JPH06188596A - 部品位置認識方法及びその装置 - Google Patents

部品位置認識方法及びその装置

Info

Publication number
JPH06188596A
JPH06188596A JP4336958A JP33695892A JPH06188596A JP H06188596 A JPH06188596 A JP H06188596A JP 4336958 A JP4336958 A JP 4336958A JP 33695892 A JP33695892 A JP 33695892A JP H06188596 A JPH06188596 A JP H06188596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
image
candidate positions
candidate
positional relationship
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4336958A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Sano
勝也 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Japan Tobacco Inc filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4336958A priority Critical patent/JPH06188596A/ja
Publication of JPH06188596A publication Critical patent/JPH06188596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品の撮像データから部品の位置を認識する
ものにあって、撮像データに外乱等が含まれる場合で
も、正確に部品の位置を認識する。 【構成】 テレビカメラにより四角形の部品を撮像する
(S1)。撮像データを画像処理装置に送り、テンプレ
ートマッチングにより部品の特定部位(4つの角部)の
候補位置を全て求める(S2〜S4)。全ての候補位置
のうち、予め記憶されている所定の位置関係に適合する
組合せの候補位置のみを選択する(S5)。選択された
候補位置の座標から、部品の中心位置及び回転角を演算
により求める(S6)。これにて、外乱等の要因により
誤った候補位置が混ざっていても、その誤った候補位置
は特定部位の相互の位置関係から逸脱するので除かれ、
特定部位に対応した候補位置のみから部品位置が求めら
れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品等の部品を撮
像装置により撮像し、その撮像データから部品の位置を
認識するようにした部品位置認識方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばIC等の部品をプリント基板に自
動的に装着する部品実装装置は、図5に示すように、部
品供給部において装着ヘッドに設けられた吸着ノズル1
により部品2の中心部を吸着して取得し、その部品2を
基板3上の接着剤4が塗布された所定の装着ポイントま
で移送し、基板3上に装着するようになっている。
【0003】この場合、吸着ノズル1による部品2の吸
着時において、図6に示すように、本来、(a)に示す
ように、吸着ノズル1の中心点Nが部品2の中心点Pと
一致し且つ部品2の主軸(横方向の中心線)の向きがX
軸方向に一致することが理想であるが、実際には、
(b)に示すように、吸着ノズル1の中心点Nと部品2
の中心点Pとがずれたり、部品2の主軸がX軸に対して
角度S(回転角S)だけ傾いた状態となることがある。
【0004】そこで、この種の部品実装装置にあって
は、実装精度を向上させるために、部品位置を検出する
ための部品位置認識装置を組込むことが行われている。
この部品位置認識装置は、例えば吸着ノズル1の所定位
置において、カメラによりその吸着ノズル1に吸着され
た部品2を下方から撮像し、その撮像データに基づいて
画像処理装置によりその部品2の中心位置及び回転角を
検出し、その結果に基づいて位置ずれが補正されるもの
である。
【0005】ところで、上記のような画像データから部
品2の中心位置及び回転角を求める画像処理の方法とし
ては、主に次の3種類の方法があった。 (1)慣性モーメントを求めて算出する方法 (2)撮影画像の投影を求めて算出する方法 (3)部品に相当するテンプレート画像を、撮影画像に
重ね合わせて部品位置を算出する方法(一般的なテンプ
レートマッチング法)
【0006】ところが、上記(1),(2)の方法で
は、撮影画像に外乱画像(例えば吸着ノズル1の一部が
部品2からはみ出している)が入っていると、その外乱
画像も含めたままで算出してしまうので、正確な位置検
出ができない不具合がある。また、(3)の一般的なテ
ンプレートマッチング法では、外乱画像の影響は受けに
くいものの、部品2の主軸が傾いている場合に、同じ回
転角で傾いているテンプレート画像を用いない限り、回
転角まで正確に算出できない欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
テンプレートマッチングを応用した新たな画像処理の方
法を開発した。この方法は、部品2のうち形状に特徴の
ある複数の特定部位に夫々対応した小さな複数個のテン
プレート画像を用い、テンプレートマッチングにより部
品2の各特定部位の位置を求め、そこから中心位置及び
回転角を算出するものである。
【0008】具体例を上げると、図7に示すように、部
品2の4つの角部を特定部位とし、それら4つの角部に
対応した4個のテンプレート画像5,6,7,8が、部
品2の撮影画像9に重なり合う位置を探して部品2の4
つの角部の位置を求め、それらの位置から、部品2の中
心位置及び回転角を算出するものである。この場合、4
個のテンプレート画像5,6,7,8は、夫々小形の正
方形の中に四分の一円のパターン(図では便宜上斜線を
付して示す)を有して構成され、部品2に多少の傾きが
あってもマッチングが可能とされている。これによれ
ば、吸着ノズル1の外乱画像に影響されることなく、正
確に部品2の中心位置及び回転角を検出することができ
る。尚、図面中、10はカメラの視野を示す。
【0009】しかしながら、このような複数個のテンプ
レート画像5,6,7,8を用いて部品2の特定部位を
求める方法にあっても、図8に示すようなケースにあっ
ては、正確な位置検出ができない不具合があった。即
ち、図8(a),(c)に示すように、吸着ノズル1の
外乱画像が部品2の角部に生じている場合には、その外
乱画像部分を角部として検出してしまうことになり、図
8(b)に示すように、部品2そのものが4つの角部に
類似した形状を呈する凸部等を他に有しているような場
合にも、角部でない部分を角部として検出してしまうこ
とが起こる。共に、部品2の中心位置及び回転角を正確
に算出できなくなる。
【0010】従って、本発明の目的は、撮像データに外
乱等が含まれる場合でも、正確に部品の位置を認識する
ことができる部品位置認識方法及びその装置を提供する
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の部品位置認識方
法は、部品の複数個の特定部位の相互の位置関係を予め
記憶し、部品の撮像データからその部品の複数個の特定
部位の候補となる位置をテンプレートマッチングにより
求め、求められた特定部位の候補位置のうち、予め記憶
された位置関係に適合するものを選択し、選択された候
補位置から部品の位置を求めるようにしたところに特徴
を有するものである。
【0012】また、本発明の部品位置認識装置は、部品
の撮像データからその部品の複数個の特定部位の候補と
なる位置をテンプレートマッチングにより求める画像処
理手段と、前記部品の複数個の特定部位の相互の位置関
係を記憶する記憶手段と、前記画像処理手段により求め
られた特定部位の候補位置のうち、前記記憶手段に記憶
された位置関係に適合するものを選択し、選択された候
補位置から前記部品の位置を求める位置検出手段とを具
備する構成に特徴を有するものである。
【0013】
【作用】本発明の部品位置認識方法によれば、部品の複
数個の特定部位の候補となる位置がテンプレートマッチ
ングにより求められるのであるが、このとき、外乱画像
や部品自体の形状等の要因により、特定部位に対応して
いない誤った候補位置が混ざっている場合が生ずる。と
ころが、この誤った候補位置は特定部位の相互の位置関
係から逸脱するので、求められた複数の候補位置のなか
から、予め記憶された特定部位の相互の位置関係に適合
する候補位置が選択されることにより、上記の特定部位
に対応していない誤った候補位置は除かれるようにな
る。
【0014】従って、選択された候補位置に基づいて部
品の位置を求めることにより、撮像データに外乱等が含
まれる場合でも、正確に部品の位置を認識することがで
きるようになる。
【0015】また、本発明の部品位置認識装置によれ
ば、画像処理手段によって、部品の撮像データからその
部品の複数個の特定部位の候補となる位置がテンプレー
トマッチングにより求められるのであるが、このとき、
外乱画像や部品自体の形状等の要因により、特定部位に
対応していない誤った候補位置が混ざっている場合が生
ずる。ところが、この誤った候補位置は特定部位の相互
の位置関係から逸脱するので、求められた複数の候補位
置が、記憶手段に記憶された特定部位の相互の位置関係
に適合するかどうかを調べることにより、上記の特定部
位に対応していない誤った候補位置を除くことができ
る。
【0016】従って、位置検出手段によって、候補位置
のうち、特定部位の位置関係に適合するものが選択さ
れ、選択された候補位置から部品の位置が求められるこ
とにより、撮像データに外乱等が含まれる場合でも、正
確に部品の位置が認識されるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、IC等の電子部品(チップ
部品)を基板に自動的に装着する部品実装装置に組込ま
れた部品位置認識装置に適用した一実施例について、図
面を参照して説明する。
【0018】まず、部品実装装置の概略構成について簡
単に述べる。詳しく図示はしないが、部品実装装置は、
ベース上に、プリント基板3(図5参照)が位置決め状
態にセットされる部品装着部、電子部品(チップ部品)
2を供給する部品供給部、それら部品装着部と部品供給
部との間を自在に移動される装着ヘッド、各機構を制御
する制御装置などを備えて構成されている。
【0019】そして、前記装着ヘッドは、図5に示すよ
うに、吸着ノズル1を有し、前記部品供給部において部
品2の中心部を吸着して取得し、その部品2を基板3上
の接着剤4が塗布された所定の装着ポイントまで移送
し、基板3上に装着するようになっている。
【0020】この場合、吸着ノズル1による部品2の吸
着時において、図6に示すように、本来、(a)に示す
ように、吸着ノズル1の中心点Nが部品2の中心点Pと
一致し且つ部品2の主軸(横方向の中心線)の向きがX
軸方向に一致することが理想であるが、実際には、
(b)に示すように、吸着ノズル1の中心点Nと部品2
の中心点Pとがずれたり、部品2の主軸(横方向の中心
線)がX軸に対して回転角Sだけ傾いた状態となること
がある。一般に、この部品2のずれや傾きは、吸着作業
の都度変わることになる。
【0021】そこで、実装精度を向上させるために、本
実施例に係る部品位置認識装置が設けられる。この部品
位置認識装置により、前記部品2の中心位置及び回転角
Sが検出され、その結果に基づいて、吸着ノズル1(部
品2)側あるいは基板3側を移動させることにより、そ
の位置ずれが補正された状態とされ、精度の高い装着作
業が行われるようになっている。
【0022】次に、本実施例に係る部品位置認識装置に
ついて述べる。図示はしないが、この部品位置認識装置
は、大きく分けて、部品2を撮像する撮像装置としての
例えばテレビカメラと、そのテレビカメラによって得ら
れた撮像データを処理する画像処理装置とから構成され
る。
【0023】このうちテレビカメラは、前記部品供給部
と部品装着部との間の位置に固定的に設けられ、吸着ノ
ズル1が所定の部品認識位置に停止された状態で、前記
部品2を下方から撮像するようになっている。そして、
前記画像処理装置は、A/D変換器やマイクロコンピュ
ータ等を備えて構成され、前記テレビカメラによって得
られた撮像データに基づいて、テンプレートマッチング
法を応用した方法により、部品2の中心点Pの位置(固
有のXY座標系による位置座標)及び回転角Sを算出す
るようになっている。
【0024】この場合、詳しくは後述するように、画像
処理装置は、部品2の複数個の特定部位の相互の位置関
係を予め記憶し、部品2の撮像データからその部品2の
複数個の特定部位の候補となる位置をテンプレートマッ
チングにより求め、求められた特定部位の候補位置のう
ち、予め記憶された位置関係に適合するものを選択し、
選択された候補位置から部品2の中心点Pの位置及び回
転角Sを求めるようになっている。従って、この画像処
理装置が、本発明にいう画像処理手段,記憶手段及び位
置検出手段の各手段として機能するようになっている。
【0025】ここで、上記部品位置認識装置の実行する
部品認識の処理の方法について、図1乃至図4も参照し
て以下述べる。尚、ここでは、図4に示すような、四角
形の部品2を対象とし、その4つの角部(頂点A,B,
C,D)を特定部位とした例を具体例として上げながら
説明する。
【0026】この場合、図3などに示すように、後述す
るテンプレートマッチングには、前記部品2の4つの角
部に対応し、夫々小形の正方形の中に四分の一円のパタ
ーン(図では便宜上斜線を付して示す)を有してなる4
個のテンプレート画像5,6,7,8が用いられるよう
になっている。また、図4に示すように、部品2の4個
の頂点A,B,C,Dの座標を、夫々(Xa ,Ya ),
(Xb ,Yb ),(Xc ,Yc ),(Xd ,Yd )と
し、辺ABの長さをW,辺BCの長さをLとすると、4
頂点A,B,C,Dは、相互に所定の位置関係を存する
こととなり、その位置関係が予めメモリに記憶されてい
る。
【0027】さて、処理の手順は、図1のフローチャー
トに示す通りである。即ち、まず、ステップS1では、
前記テレビカメラにより、部品2が撮像される。この撮
影画像9は、例えば図3(a)に示すようになり、吸着
ノズル1の中心点Nと部品2の中心点Pとがずれ、且
つ、部品2の主軸が回転角Sだけ傾いた状態となってい
る。また、ここでは、吸着ノズル1の一部が部品2の右
上の角部からはみ出し、部品2の右上の角部が外乱画像
に吸収された状態となっている。尚、図面中、10はテ
レビカメラの視野を示す。
【0028】次に、ステップS2〜S4では、テンプレ
ートマッチングにより特定部位(部品2の角部)の候補
位置が全て求められる。この処理は、図3(b)に示す
ように、4個のテンプレート画像5,6,7,8が、部
品2の撮影画像9に重なり合う位置を探し(ステップS
3)、部品2の4頂点の候補となる点(テンプレート画
像5,6,7,8の各中心点)の座標を算出する(ステ
ップS4)ことにより行われる。
【0029】図3の例では、(b)に示すように、全部
で5点の候補位置が求められる。このとき、部品2の左
上,左下,右下については、夫々テンプレート画像5,
6,7により本来の特定部位に対応した候補位置を検出
することができる。ところが、部品2の右上の角部に相
当するテンプレート画像8が重なる位置は2か所現われ
るようになり、それら2個の候補位置は共に本来の特定
部位に対応していないことになる。尚、この場合、テン
プレート画像5,6,7,8により部品2に多少の傾き
があってもマッチングが可能とされている。また、図7
に示すように、吸着ノズル1による外乱画像が、角部に
現れないような場合には、4個の特定部位に対応した4
個の候補位置が求められる。
【0030】全ての候補位置が求められると(ステップ
S2にてYes)、ステップS5にて、候補位置のう
ち、予め記憶されている所定の位置関係に適合する候補
位置のみが選択,抽出される。この場合、2個の特定部
位がなす位置関係から、全ての特定部位がなす位置関係
まで、いくつかの位置関係がある。図4には、四角形の
部品2の4個の特定部位(頂点A,B,C,D)におけ
る、いくつかの位置関係を例示しており、2個の頂点が
なす位置関係、3個の頂点がなす位置関係、4個の全て
の頂点がなす位置関係が夫々存在する。
【0031】この場合、できるだけ多くの特定部位がな
す位置関係を満たすような候補位置の組合せを求めるこ
とが、位置検出の高い精度が得られることになる。そこ
で、部品2の例では、このステップS5の処理は、具体
的には図2のフローチャートに示す手順にて行われる。
【0032】即ち、ステップS51では、全て(5個)
の候補位置のうちの2個の候補位置の組合せが、所定の
位置関係に適合するかどうかが、全ての組合せについて
チェックされる。この適合するか否かの判定は、後のス
テップS53のところで述べるように、ある程度の誤差
を考慮してなされる。適合する組合せがなければ(ステ
ップS52にてNo)、認識が不可能とされ終了する。
適合する組合せがあれば(ステップS52にてYe
s)、ステップS53に進む。
【0033】ステップS53では、上記適合する2個の
候補位置の組合せに、別の1個の候補位置を組合せた3
個の候補位置の組合せが、所定の位置関係に適合するか
どうかが、全ての組合せについてチェックされる。この
判断は、図4に示した位置関係を満たすかどうかで行わ
れるのであるが、次式を全て満足したときに、適合する
と判断される。
【0034】
【数1】
【0035】尚、上記のα,β,γ,δ,ε,ζは、部
品2の寸法の公差、画像処理による誤差等を考慮して、
判定にある程度の幅を持たせるためのものである。詳し
い説明は省略するが、上記ステップS51や、後述のス
テップS57における判断も、同様にある程度の幅をも
って行われる。
【0036】このようにしてチェックが行われ、適合す
る組合せがなければ(ステップS55にてNo)、ステ
ップS56にて、上記ステップS51にて求められた2
個の候補位置の組合せのうち、最も信頼できる組合せの
2個の候補位置(上記のα,β,γ,δ,ε,ζ等の値
を一番小さくできるもの)が選択される。一方、適合す
る組合せがあれば(ステップS55にてYes)、ステ
ップS57に進む。
【0037】ステップS57では、上記適合する3個の
候補位置の組合せに、別の1個の候補位置を組合せた4
個の候補位置の組合せが、所定の位置関係に適合するか
どうかが、全ての組合せについてチェックされる。やは
り、この判断は、図4に示した位置関係を満たすかどう
かで行われる。
【0038】そして、適合する組合せがなければ(ステ
ップS58にてNo)、ステップS59にて、上記ステ
ップS54にて求められた3個の候補位置の組合せのう
ち、最も信頼できる組合せの3個の候補位置(上記の
α,β,γ,δ,ε,ζ等の値を一番小さくできるも
の)が選択される。一方、適合する組合せがあれば(ス
テップS58にてYes)、ステップS60にて、同様
に最も信頼できる組合せの4個の候補位置が選択され
る。図3に示した例では、(c)に示すように、ステッ
プS59にて、左上,左下,右下の3個の候補位置の組
合せが、所定の位置関係に適合するものとして選択され
ることになる。
【0039】以上のような候補位置の選択が行われる
と、図1のフローチャートに戻って、選択された候補位
置の座標から、部品2の中心位置P及び回転角Sが演算
により求められる(ステップS6)。中心位置P及び回
転角Sの演算は、選択された候補位置の個数に応じて図
4に示す演算式の通りに行われる。この場合、長方形の
部品2の場合、少なくとも2頂点の座標が得られたなら
ば、中心点P及び回転角Sが算出が可能である。この演
算式については、自明であり、また説明が煩雑となるこ
とを避けるため、詳しい説明を省略する。
【0040】このように本実施例によれば、部品2のう
ち形状に特徴のある複数の特定部位(この場合角部)に
夫々対応した小さな複数個のテンプレート画像5,6,
7,8を用いて、テンプレートマッチングにより部品2
の各特定部位の候補位置を求めるようにしているので、
部品2に多少の傾きがあってもその中心位置P及び回転
角Sを検出することができる。
【0041】そして、このとき、吸着ノズル1による外
乱画像等の要因により、特定部位に対応していない誤っ
た候補位置が混ざっている場合が生ずることがあって
も、その誤った候補位置は特定部位の相互の位置関係か
ら逸脱するので、求められた複数の候補位置のなかか
ら、予め記憶された特定部位の相互の位置関係に適合す
る候補位置が選択されることにより、誤った候補位置を
除くことができる。従って、選択された候補位置に基づ
いて部品2の位置を求めることにより、正確に部品2の
中心位置P及び回転角Sを算出することができるもので
ある。
【0042】尚、上記実施例では、図8(a)に示すよ
うに、吸着ノズル1の外乱画像が部品2の1個の角部部
分に生じている場合を例として説明したが、図8(b)
に示すように、部品2そのものが4つの角部に類似した
形状を呈する凸部等を他に有しているような場合や、図
8(c)に示すように、2個の角部に渡って外乱画像が
生じているような場合でも、本実施例の方法を用いれ
ば、部品2の中心位置P及び回転角Sを正確に算出する
ことができるものである。
【0043】また、上記実施例では、全ての候補位置に
対して位置関係の適合を判断する(ステップS5)よう
にしているが、候補位置が吸着ノズル1の外乱画像上に
あるかどうかを調べて予め候補位置から除いておくこと
もできる。この場合、予め吸着ノズル1の位置(円形の
範囲)を記憶し、候補位置がその範囲内にあるかどうか
により調べることができ、また、必ず外乱画像が含まれ
るような場合には、吸着ノズル1の画像に対応したテン
プレート画像を用いてマッチングさせることによって
も、候補位置が吸着ノズル1の外乱画像上にあるかどう
かを調べることができる。
【0044】その他、本発明の部品位置認識方法は、長
方形の部品2に限らず様々な形状の部品に対して適用さ
せることが可能であり、また、本発明の部品位置認識装
置は、部品実装装置に限らず各種装置に組込むことが可
能であるなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で、適
宜変更して実施することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の部品位置認識方法によれば、部品の複数個の特定部位
の相互の位置関係を予め記憶し、部品の撮像データから
その部品の複数個の特定部位の候補となる位置をテンプ
レートマッチングにより求め、求められた特定部位の候
補位置のうち、予め記憶された位置関係に適合するもの
を選択し、選択された候補位置から部品の位置を求める
ようにしたので、撮像データに外乱等が含まれる場合で
も、正確に部品の位置を認識することができるという優
れた実用的効果を奏する。
【0046】また、本発明の部品位置認識装置によれ
ば、部品の撮像データからその部品の複数個の特定部位
の候補となる位置をテンプレートマッチングにより求め
る画像処理手段と、前記部品の複数個の特定部位の相互
の位置関係を記憶する記憶手段と、前記画像処理手段に
より求められた特定部位の候補位置のうち、前記記憶手
段に記憶された位置関係に適合するものを選択し、選択
された候補位置から前記部品の位置を求める位置検出手
段とを具備するので、撮像データに外乱等が含まれる場
合でも、正確に部品の位置を認識することができるとい
う優れた実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、部品位置認識
の手順を示すフローチャート
【図2】候補位置の選択処理の手順を示すフローチャー
【図3】画像処理の手順を説明するための画像を示す図
【図4】四角形の部品における特定部位の位置関係及び
位置の算出方法をまとめて示す図
【図5】部品実装装置の要部を示す側面図
【図6】吸着ノズルと部品との位置関係を示す底面図
【図7】外乱画像の悪影響がない場合の画像とテンプレ
ート画像との関係を示す図
【図8】外乱画像等の悪影響がある場合の画像とテンプ
レート画像との関係を示す図
【符号の説明】
図面中、1は吸着ノズル、2は部品、3は基板、4は接
着剤、5,6,7,8はテンプレート画像、9は撮影画
像を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品等の部品を撮像装置により撮像
    し、その撮像データから前記部品の位置を認識する部品
    位置認識方法であって、 前記部品の複数個の特定部位の相互の位置関係を予め記
    憶し、 前記撮像データから前記部品の複数個の特定部位の候補
    となる位置をテンプレートマッチングにより求め、 求められた特定部位の候補位置のうち、予め記憶された
    位置関係に適合するものを選択し、選択された候補位置
    から前記部品の位置を求めるようにしたことを特徴とす
    る部品位置認識方法。
  2. 【請求項2】 電子部品等の部品を撮像装置により撮像
    し、その撮像データから前記部品の位置を認識する部品
    位置認識装置であって、 前記撮像データから前記部品の複数個の特定部位の候補
    となる位置をテンプレートマッチングにより求める画像
    処理手段と、 前記部品の複数個の特定部位の相互の位置関係を記憶す
    る記憶手段と、 前記画像処理手段により求められた特定部位の候補位置
    のうち、前記記憶手段に記憶された位置関係に適合する
    ものを選択し、選択された候補位置から前記部品の位置
    を求める位置検出手段とを具備することを特徴とする部
    品位置認識装置。
JP4336958A 1992-12-17 1992-12-17 部品位置認識方法及びその装置 Pending JPH06188596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4336958A JPH06188596A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 部品位置認識方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4336958A JPH06188596A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 部品位置認識方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06188596A true JPH06188596A (ja) 1994-07-08

Family

ID=18304192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4336958A Pending JPH06188596A (ja) 1992-12-17 1992-12-17 部品位置認識方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06188596A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003004967A1 (en) * 2001-07-01 2003-01-16 Advantest Corporation Position detection apparatus, position detection method, and electr5onic part convey apparatus
JP2008232933A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Hitachi High-Technologies Corp 画像処理システム、及び走査型電子顕微鏡装置
JP2012134418A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Panasonic Corp 部品実装装置及び部品実装方法
JP2013096864A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Mitsubishi Materials Corp 固定部材検出ユニット、固定部材解体システム、固定部材解体方法、およびプログラム
WO2013080278A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 日本たばこ産業株式会社 フィラメント材料のサイズ検査方法及びその検査システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003004967A1 (en) * 2001-07-01 2003-01-16 Advantest Corporation Position detection apparatus, position detection method, and electr5onic part convey apparatus
JP2003017510A (ja) * 2001-07-01 2003-01-17 Advantest Corp 位置検出装置、位置検出方法及び電子部品搬送装置
JP2008232933A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Hitachi High-Technologies Corp 画像処理システム、及び走査型電子顕微鏡装置
JP2012134418A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Panasonic Corp 部品実装装置及び部品実装方法
JP2013096864A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Mitsubishi Materials Corp 固定部材検出ユニット、固定部材解体システム、固定部材解体方法、およびプログラム
WO2013080278A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 日本たばこ産業株式会社 フィラメント材料のサイズ検査方法及びその検査システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110228080A1 (en) Up-look camera based vision apparatus to auto align pick-and-place positions for device handlers
JP3014314B2 (ja) チップマウントシステムのカメラ位置偏差補正方法及びその偏差補正方法を利用したチップ装着方法
JPH06188596A (ja) 部品位置認識方法及びその装置
JPH08136235A (ja) パターン検出方法
JP4890904B2 (ja) 部品位置検出方法及び装置
JP3684799B2 (ja) 移動体の停止位置ズレ量検出装置
JP4707423B2 (ja) 部品位置検出方法及び装置
JP4106301B2 (ja) 部品認識方法及び装置
JPH0541598A (ja) 部品実装位置補正方法
JP2003156311A (ja) アライメントマークの検出、登録方法及び装置
JP4757701B2 (ja) 電子部品の吸着位置補正方法及び装置
JP3039645B1 (ja) 電子部品の位置認識方法及び装置
JP2021044281A (ja) 部品認識データ作成方法および部品認識データ作成プログラム
JPH11295036A (ja) 電子部品の方向判定方法とその装置
JPH03241897A (ja) リード付き部品の位置補正方法
JP2006112930A (ja) 対象物の形状判別方法及び装置
JP2974794B2 (ja) 多角形部品の多視野認識方法
JPH10150298A (ja) 電子部品の補正角度修正方法とそれを用いた電子部品 実装装置
JP2006234793A (ja) 部品位置検出方法および装置
JP4660205B2 (ja) 部品認識方法及び装置
JPH09167232A (ja) 線分抽出方法
JP3108076B2 (ja) 認識装置
JP2624322B2 (ja) 対象物の特徴部の位置の検出方法
JPS5919464B2 (ja) パタ−ン認識装置
JPH0761583B2 (ja) チツプ部品の装着方法