JPH061883B2 - 間引き補間装置 - Google Patents

間引き補間装置

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JPH061883B2
JPH061883B2 JP18210885A JP18210885A JPH061883B2 JP H061883 B2 JPH061883 B2 JP H061883B2 JP 18210885 A JP18210885 A JP 18210885A JP 18210885 A JP18210885 A JP 18210885A JP H061883 B2 JPH061883 B2 JP H061883B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高い標本化周波数で標本化されたディジタル
信号を低い標本化周波数をもつディジタル信号に変換し
て信号処理を行う際に利用する間引き補間装置に関する
ものである。
従来の技術 第5図に従来の間引き補間装置の一部である間引き装置
のブロック図を示す。同図において、1は時刻nT(n
=0,±1,±2,……)で信号値をもつディジタル信
号列x(n)をを入力する入力端子である。2は前記x(n)
の低域成分のみを取り出す低域通過形フィルタ(以下L
PFと呼ぶ)であり、このLPF2出力である信号列を
X(n)とする。3は信号列X(n)から1つおきの信号値を
取り出して出力端子4に出力する合成回路であり、この
合成回路3出力をX(2k)またはX(2k+1)(k
=0,±1,±2,……)とする。以上の構成をもつ従
来の間引き装置においてその動作を説明する。
信号列x(n)やX(n)のように時間T間隔で信号値をもつ
ディジタル信号で表わしうる周波数帯域はサンプリング
定理より周波数0〜1/2Tの帯域である。また、同様に
信号列X(2k)やX(2k+1)のように時間2T間
隔で信号値をもつディジタル信号で表わしうる周波数帯
域は周波数0〜1/4Tの帯域である。以上より、X(n)に
よって表わされる1/4T〜1/2Tの周波数帯域の信号成分
は、X(n)の信号を1つおきに間引いた時には0〜1/4T
の周波数帯域の信号成分として表わされることになる。
今、X(n)にある1/4T〜1/2T帯域の信号成分の周波数
fとすれば、X(n)を間引いた結果、1/2T−fの周波数
成分として表わされ(これを反射という)、雑音成分の
ひとつとなる。よって、時間T間隔の信号列X(n)を時
間2T間隔の信号列X(2k)またはX(2k+1)に間引くなら
ば、X(n)に1/4T〜1/2T帯域の信号成分があってはな
らない。以上より、X(n)の元信号列である時間T間隔
の信号列X(n)をLPF2によって1/4T〜1/2T帯域の
信号成分を除去している。第6図にLPF2の一特性を
示す。
第7図は従来の間引き補間装置の一部である補間装置の
ブロック図である。同図において、5は時刻2kTで信
号値をもつ信号列y(2K)を入力する入力端子であ
る。6は入力y(2k)の信号間にある信号値をy(2
K)から近似して出力する補間フィルタであって、補間
フィルタ6出力信号が補間フィルタ6入力信号に対して
時間mT(mは正)遅延して出力されるものとすれば、
補間フィルタ6が出力する信号列はy′(2k+1+
m)となる。7は補間フィルタ6が信号を遅延させる時
間mTだけ前記y(2k)を遅延させる遅延回路で、そ
の出力はy(2k+m)となる。8は補間フィルタ6出
力y′(2k+1+m)と遅延回路7出力y(2k+
m)とを並べて時間T間隔の信号列Y(n)を出力端子9
に出力する合成回路である。つまり、入力端子5への入
力信号y(2k)の信号間に補間フィルタ6によって近
似した信号値y′(2k+1+m)を挿入するが、その
時補間フィルタ6の出力信号が時間mT遅延するので前
記y(2k)を遅延回路7にょって時間mT遅延させ
て、補間フィルタ6出力とのタイミングをはかって、時
間T間隔の補間された信号列Y(n)を得るものである。
次に、第7図補間装置と等価な補間処理を行うもうひと
つの補間装置のブロック図を第8図に示す。同図におい
ては、入力端子5へは時間2T間隔の信号列y(2k)
が入力され、出力端子9からはy(2k)の信号間の値
を補間した時間T間隔の信号列Y(n)が出力される。1
0は合成回路であって、時刻2kTでは入力端子5より
得たy(2k)を選び、時刻(2k+1)Tでは信号値
ゼロを選ぶよう動作して、信号列y(2k)の信号間に
ゼロ値を挿入したような時間T間隔の信号列y(n)を合
成している。11はLPFで合成回路10より得た信号
列y(n)の低域成分のみを取り出して出力端子9に導い
ている。以上の構成においてその動作を説明する。
まず、時間T間隔の信号列は0〜1/2T帯域の信号成分
を、時間2T間隔の信号列は0〜1/4T帯域の信号成分
を表わしうることはすでに述べた。よって、信号列y
(2k)は0〜1/4T帯域にある信号成分しもっていな
いが、合成回路10によってy(2k)の信号間にゼロ
値を挿入された信号列y(n)は1/4T〜1/2T帯域に、y
(2k)のもっていた信号成分の反射成分として信号成
分をもっている。しかしながら、この反射成分はy(2
k)がもちえない信号成分なので、雑音成分として除去
する必要がある。よって、y(n)の1/4T〜1/2T帯域に
ある雑音成分をLPF11で除去すれば、前記時間2T
間隔の信号列y(2k)を時間T間隔の信号列y(n)に
補間処理できる。第9図にLPF11の一特性を示す。
以上の第5図の間引き装置および第7または第8図の補
間装置は、第10図のブロック図で示すような信号処理
装置で使用される。同図において、入力端子13へは時
間T間隔の信号列が入力され、間引き装置14によって
時間2T間隔の信号列に間引かれて、その間引き装置1
4出力の信号列は信号処理装置15で動作周期2Tで処
理される。その信号処理装置15出力である時間2T間
隔の信号列は補間装置16によって補間装置されて再度
時間T間隔の信号列となって出力端子17より出力され
る。以上の構成は、0〜1/2T帯域の信号成分に対する
処理系において、信号処理装置15が扱う信号成分が0
1/4T帯域にある時に使われ、信号処理装置15の動作
周期を2Tにすることにより、動作周期Tの場合に比べ
て電力的また回路のスピード的に有効に処理するもので
あって、その処理後再度時間T間隔の元信号に戻して後
段の処理装置に出力するものである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、第5図LPF2ま
たは第8図LPF11の特性が1/4T〜1/2Tの帯域の信
号をより激しく減衰させる必要がある場合には、LPF
2およびLPF11の規模が非常に大きくなるという問
題点を有していた。たとえば第5図LPF2の特性を示
す第6図において、Aで示すような信号成分については
LPF2によって十分に減衰効果があり、時間2T間隔
の信号列に間引き処理されてもその反射成分A′は微小
なものとなるが、Bで示すような信号成分についてはL
PF2では十分に減衰させることができず、結果B′で
示すような大きな反射成分(雑音成分となる)が間引き
処理された信号列に表われることになる。よって信号成
分Bを十分に減衰させるためには、同図1点鎖線で示す
ような急峻なLPF特性が必要となる。しかし、急峻な
LPF特性を得るためには、LPFが非常に大きな規模
となってしまう。そしてさらに、第10図に示すよう
に、信号処理装置15の前後に、前記大規模なLPFを
構成要素とする間引き装置14および補間装置15を設
けることは、信号処理装置15の動作周期をTから2T
にする効果をなくすことになる。
本発明はかかる点に鑑み、急峻なLPF特性を必要とす
るような間引き装置および補間装置において、回路規模
のより小さな間引き補間装置を提供することを目的とす
る。
問題点を解決するための手段 本発明は、時刻nT(n=0,±1,±2,……)で信
号値をもつディジタル信号列x(n)が時刻2kT(k=
0,±1,±2,……)にある信号列x(2k)と時刻
(2k+1)Tにある信号列x(2k+1)とからな
り、時刻2kTで信号値をもつディジタル信号列y(2
k)が時刻(2k+1)Tに信号をもたない信号列であ
り、前記信号列x(n)から取り出された信号列x(2k
+1)と前記信号列y(2k)とを並べて時刻nTで信
号値をもつような信号列にする第1の合成回路と、入力
信号に対する出力信号の遅延時間がmT(mは正)であ
って、前記第1の合成回路出力の信号列を時分割処理に
よって前記信号列x(2k+1)の信号間の信号値を近
似した信号値からなる信号列x′(2k+m)と前記信
号列y(2k)の信号間の信号値を近似した信号値から
なる信号列y′(2k+1+m)とが並んだ時刻nTで
信号値をもつような信号列を出力する補間フィルタと、
前記信号列x(2k)を時間mTだけ遅延した信号列x
(2k+m)を出力する第1の遅延手段と、前記信号列
y(2k)を時間mTだけ遅延した信号列y(2k+
m)を出力する第2の遅延手段と、前記補間フィルタ出
力の信号列から取り出した信号列x′(2k+m)と前
記信号列x(2k+m)とを加えて出力する第2の合成
手段と、前記補間フィルタ出力の信号列から取り出した
信号列y′(2k+1+m)と前記信号列y(2k+
m)とが並んだ時刻nTで信号値をもつような信号列を
出力する第3の合成手段とを備えた間引き補間装置であ
る。
作用 本発明は前記した構成により、間引かれる信号列から間
引かれるべき時刻にある信号列と補間されるべき信号例
とに対して、補間フィルタの時分割処理によって前記2
つの信号列の各々の信号間の信号値を求めて、間引かれ
る信号列についてはもとめた信号値を間引かざるべき時
刻にある信号値に加え、補間されるべき信号列について
はその信号間に求めた信号値を並べることにより、間引
き処理および補間装置のける補間フィルタ(LPFの一
部)を共用することができて、急峻なLPF特性が必要
な間引き補間装置をより小さい回路規模で実現できる。
実施例 第1図は本発明の一実施例における間引き補間装置のブ
ロック図を示すものである。第1図において、18は時
刻nT(n=0,±1,±2,……)で信号値をもつデ
ィジタル信号列(以下単に信号例と呼ぶ)x(n)が入力
される第1の入力端子であって、信号列x(n)は、2k
T(k=0,±1,±2,……)で信号値をもつ信号列
x(2k)と時刻(2k+1)Tで信号値をもつ信号列
x(2k+1)とに分けることができる。19は時刻2
kTで信号値をもつ信号列y(2k)が入力される第2
の入力端子であって、信号列y(2k)は、信号列間の
時刻(2k+1)Tにおいては信号をもたない信号列で
ある。20はスイッチ回路であって、第1の入力端子1
8より得た信号x(n)を時間2T間隔のふたつの信号列
x(2k)とx(2k+1)に分けて、信号列x(2
k)は第1の遅延回路23に、信号列x(2k+1)を
第1の合成回路21に導くものである。第1の合成回路
21は図のようにスイッチ回路で構成することができ
て、時刻(2k+1)Tの時にはスイッチ回路20より
得た信号列x(2k+1)を時刻2kTの時には第2の
入力端子19より得た信号列y(2k)を選ぶようにし
て、時間T間隔で並んだ信号列を出力する。22は入力
信号に対する出力信号の遅延時間がmT(mは正)であ
る補間フィルタであって、前記第1の合成回路21より
得た信号列に対して時分割処理を行ない、前記信号列x
(2k+1)からその信号間の信号値を近似した信号値
からなる信号列x′(2k+m)(これは時刻(2k+
1)Tにおける近似信号列が補間フィルタ22により時
間mT遅延して出力されることを意味している。)と、
前記信号列y(2k)からその信号間の信号値を近似し
た信号値からなる信号列y′(2k+1+m)(前記
x′(2k+m)と同様)とが時間T間隔で並んだ信号
列を出力するものである。遅延回路23は、前記スイッ
チング回路20より得た信号列x(2k)を前記補間フ
ィルタ22のもつ遅延時間mTと同じ時間だけ遅延させ
て出力するもので、その出力信号列をx(2k+m)と
する。24は前記第2の入力端子19より得た信号列y
(2k)を前記遅延時間と同じ時間(mT)遅延した信
号列y(2k+m)を出力する。25は第2の合成回路
であって、図に示すようにスイッチ回路29と加算回路
30とで構成でき、前記補間フィルタ22出力の信号列
からスイッチ回路29によって時刻(2k+m)Tにあ
る信号列x′(2k+m)だけを取りだし、そのx′
(2k+m)を加算回路30によって前記第1の遅延回
路23出力のx(2k+m)とを加算した信号列X(2
k+m)を出力する。
26は第3の合成回路であって、図に示すようにスイッ
チ回路で構成することができ、時刻(2k+m)Tの時
には前記遅延回路24出力側の信号を出力するのでy
(2k+m)が出力され、時刻(2k+1+m)Tの時
には前記補間フィルタ22出力側の信号を出力するので
y′(2k+1+m)が出力されて、結果時間T間隔で
並んだ信号列(Y(n+m)とする)が出力される。2
7は前記第2の合成回路25出力の信号列X(2k+
m)を前記第1の入力端子18に入力された時間T間隔
の信号列x(n)を時間2T間隔に間引いた信号列として
出力する第1の出力端子であり、28は前記第3の合成
回路26出力の信号列Y(n+m)を前記第2の入力端
子19に入力された時間2T間隔の信号列y(2k)の
信号間の信号値を補間した時間T間隔の信号列として出
力する第2の出力端子である。以下、本実施例の動作を
説明する。
間引き装置または補間装置で使われるLPF(前記第5
図LPF2または第8図LPF11)の特性としては、
前記従来の術において第6図または第9図のような例は
あるが、各図において1/4T〜1/2Tの帯域にある信号か
らの反射、または1/4T〜1/2Tの帯域への反射を完全に
除去するための理想LPFは第2図に示されるような特
性が必要である。このような理想LPFの特性をフーリ
エ展開によって近似する。第2図において横軸をωT
(ωは角周波数)、縦軸を|H|(Hは理想LPFの伝
達関数)なる関数としてフーリエ展開すれば|H|は次
式のように近似できる。
ここでcos(hωT)、h=1,3,5,……は と表わされる。ただし、(2)式のz−1は離散時間シス
テムを表わすz変換式における1標本化周期分の遅延を
示す遅延演算子であって、この時の1標本化周期はTで
ある。以上より、(2)式を使って(1)式|H|を(z)変
換式H(z)で表わせば次式のようになる。
しかし、(3)式H(z)は、無限個の入力信号値に対して演
算を行って出力信号値を求める形をとる。そこでこのH
(z)の特性を、有限個の入力信号値に対する演算によっ
て出力信号値を求めるような形の伝達関数H(z)で近
似する。H(z)をa1〜aM(Mは正整数)なる係数を使
って次式のように表わす。
しかし、H(z)は出力信号の遅延時間はゼロである
が、(4)式の中の負方向の遅延素子z〜z2M−1は実
回路では実現できないので、出力信号の遅延時間(2M
−1)Tであるが周波数応答はH(z)と等価なH(z)
で実現する。
ここでG(z)を次式のように定義すれば、 前記H(z)は、 と表わせる。以上より、前記第2図に示す理想LPF特
性の近似LPF特性をもつ(7)式H(z)は、時間2T間
隔にある2M個の信号値((6)式G(z))と、その2M個
の信号値の真中にある1個の信号値((7)式のz
−(2M−1))とで計2M+1個の信号値に対する演
算によって出力信号値を求める形となる。以上のように
して求めたLPF H(z)は、前記第5図間引き装置
のLPF2および第8図補間装置のLPF11に使用す
ることができる。ここで、H(z)をLPF11に使用
した場合について見れば、H(z)に入力される時間T
間隔の信号列y(n)は、時刻2kTでは入力信号列y
(2k)であるが、時刻(2k+1)Tでは信号値はゼ
ロである。このことよりG(z)は、信号列y(2k)の
うちの2M個の信号値と2M個の信号値がすべてゼロな
る信号値とを時間T間隔で交互に演算することになる。
つまり、G(z)がy(2k)のうちの2M個の信号値に
対する値を出力する時にはz−(2M−1)はゼロ値を
出力し、G(z)が2M個のゼロ値に対する値ゼロを出力
する時にはz−(2M−1)がy(2k)を時間(2M
−1)T遅延した値を出力するので、G(z)は前記第7
図補間装置の補間フィルタ6と同等の動作をして、時間
2T間隔の2M個の信号値からその信号間に位置する信
号値の近似値を遅延時間(2M−1)Tで出力するもの
である。さらに第4図のLPF2にH(z)を使用すれ
ば、前記G(z)の出力する近似値とその近似値が位置す
る時刻にあるべき本来の入力信号値とを加えれば、間引
き処理および補間処理に使うLPF特性をもつLPFと
なる。
さて、以上説明したようなG(z)は、時間T間隔の信号
列が入力されたとしても、時間2T間隔にある2M個の
信号値のみに対して演算出力するので、前記第1図第1
の合成回路21出力のような、ふたつの時間2T間隔の
信号列x(2k+1)とy(2k)が時間T間隔で交互
に並んだ信号列に対しては、x(2k+1)とy(2
k)とを同時に演算することはない。よって、その時の
G(z)の出力もx(2k+1)に対する出力信号列とy
(2k)に対する出力信号列とが時間T間隔で交互に並
んだ信号列となって、結果G(z)はx(2k+1)とy
(2k)とに対して時分割処理を行うことになる。
以上、(6)式G(z)の動作について説明したが、第3図に
このG(z)を実現させた補間フィルタ22の一実施例を
示しておく。同図において、29は補間フィルタ22の
入力端子であり、30は補間フィルタ22の出力端子で
ある。また、33(1)〜22(4M−2)は各々時間T
だけ信号を遅延する遅延回路、32(1)〜32(M)は加算
回路、33(1)〜33(M)は乗算回路であって図に示すよ
うに乗数がa〜aである。34は乗算回路33(1)
〜33(M)が出力する信号を全て加えて出力端子30に
導く加算回路である。
以上で、第2図理想LPF特性を近似したLPF特性を
もつH(z)((7)式)および補間動作を行うG(z)につ
いて説明した。では次に、第1図実施例の補間フィルタ
22の特性を前記G(z)に実現させて、本実施例である
間引き補間装置の動作を説明する。なお、G(z)によっ
て出力信号列が遅延する時間(2M−1)Tは、本実施
例の構成の説明で述べたように、遅延時間mT(m=2
M−1)として説明する。まず第2の入力端子19に入
力される信号列y(2k)を時分割で補間フィルタ22
の処理を行えば、その出力はy(2k)の信号間の値
(時刻(2k+1)Tでの信号帯)を時間mT遅延させ
たy′(2k+1+m)である。よって、遅延回路24
でy(2k)を時間mTだけ遅延させた信号列y(2k
+m)の信号間に第3の合成回路26によってy(2k
+1+m)を挿入すれば、時間2T間隔の信号列y(2
k)を反射成分を除去した時間T間隔の信号列Y(n+
m)に補間できる。次に第1の入力端子18に入力され
る信号列x(n)から得たx(2k+1)を時分割で補間
フィルタ22の処理を行なえば、その出力はx(2k+
1)の信号間の値(時刻(2k)Tでの信号値)を時間
mTだけ遅延させた信号列x′(2k+m)である。ま
た、前記信号列x(n)から得た信号列x(2k)を遅延
回路23によって時間mTだけ遅延された信号列x(2
k+m)と、前記信号列x′(2k+m)を第2の合成
回路25で加えることは、前記(7)式のH(z)の動作と
同等なので、その第2の合成回路25出力は信号列x
(n)の反射成分を除去した時間2T間隔の信号列X
((2k+m)に間引くことができる(ただし、(7)式
のH(z)にある係数1/2に相当する乗算手段は、信号列
X(2k+m)あるいは信号列x(n)の振幅を2分の1
にするのみであるので、本実施例では設けていない)。
以上のように本実施例によれば、間2T間隔の信号列に
間引くかれるための時間T間隔の信号列x(n)と時間T
間隔の信号列に補間されるための時間2T間隔の信号列
y(2k)とを入力とし、前記信号列x(n)から取り出
した信号列X(2k+1)と前記y(2k)とを時分割
処理する補間フィルタ22を設けて各信号間の補間値
x′(2k+m)とy′(2k+1+m)を求め、一方
では前記x(n)から取り出し、そして時間nT遅延した
信号列x(2k+m)と前記x′(2k+m)とを第2
の合成回路25で加えて前記信号列x(n)を反射成分な
しに間引いた時間2T間隔の信号列x(2k+m)を出
力し、もう一方では前記信号列y(2k)を時間mT遅
延した信号列y(2k+m)と前記y′(2k+1+
m)とを第3の合成回路26で合成して前記信号列y
(2k)を反射成分なしに補間した時間T間隔の信号列
Y(n+m)を出力するものである。よって、本実施例
では間引きと補間の処理を時分割処理を使って同一構成
で実行でき、これを信号処理装置に応用すれば第4図の
ようなブロック図になる。第4図において、35は本実
施例(第1図)を示す間引き補間装置であって、第1の
入力端子18、第2の入力端子19、第1の出力端子2
7、および第2の出力端子28もそれぞれ第1図と同じ
である。間引き補間装置35の第1の入力端子18に入
力される時間T間隔の信号列x(n)は間引き処理され
て、第1の出力端子27より時間2T間隔の信号列X
(2k)が出力される。この信号列X(2k)を動作周
期2Tの信号処理装置36で処理した後、時間2T間隔
の信号列y(2k)として間引き補間装置35の第2の
入力端子19へ導かれる。間引き補間装置35は前記信
号列y(2k)に対して補間処理した後に第2の出力端
子28へ時間T間隔の信号列Y(n)を出力する。以上の
ようにして本実施例の間引き補間装置を使うと、信号列
の間引き処理および補間処理が本実施例のように同一構
成で実行できるため、回路規模の点で比べると第10図
従来例に比べて半分近くの回路規模でで実現できる。特
性に、反射成分を除去するためのLPF等特が第2図の
ような理想特性に近い特性を必要として、そのLPFの
回路規模が非常に大きくなっても、本実施例のように補
間フィルタ22を間引き処理と補間処理とで共用できる
ことは回路規模の点でも非常に有効である。
なお、本発明の実施例において、スイッチ回路20によ
って第1の入力端子より得る信号列x(n)から信号列x
(2k+1)のみを取り出し第1の合成回路21に導い
ているが、第1の合成回路21は時刻2kTでは第2の
入力端子より得る信号列y(2k)を選択して出力する
ので、スイッチ回路20を介さず第1の入力端子18よ
り得る信号列x(n)を直接に第1の合成回路21に導い
てもよい。また、遅延回路23はスイッチ回路20より
得た信号列x(2k)を遅延させた信号列x(2k+
m)を出力し、第2の合成回路25はそのx(2k+
m)と補間フィルタ22出力より取り出した信号列x′
(2k+m)とを加えて出力しているが、遅延回路23
が第1の入力手段より得た信号列x(n)を直接に遅延し
てx(n+m)なる信号列を出力し、第2の合成回路2
5がその信号列x(n+m)から信号列x(2k+m)
を取り出すようなスイッチ機能をもって前記x′(2k
+m)とを加えて出力するようにしてもよいし、さらに
第2の合成回路25が信号列x(n+m)と補間フィル
タ22出力を直接に加えて後に時刻(2k+m)Tにあ
る信号列(X((2k+m))のみを出力するようにし
てもよい。
また、遅延回路24は第2の入力端子19より得る信号
列y(2k)を遅延させた信号列y(2k+m)を第3
の合成回路26に導いているが、補間フィルタ22入力
の信号列が第1の合成回路21によって信号列x(2k
+1)と信号列y(2k)とを時間T間隔で並んだもの
にしているため、前記信号列y(2k+m)は補間フィ
ルタ22を構成している遅延回路から得ることができ、
よってそのy(2k+m)を第3の合成回路26に導い
てもよい。
また、補間フィルタ22の伝達関数G(z)については、
前記(1)式のフーリエ展開式から近似した特性である必
然性はなく、入力信号列の信号間の値が近似できる補間
フィルタ特性であればよく、その特性をもったG(z)を
前記(7)式H(z)に使えば、そのH(z)もまた間引き
処理および補間処理に使われるLPF特性をもつことに
なる。そしてまたG(z)の近似精度が高ければ高いほ
ど、H(z)の特性は第2図の理想LPF特性に近くな
るが、やはりフィルタ規模も大きくなる((6)式G(z)が
演算する信号値の数(2M個)が多くなる)ので、本発
明のようにG(z)(補間フィルタ22)を間引き処理と
補間処理で共用することは有効である。
以上のように本発明は、間引き処理および補間処理を行
う時のLPFの一部である補間フィルタ22(第1図)
を、間引き処理のための信号列と補間処理のための信号
列とのふたつの信号列に対して時分割処理して回路規模
の縮小を実現するものであるが、補間フィルタ22の動
作周期を単に小さくして(動作周波数を高くして)時分
割処理するのでなく、従来の間引き装置および補間装置
で使われるLPF2またはLPF11の動作周期と同一
であることも特徴としている。
またさらに、本発明の間引き補間装置を直列に接続する
ことによって、時間T間隔の信号列を時間4T間隔の信
号列にも、時間8T間隔の信号列にも間引きそして補間
する装置を容易に構成できるので、動作周期のより大き
な(動作周波数がより低くてよい)信号処理装置に対し
て利用できて有効である。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、高い周波数で標
本化されたディジタル信号を低い標本化周波数で処理す
るための間引き処理および補間処置に必要なLPF特性
が理想特性に近いものであっても、そのLPFを構成す
る補間フィルタを間引き処理と補間処理で時分割して共
用するので、回路規模の点で非常に小さな間引き補間装
置を実現でき、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における一実施例の間引き補間装置のブ
ロック図、第2図は理想LPFの特性図、第3図は第1
図に示した間引き補間装置における補間フィルタの一構
成を示すブロック図、第4図は第1図に示した実施例を
信号処理装置と構成した時のブロック図、第5図は従来
の間引き装置のブロック図、第6図はLPF2の一特性
を示す特性図、第7図は従来の補間装置のブロック図、
第8図は従来の他の補間装置のブロック図、第9図はL
PF11の一特性を示す特性図、第10図は従来の間引
き装置と補間装置を信号処理装置と構成した時のブロッ
ク図である。 21,25,26……合成回路、22……補間フィル
タ、23,24…遅延回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時刻nT(n=0,±1,±2,……)で
    信号値をもつディジタル信号列x(n)が時刻2kT(k
    =0,±1,±2,……)にある信号列x(2k)と時
    刻(2k+1)Tにある信号列x(2k+1)とからな
    り、時刻2kTで信号値をもつディジタル信号列y(2
    k)が時刻(2k+1)Tに信号をもたない信号列であ
    り、前記信号列x(n)から取り出された信号列x(2k
    +1)と前記信号列y(2k)とを並べて時刻nTで信
    号値をもつような信号列にする第1の合成回路と、入力
    信号に対する出力信号の遅延時間がmT(mは正)であ
    って、前記第1の合成回路出力の信号列を時分割処理に
    よって前記信号列x(2k+1)の信号間の信号値を近
    似した信号値からなる信号列x′(2k+m)と前記信
    号列y(2k)の信号間の信号値を近似した信号値から
    なる信号列y′(2k+1+m)とが並んだ時刻nTで
    信号値をもつような信号列を出力する補間フィルタと、
    前記信号列x(2k)を時間mTだけ遅延した信号列x
    (2k+m)を出力する第1の遅延手段と、前記信号列
    y(2k)を時間mTだけ遅延した信号列y(2k+
    m)を出力する第2の遅延手段と、前記補間フィルタ出
    力の信号列から取り出した信号列x′(2k+m)と前
    記信号列x(2k+m)とを加えて出力する第2の合成
    手段と、前記補間フィルタ出力の信号列から取り出した
    信号列y′(2k+1+m)と前記信号列y(2k+
    m)とが並んだ時刻nTで信号値をもつような信号列を
    出力する第3の合成手段とを備えたことを特徴とする間
    引き補間装置。
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