JPH06186990A - 音像制御装置 - Google Patents

音像制御装置

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Publication number
JPH06186990A
JPH06186990A JP4341815A JP34181592A JPH06186990A JP H06186990 A JPH06186990 A JP H06186990A JP 4341815 A JP4341815 A JP 4341815A JP 34181592 A JP34181592 A JP 34181592A JP H06186990 A JPH06186990 A JP H06186990A
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vocal
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Application number
JP4341815A
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English (en)
Inventor
Mika Sugawara
美香 菅原
Shigeru Okita
茂 沖田
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異なる割合でL,Rチャンネルに存在している
2つのボーカル成分の内、1つのボーカル成分のみにつ
いて減衰させる。 【構成】2つのボーカル成分を異なる割合で含んだL,
Rチャンネルの音声信号は入力端11L ,11R を介し
て増幅器12L ,12R へ供給される。増幅器12L
12R は、ボーカルキャンセルするボーカル成分の含ま
れる割合を揃えてセンターの位置としボーカルキャンセ
ル回路13へ出力する。ボーカルキャンセル回路13は
センターの位置のボーカル成分を減衰させ増幅器1
L ,14R へ出力する。増幅器14L ,14R は、増
幅器12L ,12R の増幅率に応じて供給された信号を
減衰させ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特定の周波数成分を含
んだ音声信号から、この特定の周波数成分の音像を制御
したり減衰させる音像制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、人間の声を含んだ音声信号から人
の声の成分のみを減衰させる装置、いわゆるボ−カルキ
ャンセル装置がカラオケ等の音楽機器に用いられてい
る。以下、従来のボーカルキャンセル装置の例を図6を
用いて説明する。
【0003】図6は従来のボーカルキャンセル装置の構
成を示す図である。図6において、Lチャンネルの音声
信号は入力端61L を介して加算器62および減算器6
Lへ供給される。Rチャンネルの音声信号は入力端6
R を介して加算器62および減算器64R へ供給され
る。加算器62は入力端61L ,61R からそれぞれ供
給されたLチャンネル,Rチャンネルの音声信号を加算
し、バンドパスフィルタ(以下、BPFと記す)63へ
出力する。BPF63は加算器62から供給された音声
信号から人間の声の周波数帯域を抜き出し減算器6
L ,64R へ出力する。減算器64L はLチャンネル
の音声信号からBPF63の出力信号を減算することに
より人間の声の周波数帯域が低減されたLチャンネルの
音声信号を得て出力端65L へ出力する。減算器64R
はRチャンネルの音声信号からBPF63の出力信号を
減算することにより人間の声の周波数帯域が低減された
Rチャンネルの音声信号を得て出力端65R へ出力す
る。
【0004】次に、このように構成されたボーカルキャ
ンセル装置の動作について説明する。歌声等、人間の声
を含んだそれぞれLチャンネル,Rチャンネルの音声信
号が入力端61L ,61R へ供給されると、これらLチ
ャンネル,Rチャンネルの音声信号に含まれている人間
の声の周波数帯域(以下、ボーカル成分と記す)がBP
F63により抜き出される。このボーカル成分を入力端
61L ,61R へ供給されたLチャンネル,Rチャンネ
ルの音声信号から減算することにより、人の声の周波数
成分が減衰した音声信号がそれぞれ得られる。
【0005】この従来のボーカルキャンセル装置では、
ボーカル成分がLチャンネルおよびRチャンネルの音声
信号に同じ比率で存在している場合には、ボーカルキャ
ンセルすることができる。しかし、ボーカル成分がLチ
ャンネルおよびRチャンネルの音声信号に異なる比率で
存在している場合には、どちらか一方のチャンネルのボ
ーカル成分がキャンセルされず残ってしまうという問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のボー
カルキャンセル装置においては、ボーカル成分がLチャ
ンネルおよびRチャンネルの音声信号に異なる比率で存
在している場合には、どちらか一方のチャンネルのボー
カル成分がキャンセルされず残ってしまうという問題が
あった。この発明は上記のような従来技術の欠点を除去
し、ボーカル成分がLチャンネルおよびRチャンネルの
音声信号に異なる比率で存在していても、両チャンネル
のボーカル成分を同じ割合でキャンセルすることを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、第1チャンネルの音声信号
が入力される第1の入力端と、前記第1の入力端からの
信号のレベルを変化させる第1のレベル調整手段と、第
2チャンネルの音声信号が入力される第2の入力端と、
前記レベル調整手段からの出力と前記第2の入力端から
の信号とを加算する加算手段と、前記加算手段の出力か
ら所定の周波数帯域の信号を抽出する抽出手段と、前記
第1のレベル調整手段の調整量に応じて前記抽出手段か
らの信号のレベルを変化させる第2のレベル調整手段
と、前記第1の入力端から供給された信号から前記抽出
手段の出力を減算する第1の減算手段と、前記第2の入
力端から供給された信号から前記抽出手段の出力を減算
する第2の減算手段とを備えたことを特徴とする音像制
御装置を提供する。
【0008】また、第1チャンネルの音声信号が入力さ
れる第1の入力端と、第1の入力端からの信号のレベル
を変化させる第1のレベル調整手段と、第2チャンネル
の音声信号が入力される第2の入力端と、前記レベル調
整手段からの出力と前記第2の入力端からの信号とを加
算する加算手段と、前記加算手段の出力から所定の周波
数帯域の信号を抽出する抽出手段と、前記第1のレベル
調整手段の出力から前記抽出手段の出力を減算する第1
の減算手段と、前記第2の入力端から供給された信号か
ら前記抽出手段の出力を減算する第2の減算手段と、前
記第1のレベル調整手段の調整量に応じて、前記第1の
減算手段の出力信号のレベルを変化させる第2のレベル
調整手段とを備えたことを特徴とする音像制御装置を提
供する。また、前記第1のレベル調整手段は、前記第1
チャンネルの音声信号および前記第2の入力端へ供給さ
れる音声信号に含まれる前記所定の周波数帯域のレベル
が同じレベルとなるよう調整することを特徴とする前記
音像制御装置を提供する。
【0009】また、第1チャンネルの音声信号が入力さ
れる第1の入力端と、前記第1の入力端からの信号から
所定の周波数帯域の信号を抽出する第1の抽出手段と、
前記第1の入力端からの信号のレベルを変化させる第1
のレベル調整手段と、第2チャンネルの音声信号が入力
される第2の入力端と、前記第2の入力端からの信号か
ら所定の周波数帯域の信号を抽出する第2の抽出手段
と、前記第1のレベル調整手段の出力と前記第2の入力
端からの信号との差を演算する減算手段と、前記第1の
レベル調整手段の調整量に応じて前記減算手段の出力信
号のレベルを変化させる第2のレベル調整手段と、前記
第1の抽出手段の出力と前記第2のレベル調整手段との
出力を加算する第1の加算手段と、前記第2の抽出手段
の出力と前記減算手段の出力とを加算する第2の加算手
段とを備えたことを特徴とする音像制御装置を提供す
る。
【0010】
【作用】このように構成されたものにおいては、異なる
比率でボーカル成分が含まれた音声信号が供給される
と、第1のチャンネルのボーカル成分のレベルが第2の
チャンネルのボーカル成分に合わせて振幅調整されるこ
とによりボーカル成分のレベルが調整される。この調整
によりボーカル成分はセンター方向を向きボーカル成分
のみが抽出される。抽出されたボーカル成分を元の信号
から減算することによりボーカルキャンセルが行われ
る。また、ボーカル成分が元の信号に加算されることに
より音像が移動する。これによりボーカル成分の音像の
みを移動させたりキャンセルすることができる。
【0011】
【実施例】
第1の実施例 以下、この発明の第1の実施例について、図1から図2
を参照して詳細に説明する。
【0012】図1はこの発明の第1の実施例に係る音像
制御装置の構成を示す図である。図1において、増幅器
12L は入力端11L から供給されたLチャンネルの音
声信号を電圧増幅し、ボーカルキャンセル回路13へ出
力する。増幅器12R は入力端11R から供給されたR
チャンネルの音声信号を電圧増幅し、ボーカルキャンセ
ル回路13へ出力する。ボーカルキャンセル回路13
は、先に説明した図6のボーカルキャンセル回路13と
同じ構成をしており、増幅器12L および12Rから供
給されたLチャンネルおよびRチャンネルの音声信号の
ボーカル成分を減衰させ、それぞれ増幅器14L ,14
R へ出力する。増幅器14L ,14R ではボーカルキャ
ンセル回路13から供給されたLチャンネルおよびRチ
ャンネルの音声信号を増幅し、それぞれ出力端15L
15R へ出力する。次に、この第1の実施例の動作につ
いて図2を用いて詳細に説明する。
【0013】図2は、この音像制御装置の各部でのボー
カル成分の分布をベクトル的に示した図であり、図2
(a)は入力端11L ,11R へ供給されるボーカル成
分、図2(b)は増幅器12L ,12R から出力される
ボーカル成分、図2(c)はボーカルキャンセル回路1
3から出力されるボーカル成分、図2(d)は増幅器1
L ,14R から出力されるボーカル成分を示してい
る。図2(a)において、ボーカル成分V1 およびV2
は入力端11L および11R へ供給された音声信号に含
まれているボーカル成分の大きさと方向を示しており、
LチャンネルおよびRチャンネルへ同じ割合で含まれて
いればセンターのCの方向,Lチャンネルへ多く含まれ
ていればその比率に応じてベクトルLの方向,そしてR
チャンネルへ多く含まれていればその比率に応じてベク
トルRの方向を向いている。
【0014】ここでは図2(a)に示すボーカル成分V
1 ,V2 が入力端11L ,11R へ供給されており、ボ
ーカル成分V1 をボーカルキャンセルするものとして説
明する。増幅器12R は図2(b)に示すようにRチャ
ンネルの音声信号を増幅させると、ボーカル成分V1
ベクトルR成分はベクトルR1 からベクトルR1 ’へと
増幅され、ボーカル成分V1 はセンターCの方向を向く
ことになる。また、ボーカル成分V2 のベクトルR成分
はベクトルR2 からベクトルR2 ’へと増幅され、ボー
カルV2 の向きは更にベクトルRの方向を向くことにな
る。ボーカルキャンセル回路13は図6と同じ構成であ
り、図2(b)に示すC方向に含まれるボーカル成分V
1 を従来一般に行われている方法により除去し、図2
(c)に示すボーカル成分V1 が除去されたボーカル成
分V2 を増幅器14L ,14R へ出力する。次に増幅器
14R は、増幅器12R がRチャンネルの音声信号を増
幅した比率に応じて、図2(d)に示すようにRチャン
ネルの音声信号を減衰させると、ボーカル成分V2 のベ
クトルR成分はベクトルR2 ’からベクトルR2 へと減
衰され、図2(e)に示すボーカル成分V1 のみが除去
されたボーカル成分V2 が出力端15L ,15R へ出力
される。このように図2(e)に示すボーカルV2 の向
き及び大きさは図2(a)に示すボーカルV2 と同じも
のとなる。このように、図2(a)に示すように左右に
異なった割合で存在するボーカル成分V1 およびV2
ら目的とするボーカル成分V1 のみを除去することがで
きる。 第2の実施例 以下、この発明の第2の実施例について、図3を参照し
て詳細に説明する。
【0015】図3はこの発明の第2の実施例に係る音像
制御装置の構成を示す図である。図3において、Lチャ
ンネルの音声信号は入力端31L を介して増幅器32L
および減算器36L へ供給される。Rチャンネルの音声
信号は入力端31R を介して増幅器32R および減算器
36R へ供給される。増幅器32L は入力端31L から
供給されたLチャンネルの音声信号を増幅し加算器33
へ出力する。増幅器32R は入力端32R から供給され
たRチャンネルの音声信号を増幅し加算器33へ出力す
る。加算器33は増幅器32L ,32R からそれぞれ供
給されたLチャンネル,Rチャンネルの音声信号を加算
しBPF34へ出力する。BPF34は加算器33から
供給された音声信号から人間の声の周波数帯域を抜き出
し増幅器35L ,35R へ出力する。増幅器35L は、
BPF34から供給された音声信号を増幅し、減算器3
L へ出力する。増幅器35R は、BPF34から供給
された音声信号を増幅し、減算器36R へ出力する。減
算器36L はLチャンネルの音声信号から増幅器35L
の出力信号を減算することにより人間の声の周波数帯域
が低減されたLチャンネルの音声信号を得て出力端37
L へ出力する。減算器36R はRチャンネルの音声信号
から増幅器35R の出力信号を減算することにより人間
の声の周波数帯域が低減されたRチャンネルの音声信号
を得て出力端37R へ出力する。次に、この第2の実施
例の動作について詳細に説明する。
【0016】ボーカルキャンセルしようとするボーカル
成分をV,このボーカル成分VがL,Rチャンネルへ含
まれている比率を示す係数をそれぞれα、β(α+β=
1,0≦α≦1)とする。図4はこの音像を示す係数
α,βと得られる音像の関係を示した図である。LはL
チャンネル方向、RはRチャンネル方向、Cはセンター
方向を示している。入力端31L ,31R へは、それぞ
れ音声信号L+α・V,R+β・Vが供給される。増幅
器32L へ供給されたLチャンネルの音声信号L+α・
Vは1/α倍され、音声信号L/α+Vが加算器33へ
供給される。増幅器32R へ供給されたRチャンネルの
音声信号R+β・Vは1/β倍され、音声信号R/β+
Vが加算器33へ供給される。加算器33では、増幅器
32L ,32R からの音声信号L/α+V,R/β+V
が加算され、音声信号L/α+R/β+2VがBPF3
4へ供給される。BPF34では供給された音声信号L
/α+R/β+2Vから、ボーカル成分Vの周波数帯域
のみに帯域制限され、ボーカル成分2Vが増幅器3
L ,35R へ供給される。増幅器35L では供給され
たボーカル成分2Vがα/2倍され、ボーカル成分α・
Vが減算器36L へ供給される。減算器36L では入力
端31L から供給された音声信号L+α・Vからボーカ
ル成分α・Vが減算され、音声信号Lが出力端37L
供給される。また、増幅器35R では供給されたボーカ
ル成分2Vがβ/2倍され、減算器36R へ供給され
る。減算器36R では入力端31R から供給された音声
信号R+β・Vからボーカル成分β・Vが減算され、音
声信号Rが出力端37R へ供給される。このように、所
定の位置に存在しているボーカル成分Vがボーカルキャ
ンセルされた音声信号LおよびRを得ることができる。
【0017】この実施例で説明した増幅器32L ,32
R の増幅率の決定についてはユーザーが任意にレベルを
調節しても良い。また、入力端31L ,31R へ供給さ
れたL,Rチャンネルに含まれているボーカル成分Vの
レベルをそれぞれ検出し、これらのレベルに応じて増幅
器32L ,32R の増幅率を変える手段を設けることに
より、キャンセルするボーカル成分の左右に含まれる割
合が変化しても常にボーカル成分をキャンセルすること
ができる。 第3の実施例
【0018】以下、この発明の第3の実施例について説
明する。この実施例は第2の実施例で用いた図3の構成
を全く変えずに異なった効果を得るものであり、以下第
2の実施例と異なる動作についてのみ説明する。
【0019】BPF34ではボーカル成分2Vが抽出さ
れ増幅器35L ,35R へ供給される。増幅器35L
35R の増幅率をそれぞれK/2,−K/2(−β≦K
≦α)とすると、増幅器35L では供給されたボーカル
成分2VがK/2倍され、ボーカル成分K・Vが減算器
36L へ供給される。減算器36L では入力端31L
ら供給された音声信号L+α・Vからボーカル成分K・
Vが減算され、音声信号L+(α−K)・Vが出力端3
L へ供給される。また、増幅器35R では供給された
ボーカル成分2Vが−K/2倍され、減算器36R へ供
給される。減算器36R では入力端31R から供給され
た音声信号R+β・Vからボーカル成分−K・Vが減算
され、音声信号R+(β+K)・Vが出力端37R へ供
給される。このように、増幅器35L ,35R の増幅率
を変えることにより、音像の位置をレベルを変えること
なく移動させることができる。 第4の実施例
【0020】図5はこの発明の第4の実施例に係る音像
制御装置の構成を示す図である。図5において、Lチャ
ンネルの音声信号は入力端51L を介してハイパスフィ
ルタ(以下、HPFと記す)52L ,ローパスフィルタ
(以下、LPFと記す)53L ,増幅器54L へ供給さ
れる。HPF52L はLチャンネルの音声信号から高域
成分を抽出し加算器58L へ出力する。LPF53L
Lチャンネルの音声信号から低域成分を抽出し加算器5
L へ出力する。また、Rチャンネルの音声信号は入力
端51R を介してHPF52R ,LPF53R ,増幅器
54R へ供給される。HPF52R はRチャンネルの音
声信号から高域成分を抽出し加算器58R へ出力する。
LPF53R はRチャンネルの音声信号から低域成分を
抽出し加算器57R へ出力する。
【0021】増幅器54L は入力端51L から供給され
た音声信号を増幅し減算器55へ出力する。増幅器54
R は入力端51R から供給された音声信号を増幅し減算
器55へ出力する。減算器55は増幅器54L から供給
された音声信号から増幅器54R から供給された音声信
号を減算することにより差信号を得て増幅器56L およ
び56R へ出力する。増幅器56L は減算器55から供
給された差信号を増幅し加算器57L へ出力する。加算
器57L は増幅器56L から供給された差信号とLPF
53L から供給されたLチャンネルの音声信号の低域成
分とを加算し加算器58L へ出力する。加算器58L
加算器53L から供給された信号とLチャンネルの音声
信号の高域成分とを加算し出力端59L へ出力する。増
幅器56R は減算器55から供給された差信号を増幅し
加算器57R へ出力する。加算器57R は増幅器56R
から供給された差信号とLPF53R から供給されたR
チャンネルの音声信号の低域成分とを加算し加算器58
R へ出力する。加算器58R は加算器53R から供給さ
れた信号とRチャンネルの音声信号の高域成分とを加算
し出力端59R へ出力する。次に、この第4の実施例の
動作について詳細に説明する。
【0022】ボーカルキャンセルしようとするボーカル
成分をV,このボーカル成分VをL,Rチャンネルに含
んでいる割合を示す係数をそれぞれα、β(α+β=
1)とする。入力端51L ,51R へは、それぞれ音声
信号L+α・V,R+β・Vが供給される。
【0023】入力端51L へ供給された音声信号L+α
・VはHPF52L ,LPF53Lおよび増幅器54L
へ供給される。HPF52L ,LPF53L は供給され
た音声信号L+α・Vのボーカル成分の周波数帯域を帯
域制限し、それぞれLチャンネルの高域成分および低域
成分を加算器58L ,57L へ出力する。入力端51R
へ供給された音声信号R+α・VはHPF52R ,LP
F53R および増幅器54R へ供給される。HPF52
R ,LPF53R は供給された音声信号R+α・Vのボ
ーカル成分の周波数帯域を帯域制限し、それぞれRチャ
ンネルの高域成分および低域成分を加算器58R ,57
R へ出力する。
【0024】増幅器54L へ供給されたLチャンネルの
音声信号L+α・Vは1/α倍され、音声信号L/α+
Vが減算器55へ供給される。増幅器54R へ供給され
たRチャンネルの音声信号R+β・Vは1/β倍され、
音声信号R/β+Vが減算器55へ供給される。減算器
55では、増幅器54L から供給された音声信号L/α
+Vから増幅器54R から供給された音声信号R/β+
Vが減算され、ボーカル成分Vを含まない音声信号L/
α−R/βが増幅器56L および56R へ供給される。
増幅器56L は、この音声信号L/α−R/βをα倍
し、音声信号L−R・α/βを加算器57L へ出力す
る。そして加算器57L および58L が、増幅器56L
から供給された音声信号L−R・α/βと、Lチャンネ
ルの高域・低域成分とを加算することにより、ボーカル
キャンセルされたLチャンネルの音声信号を得ることが
出来る。
【0025】同様にして増幅器56R は、この音声信号
L/α−R/βを−β倍し、音声信号R−L・β/αを
加算器57R へ出力する。そして加算器57R および5
Rが、増幅器56R から供給された音声信号R−L・
β/αと、Rチャンネルの高域・低域成分とを加算する
ことにより、ボーカルキャンセルされたRチャンネルの
音声信号を得ることが出来る。
【0026】この実施例で説明した増幅器54L ,54
R の増幅率の決定についてはユーザーが任意にレベルを
調節しても良い。また、入力端54L ,51R へ供給さ
れたL,Rチャンネルに含まれているボーカル成分Vの
レベルをそれぞれ検出し、これらのレベルに応じて増幅
率を決定してもよい。これによりキャンセルするボーカ
ル成分の左右に含まれる割合が変化しても自動的にボー
カル成分をキャンセルすることができる。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、ボーカル成分がLチ
ャンネルおよびRチャンネルの音声信号に異なる比率で
存在していても、両チャンネルのボーカル成分を同じ割
合でキャンセルすることができる。また、音声信号の内
ボーカル成分の音像の位置のみを動かすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る音像制御装置の第1の実施例の
構成を示す図である。
【図2】ボーカルキャンセルの動作を説明する為の図で
ある。
【図3】この発明に係る音像制御装置の第2,3の実施
例の構成を示す図である。
【図4】音像を示す係数α,βと得られる音像の関係を
示した図である。
【図5】この発明に係る音像制御装置の第4の実施例の
構成を示す図である。
【図6】従来のボーカルキャンセル装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
11L ,11R …入力端、12L ,12R ,14L ,1
R …増幅器、13…ボーカルキャンセル回路、1
L ,15R …出力端、62…加算器、63…BPF、
64L ,64R …減算器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1チャンネルの音声信号が入力される
    第1の入力端と、 前記第1の入力端からの信号のレベルを変化させる第1
    のレベル調整手段と、 第2チャンネルの音声信号が入力される第2の入力端
    と、 前記レベル調整手段からの出力と前記第2の入力端から
    の信号とを加算する加算手段と、 前記加算手段の出力から所定の周波数帯域の信号を抽出
    する抽出手段と、 前記第1のレベル調整手段の調整量に応じて前記抽出手
    段からの信号のレベルを変化させる第2のレベル調整手
    段と、 前記第1の入力端から供給された信号から前記抽出手段
    の出力を減算する第1の減算手段と、 前記第2の入力端から供給された信号から前記抽出手段
    の出力を減算する第2の減算手段とを備えたことを特徴
    とする音像制御装置。
  2. 【請求項2】 第1チャンネルの音声信号が入力される
    第1の入力端と、 第1の入力端からの信号のレベルを変化させる第1のレ
    ベル調整手段と、 第2チャンネルの音声信号が入力される第2の入力端
    と、 前記レベル調整手段からの出力と前記第2の入力端から
    の信号とを加算する加算手段と、 前記加算手段の出力から所定の周波数帯域の信号を抽出
    する抽出手段と、 前記第1のレベル調整手段の出力から前記抽出手段の出
    力を減算する第1の減算手段と、 前記第2の入力端から供給された信号から前記抽出手段
    の出力を減算する第2の減算手段と、 前記第1のレベル調整手段の調整量に応じて、前記第1
    の減算手段の出力信号のレベルを変化させる第2のレベ
    ル調整手段とを備えたことを特徴とする音像制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のレベル調整手段は、前記第1
    チャンネルの音声信号および前記第2の入力端へ供給さ
    れる音声信号に含まれる前記所定の周波数帯域のレベル
    が同じレベルとなるよう調整することを特徴とする請求
    項1または2記載の音像制御装置。
  4. 【請求項4】 第1チャンネルの音声信号が入力される
    第1の入力端と、 前記第1の入力端からの信号から所定の周波数帯域の信
    号を抽出する第1の抽出手段と、 前記第1の入力端からの信号のレベルを変化させる第1
    のレベル調整手段と、 第2チャンネルの音声信号が入力される第2の入力端
    と、 前記第2の入力端からの信号から所定の周波数帯域の信
    号を抽出する第2の抽出手段と、 前記第1のレベル調整手段の出力と前記第2の入力端か
    らの信号との差を演算する減算手段と、 前記第1のレベル調整手段の調整量に応じて前記減算手
    段の出力信号のレベルを変化させる第2のレベル調整手
    段と、 前記第1の抽出手段の出力と前記第2のレベル調整手段
    との出力を加算する第1の加算手段と、 前記第2の抽出手段の出力と前記減算手段の出力とを加
    算する第2の加算手段とを備えたことを特徴とする音像
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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