JPH06187588A - 回転ベルトの信号取出方法および回転ベルトの信号取出装置 - Google Patents

回転ベルトの信号取出方法および回転ベルトの信号取出装置

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JPH06187588A
JPH06187588A JP4355847A JP35584792A JPH06187588A JP H06187588 A JPH06187588 A JP H06187588A JP 4355847 A JP4355847 A JP 4355847A JP 35584792 A JP35584792 A JP 35584792A JP H06187588 A JPH06187588 A JP H06187588A
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JP
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belt
slip ring
sensor
signal
flexible
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Application number
JP4355847A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Oishi
芳宏 大石
Junzo Hasegawa
準三 長谷川
Takeo Ogasawara
武夫 小笠原
Sadayuki Hayashi
貞幸 林
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実用回転数域におけるベルトの複数部位の応
力その他を同時に計測して取り出すことを可能にすると
ともに、耐久性を高くすること。 【構成】 一定距離隔てて配設された2軸のプーリPに
巻掛けられ回転しているエンジン用のタイミングベルト
Bに配設され表面ひずみを検出するセンサ1と、静止系
に回転可能に配設されたスリップリング2と、ベルトに
固着されたクランプ1Cに一端が固着され他端がスリッ
プリング2に固着されたクランプ2Cに固着された薄い
第1の可撓薄帯31および厚めの第2の可撓薄帯32と
から成る可撓薄帯3と、可撓薄帯3の外周に巻き付けた
金属細線を撚ったロープ4と、ベルトの他端に固着され
たクランプ2Cからスリップリング2を介して静止系に
信号が取り出されるリード線5とから成る回転ベルトの
信号取出方法および回転ベルトの信号取出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プーリの回りを回転す
るベルト上に配設されたセンサによって計測された信号
を取り出す回転ベルトの信号取出方法および回転ベルト
の信号取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の駆動中のベルトに作用している応
力や温度等を計測する第1の従来技術は、計測点は一点
でしかも非常に低速すなわち静止に近い速度すなわち2
0ないし30r.p.m.で、しかも非常に短時間計測するに
すぎないものであった。
【0003】また小型のテレメータをベルトに取り付け
計測する第2の従来装置も提案されている。
【0004】さらに図11および図12に示すようにエ
ンジンEのタイミングベルトTBの心線表面に歪みゲー
ジHGを貼り、フレキシブルで計量な複数のリード線P
Lとリード線が係止されるバランサBCと、スリップリ
ングSRを用いて計測する第3の従来の技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術は、ベ
ルトの動力伝達の機構や運動状態を知るには複数部位の
応力や温度を実用回転数において同時に計測する必要が
有るが、20〜30r.p.m.の低速で運転されるもので、
それらに対応出来ないという問題があった。
【0006】また、テレメータを用いる第2の従来技術
は、ベルトに取り付け1000回転とか2000回転で
使用出来る程にはテレメータが小型化されておらず、更
に多点測定においてはそれぞれに発振器が必要であり、
重量が大きくなり、実用レベルには無いという問題が有
った。
【0007】さらに複数のリード線PLとスリップリン
グSRを用いる第3の従来の技術については、回転に伴
う遠心力がリード線にそのまま作用するとともに、複数
のリード線PLがそれぞれ独立の動きをすることに伴い
耐久性が充分では無いという問題が有った。
【0008】そこで本発明者らは、ベルトに一端を係止
しスリップリングに他端を係止した可撓薄帯を利用して
計測した信号を取り出すという本発明の技術的思想に着
眼し、更に研究開発を重ねた結果、実用回転数域におけ
るベルトの複数部位の応力その他を同時に計測して取り
出すことを可能にするとともに、耐久性を高くするとい
う目的を達成する本発明に到達したのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の回転ベルトの信号取出方法は、プーリの
回りを回転しているベルト上に配設されたセンサにより
物理量を計測し、上記センサにより計測された信号を、
ベルトに一端が係止され他端がスリップリングに係止さ
れベルトの回転に伴い回転する可撓薄帯に配設したリー
ド線を介して取り出すものである。
【0010】本発明(請求項2に記載の第2発明)の回
転ベルトの信号取出装置は、2軸のプーリに巻掛けら
れ、その回りを回転するベルト上に配設され物理量を計
測するセンサと、静止系に回転可能に配設されたスリッ
プリングと、前記ベルトに一端が係止され他端が2軸の
プーリの間に対向して配設されたスリップリングに係止
された可撓薄帯と、前記薄帯に配設され、ベルト上に配
設されたセンサに接続されており、センサが計測した信
号をスリップリングを介して静止系に取り出すものであ
る。
【0011】本発明(請求項3に記載の第3発明)の回
転ベルトの信号取出装置は、第2発明に対して、前記薄
帯に比べ充分な厚さを有し、前記薄帯に重ね合わされる
可撓薄帯を付加したものである。
【0012】本発明(請求項4に記載の第4発明)の回
転ベルトの信号取出装置は、第3発明に対して、前記第
1および第2の可撓薄帯の回転に伴う動きを抑制するた
めにその外周に巻き付ける金属の細線を撚ったロープを
付加したものである。
【0013】
【作用】上記構成より成る第1発明の回転ベルトの信号
取出方法は、プーリの回りを回転しているベルト上に配
設されたセンサにより物理量を計測し、上記センサによ
り計測された信号をベルトに一端が係止され他端がスリ
ップリングに係止されベルトの回転に伴い回転する可撓
薄帯に配設したリード線を介して取り出すものである。
【0014】上記構成より成る第2発明の回転ベルトの
信号取出装置は、センサにより2軸のプーリに巻掛けら
れ、その回りを回転するベルトに作用している物理量を
計測し、一端がベルトに係止され他端がスリップリング
に係止された可撓薄帯に配設されたリード線によりセン
サが計測した信号をスリップリングを介して静止系に取
り出すものである。
【0015】上記構成より成る第3発明の回転ベルトの
信号取出装置は、センサにより2軸のプーリに巻掛けら
れ、その回りを回転するベルトに作用している物理量を
計測し、一端がベルトに係止され他端がスリップリング
に係止された厚肉の可撓薄帯に重ね合わされた可撓薄帯
に配設されたリード線により、センサが計測した信号を
スリップリングを介して静止系に取り出すものである。
【0016】上記構成より成る第4発明の回転ベルトの
信号取出装置は、センサにより2軸のプーリに巻掛けら
れ、その回りを回転するベルトに作用している物理量を
計測し、一端がベルトに係止され他端がスリップリング
に係止された厚肉の可撓薄帯に重ね合わされるととも
に、金属の細線を撚ったロープが巻き付けられた可撓薄
帯に配設されたリード線により、センサが計測した信号
をスリップリングを介して静止系に取り出すものであ
る。
【0017】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の回転ベルト
の信号取出方法は、ベルトの複数部位の応力その他に関
する計測信号を、一端がベルトに係止され他端がスリッ
プリングに係止された可撓薄帯を利用して取り出すの
で、実用回転数域における信号の同時計測および信号の
取出を可能にして、しかも耐久性を高めるという効果を
奏する。
【0018】上記作用を奏する第2発明の回転ベルトの
信号取出装置は、センサによりベルトの複数部位の同時
計測を行い、一端がベルトに係止され他端がスリップリ
ングに係止された可撓薄帯に配設したリード線により、
スリップリングを介して計測信号の取出を可能にして、
しかも耐久性を高めるという効果を奏する。
【0019】上記作用を奏する第3発明の回転ベルトの
信号取出装置は、第2発明と同様の効果を奏する他、前
記可撓薄帯より厚肉の可撓薄帯を重ね合わせることによ
り強度を高め、耐久性を一層高めるという効果を奏す
る。
【0020】上記作用を奏する第4発明の回転ベルトの
信号取出装置は、第3発明と同様の効果を奏する他、重
ね合わされた上記可撓薄帯の外周に金属の細線を撚った
ロープを巻き付けたので、上記可撓薄帯の回転に伴う動
きを抑制することにより、耐久性を一層高めるという効
果を奏する。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面を用いて
詳細に説明する。
【0022】(第1実施例)第1実施例の回転ベルトの
信号取出方法および信号取出装置(以下単に回転ベルト
の信号取出装置と言う)は、図1ないし図5および図1
0に示すように、一定距離隔てて配設された2軸のプー
リPに巻掛けられ回転しているエンジン用のゴム製タイ
ミングベルトBに配設され、表面ひずみを検出するセン
サ1と、静止系に回転可能に配設されたスリップリング
2と、ベルトに固着されたクランプ1Cに一端が固着さ
れ他端がスリップリング2に固着されたクランプ2Cに
固着された薄い第1の可撓薄帯31と厚めの第2の可撓
薄帯32とから成る可撓薄帯3と、可撓薄帯3の外周に
巻き付けた金属細線を撚ったロープ4と、ベルトに固着
されたコネクタ2Cおよびスリップリング2を介して静
止系に取り出されるリード線5とから成る。
【0023】第1実施例装置の各部の詳細説明に先立
ち、本第1実施例装置を適用した試験装置について、図
1を用いて説明する。速度可変モータPSの回転がベル
トを介して、入力軸トルク計ITから入力軸プーリIP
に伝達され、入力軸プーリIPに対し160mmないし1
70mmの一定距離を置いて配設され試験用ベルトBが巻
掛けられた出力軸プーリOPから出力軸トルク計OTお
よび減速機Gを介して負荷としてのパウダブレーキPB
に伝達される構成より成る。
【0024】出力軸プーリOPには、ベルトの張力を測
定するための直径3.5mmのピンロードセルLと、出力
軸の変位を測定する変位計Dが配設されている。
【0025】入力軸プーリIPおよび出力軸プーリOP
は、コの字状断面のベースBS上に回転可能に支持され
ており、ベースBにコの字状断面のケースCが装着され
る構成より成る。
【0026】センサ1は、図2に示すように幅25mm、
ピッチ周長632mm、ベルトピッチ8mm、許容伝達トル
ク3kgf・mのゴム製のタイミングベルトBの薄肉部
TBに配設した表面ひずみ測定用ゲージ11と、表面ひ
ずみ測定用ゲージ11と並設した表面ひずみ検定用ゲー
ジ12と、ベルトBに接着したJ字状断面の支持バネS
Bの解放端とベルトBとの間に配設した変位センサ13
を並設し、それぞれループを形成したエナメル被覆細線
14を介して、電極部15に接続し、電極部15におい
て2本の外径2mmの4芯シールド線16に接続される。
【0027】可撓薄帯3の一端に固着したクランプ1C
は、図3ないし図4に示すように、アルミニウム製の部
材より成り、ベルトBに2本の取付ネジで固着された取
付板SPに一体的に固着されたコネクタMCと、このコ
ネクタMCに挿着される上記センサ1のリード線16の
他端を接続したコネクタOCとから成る。コネクタMC
は、リード線5を導出する導出孔LHを有するととも
に、後述する可撓薄帯3の一端を挟着する挟着部KPを
有する。
【0028】可撓薄帯3は、ベルトBに取り付けられる
一端側は楕円運動に近い回転をし、スリップリング側の
他端は円運動をするため、図3および図10に示される
ようにSK5材で構成され、表面硬さはロックウェルC
40ないし50の間になるように熱処理を行った幅1
2.7mm、長さ275mmで、厚さが0.05mmと0.1
mmの第1可撓薄帯31と第2可撓薄帯32とが重ね合わ
され、バネ性が有り、且つ捩れに強い重ねバネを構成し
ている。上記可撓薄帯31および32は、炭素工具鋼、
バネ鋼、マルエージング鋼、ステンレス鋼のいずれも利
用可能であり、第1の可撓薄帯31は、0.05±0.
02mmの板厚のものであれば良く、第2の可撓薄帯32
は、第1の可撓薄帯の2倍以上で0.1ないし0.2mm
の範囲内の厚さであれば良い。
【0029】リード線5は、図10に示すように薄い方
の第1可撓薄帯31の外壁面31Oに外径0.1ないし
0.2mmのリード線51を16本接着して構成される。
リード線51が接着されたら、重ね合わせた第1および
第2可撓薄帯31、32の表面に保持および保護を兼ね
て薄いテフロンチューブで覆う。熱収縮チューブで被覆
しても良い。
【0030】テフロンチューブで覆われた可撓薄帯3に
対して、0.04mmのステンレスの素線を19本撚った
ものを7本さらに撚って直径0.6mmの撚り合わされた
2本のステンレス線40にナイロンコーティングをした
ロープ4を、図4に示すように可撓薄帯3の両端におい
てX字状にクロスさせる領域を形成し、中央部は撚り合
わせるように巻き付け、ねじりおよび引張りに対する補
強を可能にするもので、特に曲がり位置で引張補強を実
現するもので、800r.p.m.を越える高速時の力に耐え
得る構成にした。
【0031】高速回転時において、挟着部KPにおける
可撓薄帯3の強度が必ずしも充分でない場合は、図4の
破線および図10に示すように補強用の補助板APを介
挿するとともに、挟着部KPまで上記ロープ4を巻き付
けて補強することも可能で、寿命が長くなり、繰り返し
使用および高負荷試験を可能にする。
【0032】ロープ4が巻き付けられた可撓薄帯3の一
端3Oは、図3に示されるようにコネクタMCの挟着部
KPにおいてネジによりリード線5を介挿する溝付押さ
え板3Pによって固着される。
【0033】スリップリング2は、図1および図5に示
されるように、ベースBSに支持された入力軸プーリI
Pおよび出力軸プーリOPの中間であってケースCの上
の対向する部位に配設され、ラジアル方向とスラスト方
向の力を同時に支持出来るように複合ベアリングCBに
よって支持された中空軸20の一端に非回転部21が回
転止め板に固着されたスリップリング2が配設され、中
空軸20の他端にコネクタ22を構成する取付リング2
4がビスにより固着され、取付リング24の一部に挟着
部25が形成され、上記可撓薄帯3およびロープ4の他
端が第2のクランプ2Cを構成する挟着部25にネジに
よりリード線5を取り出す溝付押さえ板26によって一
体的に挟着される。
【0034】コネクタ22からのリード線2Lは、中空
軸20内を介挿され、スリップリング2の回転部210
に接続される。
【0035】上記構成より成る第1実施例の回転ベルト
の信号取出装置は、タイミングベルトBの表面に生じて
いる表面ひずみを表面ひずみ測定用ゲージ11により検
出し、タイミングベルトBの振動を変位センサ13によ
り検出し、エナメル被覆細線14、電極導出孔LHを介
して可撓薄帯3の一端が挟着される挟着部KPにおい
て、一端側は楕円に近い回転をし、他端側は円運動をし
ている可撓薄帯3に配設されたリード線5に供給され
る。
【0036】可撓薄帯3のリード線5に供給された信号
は、可撓薄帯3を介してその他端を挟着する挟着部25
を介してコネクタ22に供給され、コネクタ22からリ
ード線2Lを介してスリップリングの回転部210に供
給され、ケースCに支持されたスリップリングの非回転
部21により外部静止系に取り出される。
【0037】上記作用を奏する第1実施例の回転ベルト
の信号取出装置は、上述のように表面ひずみ測定用ゲー
ジによって検出し取り出した信号により、ベルト表面の
ひずみ量は、小径側のプーリの入口で最大であり、入力
軸回転数1000r.p.m.で約12000×10-6すなわ
ちひずみ1.2%であることが明らかになった。
【0038】また第1実施例の回転ベルトの信号取出装
置は、表面ひずみ測定用ゲージ11によって検出したひ
ずみと、変位センサ13によりベルトBの変位(振動)
を同時に検出して取り出すので、入出力プーリ間でタイ
ミングベルトBが回転方向に対し、垂直に振動し、入力
プーリIPの回転数により振動モードが違ってくること
も明らかになり、また入力軸プーリIPの回転数が大き
くなるにつれ、プーリ入口ではベルトBとプーリの歯が
完全に噛み合っていないことも明らかになるとともに、
動力の伝達機構も明らかになり、しかも有効に力を伝達
する範囲が存在することが明らかになり、ゴム製のタイ
ミングベルトにおいて、駆動中のベルトBの回転状態が
推定出来るようになった。
【0039】さらに第1実施例の回転ベルトの信号取出
装置は、従来装置では困難とされていた変速比2、すな
わち入力軸プーリIPの回転数1000r.p.m.出力軸プ
ーリOPの回転数2000r.p.m.の高速回転における測
定が可能になるとともに、複数の物理量の同時計測を可
能にするので、測定点の応力や歪量の大きさだけでな
く、動力の伝達機構や運動状態を把握することが出来、
ベルトの設計および開発に有効なデータを提供すること
ができるという効果を奏する。
【0040】(第2実施例)第2実施例の回転ベルトの
信号取出装置は、第1実施例を適用したエンジン用のゴ
ム製のタイミングベルトBの代わりに、図6ないし図1
0に示すように、金属の薄板で構成されるブロック1B
を積層し、2本の金属フープ1Hを装架した金属ベルト
1Mに適用した点が基本的な相違点である。
【0041】金属ベルト1Mを構成するブロック1B
は、図7および図8に示す形状の320個の金属薄板で
構成され、下部の両側部にプーリの傾斜面に当接する傾
斜部1BSが形成され、下部の両水平部1BHに後述す
る金属フープMFが積層され装架され、上部の逆三角形
状の部分の中央にプーリに当接してブロックがロッキン
グした時互いに係合状態を維持するための凹部1BCお
よび凸部1BVが形成されており、上記左側の水平部1
BHの下部の薄肉部にプーリ力用歪ゲージ17Pを貼着
し、リード線を取り出すために外形線より若干内側に肩
部がくるようにリード線取出用の薄肉の溝部1LGを形
成した。
【0042】金属ブロック1Bの下部の左右方向の中央
には、図8に示すようにブロック1B間の厚さ方向の押
付力を測定するために3.5mmの直径のピンロードセル
17Bを埋設して、約0.8mmだけ図中左方に突出させ
て、特にプーリ内にあるときの力も測定出来る構成にし
た。
【0043】金属ブロック1Bの両水平部に装架するフ
ープMFは、厚さ0.2mm、幅8mmのマルエージング鋼
の無端薄帯を10枚積層したもので構成され、内周長7
04mmで入出力軸間距離165mmのプーリIPおよびO
Pに巻き掛けられる構成より成る。
【0044】前記金属ベルト1Mと可撓薄帯3との接続
は、図9および図10に示すようなアルミニウム製のブ
ロックより成るクランプACを、ブロック1Bの逆三角
形の上部に凹部1BCおよび凸部1BVを挟んでネジに
より把持部ACHによって把持して、その上部の垂直薄
肉部に走行方向用歪ゲージ17Rおよび垂直方向用歪ゲ
ージ17Vを貼着して、さらにその上部の挟着部KPに
おいて2個のネジにより第1実施例と同様に可撓薄帯3
の一端を挟着する構成より成る。このクランプACを固
着するブロック1Bの前後のブロックは、一部を切欠い
てクランプACに干渉しないようにした。
【0045】クランプACにおけるリード線の接続は、
クランプACの一部に絶縁テープを貼り、各リード線毎
にハンダ付けしたものを接着し、その上をシーリングゴ
ムで保護した。
【0046】第2実施例の上述以外の構成要素の構成
は、上述の第1実施例と同様であり、説明を省略する。
【0047】上記構成より成る第2実施例の回転ベルト
の信号取出装置は、上述のようにプーリ用歪ゲージ17
P、ピンロードセル17B、走行方向用歪ゲージ17R
および垂直方向用ひずみゲージ17Vによって検出され
た信号は、クランプACの挟着部KPを介して可撓薄帯
3に配設されたリード線に供給され、図5に示されるよ
うに可撓薄帯3の他端を挟着する挟着部25を介してコ
ネクタ22に供給され、コネクタ22からリード線2L
を介してスリップリングの回転部210に供給され、ケ
ースCに支持されたスリップリングの非回転部21によ
り外部静止系に取り出される。
【0048】上記作用を奏する第2実施例の回転ベルト
の信号取出装置は、上記4つのセンサ17P、17B、
17Rおよび17Vによる計測信号によれば、上記信号
取出用の可撓薄帯3を取り付けても、伝達効率の低下は
無かった。しかも金属ベルト1Mに作用する力は、入力
軸回転数1000r.p.m.、変速比2で垂直方向に最大1
1kgf、走行方向で最大3.8kgfであった。
【0049】また、第2実施例の回転ベルトの信号取出
装置は、プーリ力とブロックの押付力を同時に測定した
ことにより、入力軸プーリIPから金属ベルト1Mへ、
金属ベルト1Mから出力軸プーリOPへの力の伝達力
や、力の伝達範囲が明らかとなり、駆動中の金属ベルト
1Mの駆動状態を推定出来るようになったという効果を
奏する。
【0050】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0051】例えば、上述の実施例で用いたロープ4
は、上述以外にもステンレスの素線0.04mmのものを
7本撚り合わせ、更にこの撚り合わせたものを7本撚り
合わせて径0.36mmのロープでも利用可能で、用途に
応じて素線径と撚り合わせる線数から適当なものを選べ
ば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置およびベルト試験装置
を示すブロック図である。
【図2】第1実施例のセンサおよびリード線のベルトへ
の配設態様を示す斜視図である。
【図3】第1実施例のベルトと可撓薄帯の係止態様を示
す断面図である。
【図4】第1実施例の可撓薄帯とロープを示す一部欠截
拡大図である。
【図5】第1実施例の可撓薄帯とスリップリングの関係
を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例装置およびベルト試験装置
を示すブロック図である。
【図7】第2実施例の金属ベルトのブロックを示す正面
図である。
【図8】第2実施例の金属ベルトを示す図7中のI−I
線に沿う断面図である。
【図9】第2実施例の金属ベルトと可撓薄帯との係止態
様を示す斜視図である。
【図10】第2実施例のクランプと可撓薄帯との係止態
様を示す斜視図である。
【図11】第3の従来装置の全体を示す全体ブロック図
である。
【図12】第3の従来装置におけるタイミングベルトに
対する歪ゲージの配設態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 スリップリング 3 可撓薄帯 4 ロープ 5 リード線 11 表面ひずみ測定用ゲージ 12 ひずみ検定用ゲージ 13 変位センサ 16 シールド線 20 中空軸 21 スリップリング 22 コネクタ 24 取付リング 25 挟着部 26 溝付押さえ板 31 第1の可撓薄帯 32 第2の可撓薄帯 51 リード線 MF 金属フープ 1M 金属ベルト AC クランプ 17P プーリ力用歪ゲージ 17R 走行方向用歪ゲージ 17V 垂直方向用歪ゲージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 武夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 林 貞幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリの回りを回転しているベルト上に
    配設されたセンサにより物理量を計測し、上記センサに
    より計測された信号を、ベルトに一端が係止され他端が
    スリップリングに係止されベルトの回転に伴い回転する
    可撓薄帯に配設したリード線を介して取り出すことを特
    徴とする回転ベルトの信号取出方法。
  2. 【請求項2】 2軸のプーリに巻掛けられ、その回りを
    回転するベルト上に配設され物理量を計測するセンサ
    と、 静止系に回転可能に配設されたスリップリングと、 前記ベルトに一端が係止され他端が2軸のプーリの間に
    対向して配設されたスリップリングに係止された可撓薄
    帯と、 前記薄帯に配設され、ベルト上に配設されたセンサに接
    続されており、センサが計測した信号をスリップリング
    を介して静止系に取り出すリード線とから成ることを特
    徴とする回転ベルトの信号取出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に対して、 前記薄帯に比べ充分な厚さを有し、前記薄帯に重ね合わ
    される可撓薄帯を付加したことを特徴とする回転ベルト
    の信号取出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に対して、 前記第1および第2の可撓薄帯の回転に伴う動きを抑制
    するためにその外周に巻き付ける金属の細線を撚ったロ
    ープを付加したことを特徴とする回転ベルトの信号取出
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6523400B1 (en) 2000-03-17 2003-02-25 Adel Abdel Aziz Ahmed Method and apparatus for detecting timing belt damage using link-coupled feedback
CN108612730A (zh) * 2018-04-29 2018-10-02 北京光宇之勋科技有限公司 一种圆盘状零件检测装置

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