JPH0822315B2 - 磁気治療装置 - Google Patents

磁気治療装置

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JPH0822315B2
JPH0822315B2 JP5190244A JP19024493A JPH0822315B2 JP H0822315 B2 JPH0822315 B2 JP H0822315B2 JP 5190244 A JP5190244 A JP 5190244A JP 19024493 A JP19024493 A JP 19024493A JP H0822315 B2 JPH0822315 B2 JP H0822315B2
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義夫 梶原
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有限会社磁気医学研究所
四国電設工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横臥した人体にその周
囲に配置した磁石からの磁力線を当てることで血行を促
進しもって所要の治療効果を得るようにした磁気治療装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気を利用した磁気治療装置
が種々提案されており、その一つとして例えば図6に示
すように、磁石71を敷設した床台70上に人体76を
横臥させるとともに、該人体76の上方からその内部に
磁石を組み込んだ磁気バスケット72を接近配置し、こ
れら磁石からの磁力線を人体76に当てることで、例え
ば、血行を促進させもって所要の治療効果を発揮せしめ
るようにしたものがある。
【0003】この場合、上記磁気バスケット72は、治
療時には人体76をその磁界内に位置せしめる必要上、
図6に実線図示するように、該人体76に接近配置され
た状態で保持される一方、非治療時には上記磁石71の
上方側に人体76の移動空間、即ち、治療のために上記
床台70上に乗り降りするための空間を確保すべく、同
図に鎖線図示(符号72′)するように、上方に引き上げ
られ且つ保持される。
【0004】このような使用態様を実現する手段とし
て、従来の磁気治療装置においては、同図に示すよう
に、上記床台70の側部に所定高さの支柱75を立設す
るとともにその上端部75aを上記床台70の略中心位
置まで横方向に延出させ、この上端部75aに、吊下索
体73を巻き込み・巻き出し自在としてなる吊下装置7
4を装着し、該吊下索体73の下端に上記磁気バスケッ
ト72を連結する構造とするのが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
支持構造を採用した場合には、上記磁気バスケット72
は上記吊下装置74の操作によって単に上下方向に昇降
するのみであるため、上記床台70の上方に所定の移動
空間を確保しようとすればそれだけ上記吊下装置74の
取付位置、即ち、上記支柱75の上端部75aの高さ位
置を高く設定する必要があり、結果的に装置全体として
の高さが高くなって、例えば、当該装置の設置場所が上
下方向におけるスペース的要素で制約される等の問題が
生じることとなる。
【0006】また、上記吊下装置74は、一般的には手
動操作される巻上げ機構(例えば、チエーンブロック様
のもの)で構成されることから、上記磁気バスケット7
2のセット作業に労苦を要し且つ作業が繁雑であり、特
に磁気治療を必要とする被治療者は手足に疾患があって
手足を自由に且つ十分に力を入れて使うことができない
者とか体力の低下により元々非力な老人等である場合に
は操作性という点において問題となる。
【0007】そこで本発明は、装置の高さをより低く抑
えてその配置自由度を高めるとともに、装置のセット作
業の容易・簡略化を図るようにした磁気治療装置を提供
せんとしてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、磁石が敷設されると
ともに該磁石の上面に人体を横臥せしめる如くされた床
台と、磁石を備え且つ上記床台との間に所定の横臥用空
間を形成し得るようにして配置される磁気バスケット
と、該磁気バスケットを吊下支持するとともにこれを上
記横臥用空間を形成し得る下動位置と該下動位置よりも
所定高さだけ上方の上動位置との間で移動せしめ得る如
くした支持装置とを備えてなる磁気治療装置において、
上記支持装置が、上記床台の側部に立設された支柱と、
該支柱の上端部にその基端部が上下方向に回動可能に枢
支され、且つ該支柱上端部から上記床台側に向けて略水
平に延出する下動位置と、該支柱上端部から斜め上方に
延出する上動位置の二位置間で回動可能とされるととも
に、その先端部には上記磁気バスケットが吊下支持され
る所定長さのアームと、該アームと上記支柱あるいは床
台との間に配置され上記アームを常時下動位置から上動
位置側へ回動せしめる如く付勢する付勢部材と、上記ア
ームを上動位置と下動位置との間において回動させ得る
駆動力をもち且つ遠隔操作可能とされた回動手段とを備
えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明ではかかる構成とすることにより、それ
ぞれ次のような作用が得られる。 アームをその基
端部を中心としてその下動位置から上動位置側に向けて
回動させて床台に接近配置されている磁気バスケットを
該床台から上方へ離間させる場合、該アームはその回動
に伴ってその水平方向のアーム長さが次第に減少変化す
ることから、このアームの先端部に吊下支持された磁気
バスケットは、単に該床台からそのまま上方に移動する
のではなく、該床台から斜め上方に向けて移動し該床台
の中心よりも側方寄りへ退避されることとなる。この結
果、上記床台の上方における所要の移動用空間は、上記
磁気バスケットが上昇したことによる上下方向スペース
と該磁気バスケットが側方へ移動したことによる横方向
スペースの双方で確保されることとなり、例えば、上記
移動用空間として同じ大きさを確保する場合には、従来
のように磁気バスケットを単に上方へのみ移動させる場
合に比して、側方への退避によりもたらされる分だけ該
磁気バスケットの上方への移動量を小さく抑えることが
可能ならしめられる、 上記アームは常時付勢部材に
よって上動位置側に向けて回動付勢されており、しかも
その回動操作が遠隔操作される回動手段によって機械的
に行われることから、例えば該付勢部材の付勢力を、ア
ームの回転モーメントが最大となる下動位置と最小とな
る上動位置の双方における上記付勢部材の支持荷重値を
勘案して相対的に設定することで、該磁気バスケットの
下動位置と上動位置との間における移動を、該付勢部材
のもつ付勢力を有効に利用してより小さな操作力で磁気
バケットの操作を行うことが可能となりそれだけ上記回
動手段の低コスト化あるいはコンパクト化が促進され
る、 アームを回動手段によってその下動位置と上動
位置との間において回動させ得るようにしていることか
ら、操作者は該回動手段を操作することで、上記アーム
あるいは磁気バケットに直接人的操作力を加えずとも該
回動手段の駆動力によって容易且つ軽快に該磁気バケッ
トのセットあるいはセット解除操作を行うことができ
る。さらに、該回動手段が遠隔操作可能とされているこ
とで、例えば、床台上に横臥した被治療者は他人の手助
けを借りることなく横臥状態のまま遠隔操作により自分
で磁気バケットのセット等を行うことができるものであ
る。
【0010】
【発明の効果】従って、本発明の磁気治療装置によれば
次のような効果が得られる。即ち、床台の上方側におけ
る所要の移動用空間を磁気バスケットの上方変位と水平
変位の双方で確保することにより、該磁気バスケットの
必要上方変位量を、例えば従来のように磁気バスケット
の上方変位のみによって移動用空間を確保する構成の場
合に比して、より小さく設定することができるようにし
ていることから、装置の全高を低減させてそのコンパク
ト化を促進し得るとともに、装置の設置に際しては配置
スペース上の制約が少なくその配置自由度が向上すると
いう効果が得られるものである。
【0011】さらに、磁気バスケットを支持するアーム
を付勢部材によって付勢することで該磁気バスケットの
セット換え時における操作力の軽減を図るとともに、磁
気バケットのセット等を人力によらず回動手段によって
機械的にしかも遠隔操作で行えるようにしているので、
例えば、被治療者は床台上に横臥したままの状態で、他
人の手を借りることなく自ら磁気バケットの操作を行う
ことができることから、その操作性が格段に向上し、特
にこの者が手足の不自由な者あるいは老人等の非力な者
であるような場合にはかかる効果がより顕著となり、ま
た磁気治療装置の全利用者に占める老人等の割合が大き
いことに鑑みれば、操作性の向上により磁気治療装置の
利用範囲の拡大が図れ、延いては国民健康の維持促進に
も多大な貢献を為し得るものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の磁気治療装置を添付図面に示
す実施例に基づいて具体的に説明する。
【0013】図1には、本願発明の実施例にかかる磁気
治療装置Zを示している。この磁気治療装置Zは、人体
の周囲に配置した磁石(電磁石)の磁気を利用して所要の
治療効果を達成せんとするものであって、所定長さの床
台1を備えている。そして、この床台1の幅方向の略中
央部には、複数の磁石13,13,・・が該床台1の略全
長に亘って敷き詰められ、これら各磁石13,13,・・
の上面が人体20(即ち、被治療者)の横臥面とされ、該
人体20はその頭部20aを床台1の一端1a側に向けた
状態で横臥することになる。
【0014】さらに、この床台1の一端1a側には、上
記人体20の頭部20aの下半部の周囲を囲繞し得るよ
うに複数の磁石12,12,・・を弧状に装着してなる頭
部下側磁気バスケット3が固定されるとともに、該頭部
下側磁気バスケット3の端面側には人体頭部20aの頂
部に対向するようにして磁石18,18,・・が固定され
ている。
【0015】一方、該床台1の他端1b側には、複数の
磁石17,17,・・を人体足部20dの形状に沿う如く
略L字状に敷設してなる足部磁気取付台6が配置されて
いる。尚、この足部磁気取付台6は、人体20の身長の
如何に拘わらずその足部20dに対応可能ならしめるべ
く床台1の長さ方向(矢印GーH方向)に移動可能とされ
ている。
【0016】さらに、上述の如く上記頭部下側磁気バス
ケット3及び足部磁気取付台6が取り付けられた床台1
の上方位置には、後述する頭部上側磁気バスケット2と
胸部磁気バスケット4と脚部磁気バスケット5とが、そ
れぞれ本発明を適用した後述の各支持装置7,8,9によ
り、該床台1に対して接離可能に支持されている。以
下、これらをそれぞれ説明する。
【0017】胸部磁気バスケット4 胸部磁気バスケット4は、図1及び図2に示すように、
上記床台1上に横臥した人体20の胸部20bに対応し
て配置されるもので、複数の磁石14,14,・・を湾曲
状に敷設してなる上部バスケット41と、該上部バスケ
ット41の左右両端にそれぞれ吊下支持されるとともに
それぞれ複数の磁石15,15,・・を装着した左右一対
の下部バスケット42,42とで構成され、図2に実線
図示する如く上記床台1側の磁石13,13,・・に接近
して配置されることでこれとの間に所定大きさの横臥用
空間21を形成するようになっている。そして、この胸
部磁気バスケット4は、連結部材37を介して後述の支
持装置8により吊下支持され、必要に応じて実線図示す
る下動位置と鎖線図示(符号4′)する上動位置の間で移
動せしめられる。
【0018】上記支持装置8は、図2〜図4に示すよう
に、床台1の側端面に固定ボルト75,75,・・により
立設状態で締着固定される支柱31と、該支柱31の上
端に固定したブラケット74に対して支点ピン33を介
して上下方向に回動可能に支持され且つその先端部に胸
部磁気バスケット4が吊下支持されるアーム32と、上
記支柱31に設けた掛止ピン72とアーム32に設けた
掛止ピン71との間に跨がって配置され該アーム32を
常時はね上げ方向(矢印A方向)へ付勢するダンパー3
4(特許請求の範囲中の付勢手段に該当する)とを備え
る。
【0019】そして、上記胸部磁気バスケット4は、図
2に実線図示する如く上記ダンパー34が縮小してアー
ム32が略水平方向に延出した状態において下動位置に
設定され、同図に鎖線図示する如く上記ダンパー34が
伸長してアーム32が斜め上方へ傾斜した状態において
上動位置に設定される。ところで、この胸部磁気バスケ
ット4の下動位置と上動位置間の移動は後述する回動手
段60によって機械的に行なわれるが、この場合、上記
ダンパー34の付勢力が常時アーム32を上動位置側に
付勢する方向に作用していることから、該ダンパー34
の付勢力を適当に設定することで、胸部磁気バスケット
4を下動位置側から上動位置側へ移動させる場合には該
ダンパー34の付勢力によってサポートされ比較的小さ
な押し上げ力でこれを行うことができ、逆に胸部磁気バ
スケット4を上動位置側から下動位置側に引き下げる場
合にはダンパー34の付勢力によって胸部磁気バスケッ
ト4をその自重モーメントに拘わらず小さな操作力でゆ
っくりと引き下げることができるものである。即ち、い
ずれの方向にも小さな操作力で容易に移動させることが
できるものであり、かかる操作力の軽減は後述する回動
手段60の小能力化、コンパクト化あるいは低コスト化
に寄与することになる。
【0020】上記回動手段60は、後述するモータ61
と揺動アーム63と操作ロッド64で構成される。即
ち、この実施例においては、図2〜図4に示すように、
上記支柱31の下端に上記固定ボルト75,75,・・に
より固定したブラケット62にモータ61を取り付ける
とともに、該モータ61のモータ軸73に、その揺動端
63aに支点ピン70を備えた揺動アーム63を固定し
ている。従って、上記モータ61により可逆的に揺動ア
ーム63を回動させることで、該揺動アーム63に設け
た支点ピン70は、図4に実線図示する第1位置と鎖線
図示する第2位置の間で往復動することとなる。この場
合、この揺動アーム63の第1位置での停止は該揺動ア
ーム63に設けた第1当接部81が第1リミットスイッ
チ68と当接することで、また第2位置での停止は揺動
アーム63に設けた第2当接部82が第2リミットスイ
ッチ69に当接することで、それぞれ達成されるように
なっている。また、このモータ61の停止状態において
は、それ自身のセルフロック作用により揺動アーム63
の回動が規制され且つその状態が保持されるようになっ
ている。さらに、上記モータ61の操作は、別途設けた
操作スイッチ(図示省略)によって遠隔操作されるように
なっている。
【0021】一方、この支点ピン70と上記掛止ピン7
1との間には、それぞれ球面軸受を備えた端止め部材7
6,77を介して操作ロッド64を取り付けている。こ
の操作ロッド64は、揺動アーム63寄りに位置する小
径棒体で構成される第2ロッド部材66と、上記アーム
32寄りに位置し大径のパイプ体で構成された第1ロッ
ド部材65とからなる二分割構造とされ、該第1ロッド
部材65内に第2ロッド部材66を嵌挿し且つ該第1ロ
ッド部材65側に設けたロック部材67によってロック
することで一体化されるようになっている。
【0022】この操作ロッド64の長さと上記アーム3
2及び揺動アーム63の姿勢との相対関係は次のように
初期設定されている。即ち、図3及び図4に実線図示す
るように、アーム32が下動位置に設定され、揺動アー
ム63が第1位置に設定された状態において上記操作ロ
ッド64が上記掛止ピン71と支点ピン70の間を連結
するように設定している。従って、揺動アーム63がモ
ータ61によって図4に実線図示する第1位置から鎖線
図示する第2位置に回動されると、上記支点ピン70が
上方へ移動し、上記操作ロッド64の突き上げ力を受け
て上記アーム32は図3に実線図示する下動位置から鎖
線図示する上動位置に回動されることとなる。逆に、揺
動アーム63がモータ61によって第2位置から第1位
置に回動されると、上記支点ピン70は下方へ移動し、
上記操作ロッド64の引き下げ力を受けて上記アーム3
2は上動位置から下動位置に回動されることとなる。
【0023】以上の如き構成の回動手段60を備えるこ
とで、支持装置8を操作しての胸部磁気バスケット4の
セットあるいはセット解除作業は、これを人力によるこ
となくモータ61の駆動力により機械的に操作すること
ができ、操作者の労力の負担は、上記第1実施例の如く
人力による場合に比して、格段に軽減され、より簡易で
且つ軽快な操作が実現されるものである。
【0024】さらに、上記モータ61の発停操作は、こ
れを遠隔操作にて行うことができることから、例えば、
床台1上に横臥した被治療者が他人の手助けを受けるこ
となく、自ら横臥姿勢のまま胸部磁気バスケット4のセ
ットあるいはセット解除を行うこともでき、その操作上
の利便性が格段に向上するものである。かかる効果は、
特に被治療者が手足の不自由な者あるいは非力な老人等
である場合にはより顕著となるものである。
【0025】尚、上記モータ61はセルフロック機能を
有するため、このモータ61が故障したような場合には
胸部磁気バスケット4の操作ができないことになるが、
このような場合には、上記操作ロッド64に設けたロッ
ク部材67を緩めて第1ロッド部材65と第2ロッド部
材66とを非連結状態とすることで、人力にて容易に胸
部磁気バスケット4を操作できるため、操作上あるいは
安全上においてなんら支障を生じることはない。
【0026】尚、この実施例においては上記回動手段6
0を揺動機構で構成しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、ラック・ピニオン機構、ス
クリューロッド機構等の種々の機構を採用することがで
きるものである。
【0027】頭部上側磁気バスケット2 頭部上側磁気バスケット2は、図1に示すように、上記
床台1の一端1a側に固定した上記頭部下側磁気バスケ
ット3に対応する如くその上方位置に配置されて人体頭
部20aの上半部の周囲を囲繞可能とするものであっ
て、複数の磁石11,11,・・を円弧状に装着してい
る。そして、この頭部上側磁気バスケット2は、後述の
支持装置7によって図1に実線図示する如く上記頭部下
側磁気バスケット3の上方に近接して対応する下動位置
と、同図に鎖線図示(符号2′)する上動位置の上下二位
置間で移動可能とされるとともに、治療時には下動位置
において保持されるようになっている。
【0028】上記支持装置7は、上記床台1の一端1a
の端面側に立設配置された所定長さの支柱25と、該支
柱25の上端部から上記床台1の他端1b側に向けて延
出する如くその基端部が支点ピン27を介して該支柱2
5の上端部に上下方向に回動可能に枢支された所定長さ
のアーム26と、該アーム26と上記支柱25との間に
配置されて該アーム26を常時所定の付勢力で上動位置
側(矢印E方向)へ付勢するダンパー28と、上記支持装
置8におけると同様構造の回動手段60(構造の説明は
省略する)とを備えている。そして、上記アーム26の
先端部に、連結部材29を介して上記頭部上側磁気バス
ケット2が吊下支持されている。
【0029】この支持装置7においては、上記アーム2
6を上記回動手段60によって上動位置と下動位置の間
で移動させるようになっているが、該アーム26が下動
位置に設定された状態では、上記頭部上側磁気バスケッ
ト2と頭部下側磁気バスケット3との間に人体20の頭
部20aを収容する所定の横臥用空間21が形成され、
またアーム26が上動位置に設定された状態においては
上記頭部下側磁気バスケット3の上方側に人体20の移
動を許容し得る移動用空間が形成される。
【0030】脚部磁気バスケット5 脚部磁気バスケット5は、図1及び図5に示すように、
床台1上に横臥した人体20の脚部20cに対応して配
置されるものであって、その構造は上記胸部磁気バスケ
ット4とほぼ同様であって、弧状の枠体に複数の磁石1
6,16,・・を弧状に敷設して構成されている。そし
て、この脚部磁気バスケット5は、後述の支持装置9に
より図5に実線図示する下動位置と鎖線図示(符号5′)
する上動位置の間で移動可能に吊下支持されるととも
に、上記胸部磁気バスケット4側におけると同様の構造
をもつ回動手段60によって上動位置と下動位置との間
で移動されるが、その下動位置においては上記床台1の
磁石13,13,・・との間に所定の横臥用空間21を形
成する。
【0031】上記支持装置9は、上記床台1の側部に立
設配置された支柱51と、該支柱51の上端部に支点ピ
ン53を介して上下方向に回動可能に枢支されたアーム
52と、該アーム52と上記支柱51との間に配置され
該アーム52を常時上方(矢印C方向)へ付勢するダンパ
ー54とを備えている。さらに、上記アーム52と上記
支柱51との間に跨がって回動手段60が配置されてい
る。
【0032】ところで、上記各支持装置7〜9は、それ
ぞれ吊下支持する磁気バスケット2,4,5をそれぞれ上
動位置に設定した状態においては上記床台1の上方に比
較的大きな移動用空間を確保し得ることが必要であり、
特に支持装置8と支持装置9は、それぞれ磁気バスケッ
ト4,5を床台1の側方から吊下支持するものであるた
めその要求はなおさらである。
【0033】この場合、この実施例の各支持装置7〜9
においては、各磁気バスケット2,4,5を、床台1の側
部に立設された支柱25,31,51の上端部に枢支され
たアーム26,32,52によって吊下支持するようにし
ているため、該各アーム26,32,52をその下動位置
から上動位置側に回動させる場合にはその回動変位に伴
ってその水平方向の延出長さが次第に縮小し、これに伴
って上記各磁気バスケット2,4,5は床台1に接近した
下動位置から斜め上方へ移動して該床台1の上方で且つ
その幅方向の側部寄り位置に位置せしめられることとな
る。
【0034】このように、各磁気バスケット2,4,5を
斜め上方に移動させるようにした場合には、例えば、従
来構造のように磁気バスケットを単に上方のみへ引き上
げる場合に比して、同一大きさの移動用空間を確保しよ
うとすれば、磁気バスケットが床台1の側方へ移動して
その中心部の上方位置から外れる分だけ該磁気バスケッ
トの高さ位置を低く設定することが可能となるものであ
る。このことは、磁気治療装置Z1そのものの高さ寸法
を従来構造のものよりも低く抑えることができるという
ことで、それだけ装置のコンパクト化あるいは軽量化が
図れるものである。また、同時に、この磁気治療装置Z
の配置に際しては、その高さ方向におけるスペース的な
制約が少ない分だけ配置自由度が向上し、その普及化に
寄与し得るものである。
【0035】さらに、磁気バスケットを支持するアーム
を付勢部材によって付勢することで該磁気バスケットの
セット換え時における操作力の軽減を図るとともに、磁
気バケットのセット等を人力によらず回動手段によって
機械的にしかも遠隔操作で行えるようにしているので、
例えば、被治療者は床台上に横臥したままの状態で、他
人の手を借りることなく自ら磁気バケットの操作を行う
ことができることから、その操作性が格段に向上し、特
にこの者が手足の不自由な者あるいは老人等の非力な者
であるような場合にはかかる効果がより顕著となり、ま
た磁気治療装置の全利用者に占める老人等の割合が大き
いことに鑑みれば、操作性の向上により磁気治療装置の
利用範囲の拡大が図れ、延いては国民健康の維持促進に
も多大な貢献を為し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる磁気治療装置の側面図
である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図2のIII部分の拡大図である。
【図4】図3のIV-IV矢視図である。
【図5】図1のV-V矢視図である。
【図6】従来の磁気治療装置の構造説明図である。
【符号の説明】
1は床台、2は頭部上側磁気バスケット、3は頭部下側
磁気バスケット、4は胸部磁気バスケット、5は脚部磁
気バスケット、6は足部磁気取付台、7〜9は支持装
置、11〜18は磁石、20は人体、21は横臥用空
間、25は支柱、26はアーム、27は支点ピン、28
はダンパー、29は連結部材、31は支柱、32はアー
ム、33は支点ピン、34はダンパー、37は連結部
材、41は上部バスケット、42は側部バスケット、5
1は支柱、52はアーム、53は支点ピン、54はダン
パー、57は連結部材、60は回動手段、61はモー
タ、62はブラケット、63は揺動アーム、64は操作
ロッド、65は第1ロッド部材、66は第2ロッド部
材、67はロック部材、68は第1リミットスイッチ、
69は第2リミットスイッチ、70は支点ピン、71は
掛止ピン、72は掛止ピン、73はモータ軸、74はブ
ラケット、75は固定ボルト、76及び77は端止め部
材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石が敷設されるとともに該磁石の上面
    に人体を横臥せしめる如くされた床台と、 磁石を備え且つ上記床台との間に所定の横臥用空間を形
    成し得るようにして配置される磁気バスケットと、 該磁気バスケットを吊下支持するとともにこれを上記横
    臥用空間を形成し得る下動位置と該下動位置よりも所定
    高さだけ上方の上動位置との間で移動せしめ得る如くし
    た支持装置とを備えてなる磁気治療装置であって、 上記支持装置が、 上記床台の側部に立設された支柱と、 該支柱の上端部にその基端部が上下方向に回動可能に枢
    支され、且つ該支柱上端部から上記床台側に向けて略水
    平に延出する下動位置と、該支柱上端部から斜め上方に
    延出する上動位置の二位置間で回動可能とされるととも
    に、その先端部には上記磁気バスケットが吊下支持され
    る所定長さのアームと、 該アームと上記支柱あるいは床台との間に配置され上記
    アームを常時下動位置から上動位置側へ回動せしめる如
    く付勢する付勢部材と、上記アームを上動位置と下動位置との間において回動さ
    せ得る駆動力をもち且つ遠隔操作可能とされた回動手段
    を備えていることを特徴とする磁気治療装置。
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