JPH06188418A - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

Info

Publication number
JPH06188418A
JPH06188418A JP35494092A JP35494092A JPH06188418A JP H06188418 A JPH06188418 A JP H06188418A JP 35494092 A JP35494092 A JP 35494092A JP 35494092 A JP35494092 A JP 35494092A JP H06188418 A JPH06188418 A JP H06188418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
impurity concentration
concentration region
high impurity
film semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35494092A
Other languages
English (en)
Inventor
Sou Yamada
想 山田
Taketo Hikiji
丈人 曳地
Takayuki Yamada
高幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP35494092A priority Critical patent/JPH06188418A/ja
Publication of JPH06188418A publication Critical patent/JPH06188418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフ電流が少なくしかもオン電流のばらつき
の少ない薄膜半導体装置を提供する。 【構成】 第1の薄膜トランジスタIと第2の薄膜トラ
ンジスタIIとは並列接続されており、第1の薄膜トラ
ンジスタIは、半導体活性層3と画素電極側高不純物濃
度領域5との間にオフセット領域15aが形成されてな
るものである。一方、第2の薄膜トランジスタIIは、
デ−タライン側高不純物濃度領域4と半導体活性層3と
の間にオフセット領域15bが設けられている。そし
て、デ−タライン側高不純物濃度領域4が画素電極側高
不純物濃度領域5より高電位となる場合には、第2の薄
膜トランジスタIIのみが動作状態となり、画素電極側
高不純物濃度領域5がデ−タライン側高不純物濃度領域
4より高電位となる場合には第1の薄膜トランジスタI
のみが動作状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜半導体装置に係
り、特に、液晶ディスプレイ等の表示素子を構成するア
クティブマトリクス素子として用いられる薄膜半導体装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄膜半導体素子として
は、いわゆるアクティブマトリクス素子として用いられ
るものがあるが、図5にはかかる薄膜半導体素子の一例
が示されており、以下、同図を参照しつつ従来の薄膜半
導体素子について概略的に説明する。ここで、図5
(a)は従来の薄膜半導体素子における平面図、図5
(b)は図5(a)のCC線縦断面図である。この従来
例は、絶縁基板1の上に、高不純物濃度領域2、その両
脇に半導体活性層3a,3b、デ−タライン側高不純物
濃度領域4及び画素電極側高不純物濃度領域5が設けら
れると共に、これらを覆うようにゲ−ト絶縁膜層6が積
層されている。さらに、このゲ−ト絶縁膜層6の上には
2つのゲ−ト電極7a,7b及び層間絶縁膜層8が順に
積層されている。また、層間絶縁膜層8及びゲ−ト絶縁
膜層6を貫くコンタクト孔9a,9bが形成されてお
り、このコンタクト孔9a,9bを介してデ−タライン
側高不純純物濃度領域4に接続されるデ−タ電極10及
び画素電極側高不純物濃度領域5に接続される画素電極
11がそれぞれ設けられてなる2つの薄膜半導体素子
イ,ロが直列接続された構造となっている。
【0003】さらに、図5(a)に示されるように画素
電極側高不純物濃度領域5は、薄膜半導体素子イ,ロの
近傍に設けられた蓄積容量12の一方の電極13aが接
続されている。尚、この一方の電極13aにはその下側
で他方の電極13bが対向するように設けられて、蓄積
容量12が形成されるようになっている。また、図5に
は示されていないが、画素電極11には透明電極が接続
されており、この透明電極を介して例えば液晶素子(図
示せず)に電圧が印加されるようになっている。かかる
構造において、薄膜半導体素子イ,ロが非導通状態(オ
フ)にある場合、デ−タ電極10に接続されたデ−タラ
イン14と、透明電極(図示せず)に接続される画素電
極11との間には、薄膜半導体素子イ,ロが動作状態に
おいて画素電極に接する液晶等の能動素子に印加される
電圧値に相当する電位差が生じることとなる。したがっ
て、2つの薄膜半導体素子イ,ロには、この電位差が分
配されて加わることとなるので、一つの薄膜半導体素子
に加わる電圧はアクティブマトリクス素子として薄膜半
導体素子を1つ使用する場合に比して小さくなり、その
ためオフ電流の値が低減されるようになっている。
【0004】しかしながら、上述のように薄膜半導体素
子を直列接続し、一つの薄膜半導体素子に生ずるオフ状
態でのソ−ス・ドレイン間の電位差を小さくすることに
よって薄膜半導体素子がオフの際の電流を低減するよう
にしても、一つの薄膜半導体素子を介して液晶素子への
電圧の印加を制御するようにした場合に比して、いわゆ
るオフ電流の低減の割合は、高々1/10程度でしかな
い。さらに、薄膜半導体素子によって動作制御される液
晶素子(図示せず)は、十分な電荷蓄積能力を有しない
ことがあるので、その電荷蓄積能力の不足を補うために
蓄積容量が必要となることがあるが、この場合画素電極
のスペ−スを圧迫する結果となり、一画素当りの開口率
の低下を招くことにもなる。
【0005】このような不都合を解消するものとして、
例えば図6に示されるような薄膜半導体素子が提案され
ている。すなわち、この薄膜半導体素子は、絶縁基板1
上に、半導体活性層3、この半導体活性層3の両側にオ
フセット領域15a,15b、そして、デ−タライン側
高不純純物濃度領域4及び画素電極側高不純物濃度領域
5が形成されると共に、これら半導体活性層3等を覆う
ようにゲ−ト絶縁膜層6が設けられてなるものである。
尚、図5で説明した薄膜半導体素子と同一の構成要素に
は、同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する
こととする。かかる構成において、オフセット領域15
a,15bは不純物が全く注入されない領域となってお
り、そのため、この部分の抵抗値は大きく、それによっ
てこの部分の電界の大きさが緩和されるので、薄膜半導
体素子のオフ電流が、先に図5において説明した2つの
薄膜半導体素子を直列接続した構造(以下、「ディアル
ゲ−ト構造」と言う。)のものに比して略1/10程度
に低減できるようになっているものである。このため、
この薄膜半導体素子を、例えばいわゆるアクティブマト
リクス素子として用いる場合には、薄膜半導体素子のオ
フ電流が小さいことに対応して蓄積容量を形成する電極
の面積が、例えば、図5に示された例に比して1/10
程度で済み、一画素当りの開口率を格段に向上させるこ
とが可能となるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示されたような薄膜半導体素子においては、それが使用
される回路の電気的条件により、デ−タ電極10の電位
が画素電極11の電位に比して大となる場合と、画素電
極11の電位がデ−タ電極10の電位に比して大となる
場合とがあるので、薄膜半導体素子の汎用性を確保する
ためには半導体活性層3の両脇に2つのオフセット領域
15a,15bを略同一の長さで設けておく必要があ
る。このオフセット領域は15a,15bは、一般にフ
ォトリソグラフィ−を用いて形成されるが、上述のよう
に2つのオフセット領域15a,15bを設ける際に
は、高不純物濃度領域を形成するために用いられるマス
クの位置と、ゲ−ト電極を形成するために用いられるマ
スクの位置との間に生ずる位置ずれにより、2つのオフ
セット領域のそれぞれの長さLP,LDが設計値からず
れてしまい、特に、設計値からずれたオフセット領域が
低電位側となる場合には薄膜半導体素子の導通時のいわ
ゆるオン電流が本来の電流値から大きくずれてしまい、
設計通りの回路動作が得られないという問題があった。
さらに、上述のようにしてオン電流が特に設計値より小
となる方向へ変化した場合、この薄膜半導体素子をアク
ティブマトリクス素子として使用する際には、画素電極
を介しての液晶素子への電荷の注入量が減少することと
なり、いわゆる画素デ−タの書き込みが不十分となり画
質の低下という問題をも引き起こすこととなる。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、オフ電流が少なくしかもオン電流のばらつきの少な
い薄膜半導体装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、半導体活性層の両脇にそれぞれ高い不純物濃度を有
する第1の高不純物濃度領域と第2の高不純物領域とを
形成し、これら第1及び第2の高不純物濃度領域並びに
前記半導体活性層を覆うようにゲ−ト絶縁膜層を積層
し、前記半導体活性層の位置に対応する前記ゲ−ト絶縁
膜層上の位置にゲ−ト電極を設けてなる2つの薄膜半導
体素子が並列接続され、前記2つの薄膜半導体素子の一
方は、前記第2の高不純物濃度領域と前記半導体活性層
との間にオフセット領域が、前記2つの薄膜半導体素子
の他方は、前記第1の高不純物濃度領域と前記半導体活
性層との間にオフセット領域が、それぞれ形成されてな
るものである。
【0009】
【作用】第1の高不純物濃度領域側にオフセット領域を
有する薄膜半導体素子と、第2の高不純物濃度領域側に
オフセット領域を有する薄膜半導体素子とを並列接続し
てあるので、第1の高不純物濃度領域側及び第2の高不
純物濃度領域側のいずれが高電位となると、二つの薄膜
半導体素子の内、高電位に保持された高不純物濃度領域
側にオフセット領域を有する薄膜半導体素子が動作する
こととなり、第1の高不純物濃度領域又は第2の高不純
物濃度領域のいずれを高電位としても使用可能となるの
で汎用性が大きく、しかも動作する薄膜半導体素子のオ
フセット領域の位置は、高電位となる高不純物濃度領域
側に位置しているので、そのオフセット領域の長さが多
少ばらつきがあってもオン電流に影響与えることのない
一方、オフセット領域を有することで、オフ電流を抑圧
することができることとなる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照しつつ本発明に係
る薄膜半導体装置について説明する。ここで、図1は本
発明に係る薄膜半導体装置の一実施例を示す縦断面図、
図2及び図3は本発明に係る薄膜半導体装置の製造プロ
セスの主要過程を説明するための平面図、図4は本発明
に係る薄膜半導体装置の等価回路である。
【0011】この薄膜半導体装置は、デ−タライン側に
オフセット領域を有する薄膜半導体素子としての第1の
薄膜トンラジスタIと、画素電極側にオフセット領域を
有する薄膜半導体素子としての第2の薄膜トランジスタ
IIとを並列接続してなるもので、本実施例においては
アクティブマトリクス素子として用いられているもので
ある。第1の薄膜トランジスタI及び第2の薄膜トラン
ジスタIIは、オフセット領域の位置(詳細は後述)を
除けばその基本的構成は同一のものであるので、同一の
部分については、第1の薄膜トランジスタIの説明をも
って第2の薄膜トランジスタIIの説明に代えることと
する。本実施例における第1の薄膜トランジスタIは、
絶縁基板1上の略同一平面内に、デ−タライン側高不純
物濃度領域4、半導体活性層3、オフセット領域15a
及び画素電極側高不純物濃度領域5が形成されている
(図1(a)参照)。また、これらデ−タライン側高不
純物濃度領域4等を覆うようにゲ−ト絶縁膜層6が設け
られ、さらに、このゲ−ト絶縁膜層6の上にはゲ−ト電
極7が設けられると共に、このゲ−ト電極7及びゲ−ト
絶縁膜層6を覆うようにして層間絶縁膜層8が形成され
ている。そして、層間絶縁膜層8及びゲ−ト絶縁膜層6
を貫くコンタクト孔9a,9bが形成され、このコンタ
クト孔9a,9bにはぞれぞれデ−タ電極10、画素電
極11が設けられており、デ−タ電極10はデ−タライ
ン側高不純物濃度領域4へ、画素電極11は画素電極側
高不純物濃度領域5へ、それぞれ接続されている。この
第1の薄膜トランジスタIにおいては、不純物が全く注
入されていないオフセット領域15aが半導体活性層3
と画素電極側高不純物濃度領域5との間に形成されてい
る。
【0012】一方、第2の薄膜トランジスタIIにおい
ては、オフセット領域15bがデ−タライン側高不純物
濃度領域4と半導体活性層3との間に設けられている
(図1(b)参照)。そして、第1の薄膜トランジスタ
Iのデ−タ電極10と第2の薄膜トランジスタIIのデ
−タ電極10とは層間絶縁膜層8上においてデ−タライ
ン14を介して接続されている(図3(b)参照)。ま
た、第1の薄膜トランジスタIのゲ−ト電極7と第2の
薄膜トランジスタIIのゲ−ト電極7とは相互に接続さ
れると共に、ゲ−ト電極ライン16に接続されている
(図3(b)参照)。さらに、第1の薄膜トランジスタ
Iの画素電極側高不純物濃度領域5と第2の薄膜トラン
ジスタIIの画素電極側高不純物濃度領域5とは一体に
形成されると共に、その接続部分からは蓄積容量17を
構成する一方の電極17aが、第1及び第2の薄膜トラ
ンジスタI,IIのチャンネル方向(図3において紙面
左右方向)に平行するように延設されている。この一方
の電極17aは、ゲ−ト電極ライン16と略同一平面上
に設けられた他方の電極17bとゲ−ト絶縁膜層6を介
して平行に対向するようになっている。
【0013】図4には上述した構成の薄膜半導体装置の
等価回路が示されている。すなわち、第1の薄膜トラン
ジスタIのゲ−ト電極7と第2の薄膜トランジスタII
のゲ−ト電極7とは相互に接続されると共に、ゲ−ト電
極ライン16へ接続されている。また、第1及び第2の
薄膜トランジスタI,IIのデ−タ電極10はデ−タラ
イン14を介して相互に接続されている。さらに、第1
及び第2の薄膜トランジスタI,IIの画素電極11
は、相互に接続されるともに、蓄積容量17の一方の電
極17a及び等価的にコンデンサで表示された液晶素子
18に接続されている。
【0014】次に、上述した構成の薄膜半導体装置の製
造プロセスについて図2及び図3を参照しつつ説明す
る。先ず、ガラス等の絶縁部材からなる絶縁基板1の上
にpoly−Siを着膜し、これを図2(a)に示され
るように略櫛の島状にパタ−ニングして半導体活性層3
を形成する。続いて、例えば酸化シリコンを着膜してゲ
−ト絶縁膜層6を形成する。さらに、poly−Siを
着膜し、フォトリソグラフィ−によりパタ−ニングする
ことによってゲ−ト電極7及び蓄積容量17の他方の電
極17bを形成する(図2(b)参照)。
【0015】次に、ゲ−ト電極7及びオフセット領域1
5a,15bを覆うマスクを使用し、例えば、イオンシ
ャワ−法によりリン、ボロン等の不純物を注入すること
により、先に形成した半導体活性層3の一部にデ−タラ
イン側高不純物濃度領域4及び画素電極側高不純物濃度
領域5を設ける(図3(a)参照)。ここで、本実施例
におけるオフセット領域15a,15bの長さLP及び
LDの設計値は、共に1μmに設定してある。次に、例
えばシリコン酸化膜(SiOx)を堆積させることによ
って、層間絶縁膜層8を形成し、その後、コンタクト孔
9a,9bの形成、デ−タ電極10及びデ−タライン1
4並びに画素電極11の形成を、この種の薄膜トランジ
スタの製造に用いられている一般的製造手法に基づいて
行うことにより本薄膜半導体装置が完成する。
【0016】次に、本実施例の薄膜半導体装置の動作に
ついて、デ−タ電極10が高電位になる場合と、画素電
極11が高電位となる場合とに別けて説明する。先ず、
デ−タ電極10が画素電極11に比して高電位となる場
合であるが、この場合、デ−タ電極10が接続されたデ
−タライン側高不純物濃度領域4がドレイン、画素電極
11が接続された画素電極側高不純物濃度領域5がソ−
スとして、それぞれ機能する。第1の薄膜トランジスタ
Iのソ−ス側(画素電極側高不純物濃度5側)に位置す
るオフセット領域15aの長さLPの長さは、マスクア
ラインメントのばらつきを考慮しても0.5μm以上で
あるので、オフ状態及びオン状態のいずれにおいても電
流は全く流れず、この第1の薄膜トランジスタIは実質
的には非動作状態となり、アクティブマトリクス素子と
しては機能しないこととなる。したがって、アクティブ
マトリクス素子として機能するのは第2の薄膜トランジ
スタIIのみとなる。この第2の薄膜トランジスタII
においては、ドレインとなるデ−タ電極側高不純物濃度
領域4側にオフセット領域15bが位置し(図1(b)
参照)、その長さLDはマスクアライメントのばらつき
を考慮しても少なくとも0.5μmはあるため、オフ電
流は従来のもの(例えば、図5に示されたいわゆるデュ
アルゲ−ト構造と称される2つの薄膜トランジスタを直
列接続してなるもの)に比して、1/10以下と小さ
い。したがって、蓄積容量17を構成する2つの電極1
7a,17bの面積が従来に比して1/10程度であっ
ても画素電位を必要な時間十分な電位に保持することが
できる。また、この第2の薄膜トランジスタIIのオフ
セット領域15bの長さLDは、マスクアラインメント
のばらつきを考慮しても最大1.5μmであるので、オ
ン電流に対する影響は殆どない程度である。
【0017】次に、画素電極11側がデ−タ電極10に
比して高電位となる場合であるが、この場合、画素電極
側高不純物濃度領域5がドレイン、デ−タライン側高不
純物濃度領域4がソ−スとして、それぞれ機能すること
となる。そして、第2の薄膜トランジスタIIにおける
オフセット領域15bの長さLDは、上述したようにマ
スクアライメントのばらつきを考慮しても少なくとも
0.5μmはあるため、オフ状態及びオン状態のいずれ
においても電流は全く流れず、このように画素電極11
側が高電位となる場合においては、第2の薄膜トランジ
スタIIはアクティブマトリクス素子として機能しない
こととなる。一方、第1の薄膜トランジスタIにおいて
は、オフセット領域15aはドレイン(画素電極側高不
純物濃度領域5)側となり、その長さLPは、ばらつき
を考慮しても少なくとも0.5μmはあるので、オフ電
流は従来のいわゆるデュアルゲ−ト構造のもの(図5参
照)に比して1/10程度となる。このため、先のデ−
タ電極10が高電位である場合と同様に、蓄積容量17
を構成する2つの電極17a,17bの面積が従来に比
して1/10程度であっても画素電位を必要な時間十分
な電位に保持することができることとなる。また、この
第1の薄膜トランジスタIにおいては、オフセット領域
15aの長さLPは、マスクアラインメントのばらつき
を考慮しても、最大1.5μm程度であるのでオン電流
には殆ど影響を与えることはない。
【0018】本実施例においては、画素電極側高不純物
濃度領域5と半導体活性層3との間にオフセット領域1
5aを設けてなる第1の薄膜トランジスタIと、デ−タ
ライン側高不純物濃度領域4と半導体活性層3との間に
オフセット領域15bを設けてなる第2の薄膜トランジ
スタIIとを並列接続し、デ−タ電極10側又は画素電
極11のいずれかが高電位となると、第1又は第2の薄
膜トンランジスタI,IIのいずれかがオン状態とな
り、しかもそのオン状態となる薄膜トランジスタは、高
電位側にオフセット領域を有するものであるので、オフ
状態においてはオフ電流が従来に比して十分小さいもの
となるものである。
【0019】尚、上述の実施例においては製造の際、ゲ
−ト電極7及び蓄積容量17の他方の電極17bを形成
した後にゲ−ト電極7及びオフセット領域15a,15
bを覆うマスクを使用し、例えば、イオンシャワ−法に
よりリン、ボロン等の不純物を注入するようにしたが、
ゲ−ト電極7及び蓄積容量17の他方の電極17bを形
成下後に、少量の不純物イオンを全面に注入し、その後
にマスクを使用して大量の不純物イオン注入を行うよう
にすると、薄膜トランジスタのオン電流を大きくするこ
ととなるので好都合である。
【0020】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
二つの高不純物濃度領域の一方の側にオフセット領域を
有する2つ薄膜半導体素子を、互いにオフセット領域が
ない高不純物濃度領域が同士が接続されるように並列接
続する構成とすることにより、いずれの高不純物濃度領
域が他方の高不純物濃度領域より高電位となっても、並
列接続された2つの薄膜半導体素子の内、高電位となっ
た高不純物濃度領域側にオフセット領域を有する薄膜半
導体素子が動作することとなるので、そのオフセット領
域の長さが多少ばらついてもオン電流値に与える影響は
小さく、しかもオフ電流を低減することができることと
なる。そのため、液晶ディスプレイ装置のアクティブマ
トリクス素子として使用した際には、液晶素子の電荷蓄
積の能力不足を補うために設けられる蓄積容量の大きさ
が小さくて済むので、一画素当りの開口率を向上させる
ことができ、しかも液晶の動作に必要な電荷を十分な時
間保持することができることとなり液晶ディスプレイ装
置の表示能力の向上に寄与することができるという効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る薄膜半導体装置の一実施例を示
す縦断面図であり、(a)は図3(b)AA線断面図、
(b)は図3BB線断面図である。
【図2】 本発明に係る薄膜半導体装置の製造工程を説
明するための製造工程の主要部における平面図である。
【図3】 本発明に係る薄膜半導体装置の製造工程を説
明するための製造工程の主要部における平面図ある。
【図4】 図1に示された実施例の薄膜半導体装置の等
価回路図である。
【図5】 従来の薄膜半導体素子を説明する説明図であ
る。
【図6】 従来の薄膜半導体素子の他の例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
3…半導体活性層、 4…デ−タライン側高不純物濃度
領域、 5…画素電極側高不純物濃度領域、 10…デ
−タ電極、 11…画素電極、 14…デ−タライン、
15a,15b…オフセット領域、 16…ゲ−ト電
極ライン、 17…蓄積容量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体活性層の両脇にそれぞれ高い不純
    物濃度を有する第1の高不純物濃度領域と第2の高不純
    物領域とを形成し、これら第1及び第2の高不純物濃度
    領域並びに前記半導体活性層を覆うようにゲ−ト絶縁膜
    層を積層し、前記半導体活性層の位置に対応する前記ゲ
    −ト絶縁膜層上の位置にゲ−ト電極を設けてなる2つの
    薄膜半導体素子が並列接続され、前記2つの薄膜半導体
    素子の一方は、前記第2の高不純物濃度領域と前記半導
    体活性層との間にオフセット領域が、前記2つの薄膜半
    導体素子の他方は、前記第1の高不純物濃度領域と前記
    半導体活性層との間にオフセット領域が、それぞれ形成
    されてなることを特徴とする薄膜半導体装置。
JP35494092A 1992-12-18 1992-12-18 薄膜半導体装置 Pending JPH06188418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35494092A JPH06188418A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 薄膜半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35494092A JPH06188418A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 薄膜半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06188418A true JPH06188418A (ja) 1994-07-08

Family

ID=18440924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35494092A Pending JPH06188418A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 薄膜半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06188418A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258926A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Samsung Mobile Display Co Ltd オフセット構造の薄膜トランジスタ
JP2013083990A (ja) * 2006-07-21 2013-05-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9257451B2 (en) 2006-07-21 2016-02-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US9941346B2 (en) 2006-07-21 2018-04-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US11937475B2 (en) 2006-07-21 2024-03-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US8969859B2 (en) 2006-07-21 2015-03-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US9029859B2 (en) 2006-07-21 2015-05-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US9236404B2 (en) 2006-07-21 2016-01-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
JP2013083990A (ja) * 2006-07-21 2013-05-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US9564539B2 (en) 2006-07-21 2017-02-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US11605696B2 (en) 2006-07-21 2023-03-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US10181506B2 (en) 2006-07-21 2019-01-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US10586842B2 (en) 2006-07-21 2020-03-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US10692961B2 (en) 2006-07-21 2020-06-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
US10854704B2 (en) 2006-07-21 2020-12-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and semiconductor device
JP2011258926A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Samsung Mobile Display Co Ltd オフセット構造の薄膜トランジスタ
US8476631B2 (en) 2010-06-08 2013-07-02 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor with offset structure and electrodes in a symmetrical arrangement

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5493129A (en) Thin film transistor structure having increased on-current
US4948231A (en) Liquid crystal display device and method of manufacturing the same
JPH0990405A (ja) 薄膜トランジスタ
US5940151A (en) Liquid crystal display and method for fabricating the same
US7968387B2 (en) Thin film transistor and method of fabricating thin film transistor substrate
KR100831881B1 (ko) 박막 반도체 장치
KR20010015071A (ko) 액정 표시장치 및 그 제조방법
KR0141774B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
JP3070062B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP2002185010A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法ならびに液晶表示装置
JPH09218424A (ja) 薄膜トランジスタの液晶表示素子及びその製造方法
JPH0688972A (ja) 液晶表示装置
US5767531A (en) Thin-film transistor, method of fabricating the same, and liquid-crystal display apparatus
JP2001085695A (ja) 半導体装置の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法および電気光学装置
JP2735070B2 (ja) アクティブマトリクス液晶表示パネル
US5677547A (en) Thin film transistor and display device including same
JPH06317812A (ja) アクティブマトリクス素子及びその製造方法
JP2690067B2 (ja) アクティブマトリクス基板
JPH06188418A (ja) 薄膜半導体装置
JPH05275701A (ja) 薄膜トランジスタ
US20020145141A1 (en) Gate-overlapped lightly doped drain polysilicon thin film transistor
JPH0682834A (ja) アクティブマトリクスパネル
JPH0864830A (ja) アクティブマトリクス基板およびその製造方法
JPH08148694A (ja) 薄膜トランジスタ
JPH06216386A (ja) 薄膜半導体装置