JPH0618879U - 蓄冷槽付真空冷却装置 - Google Patents

蓄冷槽付真空冷却装置

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JPH0618879U
JPH0618879U JP6665892U JP6665892U JPH0618879U JP H0618879 U JPH0618879 U JP H0618879U JP 6665892 U JP6665892 U JP 6665892U JP 6665892 U JP6665892 U JP 6665892U JP H0618879 U JPH0618879 U JP H0618879U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 野菜の鮮度を保持するため収穫後速やかに冷
却する用途に用いられる真空冷却装置にてコールドトラ
ップ冷却用ブライン冷却機の系統に蓄冷槽6を設置し、
深夜電力を利用して蓄冷槽6内のカプセルに充填した蓄
冷剤を凍結、蓄冷し、昼間冷却作業時に凍結した蓄冷剤
の融解潜熱とブライン冷却機の冷却能力とを合せ利用す
る。 【効果】 ブライン冷却機の容量を1/2以下に縮小、
附属設備の規模縮小、電気料金の節減、夜間電力の利用
蓄冷を達成できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は蓄冷槽を具備する真空冷却装置に関し、特に夜間電力を利用して球状 ノヂュール内の蓄冷剤を凍結蓄冷し、昼間予冷作業時にはその融解潜熱を利用し てピーク時の熱負荷を平準化し、ブライン冷却機の容量を1/2以下に節減し、 省エネルギーを計り、電気料金の節約を計る。
【0002】
【従来の技術】
野菜は生きて収穫後も生活作用を営んでいるが、既に根がないので自己の体内 の栄養分を消費して呼吸している、その鮮度を長く保つためには呼吸作用を抑制 することが大切である。呼吸作用を抑制する最もよい方法は品温を凍結点近くま で冷却することである。この方式を予冷とよんでいる。 野菜真空冷却装置は野菜の予冷に使用される。その特徴は冷却時間が約30分 と短く、1時に大量の野菜が均一温度に冷却でき衛生的である。冷却時間が短い ため、熱負荷処理に大容量のフライン冷却機が必要となり、設備費が高価となり 、高い電気料金を支払わなければならなっかつた。 図2は現在使用されている野菜真空冷却装置の説明図で真空槽1、真空ポンプ 8,コールドトラップ2,冷凍装置4.を主要構成要素としている。 いま真空槽1の中に野菜たとえばレタスを収納密閉して真空ポンプ8にて排気 する。真空槽1の圧力が22mmHgになると品温22℃の野菜水分は蒸発を開 始し6mmHgになると蒸発潜熱により野菜は4℃に冷却される。 野菜より蒸発した水分は気体になると、大気圧下で1リットルの水は圧力6m mHgのときは約220万倍の容積となるので真空ポンプで排気するのに技術的 困難を伴う。そのためコールドトラップ2を設け、該コールドトラップ2を−5 で前後に冷却して、真空槽1から排気されて通過する空気中の水蒸気を水に変え 排水し、空気のみ真空ポンプ8にて排気する。この目的にブライン冷却機4及び コールドトラップ2が使用されている。
【0003】
【本考案が解決しようとする課題】
野菜の真空冷却装置の真空冷却リイクルは約30分であるが、この中野菜水分 の蒸発時間は約17分である。この短時間に熱負荷がかかるので容量の大きなブ ライン冷却機を必要とする。一方野菜の収穫時期にはシーズンがあり、6月、7 月は80%〜100%の生産があるが、5月.8月,9月,10月は30%〜5 0%である。11月〜4月は全く生産がなく休止する。 使用機器の容量が大きくなれば電気料金、特に基本料金が大きくなる。11月 〜4月の休止期間中も基本料金の1/2を支払はなければならない、したがって 年間電気料金の節減は大きな問題である。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】
木考案者は省エネルギー等の観点より冷凍機の運転時間の経済性を考慮し、蓄 冷槽を真空冷却装置に設置することにより前記の問題点が解決できることを見出 し、さきに蓄冷槽を設けた真空冷却装置を提案した。(特願昭59−20712 3号)。 該装置は図3に示す通りのものであり、真空槽1を真空にする真空ポンプ8、 野菜から蒸発する水蒸気を凝縮するコールドトラップ2、コールドトラップ2を 循環するブラインを冷却するブライン冷却機4.ブライン冷却機を循環する冷媒 の圧縮機3及び凝縮機5を主構成要素とする野菜真空冷却装置において、該コー ルドトラップ2を循環するブラインは−5℃程度で含有水分の60%が氷結する ものである。また前記ブライン冷却機4とコールドトラップ2との間に蓄冷槽6 をを設置し、野菜真空冷却時には凝縮機5からの冷媒が冷媒三方弁14bを経て ブライン冷却器4に流れると共に、ブラインがブライン冷却器4と流れて、コー ルドトラップ2において野菜から蒸発する水蒸気を凝縮するように配管され、ま た真空冷却停止時にはブラインを蓄冷槽6に滞留させると共に.三方弁14bが 切換って凝縮器5からの冷媒が蓄冷槽6の中に設置された製氷コイル17へ流れ て、ブラインの含有水分を氷結しシャーベット状になるよう配管されていること を特徴とする野菜真空冷却装置である。
【0005】 蓄冷槽についてさらに研究を進めた結果STL蓄冷槽を見出し本考案に到達し たものである。STL蓄冷槽は鋼板製の巨大な円筒形のタンクで例えば内容積2 mの場合直径1900mm,長さ7100mm、重量27トンで内部に多数の ノヂュールが詰め込まれ、隙間は僅か35%である。入口と出口には整流板があ り、冷却されたブラインがノヂュールに接触しながら整然と流れる。ノヂュール は球形のプラスチックカプセルで所要温度に応じて異なった蓄冷剤が充填されて いる。潜熱量は作動温度−10℃のとき42,910Kcal/m、−6℃の とき38.360Kcal/mである。図4はSTL蓄冷槽の外形図である。
【0006】 本考案の蓄冷槽付真空冷却装置の一例を図1に示す,すなわち野菜を真空冷却 する真空槽1を真空にする真空ポンプ8,野菜から蒸発する水蒸気を凝縮して水 滴とするコールドトラップ2、コールドトラップを循環するブラインを冷却する ブライン冷却器ユニット4、同ブライン循環ポンプを10,11,該ブライン冷 却機ユニットを循環するフレオン冷媒用の圧縮機3,及び凝縮器5を主構成要素 とし、前記ブライン冷却機ユニット4と真空槽コールドトラップ2の間にSTL 蓄冷槽6が設置された蓄冷槽付真空冷却装置においてブライン冷却機ユニット4 により冷却されたブラインを蓄冷槽6に流し、循環ポンプ11にて循環させ、夜 間は専らノヂュ−ルの凍結蓄冷に用い、昼間予冷作業時には循環ポンプ10を運 転しノヂュール融解潜熱を利用し不足する時はバックアップにブライン冷却機を 使用する。すなわち予冷作業ピーク時にはブラインポンプ11と10を同時運転 し、STL蓄冷槽6の冷却されたフラインをコールどトラップ2に流し、野菜よ り蒸発した水蒸気と熱交換させて水滴として排水し、温度上昇したブラインは蓄 冷槽6に導入させ、該昇温ブラインにより凍結したノヂュールの蓄冷剤を融解さ せ、融解潜熱により該ブラインは冷却されブライン冷却機ユニット4より送られ た冷却ブラインと混合される。軽負荷の場合は夜間電力により凍結されたノヂュ ール蓄冷剤の融解潜熱のみにて冷却される。夜間、作業停止時はブライン冷却機 ユニット4.ブラインポンプ11を運転し、専ら蓄冷槽のノーヂュルを凍結蓄冷 する。
【0007】 本考案で使用し得るブラインはコールドトラップの表面を−3℃〜−5℃に冷 却する必要があるので、氷点−10〜−15の濃度のナイブライン、エチレング リコール水溶液を使用することにより効率よく冷却できる。 この蓄冷方式により冷凍機の容量は従来の場合の1/2以下となり、それに伴 って冷却塔、循環ポンプ等の附属設備も縮小され、設備が減少し、特に契約基本 料金が約30%の節約となり、深夜電力の利用により使用電気料金も25%節約 された。
【0008】
【作用】
真空冷却装置にコールドトラップ冷却用蓄冷槽を設置することにより容量1/ 2以下の冷凍機を長時間連続運転することができ、野菜冷却作業停止時には夜間 電力をを利用して専らノヂュール蓄冷剤の凍結に用い、冷却作業の軽負荷の時は 蓄冷槽ノヂュールの融解潜熱のみを用い、ピーク負荷の時は蓄冷槽の融解潜熱と ブライン冷却ユニットの同時運転の合算により効率よく運転することができる。
【0009】
【実施例】
以下実施例にて、具体的にこの考案を説明する。 (1)ブライン冷却機ユニット4にで冷媒(R−22)は野菜の冷却作業時及び 停止時とも圧縮機→凝縮機→膨張弁→ブライン冷却器→圧縮機と流れ、ブライン を冷却する。 (2)6月.7月.10月の作業ピーク時にはブラインは蓄冷槽6→循環ポンプ 10→コールドトラップ2→蓄冷槽6と流れ、同時に蓄冷槽6→循環ポンプ11 →フライン冷却機4→蓄冷槽6と流れ、冷却能力はブライン冷却機とノヂュール の合算となる。 (3)5月、8月、9月の軽負荷の時はフラインは蓄冷槽6→循環ボンプ15→ コールドトラップ2→蓄冷槽6と流れる。必要の時はブライン冷却機4がバック アップする。 (4)夜間作業停止時にはブライムは蓄冷槽6→循環ポンプ11→ブライン冷却 機4→蓄冷槽6と流れ、専らノジュール蓄冷剤の冷却凍結をする。 (5)真空冷却装置の仕様ならびに電気料金 本考案の蓄冷槽を具備する真空冷却装置を用いて野菜を冷却した場合と蓄冷槽 のない従来方式との仕様並びに電気料金を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】 本考案と特願昭59−207123号の特徴を表2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の蓄冷槽付真空冷却装置の概略図であ
る。
【図2】従来の真空冷却装置の説明図である。
【図3】特願昭59−207123号、特開昭61−8
6553号の真空冷却装置の概略図である。
【図4】STL蓄冷槽の外形図である。
【符号の説明】 1 真空槽 2 コールドトラップ 3 圧縮機 4 ブライン冷却機 5 凝縮機 6 蓄冷槽 7 冷却塔 8 真空ポンプ 9 ブライン配管 10 ブライン循環ポンプ(P2) 11 ブライン循環ポンプ(P1) 12 冷却水ポンプ 13 冷却水配管 14b 三方弁(冷媒) 15a 膨張弁(ブライン冷却器) 15b 膨張弁(冷却コイル) 17 ブライン冷却コイル 19 蓄冷槽冷却コイル 20 球形ノヂュール 21 ブライン W ドレイン放水

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽に野菜を収納し、真空ポンプにて
    6mmHg近くまで排気し、野菜の含有水分を蒸発さ
    せ、蒸発潜熱によって野菜自身を冷却する真空冷却装置
    において、コールドトラップ冷却系統にブライン冷却機
    に加えて蓄冷槽を附属させ、槽内に−5℃前後にて凍結
    融解する蓄冷剤を充填したノヂュールを多数格納し、先
    づ夜間電力にてブライン冷却機を運転しブラインを循環
    させて蓄冷剤を凍桔させ、昼間予冷作業時には蓄冷剤を
    融解させてその潜熱を利用して、ピーク負荷の平準化を
    計って冷却機器容量を50%以下とし、あるいは軽負荷
    の時は融解潜熱のみにて野菜予冷作業の実施を可能とす
    る蓄冷槽付真空冷却装置。
JP1992066658U 1992-08-12 1992-08-12 蓄冷槽付真空冷却装置 Expired - Lifetime JP2562677Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61208493A (ja) * 1985-03-14 1986-09-16 Mitsubishi Corp 潜熱利用蓄熱装置
JPH0440625A (ja) * 1990-06-05 1992-02-12 Fuji Electric Co Ltd 磁気記録媒体およびその潤滑剤層の潤滑剤配向度評価法

Patent Citations (2)

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