量% 5MPHO 0.38重量% MEHO 0.16重量% IPHO 0.039重量% さらに、実施例1の(3)に準拠してエステル化を行
い、DXP−3を合成した。配合及び試験は実施例1の
(4)に準拠して行った。
【0034】
【実施例8】実施例1の(4)における2ーヒドロキシ
ー4ーオクトキシベンゾフェノン0.3重量部を2ーヒ
ドロキシー4ーメトキシベンゾフェノン0.3重量部に
変更し、その他の配合と試験は実施例1と同様に行っ
た。
【0035】
【実施例9】実施例1の(4)における2ーヒドロキシ
ー4ーオクトキシベンゾフェノン0.3重量部を2ーヒ
ドロキシー4ーオクタデシルオキシベンゾフェノン0.
3重量部に変更し、その他の配合と試験は実施例1と同
様に行った。
【0036】
【実施例10】実施例1の(4)における2ーヒドロキ
シー4ーオクトキシベンゾフェノン0.3重量部を2,
2’ージヒドロキシー4,4’ージメトキシベンゾフェ
ノン0.3重量部に変更し、その他の配合と試験は実施
例1と同様に行った。
【0037】
【実施例11】実施例1の(4)における2ーヒドロキ
シー4ーオクトキシベンゾフェノン0.3重量部を2,
2’,4,4’ーテトラヒドロキシベンゾフェノン0.
3重量部に変更し、その他の配合と試験は実施例1と同
様に行った。
【0038】
【比較例1】マグネット式攪拌機、ジムロート型凝縮
器、熱電対温度計および滴下装置を装着した2リットル
四つ口フラスコに市販のn−バレルアルデヒド563.
0g、2−メチルブチルアルデヒド118.9g、3−
メチルブチルアルデヒド12.5gを仕込み攪拌した。
1.0重量%のNaOH水溶液695.5gを調製し、
これをフラスコ中に25℃にて滴下した。60分後に滴
下を終了し、この時の系内温度は61℃であった。この
後加熱を開始し、85℃に達してから4時間そのまま攪
拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却した後攪拌を止め、
油水分離し585.7g(水分0.55重量%)の油層
(アルドール縮合液)を得た。
【0039】水素添加反応及び減圧蒸留は実施例1の
(3)に準拠して行った。生成した混合デカノールをキ
ャピラリーガスクロマトグラフィーにて分析した結果、
以下の組成であった。 2PHO 77.8重量% 4MPHO 17.0重量% 5MPHO 3.2重量% MEHO 0.54重量% IPHO 0.38重量% さらに、実施例1の(3)に準拠してエステル化を行
い、DXP−4を合成した。配合及び試験は実施例1の
(4)に準拠して行った。
【0040】
【比較例2】マグネット式攪拌機、ジムロート型凝縮
器、熱電対温度計および滴下装置を装着した2リットル
四つ口フラスコに市販のn−バレルアルデヒド700.
5gを仕込み攪拌した。1.0重量%のNaOH水溶液
を調製し、これをフラスコ中に25℃にて滴下した。6
0分後に滴下を終了し、この時の系内温度は62℃であ
った。この後加熱を開始し、85℃に達してから4時間
そのまま攪拌を続けた。次ぎに、室温まで冷却した後攪
拌を止め、油水分離し585.4g(水分0.58重量
%)の油層(アルドール縮合液)を得た。
【0041】磁気式攪拌機、水素調圧器及び熱電対温度
計を装着した1リットルステンレススチールオートクレ
ーブに窒素雰囲気下、アルドール縮合液の油層534.
5g及び触媒としてラネーニッケル26.5gを仕込ん
だ。系内を水素で3回置換した後、水素圧力を50Kg
/cm2に設定し、500rpmで攪拌した。それと同
時に、電気炉を加熱し昇温を開始したところ、系内温度
が95℃付近から水素吸収が始まり、その後3.5時間
水素吸収が継続した(その間の最高到達温度は160℃
であった)。水素吸収が停止してから更に2時間、13
0から145℃で攪拌を続けた後加熱を停止した。
【0042】一晩放置後、メンブランフィルターを用い
て触媒を濾別したところ、540.4gの油層を得た。
この油層を25段オルダーショウ蒸留装置を用いて減圧
蒸留した。蒸留初期は減圧度30から60mmHgで運
転し、その後減圧度を10から30mmHgに変更して
塔頂温が112℃/20mmHgから113℃/20m
mHgの留出分を得た。これをキャピラリーガスクロマ
トグラフィーにて分析した結果、以下の組成であった。 2PHO 99.8重量% 4MPHO 0.14重量% 5MPHO 0.046重量% MEHO 0.001重量%以下 IPHO 0.001重量%以下 さらに、実施例1の(3)に準拠してエステル化を行
い、DXP−5を合成した。配合及び試験は実施例1の
(4)に準拠して行った。
【0043】
【比較例3】実施例1の(4)における2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフェノン0.3重量部を2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン誘導体無添加に変更し、その他
の配合と試験は実施例1と同様にした。
【0044】
【比較例4】実施例1の(4)の配合で、DXP−1、
45重量部を市販のDOP(チッソ(株)製)45重量
部に変え、試験は実施例1と同様の試験を行った。
【0045】
【比較例5】実施例1の(4)の配合で、DXP−1、
45重量部を市販のフタル酸ジイソノニル(積水化学工
業(株)製:DINP)に変え、試験は実施例1と同様
の試験を行った。
【0046】
【比較例6】実施例1の(4)の配合で、DXP−1、
45重量部を市販のフタル酸ジイソデシル(積水化学工
業(株)製:DIDP)に変え、試験は実施例1と同様
の試験を行った。これらの実施例及び比較例の結果を第
1表に示す。
【表1】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の車両外装用塩化ビニル樹脂組成
物は、従来の塩化ビニル組成物に比較して、熱水等に対
する暴露試験において、引っ張り強さ、伸び、100%
モジュラス等の機械的特性の低下が少なく、かつ色相の
変化も少ない。従って、本発明の組成物により、耐候性
が改良された塩化ビニル樹脂組成物の提供を可能にし、
その実用上の効果は大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 127/06 PFE

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル樹脂100重量部に対して下
    記式(1)、(2)及び(3) 【数1】 【数2】 【数3】 で示される範囲の組成からなる炭素数10のアルコール
    より得られるフタル酸エステルを15〜80重量部及び
    下記一般式(4) 【化1】 で示される2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体を0.
    1〜1重量部配合することを特徴とする車両外装用塩化
    ビニル樹脂組成物。{但し、式(1)〜(4)において
    2ーphoは2−プロピル−1−ヘプタノール(以下2
    PHOと略記する)の、4ーmphoは4−メチル−2
    −プロピル−1−ヘキサノール(以下4MPHOと略記
    する)の、mehoは2−メチル−2−エチル−1−ヘ
    プタノール(以下MEHOと略記する)の、5ーmph
    oは5−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール(5
    MPHOと略記する)の、及びiphoは2−イソプロ
    ピル−1−ヘプタノール(以下IPHOと略記する)の
    それぞれ全アルコール中における重量%を表し、Xは水
    酸基または水素原子を、Yは水酸基または炭素数1乃至
    18個のアルコキシ基を、Zは水酸基、炭素数1乃至1
    8個のアルコキシ基または水素原子をそれぞれ表す}。
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