JPH0618946U - 密閉形採取容器 - Google Patents

密閉形採取容器

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JPH0618946U
JPH0618946U JP5856492U JP5856492U JPH0618946U JP H0618946 U JPH0618946 U JP H0618946U JP 5856492 U JP5856492 U JP 5856492U JP 5856492 U JP5856492 U JP 5856492U JP H0618946 U JPH0618946 U JP H0618946U
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JP
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liquid
cylinder
piston
sampling
pressure
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Application number
JP5856492U
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English (en)
Inventor
太 高橋
Original Assignee
トキコ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気化しやすい液体を安全に採取できる密閉形
採取容器に関し、簡単な構造で採取液の気化を抑え、安
全に液体の採取及び移動が行なえることを目的とする。 【構成】 シリンダ21の一端には流入路21aが設け
られ、バルブ29を介して採取弁と接続される。シリン
ダ21の他面には蓋22が螺入される。シリンダ21内
にはピストン23が配置され、ピストン23と蓋22と
の間にはバネ28が配設される。バネ28は採取しよう
とする液体の飽和蒸気圧以上の圧力でピストン23に付
勢力を与え、液体の気化を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は密閉形採取容器に係り、特に、気化しやすい液体を安全に採取できる 密閉形採取容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば石油等の油液を精製する精油施設等では精製された多量の油液が主管路 を介してタンカーあるいは貯蔵タンク等に給送している。このように多量の油液 を扱う施設では油液の量だけでなく品質の管理を正確に行なうことが重要となっ ている。
【0003】 そのため、給送配管途中には一定量の油液を採取する採取装置が設けられ、こ の装置によって採取容器に油液を採取し、採取された油液を分析して比重、硫黄 分、塩分、及び水分の含有量等の各項目について検査が行なわれている。
【0004】 この種の採取装置としては、例えば主管路に分岐接続された採取管路に設けら れ主管路の油液を吸引するポンプと、ポンプにより吸引された油液を採取容器へ 抽出する採取弁とを設けた構成となっている。
【0005】 このとき、特に気化しやすい油液を採取する採取容器1としては密閉形採取容 器が用いられていた。図3に従来の密閉形採取容器の一例の断面図を示す。密閉 形採取容器は円筒状のシリンダ11、シリンダ11に挿入され、保持軸13によ り保持されたピストン12、シリンダ11の一方の開口部に固定され、シリンダ 11の一方の開口部を封止するヘッド部14、シリンダ11の他方の開口部に固 定され、シリンダ11の他方の開口部を封止すると共に、ピストン12を保持す る保持軸13をガイドするガイド部15よりなる。そして、上記構成により、シ リンダ11内部には、ガイド部15とピストン12により圧縮空気室11bが形 成され、かつ、ピストン12とヘッド部14によりサンプル液収納室11aが形 成されている。
【0006】 ヘッド部14には液体の流入路14aが形成されていて、流入路14aにはバ ルブ16が取り付けられる。また、ガイド部15にはピストン12に所定の空気 圧をかけるための給排気路15aが形成されていて、給排気路15aは加圧装置 17に接続されていた。
【0007】 液体を採取する場合、バルブ16の先端の導入管16aを採取管路に設けられ た採取弁と接続した後、採取弁を開くと共にバルブ16を開く。採取管路内のサ ンプル液体ライン圧力により、ピストン12が矢印A2 方向に移動しつつ、液体 がシリンダ11内に採取される。このとき、加圧装置17によりピストン12を 矢印A1 方向に液体の飽和蒸気圧以上のエア加圧が行なわれる。従来装置で使用 される加圧装置としては、例えば空気圧縮機により生成された圧縮空気を第2の 室に供給するか、あるいはアキュムレータにより加圧された空気を第2の室に供 給するように構成された装置がある。
【0008】 これにより液体を気化させることなくシリンダ11内に採取していた。
【0009】 液体採取後は採取弁及びバルブ16を閉じ、導入管16aを外ずし、検査場所 まで持っていく。
【0010】 このように、従来の密閉形採取容器では、シリンダ11内のピストン12を介 して、加圧装置17により液体が流入しない側から、液体の飽和蒸気圧以上のエ ア加圧を行なって、流入した液体の気化を防ぐ構造となっていた。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、従来の密閉形採取容器では加圧装置17によりピストン12を介し てシリンダ11の液体流入側とは反対側にエアによる飽和蒸気圧以上の加圧を行 なうことにより液体の気化を防止する構造であったため、エアを供給する加圧装 置17が必要となり、構成が複雑化すると共に高価なものとなってしまう等の問 題点があった。また、この密閉採取容器を運ぶ際には、サンプル液収納室11a 内のサンプル液が、気化するのを防止するため、加圧装置17も共に運ばなけれ ばならないという問題点があった。
【0012】 本考案は上記の点に鑑みてなされたれもので、簡単な構造で、採取液の気化を 抑え、安全に液体の採取及び移動が行なえる密閉形採取容器を提供することを目 的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は液体が所定の圧力で流れる採取管に着脱可能に接続され、該液体を採 取する密閉形採取容器において、前記液体を収容するシリンダと、シリンダ内に 摺動自在に設けられ、該シリンダ内を第一の室と前記液体が充填される第二の室 とに区画するピストンと、前記第一の室に設けられ、前記液体の飽和蒸気圧以上 で、かつ、前記所定の圧力以下に圧力を付与すべく前記ピストンを前記第一の室 から第二の室の方向へ付勢するばね部材とを具備してなる。
【0014】
【作用】
ピストンはばね部材により付勢され、液体に液体の飽和蒸気圧以上で、かつ、 採取管内の所定の圧力以下の圧力が印加される。
【0015】 このため、シリンダを採取管に接続した場合、液体によりピストンが押圧され 、液体をシリンダ内に飽和蒸気圧以上の圧力を維持させつつ採取できる。したが って、液体が気化しにくくなる。
【0016】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の断面図を示す。同図中、21はシリンダを示す。シ リンダ21は有底円筒形状をなし、例えばステンレス材等より構成されている。 シリンダ21の底面には液体を流入、排出するための流路21aが形成されてい る。流路21aにはバルブ29が接続される。
【0017】 シリンダ21の開口部内周にはねめじ21cが形成されていて、蓋22の外周 に形成されたおねじ22aと螺合する。蓋22によりシリンダ21の開口部が閉 蓋される。
【0018】 蓋22上部にはハンドル32がナット31により固定される。蓋22及びハン ドル32にはシリンダ内外を連通させる貫通孔22b,32aが形成され、貫通 孔22bと貫通孔32aとの接合部分には低摩擦材よりなるブッシュ33が設け られる。
【0019】 シリンダ21の内部には、ピストン23が収納される。ピストン23はステン レス材等よりなり、同様にステンレス材等よりなるシャフト24にナット15で 固定されている。シャフト24は蓋22及びハンドル32に形成された貫通孔2 2b,32a、ブッシュ23を貫通してシリンダ21外部に延出される。シャフ ト24先端にはハンドル30が取り付けられる。シャフト24と貫通孔22b, 32a,ブッシュ33との間にはわずかの間隙があり、シリンダ21のピストン 23の蓋22側の空間と外部とは連通されている。ピストン23には、シリンダ 21との接触部及びシャフト24との組付部にそれぞれOリング26、Oリング 27が取り付けられ、シリンダ21内のピストン23を介してできる上下の空間 をシールしている。
【0020】 シリンダ21はピストン23により画成され、サンプル液が収納されるサンプ ル液収納室21aと圧縮コイルばね28が収納されるバネ収納室21bとが形成 される。バネ収納室21bには自由高さが図1中の寸法a<(自由高さ)<寸法 bとなるばね28が配設される。ばね18は蓋22をシリンダ21に螺合させる ことにより蓋22とピストン23とで挟持され圧縮される。ばね28は蓋22の 締め付け状態で圧縮力を変えることができる。ばね28の圧縮反力はサンプル液 の飽和蒸気圧P1 よりも十分に大きな圧縮反力で、かつ、ピストン23が上死点 に達した場合ばね28の圧縮反力による圧力P0 がサンプル液のライン圧P2 よ り小さくなるように選定しておく(P1 <P0 <P2 )。
【0021】 以上の構成の採取容器は精油所等において、採取装置に接続され、給送されて いる油液がサンプリングされる。
【0022】 図2に採取装置の構成図を示す。採取装置は例えば精油所において精製された 油液をタンカー又はタンクローリ車(共に図示せず)に積込むために油液が給送 される比較的大口径の主管路2に配設されている。
【0023】 3は主管路2よりバイパスされた採取管路で、上流側端部3aが主管路2内に 突出する採取口4aに接続され、下流側端部3bが採取口4aより下流側の主管 路2に挿入されたノズル4bに接続されている。尚、採取口4aは上流側に向け て先端部が斜めにカットされ、採取しやすい形状となっている。この採取管路3 には、主管路2内を流れる油液を吸引するポンプ5と、ポンプ5から圧送された 油液中の異物を除去するストレーナ6と、採取管3を流れる油液の流量を計測す る流量計7と三方弁よりなる採取弁8とが配設されている。
【0024】 ポンプ5は油液をサンプリングする間、制御装置9からの起動信号により駆動 され採取管路3の上流側端部3aから吸引した油液を下流側端部3bへ圧送する 。このとき油液のライン圧はP2 でP2 >P0 とされている。
【0025】 採取弁8は空気駆動式の三方弁でスプリングリターン構造となっており、空気 信号生成部10が接続されたアクチュエータ部8aと、採取管路3の上流側と接 続された流入口8bと、採取管路3の下流側と接続された流出口8cと、採取管 路3より分岐するように設けられた抽出口8dとを有する。
【0026】 尚、採取弁8は通常流入口8bと流出口8cとが連通されており、ポンプ5か ら圧送された油液を主管路2に送出する。しかし、アクチュエータ部8aに空気 信号生成部10より空気信号が供給されると、採取弁8は流入口8bと抽出口8 dとを連通するように切換わり抽出口8dより油液の採取が可能となる。
【0027】 採取容器は抽出口8dに接続される採取容器に油液が抽出される。
【0028】 次に動作の説明を記す。サンプリング前は、ピストン23はばね28の圧縮反 力によって下死点にあり、シリンダ21のピストン23下部にはエアのない状態 となっている。サンプリングを開始すると、サンプル液は、シリンダ21下部よ り流入する。このとき、サンプル液ライン圧P2 は、ばね28による圧力よりも 高いので、サンプル液の流入によって、ピストン23は上昇し、上死点に達する まで流入し続ける。このとき、シリンダ11のピストン23の蓋22側の空気は 貫通孔22b,32a及びブッシュ33とシャフト24との間のわずかな間隙よ り外部22に排出される。
【0029】 サンプリングが終了すると、バルブ29を閉じ、容器全体をサンプリングライ ンから外して、分析室等へ運搬されるが、このとき、エア加圧式と異なり、サン プル液は、運搬中も飽和蒸気圧P1 以上で加圧されているので、気化を抑えるこ とができる。
【0030】 サンプル液の取り出しは、バルブ29を開くと、ばね28の圧縮反力によって サンプル液が押し出されるので容易である。
【0031】 分解は、ハンドル32を回すことによりねじ21cとねじ22aとの螺合を解 除する蓋22が外れる。この時、ばね28の自由高さは、Bよりも小さくしてあ るので、蓋22がばね28の圧縮力よりとび出すことを防止できる。
【0032】 なお、本実施例では付勢手段としてコイルばね28を用いたが、これに限るこ とはなく、皿ばね等の他のばね部材を用いても良い。
【0033】 また、本実施例ではコイルバネ28をシリンダ21内に収納しているがシリン ダ21外に設けシャフト24を介してピストン23を付勢する構成も考えられる 。
【0034】
【考案の効果】
上述の如く、本考案によれば、ばね部材によりピストンを採取液の飽和蒸気圧 以上で押圧して採取液の気化を防止しているため、従来必要とされていた加圧装 置が不要となり、構造が簡単で、採取時のみならず、移動時にも押圧し続けるこ とが可能となるため、安全に採取及び移動が行なえる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】採取装置の概略構成図である。
【図3】従来の一例の断面図である。
【符号の説明】
21 シリンダ 22 蓋 23 ピストン 28 圧縮コイルばね(ばね手段) 29 バルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が所定の圧力で流れる採取管に着脱
    可能に接続され、該液体を採取する密閉形採取容器にお
    いて、 前記液体を収容するシリンダと、 該シリンダ内に摺動自在に設けられ、該シリンダ内を第
    一の室と前記液体が充填される第二の室とに区画するピ
    ストンと、 前記第一の室に設けられ、前記液体の飽和蒸気圧以上
    で、かつ、前記所定の圧力以下に圧力を付与すべく前記
    ピストンを前記第一の室から第二の室の方向へ付勢する
    ばね部材とを具備してなる密閉形採取容器。
JP5856492U 1992-08-20 1992-08-20 密閉形採取容器 Pending JPH0618946U (ja)

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JP5856492U JPH0618946U (ja) 1992-08-20 1992-08-20 密閉形採取容器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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