JP2902448B2 - 蓄冷槽付真空冷却装置 - Google Patents

蓄冷槽付真空冷却装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は真空冷却装置に関し、特に微細な流動性の
ある氷混りのブラインを生成する特殊ブライン冷却器及
び熱負荷変動への追随性の優れた氷混りブラインの蓄冷
槽を具備することにより効率よく冷却できる蓄冷型真空
冷却装置に関するものである。
〔従来の技術〕
野菜は収穫後も生きて生活作用を営んでいるが、その
鮮度を長く保つためには、収穫後できるだけ早く呼吸作
用を抑制することが大切である。呼吸作用を抑制する最
もよい方法は野菜の保温を凍結点近くまで冷却すること
である。この冷却に真空冷却装置が用いられる。
さて、水は圧力が760mmHgでは100℃、真空状態の20mm
Hgでは22℃、6mmHgでは4℃で蒸発し約600kcal/kgの蒸
発潜熱を奪う。真空冷却装置は野菜中に含まれる自由水
の蒸発潜熱をたくみに利用して真空により野菜を冷却す
る装置である。
現在使用されている非蓄熱式真空冷却装置は第2図に
示すものが代表的である。即ち真空槽1の中に野菜を格
納密閉して、真空ポンプ8にて排気する。真空槽内が20
mmHgになると品温22℃の野菜の自由水分は蒸発を開始
し、真空度が増すと共に蒸発が促進され、蒸発潜熱によ
り野菜は冷却される。そして真空槽内が6mmHgに達する
と野菜品温は4℃となる。
野菜より蒸発した水分は気体になると大気圧下で1
の水は6mmHgのときは約200万倍の容積となるので真空ポ
ンプで排気するのに技術的困難が伴う。そのためコール
ドフラップ2を設けブライン冷却器4にて該コールドフ
ラップ2を−5℃前後に冷却して真空槽1から排気され
て通過する空気中の水蒸気を水に変え排水し、空気のみ
真空ポンプ8にて排気する。この目的にブライン冷却器
4が使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
真空冷却の冷却サイクルは約25分であるが、このうち
野菜水分の蒸発時間は約17分である。この短時間に熱負
荷がかかるので容量の大きなブライン冷却器を必要とす
る。
使用電気機器の容量が大きくなれば電気料金、特に基
本料金が高価になる。野菜の冷却装置は1年の中、6〜
10月の5ヵ月間しか使用しないが、休止期間中も基本料
金の1/2は支払わなければならない。従って年間電気料
金は高価なものとなり、非常に不経済である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は省エネルギー等の観点より冷凍機の運転時
間の経済性を考慮し、蓄冷槽を真空冷却装置に設置する
ことにより前記の問題点が解決できることを見出し、先
に蓄冷槽を設けた真空冷却装置を提案した(特願昭59−
207123号、特開昭61−86553号公報)。該装置は第3図
に示すとおりのものであり、野菜を真空冷却する真空槽
1を真空にする真空ポンプ8、野菜から蒸発する水蒸気
を凝縮するコールドトラップ2、コールドトラップを循
環するブラインを冷却するブライン冷却器4、ブライン
冷却器を循環する冷媒の圧縮機3及び凝縮器5を主要構
成とする野菜真空冷却装置において、該コールドトラッ
プ2を循環するブラインは−5℃程度で含有水分の約60
%が氷結するものであり、また前記ブライン冷却器4と
コールドトラップ2の間に蓄冷槽6が設けられており、
野菜真空冷却時には凝縮器5からの冷媒が冷媒三方弁14
bを経てブライン冷却器4に流れると共に、ブラインが
ブライン冷却器4からコールドトラップ2、蓄冷槽6、
ブライン冷却器4と流れて、コールドトラプ2において
野菜から蒸発する水蒸気を凝縮するように配管され、ま
た野菜真空冷却装置停止時には、ブラインを蓄冷槽6に
滞留させると共に、三方弁14bが切換わって凝縮器5か
らの冷媒が蓄冷槽6の中に設置された冷却コイル17へ流
れて、ブラインの含有水分の約60%が氷結するように配
管されていることを特徴とする野菜真空冷却装置であ
る。
本発明はさらにこの種の真空冷却装置について研究を
進めた結果、ブライン冷却器を特定の構成のものとし、
さらに蓄冷槽を融氷の容易な構造のものにすることによ
り、前記の問題点がより容易に解決することができるこ
とを見出し、本発明に到達したものである。
前記したとおり、真空冷却の1作業工程は約30分であ
るが、コールドトラップの冷却を必要とするのはわずか
17分程度であり、1日の作業時間は約5時間である。そ
こで野菜冷却作業停止時、即ち真空冷却運転をしない時
には、電気料金の安い夜間電力を使用してブライン冷却
器を運転し、専ら氷混りブラインを生成し、これを蓄冷
槽に専ら送り細氷は浮上させて順次貯水し、真空冷却運
転時には通常の電力を使用して蓄冷槽から導入される0
℃のブラインをブライン冷却器にて約−5℃に冷却の上
コールドトラップに送り、コールドトラップの冷却に充
当するものである。これにより電力を効率よく使用し、
効率よく野菜の冷却を行なうことができるものである。
即ち、本発明は、野菜を真空冷却する真空槽1を真空
にする真空ポンプ8、野菜から蒸発する水蒸気を凝縮す
るコールドトラップ2、コールドトラップを循環するブ
ラインを冷却するブライン冷却器4、ブライン冷却器を
循環する冷媒の圧縮機3及び凝縮器5を主要構成とし、
前記ブライン冷却器4とコールドトラップ2間に蓄冷槽
6が設けられている野菜真空冷却装置において、該ブラ
イン冷却器4は冷却コイル17及び該冷却コイルの間にブ
ラインの流れ仕切板16を設けられているのものからな
り、該蓄冷槽6は、冷却コイルは設けることなく、該コ
ールドトラップ2からの温められたブラインおよびブラ
イン三方弁14の切り換えによりブライン冷却器4からの
冷却ブラインとが導入さるようにされており、野菜真空
冷却時には凝縮器5からの冷媒が膨張弁15を経てブライ
ン冷却器4に流れると共に、蓄冷槽6の0℃のブライン
がブライン循環ポンプ11によりブライン冷却器4に導入
され、−5℃程度に冷却され、ついでコールドトラップ
2に入り野菜水蒸気と熱交換して水蒸気を凝縮し、ほぼ
3℃になって蓄冷槽6へ流れ、該蓄冷槽で蓄積氷の融解
潜熱により約0℃になり、また野菜真空冷却停止時に
は、ブライン三方弁14aを切り換えて、その含有水分の
約60%が氷結した氷粒子の混在するブラインを冷却器4
より蓄冷槽6に導入し、細氷を順次上部より蓄積し蓄冷
するように配管されていることを特徴とする蓄冷槽付真
空冷却装置、に関する。
従来コールドトラップの冷却には塩化カルシウム、エ
チレングリコール、ナイブライン等を−10℃前後に冷却
して使用していた。清水は氷結して蓄熱し、潜熱を利用
しているが、ブラインは氷結してその潜熱を利用するこ
とはなく、専ら顕熱を利用していた。しかるに、濃度の
薄いブラインを徐々に冷却すると、先ずブライン中の水
分が氷結して微細な氷となり、水分を失って濃度を増し
たブラインと混合して流動性のある氷混りのブラインと
なることが見出された。例えばエチレングリコール20%
の水溶液を−5℃に冷却するとブラインの約60%が氷結
し、ザラメ状のブラインとなる。本発明ではこの現象を
たくみに利用し、その潜熱を利用するものである。
本発明の真空冷却装置の一例を第1図に示す。
第1図において、1が真空槽、2がコールドトラッ
プ、3が圧縮機、4がブライン冷却器、5が凝縮器、6
が蓄冷槽、7が冷却塔、8が真空ポンプ、9がブライン
配管、10が冷媒配管、11がブライン循環ポンプ、12が冷
却水ポンプ、13が冷却配管、14aがブライン三方弁、15
が膨張弁、16がブライン仕切板、17がブライン冷却コイ
ル、Wがドレーン排水である。
本発明の装置が運転される時、ブライン例えばプロピ
レングリコール水溶液は蓄冷槽6より約0℃にてブライ
ン循環ポンプ11に吸引され、ブライン冷却器4に押し込
まれる。0℃のブラインは−5℃に冷却され、コールド
トラップ2に至り、野菜より蒸発した8〜20℃の水蒸気
を冷却して水に換え除湿する。約−5℃にて流入したブ
ラインは野菜蒸気と熱交換して3〜15℃に温度上昇し、
蓄冷槽6に流入散布される。ブラインは貯氷された氷を
融かし、その潜熱にて約0℃に冷却される。
真空ポンプ停止時、即ち野菜の冷却を停止するとき
は、ブライン三方弁14aを切り換えブライン冷却器4か
ら冷却ブラインを蓄冷槽6に流し、循環して専ら氷とブ
ラインの混合液を生成し、氷を浮上させ順次積み重ねて
貯氷し、蓄冷する。
又第4図は本発明のブライン冷却器4の構成を示す模
式図である。該ブライン冷却器4はシェル型であって、
その内部にブライン冷却コイル17(腐食しない材質、例
えばアルブラックチューブ、チタンパイプ等)を通し、
ブライン導入口から排出口の間に仕切板16を設け、流速
を増し、乱流を起こさせ、該冷却管内部に導入されるブ
ラインとの熱交換の効率化を計ると共に着氷を防止する
ものである。即ち、ブラインの導入の流速を上げ、例え
ばフラインの流速を3〜5m/secが適当であるが、これに
よりブライン冷却器中のブライン冷却コイル17への氷結
付着を除去することができると同時にブライン中の水分
を氷粒子に変えることができる。例えば、ブラインとし
てエチレングリコール20%水溶液を循環冷却し、冷媒蒸
発温度−10℃に調整したところ、上記の流速で氷混りの
−5℃のブラインを得ることができた。氷は微細に流動
性があり、そのままポンプにてコールドトラップや蓄冷
槽に送ってそれらを冷却しあるいは貯氷することができ
る。このブライン冷却器の構成によりブライン中の水分
は溶液中で過冷却されながら氷の粒子を析出するので冷
却コイルに付着して冷却能力を落す心配もない。
又、第5図は本発明の蓄冷槽6の構造を示すものであ
る。この蓄冷槽6は冷却コイルは設けられておらず、ブ
ラインがためられ細氷が貯水されている。野菜の真空冷
却の際は、ブライン冷却器4から約−5℃に冷却された
ブラインがコールドトラップ内に導入され、野菜蒸発水
分と熱交換して約3℃となったものが蓄冷槽6に流入す
る。一方、野菜の真空冷却を行わないときには、ブライ
ン三方弁14の切換えにより、ブライン冷却器4で約−5
℃に冷却された氷粒子の混ったブラインが蓄冷槽6に導
入される。この繰返しにより蓄冷槽中のブラインはその
上部に比重の軽い細氷が順次浮上し氷は融着するとな
く、氷の粒子の集まりとなっている。この蓄冷槽上部に
蓄積した氷の粒子は表面積がおおきく融解が早い。コー
ルドトラップから流入する3℃のブラインは該氷を融解
して80kcal/kgの潜熱を奪われ0℃となる。この0℃の
ブラインはブライン循環ポンプにてブライン冷却器4に
送られ該冷却器4にて再び−5℃に冷却され、真空冷却
運転時はコールドトラップ2に、停止時は蓄冷槽6へ直
接送られる。
このように本発明の蓄冷槽6では前記先願発明のよう
な冷却コイルによる製氷冷媒配管は設けられておらず、
蓄冷槽への冷媒の循環はなく、専らコールドトラップを
経由した、昇温ブライン及びブライン冷却器からの冷却
ブラインが導入されるシステムとなっている。即ち、野
菜を冷却しない夜間はブライン冷却器にて氷混りブライ
ンを生成し、蓄冷槽に送って貯氷し、野菜の冷却を行う
真空冷却運転中はこの蓄冷槽中の細氷の融解潜熱を利用
するので、効率よくブライン冷却器でのブラインの冷却
ができ、先に提案した真空冷却装置における蓄冷槽6中
のブライン冷却コイル19(第3図参照)への設備費及び
冷却コイルに着氷させないために設けられた撹拌ポンプ
のための電力消費の節減が可能となり、さらに野菜の冷
却を安価に効率よく行なうことができるものである。
本発明で使用し得るブラインは、コールドトラップの
表面を約0℃に冷却するには−3〜−5℃のブラインが
必要となるので、氷点−5〜−7℃の液体をブラインと
して用いることが好ましい。例えば濃度5〜30%のプロ
ピレングリコール水溶液を使用することにより効率よく
冷却できる。プロピレングリコール10%水溶液の凝固点
は−6℃、比熱は0.95kcal/kg・℃、比重は1.008kg/lで
あり、本発明の装置のブラインとして用いて最適であ
る。またエチレングリコール20%以上の水溶液も同様の
ことが言える。又、上記と同様の作用を有するものは総
て用いることができる。
この蓄冷方式により冷凍機の容量は従来の場合の1/2
以下となり、それに伴って冷却塔、循環ポンプ等の付属
設備も縮少され、又、蓄冷槽に設けられた冷却コイルへ
の着氷を避けるためのブライン撹拌ポンプも必要がなく
なり、設備費も減少し、特に契約電力料金が約30%の節
約となり、深夜電力の利用により使用電力料金も約25%
節約された。
第6図は蓄熱運転に係る説明図である。野菜冷却運転
負荷をP1Kcal/HとするとP1の1/2のP2Kcal/Hを夜間運転
し、氷として蓄冷槽に貯えて置けば、1/2容量のブライ
ン冷却器にて真空冷却運転時にP1Kcal/Hを処理すること
ができ、省エネルギーにて冷却ができることがわかる。
〔作用〕
真空冷却装置にコールドトラップ冷却用蓄冷槽を設置
することにより冷凍機を連続運転でき、野菜冷却のため
の真空装置運転時にはコールドトラプ冷却に利用し、野
菜冷却作業停止時には専ら氷の生成に用いるに当り、ブ
ライン冷却器の内部にブラインの流れの仕切板を設け、
ブラインを高流速で導入し、冷媒配管への氷結付着を防
止すると共に、氷の微細粒子を生成することができ、こ
れにより氷混りのブラインを循環できる。又、本発明の
蓄冷槽はコールドトラップからの温められたブラインと
ブライン冷却器からの氷混りのブラインとを導入するだ
けで、蓄冷槽には冷却コイルを設けない簡単な構造とし
たことにより、−5〜−7℃の氷混りのブラインを省エ
ネルギーで貯蔵でき、即ち、浮上する細氷を順次貯氷で
き、これにより、顕熱のみならず、その融解潜熱約80kc
al/kgを利用することができるという作用を有する。
〔実施例〕
以下実施例にて、この発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
本発明の蓄冷槽付真空冷却装置を用いて野菜の予冷を
する場合の具体例を示す。
本発明の装置において、 (1)冷媒(フレオン)は野菜の冷却作業時及び冷却停
止時ともに、圧縮機3→凝縮器5→膨張弁15→ブライン
冷却器4→圧縮機3と流れ、ブラインを冷却し、ブライ
ンをブライン冷却器で氷の微細粒子の混在する冷却ブラ
インを製造する。
(3)真空冷却装置の仕様 本発明の蓄冷槽を具備する真空冷却装置を用いて野菜
を予冷する場合の装置の仕様の一例(予冷処理量、冷却
能力、利用可能潜熱等)を第1表に示す。
非蓄熱方式は160HP(120KW)定格、蓄熱方式は60HP
(45KW)定格のブライン冷却器を使用する。
(4)本発明装置と特開昭61−86553号装置の特徴を第
2表に示す。
第2表に記載のとおり、冷凍装置全体の容量は特開昭
61−86553号装置では従来の装置に対して、58%である
が、本発明では蓄冷槽の装置の簡略化により、56%まで
下げることができると共に、ブライン冷却器の装置の改
良により、冷却コイル等への着氷防止ができ、更に氷粒
子を細かくすることができるため、蓄冷槽での融氷が容
易であるという特徴及び効果を有するものである。
(5)設備費と電気料金 設備費は蓄熱方式の方が多少高いが、電気料金は安く
なる。即ち、蓄冷槽の設備費を追加しなければならない
が、ブライン冷却機及び付属機器の容量が1/2となるの
で、設備費の増加はあまり高額にはならない。
一方、電気料金は基本料金は約60%となり、使用電気
料も産業用蓄熱調整契約(高圧電力用、6KV)とし夜間
電力を使用すれば格安となり、年々22%格安の電気料支
払いでよい事になる。
またブラインを冷却媒体とする差圧予冷装置、リンゴ
等野菜果実の冷蔵庫等にもそのまま流用できる。
〔発明の効果〕
本発明は次のような効果、特徴を有する。
1.真空冷却用コールドトラップの冷却に特殊ブラインを
使用し、真空冷却装置に蓄冷槽を付属させ、ブライン冷
却機を昼夜間共運転し、夜間は蓄冷槽の貯氷専用サイク
ルとし、昼間はこの蓄冷槽の氷の融解潜熱とブライン冷
却器の冷却能力の和によりコールドトラップを冷却する
ものであって、ブラインの顕熱のみならず、氷の潜熱を
利用するものであって、効率的にエネルギーを活用する
ものである。そして貯氷には深夜電力等を利用すること
が可能であり、省エネルギー化を計ることができる。
2.ブライン冷却器内部に仕切板を設け、高流速でブライ
ンを通し、冷却コイルへの氷結防止ができると共に、氷
の微細な粒子を生成することができ、この氷粒子混りの
冷ブラインを野菜の冷却時にはコールドトラップへ、又
夜間の野菜冷却停止時には蓄冷槽へ導入し貯氷するもの
であって、蓄冷槽には冷却コイル及び撹拌ポンプの省略
ができ、設備の簡素化を計ることかできる。
3.ブライン冷却器及び付属機器の容量が従来型の1/2と
なったので、設備全体が小規模となり建築も小さくな
る。
4.仮りにブライン冷却器が故障しても蓄冷槽の氷混りブ
ラインにて取り敢えず運転することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蓄冷槽付真空冷却装置の概略図、第2
図は従来の真空冷却装置の概略図、第3図は特開昭61−
86553号公報記載の真空冷却装置の概略図、第4図は本
発明のブライン冷却器の概略構造図、第5図は本発明の
蓄冷槽の構造を示す概略図、第6図は蓄熱運転に係る運
転負荷に関する説明図である。 図中、1は真空槽、2はコールドトラップ、3は圧縮
機、4がブライン冷却器、5が凝縮器、6が蓄冷槽、10
が冷媒配管、14aがブライン切換三方弁、15が膨脹弁、1
6が仕切板、17がブライン冷却コイルである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23B 7/04 A23L 3/36 F25D 7/00 F25D 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】野菜を真空冷却する真空槽1を真空にする
    真空ポンプ8、野菜から蒸発する水蒸気を凝縮するコー
    ルドトラップ2、コールドトラップを循環するブライン
    を冷却するブライン冷却器4、ブライン冷却器を循環す
    る冷媒の圧縮機3及び凝縮器5を主要構成とし、前記ブ
    ライン冷却器4とコールドトラップ2間に蓄冷槽6が設
    けられている野菜真空冷却装置において、該ブライン冷
    却器4は冷却コイル17及び該コイルの間にブラインの流
    れ仕切板16が設けられているものからなり、該蓄冷槽6
    は、冷却コイルは設けることなく、ブライン三方弁14a
    の切り換えにより該コールドトラップ2からの温められ
    たブラインおよびブライン三方弁14の切り換えによりブ
    ライン冷却器4からの冷却ブラインとが導入されるよう
    に構成されており、野菜真空冷却時には凝縮器5からの
    冷媒が膨張弁15を経てブライン冷却器4に流れると共
    に、蓄冷槽6の0℃のブラインがブライン循環ポンプ11
    によりブライン冷却機4に導入され−5℃〜−7℃程度
    に冷却され、ついでコールドトラプ2に入り、野菜水蒸
    気と熱交換して水蒸気を凝縮し、ほぼ3℃になって蓄冷
    槽6へ流れ、該蓄冷槽で蓄積氷の融解潜熱により約0℃
    になり、また野菜真空冷却停止時には、ブライン三方弁
    14aを切り換えて、その含有水分の約60%が氷結した氷
    粒子の混在するブラインを冷却器4より蓄冷槽6に導入
    し、細氷を順次上記により蓄積し蓄冷するように配管さ
    れていることを特徴とする蓄冷槽付真空冷却装置。
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