JPH06188761A - レーザー光受信装置 - Google Patents

レーザー光受信装置

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JPH06188761A
JPH06188761A JP4279444A JP27944492A JPH06188761A JP H06188761 A JPH06188761 A JP H06188761A JP 4279444 A JP4279444 A JP 4279444A JP 27944492 A JP27944492 A JP 27944492A JP H06188761 A JPH06188761 A JP H06188761A
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pulse
pulse width
signal
light receiving
laser light
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Mikio Iwakuni
幹夫 岩国
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Uniden Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/11Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum
    • H04B10/114Indoor or close-range type systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の光雑音パルスの影響を受けることな
く、目的とするレーザー光を正確に検出する。 【構成】 レーザー送信機から出力される光パルスを受
信するレーザー光受信装置において、光パルスを電気的
なパルス信号に変換する光電気変換器を有する受光部1
0と、同受光部10から出力されるパルス信号のパルス
幅を検出するパルス幅検出部14と、パルス信号が入力
される計数ポートPcおよびパルス幅検出部14の出力
を受けるパルス幅検出ポートPwを有する制御部15と
を備え、パルス幅検出部14からの出力に基づいて所定
幅のパルス信号のみをカウントさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザー光受信装置に
関し、さらに詳しく言えば、周囲の光雑音の影響を受け
ることなく目的とするレーザーを正確に受信し得るよう
にしたレーザー光受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光受信装置は、身近なもので言
えばドアセンサーを初めとして、通過物体のカウンター
やセンサー、距離センサー、移動物体の速度センサーな
どに適用されており、図8にその構成が概略的に示され
ている。
【0003】すなわち、フォトダイオードなどからなり
到来するレーザー光を電気的なパルス信号に変換する光
電気変換器を有する受光部1と、同受光部1から出力さ
れるパルス信号を所定の値に増幅する信号増幅部2と、
同信号増幅部2にて増幅されたパルス信号を検出する信
号検出部3と、同信号検出部3により駆動される例えば
スピーカなどの報知部4とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドアセンサーや通過物
体のカウンターなどとして用いられる場合、その設置環
境は大体において一定であり、受光する光信号は定常的
かつ安定した光信号であるため、従来では特に光雑音に
よる信号妨害については特に考慮されていない。
【0005】したがって、上記従来構成の装置を例えば
屋外でしかも移動体に搭載しての使用すると、様々な光
雑音を受けることになり誤動作が生ずる。例えば、太陽
光を瞬間的に遮る障害物(道路灯、ガードレール、吊り
橋など)があった場合には、入力光の変化により光雑音
パルスを受けることになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の事
情に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、レーザ
ー送信機から出力される光パルスを受信するレーザー光
受信装置において、上記光パルスを電気的なパルス信号
に変換する光電気変換器を有する受光部と、同受光部か
ら出力されるパルス信号のパルス幅を検出するパルス幅
検出部と、上記パルス信号が入力される計数ポートおよ
び上記パルス幅検出部の出力を受けるパルス幅検出ポー
トを有する制御部とを備え、同制御部は上記パルス幅検
出部からの出力に基づいて所定幅のパルス信号のみをカ
ウントするようにしたことにある。
【0007】この場合、上記受光部から出力されるパル
ス信号のパルス幅を変換するパルス幅変換部を備え、同
パルス幅変換部にて所定のパルス幅に変換されたパルス
信号を上記制御部の計数ポートに入力することが好まし
い。
【0008】また、上記パルス幅検出部は抵抗およびコ
ンデンサからなるローパスフィルタと、同ローパスフィ
ルタの出力電圧と基準電圧とを比較する比較器と、上記
コンデンサを放電させるリセット回路とを含み、上記制
御部から所定の時間間隔で同リセット回路にリセット信
号が出力されるようにすると良い。
【0009】さらに、上記パルス幅検出部にて基準幅以
上の光雑音パルス信号が検出された場合、上記制御部は
受信パルス列データにより、目的とするパルス信号の周
期を算出し、上記光雑音パルス信号中に含まれているパ
ルス信号を再生する。
【0010】
【作用】上記構成によると、パルス幅検出部にて到来し
た光のパルス幅が検出されるため、制御部は基準幅以上
のパルス信号はカウントせず、したがって目的とするパ
ルス信号のみをカウントすることになる。
【0011】また、目的とするレーザー光のパルス幅が
例えばナノ秒単位と高速である場合には、パルス幅変換
部によりそのパルス幅を例えばマイクロ秒単位に変換す
ることにより、通常使用されているマイクロコンピュー
タなどにても高速パルスを検出することができる。
【0012】さらに、制御部は到来する光の周期を例え
ばその周期ごとにメモリに記憶(カウント)し、その中
で最も検出回数の多い周期を目的とするパルス周期と
し、パルス幅検出部にて基準幅以上の光雑音パルス信号
が検出された場合には、そのパルス周期から光雑音パル
ス信号中に含まれているパルス信号を再生する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。図1にはこのレーザー光受信装置の第
1実施例としてのブロック図が示されている。これによ
ると、同装置は受光部10と、同受光部10からの出力
信号を所定レベルにまで増幅する信号増幅部11と、同
信号増幅部11にて増幅された出力信号の波形を整形す
る波形整形部12と、波形整形されたパルス信号のパル
ス幅を所定幅に変換するパルス幅変換部13と、波形整
形されたパルス信号のパルス幅を検出するパルス幅検出
部14と、パルス幅変換部13からのパルス信号が入力
される計数ポートPcおよびパルス幅検出部14の出力
を受けるパルス幅検出ポートPwを有する制御部(CP
U)15とを備えている。
【0014】この実施例において、受光部10はフォト
ダイオードからなり、レーザー光および光雑音とされる
太陽光もしくは照明光などは、この受光部10にて電気
的なパルス信号に変換される。なお、レーザー光は太陽
光などに比べてその光量は小さいが、同受光部10は受
光量のレベル変化をとらえて動作する。
【0015】波形整形部12は例えば高速のコンパレー
タもしくは高利得のアンプ系からなり、同波形整形部1
2にて信号増幅部11の出力信号がディジタル信号処理
が可能な矩形パルス波形に整形される。なお、この出力
波形は受光パルス波形と等価の波形である。
【0016】この実施例では、パルス幅変換部13はワ
ンショットマルチバイブレータからなり、例えばナノ秒
単位のパルス幅をマイクロ秒単位のパルス幅に変換す
る。この場合、ワンショットマルチバイブレータの出力
波形は、入力パルス波形の立上がりで同時に立上がり、
同入力パルス波形立下がり時点から所定時間後に立下が
るようになっている。
【0017】パルス幅検出部14は抵抗14a、コンデ
ンサ14bからなるローパスフィルタ回路と、コンパレ
ータからなる電圧比較器14cと、上記コンデンサ14
bの蓄積電荷を放電させるためのトランジスタ14eか
らなるリセット回路とを備えている。
【0018】次に、この第1実施例の動作を図2のタイ
ミングチャートを参照しながら説明する。なお、レーザ
ー送信機からはパルス幅が50nsecで、周期が3m
secのレーザー光が出力され、これを受信するものと
する。
【0019】このレーザー光が受光部10にて受光され
ることにより、波形整形部12から図2の(A)で示さ
れているように、同レーザー光と等価であるパルス幅5
0nsec、周期が3msecのパルス信号が出力され
る。
【0020】このようなパルス信号を検出するには、そ
のパルス幅よりも高速でサンプリングすればよいのであ
るが、通常の信号処理に使用されているマイクロコンピ
ュータなどでは高速サンプリングには限界がある。
【0021】そこで、この例においてはパルス幅変換部
13にてパルス信号のパルス幅を図2の(B)に示され
ているように250μsecに変換したうえで、CPU
15の計数ポートPcに与えるようにしている。
【0022】同図(A)に示されているパルス信号はパ
ルス幅検出部14において、そのパルス幅が基準値と比
較される。すなわち、同パルス信号はローパスフィルタ
回路のコンデンサ14bに電荷として蓄積される。これ
により、同コンデンサ14bの充電電圧はパルス信号の
パルス幅に比例することになる。
【0023】この実施例では計数ポートPcにパルスが
入力された一定時間後にCPU15のリセットポートR
STから図2(E)に示されているようなリセットパル
スがトランジスタ14eに出力されるようになってい
る。
【0024】コンデンサ14bに充電された電圧は電圧
比較器14cにて基準電圧14dと比較され、同電圧比
較器14cの出力がHiかLowかにより、CPU15
はそのパルス幅が基準値以上であるか、以下であるかを
判定する。
【0025】この判定はリセットパルスが出力される直
前に行なわれる。この実施例の場合、コンデンサ14b
の電圧は図2(C)に示されているように、いずれのパ
ルス信号でも基準電圧14dよりも低いため、電圧比較
器14cの出力は同図(D)に示されているようにLo
wを保持し、これによりCPU15はパルス幅が基準値
以内であるから、現在到来しているレーザー光は目的と
するものであるとしてそのパルス信号をカウントする。
【0026】これに対して、電圧比較器14cの出力が
Hiの場合にはパルス幅が基準値以上であることを意味
するため、CPU15は同出力がHiレベルの間はカウ
ント動作を停止する。
【0027】なお、図3に示されているように、電圧比
較器14cに加えて同様な構成のもう一つの電圧比較器
14c′を並列的に設け、その比較基準電圧14dと1
4d′にて上限閾値と下限閾値とを設定することによ
り、目的とするパルス幅のレーザー光をより精度良く検
出することが可能となる。
【0028】すなわち、比較基準電圧14d′が上限閾
値、比較基準電圧14dが下限閾値とすると、一方のパ
ルス幅検出ポートPw1がLowで、他方のパルス幅検
出ポートPw2がHiのとき、目的とするパルス幅のレ
ーザー光と判定される。
【0029】次に、図4のタイミングチャートを参照し
ながら検出すべきレーザー光に光雑音パルスが重畳して
入力された場合の信号処理について説明する。同図にお
いて、P〜Pが目的とするレーザー光によるパルス
信号であり、P,Pが光雑音パルスで、光雑音パル
スP内に目的とする2つのパルス信号P,Pが埋
もれているものとする。
【0030】この例においてもパルス信号P〜P
パルス幅は50nsec、その周期は3msecで、同
パルス信号はパルス幅変換部13にて250μsecの
パルス幅に変換された後、CPU15の計数ポートPc
に入力される。もっとも、この例ではパルス信号P
は光雑音パルスP内に埋もれているため、検出さ
れない。光雑音パルスP,Pについては、パルス幅
変換部13にてそのパルス幅が250μsec分拡張さ
ぬることになぉ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施例のブロック図。
【図2】第1実施例の動作説明用のタイミングチャー
ト。
【図3】第1実施例におけるパルス幅検出部の変形例を
示したブロック図。
【図4】光雑音パルスが重畳されている場合の第1実施
例の動作説明用のタイミングチャート。
【図5】第2実施例のブロック図。
【図6】第3実施例のブロック図。
【図7】第4実施例のブロック図。
【図8】従来例を示したブロック図。
【符号の説明】 10 受光部 11 信号増幅部 12 波形整形部 13 パルス幅変換部 14 パルス幅検出部 15 CPU ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザー光受信装置に
関し、さらに詳しく言えば、周囲の光雑音の影響を受け
ることなく目的とするレーザーを正確に受信し得るよう
にしたレーザー光受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光受信装置は、身近なもので言
えばドアセンサーを初めとして、通過物体のカウンター
やセンサー、距離センサー、移動物体の速度センサーな
どに適用されており、図8にその構成が概略的に示され
ている。
【0003】すなわち、フォトダイオードなどからなり
到来するレーザー光を電気的なパルス信号に変換する光
電気変換器を有する受光部1と、同受光部1から出力さ
れるパルス信号を所定の値に増幅する信号増幅部2と、
同信号増幅部2にて増幅されたパルス信号を検出する信
号検出部3と、同信号検出部3により駆動される例えば
スピーカなどの報知部4とを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドアセンサーや通過物
体のカウンターなどとして用いられる場合、その設置環
境は大体において一定であり、受光する光信号は定常的
かつ安定した光信号であるため、従来では特に光雑音に
よる信号妨害については特に考慮されていない。
【0005】したがって、上記従来構成の装置を例えば
屋外でしかも移動体に搭載しての使用すると、様々な光
雑音を受けることになり誤動作が生ずる。例えば、太陽
光を瞬間的に遮る障害物(道路灯、ガードレール、吊り
橋など)があった場合には、入力光の変化により光雑音
パルスを受けることになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の事
情に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、レーザ
ー送信機から出力される光パルスを受信するレーザー光
受信装置において、上記光パルスを電気的なパルス信号
に変換する光電気変換器を有する受光部と、同受光部か
ら出力されるパルス信号のパルス幅を検出するパルス幅
検出部と、上記パルス信号が入力される計数ポートおよ
び上記パルス幅検出部の出力を受けるパルス幅検出ポー
トを有する制御部とを備え、同制御部は上記パルス幅検
出部からの出力に基づいて所定幅のパルス信号のみをカ
ウントするようにしたことにある。
【0007】この場合、上記受光部から出力されるパル
ス信号のパルス幅を変換するパルス幅変換部を備え、同
パルス幅変換部にて所定のパルス幅に変換されたパルス
信号を上記制御部の計数ポートに入力することが好まし
い。
【0008】また、上記パルス幅検出部は抵抗およびコ
ンデンサからなるローパスフィルタと、同ローパスフィ
ルタの出力電圧と基準電圧とを比較する比較器と、上記
コンデンサを放電させるリセット回路とを含み、上記制
御部から所定の時間間隔で同リセット回路にリセット信
号が出力されるようにすると良い。
【0009】さらに、上記パルス幅検出部にて基準幅以
上の光雑音パルス信号が検出された場合、上記制御部は
受信パルス列データにより、目的とするパルス信号の周
期を算出し、上記光雑音パルス信号中に含まれているパ
ルス信号を再生する。
【0010】
【作用】上記構成によると、パルス幅検出部にて到来し
た光のパルス幅が検出されるため、制御部は基準幅以上
のパルス信号はカウントせず、したがって目的とするパ
ルス信号のみをカウントすることになる。
【0011】また、目的とするレーザー光のパルス幅が
例えばナノ秒単位と高速である場合には、パルス幅変換
部によりそのパルス幅を例えばマイクロ秒単位に変換す
ることにより、通常使用されているマイクロコンピュー
タなどにても高速パルスを検出することができる。
【0012】さらに、制御部は到来する光の周期を例え
ばその周期ごとにメモリに記憶(カウント)し、その中
で最も検出回数の多い周期を目的とするパルス周期と
し、パルス幅検出部にて基準幅以上の光雑音パルス信号
が検出された場合には、そのパルス周期から光雑音パル
ス信号中に含まれているパルス信号を再生する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。図1にはこのレーザー光受信装置の第
1実施例としてのブロック図が示されている。これによ
ると、同装置は受光部10と、同受光部10からの出力
信号を所定レベルにまで増幅する信号増幅部11と、同
信号増幅部11にて増幅された出力信号の波形を整形す
る波形整形部12と、波形整形されたパルス信号のパル
ス幅を所定幅に変換するパルス幅変換部13と、波形整
形されたパルス信号のパルス幅を検出するパルス幅検出
部14と、パルス幅変換部13からのパルス信号が入力
される計数ポートPcおよびパルス幅検出部14の出力
を受けるパルス幅検出ポートPwを有する制御部(CP
U)15とを備えている。
【0014】この実施例において、受光部10はフォト
ダイオードからなり、レーザー光および光雑音とされる
太陽光もしくは照明光などは、この受光部10にて電気
的なパルス信号に変換される。なお、レーザー光は太陽
光などに比べてその光量は小さいが、同受光部10は受
光量のレベル変化をとらえて動作する。
【0015】波形整形部12は例えば高速のコンパレー
タもしくは高利得のアンプ系からなり、同波形整形部1
2にて信号増幅部11の出力信号がディジタル信号処理
が可能な矩形パルス波形に整形される。なお、この出力
波形は受光パルス波形と等価の波形である。
【0016】この実施例では、パルス幅変換部13はワ
ンショットマルチバイブレータからなり、例えばナノ秒
単位のパルス幅をマイクロ秒単位のパルス幅に変換す
る。この場合、ワンショットマルチバイブレータの出力
波形は、入力パルス波形の立上がりで同時に立上がり、
同入力パルス波形立下がり時点から所定時間後に立下が
るようになっている。
【0017】パルス幅検出部14は抵抗14a、コンデ
ンサ14bからなるローパスフィルタ回路と、コンパレ
ータからなる電圧比較器14cと、上記コンデンサ14
bの蓄積電荷を放電させるためのトランジスタ14eか
らなるリセット回路とを備えている。
【0018】次に、この第1実施例の動作を図2のタイ
ミングチャートを参照しながら説明する。なお、レーザ
ー送信機からはパルス幅が50nsecで、周期が3m
secのレーザー光が出力され、これを受信するものと
する。
【0019】このレーザー光が受光部10にて受光され
ることにより、波形整形部12から図2の(A)で示さ
れているように、同レーザー光と等価であるパルス幅5
0nsec、周期が3msecのパルス信号が出力され
る。
【0020】このようなパルス信号を検出するには、そ
のパルス幅よりも高速でサンプリングすればよいのであ
るが、通常の信号処理に使用されているマイクロコンピ
ュータなどでは高速サンプリングには限界がある。
【0021】そこで、この例においてはパルス幅変換部
13にてパルス信号のパルス幅を図2の(B)に示され
ているように250μsecに変換したうえで、CPU
15の計数ポートPcに与えるようにしている。
【0022】同図(A)に示されているパルス信号はパ
ルス幅検出部14において、そのパルス幅が基準値と比
較される。すなわち、同パルス信号はローパスフィルタ
回路のコンデンサ14bに電荷として蓄積される。これ
により、同コンデンサ14bの充電電圧はパルス信号の
パルス幅に比例することになる。
【0023】この実施例では計数ポートPcにパルスが
入力された一定時間後にCPU15のリセットポートR
STから図2(E)に示されているようなリセットパル
スがトランジスタ14eに出力されるようになってい
る。
【0024】コンデンサ14bに充電された電圧は電圧
比較器14cにて基準電圧14dと比較され、同電圧比
較器14cの出力がHiかLowかにより、CPU15
はそのパルス幅が基準値以上であるか、以下であるかを
判定する。
【0025】この判定はリセットパルスが出力される直
前に行なわれる。この実施例の場合、コンデンサ14b
の電圧は図2(C)に示されているように、いずれのパ
ルス信号でも基準電圧14dよりも低いため、電圧比較
器14cの出力は同図(D)に示されているようにLo
wを保持し、これによりCPU15はパルス幅が基準値
以内であるから、現在到来しているレーザー光は目的と
するものであるとしてそのパルス信号をカウントする。
【0026】これに対して、電圧比較器14cの出力が
Hiの場合にはパルス幅が基準値以上であることを意味
するため、CPU15は同出力がHiレベルの間はカウ
ント動作を停止する。
【0027】なお、図3に示されているように、電圧比
較器14cに加えて同様な構成のもう一つの電圧比較器
14c′を並列的に設け、その比較基準電圧14dと1
4d′にて上限閾値と下限閾値とを設定することによ
り、目的とするパルス幅のレーザー光をより精度良く検
出することが可能となる。
【0028】すなわち、比較基準電圧14d′が上限閾
値、比較基準電圧14dが下限閾値とすると、一方のパ
ルス幅検出ポートPw1がLowで、他方のパルス幅検
出ポートPw2がHiのとき、目的とするパルス幅のレ
ーザー光と判定される。
【0029】次に、図4のタイミングチャートを参照し
ながら検出すべきレーザー光に光雑音パルスが重畳して
入力された場合の信号処理について説明する。同図にお
いて、P〜Pが目的とするレーザー光によるパルス
信号であり、P,Pが光雑音パルスで、光雑音パル
スP内に目的とする2つのパルス信号P,Pが埋
もれているものとする。
【0030】この例においてもパルス信号P〜P
パルス幅は50nsec、その周期は3msecで、同
パルス信号はパルス幅変換部13にて250μsecの
パルス幅に変換された後、CPU15の計数ポートPc
に入力される。もっとも、この例ではパルス信号P
は光雑音パルスP内に埋もれているため、検出さ
れない。光雑音パルスP,Pについては、パルス幅
変換部13にてそのパルス幅が250μsec分拡張さ
れることになる。
【0031】また、パルス信号P〜Pがパルス幅変
換部13にて250μsecのパルス幅に変換されるに
伴って、CPU15の計数ポートPcにおけるサンプリ
ング周期も250μsecに設定されるが、この場合、
リセットパルスに関しては図4(E)に示されているよ
うに、各サンプリングごとにその3μsec後に出力さ
れるとともに、CPU15はサンプリング時点からこの
3μsecの間にパルス幅検出ポートPwをチェックす
るようにしている。
【0032】パルス信号P,Pのとき電圧比較器1
4cの出力はLowであるため、CPU15はこのパル
ス信号P,Pをカウントする。これに対して、光雑
音パルスP,Pについては、そのパルス幅によるコ
ンデンサ14bの充電電圧が基準電圧14d以上となり
(図4(C)参照)、その結果、電圧比較器14cの出
力が同図(D)に示されているようにHiとなるため、
CPU15はこれらの光雑音パルスP,Pをカウン
トしない。
【0033】したがって、このままでは検出すべきパル
ス信号P,Pもカウントされないことになるが、こ
の例では次のようにしてこれを補っている。
【0034】まず、検出すべきレーザー光によるパルス
信号の周期と、光雑音パルスのパルス幅とを検出する。
この場合、パルス信号の周期を検出するにあたっては、
一定時間内に受信したパルスをその周期ごとにメモリに
記憶し、もっとも多くあらわれた周期をもって検出すべ
きパルス信号の周期としている。
【0035】例えば、メモリ中に1msecから40m
secまで1msec単位で40個の周期カウント用の
記憶領域を設定し、もっとも多いカウント数の周期を検
出する。この実施例では3msecの記憶領域のカウン
ト数がもっとも大きい数となる。
【0036】光雑音パルスのパルス幅は、CPU15の
パルス幅検出ポートPwに入力される電圧比較器14c
の出力状態にて検出する。すなわち、図4(D)に示さ
れているように、電圧比較器14cがHiになっている
時間内でのサンプリング回数により求められる。
【0037】そして、この光雑音パルスの幅と検出すべ
きパルス信号の周期とを比較し、光雑音パルス幅がパル
ス信号の周期よりも大きい場合には、同光雑音パルスを
受信した前後のパルス信号(この場合、P,P)か
ら光雑音パルスP中に埋もれているパルス信号P2,
P3をカウントする。
【0038】このようにして、この発明によれば目的と
するパルス幅のパルス信号のみをカウントとし、かつ、
光雑音パルス中に埋もれている検出すべきパルス信号を
疑似的に再生することにより、パルスカウント数を補正
するようにしている。
【0039】次に、他の実施例について説明する。図5
の第2実施例においては、電圧比較器14cの比較基準
電圧をCPU15にて制御し、必要に応じてパルスの検
出幅を調整可能としている。
【0040】図6の第3実施例では、CPU15として
A/D変換器を内蔵したものを用い、ローパスフィルタ
回路におけるコンデンサ14bの充電電圧を直接そのA
/D変換入力ポートに入力してパルス幅をディジタルデ
ータにより検出するようにしている。
【0041】図7の第4実施例においては、パルス幅検
出部に高速のサンプリングカウンターを用い、パルス幅
情報をディジタルデータとしてCPU15に転送するよ
うにしている。
【0042】なお、いずれの実施例においてもパルス幅
変換部13を備えているが、CPU15自体が例えばナ
ノ秒単位で高速サンプリング可能である場合には、こと
さらパルス幅変換部13を設ける必要もない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、パルス幅検出部にてパルス幅を検出して基準値以外
のものはカウントしないようにしたことにより、移動体
に搭載しての屋外での使用に際しても、周囲の光雑音パ
ルスに影響を殆ど受けることなく、目的とするレーザー
光によるパルス信号のみを正確にカウントすることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー送信機から出力される光パルス
    を受信するレーザー光受信装置において、上記光パルス
    を電気的なパルス信号に変換する光電気変換器を有する
    受光部と、同受光部から出力されるパルス信号のパルス
    幅を検出するパルス幅検出部と、上記パルス信号が入力
    される計数ポートおよび上記パルス幅検出部の出力を受
    けるパルス幅検出ポートを有する制御部とを備え、同制
    御部は上記パルス幅検出部からの出力に基づいて所定幅
    のパルス信号のみをカウントするようにしたことを特徴
    とするレーザー光受信装置。
  2. 【請求項2】 上記受光部から出力されるパルス信号の
    パルス幅を変換するパルス幅変換部を備え、同パルス幅
    変換部にて所定のパルス幅に変換されたパルス信号が上
    記制御部の計数ポートに入力されるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載のレーザー光受信装置。
  3. 【請求項3】 上記パルス幅検出部は抵抗およびコンデ
    ンサからなるローパスフィルタと、同ローパスフィルタ
    の出力電圧と基準電圧とを比較する比較器と、上記コン
    デンサを放電させるリセット回路とを含み、上記制御部
    から所定の時間間隔で同リセット回路にリセット信号が
    出力されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    のレーザー光受信装置。
  4. 【請求項4】 上記パルス幅検出部にて基準幅以上の光
    雑音パルス信号が検出された場合、上記制御部は受信パ
    ルス列データにより、目的とするパルス信号の周期を算
    出し、上記光雑音パルス信号中に含まれているパルス信
    号を再生するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載のレーザー光受信装置。
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