JPH06187691A - 光磁気記録媒体の初期化方法 - Google Patents
光磁気記録媒体の初期化方法Info
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- JPH06187691A JPH06187691A JP35469792A JP35469792A JPH06187691A JP H06187691 A JPH06187691 A JP H06187691A JP 35469792 A JP35469792 A JP 35469792A JP 35469792 A JP35469792 A JP 35469792A JP H06187691 A JPH06187691 A JP H06187691A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光磁気信号の直流成分の変動を防ぎ、信号処
理系でのジッターやエッジシフトの増大を抑止できる光
磁気記録媒体の初期化方法を提供する。 【構成】 光磁気記録媒体に直流成分をもたない再生信
号が得られるようなピット列を記録することにより、該
光磁気記録媒体の初期化を行なう。
理系でのジッターやエッジシフトの増大を抑止できる光
磁気記録媒体の初期化方法を提供する。 【構成】 光磁気記録媒体に直流成分をもたない再生信
号が得られるようなピット列を記録することにより、該
光磁気記録媒体の初期化を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体の初期
化方法に関するものである。
化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスクなどの光磁気記録
媒体を初期化する場合、工場出荷時点で光磁気記録媒体
の全面消去したり、あるいは出荷検査時の記録情報をそ
のまま残した状態を初期化状態としていた。また、従来
の光磁気記録再生装置においては、記録方式は周内での
記録ピット長を同じとし、記録ピット間の間隔に情報を
もたせるマーク間記録方式が一般的であった。そのた
め、再生信号は記録ピットが形成されていない極性に直
流成分が存在し、また再生信号の処理系にはマーク位置
を検出する微分方式を用いたピークディテクト回路が使
用される構成になっていた。こうした光磁気記録装置に
おいては、光磁気信号が持つDC成分は再生信号の処理
検出系が微分方式、言い換えればハイパスフィルターで
あるために、ピーク位置検出前でDC成分を含んでいて
も問題なく、また微分回路前段で再生信号のエンベロー
プ変動程度のDC成分を除去してもピーク位置を問題な
く検出することができる。したがって、図4(a)に示
すように1トラック全てが消去状態のなかで1トラック
を数十等分する1セクタのみに局所的に記録が行なわれ
た場合に、微分回路前段の回路系の周波数帯域特性によ
り、図4(b)に示すようにDC変動が発生しても、微
分回路後の信号エンベロープは図4(c)のようにな
り、微分回路前でDC変動が生じてもピーク位置検出の
ための信号処理を問題なく行なうことができる。また、
前述したように微分回路前段で再生信号のエンベロープ
変動程度のDC成分を除去してもピーク位置検出には特
に問題はなかった。
媒体を初期化する場合、工場出荷時点で光磁気記録媒体
の全面消去したり、あるいは出荷検査時の記録情報をそ
のまま残した状態を初期化状態としていた。また、従来
の光磁気記録再生装置においては、記録方式は周内での
記録ピット長を同じとし、記録ピット間の間隔に情報を
もたせるマーク間記録方式が一般的であった。そのた
め、再生信号は記録ピットが形成されていない極性に直
流成分が存在し、また再生信号の処理系にはマーク位置
を検出する微分方式を用いたピークディテクト回路が使
用される構成になっていた。こうした光磁気記録装置に
おいては、光磁気信号が持つDC成分は再生信号の処理
検出系が微分方式、言い換えればハイパスフィルターで
あるために、ピーク位置検出前でDC成分を含んでいて
も問題なく、また微分回路前段で再生信号のエンベロー
プ変動程度のDC成分を除去してもピーク位置を問題な
く検出することができる。したがって、図4(a)に示
すように1トラック全てが消去状態のなかで1トラック
を数十等分する1セクタのみに局所的に記録が行なわれ
た場合に、微分回路前段の回路系の周波数帯域特性によ
り、図4(b)に示すようにDC変動が発生しても、微
分回路後の信号エンベロープは図4(c)のようにな
り、微分回路前でDC変動が生じてもピーク位置検出の
ための信号処理を問題なく行なうことができる。また、
前述したように微分回路前段で再生信号のエンベロープ
変動程度のDC成分を除去してもピーク位置検出には特
に問題はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、近
年においては高密度高容量化を目指して研究開発が進
み、記録方式についても記録ピットの長さ、即ち記録ピ
ットの両エッジに情報を持たせるマークエッジ記録方式
の実用化が進んできている。そのため、上記マークエッ
ジ記録方式において、光磁気信号を所定のスライスレベ
ルで比較することにより“0”あるいは“1”を決定す
るレベルスライス法を採用する場合に、光磁気信号のD
C成分の変動が2値化の検出性能を大きく左右すること
になる。したがって、図4(b)に示したように再生信
号エンベロープが大きく変化した場合において、所定の
スライスレベルで2値化を行うと、2値化信号のジッタ
ーやエッジシフトが増加し、その結果エラーレートの悪
化を招くことになる。これは信号処理系の信号帯域がD
Cまで伸びていれば図4(a)のように光磁気信号のD
C変動は発生しないはずであるが、実際には信号処理系
は高密度高容量化にともない高速化が要求されているた
めに、より高い周波数まで周波数帯域を伸ばす必要があ
り、さらによりDCに近い帯域まで周波数帯域を下げる
ことを両立させることは、信号処理系にとり非常に難し
い問題であることによる。また、仮に信号処理系の帯域
をDCまで伸ばすことができたとしても、実際には光磁
気ディスク基板がポリカーボネイト等の材料が使用され
ている場合など基板の複屈折等により光磁気信号のDC
変動が発生してしまう。
年においては高密度高容量化を目指して研究開発が進
み、記録方式についても記録ピットの長さ、即ち記録ピ
ットの両エッジに情報を持たせるマークエッジ記録方式
の実用化が進んできている。そのため、上記マークエッ
ジ記録方式において、光磁気信号を所定のスライスレベ
ルで比較することにより“0”あるいは“1”を決定す
るレベルスライス法を採用する場合に、光磁気信号のD
C成分の変動が2値化の検出性能を大きく左右すること
になる。したがって、図4(b)に示したように再生信
号エンベロープが大きく変化した場合において、所定の
スライスレベルで2値化を行うと、2値化信号のジッタ
ーやエッジシフトが増加し、その結果エラーレートの悪
化を招くことになる。これは信号処理系の信号帯域がD
Cまで伸びていれば図4(a)のように光磁気信号のD
C変動は発生しないはずであるが、実際には信号処理系
は高密度高容量化にともない高速化が要求されているた
めに、より高い周波数まで周波数帯域を伸ばす必要があ
り、さらによりDCに近い帯域まで周波数帯域を下げる
ことを両立させることは、信号処理系にとり非常に難し
い問題であることによる。また、仮に信号処理系の帯域
をDCまで伸ばすことができたとしても、実際には光磁
気ディスク基板がポリカーボネイト等の材料が使用され
ている場合など基板の複屈折等により光磁気信号のDC
変動が発生してしまう。
【0004】この意味では信号処理系である程度のハイ
パスフィルターを通してこのDC変動をカットする必要
がでてくる。さらに、マークエッジ記録方式において
は、より低い周波数帯まで符号の周波数成分が伸びてい
るために、ハイパスフィルターのカットオフ周波数を高
く設定し過ぎると、この符号成分であるDC成分まで影
響を及ぼし、ジッターやエッジシフトの増加を招くこと
になる。したがって、光磁気記録再生装置のハイパスフ
ィルターのカットオフ周波数の上限値がこの符号列が持
つ周波数成分でも制限される。これらを考慮したうえで
カットオフ周波数値を採用した場合でも、1トラック全
て消去されている状態のなかで1セクタだけ記録する
と、図4(b)のようにDC変動が起こってしまい、所
定のスライスレベルで2値化しようとすると、2値化信
号のジッターやエッジシフトが増加しその結果エラーレ
ートの悪化を招いてしまう問題点があった。
パスフィルターを通してこのDC変動をカットする必要
がでてくる。さらに、マークエッジ記録方式において
は、より低い周波数帯まで符号の周波数成分が伸びてい
るために、ハイパスフィルターのカットオフ周波数を高
く設定し過ぎると、この符号成分であるDC成分まで影
響を及ぼし、ジッターやエッジシフトの増加を招くこと
になる。したがって、光磁気記録再生装置のハイパスフ
ィルターのカットオフ周波数の上限値がこの符号列が持
つ周波数成分でも制限される。これらを考慮したうえで
カットオフ周波数値を採用した場合でも、1トラック全
て消去されている状態のなかで1セクタだけ記録する
と、図4(b)のようにDC変動が起こってしまい、所
定のスライスレベルで2値化しようとすると、2値化信
号のジッターやエッジシフトが増加しその結果エラーレ
ートの悪化を招いてしまう問題点があった。
【0005】また、これと同様なことが位相型ピットで
形成されるプリフォーマット部においても発生する。こ
れは、通常プリフォーマット部の光磁気記録膜はどちら
かの向きに着磁されている状態となっているため、位相
型ピットによる光量変動があるものの、この領域での光
磁気信号としてはDC成分が存在することになる。した
がって、図4(d)に示すように前記現象とは異なる周
波数帯での影響にはなるが、同様に光磁気信号エンベロ
ープのDC変動の現象が現われ、これもまた後の2値化
信号処理系でのジッターやエッジシフトの増加を招き、
エラーレートを悪化させるという問題点があった。
形成されるプリフォーマット部においても発生する。こ
れは、通常プリフォーマット部の光磁気記録膜はどちら
かの向きに着磁されている状態となっているため、位相
型ピットによる光量変動があるものの、この領域での光
磁気信号としてはDC成分が存在することになる。した
がって、図4(d)に示すように前記現象とは異なる周
波数帯での影響にはなるが、同様に光磁気信号エンベロ
ープのDC変動の現象が現われ、これもまた後の2値化
信号処理系でのジッターやエッジシフトの増加を招き、
エラーレートを悪化させるという問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、光磁気信号の直流成分の変動を防
ぎ、信号処理系でのジッターやエッジシフトの増加を抑
止できるようにした光磁気記録媒体の初期化方法を提供
することを目的としたものである。
めになされたもので、光磁気信号の直流成分の変動を防
ぎ、信号処理系でのジッターやエッジシフトの増加を抑
止できるようにした光磁気記録媒体の初期化方法を提供
することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光磁気
記録媒体に直流成分をもたない再生信号が得られるよう
なピット列を記録することにより、該光磁気記録媒体の
初期化を行なうことを特徴とする光磁気記録媒体の初期
化方法によって達成される。
記録媒体に直流成分をもたない再生信号が得られるよう
なピット列を記録することにより、該光磁気記録媒体の
初期化を行なうことを特徴とする光磁気記録媒体の初期
化方法によって達成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。まず、本発明の光磁気記録媒体の
初期化方法の第1実施例を図1に基づいて説明する。第
1実施例では光磁気記録媒体に図1(a)に示すように
直流成分を含まないデューティー50%の単一周波数信
号の再生信号が得られるような記録ピット列を記録する
ことにより初期化を行なうものである。こうした初期化
を行なうには、例えば磁界変調方式による記録ではデュ
ーティー50%の単一周波数の記録信号を記録すればよ
い。また、光変調方式による記録では光強度の影響を受
けるので、図1(a)に示したような再生信号が得られ
るように光源の光ビームの光強度と記録信号のデューテ
ィーを調整して記録すればよい。
して詳細に説明する。まず、本発明の光磁気記録媒体の
初期化方法の第1実施例を図1に基づいて説明する。第
1実施例では光磁気記録媒体に図1(a)に示すように
直流成分を含まないデューティー50%の単一周波数信
号の再生信号が得られるような記録ピット列を記録する
ことにより初期化を行なうものである。こうした初期化
を行なうには、例えば磁界変調方式による記録ではデュ
ーティー50%の単一周波数の記録信号を記録すればよ
い。また、光変調方式による記録では光強度の影響を受
けるので、図1(a)に示したような再生信号が得られ
るように光源の光ビームの光強度と記録信号のデューテ
ィーを調整して記録すればよい。
【0009】図1(b)は光磁気記録媒体の1つの情報
トラックの光磁気信号のエンベロープを示した図で、A
は1セクタの中の情報記録部、Bはプリフォーマット部
である。ここでは、情報記録部Aは上記初期化方法によ
って初期化され、プリフォーマット領域Bは初期化され
ておらず、エンボスピットからなるプリフォーマット部
Bは消去状態、即ち光磁気記録膜はどちらかに着磁され
た状態にある。また、Cは初期化後に1つのセクタのみ
局所的に情報を記録した領域を示している。
トラックの光磁気信号のエンベロープを示した図で、A
は1セクタの中の情報記録部、Bはプリフォーマット部
である。ここでは、情報記録部Aは上記初期化方法によ
って初期化され、プリフォーマット領域Bは初期化され
ておらず、エンボスピットからなるプリフォーマット部
Bは消去状態、即ち光磁気記録膜はどちらかに着磁され
た状態にある。また、Cは初期化後に1つのセクタのみ
局所的に情報を記録した領域を示している。
【0010】本実施例では、再生信号が直流成分をもた
ずデューティーが50%の単一周波数信号となるように
記録ピットを記録することで情報記録部を初期化したこ
とにより、情報記録部における直流変動を抑制すること
ができる。即ち、0レベルに対して+のレベルと−のレ
ベルが均等に現われ、光磁気信号の中に直流成分が存在
しないために、図1(b)に示すように光磁気信号の直
流変動を抑制することができる。また、1トラック全て
消去されている中で1セクタだけ情報を記録した場合
に、前述のように信号処理系のハイパスフィルターのカ
ットオフ周波数を符号列の直流成分を考慮して設定して
も、やはり直流成分の変動が起きるのであるが、本実施
例では予め上記初期化方法で初期化したことにより、図
1(b)に示すように1セクタのみの情報記録領域であ
る情報記録部Cの直流変動は抑圧されていることがわか
る。以上により、再生信号を信号処理系で所定のスライ
スレベルで2値化した場合に、直流変動が抑圧されてい
るために、2値化信号のジッターやエッジシフトが増大
することはなく、近年普及しつつあるマークエッジ記録
においてもエラーレートの悪化を防止することができ
る。
ずデューティーが50%の単一周波数信号となるように
記録ピットを記録することで情報記録部を初期化したこ
とにより、情報記録部における直流変動を抑制すること
ができる。即ち、0レベルに対して+のレベルと−のレ
ベルが均等に現われ、光磁気信号の中に直流成分が存在
しないために、図1(b)に示すように光磁気信号の直
流変動を抑制することができる。また、1トラック全て
消去されている中で1セクタだけ情報を記録した場合
に、前述のように信号処理系のハイパスフィルターのカ
ットオフ周波数を符号列の直流成分を考慮して設定して
も、やはり直流成分の変動が起きるのであるが、本実施
例では予め上記初期化方法で初期化したことにより、図
1(b)に示すように1セクタのみの情報記録領域であ
る情報記録部Cの直流変動は抑圧されていることがわか
る。以上により、再生信号を信号処理系で所定のスライ
スレベルで2値化した場合に、直流変動が抑圧されてい
るために、2値化信号のジッターやエッジシフトが増大
することはなく、近年普及しつつあるマークエッジ記録
においてもエラーレートの悪化を防止することができ
る。
【0011】ところで、プリフォーマット部Bの直後に
おいては、図1(c)に示すようにプリフォーマット部
のもつ直流成分のために、初期化領域の前端部で直流変
動が生じる。そこで、こうした直流変動を回避するため
にエンボスピットからなるプリフォーマット部Bも前述
したような初期化方法で初期化すると、図1(d)に示
すような光磁気信号のエンベロープを得ることができ
る。ここで、プリフォーマット部Bと情報記録部Aの境
界付近を拡大すると、図1(e)のような光磁気信号の
エンベロープとなる。図1(e)から明らかなようにプ
リフォーマット部Bも初期化したために、図1(c)の
情報記録部Aの前端にみられたような光磁気信号の直流
変動は全くなくなっていることがわかる。このように情
報記録部以外のプリフォーマット部を初期化することに
より、信号処理系での2値化の際のジッターやエッジシ
フトの増大及びそれに起因するエラーレートの悪化を防
止することができる。
おいては、図1(c)に示すようにプリフォーマット部
のもつ直流成分のために、初期化領域の前端部で直流変
動が生じる。そこで、こうした直流変動を回避するため
にエンボスピットからなるプリフォーマット部Bも前述
したような初期化方法で初期化すると、図1(d)に示
すような光磁気信号のエンベロープを得ることができ
る。ここで、プリフォーマット部Bと情報記録部Aの境
界付近を拡大すると、図1(e)のような光磁気信号の
エンベロープとなる。図1(e)から明らかなようにプ
リフォーマット部Bも初期化したために、図1(c)の
情報記録部Aの前端にみられたような光磁気信号の直流
変動は全くなくなっていることがわかる。このように情
報記録部以外のプリフォーマット部を初期化することに
より、信号処理系での2値化の際のジッターやエッジシ
フトの増大及びそれに起因するエラーレートの悪化を防
止することができる。
【0012】次に、本発明の第2実施例を図2に基づい
て説明する。図2(a)は第2実施例の初期化方法で記
録された記録ピット列の再生信号を示した図である。こ
の実施例では図2(a)に示す如く再生信号が直流成分
をもたず、また光磁気記録装置に使用される符号変調方
式の最小及び最大の符号反転間隔の組み合わせからなる
ような記録ピット列を記録することにより、光磁気記録
媒体が初期化されている。なお、ここでは1−7変調ピ
ットエッジ記録を想定して、8T−2T−8T−8T−
2T−8Tを1周期とするDCフリーパターンが記録さ
れている。
て説明する。図2(a)は第2実施例の初期化方法で記
録された記録ピット列の再生信号を示した図である。こ
の実施例では図2(a)に示す如く再生信号が直流成分
をもたず、また光磁気記録装置に使用される符号変調方
式の最小及び最大の符号反転間隔の組み合わせからなる
ような記録ピット列を記録することにより、光磁気記録
媒体が初期化されている。なお、ここでは1−7変調ピ
ットエッジ記録を想定して、8T−2T−8T−8T−
2T−8Tを1周期とするDCフリーパターンが記録さ
れている。
【0013】図2(b)は光磁気記録媒体の1トラック
の光磁気信号のエンベロープを示した図で、Aは1セク
タの中の情報記録部、Bはプリフォーマット部である。
図2(b)では情報記録部A、プリフォーマット部Bは
ともに前述した初期化方法によって初期化されている。
また、Cは初期後に1セクタのみ情報を記録した領域を
示している。図2(c)はプリフォーマット部と情報記
録部Aの境界付近を拡大して示した図であり、プリフォ
ーマット部Bも初期化されているために、第1実施例と
同様に、情報記録部Aの前端での直流変動が抑制されて
いることがわかる。この実施例においても、光磁気信号
の直流変動を抑制することができると共に、1セクタの
み情報を記録しても直流変動が生じることはなく、信号
処理系におけるジッターやエッジシフトの増大を防止す
ることができる。
の光磁気信号のエンベロープを示した図で、Aは1セク
タの中の情報記録部、Bはプリフォーマット部である。
図2(b)では情報記録部A、プリフォーマット部Bは
ともに前述した初期化方法によって初期化されている。
また、Cは初期後に1セクタのみ情報を記録した領域を
示している。図2(c)はプリフォーマット部と情報記
録部Aの境界付近を拡大して示した図であり、プリフォ
ーマット部Bも初期化されているために、第1実施例と
同様に、情報記録部Aの前端での直流変動が抑制されて
いることがわかる。この実施例においても、光磁気信号
の直流変動を抑制することができると共に、1セクタの
み情報を記録しても直流変動が生じることはなく、信号
処理系におけるジッターやエッジシフトの増大を防止す
ることができる。
【0014】次に、本発明の第3実施例を図3に基づい
て説明する。第3実施例では、直流成分をもたない再生
信号が得られる記録ピット列を再生光学系の分解能以下
の微小磁区をデューティー50%で繰り返し記録するこ
とにより初期化するものである。図3(a)はこうして
初期化された光磁気記録媒体の光磁気信号のエンベロー
プを示した図で、Aは情報記録部、Bはプリフォーマッ
ト部、Cは初期化後に1セクタのみ情報を記録した領域
である。情報記録部Aでは、微小磁区は存在するものの
光学的分解能以下であるために光磁気信号成分は現れな
いが、磁化の向きが上向き、下向きで存在する。そし
て、その成分が1スポット内でほぼ同じ光量となるため
に、この領域での再生信号レベルは上向き、下向きのそ
れぞれの磁化のレベルのほぼ中間レベルとなり、光磁気
信号成分を持たず、かつ直流成分を持っていない状態と
なる。また、プリフォーマット部Bでは、原理的には光
磁気信号は発生しないはずであるが、実際には図中に示
すようにエンボスピットを形成することによるプラスチ
ック基板の複屈折異常により光磁気信号に現れてしま
う。
て説明する。第3実施例では、直流成分をもたない再生
信号が得られる記録ピット列を再生光学系の分解能以下
の微小磁区をデューティー50%で繰り返し記録するこ
とにより初期化するものである。図3(a)はこうして
初期化された光磁気記録媒体の光磁気信号のエンベロー
プを示した図で、Aは情報記録部、Bはプリフォーマッ
ト部、Cは初期化後に1セクタのみ情報を記録した領域
である。情報記録部Aでは、微小磁区は存在するものの
光学的分解能以下であるために光磁気信号成分は現れな
いが、磁化の向きが上向き、下向きで存在する。そし
て、その成分が1スポット内でほぼ同じ光量となるため
に、この領域での再生信号レベルは上向き、下向きのそ
れぞれの磁化のレベルのほぼ中間レベルとなり、光磁気
信号成分を持たず、かつ直流成分を持っていない状態と
なる。また、プリフォーマット部Bでは、原理的には光
磁気信号は発生しないはずであるが、実際には図中に示
すようにエンボスピットを形成することによるプラスチ
ック基板の複屈折異常により光磁気信号に現れてしま
う。
【0015】図3(b)はプリフォーマット部Bと情報
記録部Aの境界付近を拡大した図であり、第1,第2実
施例と同様に情報記録部Aの前端での直流変動はない。
このように第3実施例においても、光磁気信号の直流変
動を防止でき、信号処理系でのジッターやエッジシフト
の増大を防止することができる。
記録部Aの境界付近を拡大した図であり、第1,第2実
施例と同様に情報記録部Aの前端での直流変動はない。
このように第3実施例においても、光磁気信号の直流変
動を防止でき、信号処理系でのジッターやエッジシフト
の増大を防止することができる。
【0016】なお、本発明は以上の実施例に限らず、直
流成分をもたない再生信号が得られる記録ピット列とし
て装置に使用する符号変調方式の中に存在しない記録ピ
ット列であっても同様の効果を得ることができる。
流成分をもたない再生信号が得られる記録ピット列とし
て装置に使用する符号変調方式の中に存在しない記録ピ
ット列であっても同様の効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、直流成分
をもたない再生信号が得られるようなピット列を記録し
て光磁気記録媒体を初期化することにより、情報トラッ
クの一部に局所的に情報を記録した場合であっても光磁
気信号の直流変動を防ぐことができ、また非記録部であ
るプリフォーマット部での直流成分の変動を抑制するこ
とができる。従って、信号処理系で再生信号を2値化す
る場合に、ジッターやエッジシフトが増大することはな
く、近年普及しつつあるマークエッジ記録方式において
もエラーレートの悪化がなく、信頼性の高い情報の記録
再生を行なうことができる。
をもたない再生信号が得られるようなピット列を記録し
て光磁気記録媒体を初期化することにより、情報トラッ
クの一部に局所的に情報を記録した場合であっても光磁
気信号の直流変動を防ぐことができ、また非記録部であ
るプリフォーマット部での直流成分の変動を抑制するこ
とができる。従って、信号処理系で再生信号を2値化す
る場合に、ジッターやエッジシフトが増大することはな
く、近年普及しつつあるマークエッジ記録方式において
もエラーレートの悪化がなく、信頼性の高い情報の記録
再生を行なうことができる。
【図1】本発明の光磁気記録媒体の初期化方法の第1実
施例を示した図である。
施例を示した図である。
【図2】本発明の第2実施例を示した図である。
【図3】本発明の第3実施例を示した図である。
【図4】従来の光磁気信号の直流変動を説明するための
図である。
図である。
A 情報記録部 B プリフォーマット部 C 初期化後の情報記録領域
Claims (6)
- 【請求項1】 光磁気記録媒体に直流成分をもたない再
生信号が得られるようなピット列を記録することによ
り、該光磁気記録媒体の初期化を行なうことを特徴とす
る光磁気記録媒体の初期化方法。 - 【請求項2】 前記光磁気記録媒体の初期化領域は、記
録領域外のプリフォーマット領域のみ、またはこのプリ
フォーマット領域を含む情報記録領域であることを特徴
とする請求項1の光磁気記録媒体の初期化方法。 - 【請求項3】 前記ピット列は、再生信号が直流成分を
もたず、デューティーが50%の単一周波数信号となる
ようなピット列であることを特徴とする請求項1の光磁
気記録媒体の初期化方法。 - 【請求項4】 前記ピット列は、使用される符号変調方
式の最小及び最大の符号反転間隔の組み合わせからなる
ピット列であることを特徴とする請求項1の光磁気記録
媒体の初期化方法。 - 【請求項5】 前記ピット列は、使用される符号変調方
式の中に存在しないピット列であることを特徴とする請
求項1の光磁気記録媒体の初期化方法。 - 【請求項6】 前記ピット列は、再生光学系の再生分解
能以下の微小磁区をデューティー略50%で繰り返した
ピット列であることを特徴とする請求項1の光磁気記録
媒体の初期化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35469792A JPH06187691A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 光磁気記録媒体の初期化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35469792A JPH06187691A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 光磁気記録媒体の初期化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06187691A true JPH06187691A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=18439299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35469792A Pending JPH06187691A (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 光磁気記録媒体の初期化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06187691A (ja) |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP35469792A patent/JPH06187691A/ja active Pending
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