JPH061880B2 - 広帯域方向性結合器 - Google Patents

広帯域方向性結合器

Info

Publication number
JPH061880B2
JPH061880B2 JP61043807A JP4380786A JPH061880B2 JP H061880 B2 JPH061880 B2 JP H061880B2 JP 61043807 A JP61043807 A JP 61043807A JP 4380786 A JP4380786 A JP 4380786A JP H061880 B2 JPH061880 B2 JP H061880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
transformer
circuit
winding
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61043807A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62200906A (ja
Inventor
道晴 高橋
ラマー、ウエスト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
URO Electronics Ind Co Ltd
Original Assignee
URO Electronics Ind Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by URO Electronics Ind Co Ltd filed Critical URO Electronics Ind Co Ltd
Priority to JP61043807A priority Critical patent/JPH061880B2/ja
Publication of JPS62200906A publication Critical patent/JPS62200906A/ja
Publication of JPH061880B2 publication Critical patent/JPH061880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はCATVおよびTV等の共聴設備に用いられる
広帯域方向性結合器に関する。
(従来の技術) この種の共聴設備においていわゆるヘッドエンドからの
広帯域高周波信号たとえば5〜600MHz帯域の多チャ
ンネルTV信号を同軸ケーブルを用いて各家庭に供給す
るために、広帯域の分岐分配器が利用される。この場
合、信号を分配していくうちに信号レベルが漸次減衰し
ていくことの補償用に適当な位置に広帯域増幅器を利用
して所定レベルまで増幅した上で再伝送、再分配を行う
のが通例である。
このような設備では増幅器用の電源電力を供給する必要
があり、電源ケーブルを別個に設置することを避けるた
めに、同軸ケーブルに高周波信号と重畳させた形で電力
を通している。そこで、同軸ケーブルに接続される分
岐、分配器は電力通過形に構成されている。
第9図はこの電力通過形分岐分配器の一構成例を示した
ものである。この回路において入力端INからは高周波
信号および電源電力が入力されるが、低周波である電源
電力は電流阻止用コンデンサC1,C2で阻止されて分岐分
配回路には流入せずにチョークコイルLを通過して出力
端OUTに向う。一方、高周波信号はチョークコイルL
のインダクタンスが充分大きいとみなせる周波数領域の
信号であるからチョークコイルLで阻止されコンデンサ
C1を通り電流トランスT1を通過してさらにコンデンサC2
を通過し出力端OUTに出力される。ここで一部の信号
は電流トランスT1と電圧トランスT2とで構成される方向
性結合器の分岐端Bに現れる。この分岐端Bの信号は図
示のように2〜8端子分配器の出力Pを各家庭に配分す
ることもあるし、分岐端Bの出力をそのまま幹線分岐と
して用いることもある。
この従来機器の特性は第6図(A),(B)に示す通りであ
る。分岐分配器は、直径8mm、長さ30mm、透磁率50
0を有するフェライトコアに線径1mmのポリウレタン被
覆銅線を9回巻いて作成したインダクタンス1.7μH
のチョークコイルLと、容量6800pFのコンデンサ
C1,C2と、厚み3mm、リング幅1mm、初透磁率1000
のフェライト材料をトロイダルコアとしl1,l3が1回
巻、l2,l4が10回巻のトランスT1,T2と、抵抗とを用い
て構成する。そして、入力対分岐点Bの出力の比を−2
0〔dB〕としてときの入力端IN、出力端OUT間の
高周波伝送特性の測定値を、第6図(A)には低い周波
数領域について、第6図(B)には高い周波数領域につ
いて示している。
この第10図(A),(B)の特性から明らかなように、この
伝送特性は約2.1〔MHz〕で共振しており、この共
振の影響は所要帯域に含まれる5〔MHz〕付近の低い
周波数領域の特性を悪化させている。この共振は第9図
のインダクタンスL、コンデンサC1,C2およびインダク
タンスl1による並列共振によって生じ、通常l1の値がL
に比べ極めて小さいからL,C1,C2の値のみを用いて計
算した周波数とほぼ一致している。
したがって低い周波数領域の特性改善のためにはこの共
振周波数をさらに低くしなければならない。実験によれ
ばこの共振周波数を1.5MHz以下にできれば5〔M
Hz〕付近の特性が大幅に改善されることが分ってい
る。それにはLの値もしくはC1,C2の値を増加すればよ
い。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、Lの値を増加することはチョークコイル
の巻数を増加させることであり、この場合チョークコイ
ルL自体の自己共振が所用帯域内の高い周波数領域に現
れて特性を悪化させたり形状を大きくしたりする。また
C1,C2を増加させることはやはり形状の大形化を招き、
ひいては回路を構成するプリント基板や筐体にまで影響
し経済的でない。因みに実験に供したコンデンサC1,C2
はポリプロピレンフィルムコンデンサであり、その大き
さは幅1mm、高さ11mm、厚み5.5mmであるが、これ
らの容量を2倍にするには幅20mm、高さ12mm、厚み
8mmの大きさを要する。
本発明の目的は、形状を大形化することなくしかも経済
的に構成できて所要帯域中の低い周波数領域における特
性を改善することができる電力通過形の広帯域方向性結
合器を提供することである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明では、トランス巻線と1つのコンデンサとの直列
回路およびこの直列回路に並列挿入されたチョークコイ
ルとにより幹線路を構成してこの幹線路の各端を入、出
力端に接続し、前記幹線路のトランス巻線1次側をコン
デンサが直列挿入された分岐端子用回路に接続するよう
にしてなる広帯域方向性結合器を提供するものである。
(作用) 上記のように構成された方向性結合器では、共振周波数
がチョークコイルLと1つのコンデンサとインダクタン
スl1等とによって定まり、従来回路で周波数を決定する
要素として電流トランスの1次巻線と直列関係に挿入さ
れていたコンデンサの一方が含まれないために共振周波
数が低下する。この結果、伝送特性は所要帯域における
低い周波数領域で改善される。
(実施例) 第1図(A),(B)は本発明の実施例を示しており、第2図
(A),(B)はその伝送特性を示している。
第1図(A),(B)は基本構成が同一の2つの実施例を示し
ている。まず同図(A)についてみると、コンデンサC1
電流トランスT1との直列回路およびこの直列回路に並列
接続されたチョークコイルLとにより幹線路が構成さ
れ、この幹線路の各端が入力端IN、出力端OUTに接
続されている。
電流トランスT1は1次巻線l1が幹線路に挿入され、2次
巻線l2は一端が接地されて他端が電圧トランスT2の2次
巻線l3と直列接続され相互接続点が抵抗を介して接地さ
れている。
そして、電流トランスT1の1次巻線出力側端はコンデン
サC′と電圧トランスT2の1次巻線との直列回路を介
して接地される。
次に同図(B)は、電流トランスT1の出力側にコンデンサC
2が配され、電流トランスT1の1次巻線とコンデンサC2
との相互接続点にコンデンサC′を介して分岐端子用
電圧トランスT2を接続した点で同図(A)と異なるだけで
ある。
この構成により高周波信号はチョークコイルLで阻止さ
れて電流トランスT1とコンデンサC2との直列回路を通る
ことにより入力側INから出力端OUTに達し、一方電
源電力はコンデンサC2により阻止されてチョークコイル
Lを通ることにより入力端INから出力端OUTに達す
る。そして幹線路の高周波信号の一部が電流トランスT1
の出力端側からコンデンサC1またはC2を介して電圧トラ
ンスT2の1次巻線l4に与えられ、2次巻線l3に分岐信号
として取出される。
第2図(A),(B)は第1図の実施例について伝送特性を示
しており、諸条件を第10図の特性測定時と同様にして
実測したものである。すなわち C1=C2=6800〔pF〕、L=1.7 〔μH〕とし、方向性結合器の諸定数も同一としてい
る。
この実測特性から秋らかなように、5〔MHz〕付近で
は共振による影響がなくなっている。また300〜60
0〔MHz〕の領域でも若干の特性改善がみられ、これ
は幹線路の挿入コンデンサが従来の2個から1個に減っ
た結果、コンデンサの誘電損失分が半減したことによ
る。このコンデンサが1個になったことについてみれ
ば、幹線路の入、出力端間に只1つのコンデンサが挿入
されるようになった結果、コンデンサの両端電圧は等値
つまり両端間電圧は零になるから従来のようにコンデン
サに電源電圧が加わる場合に比べコンデンサが不具合に
なる可能性が格段に減る。
第3図は本発明の他の実施例を示したもので、電圧トラ
ンスT2を用いることなく方向性結合器を構成している。
この場合、1次巻線l1が幹線路に挿入された電流トラン
スT1の2次巻線l2の中間タップと電流トランスT1の1次
巻線l1の出力端側との間にコンデンサCを接続し、2
次巻線l2の一端を分岐端子Bに接続し、他端を抵抗を介
して接地する。
この場合コンデンサC′は高周波結合の役割と低周波
阻止の役割とを兼ねている。
第4図は本発明の更に他の実施例を示したもので、イン
ピーダンス整合用トランスT3と分配トランスT4とを用い
て幹線路と分岐路とを構成したもので、両トランスT3,T
4の反幹線側端をコンデンサC′,C″により低周
波阻止している。
この構成では、共振周波数を決定する要素としてトラン
スT3,T4のインダクタンス分l′,l′の一部が加
わるため、第1図,第3図の実施例よりも共振周波数が
低下する。
第5図乃至第8図は本発明のその他の実施例を示したも
ので、これらの実施例では分岐端子Bを幹線路のトラン
ス巻線の入力側端に設けている。これに伴い高周波結合
および低周波阻止用のコンデンサも幹線路のトランス巻
線の入力側端と分岐端子Bとの間に挿入されている。
これらの実施例のうち第5図のものは、幹線路のトラン
ス巻線l1の入力側端からコンデンサC′および抵抗を
介して単巻式電圧トランスT′の非接地側端に接続
し、中間タップを電流トランスTの2次巻線非接地側
端と共に分岐端子Bに接続している。第6図のものは、
幹線路のコンデンサをトランス巻線l1の入力側端に移し
た点だけが第5図のものと相違する。
また第7図のものは、第1図(B)に対応するもので、分
岐端子B用の電圧トランスT2の1次側を幹線路における
トランス巻線l1の入力側に接続したものである。そして
電圧トランスT2の1次巻線l4の非接地側端をコンデンサ
C′を介して接地している点で第1図(B)と相違して
いる。
さらに第8図のものは、幹線路のトランス巻線l1の中間
タップに分岐端子B用の回路を接続している点で上記各
実施例と相違する。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように、トランス巻線と1つのコンデン
サとの直列回路およびこの直列回路に並列挿入されたチ
ョークコイルとにより幹線路を構成してこの幹線路の各
端を入、出力端に接続し、前記幹線路のトランス巻線1
次側をコンデンサが直列挿入された分岐端子用回路に接
続するようにしたため、共振周波数を決定する要素とし
てのコンデンサ容量が従来装置に比べ倍増し、それに関
連して共振周波数が低下したため、所要帯域の低い周波
数領域の伝送特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は基本構成が同一の本発明の2つの実施
例の回路図、第2図(A),(B)は第1図の実施例の実測特
性図、第3図は本発明の他の実施例の回路図、第4図は
本発明の更に他の実施例の回路図、第5図乃至第8図は
本発明のその他の実施例の回路図、第9図は従来の広帯
域方向性結合器の回路図、第10図(A),(B)は第9図の
回路の実測特性図である。 L…チョークコイル、C…コンデンサ、T1…電流トラン
ス、T2…電圧トランス、T3…インピーダンス整合トラン
ス、T4……分配トランス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランス巻線と1つのコンデンサとの直列
    回路およびこの直列回路に並列接続されたチョークコイ
    ルとにより幹線路を構成し、この幹線路の各端を入、出
    力端に接続し、前記幹線路のトランス巻線1次側をコン
    デンサが直列挿入された分岐端子用回路に接続してなる
    広帯域方向性結合器。
JP61043807A 1986-02-28 1986-02-28 広帯域方向性結合器 Expired - Lifetime JPH061880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61043807A JPH061880B2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28 広帯域方向性結合器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61043807A JPH061880B2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28 広帯域方向性結合器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62200906A JPS62200906A (ja) 1987-09-04
JPH061880B2 true JPH061880B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=12674014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61043807A Expired - Lifetime JPH061880B2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28 広帯域方向性結合器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061880B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01106560U (ja) * 1987-12-29 1989-07-18

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5192011U (ja) * 1975-01-22 1976-07-23
JPS51162625U (ja) * 1975-06-18 1976-12-24

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62200906A (ja) 1987-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6844810B2 (en) Arrangement of a data coupler for power line communications
US6750752B2 (en) High power wideband balun and power combiner/divider incorporating such a balun
US4394631A (en) Radio frequency choke and method of use
US5032808A (en) R.F. choke for CATV system
US4641115A (en) Radio frequency chokes having two windings and means for dampening parasitic resonances
US6339364B1 (en) RF choke with windings separated by a distance equal to the smaller core diameter
US5619172A (en) High impedance ratio wideband transformer circuit
EP0647021B1 (de) Schaltungsanordnung zur Anpassung eines erdunsymmetrischen Leitungssystems an ein erdsymmetrisches Leitungssystem
US6094110A (en) RF choke with windings located at two different core diameters
US7164331B2 (en) RF choke for cable system
US3766499A (en) Directional broadband coupler arrangement
JPH0817638A (ja) 高周波チョークコイル
WO1998024177A1 (en) Unbalanced to balanced high impedance ratio wideband transformer circuit
JP2006100465A (ja) コイル及びこれを用いたフィルタ回路
US5821831A (en) Diplex filter comprising monotonic poles
JPH061880B2 (ja) 広帯域方向性結合器
JPH07312531A (ja) 広帯域分岐分配器
US6121857A (en) AC power passing RF choke with a 15 gauge wire
US6703910B1 (en) Radio frequency choke with RF performance and implementation network
US6140887A (en) Wide band directional coupler
JP2001060520A (ja) 高周波チョークコイル
JP4236777B2 (ja) Catv用信号分岐器
US20020011911A1 (en) Choke coil
JP3095267B2 (ja) チョークコイル
SU758274A1 (ru) Дроссель

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term