JPH06189158A - 黒伸張回路 - Google Patents

黒伸張回路

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JPH06189158A
JPH06189158A JP43A JP33609992A JPH06189158A JP H06189158 A JPH06189158 A JP H06189158A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33609992 A JP33609992 A JP 33609992A JP H06189158 A JPH06189158 A JP H06189158A
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black
circuit
video signal
period
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Hajime Sumiyoshi
肇 住吉
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】映像信号の暗い部分の割合に応じて、黒伸張ア
ンプの黒伸張スタートポイントを設定するとともに、利
得制御回路の利得を制御し、さらに、微分利得の最大値
も設定できるようにする。 【構成】黒面積検出回路14は、ペデスタルクランプさ
れた映像信号b1に対して所定の電圧VX 以下となる面
積(映像期間に占める電圧VX 以下となる期間の割合)
を検出し、この検出結果の黒面積検出信号c1を黒伸張
スタートポイント設定回路16、最大利得制御回路17
及び検出レベル設定回路18に供給している。これによ
り、映像信号の暗い部分の割合に応じて、黒伸張アンプ
の黒伸張スタートポイントを設定するとともに、利得制
御回路の利得を制御し、さらに、微分利得の最大値も設
定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーテレビジョン受
像機等に用いられ映像信号の黒レベルのばらつきを補正
する黒伸張回路に係り、特に暗い映像に対しても適切な
黒レベルのばらつき補正を行える黒伸張回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラーテレビジョン受像機にお
いては、映像信号の黒レベルのばらつきを補正するため
に、黒伸張回路を設けている。
【0003】図3はこのような従来の黒伸張回路のブロ
ック図を示している。
【0004】図3において、符号71は映像増幅回路か
らの映像信号a2が導かれる入力端子であり、入力端子
71に導かれた映像信号a2は、ペデスタルクランプ回
路72に供給される。ペデスタルクランプ回路72は、
供給される映像信号a2の直流再生を行い、ペデスタル
レベルを所定の値の電圧VCL2 にクランプし、ペデスタ
ルクランプされた映像信号b2として黒伸張アンプ73
及び加算器74の第1の入力端子に供給する。
【0005】黒伸張アンプ73は、ペデスタルクランプ
された映像信号b2に対して所定の電圧VSL2 (VSL2
=VCL2 +50IREユニット、但し、1IREユニッ
トは、1/100[V]を示している。)よりも黒側の
映像信号のみ増幅し映像信号c2として、利得制御回路
75に供給する。
【0006】利得制御回路75は、入力端子76からの
黒ピーク検出用パルス信号d2と、黒ピークホールド回
路77からの黒ピークホールド信号e2より、黒伸張ア
ンプ73からの映像信号c2に対して、黒ピーク期間の
利得を制御し、帰線期間の利得を0とするとともに、ペ
デスタル期間を一定の電圧にし、利得制御された映像信
号f2として加算回路74の第2の入力端子に供給す
る。
【0007】加算回路74は、第1の入力端子からの映
像信号b2と、第2の入力端子からの映像信号f2とを
加算し、映像信号g2として黒ピーク検出回路78に供
給するとともに、出力端子79に導く。
【0008】黒ピーク検出回路78は、加算回路74か
らの映像信号g2の映像期間での黒ピークを検出するも
ので、黒ピーク検出用パルス信号d2が示す映像期間に
おいて、映像信号g2がペデスタルレベルよりも黒側に
ある場合にハイレベルの黒ピーク検出信号h2を出力す
る。
【0009】黒ピークホールド回路77は、黒ピーク検
出信号h2がハイレベルとなった期間をホールドし、こ
のホールドした期間を予め設定した目標値と比較し、こ
の比較結果に基づいて、黒ピーク期間が所定の比率とな
るように利得制御回路75の利得を制御する黒ピークホ
ールド信号e2を該利得制御回路75に供給する。
【0010】このような黒伸張回路の動作を図4の説明
図を参照して説明する。
【0011】入力端子71に導かれた映像信号a2は、
ペデスタルクランプ回路72によりペデスタルレベルを
所定の値の電圧VCLにクランプされ映像信号b2に変換
され、黒伸張アンプ73により、所定の電圧VSTより黒
側の電圧が増幅され、利得制御回路75により利得が制
御され、加算回路74によりペデスタルクランプ回路7
2からの映像信号b2と加算され映像信号g2として出
力端子79に導かれる。加算回路74からの映像信号g
2は、黒ピーク検出回路78及び黒ピークホールド回路
77により、黒ピーク検出信号h2がハイレベルとなっ
た期間が目標値と比較され、この比較結果に基づいて、
黒ピークホールド回路77は、黒ピーク期間が所定の比
率となるように利得制御回路75の利得を制御する。
【0012】これにより、図4に示すように、映像信号
g2の黒の部分は、映像信号a2の黒の部分よりも黒伸
張された状態となる。
【0013】図5は、このような黒伸張回路の特性を示
すグラフであり、縦軸は映像信号g2の振幅(IREユ
ニット)を示し、横軸は映像信号a2の振幅(IREユ
ニット)を示している。
【0014】図5において、映像信号a2の振幅が黒伸
張が行われない50IREユニットよりも大きい場合に
は、映像信号g2の振幅は、映像信号a2の振幅と一致
することになる。
【0015】映像信号a2の振幅の黒伸張が行われる5
0IREユニット以下の場合において、映像信号a2に
黒がある場合、即ち、映像信号a2に黒ピーク期間が十
分がある場合には、映像信号g2の振幅は、映像信号a
2の振幅と一致することになる。また、映像信号a2に
黒が浮いている場合、即ち、映像信号a2に黒ピーク期
間が不十分である場合には、映像信号g2の振幅は、該
映像信号g2の振幅の低下に比例して、映像信号a2の
振幅よりも低い振幅に引き込まれる。
【0016】このようにして従来の黒伸張回路では映像
信号の黒レベルのばらつきを補正している。
【0017】しかしながら、このような従来の黒伸張回
路では、映像信号a2の暗い部分(面積)の割合に関係
なく黒伸張アンプ73の黒伸張スタートポイントが一定
であるとともに、黒ピーク検出回路78が映像信号g2
の映像期間での黒ピークを一定のペデスタルレベルで検
出し、黒ピークホールド回路77が、黒ピーク検出回路
78の検出結果に基づいて、黒ピーク期間が所定の比率
となるように利得制御回路75の利得を制御しているの
で、画面全体が暗い映像(50IRE以下程度)の映像
信号a2や、暗い部分の多い映像信号a2が入力された
場合には、受像管の画面全体が極端に暗くなとともに、
画面の暗い部分が黒つぶれぎみになる。また、このよう
な映像信号a2が入力されることにより、利得制御回路
75の微分利得が上昇しすぎた場合には、画面の暗い部
分のSN比(信号対雑音比)が大きく悪化してしまう。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の黒伸張
回路においては、映像信号の暗い部分の割合に関係なく
黒伸張アンプの黒伸張スタートポイントが一定であると
ともに、黒ピーク検出回路が映像信号の映像期間での黒
ピークを一定のペデスタルレベルで検出し、黒ピークホ
ールド回路が、黒ピーク検出回路の検出結果に基づい
て、黒ピーク期間が所定の比率となるように利得制御回
路の利得を制御しているので、画面全体が暗い映像の映
像信号や、暗い部分の多い映像信号が入力された場合に
は、受像管の画面全体が極端に暗くなとともに、画面の
暗い部分が黒つぶれぎみになる。また、このような映像
信号が入力されることにより、利得制御回路の微分利得
が上昇しすぎた場合には、画面の暗い部分のSN比が大
きく悪化してしまう。
【0019】本発明は前記の問題点を除去し、映像信号
の暗い部分の割合に応じて、黒伸張アンプの黒伸張スタ
ートポイントを設定するとともに、利得制御回路の利得
を制御し、さらに、微分利得の最大値も設定できる黒伸
張回路の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる黒伸張回路は、供給される映像信号の直流再生を行
い、ペデスタルクランプを行うペデスタルクランプ回路
と、このペデスタルクランプ回路からのペデスタルクラ
ンプされた映像信号の映像期間に対して、所定の電圧よ
りも黒側にある期間の割合を検出する黒面積検出回路
と、この黒面積検出回路の検出結果に基づいて黒伸張ス
タートポイントの電圧を設定する黒伸張スタートポイン
ト設定回路と、前記ペデスタルクランプ回路からの映像
信号の映像期間に対して、前記黒伸張スタートポイント
設定回路が設定する黒伸張スタートポイントの電圧より
も黒側の映像信号のみ黒側に増幅する黒伸張アンプと、
前記黒面積検出回路の検出結果に基づいて、前記黒伸張
アンプからの黒側に増幅された映像信号の黒ピーク期間
の最大利得を制御する最大利得制御回路と、この最大利
得制御回路からの黒ピーク期間の最大利得が制御された
映像信号に対して利得制御を行う利得制御回路と、この
利得制御回路からの利得制御された映像信号と、前記ペ
デスタルクランプ回路からのペデスタルクランプされた
映像信号とを加算する加算器と、前記黒面積検出回路の
検出結果に基づいて黒ピーク検出レベルを設定する検出
レベル設定回路と、前記加算器が出力する映像信号の映
像期間におけるレベルと検出レベル設定回路が設定する
黒ピーク検出レベルとの比較を行い、該加算器が出力す
る映像信号の映像期間におけるレベルが、黒ピーク検出
レベルよりも黒側にある期間を検出する黒ピーク検出回
路と、この黒ピーク検出回路の検出結果が期間が一定の
比率となるように前記利得制御回路の利得を制御する黒
ピークホールド回路とを具備したことを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1記載の構成によれば、黒面積検出回路
がペデスタルクランプ回路からのペデスタルクランプさ
れた映像信号の映像期間に対して所定の電圧よりも黒側
にある期間の割合を検出し、黒伸張スタートポイント設
定回路が黒面積検出回路の検出結果に基づいて黒伸張ス
タートポイントの電圧を設定し、最大利得制御回路が前
記黒面積検出回路の検出結果に基づいて、前記黒伸張ア
ンプからの黒側に増幅された映像信号の黒ピーク期間の
最大利得を制御し、検出レベル設定回路が前記黒面積検
出回路の検出結果に基づいて黒ピーク検出回路の黒ピー
ク検出レベルを設定するので、映像信号の暗い部分の割
合に応じて、黒伸張アンプの黒伸張スタートポイントを
設定するとともに、利得制御回路の利得を制御でき、さ
らに、微分利得の最大値も設定できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は本発明に係る黒伸張回路の一実施例
を示すブロック図である。
【0024】図1において、符号11は映像増幅回路か
らの映像信号a1が導かれる入力端子であり、入力端子
11に導かれた映像信号a1は、ペデスタルクランプ回
路12に供給される。ペデスタルクランプ回路12は、
供給される映像信号の直流再生を行い、ペデスタルレベ
ルを所定の値の電圧VCLにクランプし、ペデスタルクラ
ンプされた映像信号b1として黒伸張アンプ13、黒面
積検出回路14及び加算器15の第1の入力端子に供給
する。
【0025】黒面積検出回路14は、ペデスタルクラン
プされた映像信号b1に対して所定の電圧VX 以下とな
る面積(映像期間に占める電圧VX 以下となる期間の割
合)を検出し、この検出結果の黒面積検出信号c1を黒
伸張スタートポイント設定回路16、最大利得制御回路
17及び検出レベル設定回路18に供給している。
【0026】黒伸張スタートポイント設定回路16は、
黒面積検出信号c1に基づいて黒伸張スタートポイント
の電圧VSLを設定し、この電圧VSLを示す制御信号d1
を黒伸張アンプ13に供給する。
【0027】黒伸張アンプ13は、ペデスタルクランプ
された映像信号b1に対して制御信号d1が示す黒伸張
スタートポイントの電圧より黒側の映像信号のみ増幅し
映像信号e1として最大利得制御回路17に供給する。
【0028】最大利得制御回路17は、映像信号e1に
対して、黒面積検出信号c1に基づいて黒ピーク期間の
最大利得を制御し、映像信号f1として利得制御回路1
9に供給する。
【0029】利得制御回路19は、入力端子20からの
黒ピーク検出用パルス信号g1と、黒ピークホールド回
路21からの黒ピークホールド信号h1より、映像信号
f1に対して、黒ピーク期間の利得を制御するととも
に、帰線期間の利得を0とし、ペデスタル期間を一定の
電圧にし、利得制御された映像信号i1として加算回路
15の第2の入力端子に供給する。
【0030】加算回路15は、第1の入力端子からの映
像信号b1と、第2の入力端子からの映像信号i1とを
加算し、映像信号j1として黒ピーク検出回路22に供
給するとともに出力端子23に導く。
【0031】検出レベル設定回路18は、黒面積検出信
号c1に基づいて黒ピーク検出レベルの電圧VSLを設定
し、この電圧VSLを示す制御信号k1を黒ピーク検出回
路22に供給する。
【0032】黒ピーク検出回路22は、加算回路15か
らの映像信号j1の映像期間内での黒ピークを検出する
もので、黒ピーク検出用パルス信号g1が示す映像期間
内において、制御信号k1の示す黒ピーク検出レベルよ
りも映像信号j1が黒側にある期間にハイレベルの黒ピ
ーク検出信号m1を出力する。
【0033】黒ピークホールド回路21は、黒ピーク検
出信号m1がハイレベルとなった期間をホールドし、こ
のホールドした期間を予め設定した目標値と比較し、こ
の比較結果に基づいて、黒ピーク期間が所定の比率とな
るように利得制御回路19の利得を制御する黒ピークホ
ールド信号h1を利得制御回路19に供給する。
【0034】このような実施例の動作を以下に説明す
る。
【0035】入力端子11に導かれた映像信号a1は、
ペデスタルクランプ回路12によりペデスタルレベルを
所定の値の電圧VCLにクランプされ映像信号b1に変換
され、黒面積検出回路14により所定の電圧VX 以下と
なる面積が検出される。黒面積検出回路14の検出結果
の黒面積検出信号c1は黒伸張スタートポイント設定回
路16、最大利得制御回路17及び検出レベル設定回路
18に供給される。これにより黒伸張スタートポイント
設定回路16は黒伸張スタートポイントの電圧VSLを設
定し、黒伸張アンプ13は黒伸張スタートポイントの電
圧SLより黒側の映像信号b1のみ増幅する。最大利得制
御回路17は黒面積検出信号c1に基づいて映像信号e
1の黒ピーク期間の最大利得を制御する。検出レベル設
定回路18は、黒面積検出信号c1に基づいて、黒ピー
ク検出回路は黒ピーク検出レベルの電圧VDLを設定す
る。
【0036】ここで、黒伸張回路に画面全体が暗い映像
の映像信号a1や、暗い部分の多い映像信号a1が入力
された場合には、黒伸張スタートポイントの電圧VSLが
低下し、最大利得制御回路17の黒ピーク期間の最大利
得が低下し、黒ピーク検出レベルの電圧VDLが増大す
る。
【0037】図2は図1の黒面積検出回路を具体的に示
す回路図である。
【0038】図2において、符号31はベデスタルクラ
ンプ回路12からの映像信号b1が入力される入力端子
であり、この入力端子31に導かれた映像信号はNPN
トランジスタTr1のベースに接続されている。
【0039】定電圧源VX は、黒面積検出の基準となる
基準電圧VX を発生するものであり、負極端子が基準電
位点に接続され、正極端子がNPNトランジスタTr2
のベースに接続される。この場合、黒面積検出回路が3
0IREユニット以下の面積を検出する場合、映像信号
b1の100IREが1Vならば、VX を以下の式に示
すように設定する。
【0040】
【数1】 但し、VCLは映像信号b1のペデスタルレベルの電位で
ある。
【0041】一方、PNPトランジスタTr3のエミッ
タは電源線路に接続される。PNPトランジスタTr3
のベースは、PNPトランジスタTr4のベースに接続
される。トランジスタTr3のコレクタは、該PNPト
ランジスタTr3のベースに接続されるとともに、NP
NトランジスタTr1のコレクタ・エミッタ路を介し
て、NPNトランジスタTr5のコレクタに接続され
る。
【0042】PNPトランジスタTr4のエミッタは電
源線路に接続される。トランジスタTr4のコレクタ
は、NPNトランジスタTr2のコレクタ・エミッタ路
を介して、NPNトランジスタTr5のコレクタに接続
される。
【0043】黒ピーク検出用パルス信号g1が導かれる
入力端子32は、NPNトランジスタTr5のベースに
接続されている。NPNトランジスタTr5のコレクタ
は抵抗R1を介して基準電位点に接続される。このよう
な接続により、NPNトランジスタTr1,Tr2は差
動アンプを構成し、NPNトランジスタTr3,Tr4
はカレントミラー回路を構成し、NPNトランジスタT
r5はこのような差動アンプ及びカレントミラー回路の
オン、オフを行うスイッチング素子を構成している。
【0044】定電圧源VY は、上記差動アンプの出力電
圧を設定する基準電圧VY を発生するものであり、負極
端子が基準電位点に接続され、正極端子がNPNトラン
ジスタTr6のベースに接続される。NPNトランジス
タTr6は、コレクタが電源線路に接続され、エミッタ
がPNPトランジスタTr4とNPNトランジスタTr
2との接続点に接続される。
【0045】PNPトランジスタTr4とNPNトラン
ジスタTr2との接続点は、PNPトランジスタTr7
のベースに接続される。PNPトランジスタTr7は、
エミッタが抵抗R2を介して電源線路に接続され、コレ
クタがコンデンサC1を介して基準電位点に接続される
とともに抵抗R3を介して基準電位点に接続される。
【0046】NPNトランジスタTr8は、コレクタが
電源線路に接続され、エミッタが抵抗R4を介して基準
電位点に接続されるとともに、黒面積検出回路の出力端
子35に接続される。これによりNPNトランジスタT
r8のエミッタから出力端子に導かれる制御電圧c1
は、黒伸張スタートポイント設定回路16、最大利得制
御回路17、検出レベル設定回路18に導かれる。
【0047】このような黒面積検出回路の動作を具体的
に説明する。
【0048】NPNトランジスタTr5のベースには、
黒ピーク検出用パルス信号g1により、映像期間のみハ
イレベルとなるパルスが入力される。これにより、黒面
積検出回路14が帰線期間の黒レベル等の映像期間以外
の黒レベルを検出しないようにしている。
【0049】映像信号b1はNPNトランジスタTr1
のベースに供給される。
【0050】NPNトランジスタTr1のコレクタ電流
は、PNPトランジスタTr3,Tr4から成るカレン
トミラー回路を介してNPNトランジスタTr3のコレ
クタ電流と比較される。
【0051】映像信号b1によるNPNトランジスタT
r1のベース電位よりNPNトランジスタTr2のベー
ス電位(電圧VX )が高い場合には、NPNトランジス
タTr1のコレクタ電流がNPNトランジスタTr2よ
りも多くなり、NPNトランジスタTr1のコレクタ電
圧が上昇し、PNPトランジスタTr7はカットオフ状
態となる。
【0052】映像信号b1によるNPNトランジスタT
r2のベース電位よりNPNトランジスタTr1のベー
ス電位(電圧VX )が高い合には、NPNトランジスタ
Tr2のコレクタ電流がNPNトランジスタTr1より
も多くなり、NPNトランジスタTr1のコレクタ電圧
が下降し、PNPトランジスタTr7はオン状態とな
る。これにより、抵抗R2には、(VCC−VY )の電圧
が印加される。よって、PNPトランジスタTr7のコ
レクタ電流IT は以下に示す式となる。
【0053】
【数2】 但し、VCCは電源線路の電位であり、R2は抵抗R2の
抵抗値である。
【0054】このようなコレクタ電流が流れることによ
り、コンデンサC1が充電される。
【0055】ここで、PNPトランジスタTr7がオン
している映像期間の比率をαとし、コンデンサC1 の電
圧をVC とすると、コンデンサC1 の電圧VC を一定の
値で安定させるためには、コンデンサC1 への充電量と
放電量が等しくければならない。これにより、以下の式
が成立する。
【0056】
【数3】 但し、R3は抵抗R3の抵抗値である。
【0057】この式(3)を変形すると、以下の式が成
立する。
【0058】
【数4】 ここで、抵抗値R2,R3及び(VCC−VY )は一定よ
り、コンデンサ電圧VC は、黒面積(映像期間比率)に
より変化し、出力端子35の制御電圧c1は黒面積によ
り変化する。
【0059】これにより、黒面積検出回路14は、ペデ
スタルクランプされた映像信号b1に対して所定の電圧
VX 以下となる面積を検出し、この検出結果の黒面積検
出信号c1を黒伸張スタートポイント設定回路16、最
大利得制御回路17及び検出レベル設定回路18に供給
することができる。
【0060】このような実施例によれば、黒面積検出回
路14の検出結果の黒面積検出信号c1により、黒伸張
スタートポイント設定回路16が黒伸張スタートポイン
トの電圧VSLを設定し、最大利得制御回路17が映像信
号e1の黒ピーク期間の最大利得を制御しすることによ
り微分利得の最大値も設定し、検出レベル設定回路18
が黒ピーク検出回路は黒ピーク検出レベルの電圧VDLを
設定する。これにより、黒伸張回路に画面全体が暗い映
像の映像信号や、暗い部分の多い映像信号が入力された
場合には、黒伸張スタートポイントの電圧VSLが低下
し、黒ピーク検出レベルの電圧VDLが増大するので、受
像管の画面全体が極端に暗くなることを防止できるとと
もに、画面の暗い部分が黒つぶれぎみになるのを防止で
きる。また、最大利得制御回路17の黒ピーク期間の最
大利得が低下することにより、画面の暗い部分のSN比
が悪化するのを防止できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、映像信号の暗い部分の
割合に応じて、黒伸張アンプの黒伸張スタートポイント
を設定するとともに、利得制御回路の利得を制御でき、
さらに、微分利得の最大値も設定できるので、黒伸張回
路に画面全体が暗い映像の映像信号や、暗い部分の多い
映像信号が入力された場合に、受像管の画面全体が極端
に暗くなることを防止できるとともに、画面の暗い部分
が黒つぶれぎみになるのを防止でき、さらには、画面の
暗い部分のSN比が悪化するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る黒伸張回路の一実施例を示すブロ
ック図。
【図2】図1の黒面積検出回路を具体的に示す回路図。
【図3】従来の黒伸張回路を示すブロック図。
【図4】図3の黒伸張回路の動作を説明する説明図。
【図5】図3の黒伸張回路の特性を示すグラフ。
【符号の説明】
12 ペデスタルクランプ回路 13 黒伸張アンプ 14 黒面積検出回路 15 加算器 16 黒伸張スタートポイント設定回路 17 最大利得制御回路 18 検出レベル設定回路 19 利得制御回路 21 黒ピークホールド回路 22 黒ピーク検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給される映像信号の直流再生を行い、ペ
    デスタルクランプを行うペデスタルクランプ回路と、 このペデスタルクランプ回路からのペデスタルクランプ
    された映像信号の映像期間に対して、所定の電圧よりも
    黒側にある期間の割合を検出する黒面積検出回路と、 この黒面積検出回路の検出結果に基づいて黒伸張スター
    トポイントの電圧を設定する黒伸張スタートポイント設
    定回路と、 前記ペデスタルクランプ回路からの映像信号の映像期間
    に対して、前記黒伸張スタートポイント設定回路が設定
    する黒伸張スタートポイントの電圧よりも黒側の映像信
    号のみ黒側に増幅する黒伸張アンプと、 前記黒面積検出回路の検出結果に基づいて、前記黒伸張
    アンプからの黒側に増幅された映像信号の黒ピーク期間
    の最大利得を制御する最大利得制御回路と、 この最大利得制御回路からの黒ピーク期間の最大利得が
    制御された映像信号に対して利得制御を行う利得制御回
    路と、 この利得制御回路からの利得制御された映像信号と、前
    記ペデスタルクランプ回路からのペデスタルクランプさ
    れた映像信号とを加算する加算器と、 前記黒面積検出回路の検出結果に基づいて黒ピーク検出
    レベルを設定する検出レベル設定回路と、 前記加算器が出力する映像信号の映像期間におけるレベ
    ルと検出レベル設定回路が設定する黒ピーク検出レベル
    との比較を行い、該加算器が出力する映像信号の映像期
    間におけるレベルが、黒ピーク検出レベルよりも黒側に
    ある期間を検出する黒ピーク検出回路と、 この黒ピーク検出回路の検出結果が期間が一定の比率と
    なるように前記利得制御回路の利得を制御する黒ピーク
    ホールド回路とを具備したことを特徴とする黒伸張回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004002134A1 (ja) * 2002-06-25 2003-12-31 Sony Corporation 映像信号処理装置及び方法
US7312834B2 (en) 2003-12-26 2007-12-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processor, semiconductor integrated circuit, and method for processing an image

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