JP4890904B2 - 部品位置検出方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品位置検出方法及び装置、更に詳細には、撮像された電子部品の画像を処理して部品位置を検出する方法及び装置に関するものである。
従来より、電子部品(以下単に部品という)を基板上に実装する部品実装機では、吸着された部品の画像をCCDカメラなどの撮像手段から取り込み、この部品の画像を認識して部品中心と部品傾きを求めて部品の位置検出を行い、部品の吸着ずれを補正して部品を基板上の所定位置に搭載している。
このように部品中心と部品傾きを求める部品位置検出(部品の位置決め、あるいは部品認識ともいう)に対しては、搭載される部品の所定部位ないし特徴のある部位をエレメントとし、異なるエレメントごとにエレメントの集合であるエレメントグループを作成し、各エレメントグループの位置情報に基づき部品位置を検出することが提案されている(特許文献1)。この方法では、搭載される部品において、座標点としてあらわすことができるエレメント(例えば、リード端子、ボール端子、コーナー)が2つあれば、部品の位置決めが可能である。
さらに、部品の種類に制限を受けることがなく、高精度の位置決めを可能にするために、少なくとも1本の直線部を検出し、この直線部に対して垂直な走査線を用いて部品を走査し、部品に外接する外接線を求め、部品データにより得られる部品寸法を用いて部品中心を求め、また直線部の傾きを部品傾きとして部品位置検出を行うことが提案されている(特許文献2)。この方法では、搭載される部品において、傾きをあらわすことができるエレメント(例えば、辺)が1つあれば、部品の位置決めが可能である。
特許文献1、2に記載された部品位置検出方法では、いずれも、CCDカメラなどの撮像装置で取得された部品の画像を画像処理して、画像内の各エレメントの検出を行い、検出エレメントを結ぶ線分の傾きと基準傾きとの差を求めて、それを部品傾きとし、この算出した傾きと、各エレメントの部品中心へのオフセットから、各検出エレメントについて、部品中心を算出している。
特開2001−209792号公報 特開2002−288634号公報
しかしながら、従来の方法で用意されたエレメント種別だけでは、図9に示すような部品70については、一つのリード70aしか持たないので、2つ以上の座標点をあらわすエレメント、もしくは1つ以上の傾きを求めることが可能なエレメントを定義することができず、位置決めすることができなかった。
また、図10(A)に示すような4つのコーナー80a〜80dを有する部品80の画像は、各コーナーに標準サイズの検出ウインドウ81a〜81dを設定して、位置決め処理が行われているが、図10(B)に示すように、部品が吸着ずれを起こしている場合は、検出ウインドウ内にコーナーが存在しないので、段階的にウインドウサイズを大きくしたり、あるいはその位置をずらして補正ウインドウ82a〜82dを生成し、検出処理を繰り返すというリトライ処理を行っていた。
しかしながら、このような処理では指定エレメント付近に類似形状のエレメントがあると、同一ウインドウ内に入ってしまい、誤検出をする恐れがあった。また、リトライ処理や検出ウインドウサイズの拡大で、処理時間が増大するという問題もあった。
また、端子がまったくない部品については、重心+慣性主軸を部品中心、傾きとして位置決めすることが可能であったが、部品の縦横寸法がほぼ同じ場合、慣性主軸は安定せず、部品アスペクト比が1:2以上であることなどの制限条件をつけなければならなかった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、位置決めのために定義可能な部位の数が少ない部品であっても、正確に部品の位置を検出し、部品の誤搭載を防止することができる部品位置検出方法及び装置を提供することを課題とする。
本発明(請求項1、8)は、
撮像された部品の画像を処理して部品位置を検出する方法及び装置であって、
部品重心と部品の他の部位の位置を部品データとして求めること、
撮像された部品画像を処理して部品重心と他の部位を検出すること、
検出された部品重心と他の部位の位置と、部品データとして求めた両位置に基づいて撮像された部品の傾きを算出することを特徴とする。
また、上記発明で、部品中心は、算出された部品傾きと、部品重心及び/又は他の部位と部品中心との間のオフセット値から算出される。
また、本発明(請求項3、10)は、
撮像された部品の画像を処理して部品位置を検出する方法及び装置であって、
部品の輪郭重心とソリッド重心の位置を部品データとして求めること、
撮像された部品画像を処理して部品の輪郭重心とソリッド重心を検出すること、
検出された輪郭重心とソリッド重心の位置と、部品データとして求めた両重心の位置から撮像された部品の傾きを算出することを特徴とする。
また、上記発明で、部品中心は、算出された部品傾きと、部品の輪郭重心及び/又はソリッド重心と部品中心との間のオフセット値から算出される。
また、本発明では、部品重心を検出するとき、検出された重心の妥当性を判断し、妥当性がないと判断された場合、あるいは、検出された部品重心と他の部位の位置間の距離が、部品データとして求められた部品重心と他の部位の位置間の距離から許容範囲を超えてずれている場合には、エラー処理がなされる。
また、本発明では、部品重心を部品データとして求めるとき、部品認識条件を変動させて部品重心を検出し、検出された部品重心のばらつきが部品データとして記述される。
本発明によれば、重心を位置決めのためのエレメントとして定義しているので、撮像された部品画像から重心位置を検出することにより、その座標点を位置決めのデータとして利用することができる。従って、従来では、形状特徴が少なく2点以上の座標点が指定できず、位置決め不可であった部品においても、位置決めが可能となり、信頼性のある部品位置検出が可能となる。
また、本発明では、検出された重心に妥当性がない場合、あるいは、検出された重心が部品データとして求めた重心位置と所定値以上ずれている場合にはエラー処理がなされるので、部品の誤搭載を防止することができる。
さらに、本発明では、部品重心を部品データとして求めるとき、部品認識条件を変動させて部品重心を検出し、検出された部品重心のばらつきが部品データとして記述されるので、重心のばらつきが大きい場合には、定義できない部品として取り扱い、重心を用いた位置決めを中止することができ、誤搭載を未然に防止できる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の部品の位置検出に用いられるシステムの構成図である。このシステムは、部品2を吸着し、撮像位置へセットするための吸着ノズル1と、吸着ノズル1の移動や照明装置3の駆動など部品の基板(不図示)上への搭載動作を制御するマシン制御装置13と、部品2を撮像するための撮像装置として機能する標準カメラ4及び高解像度カメラ5と、撮像された画像を処理して部品認識する画像処理装置12とによって構成される。
画像処理装置12は、カメラ4、5で撮像された部品の画像をデジタル画像に変換するA/Dコンバータ6、デジタル画像に変換された画像を格納する画像メモリ7、作業用メモリ8、画像メモリ8のデータを演算処理する演算装置9、部品データ格納メモリ10、インターフェース11並びに、各装置ないしメモリ間のデータの流れを制御するとともに、部品搭載に必要なデータを演算する制御装置4から構成され、演算装置9並びに制御装置4は、CPUなどで構成される。また、撮像された画像あるいは処理された画像を表示させるモニタ14が設けられる。
マシン制御装置13は、後述する部品データをインタフェース11を介して画像処理装置12へ送信する。画像処理装置12は受信した部品データを部品データ格納メモリ(部品データ格納手段)10に格納する。
マシン制御装置13は、通常、部品の電極サイズによって、標準カメラ4あるいは高解像度カメラ5を選択し、部品2を吸着ノズル1で吸着し、選択したカメラの撮像位置にセットする。このとき、照明装置3を選択したカメラで撮像できるように移動、点灯させ、画像処理装置12にインタフェース11を介して、選択したカメラチャネル情報とともに処理実行を指示する。
画像処理装置12は、指定されたカメラ4もしくは5を制御し、撮像された部品2の画像を、A/Dコンバータ6でデジタル化し、画像メモリ7に多値画像データとして記憶させる。そして、演算装置(検出手段、算出手段)9は、画像メモリ7のデータを処理し、後述するように部品重心(輪郭重心あるいはソリッド重心)並びに他の部位(リード先端やコーナーなど)の位置を検出し、部品中心と吸着中心間のずれ、並びに部品の吸着傾きを算出する。
マシン制御装置13は、位置決め結果を受け取り、吸着ノズル1を搭載位置に移動させ、部品認識結果に従って部品の吸着ずれ(部品中心と吸着中心間のずれ並びに吸着角度ずれ)を補正し、部品2を基板上の所定位置に搭載する。
部品は、属性を設定した電極(リード、ボール等)や位置決め可能な特徴がある部位(リード端子、辺、コーナー、マーク等)を最小構成単位要素(以下エレメントと記述)として扱い、このエレメントとその配置情報などを属性としたエレメント構成要素(以下エレメントグループと記述)を設定し、また、このエレメントグループの集合と部品の縦(高さ)、横(幅)寸法などの部品としての属性情報で構成されるデータとして記述され、これらが、部品データとして部品データ格納メモリ10に格納される。
本発明では、新たなエレメント種別として、重心が追加される。以下、これを、重心エレメントという。重心エレメントは、図2(A)、(B)に示したように、部品20、21の重心20a、21aに相当するエレメント基点(エレメント中心)の位置と、エレメントX、Yサイズで規定されるエレメント領域(重心演算領域)20b、21bのデータとして記述される。図2(B)に示すように、重心演算領域中心と重心が一致しないときには、エレメントの相対座標21cを指定し、補正する。エレメントX、Yサイズを0と指定した場合には、画像全体を重心演算領域とする。
また、重心エレメントの属性データとして、重心演算方法の指定と2値化しきい値の補正値を用意する。重心演算方法は、部品の外形輪郭内のすべてを埋めつくして重心を演算する輪郭重心演算方法と、輪郭内の空白部を除き、実質部分のみを対象として重心を演算するソリッド重心演算方法の2種類をサポートする。また、2値化しきい値は演算時に自動的に求めるが、それを属性データとして用意した補正値で補正し、外部からしきい値を
調整することができるようになっている。
重心座標は、丸や四角形のような単純な図形であれば、従来のエレメント同様、机上で入力することが可能であるが、複雑な形状においては通常、正確に入力することは難しい。そこで、重心エレメントのデータは、ティーチング操作で作成することで、正確に設定する。これは、以下のようにして行われる。
オペレータは、マシン制御装置13を操作し、撮像するカメラ4又は5を選択し、部品を吸着ノズル1で吸着し、予め正しい姿勢に補正した状態で、選択したカメラの撮像位置にセットし、部品を撮像して、その画像を、画像メモリ7に記憶させる。そして、オペレータは、モニタ14を見ながら、ウインドウカーソルを操作し、重心演算領域を指定する。このとき、重心演算領域が画像全域である場合は、この操作は必要でない。重心演算領域が確定したならば、オペレータは、マシン制御装置13を操作し、画像処理装置12にインタフェース11を介して、重心演算処理を行うよう指示する。画像処理装置12は、画像メモリ7の重心演算領域のデータを処理し、部品の重心を算出し、インタフェース11を介し、マシン制御装置13に結果を返答する。そこで、マシン制御装置13は、重心エレメントデータを完成させ、それを部品データに追加し、部品データ格納メモリ10に格納する。
このように、追加的に重心エレメントを部品データとして持つときの位置決め処理の例を以下に説明する。
図3と図4は、重心エレメントとリードエレメントが定義されている部品30の位置決め処理の例であり、重心エレメントの重心の座標を位置決め用の座標点として使用するものである。図3に示したように、部品30は、リード30aを有し、重心エレメントとリードエレメントを有する部品として定義され、その重心30c、リード先端30bの座標データが部品データとして記述されている。なお、ここで、部品が、ボールやコーナー、マークを有する場合には、リードエレメントの代わりにボールやコーナー、マークエレメントなどを使用しても同様に部品の位置決めが可能である。
まず、部品30を吸着して、選択したカメラで撮像し、その画像を画像メモリ7に取り込み、サンプリングを行って、自動で二値化しきい値を求める。この自動で求めた二値化しきい値に対して、重心エレメントの属性データに記述されている補正値を加算し、重心演算で使用する二値化しきい値を決める。重心エレメントに指定された重心演算領域に対して、指定方式で指定された輪郭重心あるいはソリッド重心演算方法により重心演算を行い、重心座標を求める(ステップS1)。この重心座標は、公知の方法(たとえば、特公平7−113975号公報)により求めることができ、重心座標(p、q)は、部品画像の各画素の濃度値を重みとして、モーメントを用いて以下の式で表現できる。
p=M(1,0)/M(0,0),q=M(0,1)/M(0,0)
M(0,0):図形の面積
M(1,0):Y軸に対するモーメント,M(0,1):X軸に対するモーメント
続いて、リード検出処理を行い、リード先端座標を求める(ステップS2)。このリード先端座標は、公知の方法(例えば、特開平10−320565号公報)により求めることができ、リード30aを含む大きさのウインドウを設定し、この枠内でリード幅方向へフィルタ処理(DOG)を行なうことによりゼロクロスを検出してリードエッジを検出し、リード先端30bの座標を求める。
続いて、求めた重心とリード先端の2点を結ぶ線分の傾きを求め、部品データで記述されている重心30cとリード先端30bを結ぶ線分の傾きを減算し、部品傾きとする(ス
テップS3)。
続いて、ステップS4では、部品中心が算出される。部品データには、部品中心30dからの重心30cとリード先端30bのオフセット値がそれぞれ記述されているので、ステップS3で算出した傾きと、重心座標のオフセット値とから部品中心を求めるとともに、該傾きとリード先端座標のオフセット値とからも部品中心を求める。そして、それぞれの座標の検出精度を考慮し、重心座標から求めた部品中心とリード先端から求めた部品中心の加重平均を、最終的な部品中心の座標値とする。このとき、リード先端で求めた方が検出精度がよいので、リード先端から求めた部品中心に対する重み係数を、大きくするようにする。また、部品中心を、ステップS3で求めた部品傾きと、部品重心あるいはリード先端のいずれか1つのオフセット値とから算出するようにしてもよい。
次に、図5と図6を参照して、重心エレメントとコーナーエレメントが定義されている部品の位置決め処理を説明する。
図5に示した部品40は、4つのコーナー40a〜40dと重心40eを有し、重心40eの座標が、次エレメント検出のための基点として使用される。
まず、ステップS11で、部品40の画像を取り込んで、ステップS1に述べたのと同様な処理を施して重心演算を行い、重心座標を求める。
図5(A)は、吸着ずれがない場合の部品40の画像であり、図5(B)は、xy方向に吸着ずれを起こしたときの画像であり、図5(C)は角度ずれ(θずれ)を起こしたときの画像である。
部品データとして各エレメントの位置関係が保持されているので、例えば図5(B)に示したように、xy方向に吸着ずれがある場合には、各コーナー40a〜40dを検出するための検出ウインドウ41a〜41dを、ステップS11で求めた重心座標を基準に補正する(ステップS12)。つまり、図5(A)に示した重心40eからのずれに応じて、各検出ウインドウ41a〜41dの位置を補正し、各検出ウインドウ41a〜41dを設定する。
続いて、設定された検出ウインドウ41a〜41d内でコーナーエレメントの検出処理を行い、コーナー40a〜40dの座標を求める(ステップS14)。このとき、部品40に傾きがなければ、検出に成功し、ステップS14〜S16のループを脱出する。
部品40に傾きがある場合、最初に設定したウインドウ内ではコーナーを検出することができないので、θずれを補正する(ステップS16)。部品に傾きがあった場合、コーナーエレメントは、xyずれ補正時の位置を基準として、重心回転中心とする円弧軌跡上に存在するはずである。そこで、図5(C)に示したように、ウインドウのサイズは必要最小のサイズとし変動させず、0°時の位置を基準に振り子状にウインドウ41aを移動させ、コーナー40aの検出を繰り返す。ウインドウサイズを小さくすることで類似形状が誤検出されることを防ぎ、所望のコーナーを検出することができる。
すべてのコーナー検出が終了したら、部品傾きを算出する(ステップS17)。部品傾きは、コーナーエレメントの中から2点の組み合わせを検証し、エレメントの検出精度が高く、最も離れている2点を選択し、傾き算出に使用する。この2点を結ぶ線分の撮像画像上の傾きを求め、対応する線分の部品データ上の傾きを減算し、部品傾きとする。コーナーは重心より検出精度がよいので、このような組み合わせでは、重心エレメントは傾き
演算に関与しない。
続いて、ステップS17で求めた傾きと部品データで記述された部品中心40fからのオフセット値を用い、ステップS11,S14それぞれのエレメント検出座標から部品中心点を計算する(ステップS18)。それぞれの点の検出精度を考慮し、加重平均で最終的な部品中心座標は計算する。加重平均計算時の各エレメントの重み係数は外部指定も可能である。例えば、重心エレメントの重み係数を0にすれば、コーナー座標のみで部品中心座標を計算できる。
次に、重心エレメントが定義されていて、輪郭重心演算と、ソリッド重心演算を行って位置決め処理を行う例を、図7、図8を参照して説明する。
これは、特に、図7(A)、(B)に示したように、穴50a、60aのある部品50、60の場合で、外部輪郭内部をすべて埋め尽くし穴がないものとして計算したときの輪郭重心50b、60bの位置と、穴を除いた実質部(白色部分)だけで重心を計算したときのソリッド重心50c、60cの位置が異なる部品の位置決めに適するものである。
位置決めの流れは、吸着された部品50、60を撮像して、その画像を処理し、自動で二値化しきい値を求め、それに重心エレメントに指定された補正値を加算して、重心演算で使用する二値化しきい値を決め、重心エレメントに指定された演算領域に対して、輪郭重心演算を行って、輪郭重心座標50b、60bを求める(ステップS21)。
続いて、撮像画像について、同様な処理をして、重心エレメントに指定された演算領域に対して、ソリッド重心演算を行い、ソリッド重心座標50c、60cを求める(ステップS22)。
次に、輪郭重心とソリッド重心50bと50c;60bと60cの2点を結ぶ線分の傾きを求め、部品データ上の対応する線分の傾きを減算し、部品傾きとする(ステップS23)。
また、ステップS23で求めた傾きと、部品データで記述された部品中心からの輪郭重心及び/又はソリッド重心のオフセット値とを用い、部品中心を計算する。このとき、それぞれの重心の検出精度を考慮し、加重平均で最終的な部品中心座標を計算する(ステップS24)。
以上の実施例1、2,3で求める重心は、照明条件や部品姿勢によって、出力値が大きく変わってしまう場合がある。しかし、常に何らかの値が出力され、出力値そのものでは、その妥当性は判定できない。例えば、透過照明でティーチングし、部品データを作成したが、後で照明の設定を反射照明に変更してしまった場合、部品姿勢が変わり反射状態が変わった場合、あるいは、あるロットからモールドの色が変わった場合などには、図11に示したように、本来の重心30cではなく、誤った重心30eが出力されてしまう場合があるが、この妥当性は判定できない場合が多い。
これでは、重心がずれていることを検知できず、正確な部品位置決めができないで、誤搭載につながるという問題がある。そこで、重心演算結果の妥当性をチェックし、誤搭載を防止するようにする。
誤搭載防止には、部品データ生成時、重心が環境変化で不安定になるような部品に対しては定義できないようにする方法、あるいは、部品認識時、重心演算結果の妥当性を判定したり、他のエレメントとの相互関係を検査するなどの方法が考えられる。
部品データ生成時に対処する方法では、まず、ティーチング時に計測条件(照明、傾き、位置)を変動させ、重心のばらつきを測定する。計測条件としては、たとえば、部品を照明する照明強さを、±15%の範囲で変動させ、照明量が、標準値、標準値の115%、標準値の85%の3パターンを設定する。また、部品の傾きを、±3.5°の範囲で変動させ、0°、+3.5°、−3.5°の3パターンを設定する。また、部品データ作成時の位置を、図12に示したように、8方向へ軸を移動させ、基準位置を含め、9パターンを設定する。そして、これらパターンを順次変化させ、計81パターンに対して重心を取得し、その統計処理を行う。なお、重心演算に対しては、部品の軸移動量を検出値から引き、基準位置ベースの値となるよう、補正する。しかし、部品を回転させても重心は変動しないはずなので、それに関しては、補正はしないようにする。
また、重心のばらつきは、x方向、y方向の変動幅の最大値で表すようにし、変動幅の許容値とともに、部品データに記述する。そのとき、変動幅が許容値を超えるときは、重心エレメントは定義不可な部品とし、重心を用いた位置決めを中止し、誤搭載を未然に防止する。変動幅の許容値は、重心値をセンタリング演算に使用する場合、要求する搭載精度にあわせて設定しなければならならず、重心を粗サーチとして使用する場合は、精サーチの探索領域マージンの範囲で設定するようにする。
また、部品データ生成時に、重心演算結果の妥当性を判定できる照合データを取得するようにする。照合データとしては、例えば、部品周囲長、面積、しきい値などを利用する。また、照合時の許容範囲をユーザがマニュアルで設定することは難しいので、照合時の許容範囲も自動取得するようにする。たとえば、ティーチング時に照合データの平均値、標準偏差を求め、平均値を基準値とし、±3σを各照合データの許容範囲とする。各照合データ並びにその許容範囲の値は、重心エレメントデータとして、部品データに記述しておき、部品認識時にこれらのデータを用いて、重心演算結果の妥当性を判定する。
図13には、上述したように求めた部品データに記述されているエレメントデータや種々の照合データを用いて、重心演算結果の妥当性を判断しながら、部品認識(位置決め)する流れが図示されている。
まず、カメラ4あるいは5で撮像された部品画像について、サンプリングを行い、自動で二値化しきい値を求め、この自動で求めた二値化しきい値に対して、重心エレメントに指定された補正値を加算し、重心演算で使用する二値化しきい値を決める(ステップS31)。そして、この求めた二値化しきい値が、予め定められた許容範囲内であるか検査し(ステップS32)、許容範囲外の場合エラーとし、部品認識処理を打ち切る(ステップS33のY)。
求めた二値化しきい値が、予め定められた許容範囲内である場合には、重心エレメントに指定された演算領域に対して、輪郭重心あるいはソリッド重心の指定方式で重心演算を行い、部品の重心座標を求める(ステップS34)。このとき、部品の面積、周囲長などの照合データも同時に求めておくようにする。次に、この求めた部品の面積が許容範囲内であるかを検査して(ステップS35)、許容範囲外の場合にはエラーとし、部品認識処理を打ち切る(ステップS36のY)。同様に、求めた周囲長が許容範囲内であるか検査し(ステップS37)、許容範囲外の場合にはエラーとし、処理を打ち切る(ステップS38のY)。
ステップS36、S38でエラーがなければ、ステップS34で求めた重心演算結果に妥当性があると判断して、リード検出処理を行い、リード先端座標を求め(ステップS39)、ステップS34で求めた重心座標間の相互距離を計算する。そして、リード先端座標の許容範囲と、重心座標の許容範囲より上記相互距離の許容範囲を取得し、相互距離が許容範囲内であるかを検査する(ステップS40)。許容範囲外の場合には、エラーとし、処理を打ち切る(ステップS41のY)。なお、エラーと判定するときの許容範囲は、たとえば、リード先端座標の許容範囲と、重心座標の許容範囲の和とすることができる。
ステップS41でエラーがなければ、重心とリード先端の2点を結ぶ線分の傾きを求め、部品データ上の対応する線分の傾きを減算し、部品傾きとする(ステップS42)。そして、ステップS42で求めた傾きと部品データで記述された中心へのオフセットを用い、ステップS34、S39で求めたそれぞれのエレメント検出座標から部品中心点を計算する(ステップS43)。それぞれの点の検出精度を考慮し、加重平均で最終的な部品中心座標を計算する。ステップS42、S43の処理は、実施例1、2、3などのステップS3、S4、S17、S18、S23、S24と同様である。
なお、図13の処理は、たとえば、図3に示したような部品に対する処理であるが、図5のような部品に対しても同様に適用できる。また、重心の演算は、輪郭重心、ソリッド重心でも同様であるので、図7に図示した部品に対しても、図13の流れが適用できるものである。
重心演算はどんな状況でもほとんどエラーが発生せず、値が求まってしまうにもかかわらず、演算された重心の値に対する評価は行われていなかったが、この実施例4では、重心演算結果に対して妥当性が判断されるので、妥当性がない場合には、部品認識処理を中断することにより部品の誤搭載を防止することができる。また、部品重心を部品データとして求めるとき、部品認識条件を変動させて部品重心を検出し、検出された部品重心のばらつきが大きい場合には、定義できない部品として取り扱い、重心を用いた位置決め処理を中止することができ、同様に誤搭載を未然に防止することができる。
本発明に使用される部品実装機と画像処理装置の構成を示したブロック図である。 重心エレメントの定義を説明する説明図である。 重心とリードのエレメントを有する部品の説明図である。 図3の部品の位置決め処理の流れを示したフローチャートである。 重心とコーナーのエレメントを有する部品の位置決めの流れを示す説明図である。 図5の部品の位置決め処理の流れを示したフローチャートである。 部品の輪郭重心とソリッド重心を説明する説明図である。 図7の部品の位置決め処理の流れを示したフローチャートである。 リードエレメントを有する部品の説明図である。 コーナーエレメントを有する部品の従来の位置決めを説明する説明図である。 誤った重心検出の例を示す説明図である。 部品データ生成時、部品の位置を移動させる方向を説明した説明図である。 重心演算結果の妥当性を判断して部品の位置決め処理を行う流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 吸着ノズル
2 電子部品
7 画像メモリ
12 画像処理装置
13 マシン制御装置

Claims (8)

  1. 撮像された部品の画像を処理して部品位置を検出する方法であって、
    外部輪郭の内部に穴がある画像が得られる部品について、
    前記外部輪郭の内部を埋め尽くし前記穴がないと仮定した場合の重心である輪郭重心と前記穴を除いた実質部の重心であるソリッド重心の位置を部品データとして求め、
    撮像された前記部品画像を処理して前記部品の前記輪郭重心と前記ソリッド重心の位置を検出し、
    検出された前記輪郭重心と前記ソリッド重心の位置と、前記部品データとして求めた両重心の位置から撮像された前記部品の傾きを算出することを特徴とする部品位置検出方法。
  2. 前記検出した前記部品傾きと、前記部品データで記述された前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心と前記部品の部品中心との間のオフセット値から撮像された前記部品の前記部品中心の位置を算出することを特徴とする請求項に記載の部品位置検出方法。
  3. 前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置を検出するとき、検出された前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置の妥当性を判断し、妥当性がないと判断された場合には、エラー処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の部品位置検出方法。
  4. 前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置前記部品データとして求めるとき、部品認識条件を変動させて前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置を検出し、検出された前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置のばらつきを前記部品データとして記述することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の部品位置検出方法。
  5. 撮像された部品の画像を処理して部品位置を検出する装置であって、
    外部輪郭の内部に穴がある画像が得られる部品について、
    前記外部輪郭の内部を埋め尽くし前記穴がないと仮定した場合の重心である輪郭重心と前記穴を除いた実質部の重心であるソリッド重心の位置を記述した部品データを格納する格納手段と、
    撮像された前記部品画像を処理して前記部品の前記輪郭重心と前記ソリッド重心の位置を検出する検出手段と、
    検出された前記輪郭重心と前記ソリッド重心の位置と、前記部品データとして記述されている両重心の位置から撮像された前記部品の傾きを算出する算出手段と、
    を有することを特徴とする部品位置検出装置。
  6. 前記検出した前記部品傾きと、前記部品データで記述された前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心と前記部品の部品中心との間のオフセット値から撮像された前記部品の前記部品中心の位置を算出することを特徴とする請求項に記載の部品位置検出装置。
  7. 前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置を検出するとき、検出された前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置の妥当性を判断し、妥当性がないと判断された場合には、エラー処理することを特徴とする請求項5又は6に記載の部品位置検出装置。
  8. 前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置前記部品データとして求めるとき、部品認識条件を変動させて前記部品の前記輪郭重心の位置及び/又は前記ソリッド重心の位置を検出し、検出された前記部品の前記輪郭重心及び/又は前記ソリッド重心の位置のばらつきを前記部品データとして記述することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の部品位置検出装置。
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