JPH06190070A - 磁気治療装置 - Google Patents

磁気治療装置

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JPH06190070A
JPH06190070A JP5190244A JP19024493A JPH06190070A JP H06190070 A JPH06190070 A JP H06190070A JP 5190244 A JP5190244 A JP 5190244A JP 19024493 A JP19024493 A JP 19024493A JP H06190070 A JPH06190070 A JP H06190070A
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moving position
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Yoshio Kajiwara
義夫 梶原
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JIKI IGAKU KENKYUSHO KK
SHIKOKU DENSETSU KOGYO KK
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JIKI IGAKU KENKYUSHO KK
SHIKOKU DENSETSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気治療装置において、操作性の向上と小形
軽量化並びに配置性の向上を図る。 【構成】 磁石が敷設された床台1と、磁石を備え且つ
上記床台1との間に横臥用空間21を形成し得るように
して配置される磁気バスケット2,4,5と、該磁気バス
ケット2,4,5を吊下支持し且つこれを下動位置と上動
位置との間で移動せしめる支持装置とを備えた磁気治療
装置において、上記支持装置2,4,5を、支柱25,3
1,51と、該支柱25,31,51の上端部に回動可能
に枢支されるとともにその先端部に上記磁気バスケット
2,4,5を吊下支持するアーム26,32,52と、該ア
ーム26,32,52と上記支柱25,31,51あるいは
床台1との間に配置され上記アーム25,32,52を常
時下動位置から上動位置側へ回動せしめる如く付勢する
付勢部材28,34,54とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、横臥した人体にその
周囲に配置した磁石からの磁力線を当てることで血行を
促進しもって所要の治療効果を得るようにした磁気治療
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気を利用した磁気治療装置
が種々提案されており、その一つとして例えば図7に示
すように、磁石71を敷設した床台70上に人体76を
横臥させるとともに、該人体76の上方からその内部に
磁石を組み込んだ磁気バスケット72を接近配置し、こ
れら磁石からの磁力線を人体76に当てることで、例え
ば、血行を促進させもって所要の治療効果を発揮せしめ
るようにしたものがある。
【0003】この場合、上記磁気バスケット72は、治
療時には人体76をその磁界内に位置せしめる必要上、
図7に実線図示するように、該人体76に接近配置され
た状態で保持される一方、非治療時には上記磁石71の
上方側に人体76の移動空間、即ち、治療のために上記
床台70上に乗り降りするための空間を確保すべく、同
図に鎖線図示(符号72′)するように、上方に引き上げ
られ且つ保持される。
【0004】このような使用態様を実現する手段とし
て、従来の磁気治療装置においては、同図に示すよう
に、上記床台70の側部に所定高さの支柱75を立設す
るとともにその上端部75aを上記床台70の略中心位
置まで横方向に延出させ、この上端部75aに、吊下索
体73を巻き込み・巻き出し自在としてなる吊下装置7
4を装着し、該吊下索体73の下端に上記磁気バスケッ
ト72を連結する構造とするのが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
支持構造を採用した場合には、上記磁気バスケット72
は上記吊下装置74の操作によって単に上下方向に昇降
するのみであるため、上記床台70の上方に所定の移動
空間を確保しようとすればそれだけ上記吊下装置74の
取付位置、即ち、上記支柱75の上端部75aの高さ位
置を高く設定する必要があり、結果的に装置全体として
の高さが高くなって、例えば、当該装置の設置場所が上
下方向におけるスペース的要素で制約される等の問題が
生じることとなる。
【0006】また、上記吊下装置74は、一般的には手
動操作される巻上げ機構(例えば、チエーンブロック様
のもの)で構成されることから、上記磁気バスケット7
2のセット作業に労苦を要し且つ作業が繁雑であるとい
う問題も指摘されていた。
【0007】そこで本願発明は、装置の高さをより低く
抑えてその配置自由度を高めるとともに、セット作業の
簡略化が図れるようにした磁気治療装置を提供せんとし
てなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、磁石が敷設されるとともに該磁石の上面に人体
を横臥せしめる如くされた床台と、磁石を備え且つ上記
床台との間に所定の横臥用空間を形成し得るようにして
配置される磁気バスケットと、該磁気バスケットを吊下
支持するとともにこれを上記横臥用空間を形成し得る下
動位置と該下動位置よりも所定高さだけ上方の上動位置
との間で移動せしめ得る如くした支持装置とを備えてな
る磁気治療装置において、上記支持装置が、上記床台の
側部に立設された支柱と、該支柱の上端部にその基端部
が上下方向に回動可能に枢支され、且つ該支柱上端部か
ら上記床台側に向けて略水平に延出する下動位置と、該
支柱上端部から斜め上方に延出する上動位置の二位置間
で回動可能とされるとともに、その先端部には上記磁気
バスケットが吊下支持される所定長さのアームと、該ア
ームと上記支柱あるいは床台との間に配置され上記アー
ムを常時下動位置から上動位置側へ回動せしめる如く付
勢する付勢部材とを備えていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の磁気治療装置において、上記アームを上動位置と下
動位置との間において回動させ得る駆動力をもち且つ遠
隔操作可能とされた回動手段を備えたことを特徴として
いる。
【0010】
【作用】本願発明ではかかる構成とすることにより、そ
れぞれ次のような作用が得られる。即ち、請求項1記載
の発明では、 アームをその基端部を中心としてその下動位置から
上動位置側に向けて回動させて床台に接近配置されてい
る磁気バスケットを該床台から上方へ離間させる場合、
該アームはその回動に伴ってその水平方向のアーム長さ
が次第に減少変化することから、このアームの先端部に
吊下支持された磁気バスケットは、単に該床台からその
まま上方に移動するのではなく、該床台から斜め上方に
向けて移動し該床台の中心よりも側方寄りへ退避される
こととなる。この結果、上記床台の上方における所要の
移動用空間は、上記磁気バスケットが上昇したことによ
る上下方向スペースと該磁気バスケットが側方へ移動し
たことによる横方向スペースの双方で確保されることと
なり、例えば、上記移動用空間として同じ大きさを確保
する場合には、従来のように磁気バスケットを単に上方
へのみ移動させる場合に比して、側方への退避によりも
たらされる分だけ該磁気バスケットの上方への移動量を
小さく抑えることが可能ならしめられる、 上記アームは常時付勢部材によって上動位置側に向
けて回動付勢されていることから、例えば該付勢部材の
付勢力を、アームの回転モーメントが最大となる下動位
置と最小となる上動位置の双方における上記付勢部材の
支持荷重値を勘案して相対的に設定することで、該磁気
バスケットの下動位置と上動位置との間における移動
を、該付勢部材のもつ付勢力を有効に利用してより小さ
な操作力で磁気バケットの操作を行うことが可能ならし
められる、等の作用が得られる。
【0011】また請求項2記載の発明では、上記及び
記載の作用に加えて、アームをその下動位置と上動位
置との間で回動させ得る駆動力をもつ回動手段を備えて
いることから、操作者は該回動手段を操作することで、
上記アームあるいは磁気バケットに直接人的操作力を加
えずとも該回動手段の駆動力によって容易且つ軽快に該
磁気バケットのセットあるいはセット解除操作を行うこ
とができる。さらに、該回動手段が遠隔操作可能とされ
ていることで、例えば、床台上に横臥した被治療者は他
人の手助けを借りることなく横臥状態のまま遠隔操作に
より自分で磁気バケットのセット等を行うことができる
ものである。
【0012】
【発明の効果】従って、本願発明の磁気治療装置によれ
ば次のような効果が得られる。即ち、請求項1記載の磁
気治療装置によれば、床台の上方側における所要の移動
用空間を磁気バスケットの上方変位と水平変位の双方で
確保することにより、該磁気バスケットの必要上方変位
量を、例えば従来のように磁気バスケットの上方変位の
みによって移動用空間を確保する構成の場合に比して、
より小さく設定することができるようにしていることか
ら、装置の全高を低減させてそのコンパクト化を促進し
得るとともに、装置の設置に際しては配置スペース上の
制約が少なくその配置自由度が向上するという効果が得
られるものである。
【0013】さらに、磁気バスケットを支持するアーム
を付勢部材によって付勢することで該磁気バスケットの
セット換え時における操作力の軽減を図っていることか
ら、該操作を軽快に且つ容易に行うことができ、その操
作性が向上し、延いては商品価値の向上に寄与し得ると
いう効果も得られる。
【0014】請求項2記載の磁気治療装置によれば、上
記各効果に加えて、磁気バケットのセット等を人力によ
らず回動手段によって他力的に行なわしめることがで
き、しかもこの回動手段が遠隔操作可能とされているの
で、例えば、被治療者は床台上に横臥したままの状態
で、他人の手を借りることなく自ら磁気バケットの操作
を行うことができることから、その操作性が格段に向上
し、特にこの者が手足の不自由な者あるいは老人等の非
力な者であるような場合にはかかる効果がより顕著とな
り、また磁気治療装置の全利用者に占める老人等の割合
が大きいことに鑑みれば、操作性の向上により磁気治療
装置の利用範囲の拡大が図れ、延いては国民健康の維持
促進にも多大な貢献を為し得るものである。
【0015】
【実施例】以下、本願発明の磁気治療装置を添付図面に
示す実施例に基づいて具体的に説明する。
【0016】《第1実施例》図1〜図3には、本願の請
求項1記載の発明の実施例にかかる磁気治療装置Z1
示されている。この磁気治療装置Z1は、人体の周囲に
配置した磁石(電磁石)の磁気を利用して所要の治療効果
を達成せんとするものであって、所定長さの床台1を備
えている。この床台1の幅方向の略中央部には、複数の
磁石13,13,・・が該床台1の略全長に亘って敷き詰
められ、これら各磁石13,13,・・の上面が人体20
(即ち、被治療者)の横臥面とされ、該人体20はその頭
部20aを床台1の一端1a側に向けた状態で横臥するこ
とになる。
【0017】さらに、この床台1の一端1a側には、上
記人体20の頭部20aの下半部の周囲を囲繞し得るよ
うに複数の磁石12,12,・・を弧状に装着してなる頭
部下側磁気バスケット3が固定されるとともに、該頭部
下側磁気バスケット3の端面側には人体頭部20aの頂
部に対向するようにして磁石18,18,・・が固定され
ている。
【0018】一方、該床台1の他端1b側には、複数の
磁石17,17,・・を人体足部20dの形状に沿う如く
略L字状に敷設してなる足部磁気取付台6が配置されて
いる。尚、この足部磁気取付台6は、人体20の身長の
如何に拘わらずその足部20dに対応可能ならしめるべ
く床台1の長さ方向(矢印GーH方向)に移動可能とされ
ている。
【0019】さらに、上述の如く上記頭部下側磁気バス
ケット3及び足部磁気取付台6が取り付けられた床台1
の上方位置には、後述する頭部上側磁気バスケット2と
胸部磁気バスケット4と脚部磁気バスケット5とが、そ
れぞれ本願発明を適用した後述の各支持装置7,8,9に
より、該床台1に対して接離可能に支持されている。以
下、これらをそれぞれ説明する。
【0020】頭部上側磁気バスケット2 頭部上側磁気バスケット2は、上記床台1の一端1a側
に固定した上記頭部下側磁気バスケット3に対応する如
くその上方位置に配置されて人体頭部20aの上半部の
周囲を囲繞可能とするものであって、複数の磁石11,
11,・・を円弧状に装着している。そして、この頭部
上側磁気バスケット2は、後述の第1支持装置7によっ
て図1に実線図示する如く上記頭部下側磁気バスケット
3の上方に近接して対応する下動位置と、同図に鎖線図
示(符号2′)する上動位置の上下二位置間で移動可能と
されるとともに、治療時には下動位置において保持され
るようになっている。
【0021】上記第1支持装置7は、上記床台1の一端
1aの端面側に立設配置された所定長さの支柱25と、
該支柱25の上端部から上記床台1の他端1b側に向け
て延出する如くその基端部が支点ピン27を介して該支
柱25の上端部に上下方向に回動可能に枢支された所定
長さのアーム26と、該アーム26と上記支柱25との
間に配置されて該アーム26を常時所定の付勢力で上動
位置側(矢印E方向)へ付勢するダンパー28(特許請求
の範囲中の付勢部材に該当する)とを備えている。そし
て、上記アーム26の先端部に、連結部材29を介して
上記頭部上側磁気バスケット2が吊下支持されている。
【0022】この第1支持装置7においては、上記アー
ム26の矢印F方向における下動位置での位置規制は、
上記支柱25に設けたストッパーが上記アーム26の下
面側に当接することで行なわれるが、矢印E方向におけ
る上動位置での位置規制は、上記ダンパー28の伸長方
向のストロークエンドによって行なわれる。そして、こ
のアーム26が下動位置に設定された状態においては、
上記頭部上側磁気バスケット2と頭部下側磁気バスケッ
ト3との間に人体20の頭部20aを収容する所定の横
臥用空間21が形成され、またアーム26が上動位置に
設定された状態においては上記頭部下側磁気バスケット
3の上方側に人体20の移動を許容し得る移動用空間が
形成される。
【0023】また、この頭部上側磁気バスケット2の下
動位置と上動位置間の移動は人が手で頭部上側磁気バス
ケット2を押し上げあるいは引き下げることで行なわれ
るが、この場合、上記ダンパー28の付勢力が常時アー
ム26を上動位置側に付勢する方向に作用していること
から、該ダンパー28の付勢力を適当に設定すること
で、頭部上側磁気バスケット2を下動位置側から上動位
置側へ移動させる場合には該ダンパー28の付勢力によ
ってサポートされ比較的小さな押し上げ力でこれを行う
ことができ、逆に頭部上側磁気バスケット2を上動位置
側から下動位置側に引き下げる場合にはダンパー28の
付勢力によって頭部上側磁気バスケット2をその自重モ
ーメントに拘わらず小さな操作力でゆっくりと引き下げ
ることができるものである。即ち、いずれの方向にも小
さな操作力で容易に移動させることができるものであ
る。
【0024】胸部磁気バスケット4 胸部磁気バスケット4は、図1及び図2に示すように、
上記床台1上に横臥した人体20の胸部20bに対応し
て配置されるもので、複数の磁石14,14,・・を湾曲
状に敷設してなる上部バスケット41と、該上部バスケ
ット41の左右両端にそれぞれ吊下支持されるとともに
それぞれ複数の磁石15,15,・・を装着した左右一対
の下部バスケット42,42とで構成され、図2に実線
図示する如く上記床台1側の磁石13,13,・・に接近
して配置されることでこれとの間に所定大きさの横臥用
空間21を形成するようになっている。そして、この胸
部磁気バスケット4は、連結部材37を介して後述の第
2支持装置8により吊下支持され、必要に応じて実線図
示する下動位置と鎖線図示(符号4′)する上動位置の間
で移動せしめられる。
【0025】上記第2支持装置8は、基本的には上記第
1支持装置7と同様構造を有するものであって、上記床
台1の側部に立設配置された所定長さの支柱31と、該
支柱31の上端部に上記床台1の中心側に向けて延出す
る如く支点ピン33を介して上下方向に回動可能に枢支
された所定長さのアーム32と、該アーム32と上記支
柱31との間に配置されて該アーム32を常時上方(矢
印A方向)へ付勢するダンパー34とを備える。
【0026】そして、上記胸部磁気バスケット4は、図
2に実線図示する如く上記ダンパー34が縮小してアー
ム32が略水平方向に延出した状態において下動位置に
設定され、同図に鎖線図示する如く上記ダンパー34が
伸長してアーム32が斜め上方へ傾斜した状態において
上動位置に設定される。この場合において、該ダンパー
34の付勢力を適宜に設定することで、該付勢力を有効
に利用して該胸部磁気バスケット4の下動位置からの押
し上げ操作、及び上動位置からの引き下げ操作をともに
小さな操作力で軽快に行い得ることは上記第1支持装置
7の場合と同様である。
【0027】一方、この第2支持装置8においては、上
記頭部上側磁気バスケット2側の第1支持装置7とは異
なって、上記胸部磁気バスケット4を上動位置と下動位
置間の任意の位置で固定できるようにしている。即ち、
上記支柱31とアーム32の間に、その一端が該アーム
32側に枢支されるとともに他端側には支柱31側に設
けたロックレバー36に係入するガイド溝35aを形成
したリンク35を配置し、該他端側をロックレバー36
により支柱31側に締結することで上記アーム32を所
定の回動位置で固定保持し得るようにしている。
【0028】脚部磁気バスケット5 脚部磁気バスケット5は、図1及び図3に示すように、
床台1上に横臥した人体20の脚部20cに対応して配
置されるものであって、その構造は上記胸部磁気バスケ
ット4とほぼ同様であって、弧状の枠体に複数の磁石1
6,16,・・を弧状に敷設して構成されている。そし
て、この脚部磁気バスケット5は、後述の第3支持装置
9により図3に実線図示する下動位置と鎖線図示(符号
5′)する上動位置の間で移動可能に吊下支持され、そ
の下動位置においては上記床台1の磁石13,13,・・
との間に所定の横臥用空間21を形成する。
【0029】上記第3支持装置9も、上記第2支持装置
8とほぼ同様の構造を有するものであって、上記床台1
の側部に立設配置された支柱51と、該支柱51の上端
部に支点ピン53を介して上下方向に回動可能に枢支さ
れたアーム52と、該アーム52と上記支柱51との間
に配置され該アーム52を常時上方(矢印C方向)へ付勢
するダンパー54とを備えている。そして、このダンパ
ー54のサポート作用によって、上記脚部磁気バスケッ
ト5をより小さな操作力で軽快にその上動位置と下動位
置との間で移動させ得ることも上記第2支持装置8の場
合と同様である。さらに、上記アーム52と支柱51と
の間にリンク55を配置してロックレバー56の操作に
よって上記アーム52を任意の回動位置において固定保
持し得ることも上記第2支持装置8と同様である。
【0030】ところで、上記各支持装置7〜9は、それ
ぞれ吊下支持する磁気バスケット2,4,5をそれぞれ上
動位置に設定した状態においては上記床台1の上方に比
較的大きな移動用空間を確保し得ることが必要であり、
特に第2支持装置8と第3支持装置9は、それぞれ磁気
バスケット4,5を床台1の側方から吊下支持するもの
であるためその要求はなおさらである。
【0031】この場合、この実施例の各支持装置7〜9
においては、各磁気バスケット2,4,5を、床台1の側
部に立設された支柱25,31,51の上端部に枢支され
たアーム26,32,52によって吊下支持するようにし
ているため、該各アーム26,32,52をその下動位置
から上動位置側に回動させる場合にはその回動変位に伴
ってその水平方向の延出長さが次第に縮小し、これに伴
って上記各磁気バスケット2,4,5は床台1に接近した
下動位置から斜め上方へ移動して該床台1の上方で且つ
その幅方向の側部寄り位置に位置せしめられることとな
る。
【0032】このように、各磁気バスケット2,4,5を
斜め上方に移動させるようにした場合には、例えば、従
来構造のように磁気バスケットを単に上方のみへ引き上
げる場合に比して、同一大きさの移動用空間を確保しよ
うとすれば、磁気バスケットが床台1の側方へ移動して
その中心部の上方位置から外れる分だけ該磁気バスケッ
トの高さ位置を低く設定することが可能となるものであ
る。このことは、磁気治療装置Z1そのものの高さ寸法
を従来構造のものよりも低く抑えることができるという
ことで、それだけ装置のコンパクト化あるいは軽量化が
図れるものである。また、同時に、この磁気治療装置Z
の配置に際しては、その高さ方向におけるスペース的な
制約が少ない分だけ配置自由度が向上し、その普及化に
寄与し得るものである。
【0033】叙上の如く、この実施例の磁気治療装置Z
1においては、各支持装置7〜9に本願発明を適用する
ことで、磁気バスケットのセット作業をより軽快に操作
性良く行うことができるとともに、装置自体のコンパク
ト化及び軽量化並びに配置性を高めることができるもの
であって、その実用価値は顕著なものがある。
【0034】《第2実施例》図4〜図6には、本願の請
求項2記載の発明を、上記第1実施例の磁気治療装置Z
1と同様な構成をもつ磁気治療装置Z2の第2支持装置8
に適用したものを示している。即ち、この実施例におけ
る第2支持装置8は、上記第1実施例の第2支持装置8
がダンパー34で上下方向におけるモーメント荷重の平
衡をとった上で人力により胸部磁気バスケット4を所定
位置にセットしあるいはセット解除するようにしていた
のに対して、この胸部磁気バスケット4の操作を後述す
る遠隔操作可能な回動手段60により他力的に行わしめ
得るようにしもって操作性の格段の向上を図った点に最
大の特徴を有するものである。以下、この回動手段60
を含めた第2支持装置8の構造並びに作用効果等につい
て説明する。尚、ここでは第2支持装置8についてのみ
説明するが、この第2支持装置8と同様の構造が第1支
持装置7及び第3支持装置9にも採用されていることは
勿論である。
【0035】第2支持装置8は、床台1の側端面に固定
ボルト75,75,・・により立設状態で締着固定される
支柱31と、該支柱31の上端に固定したブラケット7
4に対して支点ピン33を介して上下方向に回動可能に
支持され且つその先端部に胸部磁気バスケット4が吊下
支持されるアーム32と、上記支柱31に設けた掛止ピ
ン72とアーム32に設けた掛止ピン71との間に跨が
って配置され該アーム32を常時はね上げ方向へ付勢す
るダンパー34とを備えており、かかる構成は上記第1
実施例における第2支持装置8の場合と同様である。
【0036】この実施例においては、かかる基本的な構
成に加えて、次のような特有の構成を備えている。即
ち、先ず、支柱31の下端に、これより下方へ延出する
ブラケット62を上記固定ボルト75,75,・・により
取り付けるとともに、該ブラケット62にはモータ61
を取り付けている。さらに、このモータ61のモータ軸
73には、その揺動端63aに支点ピン70を備えた揺
動アーム63を固定している。
【0037】従って、上記モータ61により可逆的に揺
動アーム63を回動させることで、該揺動アーム63に
設けた支点ピン70は、図6に実線図示する第1位置と
鎖線図示する第2位置の間で往復動することとなる。こ
の場合、この揺動アーム63の第1位置での停止は該揺
動アーム63に設けた第1当接部81が第1リミットス
イッチ68と当接することで、また第2位置での停止は
揺動アーム63に設けた第2当接部82が第2リミット
スイッチ69に当接することで、それぞれ達成されるよ
うになっている。また、このモータ61の停止状態にお
いては、それ自身のセルフロック作用により揺動アーム
63の回動が規制され且つその状態が保持されるように
なっている。さらに、上記モータ61の操作は、別途設
けた操作スイッチ(図示省略)によって遠隔操作されるよ
うになっている。
【0038】一方、この支点ピン70と上記掛止ピン7
1との間には、それぞれ球面軸受を備えた端止め部材7
6,77を介して操作ロッド64を取り付けている。こ
の操作ロッド64は、揺動アーム63寄りに位置する小
径棒体で構成される第2ロッド部材66と、上記アーム
32寄りに位置し大径のパイプ体で構成された第1ロッ
ド部材65とからなる二分割構造とされ、該第1ロッド
部材65内に第2ロッド部材66を嵌挿し且つ該第1ロ
ッド部材65側に設けたロック部材67によってロック
することで一体化されるようになっている。
【0039】この操作ロッド64の長さと上記アーム3
2及び揺動アーム63の姿勢との相対関係は次のように
初期設定されている。即ち、図5及び図6に実線図示す
るように、アーム32が下動位置に設定され、揺動アー
ム63が第1位置に設定された状態において上記操作ロ
ッド64が上記掛止ピン71と支点ピン70の間を連結
するように設定している。従って、揺動アーム63がモ
ータ61によって図6に実線図示する第1位置から鎖線
図示する第2位置に回動されると、上記支点ピン70が
上方へ移動し、上記操作ロッド64の突き上げ力を受け
て上記アーム32は図5に実線図示する下動位置から鎖
線図示する上動位置に回動されることとなる。逆に、揺
動アーム63がモータ61によって第2位置から第1位
置に回動されると、上記支点ピン70は下方へ移動し、
上記操作ロッド64の引き下げ力を受けて上記アーム3
2は上動位置から下動位置に回動されることとなる。即
ち、この実施例においては、上記モータ61と揺動アー
ム63と操作ロッド64で特許請求の範囲中の回動手段
60が構成されている。
【0040】以上の如き構成の回動手段60を備えるこ
とで、第2支持装置8を操作しての胸部磁気バスケット
4のセットあるいはセット解除作業は、これを人力によ
ることなくモータ61の駆動力により他力的に操作する
ことができ、操作者の労力の負担は、上記第1実施例の
如く人力による場合に比して、格段に軽減され、より簡
易で且つ軽快な操作が実現されるものである。
【0041】さらに、上記モータ61の発停操作は、こ
れを遠隔操作にて行うことができることから、例えば、
床台1上に横臥した被治療者が他人の手助けを受けるこ
となく、自ら横臥姿勢のまま胸部磁気バスケット4のセ
ットあるいはセット解除を行うこともでき、その操作上
の利便性が格段に向上するものである。かかる効果は、
特に被治療者が手足の不自由な者あるいは非力な老人等
である場合にはより顕著となるものである。
【0042】尚、上記モータ61はセルフロック機能を
有するため、上記第1実施例の如く位置保持用のリンク
35(図2参照)等を設ける必要がない。一方、かかるモ
ータ61のセルフロック機能により、例えば、このモー
タ61が故障したような場合には胸部磁気バスケット4
の操作ができないことになるが、このような場合には、
上記操作ロッド64に設けたロック部材67を緩めて第
1ロッド部材65と第2ロッド部材66とを非連結状態
とすることで、上記第1実施例のものと同様に人力にて
容易に胸部磁気バスケット4を操作できるため、操作上
あるいは安全上においてなんら支障を生じることはな
い。
【0043】尚、この実施例においては上記回動手段6
0を揺動機構で構成しているが、本願発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、ラック・ピニオン機構、
スクリューロッド機構等の種々の機構を採用することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる磁気治療装置の
側面図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図1のIII-III矢視図である。
【図4】本願発明の第2実施例にかかる磁気治療装置の
要部断面図である。
【図5】図4のV部の拡大図である。
【図6】図4のVI-VI矢視図である。
【図7】従来の磁気治療装置の構造説明図である。
【符号の説明】
1は床台、2は頭部上側磁気バスケット、3は頭部下側
磁気バスケット、4は胸部磁気バスケット、5は脚部磁
気バスケット、6は足部磁気取付台、7は第1支持装
置、8は第2支持装置、9は第3支持装置、11〜18
は磁石、20は人体、21は横臥用空間、25は支柱、
26はアーム、27は支点ピン、28はダンパー、29
は連結部材、31は支柱、32はアーム、33は支点ピ
ン、34はダンパー、35はリンク、36はロックレバ
ー、37は連結部材、41は上部バスケット、42は側
部バスケット、51は支柱、52はアーム、53は支点
ピン、54はダンパー、55はリンク、56はロックレ
バー、57は連結部材、60は回動手段、61はモー
タ、62はブラケット、63は揺動アーム、64は操作
ロッド、65は第1ロッド部材、66は第2ロッド部
材、67はロック部材、68は第1リミットスイッチ、
69は第2リミットスイッチ、70は支点ピン、71は
掛止ピン、72は掛止ピン、73はモータ軸、74はブ
ラケット、75は固定ボルト、76及び77は端止め部
材である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石が敷設されるとともに該磁石の上面
    に人体を横臥せしめる如くされた床台と、 磁石を備え且つ上記床台との間に所定の横臥用空間を形
    成し得るようにして配置される磁気バスケットと、 該磁気バスケットを吊下支持するとともにこれを上記横
    臥用空間を形成し得る下動位置と該下動位置よりも所定
    高さだけ上方の上動位置との間で移動せしめ得る如くし
    た支持装置とを備えてなる磁気治療装置であって、 上記支持装置が、 上記床台の側部に立設された支柱と、 該支柱の上端部にその基端部が上下方向に回動可能に枢
    支され、且つ該支柱上端部から上記床台側に向けて略水
    平に延出する下動位置と、該支柱上端部から斜め上方に
    延出する上動位置の二位置間で回動可能とされるととも
    に、その先端部には上記磁気バスケットが吊下支持され
    る所定長さのアームと、 該アームと上記支柱あるいは床台との間に配置され上記
    アームを常時下動位置から上動位置側へ回動せしめる如
    く付勢する付勢部材と、を備えていることを特徴とする
    磁気治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記アームを上動位
    置と下動位置との間において回動させ得る駆動力をもち
    且つ遠隔操作可能とされた回動手段を備えたことを特徴
    とする磁気治療装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01138458U (ja) * 1988-03-17 1989-09-21

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