JPH06188975A - ディジタル回線局内終端装置 - Google Patents

ディジタル回線局内終端装置

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JPH06188975A
JPH06188975A JP4336403A JP33640392A JPH06188975A JP H06188975 A JPH06188975 A JP H06188975A JP 4336403 A JP4336403 A JP 4336403A JP 33640392 A JP33640392 A JP 33640392A JP H06188975 A JPH06188975 A JP H06188975A
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JP
Japan
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line
station
circuit
test
digital
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JP4336403A
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English (en)
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Seiichi Yamano
誠一 山野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ISDNなどのディジタル通信網において、
別に設ける試験装置を用いずに地絡箇所の判定を行う。 【構成】 ディジタル回線局内終端装置毎に、自動的に
線路地絡試験を実行するプログラム制御回路を設け、試
験引込みスイッチを制御して局線の片方ずつを接地さ
せ、その接地された局線から供給される直流電流を接地
してない方の局線から検出することで地絡箇所を判定す
る。 【効果】 試験装置が不要になり、通信設備が小型化、
低価格化できる。回線対応に並行して線路試験ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信回線を用いたディジ
タル情報通信に利用する。特に、ISDN(Integrated
Services Digital Network :サービス総合ディジタル
通信網) に利用するに適する。特に、加入者線およびこ
の加入者線を介して接続されるディジタル回線局内終端
装置およびディジタル回線宅内接続装置の障害対策技術
に関する。本発明は同一出願人による先願(特願平4−
307351号、本願出願時に未公開)の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ISDNに代表される一般公衆回線を用
いたディジタル情報通信網の普及はめざましく、昨今で
は公衆電話にもその端子を備えるに至っている。このよ
うな状況下において、障害発生時における障害箇所の早
期発見は極めて重要である。
【0003】図7および図8を参照して従来例を説明す
る。図7は通信システムの全体構成図である。図8はデ
ィジタル回線局内終端装置のブロック構成図である。I
SDN基本インタフェースを提供する通信システムにお
いては、ディジタル回線宅内接続装置3と端末装置5と
の相互接続条件は、CCITT( 国際電信電話諮問委員
会) 勧告I,430あるいはTTC( 電信電話技術委員
会) 標準JT−I430−aに準拠している。また、デ
ィジタル回線宅内接続装置3とディジタル回線局内終端
装置1との相互接続条件は、CCITT勧告G,961
に準拠している。現在、日本国においては、ピンポン伝
送方式がTTC標準JT−G961に採択され一般に用
いられていおり、その電気的特性については、NTT技
術参考資料「INSネットサービスのインタフェース」
第6分冊(基本インタフェース用メタリック加入者線伝
送方式編)に詳しい。
【0004】図8に示す二線メタリック線路試験引込み
線6は、二線メタリック線路2の故障診断を線路試験装
置7により行うための引込線である。線路試験装置7
は、一般にディジタル回線局内終端装置1とは別装置と
して構成され、別に設ける試験引込みスイッチ12を介
して同一の局内に設置されている複数のディジタル回線
宅内接続装置3からの試験引込み線を選択して引込むこ
とができる。任意のディジタル回線宅内接続装置3から
の二線メタリック線路2の試験が可能となるように構成
されている。また、このディジタル回線宅内接続装置3
からの二線メタリック線路2の二線メタリック試験引込
み線路6は、線路試験装置7のみに接続されるのではな
く、ディジタル回線局内終端装置1が故障した場合に、
他の予備のディジタル回線局内終端装置1′にこの故障
したディジタル回線局内終端装置1に接続されている二
線メタリック線路2を接続する目的にも使用される(参
考文献:NTT R&D vol,40,No,6,1
991「光加入者線多重伝送方式用A/I加入者線端局
装置」pp.855,図6)。
【0005】図8に示す直流電源11は、TTC標準J
T−G961採用方式の場合には上記のNTT参考資料
によれば39mAの定電流源が用いられている。さら
に、ディジタル回線宅内接続装置3の不平衡減衰量をデ
ィジタル伝送に必要とされる広帯域にわたって高く構成
するために、この直流電源11にはフローティング回路
形式が採用されている場合が多い(参考文献:NTT研
究実用化報告第32号第11巻(1983)「メタリッ
クディジタル加入者伝送系の給電方式」pp.258
3,図3)。フローティング形式とは、直流電源11の
入力側(局電池−48V/G側)と出力側(39mA定
電流側)とを直流的に分離(絶縁)し、出力側である二
線メタリック線路2の各局線L1,L2が大地アースG
とは、直流的に分離(絶縁)されていることを意味す
る。伝送路終端回路13は、パルス信号の送受信機能を
有し、回線終端回路14は局内装置15とディジタル回
線局内終端装置1とのインタフェース機能を有する。第
一の試験引込みスイッチ12は、二線メタリック線路2
を線路試験装置7への保守系装置に引込むためのもので
ある。この第一の試験引込みスイッチ12は、局内装置
15からの線路試験制御信号に応動して回線終端回路1
4の第一の試験引込みスイッチ制御信号18により制御
される。
【0006】起動スイッチ回路8は、4つのスイッチ回
路N1、N2、R1、R2から構成され、回線終端回路
14からの起動スイッチ制御信号17によって制御され
る。スイッチ回路N1およびN2が閉結し、スイッチ回
路R1およびR2が開放されているときは、局線L1に
+、局線L2に−の極性の給電電圧が印加されるように
構成され、これをノーマル極性という。逆に、スイッチ
回路R1およびR2が閉結され、スイッチ回路N1およ
びN2が開放されているときは、局線L1に−、局線L
2に+の極性の給電電圧が印加されるように構成され、
これをリバース極性という。
【0007】通信が待機中においては、局線L1、L2
にノーマル極性が印加され、ディジタル回線宅内接続装
置3は動作せず局給電電力を消費しないように構成され
ている。ただし、若干の待機用電力をディジタル回線宅
内接続装置3は消費しており、二線メタリック線路2に
漏れ電流が流れるが、ループ電流検出回路10の電流検
出閾値レベル以下であるため、ディジタル回線局内終端
装置1は反応しない。
【0008】一方、通信中(以下、起動中という)にお
いては、局線L1、L2にリバース極性が印加され、デ
ィジタル回線宅内接続装置3は動作し、局給電電力を消
費するように構成されている。ループ電流検出回路10
の電流検出閾値レベルは、この起動中に二線メタリック
線路2に流れる直流電流(39mA)に対して検出信号
を回線終端回路14に出力するように設定されている。
【0009】待機状態から起動状態への遷移には、発信
の場合と着信の場合とがある。発信の場合には、ディジ
タル回線宅内接続装置3がその内部でディジタル回線局
内終端装置1のループ電流検出回路10がループ電流を
検出したと判定するに十分な直流ループを閉結すること
により開始され、これをループ電流検出回路10が検出
し、これをループ電流検出結果通達信号16で回線終端
回路14に通達する。回線終端回路14は、起動スイッ
チ回路8をリバース極性になるように制御する。
【0010】一方、着信の場合には、局内装置15から
着信起動命令が回線終端回路14に通達され、回線終端
回路14は、起動スイッチ回路8をリバース極性になる
ように制御するようにして行われる。これらの動作を起
動停止手順という(TTC標準JT−961または上記
NTT技術資料参照)。
【0011】起動時(リバース極性による給電状態)に
は、39mAの定電流が流れ、待機時(ノーマル極性に
よる給電状態)には、ディジタル回線宅内接続装置3に
接続される端末装置5の属性にもよるが、端末装置5が
局給電を受ける場合には、上記NTT技術参考資料によ
れば、18mA以下の電流が流れることから、ループ電
流検出回路10の電流検出閾値レベルについては、一例
として25mA程度に設定する。
【0012】この種の通信システムにおいて、線路の故
障診断を実施する場合には、まず、網提供業者がユーザ
に対して試験を実施するため回線を利用できない旨を通
達の上、起動スイッチ回路8のすべてのスイッチ回路N
1、N2、R1、R2を開放に制御して二線メタリック
線路2をディジタル回線局内終端装置1の内部回路から
切離し、かつ、第一の試験引込みスイッチ12を閉結側
に制御して二線メタリック線路2を線路試験装置7に接
続することにより、線路試験装置7により線路試験が行
われる。
【0013】次に、保守試験の実施内容を説明する。ま
ず、ユーザからの故障申告を受け、網提供業者は障害点
検出を実施する。すなわち、図7において、ディジタル
回線宅内接続装置3、ディジタル回線局内終端装置1、
二線メタリック線路2のどれが故障かを特定する。故障
点の特定化ができれば、故障したディジタル回線宅内接
続装置3またはディジタル回線局内終端装置1を取り替
えたり、断線または短絡した二線メタリック線路2を異
なる局線に収容変更することにより故障復旧を行う。ユ
ーザ網インタフェース線4および端末装置5の試験に関
しては、通常、網提供業者が実施せず、ユーザ独自の試
験に委ねられている。
【0014】ディジタル回線宅内接続装置3の試験に
は、ループ2試験の仕様に沿うディジタル信号の折り返
し試験が行われ、ディジタル回線局内終端装置1の試験
には、ループ1試験の仕様に沿うディジタル信号の折り
返し試験が行われる(ループ1試験およびループ2試験
の詳細は、TTC標準JT−I430−aの付録参
照)。
【0015】このように、網提供業者が実施する試験に
おいては、故障復旧の迅速化に重点が置かれており、例
えば、ディジタル回線宅内接続装置3のどの回路部分が
不良かということは知る必要はなく、ディジタル回線宅
内接続装置3全体が正常か否かを知ればよい。ディジタ
ル回線局内終端装置1および二線メタリック線路2につ
いても同様である。詳細故障箇所の特定化は、故障復旧
後に別の手段を用いて時間的に余裕をもって実施され
る。一方、通常の線路試験装置7では、線路直流抵抗、
線路絶縁抵抗をいわゆるテスター機能的に数値測定を実
施し、良否判定を行っている。また、ディジタル回線宅
内接続装置3はユーザ宅内に設置されているため、二線
メタリック線路2に正常に接続されているか否かは目視
確認できないため、ディジタル回線宅内接続装置3内部
への接続が義務付けられている容量の値を測定し、ディ
ジタル回線宅内接続装置3の二線メタリック線路2への
正常接続性を試験している。このような線路特性の数値
測定は線路の良否判定を行うために行われるものであ
り、数値を求めることが直接の目的ではない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、線路の故
障診断においては、ディジタル回線局内終端装置1の設
置台数とは関係なく、別に設ける線路試験装置7を必要
とする。また、数値測定を行うために精度の高い高価な
測定回路を備え、ディジタル回線局内終端装置1の数が
少ない場合には線路試験装置7のコスト比率が高くなっ
てしまう。
【0017】図9は小規模な遠隔多重化伝送方式の構成
例を示す図である。図7に示した局内装置15では多数
のディジタル回線局内終端装置1に対して1台の線路試
験装置7を設けることができるが、図9に示した小規模
な遠隔多重化装置19では、少数のディジタル回線局内
終端装置1に対して線路試験装置7を設けなければなら
ず、線路試験装置7のコスト比率はきわめて高くなって
しまう。
【0018】また、複数のディジタル回線局内終端装置
1に対し、通常は1台の線路試験装置しか設けられない
ので、複数の回線で同時に障害が発生した場合には1回
線ずつ、順次線路試験を施さなければならず、復旧に着
手できるまでかなりの時間を要する。
【0019】以上の趣旨のもとに行われた発明が先願
(特願平4−307351号、本願出願時に未公開)の
発明である。しかし、この先願では線路と大地との間の
試験手段に関しては提供していなかった。線路と大地と
の間の試験は主に線路の局線の片方と大地アースとの間
の絶縁抵抗を試験することであり、これは線路の局線の
片方が大地に短絡(これを地絡という)しているか否か
を確認するためのものである。
【0020】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、専用の線路試験装置を設けることなく回線毎に
線路と大地との間における線路地絡試験を行うことがで
きるディジタル回線局内終端装置を提供することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の局線と
局内装置との間に接続され局線の接断およびその極性反
転を行う起動スイッチ回路と、この起動スイッチ回路の
前記局内装置側に接続され伝送信号と前記局線に供給さ
れる直流電流とを分離または合成する電力分離フィルタ
と、この電力分離フィルタの前記局内装置側に接続され
前記伝送信号を送受信する伝送路終端回路と、この伝送
路終端回路と前記局内装置とを結合させる回線終端回路
と、前記電力分離フィルタと直流電源との間に挿入され
たループ電流検出回路と、前記電力分離フィルタの電源
端子に直流電流を供給する直流電源とを備え、前記回線
終端回路は、前記ループ電流検出回路からの検出信号を
入力して前記起動スイッチ回路を制御する手段を含むデ
ィジタル回線局内終端装置である。
【0022】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記一対の局線の片方ずつそれぞれ交互に実質的に接地に
接続する手段を備え、前記ループ電流検出回路は、前記
接続する手段により前記一対の局線の片方を介して接地
側に供給された電流を前記一対の局線の他方を介して検
出する手段を含むところにある。ここでいう、実質的に
接地に接続するとは、接地に接続する途中にインピーダ
ンスまたは電池回路などが介挿されていても結果的に接
地に接続されている状態を示している。
【0023】前記接続する手段は、前記回線終端回路内
に設けられ、この制御が線路試験手順を実行するプログ
ラム制御回路により実行されることが望ましい。
【0024】前記プログラム制御回路は、前記局内装置
からの線路試験制御信号に応動する手段を含むことが望
ましい。
【0025】前記ループ電流検出回路は、前記線路試験
制御信号に応動して検出する電流の閾値を変更する手段
を含む構成とすることもできる。。
【0026】前記直流電源は、前記線路試験制御信号に
応動して最大供給電流値を変更する手段を含む構成とす
ることもできる。
【0027】
【作用】第一の試験引込みスイッチにより切分られた二
線メタリック線路の一対の局線をそれぞれ交互に接地に
接続するための第二および第三の試験引込みスイッチに
より、接地に接続されている局線から地面に供給された
直流電源の電流を接地に接続されていない局線の側から
検出できるか否かをループ電流検出回路が監視する。
【0028】ループ電流検出回路が接地に接続されてい
る局線から地面に供給された直流電源の電流をあらかじ
め設定された閾値以上の値で検出すれば、二線メタリッ
ク線路が地絡していることになる。
【0029】これにより、線路試験装置を外部に準備し
なくてもディジタル回線局内終端装置内で線路地絡試験
を行うことができる。
【0030】
【実施例】本発明実施例の構成を図1を参照して説明す
る。図1は本発明実施例装置のブロック構成図である。
【0031】本発明は、一対の局線L1、L2と局内装
置15との間に接続され局線L1、L2の接断およびそ
の極性反転を行う起動スイッチ回路8と、この起動スイ
ッチ回路8の局内装置15側に接続され伝送信号と局線
L1、L2に供給される直流電流とを分離または合成す
る電力分離フィルタ9と、この電力分離フィルタ9の局
内装置15側に接続され前記伝送信号を送受信する伝送
路終端回路13と、この伝送路終端回路13と局内装置
15とを結合させる回線終端回路14と、電力分離フィ
ルタ9の電源端子に直流電源を供給する直流電源11
と、電力分離フィルタ9と直流電源11との間に挿入さ
れたループ電流検出回路10とを備え、回線終端回路1
4は、ループ電流検出回路10からの検出信号を入力し
て起動スイッチ回路8を制御する手段を含むディジタル
回線局内終端装置1である。
【0032】ここで、本発明の特徴とするところは、局
線L1、L2の片方ずつそれぞれ交互に実質的に接地に
接続する手段として第二および第三の試験引込みスイッ
チ20、22を備え、ループ電流検出回路10は、第二
および第三の試験引込みスイッチ20、22により局線
L1、L2の片方を介して接地側に供給された電流を局
線L1、L2の他方を介して検出する手段を含むところ
にある。
【0033】第二および第三の試験引込みスイッチ2
0、22は、回線終端回路14内に設けられ、この制御
が線路試験手順を実行するプログラム制御回路により制
御される。このプログラム制御回路は、局内装置15か
らの線路試験制御信号に応動して線路試験手順を実行す
る。
【0034】次に、本発明実施例装置の動作を図2ない
し図4を参照して説明する。図2は線路地絡試験手順を
示すフローチャートである。図3は局線L2が地絡した
ときの電流経路を示す図である。図4は局線L1が地絡
したときの電流経路を示す図である。局内装置15から
の線路試験制御信号から線路地絡試験要求を回線終端回
路14が受信すると、回線終端回路14内のプログラム
制御回路は、起動スイッチ回路8を起動スイッチ制御信
号17により制御してノーマル給電極性(スイッチ回路
N1およびN2を閉結、スイッチ回路R1およびR2を
閉結)に設定する(S1)。また、第一の試験引込みス
イッチ12を閉結する(S2)。続いて、第二の試験引
込みスイッチ20を閉結する(S3)。これらの制御
は、それぞれ第一の試験引込みスイッチ制御信号18お
よび第二の試験引込みスイッチ制御信号21で行われ
る。ここで、ループ電流検出回路10の出力であるルー
プ電流検出結果通達信号16の状態を監視する(S
4)。このとき、ループ電流検出結果通達信号16が送
出されれば二線メタリック線路2の局線L2が地絡して
いることになる(S5)。局線L2が地絡していると
き、図3の破線で示した経路により地絡電流が流れる。
【0035】続いて、第二の試験引込みスイッチ20を
開放し、第三の試験引込みスイッチ22を閉結する(S
6)。これらの制御は、それぞれ第二の試験引込みスイ
ッチ制御信号21および第三の試験スイッチ制御信号2
3で行われる。ここで、再びループ電流検出回路10の
出力であるループ電流検出結果通達信号16の状態を監
視する(S7)。このとき、ループ電流検出結果通達信
号16が送出されれば二線メタリック線路2の局線L1
が地絡していることになる(S8)。局線L1が地絡し
ているとき、図4の破線で示した経路により地絡電流が
流れる。
【0036】第一の試験引込みスイッチ12および第三
の試験引込みスイッチ22を開放し(S9)、線路地絡
試験は終了する。ただし、この線路地絡試験手順を実行
するためには、ディジタル回線宅内接続装置3の入力抵
抗は充分に高く、ディジタル回線宅内接続装置3からの
漏洩電流は充分に低いことが前提条件となる。
【0037】このように、ループ電流検出回路10の電
流検出閾値を25mAと考え、直流電源11の最大給電
電圧を60V(前述のNTT技術参考資料による)とす
ると、図1の構成で試験できる線路地絡時の対地抵抗R
は2.4kΩ以下となる。
【0038】次に、図5および図6を参照して本発明第
二実施例を説明する。図5は本発明第二実施例装置のブ
ロック構成図である。図6は本発明第二実施例装置の動
作を示すフローチャートである。本発明第二実施例装置
では、試験できる線路地絡時の対地抵抗Rを1MΩ以下
の任意の値に設定できる。前述のNTT技術参考資料に
よれば、ノーマル極性で15V以下の電圧がディジタル
回線宅内接続装置3に印加される場合には、ディジタル
回線宅内接続装置3の入力抵抗は1MΩ以上とするべき
であることがうたってある。
【0039】本発明第二実施例装置では、これを利用し
てディジタル回線宅内接続装置3へのノーマル極性印加
時の漏洩電流による測定限界を克服している。すなわ
ち、局内装置15からの線路試験制御信号から線路地絡
試験要求を回線終端回路14が受信すると図2に示した
線路試験手順を実行する前に、図6に示すように最大電
圧可変形直流電源26を最大電圧可変直流電源制御信号
27により制御し、最大電圧可変形直流電源26の最大
給電電圧を試験モードの電圧に切替える。このときの最
大給電電圧としては、上述したディジタル回線宅内接続
装置3の高インピーダンス条件を満足する15Vを設定
する。
【0040】同時に回線終端回路14は、検出閾値設定
制御信号25により検出閾値可変形ループ電流検出回路
24の検出閾値をあらかじめ設定されている試験モード
の閾値に切替える(S1)。対地抵抗Rとして100k
Ω程度を試験する場合は、試験閾値を0.1mAに設定
する。このように、検出閾値可変形ループ電流検出回路
24および最大電圧可変形直流電源26を試験モードに
設定してから図2に示した線路地絡試験手順を実行する
(S2)。これにより、所望の精度での線路地絡試験が
可能となる。最大電圧可変形直流電源26および検出閾
値可変形ループ電流検出回路24を通常の通信時のモー
ドに切戻して(S3)線路地絡試験は終了する。
【0041】本発明第一および第二実施例装置の回線終
端回路14はプログラム制御回路を含んで構成され局内
装置15からの線路試験要求を受けて自動的に試験を行
う構成であることはすでに説明したが、このプログラム
制御回路は局内装置15が持ち、回線終端回路14はイ
ンタフェース機能のみを持つ構成とすることもできる。
【0042】また、第二および第三の試験引込みスイッ
チ20、22とこれらの制御信号21、23は、ディジ
タル回線局内終端装置1に内蔵されるように説明した
が、これらをディジタル回線局内終端装置1とは別の共
通部として構成し、複数のディジタル回線局内終端装置
1で共用化する構成とすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば専
用の線路試験装置を設けることなく回線毎に線路地絡試
験を行うことができる。これにより、通信設備を小型化
および低価格化することができる。
【0044】また、ディジタル回線局内終端装置毎に並
行して線路地絡試験が行えるので、複数の回線で同時に
障害が発生したときでも速やかに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】線路試験手順を示すフローチャート。
【図3】局線L2が地絡したときの電流経路を示す図。
【図4】局線L1が地絡したときの電流経路を示す図。
【図5】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図6】本発明第二実施例装置の動作を示すフローチャ
ート。
【図7】通信システムの全体構成図。
【図8】従来例のディジタル回線局内終端装置のブロッ
ク構成図。
【図9】小規模な遠隔多重化伝送方式の構成例を示す
図。
【符号の説明】
1 ディジタル回線局内終端装置 2 二線メタリック線路 3 ディジタル回線宅内接続装置 4 ユーザ網インタフェース線 5 端末装置 6 二線メタリック線路試験引込み線 7 線路試験装置 8 起動スイッチ回路 9 電力分離フィルタ 10 ループ電流検出回路 11 直流電源 12 第一の試験引込みスイッチ 13 伝送路終端回路 14 回線終端回路 15 局内装置 16 ループ電流検出結果通達信号 17 起動スイッチ制御信号 18 第一の試験引込みスイッチ制御信号 19 遠隔多重化装置 20 第二の試験引込みスイッチ 21 第二の試験引込みスイッチ制御信号 22 第三の試験引込みスイッチ 23 第三の試験引込みスイッチ制御信号 24 検出閾値可変形ループ電流検出回路 25 検出閾値設定制御信号 26 最大電圧可変形直流電源 27 最大電圧設定制御信号 L1、L2 局線 N1、N2、R1、R2 スイッチ回路 R 対地抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の局線と局内装置との間に接続され
    局線の接断およびその極性反転を行う起動スイッチ回路
    と、この起動スイッチ回路の前記局内装置側に接続され
    伝送信号と前記局線に供給される直流電流とを分離また
    は合成する電力分離フィルタと、この電力分離フィルタ
    の前記局内装置側に接続され前記伝送信号を送受信する
    伝送路終端回路と、この伝送路終端回路と前記局内装置
    とを結合させる回線終端回路と、前記電力分離フィルタ
    の電源端子に直流電流を供給する直流電源と、前記電力
    分離フィルタと前記直流電源との間に挿入されたループ
    電流検出回路とを備え、 前記回線終端回路は、前記ループ電流検出回路からの検
    出信号を入力して前記起動スイッチ回路を制御する手段
    を含むディジタル回線局内終端装置において、 前記一対の局線の片方ずつそれぞれ交互に実質的に接地
    に接続する手段を備え、 前記ループ電流検出回路は、前記接続する手段により前
    記一対の局線の片方を介して接地側に供給された電流を
    前記一対の局線の他方を介して検出する手段を含むこと
    を特徴とするディジタル回線局内終端装置。
  2. 【請求項2】 前記接続する手段は、前記回線終端回路
    内に設けられ、この制御が線路試験手順を実行するプロ
    グラム制御回路により実行される手段を含む請求項1記
    載のディジタル回線局内終端装置。
  3. 【請求項3】 前記プログラム制御回路は、前記局内装
    置からの線路試験制御信号に応動する手段を含む請求項
    2記載のディジタル回線局内終端装置。
  4. 【請求項4】 前記ループ電流検出回路は、前記線路試
    験制御信号に応動して検出する電流の閾値を変更する手
    段を含む請求項1記載のディジタル回線局内終端装置。
  5. 【請求項5】 前記直流電源は、前記線路試験制御信号
    に応動して最大供給電流値を変更する手段を含む請求項
    1記載のディジタル回線局内終端装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018503288A (ja) * 2014-11-19 2018-02-01 リニアー テクノロジー コーポレイションLinear Technology Corporation イーサネット(登録商標)PoDLシステムにおける絶縁地絡の検出

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JP2018503288A (ja) * 2014-11-19 2018-02-01 リニアー テクノロジー コーポレイションLinear Technology Corporation イーサネット(登録商標)PoDLシステムにおける絶縁地絡の検出

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