JPH06187827A - 温度補償誘電体磁器組成物 - Google Patents
温度補償誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPH06187827A JPH06187827A JP4353825A JP35382592A JPH06187827A JP H06187827 A JPH06187827 A JP H06187827A JP 4353825 A JP4353825 A JP 4353825A JP 35382592 A JP35382592 A JP 35382592A JP H06187827 A JPH06187827 A JP H06187827A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric ceramic
- composition
- ceramic composition
- resonance frequency
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- Pending
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- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 周波数が10GHz以上の高周波用として、
共振周波数の温度安定性のすぐれた誘電体磁器組成物を
提案する。 【構成】 一般式:xSr2 TiO4 ・(1−x)Ba
(Nd0.5 Ta0.5 )O3 〔式中、xは、0.05≦x
≦0.25、又は0.65≦x≦0.75である〕で表
わされる組成を有する。
共振周波数の温度安定性のすぐれた誘電体磁器組成物を
提案する。 【構成】 一般式:xSr2 TiO4 ・(1−x)Ba
(Nd0.5 Ta0.5 )O3 〔式中、xは、0.05≦x
≦0.25、又は0.65≦x≦0.75である〕で表
わされる組成を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体磁器に関するも
のである。特に、安定した温度特性と低い誘電損失をも
つ誘電体磁器組成物に関する。
のである。特に、安定した温度特性と低い誘電損失をも
つ誘電体磁器組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、マイクロ波や準マイクロ波帯を利
用した通信や放送分野の発達がめざましく、これに用い
られる誘電体磁器応用デバイスにも、高い温度安定度や
小型化、高性能化が求められている。とくに、温度安定
度を改善するためには、用いられる誘電体磁器の温度安
定性すなわち、誘電体磁器を共振器として利用した場合
の共振周波数の温度安定性がまず求められる。特に、周
波数が10GHz以上の高周波用の誘電体磁器として
は、共振周波数の温度係数(τf )が(0±20)pp
m/℃程度であることが好ましいと考えられている。従
来この種の誘電体磁器組成としては、Ba(B′1/3
B″2/3)03(ただしB′はMg,Zn,Ni,C
oなど、B″はTa,Nbなど)系やBaO−TiO2
系さらに(ZrSn)TiO4 系などが知られている。
用した通信や放送分野の発達がめざましく、これに用い
られる誘電体磁器応用デバイスにも、高い温度安定度や
小型化、高性能化が求められている。とくに、温度安定
度を改善するためには、用いられる誘電体磁器の温度安
定性すなわち、誘電体磁器を共振器として利用した場合
の共振周波数の温度安定性がまず求められる。特に、周
波数が10GHz以上の高周波用の誘電体磁器として
は、共振周波数の温度係数(τf )が(0±20)pp
m/℃程度であることが好ましいと考えられている。従
来この種の誘電体磁器組成としては、Ba(B′1/3
B″2/3)03(ただしB′はMg,Zn,Ni,C
oなど、B″はTa,Nbなど)系やBaO−TiO2
系さらに(ZrSn)TiO4 系などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、温度特性
に優れた新規な誘電体磁器組成物を提供するものであ
る。
に優れた新規な誘電体磁器組成物を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体磁器組成
物は、上記課題を解決するものとして、 一般式:xSr2 TiO4 ・(1−x)Ba(Nd0.5 Ta0.5 )O3 (1) 〔式中、xは、0.05≦x≦0.25、又は0.65
≦x≦0.75である〕で表わされる組成を有する点に
特徴がある。
物は、上記課題を解決するものとして、 一般式:xSr2 TiO4 ・(1−x)Ba(Nd0.5 Ta0.5 )O3 (1) 〔式中、xは、0.05≦x≦0.25、又は0.65
≦x≦0.75である〕で表わされる組成を有する点に
特徴がある。
【0005】
【作用】前記一般式において、xが0.05未満である
場合、xが0.25を超えかつ0.65未満である場
合、およびxが0.75を超える場合は、共振周波数の
温度係数(τf )の絶対値が20ppm/℃を超えてし
まうので、xは、0.05≦x≦0.25、又は0.6
5≦x≦0.75である必要がある。
場合、xが0.25を超えかつ0.65未満である場
合、およびxが0.75を超える場合は、共振周波数の
温度係数(τf )の絶対値が20ppm/℃を超えてし
まうので、xは、0.05≦x≦0.25、又は0.6
5≦x≦0.75である必要がある。
【0006】
(実施例)以下、本発明を次の実施例により具体的に説
明するが、磁器組成物の製造方法はこれら実施例に限定
されるものではない。原料として、それぞれ純度99.
9重量%の炭酸ストロンチウムと二酸化チタンと炭酸バ
リウムと酸化ネオジムと酸化タンタルを使用し、これら
の物質を表1に示す組成からなる磁器が得られるように
秤量し、秤量物500gを純水と共に内容積2lのジル
コニア製ボールミルに入れ10mmφのジルコニア製ボ
ールを用いて16時間湿式混合した。この混合物をボー
ルミルより取り出し、150℃で16時間乾燥した後、
200mm×200mm×200mmの寸法の箱型抵抗
加熱炉で、酸素ガスを500ml/min流しながら1
050℃で2時間仮焼した(昇温速度:300℃/時
間、冷却速度:−300℃/時間、マグネシア容器
中)。仮焼後、アルミナ乳鉢で手粉砕し、325メッシ
ュの篩を通して整粒した。得られた粉末を2,000k
g/cm2 の圧力で直径10mm、厚さ6mmの寸法に
静水圧成形を行った。この成形体を1550℃で4時間
焼成して磁器を得た(使用炉、酸素ガス流量、昇温・冷
却速度は仮焼処理時と同様である、マグネシア容器中白
金プレート上で焼成した)。
明するが、磁器組成物の製造方法はこれら実施例に限定
されるものではない。原料として、それぞれ純度99.
9重量%の炭酸ストロンチウムと二酸化チタンと炭酸バ
リウムと酸化ネオジムと酸化タンタルを使用し、これら
の物質を表1に示す組成からなる磁器が得られるように
秤量し、秤量物500gを純水と共に内容積2lのジル
コニア製ボールミルに入れ10mmφのジルコニア製ボ
ールを用いて16時間湿式混合した。この混合物をボー
ルミルより取り出し、150℃で16時間乾燥した後、
200mm×200mm×200mmの寸法の箱型抵抗
加熱炉で、酸素ガスを500ml/min流しながら1
050℃で2時間仮焼した(昇温速度:300℃/時
間、冷却速度:−300℃/時間、マグネシア容器
中)。仮焼後、アルミナ乳鉢で手粉砕し、325メッシ
ュの篩を通して整粒した。得られた粉末を2,000k
g/cm2 の圧力で直径10mm、厚さ6mmの寸法に
静水圧成形を行った。この成形体を1550℃で4時間
焼成して磁器を得た(使用炉、酸素ガス流量、昇温・冷
却速度は仮焼処理時と同様である、マグネシア容器中白
金プレート上で焼成した)。
【0007】得られた磁器を研磨加工したのち、比誘電
率(εr )、無負荷Q(Qu )および共振周波数の温度
係数(τf )を誘電体円柱共振器法により約10GHz
の周波数において測定し、得られた結果を表1に示し
た。
率(εr )、無負荷Q(Qu )および共振周波数の温度
係数(τf )を誘電体円柱共振器法により約10GHz
の周波数において測定し、得られた結果を表1に示し
た。
【0008】表1で、試料番号2〜4,8,9と1,4
〜6,10〜12との比較より、本発明の誘電体磁器組
成物は共振周波数の温度係数(τf )の絶対値が20p
pm/℃以下でありすぐれた温度安定性が得られている
ことがわかる。
〜6,10〜12との比較より、本発明の誘電体磁器組
成物は共振周波数の温度係数(τf )の絶対値が20p
pm/℃以下でありすぐれた温度安定性が得られている
ことがわかる。
【0009】(比較例)実施例と同様にして表1に示す
組成からなる磁器が得られるように秤量し、実施例と同
じ装置、製造方法により処理し、得られた磁器の特性の
評価を実施例と同じく求めて得られた結果を表1に示し
た。
組成からなる磁器が得られるように秤量し、実施例と同
じ装置、製造方法により処理し、得られた磁器の特性の
評価を実施例と同じく求めて得られた結果を表1に示し
た。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、周波数が10GHz以
上の高周波用として、共振周波数の温度安定性にすぐれ
た誘電体磁器組成物を提供することができる。
上の高周波用として、共振周波数の温度安定性にすぐれ
た誘電体磁器組成物を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式:xSr2 TiO4 ・(1−x)
Ba(Nd0.5 Ta0.5 )O3 〔式中、xは、0.05
≦x≦0.25、又は0.65≦x≦0.75である〕
で表わされる組成を有する誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4353825A JPH06187827A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 温度補償誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4353825A JPH06187827A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 温度補償誘電体磁器組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06187827A true JPH06187827A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18433474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4353825A Pending JPH06187827A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 温度補償誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06187827A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5382279A (en) * | 1994-01-07 | 1995-01-17 | Bethlehem Steel Corporation | Method and apparatus for combustion of steel plant wastes |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP4353825A patent/JPH06187827A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5382279A (en) * | 1994-01-07 | 1995-01-17 | Bethlehem Steel Corporation | Method and apparatus for combustion of steel plant wastes |
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