JP2009115570A - 水圧テスト用ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コスト低減を図れると共に、作業性及び取扱性に優れ、然も、水漏れを確実且つ正確に検査できるようにする。
【解決手段】 水槽1に取り付けたプランジャーポンプ3の吐出口8f′に上流側開閉バルブ4、圧力計5、下流側開閉バルブ6及び耐圧ホース7を接続して成る水圧テスト用ポンプに於いて、プランジャーポンプ3は、水槽1に固定したシリンダ8と、シリンダ8内に摺動自在に挿入したプランジャー9と、プランジャー9の上端部に揺動自在に連結された操作ハンドル10と、操作ハンドル10の先端部とシリンダ8の下端部とに連結されたリンク11とから成り、前記シリンダ8を、水槽1に固定されて吸水口8e′及び吐出口8f′を備えたシリンダカバー8Aと、シリンダカバー8Aに着脱自在に取り付けられてプランジャー9が挿入されるシリンダチューブ8Bとから形成し、シリンダチューブ8B及びプランジャー9を直径の異なる別のシリンダチューブ8B及びプランジャー9と交換できる構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に給・排水用の配管やスプリンクラー設備の配管等の被テスト管に着脱自在に接続され、被テスト管に加圧した水を供給して被テスト管の水漏れを検査するようにした水圧テスト用ポンプに係り、特に、手動式のプランジャーポンプを用いた携帯型の水圧テスト用ポンプの改良に関するものである。
従来、この種の水圧テスト用ポンプとしては、本件発明者等が先に開発した水圧テスト用ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、前記水圧テスト用ポンプは、図5に示す如く、水を貯留する水槽30と、水槽30に支持板31を介して起立姿勢で取り付けた手動式のプランジャーポンプ32と、プランジャーポンプ32の吐出口37bに接続された上流側のボールバルブ33と、上流側のボールバルブ33に接続された圧力計34と、圧力計34に接続された下流側のボールバルブ35と、下流側のボールバルブ35に接続された耐圧ホース36とから構成されている。
又、水圧テスト用ポンプの要部を構成するプランジャーポンプ32は、図5に示す如く、支持板31に起立姿勢で固定され、水槽30内に位置する吸水口37a及び水槽30外に位置する吐出口37bを備えたシリンダ37と、シリンダ37内にシールされた状態で上下方向へ往復移動自在に挿入されたプランジャー38と、先端部がプランジャー38の上端部に上下方向へ揺動自在に連結され、プランジャー38を上下方向へ往復動させる操作ハンドル39と、上端部及び下端部が操作ハンドル39の先端部及びシリンダ37の下端部に夫々揺動自在に連結されたリンク40と、シリンダ37の吸水口37aに接続され、内部に吸水弁(図示省略)を設けた筒状の吸水用ケース41と、シリンダ37の吐出口37bに設けた吐出弁42とから構成されており、操作ハンドル39を引き上げ操作してプランジャー38を上方へ移動させると、シリンダ37内の減圧作用により吸水弁が開いて水槽30内の水が吸水口37aからシリンダ37内に吸引され、又、操作ハンドル39を押し下げ操作してプランジャー38を下方へ移動させると、シリンダ37内の加圧作用により吸水弁が閉じると共に、吐出弁42が開いてシリンダ37内の加圧された水が吐出口37bから吐出されるようになっている。
而して、上述した水圧テスト用ポンプを用いて被テスト管P(例えば、スプリンクラー設備の配管等)の水漏れを検査する場合には、先ず、被テスト管Pの両端を適宜の手段により閉塞すると共に、被テスト管Pに空気抜き用のストップバルブ43と水充填用のストップバルブ44とを装着し、空気抜き用のストップバルブ43から被テスト管P内の空気を抜きながら、水充填用のストップバルブ44から被テスト管P内に水道水を充填する。尚、被テスト管Pに装着した二つのストップバルブ43,44は、被テスト管P内が水道水で充満し、空気抜き用のストップバルブ43から水道水が放出し始めれば両方とも閉じる。
次に、水圧テスト用ポンプの水槽30に水を貯留すると共に、耐圧ホース36を水充填用のストップバルブ44に接続した後、上流側のボールバルブ33と下流側のボールバルブ35と水充填用のストップバルブ44とを夫々開き、この状態でプランジャーポンプ32を作動させて水槽30内の水を被テスト管P内に送り込む(図5参照)。
そして、水圧テスト用ポンプの圧力計34が所定の圧力に上昇したら、上流側のボールバルブ33のみを閉じ、被テスト管P内の圧力変化を調べることによって、被テスト管Pの水漏れを検査することができる。即ち、被テスト管P内の圧力が降下しなければ、被テスト管Pに水漏れはなく、又、被テスト管P内の圧力が降下すれば、被テスト管Pに水漏れが発生していることが判る。
前記水圧テスト用ポンプは、手動式のプランジャーポンプ32を使用しているため、小型化、軽量化及び構造の簡略化等を図ることができ、様々な作業現場に於いて広く利用に供されている。
しかし、従来の水圧テスト用ポンプに於いても、未だ解決すべき問題点が残されている。
即ち、従来の水圧テスト用ポンプは、その要部を構成する手動式のプランジャーポンプ32のシリンダ37が一体構造に形成されているため、加工に手数が掛かってコスト高になると云う問題がある。
又、従来の水圧テスト用ポンプは、例えば、吸水量及び吐出量の小さいプランジャーポンプ32を備えた水圧テスト用ポンプを用いて内容積の大きい被テスト管Pを検査すると、被テスト管P内を所定の圧力になるまで上昇させるのに、プランジャーポンプ32を作動させる回数が極めて多くなり、作業員が疲労するうえ、被テスト管Pの検査に時間が掛かると云う問題がある。その結果、この場合には作業性及び取扱性に劣ることになる。
尚、吸水量及び吐出量の大きいプランジャーポンプ32を備えた水圧テスト用ポンプを用意しておけば、上述した問題を解決することができるが、この場合には容量の異なるプランジャーポンプ32を備えた数台の耐圧テスト用ポンプを用意しておかなければならず、コストの高騰を招くことになる。
更に、従来の水圧テスト用ポンプに於いては、図6に示す如く、水圧テスト用ポンプにT字型のジョイント45、分岐用の開閉バルブ46及び送水ホース47等を組み付けることによって、被テスト管Pへの水道水Wの充填や加圧を容易に行えるようになっている。
即ち、従来の水圧テスト用ポンプに於いては、下流側のボールバルブ35と耐圧ホース36との間にT字型のジョイント45を介設すると共に、当該ジョイント45に分岐用の開閉バルブ46を接続し、この分岐用の開閉バルブ46と水道管(図示省略)とを送水ホース47で接続した後、上流側のボールバルブ33及び下流側のボールバルブ35を閉じると共に、分岐用の開閉バルブ46及び水充填用のストップバルブ44を開放し、この状態で送水ホース47から水道水Wを分岐用の開閉バルブ46、ジョイント45、耐圧ホース36及びストップバルブ44を通して被テスト管P内に充填することが行われている。
又、被テスト管P内が水道水Wで充満したら、分岐用の開閉バルブ46を閉じると共に、上流側のボールバルブ33及び下流側のボールバルブ35を開き、プランジャーポンプ32を作動させて水槽30内の水を被テスト管P内に送水し、被テスト管P内を加圧することが行われている。
このように、従来の水圧テスト用ポンプにT字型のジョイント45、分岐用の開閉バルブ46及び送水ホース47等を組み付けると、一回の接続作業で被テスト管Pへの水道水Wの充填や被テスト管P内の加圧を行え、水道水Wの充填作業や被テスト管Pの加圧作業を比較的容易に行えることになる。
しかし、この場合には、接続個所が多くなって水漏れを起こし易くなるうえ、被テスト管Pの検査時にジョイント45から送水ホース47側へ水が漏れることがあり、被テスト管Pの水漏れを正確に且つ確実に検査することができないと云う問題が発生する。
実公昭58−52388号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、コスト低減を図れると共に、作業性及び取扱性に優れ、然も、水漏れを確実且つ正確に検査することができるようにした手動式のプランジャーポンプを用いた携帯型の水圧テスト用ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、水を貯留する水槽に水槽内の水を吸い上げる手動式のプランジャーポンプを取り付け、当該プランジャーポンプの吐出口に少なくとも上流側開閉バルブ、圧力計、下流側開閉バルブ及び耐圧ホースを直列状に接続して成り、前記プランジャーポンプにより加圧した水を被テスト管に送水して被テスト管の水漏れを検査するようにした水圧テスト用ポンプに於いて、前記プランジャーポンプは、水槽に起立姿勢で取り付けたシリンダと、シリンダ内にシールされた状態で上下方向へ往復移動自在に挿入されたプランジャーと、先端部側がプランジャーの上端部に上下方向へ揺動自在に連結され、プランジャーを上下方向へ往復動させる操作ハンドルと、上端部及び下端部が操作ハンドルの先端部及びシリンダの下端部に夫々揺動自在に連結されたリンクとから成り、前記シリンダを、水槽に固定されて吸水口及び吐出口を備えたシリンダカバーと、シリンダカバーに着脱自在に取り付けられてプランジャーが挿入されるシリンダチューブとから形成し、シリンダチューブ及びプランジャーを直径の異なる別のシリンダチューブ及びプランジャーと交換できる構成としたことに特徴がある。
本発明の請求項2の発明は、シリンダを形成するシリンダカバーとシリンダチューブとをネジ構造により着脱自在としたことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、シリンダのシリンダカバーが、水道管に送水ホースを介して接続される水充填口を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、シリンダカバーの水充填口に、水充填用の開閉バルブを介してソケット及びプラグから成るワンタッチ式のカプラーを接続したことに特徴がある。
本発明の請求項1の水圧テスト用ポンプは、プランジャーポンプのシリンダを、水槽に固定されて吸水口及び吐出口を備えたシリンダカバーと、シリンダカバーに着脱自在に取り付けられるシリンダチューブとから形成しているため、プランジャーポンプのシリンダを一体構造に形成した従来の水圧テスト用ポンプに比較してシリンダの加工が容易になってコスト低減を図れる。
又、本発明の請求項1の水圧テスト用ポンプは、プランジャーポンプのシリンダをシリンダカバーとシリンダチューブとから形成し、シリンダチューブ及びプランジャーを直径の異なる別のシリンダチューブ及びプランジャーと交換できる構成としているため、内容積の異なる被テスト管の水漏れを検査する際に、プランジャーポンプのシリンダチューブとプランジャーを被テスト管の内容積に応じたシリンダチューブとプランジャーに交換することによって、被テスト管への加圧水の供給や被テスト管内の加圧を短時間で行えることになり、作業性及び取扱性に優れたものとなる。然も、プランジャーポンプの一部の部品を交換するだけで良いため、従来のようにプランジャーポンプの容量が異なる数台の耐圧テスト用ポンプを用意しておく必要もなく、大幅なコスト低減を図れる。
本発明の請求項2乃至請求項4の発明は、上記効果に加えて更に次のような優れた効果を奏することができる。
即ち、本発明の請求項2の水圧テスト用ポンプは、シリンダを形成するシリンダカバーとシリンダチューブとをネジ構造により着脱自在としているため、シリンダチューブ等の交換を簡単且つ容易に行える。
又、本発明の請求項3の水圧テスト用ポンプは、シリンダのシリンダカバーが水道管に送水ホースを介して接続される水充填口を備えているため、被テスト管と耐圧ホースとを一回接続するだけで被テスト管への水道水の充填や被テスト管内の加圧を行え、水道水の充填作業や被テスト管の加圧作業を簡単且つ容易に行えるる。然も、圧力計の上流側に位置するシリンダのシリンダカバーに水充填口を形成しているため、被テスト管の水漏れ検査時に圧力計と被テスト管の間から水が漏れ難くなり、被テスト管の水漏れを正確に且つ確実に検査することができる。
更に、本発明の請求項4の水圧テスト用ポンプは、シリンダカバーの水充填口に水充填用の開閉バルブを介してソケット及びプラグから成るワンタッチ式のカプラーを接続しているため、被テスト管への水道水の充填をより一層簡単且つ容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の形態に係る携帯型の水圧テスト用ポンプを示し、当該水圧テスト用ポンプは、スプリンクラー設備の配管や高圧洗浄機の配管等の被テスト管Pに着脱自在に接続され、被テスト管Pに加圧した水を供給して被テスト管Pの水漏れを検査するようにしたものであり、水を貯留する上方が開放されたプラスチック製の水槽1と、水槽1に設けた逆L字形の金属製の支持板2に起立姿勢で取り付けた手動式のプランジャーポンプ3と、プランジャーポンプ3の吐出口8f′に接続されたボールバルブやコック等から成る手動式の上流側開閉バルブ4と、上流側開閉バルブ4に接続された圧力計5と、圧力計5に接続されたボールバルブやコック等から成る手動式の下流側開閉バルブ6と、下流側開閉バルブ6に接続された耐圧ホース7とから構成されている。
尚、プランジャーポンプ3以外の水槽1、支持板2、上流側開閉バルブ4、圧力計5、下流側開閉バルブ6及び耐圧ホース7等は、従来公知のものと同様構造に構成されているため、ここではその詳細な説明を省略する。
前記水圧テスト用ポンプの要部を構成するプランジャーポンプ3は、図1乃至図3に示す如く、水槽1の支持板2に起立姿勢で固定され、水槽1内に位置する吸水口8e′及び水槽1外に位置する吐出口8f′を備えたシリンダ8と、シリンダ8内にシールされた状態で上下方向へ往復移動自在に挿入されたプランジャー9と、先端部がプランジャー9の上端部に上下方向へ揺動自在に連結され、プランジャー9を上下方向へ往復動させる操作ハンドル10と、上端部及び下端部が操作ハンドル10の先端部及びシリンダ8の下端部に夫々揺動自在に連結されたリンク11と、シリンダ8の吸水口8e′に接続されて内部に逆止弁構造の吸水弁13を設けた筒状の吸水用ケース12と、シリンダ8の吐出口8f′に設けた逆止弁構造の吐出弁14とから構成されており、操作ハンドル10を引き上げ操作してプランジャー9を上方へ移動させると、シリンダ8内の減圧作用により吸水弁13が開いて水槽1内の水が吸水口8e′からシリンダ8内に吸引され、又、操作ハンドル10を押し下げ操作してプランジャー9を下方へ移動させると、シリンダ8内の加圧作用により吸水弁13が閉じると共に、吐出弁14が開いてシリンダ8内の加圧された水が吐出口8f′から吐出されるようになっている。
そして、前記プランジャーポンプ3は、水槽1の支持板2に固定されて吸水口8e′及び吐出口8f′を備えたシリンダカバー8Aと、シリンダカバー8Aに着脱自在に取り付けられてプランジャー9が挿入されるシリンダチューブ8Bとから形成された分割自在なシリンダ8を備えており、シリンダチューブ8B及びプランジャー9を直径の異なる別のシリンダチューブ8B及びプランジャー9と交換できるように構成されている。
又、プランジャーポンプ3は、被テスト管P内へ水道水を充填するための水充填口8dを備えており、水充填口8dに水充填用の開閉バルブ15、ジョイント16、カプラー17及び送水ホース18を順次接続することによって、被テスト管P内へ水道水を充填できるように構成されている。
前記シリンダカバー8Aは、金属材により一体的に形成されており、水槽1の支持板2にボルト・ナットにより固定されている。
具体的には、シリンダカバー8Aは、水槽1の支持板2上面にボルト・ナットにより固定される四角板状の台座部8aと、台座部8aの上面側に連設されて内周面にシリンダチューブ8Bの下端部が着脱自在に螺着される雌ネジ8bを形成した上向きの支持筒部8cと、支持筒部8cに形成した横向きの水充填口8dと、台座部8aの下面側に連設されて支持筒部8c内に連通する吸水口8e′を形成する下向きの吸水筒部8eと、台座部8a及び支持筒部8cに連設されて支持筒部8c内に連通する吐出口8f′を形成する横向きの吐出筒部8fと、台座部8a及び支持筒部8cに連設されてリンク11の下端部が揺動自在に連結されるブラケット8gとを備えている。
又、シリンダカバー8Aの水充填口8dには、ボールバルブやコック等から成る水充填用の開閉バルブ15が接続されている。この水充填用の開閉バルブ15の吸入側には、ジョイント16、ソケット17a及びプラグ17bから成るワンタッチ式のカプラー17、送水ホース18が順次接続されている。尚、送水ホース18の上流側は、水道管(図示省略)に接続されている。
前記シリンダチューブ8Bは、金属材により筒状に形成されており、その下端部外周面には、シリンダカバー8Aの支持筒部8cの雌ネジ8bに着脱自在に螺着される雄ネジ8hが形成されている。このシリンダチューブ8Bは、雄ネジ8hを形成した下端部をシリンダカバー8Aの支持筒部8c内にねじ込むことによって、シリンダカバー8Aに起立姿勢で着脱自在に取り付けられている。
尚、シリンダチューブ8Bには、雄ネジ8hを形成した部分の直径が全て同じでその他の部分の直径が異なる数種類のシリンダチューブ8Bが用意されている。
前記プランジャー9は、金属材により円柱状に形成されており、シリンダカバー8Aのシリンダチューブ8B内にOリングによりシールされた状態で摺動自在且つ上下方向へ往復移動自在に挿入されている。
又、プランジャー9の上端部は、操作ハンドル10の先端部側が揺動自在に嵌め込まれるように二股状に形成されている。
尚、プランジャー9には、上述した数種類のシリンダチューブ8Bの直径に夫々対応する直径の異なる数種類のプランジャー9が用意されている。
前記操作ハンドル10は、レバー部10a及びグリップ部10bから成り、レバー部10aの先端部側をプランジャー9の二股部に嵌め込み、プランジャー9の二股部及びレバー部10aに支点ピン19を挿着することによって、プランジャー9の上端部に揺動自在に連結されている。
前記リンク11は、対称形状の一対のリンク材を重ね合わせてリベット止めすることにより構成されており、その両端部が二股状に形成されている。このリンク11の上端部は、支持ピン20により操作ハンドル10の先端部に揺動自在に連結され、又、リンク11の下端部は、支持ピン20によりシリンダカバー8Aのブラケット8gに揺動自在に連結されている。
前記吸水用ケース12は、金属材により筒状に形成されており、水槽1内の貯留した水に浸漬する状態でシリンダカバー8Aの吸水口8e′を形成する吸水筒部8eに着脱自在に接続されている。
又、吸水用ケース12の下端部には、ストレーナ21が取り付けられていると共に、吸水用ケース12の内部には、プランジャーポンプ3の吸引作用時に開き、プランジャーポンプ3の吐出作用時に閉じる吸水弁13が設けられている。この吸水弁13は、吸水用ケース12の内周面に形成した上向きの弁座13aと、吸水用ケース12内に上下動自在に挿入され、弁座13aに当座又は弁座13aから離座する球状の弁体13bとから成り、弁体13bが自重により弁座13aへ当座するように構成されている。
前記吐出弁14は、シリンダカバー8Aの吐出口8f′を形成する吐出筒部8fに着脱自在に螺着されて内方に弁座14a′を形成した筒状のボディ14aと、ボディ14a内に進退移動自在に挿入されて弁座14a′に当座又は弁座14a′から離座する球状の弁体14bと、ボディ14aと弁体14bとの間に介設されて弁体14bを弁座14a′に当座すべく附勢するコイルスプリング14c等から成り、プランジャーポンプ3の吸引作用時に閉じ、プランジャーポンプ3の吐出作用時に開くように構成されている。
次に、上述した圧テスト用ポンプを用いてスプリンクラー設備の配管や高圧洗浄機の配管等の被テスト管Pの水漏れを検査する場合について説明する。
先ず、被テスト管Pの両端を適宜の手段により閉塞すると共に、被テスト管Pに空気抜き用のストップバルブ22と水充填用のストップバルブ23とを装着する。
又、水圧テスト用ポンプのプランジャーポンプ3のシリンダチューブ8B及びプランジャー9を被テスト管Pの内容積に応じたものと交換する。
例えば、被テスト管Pの内容積が大きい場合には、水の供給量が多くなるようにプランジャーポンプ3に直径の大きいシリンダチューブ8B及びプランジャー9を使用し、又、被テスト管Pの内容積が小さい場合には、水の供給量が少なくなるようにプランジャーポンプ3に直径の小さいシリンダチューブ8B及びプランジャー9を使用する。このとき、プランジャーポンプ3のシリンダ8を形成するシリンダカバー8Aとシリンダチューブ8Bとをネジ構造により着脱自在としているため、シリンダチューブ8B等の交換を簡単且つ容易に行える。
次に、水圧テスト用ポンプの耐圧ホース7を被テスト管Pに装着した水充填用のストップバルブ23に接続すると共に、水道管に接続された送水ホース18をワンタッチ式のカプラー17を介してプランジャーポンプ3の水充填口8dに接続した水充填用の開閉バルブ15の入口側に接続する。このとき、送水ホース18をワンタッチ式のカプラー17を用いて開閉バルブ15へ接続しているため、接続をより一層簡単且つ容易に行える。
耐圧ホース7及び送水ホース18等の接続が終了したら、この状態で水充填用の開閉バルブ15、上流側開閉バルブ4、下流側開閉バルブ6、被テスト管Pに装着した二つのストップバルブ22,23を夫々開き、被テスト管Pに装着した空気抜き用のストップバルブ22から被テスト管P内の空気を抜きながら、水道管内の水道水を送水ホース18、水充填用の開閉バルブ15、プランジャーポンプ3のシリンダ8、上流側開閉バルブ4、圧力計5、下流側開閉バルブ6、耐圧ホース7、水充填用のストップバルブ23を介して被テスト管P内に供給する。
被テスト管P内に水道水が充満して空気抜き用のストップバルブ22から水道水が放出し始めたら、空気抜き用のストップバルブ22及び水充填用の開閉バルブ15を閉じると共に、水圧テスト用ポンプの水槽1に水を貯留し、この状態でプランジャーポンプ3を作動させて水槽1内の水を加圧して被テスト管P内に送り込む。
そして、水圧テスト用ポンプの圧力計5が所定の圧力に上昇したら、上流側開閉バルブ4のみを閉じ、被テスト管P内の圧力変化を調べることによって、被テスト管Pの水漏れを検査することができる。即ち、被テスト管P内の圧力が降下しなければ、被テスト管Pに水漏れはなく、又、被テスト管P内の圧力が降下すれば、被テスト管Pに水漏れが発生していることが判る。
このように、上述した構成の水圧テスト用ポンプは、プランジャーポンプ3のシリンダ8をシリンダカバー8Aとシリンダチューブ8Bとから形成し、シリンダチューブ8B及びプランジャー9を直径の異なる別のシリンダチューブ8B及びプランジャー9と交換できる構成としているため、内容積の異なる被テスト管Pの水漏れを検査する際に、プランジャーポンプ3のシリンダチューブ8Bとプランジャー9を被テスト管Pの内容積に応じたシリンダチューブ8Bとプランジャー9とに交換することによって、被テスト管Pへの加圧水の供給や被テスト管P内の加圧を短時間で行えることになり、作業性及び取扱性に優れたものとなる。然も、プランジャーポンプ3の一部の部品を交換するだけで良いため、従来のようにプランジャーポンプの容量が異なる数台の耐圧テスト用ポンプを用意しておく必要もなく、大幅なコスト低減を図れる。
又、この水圧テスト用ポンプは、シリンダ8のシリンダカバー8Aが水道管に送水ホース18を介して接続される水充填口8dを備えているため、被テスト管Pと耐圧ホース7とを一回接続するだけで被テスト管Pへの水道水の充填や被テスト管Pの加圧を行え、水道水の充填作業や被テスト管Pの加圧作業を簡単且つ容易に行える。然も、圧力計5の上流側に位置するシリンダ8のシリンダカバー8Aに水充填口8dを形成しているため、被テスト管Pの水漏れ検査時に圧力計5と被テスト管Pの間から水が漏れ難くなり、被テスト管Pの水漏れを正確に且つ確実に検査することができる。
更に、この水圧テスト用ポンプは、プランジャーポンプ3のシリンダ8を、水槽1に固定されて吸水口8e′及び吐出口8f′を備えたシリンダカバー8Aと、シリンダカバー8Aに着脱自在に取り付けられるシリンダチューブ8Bとから形成しているため、プランジャーポンプ3のシリンダ8を一体構造に形成した従来の水圧テスト用ポンプに比較してシリンダ8の加工が容易になってコスト低減を図れる。
尚、上記の実施の形態に於いては、水圧テスト用ポンプを用いてスプリンクラー設備の配管や高圧洗浄機の配管等の被テスト管Pの水漏れを検査するようにしたが、他の実施の形態に於いては、水圧テスト用ポンプを用いてタンクや密閉容器等の水漏れを検査するようにしても良い。
本発明の実施の形態に係る水圧テスト用ポンプを示し、水圧テスト用ポンプの一部を破断した状態の正面図である。 同じく水圧テスト用ポンプの一部を破断した状態の側面図である。 図1のA−A線断面図である。 水圧テスト用ポンプの使用状態を示す説明図である。 従来の水圧テスト用ポンプの使用状態を示し、水圧テスト用ポンプの一部を破断した状態の正面図である。 同じく従来の水圧テスト用ポンプの別の使用状態をし、水圧テスト用ポンプの一部を破断した状態の正面図である。
符号の説明
1は水槽、3はプランジャーポンプ、4は上流側開閉バルブ、5は圧力計、6は下流側開閉バルブ、7は耐圧ホース、8はプランジャーポンプのシリンダ、8Aはシリンダカバー、8Bはシリンダチューブ、8dは水充填口、8e′は吸水口、8f′は吐出口、9はプランジャー、10は操作ハンドル、11はリンク、15は水充填用の開閉バルブ、17はカプラー、17aはソケット、17bはプラグ、18は送水ホース、Pは被テスト管。

Claims (4)

  1. 水を貯留する水槽(1)に水槽(1)内の水を吸い上げる手動式のプランジャーポンプ(3)を取り付け、当該プランジャーポンプ(3)の吐出口(8f′)に少なくとも上流側開閉バルブ(4)、圧力計(5)、下流側開閉バルブ(6)及び耐圧ホース(7)を直列状に接続して成り、前記プランジャーポンプ(3)により加圧した水を被テスト管(P)に送水して被テスト管(P)の水漏れを検査するようにした水圧テスト用ポンプに於いて、前記プランジャーポンプ(3)は、水槽(1)に起立姿勢で取り付けたシリンダ(8)と、シリンダ(8)内にシールされた状態で上下方向へ往復移動自在に挿入されたプランジャー(9)と、先端部側がプランジャー(9)の上端部に上下方向へ揺動自在に連結され、プランジャー(9)を上下方向へ往復動させる操作ハンドル(10)と、上端部及び下端部が操作ハンドル(10)の先端部及びシリンダ(8)の下端部に夫々揺動自在に連結されたリンク(11)とから成り、前記シリンダ(8)を、水槽(1)に固定されて吸水口(8e′)及び吐出口(8f′)を備えたシリンダカバー(8A)と、シリンダカバー(8A)に着脱自在に取り付けられてプランジャー(9)が挿入されるシリンダチューブ(8B)とから形成し、シリンダチューブ(8B)及びプランジャー(9)を直径の異なる別のシリンダチューブ(8A)及びプランジャー(9)と交換できる構成としたことを特徴とする水圧テスト用ポンプ。
  2. シリンダ(9)を形成するシリンダカバー(8A)とシリンダチューブ(8B)とをネジ構造により着脱自在としたことを特徴とする請求項1に記載の水圧テスト用ポンプ。
  3. シリンダ(9)のシリンダカバー(8A)は、水道管に送水ホース(18)を介して接続される水充填口(8d)を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水圧テスト用ポンプ。
  4. シリンダカバー(8A)の水充填口(8d)に、水充填用の開閉バルブ(15)を介してソケット(17a)及びプラグ(17b)から成るワンタッチ式のカプラー(17)を接続したことを特徴とする請求項3に記載の水圧テスト用ポンプ。
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